Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2013年08月

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

CDジャーナル9月号を読んだ。

CDジャーナル9月号

あの音楽雑誌『クロスビート』が休刊したりと、いつにも増して音楽不況を実感する今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?

 ・・・まぁ、そんな前置きは置いといて・・・おいら、普段はあまり音楽雑誌とか買わないし読まない人で(ビューンを三年間購読してたのは黒歴史)、最近では能年玲奈ちゃんが表紙を飾った『CUT』『ダ・ヴィンチ』を買ったぐらいなんだが(『CUT』は京(DIR EN GREY)のインタビューが載ってて笑った)、まぁ、それはともかくとして、今月の20日に発売された『CDジャーナル』の9月号に、約三年ぶりの新作TOWN AGEをリリースした相対性理論や来月に初の武道館公演を控えた℃-uteそして俺たちのあまちゃん(大友良英)とかいう、これ以上ないほど俺得なメンツが名を連ねてるというんで、それらを目当てに買ってみた。で、さっそく読んでみた軽い感想なんだけど・・・

 とりあえず、(わりとシッカリとした紙質だな)とか思いながらパラパラとページをめくると、鬼才やくしまるえつこちゃんが描いたラクガキもとい可愛らしい絵が巻頭を飾る相対性理論からの~フランツ・フェルディナンドからの~℃-uteという、「これもうわかんねぇな...」としか言いようがないカオスな流れにまず笑う。で、初めに約三年ぶりの新作『TOWN AGE』について、やくしまるえつこが質問形式で答えるインタビューを読んだ。いくつかの質問の中でも特に興味深かったのは→「求められている相対性理論」に応えることと、ヒット曲としてのポップスを作るというふたつのテーマは矛盾しないものでしたか?という問に対して、えっちゃんは→純粋に「求められている相対性理論」が果たして存在するのかわかりませんが、その言葉の裏にこぼれ落ちたのもひっくるめて、相対性理論は「相対性理論」の理に則って存在するだけです。矛盾するかどうかはそもそも考えません。・・・と答えていて、(なんか荒木飛呂彦でも言いそうにないことを実際に言う奇妙な人だなぁ...というよりも、イメージどおりのキャラだなぁ)という印象を持ちつつ、ずぶんのTOWN AGEのレビューでも俺たちが”相対性理論に対して求めているもの”は皆無に等しいとかナントカ書いてたりしたから、このえっちゃんのアンサーを聞いたら妙に”納得”できたというか、要するに新体制の相対性理論が「相対性理論」の理に則って、”なるようになった”結果がこの『TOWN AGE』というわけなんだ。更に→やくしまるえつこのボーカルも今までよりも生っぽく、息遣いを含めて感情を残したのは意図していたか?という質問に、息づかい等はいくらでもコントロールできるものなので、実際的な感情との関連はわかりませんが、そのように聞こえるレコーディングというのは「今まで」や「これから」といった括りに関わらず、曲に対する最良の音として必然的に選ばれた結果です。あとは聞く人の体調次第です。・・・と答えるやくしまるのえっちゃん。確かに、『TOWN AGE』では「俺(私)の歌をきけえええええええええええええええええ」と言わんばかりの、過去最高に感情(エモーション)という名の”えつこのエゴ”が込められたボーカルが過去作との決定的な違いだったから、このえっちゃんのアンサーを聞いて僕は(なるほど、体調のせいだったのか・・・じゃなくて、必然的か・・・)と俄然”納得”できた。そして最後に→新作『TOWN AGE』に記録されているのは、相対性理論の”変化”でしょうか? それとも”継続”でしょうか?という問いに、「報告です。」とたった一言でシメたやっぱえっちゃんカッコイイ!ヒュウィゴー!・・・その他の質問には、元素やら水素などの言葉を用いた(おいおい科学者か)と思うほど理論的な答えや(それこそNHKの無機物ドキュメンタリ―の語りに採用されるのも納得)、(なにいってだこいつ・・・)と言いたくなるような実に奇妙な回答を導き出していて、全二ページに記録された短すぎるインタビューでありながらも、”やくしまるえつこ”という人物像や思考回路を色濃く垣間見せている。それらの質問に対するえっちゃんのアンサーは不思議と”説得力”があって、自分が新作に対して感じていた漠然としたギモンに自然と”納得”が生まれたというか、半ば強制的に”納得”させられた自分がいた。

