Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2013年09月

Cloudkicker 『Subsume』 レビュー

Artist Cloudkicker
Cloudkicker

Album 『Subsume』
Subsume

Track List
01. The warmth of the daytime seemed like a dream now.
02. A weather front was stalled out in the Pacific--like a lonely person, lost in thought, oblivious of time.
03. He would be riding on the subway or writing formulas on the blackboard or having a meal or (as now) sitting and talking to someone across a table, and it would envelop him like a soundless tsunami.
04. You could laugh forever but never end up happy.

Djent界が生んだ異端児、ベン・シャープニキによる独りジェントことCloudkickerの約一年ぶり通算六作目『Subsume』なんだけど、とりあえず曲目を見て(うーんこのクッソ長い曲タイトル...)とか思いながら、オープニングを飾る#1”The warmth of the daytime seemed like a dream now.”のリフを耳にした瞬間は→(おっ、今回はPelicanリスペクトなポストメタル路線か?)と思ったけど、次の16分24秒ある大作の#2”A weather front was stalled out in the Pacific--like a lonely person, lost in thought, oblivious of time.”の初っ端から2ndの名曲”Here, Wait a Minute! Damn It!”を彷彿とさせるジェジェジェーン!ジェジェジェーン!というdjent節全開のリフを耳にした瞬間→「俺たちのBenニキが帰ってきたー!」と雄叫びを上げたくなるほど、テクニカル/マス系のリフや轟音リフなど多彩なリフで緩急を効かせながら目まぐるしく展開するプログレメタルで、まさにベン史上最大級のスケール感とダイナミズムそしてヘヴィネスが堪能できる一曲。特に10分からのScale the Summitっぽいキザミリフからブラストを使ったハチャメチャな終盤の展開は圧巻。で、シューゲ譲りのメッロメロなアンビエンス空間を形成する、それこそジャケの如し淡い音の洪水を浴びるような#3”He would be riding on the subway or writing formulas on the blackboard or having a meal or (as now) sitting and talking to someone across a table, and it would envelop him like a soundless tsunami.”、前作譲りのポストロッキンな前半そして後半からはJesuライクな幻想的な美轟音をブチ鳴らす#4”You could laugh forever but never end up happy.”まで、全4曲トータル約44分という大作志向の作風。

 彼=ベン・シャープの名を俺の界隈に一躍轟かせた2ndBeacons以降の三作は、アコースティック/アンビエント/ポストロックなど様々なジャンル/方向性を模索していた感じの作風だったが、この『Subsume』は前作の5thFadeで学んだポスト-サウンド直系のATMS空間を活かしながら、傑作『Beacons』路線すなわちジェント路線に回帰した、といった印象。わかりやすい話→『Beacons』のプログ・メタル性と『Fade』のAmbient系ポストメタルが融合した感じ。この手のバンドで例えるなら、フランスのUneven Structureばりの超スケール感ある。

 当然、今回は大作志向という事もあって、2ndの『Beacons』のようにスリリングなリフ回しでコンパクトに組み立てていく、ほのかに知性(インテリ)を感じさせる(まさに知的ッカー)無機的かつスタイリッシュ!!なカッコ良さはないが、ここ最近のアルバムを通過して新たな音を吸収した今のベン・シャープが、この『Subsume』に集約されていると言っても過言じゃあないし、これまでの一連の流れを総括した集大成とも取れる一枚だと。なんか久々に心から素直に”良い”と思えるアルバムだった。少なくとも、ここ最近の奥歯に物が挟まったような作風ではないのは確か。それこそ近作を聴いて→(もう二度とジェントやってくれないのかな・・・)という不安と鬱憤を晴らすかのような、Cloudkickerすなわちベン・シャープの復活を宣言するかのような一枚。オススメ。
 

Cult of Luna 『Vertikal II』 レビュー

Artist Cult of Luna
Cult of Luna

EP 『Vertikal II』
Vertikal II

Track List
01. O R O
02. Light Chaser
03. Shun The Mask
04. Vicarious Redemption [remix by Justin K. Broadrick]

