Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2011年10月

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

Lunatic Soul 『Impressions』 レビュー

Artist Lunatic Soul
55813851

Album 『Impressions』
LunaticSoul3

Track list
1. Impression I
2. Impression II
3. Impression III
4. Impression IV
5. Impression V
6. Impression VI
7. Impression VII
8. Impression VIII
9. Gravestone Hill (remix)
10. Summerland (remix)

ポーランドの至宝Riversideのフロントマン、マリウス・デューダ君のソロプロジェクトことLunatic Soulの約一年ぶりの通算三作目『Impressions』は、前作Lunatic Soul II収録の”Transition”の流れを汲んだアンビエント/エレクトロニカを基本の世界としたインストゥルメンタルアルバムという印象で、持ち前のギターベースやアコースティックオギターはモチロンの事、ウクレレやパーカッションやグロッケンシュピール、Maciej Szelenbaum氏が奏でるやPost-Jazz風なピアノやフルートそして箏などの音色を擁しながら、マリウス君流のexperimental×エスニックな味わいを持って実に独創的な音世界を、1stや2ndとはまた一味違った形で繰り広げている。アートワークやデザインは毎度のトラヴィス・スミス氏。
 本作はインストモノという事で、
俺たちを心地よく包み込んでくれるマリウスきゅんの歌声は殆ど入ってないし、一作目や二作目ほどの音の深みや独特のムードというのも控えめで、要するに意外とサッパリしたサウンド・・・しかしこの何処かへ
トリップする芸術的音世界は、他にもない”マリウス節”としか例えようがない。またこのアルバム、いつにも増して穏やかなリラクゼーション効果を持つ作品で、そのイーサリアル的な世界はまるでデヴィンの新作Ghostを彷彿とさせたりも・・・しない。

 オープニングを飾るは物静かに始まるAmbientナンバーのⅠ、美しく優雅に舞い踊るピアノとアコギを中心に展開する、アフリカン楽器カリンバの音色で始まるⅢは1st寄りのエスニック×ダークな雰囲気を醸し出し、Atmosphericなバックと共に爽やかなアコギが気持ちよく靡くⅣは終わりがけに本をめくるSEや海が波打つSEをで感傷的に演出する。一転してサイケ×ダークな音世界を繰り広げるⅤ、プログレッシブな世界へとトリップする、鉄琴を擁したチェンバーなアプローチと共にフロイド的な浮遊感のある世界を創造するⅦ、アコギとピアノで〆るⅧ、#9と#10は過去曲のリミックスバージョンで、#9は女性Voが良いアクセントになってる。

 ・・・という感じで、1stや昨年リリースの2ndに続き本作でもマリウスきゅんの才気に惚れ惚れすることウケアイなインストアルバムです。

C

Impressions
Impressions
posted with amazlet at 11.10.29
Lunatic Soul
Kscope (2011-10-17)
売り上げランキング: 88882

EVANESCENCE 『Evanescence』 レビュー


Artist Evanescence
281792_10150237380626786_7091561785_7837099_8258327_n

Album 『Evanescence』
evanescence

Track List
2 Made of Stone
3 The Change
4 My Heart Is Broken
5 The Other Side
6 Erase This
7 Lost In Paradise
8 Sick
9 End of the Dream
10 Oceans
11 Never Go Back
12 Swimming Home