 そのインタビューの後に4コマ漫画(えつこ作)からの~音楽評論家の湯浅学氏と松村正人氏による新作『TOWN AGE』をめぐる対談がなかなか面白かった(むしろこの対談が本誌のメインディッシュかも)。その対談内容を掻い摘んで説明すると→まず初めにメンバーチェンジ(流動性)についてだったり、新作と過去作の比較だったり、その流れで新作のプロダクションやアレンジを高く評価していたり、相対性理論=大衆ポップスだと説いていたり、大友良英さん文脈で聴いてる奴批判だったり、ギタリスト永井聖一に対する評価だったり、シティ・ポップ視点から見る”TOWN”や”AGE”という解釈についてだったりと...、全体的にかなり新作に対して好意的な見方をしてて、さすが評論家ってな感じの対談で興味深かった。けど、最後らへんはイマイチ何が言いたいのかよく分からなかった。申し訳ないが評論家の自分語りオナニーはNG。何にせよ、松村氏の次作に早くとりかかったらいいんじゃないかと思いましたには同意。

    『えつこ、それ相対性理論やない、プログレや』

 で、やくしまるえつこのインタビューや評論家の対談を見て思った→結局、新作の『TOWN AGE』に否定的な人って、相対性理論の”楽曲そのもの”を評価しているんではなくて、真部さんによる真部さんのための”相対性理論という名の雰囲気バンド”が好きなんだな...って。そら真部さんが抜けた今の相対性理論に対して否定的になるのも仕方ないな...って。つまり僕が言いたいのは、ハスピエ大好きハナエ大好きサブカル豚野郎は、もうちょっとだけでいいから相対性理論の”雰囲気”だけじゃなく”楽曲”を素直に正しく評価してやってもいいんじゃあないか?ということ。とかエラそうなこと言うても、真部さんを中心とした相対性理論にしか創れない、それこそえっちゃんが描く絵本のようなパラレルワールドの存在が前提にあって、その前提(オリジナリティ)があって初めて楽曲の方が評価される、ということは百も承知なんだけど...ね。おいら、真部さん至上主義の人には#4”キッズ・ノーリターン”にある”凄み”を正しく評価できるわけない!できるわけない!できるわけない!と思ってて、だってこの曲は俺たちプログレ厨に向けてえっちゃんが直々に書いてくれた曲だからね。これには「サンキューえっこ」としか言いようがないんだけど、今回のインタビューや対談内容を踏まえて、あらためて新作の『TOWN AGE』を聴いた結果→やはりイイ。実に馴染む。あらためて、新作はサブカル豚野郎だけでなく、むしろこれまでの中心支持層=ヲタ層よりも、一般層を中心としたより幅広い層にアピールできそうな、これぞまさしく”キング・オブ・ポップス”だと確信したと同時に、過去最高に”バンドサウンド”というイメージが色濃い作風だということを再認識した。そして何よりも、新作で【相対性理論=雰囲気バンド】という従来のイメージからの脱局に成功した結果→このたび俺たちファッキンプログレ厨に見つかっちゃったわけで、もはや俺たちのプログレ耳からすれば新作の『TOWN AGE』”プログレ”として聴けちゃう代物なんだ。当然、いわゆる”プログレ”という言葉からイメージされるソレではなくて、例えるなら→スティーヴン・ウィルソン先生の関連プロジェクトBlackfieldのような、あくまでも”ポップス”をベースとしながらプログレやオルタナ的な解釈/アレンジを加えたポップ・ロック、つまり”至ってシンプル”でありながらもどこか”深み”のある音楽、という点では共通する面が少なからずあると思う。だから、早くえっちゃんはスティーヴン・ウィルソン先生と”LOVEずっきゅん”して第二のオノ・ヨーコになって、どうぞ。要するに→【すてぃーゔん・うぃるそん×やくしまるえつこ=えつこ・うぃるそん】はよ!・・・まぁ、そんな冗談は程々にして、マジで来年ぐらいにプログレアルバム出してほしい・・・えっちゃん頼む!

