Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2012年10月

The Sword 『Apocryphon』 レビュー

Artist The Sword
The Sword

Album 『Apocryphon』
Apocryphon

Track List
01. The Veil Of Isis
02. Cloak Of Feathers
03. Arcane Montane
04. The Hidden Masters
05. Dying Earth
06. Execrator
07. Seven Sisters
08. Hawks And Serpents
09. Eyes Of The Stormwitch

USはテキサス州オースティン出身の四人組、The Swordの約二年ぶり通算四作目『Apocryphon』が、前作同様、やはり王道の中の王道を行く伝統的なヘヴィメタルを展開してる件。で、これってもはや最高傑作なんじゃねえ?ってレベルの3rdWarp Ridersでも衝撃を受けたが、本作はその傑作とまでは言わないが、とりあえず#1の”The Veil Of Isis”からの、”あのキザミ”を組み込んだ、これぞまさしく”ヘヴィメタル”だという音を刻み込むGリフを耳にすれば、前作の流れを素直に踏襲してきた感じを受ける。が、それ以降、特に#4を筆頭とした俄然”サバス大好き♡”なオーガニックかつオーソドックス、悪く言えば印象に残りづらい平坦な曲が続き、あのウキウキなノリ&リズムやスラッシーな勢いそして仄かな宇宙成分を配合した、言うなれば”スターウォーズ・メタル”だった前作と比較すると、どうしても退屈に感じるというか、変に落ち着いちゃってる感は否めない。聴く人によっちゃあネタ切れだと感じるかも。個人的にも、あまりにも前作がツボにハマり過ぎていたせいもあってか、本作に対してそこまでのインパクトは残らなかった。単純に、#1以外のトコで”あのキザミ”成分が物足りなく感じたのと(タイトルトラックの#10はイイ)、リズミカルな”リフで聴かせる”スタイルじゃなくなったのと、なんつーか、The Sword版『Crack The Skyeみたいな前作にはあった、仄かにサイケな”あの感覚”がなくなってしまったのは残念至極。とか言うても、確かに前作みたくスラッシーなキレやアグレッシヴな勢いは薄れたが、まんまサバスやっちゃってる本作も決して悪くはないし、むしろより深く熟成された、伝統的でありながらモダン&スタイリッシュに洗練されたヘヴィメタルを存分に楽しませる一枚ではある。

Apocryphon
Apocryphon
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Sword
Razor & Tie (2012-10-22)
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Baroness 『Yellow & Green』 レビュー

Artist Baroness
new_Baroness

Album Yellow & Green
Yellow & Green

Track List
Disc I
01. Yellow Theme
03. March To The Sea
04. Little Things
05. Twinkler
06. Cocainium
07. Back Where I Belong
08. Sea Lungs
09. Eula

Disc II
01. Green Theme
02. Board Up The House
03. Mtns. (The Crown & Anchor)
04. Foolsong
05. Collapse
06. Psalms Alive
07. Stretchmarker
08. The Line Between
09. If I Forget Thee, Lowcountry