Bonus Tracks
13 New Way To Bleed
14 Say You Will
15 Disappear
16 Secret Door

約5年ぶりとなる待望かそれとも今さらか新作をリリースした、俺たちのパケ詐欺嬢王ことエイミー・リー姐さん率いるEvanescence『S/T』なんだけど、巷では名盤1st
Fallen』の頃のノリノリなエヴァネが帰ってきた、とかなんとか言われてる本作品、一概に”帰ってきた”と言うてみても、1stや2ndみたいなヤンデレ系ゴシック・ホラー的な陰のある内向きで耽美な世界観は皆無に近くて、1stシングルの”What You Want”を聴けば分かるように、まず一番にポップでモダンなアプローチが強く感じられる作風で、可憐に舞い踊るピアノの音色や壮大に盛るストリングスやニカアレンジを惜しげもなく大胆に擁したシンプルで分かりやすい”実にロック”な曲調、その”分かりやすさ”はVoエイミーの歌い方の変化にも言える事で、1stの時のようなタイトな歌い方ではなく、元エヴァネのGtベン・ムーディの新バンドWe Are The FallenのVoカイリーを彷彿とさせる、力一杯に伸びのあるトーンで(エイミーみたく...)ムッチリと太ましいエモーションを込めて歌うスタイルを中心に展開する姿はまさしく1stの再来を思わせる。が、しかし1stの時のような、まさしく”沈んでいく・・・”かのような儚くも艶やかでありながら力強さと潤いを持ち合わせた、あの無二の歌声は”帰ってはいない”。そのように進化した”エイミー第三形態”がテンション高めに抑揚を効かせて歌いまくってるお陰で、サビがサビらしくダイナミックそしてキャッチーに盛り上がり、楽曲全体がありのままダイレクトに耳へと飛び込んでくる、実にバンドサウンド然としたラウドな臨場感はまるで2ndの地味~なモヤモヤを吹き飛ばすかのような開き直りっぷり。で、本作の結論から言うてしまうと、曲の雰囲気や音の質感や歌メロ、Gリフやアレンジ面等の全てにおいて名盤1stには遠く及ばないものの、バラエティがありながらも地味な曲の連続だった2ndよりは間違いなくブヒれます。つうか、この言わば”アニソンスタイル”こそ本来のエヴァネでしょ、と。もし噂にあったニカ路線や2ndの地味~な流れを踏襲してたら間違いなく終わってたと思うから、今回の1stへの回帰は最良の選択だったと思うよ。まぁ、どの方向性に進むにしろ賛否はあっただろうけど、Evanescence=Fallen』への回帰はまさしくセルフタイトルに込められた意味であり、それを俺たちは理解ッするわけです。それはまさしく、We Are The Fallenじゃあなく、EvanescenceこそがEvanescenceだという強い意思表明でもあるんだ。そしてなんだかんだ、エイミーが存在してこそのエヴァというのを強く思い知らされた一枚で、やっぱこの人ロック歌ってナンボな人だなぁと、あらためて。

 1st信者からの視点→兎に角このアルバム、謳い文句として”1st回帰”とか言われてるけど、1stブヒィ
ィィィ信者のオイラからすれば完全に別物にしか聴こえなくて、もしも”Evanescence=Fallen』”とするならば本作にその”エヴァネらしさ”っつーのは皆無だし、エヴァネらしさがどうこう以前に本作はメインストリーム向けのポップなモダン・ヘヴィロックとして楽しむべきなのかも。確かにエイミーのキャッチーな歌メロは1st寄りなんだけど、ギターの質感&重みやリフ回しは完全に2ndの流れを汲んでいて、その全てを強引にポップにモダンナイズして完成したのが本作、みたいな。その”モダン化”の象徴となる、1stや2ndにはなかった#6や#11でのモダンなリフを擁したエバネっぽくない曲を聴くと、Within Temptationの新作The Unforgivingを想起せたりして結構新鮮だったり。
 結局のところ『Fallen』の何がスゴイって、
メジャー臭すぎない程よいマイナー臭さやゴスヲタッキーな世界観、ドラム&ギターの気持良すぎる音の質感からエイミーの歌やGリフから何まで、全ての条件が揃ったまさに”オルタナティブ・ヘヴィ”の理想系であり、特に”あのキザミ”を擁した名曲”My Last Breath”が書けるって時点で”持ってる”アルバムなんだが、まぁとにかく全てのパートが完璧だったわけだ。正直言うてエイミーの歌よりベンのギターとロッキーのドラムが主役だったでしょ、というか完全にエイミーの存在食ってたよね、って。本作では逆に食われてるがw
 
おいら、エヴァネの1st『Fallen』を語る時には必ずKatatoniaの『The Great Cold Distance』 の名前を出さないと気が済まないんだが、俺の感性からすればエヴァネの1stに最も近い感性を持つアルバムがKataの『TGCD』で、これぞ感性のひかれ合いだと勝手に思ってるわけです。でっていう。
 