 ちなみに、個人的に新作で好きなギターを挙げるとするなら・・・まずは#2”BATACO”の3:33秒からのティッティキティッティキティッティキティッティキ♪というアウトロ、#4”キッズ・ノーリターン”の2:42秒からジュワジュワ~っと”ずっきゅん”される感じの淡いシューゲ風ギターは好き。このシューゲっぽいアプローチを感じさせるギターを聴けば、この度のマイブラ再来日のゲストに相対性理論が選ばれた理由が分かるような気がする。あと#8”ほうき星”のアコギね。

 お次は℃のインタビューに目を通した。まずは7月に行われたフランス公演の感想や音霊ライブについてのお話、その流れからモー娘。のフォーメーションダンスに対する印象を語る中で→萩「うちらが一番意識してるのはモーニング娘。かも岡井「もし一般の人だったら、ダンスも歌もうまいから気になると思う。だから一気にいっちゃうかと思って、こわい萩「で、℃-uteがまた落ちちゃったりしてねという、この辺の会話は妙なリアリティがあって良かった。その次に武道館2デイズが実現したことに対する会話の中で→岡井「とんでもねーことが起きたっぺ萩「誰(笑)!?中島「起きたなという、(うーんこの黒い三連星ならぬアフォい三連星・・・)としか言いようがない流れはこのインタビューのハイライト。で、ここらで(なんかもう中萩岡しか喋ってねーじゃねーか...なんなんだ...なんなんだこのインタビュー...なにがなんだかわからない・・・)と気づく。その後は9日の日が埋まるor埋まらないかという不安と不満を愚痴ってたり、新作8thフル『Queen of J-POP』に収録された曲の解説をメンバーがそれぞれ答えるといった内容。そんな感じで、脳細胞を一切使わない会話というかダベリというか、あっ・・・(℃コンのMCって大体こんなノリだったよな...察し)という風に、どこか懐かしい気持ちにさせるインタビューだった。とにかく、最年少の萩がまるでリーダーかと思うほど一番喋りまくってて笑った。あと愛理の存在感が皆無で笑った。けどインタビューよりもナカGが描いた漫画の方が面白かったのは内緒。総括すると→「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『おれは910の日の武道館公演の話を聞いていたと思ったら いつのまにかnkskは九九ができない話になっていた』 な…何を言ってるのか わからねーと思うが(ry」

 で、今月の推奨盤のコーナーで℃の新作『Queen of J-POP』のレビューが記載されていて、その内容としては→”マイナー調”で”セクシー”なダンスナンバーが℃の十八番だという疑いようもない正し過ぎる認識や、モー娘。がEDM路線を突き詰めてるように、℃もある道を追求し続けたという前置きから(恐らく、その”ある道”とはキング・オブ・歌謡アイドル路線)、愛理と岡井の表現力の高さや着実な進化を評価しつつ、まさに”誰でもセンターに立てる感”という℃の最大の強みを体現したかのような、メンバー一人一人がそれぞれフューチャーされたアルバム曲の解説を中心に、結論として→「メンバーはパフォーマンス、キャラ、ルックスも抜群で、ファンも国内外で加速度的に増加中。アルバムも及第点を余裕でクリアする充実の出来。あとは誰もが認める決定的なヒット作を待つのみ、というところまで来た。(南波一海)」・・・だってよ、つんくw とりあえず、うーんこの不安感しか抱かないレビューなんだけど、結論にあとは誰もが認める決定的なヒット作を待つのみという、世界中の℃ヲタの意見を代弁してくれただけで最高のレビューだと思う。個人的にも、先行MVで公開された#1ハムとベーグルチーズサンドを聴いて→あっ・・・(ここ最近の中でも一番アカンやつや...察し)ってなって、今後の℃の命運を左右するであろう新作の内容にわりとマジで期待してたから、この曲を聴いた時のショックはデカかった。だから、まだ新作ポチってないし、その新作を引っさげての秋公演に参戦するかもまだ決めかねてる状態。つまり、その#1以外のアルバム曲の出来に全てがかかってるというわけ。しっかし、このレビュー(特にアルバムも及第点を余裕でクリアする充実の出来という濁した表現)を見る限り、全く期待できそうにないんだよなぁ・・・。まぁ、萩メインの#2に期待しとく。

 で、特別企画で大友良英が語る『あまちゃん』の歌を読んだ。劇中で知られる”暦の上ではディセンバー”や”潮騒のメモリー”がどのようにして書かれたのか、その過程や裏話が聞けて面白かった。本編の方もいよいよクライマックスを迎えるあまちゃんマニアは必読!? あと最後らへんのCDカタログに、ABRやデッドロックやマスタープランなどのメタル系の新作も取り扱ってて謎の好感を持った。以上。
 

Karnivool 『Asymmetry』 レビュー

Artist Karnivool
Karnivool

Album 『Asymmetry』
Asymmetry

Track List
01. Aum
02. Nachash
03. A.M. War
04. We Are
05. The Refusal
06. Aeons
07. Asymmetry
08. Eidolon
09. Sky Machine
10. Amusia
11. The Last Few
12. Float
13. Alpha Omega
14. Om
 