USはジョージア州サバンナ出身の四人組、Baronessの約三年ぶり通算三作目Yellow & Greenなんだけど、CD2枚組のボリュームがどうとか以前に、まずはその作風その内容に驚いた。言うなれば、Mastodonの5thThe Hunterの”市場”を意思した”キャッチー&メジャー”な要素と歴史的名盤の4thCrack The Skyeの”クラシック&サイケデリック”なスタイルを、バロネス流の考えで解釈し仕立てあげ恋してみました的な感じで、サイケデリックやストーナー、オルタナやアコギ、そしてクラシックなHRテイスト溢れる男臭い歌による叙情的な要素をバロネス流のヘヴィサイケに落とし込んだ結果、今までにないバロネスの創造、新たなる世界を切り開いたバロネスの勇気ある行動に、僕は敬意を表するッ!!ってくらい、アメリカの雄大な大地と情緒が織りなす叙情美を、荒野に立つ”クリント・イーストウッド=空条承太郎”バリのシッブイシッブイ”男の哀愁”に変えて、イエロー・テンパランスVSハイエロファント・グリーンとかいうディスク二枚にコンパクトに凝縮した、まるでアメリカ大陸をバスで(時に大クラッシュしながら)横断するかのような(笑えねえ...)、まるでUS産ロードームービーでもあるかのようなビッグスケールで描かれる、そのハードボイルドな”男の世界”に俺たちの♡はウキウキしっぱなしよ。個人的に、丼の5thはドコか”コレジャナイ感”があって受け付けなかった、がしかしソレと全く同じ事をやってるハズの本作には不思議と嫌悪感はなく、むしろ好意的な感情が湧き上がった。丼のアレは無理矢理やらされてる感があったが、ソレみたいな不自然さがコレにはなくて、”NEXT-Baroness”が特に黄色の中で繰り広げる楽曲には、今やMastodonとの立場は逆転したといっても過言じゃあない、バロネスというバンドの確かな実力に裏打ちされた、聞き手に有無を言わすことのない、絶対的な”説得力”がそこにはある。その”説得力”に今回”大変貌”を遂げたバロネスに対しての”納得”というのが生まれるわけだ。つまり『納得』は全てに優先するぜッ!! 正直なところ、今までのバロネスの作品には”丼の亜種”とかいう漠然としたイメージしかなくて、心の底からハマりきれないでいたけど、この新作で初めてバロネスのことを本気で”好き”だと言える。とか言うても、1stや2ndのようなプログレメタル/マス的なテクや己の獣性を剥き出しにする咆哮そしてスラッジー流れの重厚なヘヴィネスは微塵もなくて、男の哀愁を帯びた叙情的なメロディに満ち溢れた、あくまでもクラシックでサイケデリック、オーガニックでキャッチーな作風なんで、賛否両論あるのは至極当然だが、ここまで思い切ったバロネスの覚悟ッ!!意外ッ!!性は評価すべきトコです。丼のアレが何故ダメで、この×が何故イイのか、その違いが分かる人にはハッキリと分かりますね。

    『ありがとう』...それしか言う言葉がみつからない

 まず、黄色盤の方は・・・フワフワとゆったりとしたイントロの#1で始まり、クラシックなHR調の曲で”テーィクマーイボ~~~ンズウェイッ!!”とかいうクッソ暑苦しいくらいにノリノリでつい一緒に歌いたくなるサビがイカす#2”Take My Bones Away”、一転して”男の哀愁”に満ちたキャッチーな歌とメロディに酔いしれる#3”March To The Sea”、とりあえずこの二曲だけでも今回のバロネスの変貌が嫌でも伺える。で、緩やかなメロディがユラリ揺らめくオルタナチューンの#4、フォーキーなアコギが醸し出す温かな郷愁とシミジミとした哀愁が胸に染み入る#5”Twinkler”、スペース×サイケ×70sプログレッシブが交錯したレトロな香り漂う#6”Cocainium”と#7”Back Where I Belong”では深~くてシブ~い叙情的な世界へと誘い、そのユル~い流れからの~トドメは超絶epicッ!!なHRチューンの#8”Sea Lungs”、そしてついつい”男泣き”してしまいそうなほど、クッソシッブイメロディとドリーミーな雰囲気に酔いしれる序盤から徐々にヘヴィサイケ化していく#9”Eula”で第一章の幕を閉じる。で、盤の方は・・・まるでCloudcikerやUSポストメタルを思わせるような、アメリカ西海岸に吹く風を肌で感じるインストの#1で幕を開け、”よりもユルくてアダルティなシブさを醸し出す”を象徴するかのような#2”Board Up The House”、アコギによるシンミリした哀愁ほとばしるオルタナ曲の#3”Mtns. (The Crown & Anchor)”、もはや60年バリにレトロでオトナの色気全開の雰囲気に飲まれる#4”Foolsong”、#4の流れを汲んだスペーシーな#5、まるでアメリカ西海岸的な”あの情緒”ある景色を脳裏に描写させるほど、Bucketheadバリにキモティアコギインストの#7”Stretchmarker”、の中で一番激しくそして浮いた存在の#8”The Line Between”、再びッ!!Cloudciker的なアンビエント系インストの#9で夢心地な気分のまま終幕を迎える。そんな感じで、黄(40分)緑(35分)トータル約75分にも関わらず、全てを聞き終えた後、その長旅の疲れを感じさせないほど、むしろ逆に晴れやかな充実感すなわち”『ありがとう』...それしか言う言葉がみつからない”というような一種のカタルシスを得ることができる。特に黄色の方はマジでスゲーです。捨て曲が無いのは言わずもがな、クラシックなハードロックもしくは70sプログレ好きにはドツボにハマること請け合いな楽曲の連続。で、一方のの方は、黄色よりユル~い雰囲気で少し大人びた感じの、例えるならBucketheadHelms AleeもしくはPelicanを彷彿とさせるような、サイケ一辺倒な音世界の中からほとばしる”アメリカ西海岸”臭がこれまたイイッ!!アメリカニシカイガンガーアメリカニシカイガンガーアメリカニシカイガンガー
 