本作はそのタイトルどおり、スウェーデンのインテリ頭脳派集団Cult of Lunaの約七年ぶりとなる新作で、SF映画の傑作『メトロポリス』を題材としたコンセプトアルバムVertikal続編に当たるEP『Vertikal II』なんだけど、まずはオープニングの#1”O R O”を聴けば心で理解ッできるように、どうやら『Vertikal』の中でも異質な存在感を放っていたPassing Throughが完全に今回の伏線()だったみたいで、その”Passing Through”を踏襲したミニマムな遅漏リフとFredrik Kihlberg君による憂鬱な歌声が、ほのかにメランコリックな塩梅をもって仄暗~いムードを演出しながらユラリと交錯する、要するにTrue Widow直系の幽玄なダウナー系スロウコア/トリップ・ミュージックを展開している。確かに、『Vertikal』のようなメタリックな重厚さや現代プログレッシブ的な感覚は皆無に近いが、Earthにも通じるミニマリズムを発揮しながら知的なATMSフィールドを広域に展開していく、実にCoLらしいインテリ度MAX!!なダーク・ミュージックを繰り広げている。で、#2”Light Chaser”ではJohannes Persson君のドスの効いた獰猛な咆哮と鍵盤奏者Anders Teglund君による近未来都市計画的なメロディが繰り返し鳴り響き、徐々に徐々に謎のトリップ感を醸し出しながら、ドラムや咆哮という名の暗黒物質が混沌と蠢くATMSフィールドを形成していく。実質本編ラストで約12分ある#3の”Shun The Mask”は、このEPでは一番バンドらしい音使いと適度なプログレ性を合わせ持ち、Kayo Dotを彷彿とさせる狂気的なアヴァンギャリズムやインテレクチュアリズムをむき出しにしたような、サイケデリックかつマッドサイエンティストな暗黒世界を見せつけている。そして、ここまで続いた『ヴァーティカル・プロジェクト』の終幕を飾るのは、Jesuジャスティンがリミックスを担当した『Vertikal』の名曲”Vicarious Redemption”で、これがまた本編の存在を食っちゃってるんじゃねぇか?ってぐらいの完成度で笑う。CoL自身も→本来は収録される予定じゃなかったけど、あまりにも良すぎたので本編に入れた結果→このヴァーティカル・プロジェクトの終わりに相応しい曲となったと語るのも納得の出来。もはや(あれ?原曲ってどんなだったっけ?)ってなるほど、あの超暗黒星がリミックスでこうも麗しく耽美に化けるものなのか・・・と素直に驚いた。なんかGod Is An Astronaut的な謎のepicッ!!感すらあるし、あのwoob woobなダブステ成分もうまい具合に消化してる所はサスガだと。全然関係ないけど、なんかDIR EN GREYのライブの会場BGMとして流れてきそうな雰囲気ある。
 
 全4曲トータル約35分。なんというか、それこそ一見手抜きに見えてしまうジャケのように、『Vertikal』という名の月面の裏側その深層部分をピンポイントでフォーカスしたような、言うなれば”Bサイド”的な作品であると同時に→なにか以前にTrue WidowCult of Lunaの関係性について書いたような気がするけど、それこそ今回の『Vertikal II』でCoLがTrue Widowっぽい事やってみせた、まさに先ほどの関係性その”回答”であるかのような作品で、なんか本当に面白いなぁって。ちなみに、この『Vertikal II』の楽曲は『Vertikal』とほぼ同時期に書かれたものらしく、急遽決まったものではなくて、元からこの続編をリリースする予定だったらしい。そんなわけで、これにて約七年間の構想(冬眠)により誕生した『ヴァーティカル・プロジェクト』は一旦完結し、そしてCult of Lunaは再び数年間の深い眠りにつくそうです。おやすみー!
 
Vertikal II
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Cult of Luna
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荒木飛呂彦の画集第三弾『ジョジョベラー』が届いた。

今でも思い出す、約8年前当時まだ十代の学生だった頃、なけなしのお金を叩いて近所の本屋さんで画集第二弾『JOJO A-GO!GO!』を予約して、それから二週間ウッキウキな気分で待ち続けて遂に手にした時の感動を。そんなあの頃と比べて、今は値段もそこまで気にせず物を買える年齢になったのは、素直に喜んでいいものなのか...あらためて自分もオッサンになったなぁ...とシミジミするばかり。まぁ、それはそうとして→『ジョジョ』連載25周年を記念した荒木飛呂彦先生の画集第三弾『ジョジョベラー』(完全限定版)が届いたので、さっそく開封の儀式的なナニかを兼ねて紹介します。

”ヤツ”は特性のダンボールケースに入ってる。重さは約4.3kgあるらしい。
ジョジョベラー

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...
ジョジョベラー

豪華ボックスはクッソ分厚くて仄かに高級感を漂わせる。
ジョジョベラー

中身は画集とスタンドブック&ヒストリーブック&ブルーレイ二枚
ジョジョベラー-

スタンドブックの表紙絵が可愛い。そしてクソ分厚い。
ジョジョベラー

スタンドブックの中身はこんな感じ。飛呂彦によるコメントあり。
スタンドブック

ブルーレイにはジョジョ展の様子や飛呂彦の作画インタビューが記録されている。
ジョジョベラー

画集の目玉である描き下ろし。これがホントのオールスターバトル(意味深)
ジョジョベラー

最後に『JOJO A-GO!GO!』との比較。
JOJO A-GO!GO!