西オーストラリア州はパース出身の五人組、Karnivoolの約四年ぶりとなる待望の新作『Asymmetry』なんだけど、前作の2nd『Sound Awake』をキッカケに初めて聴いた時は→まるでヌーメタルかと思うほど地を這うように泥臭くウネるバッキバキなベースのグルーヴィな重低音を軸に、そこへ浮遊感のあるArt-Rock成分やパーカッションを使ったアヴァンギャルドな要素をクロスオーヴァーさせた、比較的オーガニックでありながらも独自の世界観を確立したオルタナ系プログレやってて(それこそOceansize的な)、初めて聴いた時は本当に度肝を抜かれた記憶があるんだけれど、そんな彼らの基本的なスタイルであるTool直系のモダンなヘヴィロックは、通算三作目となる本作で着実な”深化”を遂げている。

 あらためて、その”Toolのフォロアー”っぷりを発揮する謎の精神セカイは、シガロを彷彿とさせるイントロの#1”Aum”から顕著に表れていて、そのトオオオオルルルルン...トオオオオルルルルン...トゥーリッシュな感覚は次の#2”Nachash”やシングルの#4”We Are”での【ATMSフィールド】および『Aenima』大好き♥なリフ回しを聴いた瞬間に確信へと変わり、作品全体から漂う著しく洗練されたアンビエンスな音使いや色気づいたメロゥなムードを核に、Djent顔負けの巧みな変拍子やウネりを効かせたブッリブリなベースのグルーヴ感を発揮しながら、と同時に中期Porcupine Treeを彷彿とさせるサイケ&ホラー、ソフト&ウェットな”Post-Progressive”色を著しく強めた結果がこの『Asymmetry』というわけ。早い話、完全に現代プログレリスナー(俺たちATMS厨)向けの作風になってる。で、初期の面影を感じさせる激しいリズムを刻む#3”A.M. War”やMastodonもビックリのポストHCやってのける#5”The Refusal”の存在も”本作ならでは”で、持ち前の歌メロの美しさという点では名曲”New Day””All I Know”を誇る前作のが上だけど、#6の”Aeons”を聴けばわかるように、フロントマンのイアン・ケニーが”ボーカリスト”としてのポテンシャルをフルに発揮した結果→作品全体により繊細でしなやかなArt性を付与することに成功している。この時点で、過去最高にボーカルを聴かせる作風だという事がわかる。で、前作を思わせる歌モノちっくな#8”Eidolon”から、近年Riversideを彷彿とさせるオリエンタルなプログレ曲の#9”Sky Machine”、そしてVoイアンの独り舞台である#12”Float”からLeprous顔負けのexperimentalismを見せつける#13”Alpha Omega”までの流れは終盤のハイライト。そして物哀しいピアノの音色で静かに幕を閉じる#14”Om”まで、全14曲トータル約一時間弱。とりあえず過去最高に大衆受けが良さそうな、もの凄い耳障りの心地よい音使いにまず惹かれる。と同時に、とにかく”モダン”なイメージを聴き終えた後に強く残す。

 確かに、前作ほど”大作志向”みたいな印象は全くないし、楽曲のオリジナリティやインパクトという点では前作に劣るが、よりプログレッシブに、よりモダン&スタイリッシュ!!な知性を身につけた本作での”深化”は素直に評価すべき所だと思う。少なくとも、ある種の”凄み”すら感じられた前作のような唯一無二の完成度を求めなければ、今年度最高の【ATMS】系モダン・プログレとして聴けるハズです。なんつーか、前作がUSオルタナティブ・ヘヴィ(例えばTool)の影響下にある作風だとしたら、本作はUKプログレッシブ・ヘヴィ(例えばPorcupine Tree)の影響下にある作風、そんなイメージ。要するに、前作がプログレ・メタル風にヘヴィなリフでゴリ押していく作風だとすれば、本作は音の隙間を埋めていくようにピンク・フロイド的な空間形成に比重を置いた、言わばポストメタル的な奥行きのある音の立体感や静と動の緩急を効かせたダイナミックな展開力を発揮した作風。つまり、PT『Fear Of A Blank Planet』に通じるモダンヘヴィロック感やそこはかとない狂気を含んだ陰鬱な雰囲気だったり、レディへやシガロ顔負けのアンビエンス/ポストロッキンな浮遊感すなわち皆んな大好き【ATMSフィールド】を展開しながら、それこそジャケのような芸術性を意識高い系美大生ばりに高めた結果→一段と洗練されて一皮むけたモダンなプログレッシブ・ヘヴィがココに誕生した。