 そんなわけで、そこまで思い入れのあるわけでもないバロネスに対して、まさかここまで感動させられるとは思ってもみなかった・・・これは意外ッ!!そして今ッ!!猛烈にライブが観たくなったッ!! それほどまでに、本作Yellow & Greenでバロネスがやってる音楽というのは、まさしく”俺の界隈”の”音”そのもの、なんだ。これはEnslavedの新作RIITIIRでも書いたけど、”脱メタル化”して”プログレ化”した成功例がまた一つ。

Yellow & Green
Yellow & Green
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Baroness
Relapse (2012-07-17)
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ももクロの新曲『サラバ、愛しき悲しみたちよ』は”薄暗系Post-Progressive”

2分22秒からのピアノ~Gソロ~SW先生ソロっぽい暗鬱パートまでの”薄暗系Post-Progressive”的な展開に惹かれた。ここばっかリピートしてる。さすがももクロッ!!さすが鈴木愛理も認めるももクロッ!!俺たちにできないことを平然とやってのけるッ!!その”クリエイティヴッ!!”な精神にシビれる憧れるゥ!

Aoria 『The Constant』 レビュー

Artist Aoria
The Constant

Album The Constant
The Constant

Track List

01. A Slow Moving Storm 
02. The Black Heart 
03. Assassination 
04. The Bleeder 
05. You Really Gave It All, Didn't You? 
06. An Overwhelming Calm

KATATONIAの新メンバーとして知られるベーシストNiklas SandinOctober TideのドラマーであるRobin Bergh、そしてA Swarm of the SunErik Nilssonによるスウェーデンはストックホルム出身の三人組、その名もAoriaの1stフルデビュー作『The Constant』なんだけど、とりあえず肩さん10月の組み合わせは親戚同士だから理解ッできるが、そのメンツにA Swarm of the Sunのメンバーとか・・・”ファッ!?なんだこの”引かれ合い”!?”って、なんかもう俺のために存在する音楽じゃねーかwってレベルで、気になるその音楽性としては、とりあえずA Swarm of the Sun的なポストロック/オルタナをベースにポストメタルライクな轟音とスウェーデンらしい内向的な暗鬱感を漂わせた、感覚としては11月に新譜を控えたKhomaを彷彿とさせる、儚くも胸がepicッ!!に高鳴るメランコリックかつエモーショナルなダーク・ロックをやってて、まさかと思って調べてみたら、やっぱりCult of LunaMagnus Lindberg君がミキシングに携わってたりと、つまり隅から隅まで”スウェーデン大好き♡”な、おいらみたいな”スウェーデン厨”は涙なしには聴けない、俺たち”スウェ厨”が長年求めていた実に理想的なバンドの登場、というわけだ。で、その内容についてなんだけど、 正直あまり期待してなかったせいもあって、これが思いの外よかった。10月的メロドゥームライクな泣きメロとエモいボーカルが内省的な音空間を形成する序盤から、徐々に”轟音×epicッ!!=大正義”という勝利の方程式を交えてプログレッシブに音を高めていくオープニングの#1” A Slow Moving Storm ”、俺がツボにハマる”クッサイクッサイ系ポストロックのソレ”とかいう音使いで激情的に泣きまくる#2” The Black Heart ”、Toolライクなオルタナティブ・ヘヴィ的アプローチを垣間見せる序盤、そして中盤からクライマックスに向けて轟音と叙情的な泣きメロとエモーショナルなボーカルが激しく鬩ぎ合いながら怒涛のサウンドスケープを生み出す#3” Assassination ”はガチ名曲。で、強弱を効かせたドラマティックなインストの#4、Cult of LunaやKhomaを思わせる唸るような轟音でこれまたドラマティックに泣かせる#5、ラストを飾る安らぎの癒し系ソングの#6まで、全編にわたって泣きメロ全開のサウンドを展開し、つまるところ要するに、その手の好き者にはドストライクな一枚。 #1や#3の歌い回しを聴くに、Kscope産Post-Progressiveリスナーにもアピールできそう。すなわち、これはもう当ブログWelcome To My ”俺の感性” の読者のためにあるようなもんなんで、どうぞ。