・・・と言った感じ。で、画集の内容は6部と7部そして8部がメインで、ジョジョ展の描き下ろしや岸辺露伴とグッチのコラボ絵やムック本の表紙絵などがフルカラーで収録されている。二枚組のブルーレイディスクには、ジョジョ展の原画を老若男女(何人か可愛い子を発見した、という割りとどうでもいい情報)が食い入るように眺める様子やジョジョ展専用スタンド=リモートロマンスによる展内映像、そしてジョジョ25周年を記念して作られたPVや原画スライドショーなどの特典映像が収められたDISC1(59分)、歴代ジョジョ描き下ろしの作画インタビューやカラーイラスト完全記録などが収められたDISC 2(98分)の二枚。
 ディスク1の方には、ジョジョ展に来れなかった人向けに”こんな感じだったんですよぉ”的な映像で、ディスク2の作画インタビューでは「昔の絵は描くのが辛い」とぶっちゃける飛呂彦や、鬼神のような険しい表情でペン入れする飛呂彦、10分や20分という長尺のプログレを聴きながらペン入れする飛呂彦(やっぱジョジョってプログレだわ)、ベタ塗りする飛呂彦、色塗りする飛呂彦、最終調整する飛呂彦、仕上げをする飛呂彦など、ありとあらゆる飛呂彦の表情が収められている。カラーイラスト完全記録は描き下ろしが完成するまでを固定カメラで撮影し、その映像を早回しで日付や時間まで完全記録したやつなんだけど、これがまた”スゴい”としか他に言いようがない。絵画のイラストやファッション雑誌からインスピレーションを得て、書いては直し書いては直しを繰り返しながら、最終的に一枚の絵を仕上げていく飛呂彦の描き姿は只々壮観だし見応えある。岸辺露伴バージョンは完全記録を更に高速早回しで再生した短縮バージョンで、カリカリとかいう露伴仕様の擬音エフェクトに笑う。
 そもそも、僕たちファンというのは、普段は”完成されたジョジョ”を漫画として読んでいるのだけど、このディスク2には”ジョジョが誕生するまでの過程”が収められていて、これらの映像は大変貴重だし、ファンは必見だと思う。ちなみに、ディスク1&2共にCBL的なアンビエント風のチルい音楽がBGMとして使われてて、ディ・モールトATMSな雰囲気を醸し出してる。なんにせよ、ディスク2の存在だけで(完全限定版)を買って良かったと思わせた。
 そして、この『ジョジョベラー』というタイトルが最も相応しいヒストリーブックは、ジョジョ各部を担当した歴代の編集者を”添JO員”として迎え、当時の裏話や初出の情報など様々なインタビューに答えるといった感じの内容で、これがまた興味深い話ばかりで良かった。個人的に、『ジョジョベラー』で一番期待していたのがこのヒストリーブックだったんで、と言ってもまだ全て読んだわけじゃあないから、これからジックリ読んでいきたいと思う。スタンドブックはこれまでのスタンドの全てを、名称不明だったブンブーン一家のスタンド名までも網羅した、まさに完全版の一冊。というわけで、もはや前夜祭にすらならなかったナントカオールスターバトルに落胆した人はこれ(本物)を買おう(提案) というか、俺たち意識高い系ジョジョヲタガチ勢は既に、岸辺露伴は動かないシリーズや年末に始動される『ジョジョニウム』に意識が向いている状態だから...これもまた楽しみにしながら喜んで搾取されます。

『ちょwww露伴ちゃんがAMACYANに!?www』

じょじょじょ!?