 なにはともあれ、前作よりも遥かに”深み”のある立ち位置から音を鳴らしてるのは確かで、正直ここまでメロゥなムードは並のバンドじゃなかなか出せない。大袈裟じゃなしに、いわゆる”俺の界隈”を構成しているその手のプログレバンドと肩を並べる所まで遂にキタと確信した。もはや今のPTより面白いプログレやってるんじゃあないか?って。それこそ来年のProgressive Nationに追加で呼ばれそうな雰囲気すらあるし、もはや”Toolのフォロワー”とかいうクッソ狭い枠組みで語るなんてことは二度と許されない、名実ともに今のプログレ界において必要不可欠な存在となった。もちろん本国では絶大な人気を誇る彼らだが、本作の登場により本国をはじめ世界中でその名を轟かすことになりそう。何にせよ、まさかここまで俺たちATMS厨が(ニッコリ)しちゃう音に【変化(深化)】してくるとは・・・とか言うても、前作を聴いて只ならぬ”衝撃”を受けた時点で、ある程度は予測できた展開というか、むしろこれは必然的な【変化】だったのかもしれない。要するに、Welcome To My ”俺の界隈”というお話。

 ちなみに、DVD付きには本国でのライブの模様がフルで収録されてて、もちろん演奏もボーカルもムチャクチャ上手いし、何よりもボーカルの動きがキモ面白くて色々な意味で見ごたえある(中でも名曲”New Day”は圧巻)。なんで、これは是非ともDVD付きをオススメしたい。しかしリージョン1指定なんで注意が必要。



Asymmetry
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Karnivool
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『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』が届いた

トトントントン...
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トトントントン...
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ドン!
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すでにクソゲーだ地雷だなんだと叩かれまくってる『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』の限定BOX版が届いた。なにやらファミ通で満点獲得したらしいけど、俺たちガチ勢はゲームそのものよりも飛呂彦が唯一関わった黄金プレート目当てだから(震え声) まぁ、それはそうとして、とりあえずブチャニーしてきますね。

Sadistik 『Flowers for My Father』 レビュー

Artist Sadistik
new_Sadistik

Album 『Flowers for My Father』
Flowers For My Father

Track List
1. Petrichor
2. Russian Roulette (feat. Cage & Yes Alexander)
3. City in Amber (feat. Lotte Kestner)
4. Snow White
5. The Beast
6. Kill the King (feat. Deacon the Villain)
7. Song for the End of the World
8. Palmreader (feat. Child Actor)
10. Seven Devils
11. Exit Theme (feat. Astronautalis & Lotte Kestner)
12. Melancholia
13. A Long Winter (feat. Ceschi)

『ぼくがかんがえたさいきょうのひっぷほっぷ』

USはシアトル出身の実力派ラッパー、Sadistik(コディ・フォスター)の約五年ぶり通算二作目となる『Flowers for My Father』なんだけど、そのタイトルが意味するとおり→”突如他界した父親(スティーヴン・フォスター)に捧げるアルバム・・・”らしい本作品、ゲストにTrespassers WilliamLotte KestnerBlue Sky Black Deathの作品で知られるYes Alexanderほか多数のラッパーが参加し、更にそれらの楽曲をプロデュースしたのが重鎮Blue Sky Black Deathという...もはや(おいおい俺得以外の誰得なんだ?)としか他に言いようがなくて、気になるその内容も当たり前のように俺好みだった件。

 おいら、ヒップホップの知識なんて皆無なんだが、これまでの人生で思い返してみるとBlack Eyed Peas”Don't Phunk with My Heart”という曲だけは、何故だか昔よく聴きまくってた憶えがある。そんな知識レベルの自分が想像するヒップホップといえば・・・YO!!YO!!チェケラーッ!とか、父ちゃん母ちゃんマジリスペクトとか、日本語ラップwwwZeebraさんwwwとかいうドイヒーなイメージしかないんだけど、このSadistikがやってるアブストラクト・ヒップホップなるジャンルというのは、いわゆるトリップ・ホップの別名みたいなもんらしく、要するにヒップ・ホップとトリップ・ホップが融合した結果がアブストラクト・ヒップホップということらしいです(適当)