Constant
Constant
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Aoria
Version Studio Records (2012-10-16)

Enslaved 『RIITIIR』 レビュー

Artist Enslaved
Enslaved

Album 『RIITIIR』
RIITIIR

Track List

02. Death In The Eyes Of Dawn
04. Roots Of The Mountain
05. Riitiir
06. Materal
07. Storm Of Memories
08. Forsaken

『 70sプログレッシブ・ロックとブラックメタルの融合、その完成型 』
 
北欧ノルウェイに凄む”孤島(バストイ)の王”ことEnslavedの約二年ぶりとなる通算12作目『RIITIIR』が、もはやワロタレベルではないくらいに凄んでる件。についてなんだけど、かのイェンス・ボグレンの元で制作された一昨年の11thAxioma Ethica Odiniでは、近年の作品から取り入れ始めたPink FloydKing Crimsonライクな”Progressive-Rock”のアプローチを著しく強め、例えるならOpethの8th『Ghost Reveries』”今のEnslaved流”の解釈でやってみたら”大化け”しちゃった(テヘペロ)。そんな彼らの新作は再びッ!!俺たちのイェンス・ボグレンをミックスに迎え、これ以上ないほど理想的な体制で臨まれたものとなっており、確かに”大化け”しちゃった前作ほどのインパクトはないが、その前作=”脳筋トロール野郎”に70sプログレという”知性”が芽生えた結果、より深く、より寥郭たるスケールで描き出される、円熟を極めし先に辿り着いた深淵かつ荘厳そして孤高の音世界は、もはや完全に”ブラックメタル”からの脱却を図った、これはもう”Enslaved”という一つのジャンルだと言える(というより、これは”ブラックメタル”を突き詰めた先に彼らが導き出した”一つの答え”なのかもしれない)。それはOpeth『Ghost Reveries』からのWatershedすなわちEnslaved『Axioma Ethica Odini』からの『RIITIIR』という作風の流れ/変化に至極似た感覚だったりする。残念ながらOpethはその移り変わりに対応できないままフェードアウトしてしまったが、しかしこのEnslavedは今の流動的な時代の流れに上手く対応し大成功したパターンと言える。で、中心人物であるIvar Bjørnson(Gt)とGrutle Kjellson(Ba,Vo)の作曲面での一層の活躍もさる事ながら、近年のEnslavedがナゼに”大化け”したワケ理由、その一番の立役者であり、そして今や”世界一気だるくて色気のあるクリーン・ボーカル”の持ち主といっても過言じゃあない、鍵盤担当のHerbrand Larsenによるミカエル・オーカーフェルト(Opeth)が全盛期だった頃の歌を更に美しく、そしてepicッ!!なエモーションが込められた彼のボーカリストとしての才能は、これにて遂に覚醒したッ!!といっていい。その”男のフェミニズム”をムンムンと醸し出す、説明すると”歌からの~ッッッ”みたいな息の切り方というか、この”ッッッ”←っていうトコの吐息がエロティック過ぎる彼の歌声/コーラスは初っ端の#1” Thoughts Like Hammers ”から存分に堪能でき、プログレ臭全開のイントロからサビにかけて徐々にキモチをepicッ!!