 ベタにシングル向けの『うぉっちゅうぉっちゅうぉん!
な#1What You Want”と#3”The Change”、個人的にシングル曲よりも好きな#2”Made of Stone”と#4”My Heart Is Broken”と#6”Erase This”と#11”Never Go Back”を筆頭としたハードな楽曲を中心とする流れの中で、1stの名曲バラード”My Immortal”を彷彿とさせるドラマティックな#7”Lost In Paradise”や締めを飾るに相応しい#12”Swimming Home”も確かな存在感を示している。#1~#4までの流れとツカミは完璧で(#3の中盤とかWe Are The Fallenっぽい)、#8~#10は言うてしまえば捨て曲だけど、それ以降の#11と#12で再び盛り返すといった感じ。シングル曲は言わずもがなに良いんだけど、それ以上に#2#4#6#11はグッと来た。特に#6は聴きこむ内にジワジワと良さが分かった裏の名曲で、心躍る可憐なピアノで始まり、そしてクライマックスでモダンなGリフと共にエイミーが息切れ寸前まで声を伸ばして歌う『ラアアアアアアアアアアアアアアアアアイ゛ィッ!って所が超絶エピック過ぎてマジでブヒれる。この#6のラスト、特に『イ゛ィッ!』って部分は本作最大のブヒりポイントで、もっと言うとラスト前の『erase my mind』って所の”my mind↑↑↑”の声のトーンもブヒりポイント。『for me』=ふぉぁんみぃぃぃ~って所もブヒィ・・・兎に角この曲は凄んでるブヒィ・・・。正直こんなepicッ!な曲がエヴァで聴けるとは思わんかったから尚更ブヒった。ボートラで気に入ったのは#15の”Disappear”で、”あのキザミ”の精神を感じるリフやエイミーのリズミックな歌が印象的。他は”まぁ、ボートラ扱いだよね”って感じ。しかし・・・ピアノをポロンポロン♪鳴らして~ヘヴィなギターを置いて~エイミーの歌~っつーお決まりのパターン=”シンプルな曲調”というのが本作の基本スタイルなんで、となるとどうしても”一本調子”というネガティヴな印象が付きまとうのはご愛嬌。言うても及第点は越えた曲ばかりなんで大して気にはならないハズ。結局2ndシングルは#4に決まったらしいけど、案外#5もシングルになりそうな曲調というかビデオにしやすそうだなと思った、あのノリが。

 ・・・というわけで、
1stから約8年・・・メンバーの脱退やら活動停止など色々あったにも関わらずビルボード初登場一位は流石としか言いようがなく、なにわともあれ目出度いリリースです。1st信者の俺がまさかここまで聴ける内容だとは思ってなかったし、ここまでリピートするとは思わなんだでこれは嬉しい誤算だった。これでわかった、やっぱおいら、エヴァネの音楽好きなんだなぁって。こりゃまさかのBEST行きかも。とりあえず2月はよ。最後に質問・・・お前らのブヒりパートはどこだった?

     
『うぉっちゅうぉっちゅうぉん!』
B

Evanescence
Evanescence
posted with amazlet at 11.10.25
Evanescence
Wind-Up (2011-10-10)
売り上げランキング: 1078

Heretoir 『Heretoir』 レビュー

Artist Heretoir
69254622

Album 『Heretoir』
167813_188600917826538_188570921162871_614622_2038509_n

Track List
1. The Escape - Part I
2. Fatigue
4. 0
5. Weltschmerz
6. Graue Bauten
7. The Escape - Part II
8. To Follow The Sun
9. Heretoir

ドイツはアウグスブルク出身のEklatanz氏とNathanael氏による二人ポストブラック、Heretoirの約3年ぶりの二作目でセルフタイトル作なんだけど、そのスタイルとしては、俺たちのネージュ氏を擁するLantlôsAmesoeurs直系の幻想的かつ美メロマンティックなBlackgazeを基本の世界にして、同レーベルのWoods of Desolation譲りの自殺願望丸出しの陰鬱な感情を吐き散らすデプレッシヴかつプリミティヴなポストブラをやってる。

 keyの物哀しい音色を擁し
幻想的な世界へと誘うイントロの#1、 悲痛な絶叫と共に粗暴に疾走してから後半メランコリックなデプレメロを擁しながら展開する#2、そして超絶スウィーティな美メロインストの#3”Retreat To Hibernate”は中盤からの儚さに打ちひしがれる展開に泣ける名曲。で、ブラストやトレモロリフを擁してメロブラばりに気持ちを高揚させる#5、絶望感に打ちひしがれる絶叫が反響するデプレ・ブラックの#6、女性ボーカルを擁したAmesoeursライクな甘~いポストブラの#7”To Follow The Sun ”、再び幻夢世界へと誘うラストのタイトルトラック#9”Heretoir”・・・といった感じで、この手のSuicidal系ポストブラックが好きなら聴く価値アリ。

C
 
Heretoir
Heretoir
posted with amazlet at 11.10.24
Heretoir
Northern Silence (2011-02-17)
売り上げランキング: 264386

Obscure Sphinx 『Anaesthetic Inhalation Ritual』 レビュー

Artist Obscure Sphinx
ob

Album 『Anaesthetic Inhalation Ritual』
folder

Track List
1. AIR
3. Eternity
4. Intermission
5. Bleed in me (Pt 1)
6. Bleed in me (Pt 2)
7. Paragnomen