 さすが、今や全米屈指のプロデューサーとして知られるあのBlue Sky Black Deathが関わっているだけあって、そのスタイルもBSBD直系のインダストリアルなアンビエント系ヒップホップ(トリップ・ホップ)なんだけど、まずはオープニングを飾る#1”Petrichor”から、まるで(おいおいポストロックか)と思うほど繊細かつリリカルに描き出す、ノスタルジックな【ATMSフィールド】を展開するオルタナやってて、終盤での予想だにしないGリフの登場に只ならぬ”スゴ味”を感じてしまった。そしてヒンヤリと冷たいファッキンエモーショナル(くそエモい)な音響空間の中で、ゲストラッパーCageによるBEP風のラップとYes Alexanderのロリキュートな萌声が異種格闘する#2”Russian Roulette”、イントロから胸が締めつけられるほど内省的(悲哀)なムードを醸し出しながら、神妙かつ荘厳なオーケストラをバックにLotte Kestnerの透明感のある囁きの如し歌声が、もはやこの世のものとは思えないほど儚くも美しく...そして悲劇的な情景をシネマティックに映し出す#3”City in Amber”まで、あのBlue Sky Black Deathがプロデュースした(#2,#3)を含む序盤の流れ(ツカミ)は完璧で、ただただ唖然としたというか度肝を抜かれた。その流れから、あのサマソニ大阪でのマイク・シノダを回想させるほど激しいビートを刻むコディのバッキバキなラップとそのバッキングで響きわたる幽玄かつ耽美なメロディが、まるで初期リンキンを彷彿とさせる無機質な世界観を描き出す#4”Snow White”、そして再びッ!!BSBDがプロデュースした、女性Voや壮麗優美なオケを交えながらファッキンドリーミーな癒し系アンビエンス空間を形成していく#5”The Beast”は間違いなく本作『サンキューパッパ』のハイライトで、特に4:17秒のコディの「グワァ!」すき。で、序盤はGod Is An Astronaut顔負けの【ATMSフィールド】を展開し、中盤からはCarbon Based LifeformsInterloper的な感じに突如チルアウト化する#7”Song for the End of the World”←この曲が醸しだす異色のPost-Progressive精神に謎の感動を憶え、そのCBLATMS空間を引き継いだシューゲ曲でゲストにChild Actorを迎えた#8”Palmreader”、妙にUlverさんっぽさのある#9”Micheal”、そして中盤のハイライトを飾る#10”Seven Devils”なんだけど・・・この曲、まるでTesseracTMothliteを連想させる言わばKscope界隈ライクなアート/ニカ性のある曲で、中でも全盛期のParadise Lostや初期Riversideも驚愕するレベルのエレクトリック・ギターを使った叙情的な泣きのGソロに悶絶死してしまった・・・。まさかヒップホップ聴いててパラロス顔負けの幽玄なGソロを聴くことになるなんて...リアルに→「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『おれはヒップホップを聴いていたと思ったら いつのまにかゴシックメタルを聴いていた』 な…何を言ってるのか わからねーと思う(ry」ってなったし、初めて聴いた時はリアルに「ファ」って変な声出たわ。で、再びッ!!Lotte Kestnerを迎えた#11”Exit Theme”は父スティーヴンを天国へと送り出すかのような天使の如しロッテの歌声をバックに、ゲストラッパーAstronautalisとコディのラップが叙情的(リリカル)にお互いを高め合う、これぞ父スティーヴンに捧げられた鎮魂花で、正直こんなん聴かせられたら天国でも地獄でも安心してスッヤスヤですわ。そのパッパを浄化するようなレクイエムから、その名のとおり幻想的なノスタルジアを形成する#12”Melancholia”、再びッ!!BSBDがプロデュースを担当しゲストにCeschiを迎えた#13”A Long Winter”まで、全13曲トータル約一時間弱。自分が洋楽を聴き始める一つのキッカケだったリンキンをはじめ、まさかのパラロスUlver界隈からのKscope界隈その頂点に君臨するANATHEMAまで、もはや全世界のATMS厨歓喜のヒップホップがココに...ッ!とでも叫びたいぐらい、もうなんか俺たちATMS厨『夢』『希望』『思ひで』の全てが詰まった名盤です。