 それはそうと、やっぱりというか思ったとおり飛呂彦も朝ドラ『あまちゃん』を観ているらしく、今月のウルジャンに記載された飛呂彦から『あまちゃん』に対する回答を見て、なんというか自分が『あまちゃん』にハマった理由が言葉ではなく心で理解できたような気がした。サンキュー飛呂彦。
 
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KATATONIA 『Dethroned & Uncrowned』 レビュー

Artist KATATONIA
KATATONIA

Album 『Dethroned & Uncrowned』
Dethroned & Uncrowned

Track List
01. The Parting
02. The One You Are Looking For Is Not Here
03. Hypnone
04. The Racing Heart
05. Buildings
06. Leech
07. Ambitions
08. Undo You
09. Lethean
10. First Prayer
11. Dead Letters

      『死の王、復活するってよ』

あの日、KATATONIA死の王を産み落としたあの日、長きにわたって築き上げてきた”俺の界隈”は腐海へと沈んだ。2011年、スウェーデンの皇帝KATATONIAがリリースした『死の王』によって、いわゆる俺の界隈の崩壊すなわちサード・インパクトが起きた事は、読者も既にご存知のはずだが、それについてを詳細に記した愛のある肩叩きの中で、”オルタナ/トリップ系がやりたいのかメタルがやりたいのかハッキリしない(あいまいなのは『男』じゃあない)”と言う吉良吉影のような事や、アレンジャーのフランク・デフォルトの異常なゴリ押し感を聴いて、もういっそのこと”ニカバンド”になってくれたほうがよかったンゴ...とかナントカ書いたりした。しかし本作を耳にした時→あの『死の王』というのは元々トリップ系にすることを前提に作られた作品だったんじゃあないか?本来はコッチがKATATONIAの”本性”だったんじゃあないか?というような疑問がまず頭を過ぎった。もしそうだとすれば、レビューにも書いたヨナスの歌に関する違和感や俺たちのイェンス・ボグレンを左遷した結果→音の凡個性化を筆頭に、フランク・デフォルトのゴリ押しノーマン兄弟の脱退など、あの時に感じたありとあらゆる疑問や謎に納得ッが生まれる、というか、『死の王』のレビューに記した事に対する約一年越しの伏線()回収だと解釈すれば、それら全ての辻褄が合ってくる。それこそ、まるで日本語で書かれたその”肩叩き”の内容をKATATONIAが理解ッしたように、『死の王』をアコースティック/アンプラグド風に再構築(リメイク)したのが、この新作『Dethroned & Uncrowned』というわけ。

    ANATONIA

 確か...あれは8thの傑作Night Is the New Dayがリリースされた頃のインタビューだったかな、アンダースヨナス「俺たちはニカバンドにはならないよ(キリッ」とドヤ顔で答えた結果、今回→「嘘ンゴ。カタトニクス最高ンゴ」というアツい手のひら返し・・・もとい、これまでのお話の展開その着地点=”答え”となった、この度のKscopeからの運命的なリリースに一瞬は驚きながらも、一方では”やっぱり”と思う冷静な自分がいた。おいら、LovePeaceの提唱者こと秘密結社Kscopeの皇帝であり黄金の精神を持つANATHEMA『死の王』として知られる”漆黒の意思”を持つKATATONIAは一心同体の存在、すなわち【ANATHEMA(ジョニィ・ジョースター) × KATATONIA(吉良吉影)=ANATONIA(東方定助)】という、日本一のジョジョヲタとしての考察および独自の解釈を持っていて、当然、それはジョジョ8部『ジョジョリオン』の物語に関係する部分ではあるんだけれど、まぁ、それはそうとして→今回のKscopeKATATONIA”引かれ合い”は、まさに俺のキング・クリムゾンが予測していた通りの出来事で、ある程度の予測はしていても実際に起こってみるとやっぱ!?ってなるし、あの時ありのまま素直に”肩叩き”したことは何一つ間違っちゃあいなかったんだと、正しい行動だったんだと、この『Dethroned & Uncrowned』が産み落とされた今となっては、あの時の自分を”よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし”とチョコラータ風に褒めてやりたいぐらいだ。つまり、『死の王』という俺の界隈を崩壊させた元凶を再構築すること、それすなわち”俺の界隈の再構築”と全く同じ意味を持ち、要するにこの『D&U』の存在というのは、あの時の自分と今の自分を繋ぎ合わせる”救世主”であると同時に、”あの日”を境に絶望の淵へと追いやられた俺の界隈に棲む廃人に対するKATATONIAからの鎮魂歌でもある、それこそANATHEMAWeather Systemsという黄金のシンボル”が光り輝く俺の界隈を再び漆黒色に染め上げるかのような、そんな様々な意味合いを持つ一作。しかも、今年で25歳になった僕が活動25周年を迎えたKATATONIAの復活作を聴いている、そしてこのタイミングでANATHEMAのライブ作品『Universal』Kscopeからリリースされ、更には『ジョジョ』生誕25周年を祝う荒木飛呂彦先生の画集『ジョジョベラー』も同時に発売されるとか・・・なんて...なんて面白すぎる出来事なんだッ!これはもう『運命』としか言いようがないッ!これこそ”俺の界隈の再構築”の答えだッ!つうか、そんなことより、さっさとヨナスヴィンセントの薄い本はよ!