に高ぶらせていく#2” Death In The Eyes Of Dawn ”の、俺に”ミカエル超え”を確信させたほどの叙情的なサビでは、”ボーカリストとしてのエルブラン・ラーセン”が逞しく成長し覚醒した姿を堂々と見せつけ、今にもトロけ落ちそうなくらいにエロス&フェミニンなエルブランの甘~い歌声とキモティィィ”ポスト-あのキザミ”リフを幽玄な音世界の中で緩やかに交錯させた#3” Veilburner ”、そしてもはやepicッ!!レベルではないくらい、幾多の神々が宿りし天空へと昇るようなエルブランのゴッドボイスと北欧神話を題材とした超絶スペクタクルな物語を”Enslaved流のポストロック”という解釈をする事により誕生した#4” Roots Of The Mountain ”は、”俺の界隈”そして”俺の感性”の象徴すなわち黄金のシンボル”であるANATHEMAWeather Systemsから” Untouchable, Part 1 ”を初めて聴いた時と同じような、まさに”月までブッ飛ぶこの衝撃”すなわち”灼熱の魂”がそこにはあったッ!! 特に6分50秒からのまるで”山の神々”が地上に降り立ったような只々壮観な姿、まさに”神がかり”的な圧倒的なスケールともはや完全に”ポストロックのソレ”である壮麗優美でリリカルな展開には、心臓がMy Heart is epicッ!!にブッ飛ぶこと必須。”武者震い”とはこの事か、と。いともたやすくこんな名曲を書くとか・・・やっぱこのオッサンらホントにスゲーわ。で、Enslavedのルーツをあらためて懐かしむようなトレモロリフやポスト・ドゥームリフを随所に散りばめた楽曲を中心に、後半の#6” Materal ”と#7” Storm Of Memories ”なんかでは、前作から本作までの間にリリースされた二枚のEPからの奇矯な狂気性とサイケデリックな香りを再びッ楽しませる曲で、彼らのルーツを嫌でも意識させるブラック特有の狂乱性と70sプログレ特有の叙情味すなわちフェミニンなエロスが、混沌と静寂、荒涼と幽玄が反響する音空間の中で、静と動のメリハリ/緩急を効かせながら時に狂喜乱舞、時に靭やかに交錯する精神世界はもはや芸術の域に達している。そしてレトロ調なピアノの奇怪至極なイントロからナニかしらのヤバい気配を曝け出す、終幕を飾るに相応しい大作の#8” Forsaken ”ではお隣スウェーデンのCarbon Based Lifeformsを彷彿とさせるアンビエント/ニカパートからの~おいおいポストロックかと思うほどのアウトロでは、例えるならNeurosisもしくはCult of Lunaのような退廃的かつ耽美な”シブイねェ…まったくおたくシブイぜ”とでもゆいたい美的センスを垣間見せる。この展開は・・・(アカン) というわけで、前作みたいなヴァイキングメタル直系の勇壮な勢いやド派手な疾走感はない、要するに”脱メタル化”すなわち”プログレ化”した”近年Enslavedの完成型”である本作『RIITIIR』からほとばしる、ネットリとカラダに絡みつくサイケデリックなトリップ感に、俺たちの♡はもうメロメロ。いうても#5はタイトルトラックの割に一番地味かも。もはや俺レベルになると#4なんかはポストロックとして聴ける。それは兎も角として、まさか傑作だった前作を軽々と超えてくるとは・・・いやはや全く予想していなかった。これには素直に敬意敬意アンド敬意からの敬意ッ!!を表したい。

     ” Feel the flames, the streams of life below
        Feel the flames, that blind your inner eye
        Seek and find, what lingers deep inside
       Seek and find, but do not try to understand ”