 これを初めて聴いた時、スウェーデンのCBLを初めて聴いた時の衝撃と全く同じデジャブを感じた。あれっ?これもうヒップホッパーいらないんじゃね?ってほど、荘厳なオーケストレーションやチルくてメランコリックな耽美メロが神秘的かつシネマティックなリリシズムを発揮しながら、中期Ulverを彷彿とさせるexperimentalismおよびPost-Progressiveなセンスをクロスオーヴァーさせた結果の名盤、というわけです。つまりノルウェイの森の熊さんことKristoffer Ryggが好きそうな感じのムーディ&シリアスなサウンド。いやマジで→【熊さん×Blue Sky Black Death】←わりとマジでワンチャンあるんちゃう?って。 要するに、俺たちATMS厨が長年追い求めていた真のATMSがコレにはあって、いわゆる”俺の界隈”【ATMS自治区】に棲む住人ならばコレ聴いてアヘ顔すること請け合いだし、とにかく”ATMSとはナニか?”が知りたければこれ聴けばいいと思うよ。これこそATMS界の王=キング・オブ・ATMS】と言える。正直ここまでファッキンエモーショナル(くそエモい)ヒップホップ他にないと思うわ。いやマジでヒップホップに目覚めてヒップホップニキになりそうな勢いだし、Zeebraさんもこれ聴いてナニかに目覚めてほしいわ(えっ)



 まさかヒップホップ界隈に当ブログWelcome To My ”俺の感性”が歩んできた音楽道を総括するような、まるで”俺の感性”のルーツと今を繋ぎ合わせる”音楽体験ヒストリア”的な作品が現れるなんて夢にも思ってなかったし、これには素直に感動した。このような”引かれ合い”を演出してくれたLotte Kestner姉さんとYes Alexanderちゃんには、いわゆる”俺の界隈”を代表して感謝しきれないほどの感謝をッ。ホント、なんかもう完全に”俺のために生まれた音楽”だと確信したというか...今の俺だからこそ理解できる音楽というか...それこそ”俺の界隈の再構築”という今年の目的その”答え”と言っていいぐらい、要は自分が今まで聴いてきた音嗜好の全てが本作に凝縮されてると言っても過言じゃあない。幸か不幸か、一年に一回ぐらいこういう嬉しい出会い(引かれ合い)があるから、いつまで経っても音楽聴くのやめられねーんだよな...ホント、どれだけ俺を『幸福』にすれば気が済むんだ・・・。なにはともあれ、「サンキューパッパ...」それしか言う言葉が見つからない...。

 少し話は逸れるが、本作のCD(デジパック)の背表紙の名前表記が”sadisitk”になってるという前代未聞の誤表記を発見して唖然としてしまった。つうか、CoLといい、AoPといい、今年の年間BESTに入るアルバムはワザと誤表記しなきゃいけない業界の裏ルール(しきたり)的な何かがあるの?って。しかも間違いの程度が大きければ大きいほど名作になってるし(笑) まぁ、何にしても興味深い法則を発見して勝手に喜んでる。ちなみに、ブックレットの表紙を飾っているのは父のスティーヴンと幼少期コディのツーショット写真で、裏表紙に”for Dad”と記されている所からも、実にラッパーらしい父ちゃんマジリスペクト感あって超Loveい。けど、そんな大好きなパッパに捧げる大切なアルバムでこんな間違いを犯しちゃうのは少しカッコ悪いというか、ラッパー特有のダサさ加減が垣間見れてなんか嬉しかった、なんか。

 去年はANATHEMA黄金の精神”ことWeather Systemsが堂々の一位を獲得したけど、まさか今年の一位がヒップホップって...これもうわかんねぇな。まぁ、一位はまだ確定ではないけれど、少なくとも年間BESTトップ5位内にはランクインしてくるだろうし、ヘタしたらこのまま一位取っちゃう可能性も当然あります。実際、一位でも納得できる内容してるし。ジャケもThe Oceanの新譜に匹敵するシュワシュワ~っとした超絶チルいジャケで完璧。ちなみに、MVはストーリー仕立てになってて見応えあります。そのMVの中でコディがダリオ・アルジェントTシャツ着てるあたりに好感。だから僕は本作を飛呂彦に強くオススメしたいチェケラ~♫

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True Widow 『Circumambulation』 レビュー