KATATONIA×KSCOPE

 『再構築』ということで、スウェーデン一の”ゆるふわ系男子”ことヨナスきゅんのボーカルだけはオリジナル版の音源を使っていて、バックのトラックがヘヴィなギターに替ってアコギやストリングスやシンセ、ドラムに替わってパーカッションを用いた、わかりやすい話→KATATONIAANATHEMA『Hindsight』的な事やってみた、というわけ。で、オリジナル版『死の王』の一曲目”The Parting”を初めて聴いた時は→日本一のカタヲタを自称している自分ですら全く耳に馴染まなかったというか、初っ端の”In the weak light”というヨナスのボーカルの入れ方からして「ナニかがおかしい...こんなことは許されない・・・」と、漠然とした違和感を感じていた。しかし、再構築された本作の”The Parting”は異常なほど耳に馴染むというか、まるで「プログレッシブな俺たちかっけええええええええええ!!」というアンダースのドヤ顔が浮かんできそうなほど、クソみたいにダサいGリフがないだけでここまで変わるなんて・・・ちょっと想像した以上だったし、あらためて『死の王』という作品がいかにして”Bサイド向け”に作られていたか、という真実が理解ッできた瞬間は素直に嬉しかった。で、The GatheringSilje Wergelandがゲストとして参加した#2”The One You Are Looking For Is Not Here”ではフェミニンなアンビエンス空間に包み込まれ、続く#3”Hypnone”は原曲でも鍵を握っていたキーボードの儚いメロディを主体としながら、歪みが抑えられた泣きのGソロにKATATONIAの本質というのを痛烈に感じつつ、 原作の中でも唯一これだけは名曲だと認めざるを得なかった#4”The Racing Heart”では、Bサイド屈指の名曲”Sold Heart”風すなわちフランク・デフォルト特有のアレンジが施された結果→もはや原曲を超えるある種の”凄み”を放っていて、内側に内側にヒシヒシと燃えたぎる『灼熱の魂』が外側へと開放されるようなヨナスの歌声は、それこそKATATONIAの本性と共にカタトニクスの真髄をまざまざと見せつけられた気分にさせる。これぞBサイドのセカイだと...ッ! そして...原作では”捨て曲四兄弟”だった#5”Buildings”,#6”Leech”,#7”Ambitions”,#8”Undo You”という中盤の変貌っぷりには、いい意味で驚かされた。原作『死の王』が駄作だと確信させたレベルのクッソダサいリズム刻みやがるGリフが消え失せ、同郷の盟友Opethを彷彿とさせるダーティなアコギがダークジャズ風の耽美なムードを形成する#5、ジャジーなピアノとヨナスの叙情的な歌声がレトロちっくに織りなすアダルティなダンディズムに心酔する#6、アンプラグド化したGソロの残響音が漆黒という亜空間の中を幽玄に揺らめく#7、どこか懐かしいキモチにさせるドラクエ的な謎の郷愁感とSWソロ風の童話ちっくなアレンジが聴きどころの#8まで、原作では死んでいた中盤の楽曲が今回のリアレンジによってズキュウウウンという擬音と共に”漆黒の意思”が注入され、死に体から息を吹き返した結果→まさにこの『Dethroned & Uncrowned』こそが真の『死の王』だという事を確信させ、同時に『死の王の復活』を宣言するかのような凄みすらある。中でも”Ambitions”の化けっぷりには度肝を抜かれたね。で、終盤の#9”Lethean”,#10”First Prayer”,#11”Dead Letters”までの、原作では”あと一歩”の印象だった曲も見事に化けている。#9は前作の”Day and then the Shade”をルーツとする曲だったんだなぁとか、#11はBサイドは元よりKATATONIA史上最高傑作”Unfurl”風のアレンジが際立っていたりとか、あらためて『死の王』を真正面から見つめ直し、より深い視点から楽しむことができた。なんかこれを聴いてると、まるで腐海に沈んだ極東の島国の畔で、東京五輪という名の死のカーニバル、暗黒舞踏会を繰り広げるかのような情景が浮かんでくる。なんにしても、今回は『死の王』を丸々リメイクというのが一番のポイントだと思う。