 リアルに逝ってしまったKATATONIAの新作死の王を境に凋落し始めたスウェーデン界隈を脅かす、このEnslavedを”長”とする隣国ノルウェイの存在感と勢いがここにきて俄然跳躍感が増した気がして、この手の界隈そして”俺の界隈”で揺るぎない地位を確立していたOpethの立ち位置は、もはやこのEnslavedに取って代わったといっていい。スウェーデン界隈の二強であるOpethとKatatonia双方の”黄金期”が最新作を境に終焉を迎えた・・・と同時にEnslavedの黄金期が始まったッ!!のは偶然にしては実に面白い。完全にEnslavedの黄金期は今だと言い切れる。今年の映画界も『孤島の王』の一択やし。やっぱ”ノルウェイ”すなわちChrister-André Cederberg(ノルウェイ人)=ANATHEMAWeather Systems黄金の精神”『ジョジョ』ってスゲーわ、とかいう”俺の解釈”に行き着くわけです(なにいってだこいつ)。つまり今年はANATHEMAWeather Systems”ノルウェイ”という北国のために存在した年という結論で、どうぞ。要するに、俺の中で猛烈にノルウェイという国があらゆる面でキテる。なんだろう吹いてきてる確実に、着実に、ノルウェイのほうに。バストーイッ!!

           『RIITIIR』”エロチズム”

 つまり、ナゼに傑作だった前作『Axioma Ethica Odini』よりも、”エロ”という黄金のキーワードを含んだ本作『RIITIIR』の方が”俺好み”であるのか、その答えとなるのは、俺の一方的な”師”である荒木飛呂彦先生が最新作の8部『ジョジョリオン』で露骨に”エロ”というのを押し出してきたからであって、そして今年に入ってナゼ”俺の界隈””アイドル枠”を設立し、ナゼにその”アイドル枠”を担当する事となったのが、まるで”空条徐倫=鈴木愛理”である可能性が微レ存ッ!?ってなほど、”強く、美しく、気高く”の三拍子を取り揃えたアヴドゥル界隈屈指の”武闘派アイドル”こと℃-uteだったのか、それはジョジョ7部『SBR』の後期ルーシーから『ジョジョリオン』東方大弥そして広瀬康穂の存在すなわち”荒木飛呂彦が考えるアイドル像”というのを、今年で25周年を迎えた『ジョジョの奇妙な冒険』の長い歴史の中で”初めて”描写してきたからであって、結局何が言いたいのかというと、要するに全ては”俺の感性””引かれ合い”そして繋がっている、というわけです。おっと、この件を語る上で忘れちゃあいけない、大英帝国が誇るANATHEMAWeather Systemsは、”定助と康穂””Love & Peace”黄金の関係性”を見事なまでに体現しているんだ。そんなわけで、そろそろ”日本一のジョジョヲタ”自称しちゃっていいすか?ってなレベルまで達しているおいら、もはや”俺の感性”の最大の目的は『ジョジョリオン』を100%いや120%理解ッ!!するためのナニか、自分自身でも理解不能ッな得体の知れないものに変わっている(なにいってだこいつ)。結論として、本作『RIITIIR』”エロ”という解釈で、すなわち”エロ”を制するものは世界を制すッ!!というわけだ。

   ”で・・・どうする?『再び』か?再びかァァーーーッ!!”

 そんなこんなで、一昨年の2010年度BESTの時にもANATHEMAWe're Here Because We're Hereとトップ争いをしていたが、今年は”ANATHEMAの”あの新作”に対抗できるんは唯一KATATONIAだけやろなぁ”という俺の予想を180度覆してみせたのは、やはり2010年度の再来ッ!!、このEnslavedの存在だったというわけです。皮肉なことに、今回のマスターを手掛けたTony Lindgrenという人物は、KATATONIAの新作『死の王』の5.1chサラウンドのマスターを手掛けた人でもある。ちなみに、デジパック盤限定のDVDにはイェンスニキも友情出演ッ!!

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