Artist True Widow
True Widow

Album Circumambulation
Circumambulation

Track List
01. CREEPER
02. S:H:S
03. FOURTH TEETH
04. NUMB HAND
05. TROLLSTIGEN
06. I:M:O
07. HW:R
08. LUNGR

USはテキサス州ダラス出身の三人トリオ、True Widowの約二年ぶりとなる3rdフル『Circumambulation』なんだけど、お話の前置きとして、当ブログの2011年度BESTにもランクインした前作のAs High As the Highest Heavens and From the Center to the Circumference of the Earthとかいうクッソ長いタイトルが各メディアに正しく評価された結果→この度目出度くあのRelapse Recordsからのリリースが決まったようで、これには散々ウチのブログでゴリ押してきた甲斐があったというか、三作目にしてようやく彼らの音楽性が(ピッチ厨含む)あらゆる界隈に正しく評価された結果で、個人的に大変嬉しく思っている。

 このTrue Widowといえば→【Stoner×Shoegazer=Stonegaze】を最大の売りとしているバンドで、通算三作目となる本作でも、これまでと同様に”仄暗い水の底からコンニチワ”みたいなダウナー系インディ・ミュージックを展開しているんだけど、まずオープニングを飾る#1”CREEPER”からして毒々しいまでのウネリとグルーブを効かせた中毒性の高い低音リフがミニマルに反復しながら、ダン・フィリップス(Vo,Gt)の気ダル~い歌声と共に未知なる狂気と不安が精神的に迫りくるこの感覚・・・それこそ宗教絵画風のアートワークの如し暗黒微笑世界に迷い込んだかのような、この独特のトリップ感こそTrue Widowの音だよなぁ...と再認識させる。そして前作譲りの幽玄な【ATMSフィールド】を展開する#2”S:H:S”、仄暗い水の底から紅一点のNicole Estill(Vo,Bass)によるヤンデレ少女系ボイスとダンの絶妙なコーラスが織りなす、キャッチーでありながらも独特のハーモニーが”これぞTrue Widow”ってな感じで病みつきになる#3”FOURTH TEETH”、まるでAlice in Chains顔負けのグランジーなリフがネットリと体にまとわり付き、それこそナニかに取り憑かれたor洗脳されたように無感情で歌うニコルのようなリアルヤンデレ状態になること請け合いの#5”TROLLSTIGEN”は、まさにTrue Widow然としたトリップ・ミュージックの真骨頂であると同時に本作のハイライト。で、ミニマルなリフで展開するインストの#6”I:M:O”、再びダンの歌とニコルのコーラスハーモニーがハッパ草い湿った香りを充満させる#7”HW:R”、これまでとは打って変わって感情が芽生えたニコルの歌を中心に展開する#8”LUNGR”まで、全8曲トータル約44分の幽玄な低音世界を堪能させる。特にニコル作曲の#5は本作に潜む恐怖を体現したかのような名曲。
 
 個人的には、紅一点のNicole Estillをメインに携えた前作を素直に踏襲して(それこそ近年のKylesaのように)、より薄明るくキャッチーな方向性に向かうと予想してたんだけど、ご覧のとおり結果は真逆で、過去最高にディープな暗黒暗黒アンド暗黒を超越した先にある漆黒の世界を構築しながら、ミニマリズムを含んだ泥臭い遅漏リフと共にダンとニコルによる憂鬱なハーモニーが暗闇の奥底で反響する、まさに”TWらしい”としか他に言いようがないアヘアヘミュージック・・・これはもう聴きながらアヘアヘと笑うしかない。しかし、2008年作の1st『s/t』の頃にあったドゥーミッシュな重い感覚は薄く、感覚的には2ndやEPI.N.O.で確立したヤンデレ路線を更に深く、更に仄暗い底を極めた結果が本作といった感じ。今思えば、当ブログの2011年度BESTの時にWhirrTrue Widowが一緒にランクインしたのは伏線()だったというか、今年偶然にもWhirrとTrue Widowの新譜が重なってリリースされたのは俺得以外のナニモノでもなかった。

 本作を聴いてあらためて、自分でも不思議なくらいTrue Widowの音楽性がドツボなんだという事を再確認した次第で、まぁ、単純に”俺の感性”を象徴する音そのものっちゃそのものだから...ね。少なくとも、今の時代にドヤ顔しながらシューゲ聴いてる奴でこのTrue Widowを聴いてない奴がいるとするなら、そいつは紛れもなくミーハー以下のクソムシだって、はっきりわかんだね。あとやっぱり、このインディっぽさとメジャーっぽさの境界線で揺れ動く絶妙な立ち位置から放たれる彼らの音楽って、それこそピッチフォーク厨が”Earthの後継者”だという風に挙って持ち上げちゃうほどの、それすなわち俺たちファッション・サブカル系男子御用達の音楽なんだと思いました(適当)



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