 いやはや、あのクッソダサいリフとピロピロ系Gソロという名の”雑音”が存在しない、つまり『死の王』特有のダサさがなくなった、というか薄くなっただけなのに、ここまで別物に聴こえるなんて想像もしていなかった。しかも、ただのアコギアレンジで終わらせるんではなくて、曲それぞれに合ったアレンジの仕方をしてて、それにより原曲とは比べものにならないほどの味わい深さとシブ味が増したことで、尚さら原作とは全く別の作品として聴くことができる。単純に、音そのものの作りがオリジナル版『死の王』のような異物感がない。ある意味、我流の【ATMSフィールド】を身にまとった”雰囲気バンド”としての本領を最大限に発揮してる作品なのかも。あと、これは原作に対する自分の印象が悪く過ぎたせいもあるだろうけど、リメイク版はヨナスの歌声や吐息がより近く明瞭に、より生々しい表現として聞こえる。極端な話→もはやヨナスのソロアルバムかと思うぐらい、ここまで素直にヨナニーできるメランコリックなKATA作品は他にないんじゃないかって。まさに”染みわたる”という言葉以外、僕の浅い知性では他に表現する言葉が見当たらないし、こうやって改めてヨナスのボーカルを中心に聴いてみると→ヨナスのボーカルメロディ自体は決して悪いモノではないし、むしろ過去最高に”ボーカリスト”としてのポテンシャルを発揮しているように思う。ということは・・・オリジナル版『死の王』を駄作にした戦犯は、やっぱり当時スカイリムやりまくってたリーダーのアンダースだったんだな...って。要するにアンダース許すまじ!

 俺たちカタヲタがKATATONIAに”求めているもの”であると同時に、俺たちカタヲタがKATATONIAに”求めていないもの”でもある本作品、しかしあの時に”愛のある肩叩き”をした自分は本作を”求めていたもの”として聴くことができる。そして、この『D&U』を誰よりも理解ッし、誰よりも楽しんで聴いているに違いないと、日本一のカタヲタを自称している今の自分にはハッキリとわかる。結局のところ、原作の『死の王』を聴いた時点で、KATATONIAKscopeに取り込まれてBサイド的な作品をリリースする未来をどれだけの人が予測できたんだろう...と。これが予測できたのは、少なくとも日本では自分だけだと思う。だからこそ、当ブログWelcome To My ”俺の感性”2013年度BEST頂点にこの『D&U』を掲げる、という行為に大きな意味や説得力が生まれるというか、『D&U』俺の界隈頂点にすることによって、栄冠(魂)を取り戻した『死の王』は腐海の底から目覚め、これにて俺の界隈の再構築の最終フェーズが完了する...そして...一度は王の称号(王冠)を失った『死の王』が...これにて俺の界隈皇帝に再即位するッ!!

 「“帝王”はこのKATATONIAだッ!!依然変わりなくッ!



 この最新インタビューを聞いてもわかるように、なぜ『死の王』をリメイクしたのか?という質問に対して、ヨナスとアンダースは二人共に『死の王』のポテンシャル(可能性)と自らを試す(チャレンジ)だと語っていて、いつ頃リメイクしようと決めたのか?という問いには→『死の王』をミキシングしている時だと答えてたり、なぜPeacevilleではなくKscopeからリリースしたのか?という問いに対して→Kscopeが掲げる音楽的思想と『D&U』の作風がマッチしていて、尚且つジャンルレスなレーベルだからと答え、Kscopeのバンドで好きなバンドは?という問いに→共にSW先生の名を挙げ、更にPTやパイナップル泥棒そしてANATHEMAの名前を挙げていたのが興味深かった。

 案の定、既に従来のKATAファンからは”愛のない肩叩き”がなされているみたいなんだが、しかしKATATONIA自身は【オリジナル VS, リメイク】という対立構造なんかクソくらえ、という声明を早くも出していて、これにはあくまでも”別作品”として聴いてくれという彼らの明確な意思が感じ取れる。ちなみに、アートワーク/デザインを手がけたのは毎度のトラヴィス・スミス氏。そして当然ながら、本作のクレジットにはイェンス・ボグレンという名前は刻まれておらず、あらためて近年KATA作品のアレンジャーとして知られるフランク・デフォルトとエンジニアのデイビッド・カスティロが中心となって生まれた作品なんだと、それは本作の内容を聴けば嫌でも理解ッできると同時に、悲しいかな...これはイェンス・ボグレンとの決別を意味してるんだと思う。