2008年にポーランドはワルシャワにて結成された5人組、Obscure Sphinxのデビュー作『Anaesthetic Inhalation Ritual』がヒッジョーにドストレートなポスト・メタルをやってて滅茶苦茶カッコイイんだけど、その音楽性としては、ToolIsisに通じる密教系オルタナ精神と同郷のBlindeadやSweのCult of Luna、新作をリリースしたGhost Brigade直系の正統派ポストメタル・リフが織り成すズッシリと重厚なサウンドと紅一点のヒャッハー!世紀末モヒカン女ことWielebnaちゃんの轟音に負けないブチキレ金切りシャウトが刺激的に
脳天を揺らし続け、その汚れのないオーガニックな轟音地獄は聴いていて素直に気持ちがいい。つうか、まさしく俺がポストメタルに求めている全てをコイツら持ってる、と言っても決して過言じゃあない。こんなバンドがまさかポーランドから現れるとは・・・なんとも嬉しい限りで、やっぱポーランドっつー国は侮れねえなぁって。そこまでベタ褒めしたくなるほど本作の完成度は高い。正直コレ聴いちゃうと嬢メタルとはなんだったのか、ってレベル。

  密教的な雰囲気を漂わすオルタナ系インストの#1から、これぞまさしくオーガニックな王道ポストメタルをやってのける#2”
Nastiez”からして
術を唱えるが如く”覇道のPost-Metal”リフを怒涛に復唱し、妖しげな雰囲気から徐々に迸るスラッジ臭を漂わす#3”Eternity”、一休みを入れる#4、イントロからしてIntronaut的experimentalismを感じる#5の”Bleed in me (Pt 1)”とBlindeadライクな激しくウネる轟音ッ!が暴れ回り脳天を容赦なく殴打し続ける#6”Bleed in me (Pt 2)”、再び約10分を超える大作=”覇道のPost-Tool”をやってのける#7”Paragnomen”までトータル約50分、最後まで超キモティ怒轟音を豪快に地鳴らす。筆頭すべきはラストの#7で、Toolを轟音界隈からの解釈でやってのけた曲で兎に角スバラシイです。

 ・・・というわけで、この手の轟音系/覇道界隈が好きなら絶対に聴き逃しは許されない素晴らしいデビュー作です。今年のPost系では間違いなく上位に入ります(年間BESTの可能性も)。今年、SubrosaKEN modeの新譜が気に入ったなら案外イケルかも。予想するに、次作では更に化けてくると思うしそれに期待したい。

B 

Old Silver Key 『Tales of Wanderings』 レビュー

Artist Old Silver Key
Old+Silver+Key+OSK

Album 『Tales of Wanderings』
old-silver-key-tales-of-wanderings_LRG

Track List
1. What Once Was and Will Never Happen Again
2. November Nights Insomnia
3. Cold Spring
4. Nineteen Winters Far Away From Home
5. Star Catcher
7. About Which an Old House Dreams

ウクライナ・ブラックのDrudkhのメンバーとAlcestネージュ氏によるサイドプロジェクト、Old Silver Keyのデビュー作『Tales of Wanderings』なんだけど、このプロジェクト、
ボーカルのネージュ以外は全員Drudkhのメンバーで構成されていて、そのスタイルとしては、ノイジーにザラつかせたシューゲイズ・サウンドにトレモロ・リフやアコギ、そしてネージュ氏の柔らかくて儚い歌声が、アルセほどではないものの、ある種の桃源郷へと聞き手を誘う。すっげーテキトウに言うと東欧化したアルセみたいな感じで、誤解を恐れずに言うと、デモ音源を聴いてるようなチープな感覚っつーか、派手さのない地味なシューゲイザー・ロックをやってる。ちなみにネージュ氏は全パートをクリーンで歌ってて、アルセみたいな遊牧民的なスタイルじゃなくて、心なしかポップに歌ってるのが新鮮に聴こえる。結論としては本作、楽曲の質は悪くはないしむしろ良い方なんだけど、比較対象となるアルセやLes Discretsを超える凄んだナニかを持っているというわけじゃあないので、如何せん褒めづらいというか、これなら素直にアルセ聴いとけばよくね、って。とにかく”ネージュの無駄遣い”な感が否めない。とか言うても、本命であるLantlôsの新譜には期待してます。

 さすがのおいらでも、ポストブラック界隈だからとりあえず褒めとけ的な事にはならんけども、ネージュ氏のあの癒し系ボイスにブヒれるヲタなら聴いて損はないと思うし、不思議な肌触りが楽しめるシューゲイズが聴きたいって人にオススメしたい一枚。

C
 
Tales of Wandering
Tales of Wandering
posted with amazlet at 11.10.17
Old Silver Key
Season of Mist (2011-10-11)
売り上げランキング: 41130
記事検索