    DIR EN GREYを食らうKATATONIA

 ところで『再構築』といえば、KATATONIAの実子に当たるDIR EN GREYも今年の初めに初期の楽曲をリメイクしたTHE UNRAVELINGをリリースした事が記憶に新しく、そのアンラべでは親であるKATATONIAを豪快に食らう様子を見せていた。しかし、今回では「我が子を食らうサトゥルヌス」ならぬ「DIR EN GREYを食らうKATATONIA」という逆パターンの食らい返しが実現し、まるで「DIR EN GREYよ、これが再構築だ」と言わんばかりの、親が子に威厳を示すかのようなお話の流れがあって実に面白い。当然、DIR EN GREYKATATONIAの影響を受けているバンドの一つだし、既に本作の『Dethroned & Uncrowned』もチェックしているんだろうけど、そんな当たり前なことよりも、DIR EN GREYの秋ツアー『TOUR2013 GHOUL』の会場BGMとして、この『D&U』の楽曲を流すor流さないかが気になって仕方ない。・・・と、まだチケ取ってない自分が言うのもアレなんだが、正直ライブの内容よりもその事が気になって夜も眠れない。だって、DIR EN GREYがこの『D&U』から学ぶことって意外とたくさんありそうな気がしたからね。特に#3と#7のGソロは薫きゅんに是非とも聴いて学んでほしい(いや、既に聴いてるか?)。そんな風に、KATATONIADIR EN GREY漆黒の関係性を考察していてふと思った、もしフランク・デフォルトがDIR EN GREYの楽曲をアンプラグド化したらどうなるんだろう...ってね。

 さて、これからのKATATONIAについてなんだが、このままKscopeの傀儡としてゾンビのように生きていくのか、それとも従来のオルタナティブ・ヘヴィ路線に戻るのか、彼らの今後が今から楽しみで仕方がないし、それこそガチでBサイド路線やってくれたら面白いとは思うけどね。けど、もう二度と『死の王』みたいなオリジナル&リメイクという、どっちつかずでハッキリしない(あいまいなのは『男』じゃあない)と、『ジョジョリオン』の吉良吉影が激おこプンプンしそうな作品だけはやめてほしい。方向性をどちらか一本に絞ることができれば、KATATONIAは本当の意味で復活できると思うよ。まぁ何にせよ、ノーマン兄弟というバンドの”核”を失い、首の皮一枚で繋がった瀕死状態って時に、この絶妙なタイミングでKscopeに救済を求めたのは懸命だったというか、こうなることはもはや『運命』で決まっていたと言わざるをえない。何にしても、KATATONIAの作品にKscopeという文字が刻まれているというだけで、自分は問答無用にアヘ顔デフヘヴン状態になりますけどね。どうやら今後、リリースから10周年を記念して6th『Viva Emptiness』のリメイク/リマスターも予定しているらしいので、そちらも期待して待ちたい。最後に一言→この度、『死の王』の再構築という名の俺の界隈の再構築すなわちフォース・インパクトを起こしたKATATONIAには、 本当に…本当に…「ありがとう」…それしか言う言葉がみつからない…。

Dethroned & Uncrowned
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【9/8】 BiS 『BiSそして終わりのない悲しみ』@RAD HALL

『BiSそして終わりのない悲しみ』

『BiSそして終わりのない悲しみ』@RAD HALL

セトリ↓↓↓(プー・ニキのブログから)
IDOL
BiSimulation
MyIxxx
ASH
MC
GMYL全部
MURA-MURA
BLEW
チェルシー
YELL
ウサギプラネット
Primal.
MC
歩行者天国
Hide out cut
Iwish Iwas special
Nerve
レリビ

アンコール
Fly
MC
DiE
Hi 

         「クワトロでやれ」

・・・そんな誰かの魂の叫び声がどこからともなく聞こえてきそうな、そんな9月8日は『今日は一日BiS三昧』ということで、この日は新曲『Fly / Hi』のインストアライブと約7ヶ月ぶりとなる名古屋ワンマン『BiSそして終わりのない悲しみ』に参戦したその感想なんだけど・・・おいら、7月の『FREEDOM NAGOYA』と8月の『サマーソニック大阪』・・・つまりフェスという形で立て続けにBiSのライブで観て、「これは一度ワンマンで観たいなぁ」と思っていた矢先に、この度の名古屋ワンマンが発表されたわけ。しかし、応募内容を読むとキャパ300というクッソ狭いタテナガの箱で、しかもFC限定の募集しかなくて終わった・・・と一瞬は落胆しかけたが、その後に運良く一般の募集もあって、その一般枠に一か八か全てを賭けた結果→奇跡的にチケットを取ることができた。まさかまさか、こんなトントン拍子で念願のBiSのワンマンが観れるとは思ってもみなかった。・・・ん?ちょっと待てよ、これだと一ヶ月に一回はBiSのライブを観てることになる?えっ、俺って言うほどBiSにハマってるか?

 まず初めにインストアライブについて話すと、自分は11時チョイ過ぎぐらいに会場に着いたんだけど、その時の会場は既に結構な人が入ってる(座ってる)状態で、(うおっ、BiSって意外と人気あんじゃん)とか思いながら、最終的に自分は真ん中らへんにポジった。既に会場は人が入りきらないほどの満員。すると、ここでスタッフから前半分の人は座るようにと指示が出て→(やっべ、今自分が立ってる位置ってちょうど真ん中らへんじゃん・・・座るか?それとも立ったままか?)と一瞬悩んだ結果→結局立ったまま観戦することにした。つまり、自分より前半分が座ってる状態だから、ある意味で自分が”最前”という立場になって、(えっ、なんかスゲー緊張するんですがそれは)とかヒッヤヒヤでワロタとか思ってたら、遂にBiSメンがまるでゴキブリみたいな姿をして登場。曲順は新曲のHinervePPCCDiE→新曲のFlyの全5曲。FlyはMVで散々聴いたから良しとして、もう片方の両A面シングルHiはこの時初めて聴いたんだけど、思いのほかガチャガチャした感じのパンキッシュな曲調で、地味にテンコが目立ってた感あった。しかし、この曲をA面に持ってくるとは少し意外だった。もちろんnerveは最強だし、PPCCは(あぁ~ペロペロチュッチュ~したいんじゃ~)って思ったし、そして自分がBiSに興味を持つ大きなキッカケとなったDiEの心臓マッサージ的なコント的なナニが観れたのは良かった。といった感じで、約30分ほどのミニライブが終了。やっぱこの距離、しかもある意味”最前”からBiSを観る感覚・・・当然、今まで観たフェスでの距離とはまるで違っていたし、この近距離だからこそ、ウイカパイセンとカミヤサキの無駄にキレのあるダンスと、ミチバヤシのイイ意味でやる気の感じられないユル~いダンスとのギャップが、またBiSらしいゲスい不協和音を奏でててなんか良かった。あとミチバヤシの黒髪最強だった。あとMCでプーニキが初めての人が来てるとか言ってたし、これは”BiSキテる”かもしれない満員の会場を見るに、恐らく地元名古屋住みの人は盛って3分の1ぐらいいた感じだし、当然その内の一人が俺氏。

 そして本日の目玉となる名古屋ワンマンについてなんだけど、スパマンの『メロンコリーそして終りのない悲しみ』をオマージュした『BiSそして終わりのない悲しみ』という意味深なタイトルや、ウイカパイセンの意味深ツイートからして、この公演はナニかが起きる・・・という期待と不安があった中での名古屋ワンマン、その意味深な答えは公演の終盤に「なるほど...」と、ようやくこのタイトルの意味を理解することができた。

 まず、本公演『BiSそして終わりのない悲しみ』の会場となる、最近新しくできたらしいRAD HALLはビルの地下一階にあって、だいたい4時20分ぐらいにその階段を降りると、廊下らしき場所で謎の人物からサイリウムを渡される。その人の話やサイリウムに巻かれた用紙の内容を読むと→なにやらミチバヤシの生誕祭を祝おうという魂胆らしい。しかもこの企画はファンによる有志らしい、すごいね。で、自分は整理番号が200番台ということもあって、ほぼ最後列から観戦することにしたわけなんだけど、とりあえずBiSの渡辺マネージャーが普通にフロアの中うろついてて笑った。見つけた瞬間は(おっ、敏腕マネだッ!)って謎の感動を憶えた。で、もはやドルヲタですらで研究員すらない、ただの”ワッキー推し”の自分が初めてBiSのワンマンに参戦した率直の感想としては→音が何度も止まるトラブルも含めこんなにgdgdなライブなの!?ということや、がすぴーとかいう人って一体何者なの!?新メンバーか何か?ということだったり、(おいおいリアル人間どうぶつえん)かと思うほどの大量の裸族や脳筋キッズなど・・・とにかく色々な意味で「これもうわかんねぇな...」としか言いようがない、モッシュダイブなんでもありのカオスなライブだった。一言で言って次元が違った。

 スパマンの曲が会場SEとして流れる中、遂にBiSメンがステージに登場し一曲目のIDOLのイントロがはじまった途端、研究員ガチ勢が飛ばしまくる。ウイカパイセンのシャウトはメタルだな・・・とか思いながら、その勢いでBiSimulationMyIxxxASHとかいう名曲連発に面食らったワイ、会場の異常な熱気と共にアヘ顔デフヘヴン状態に。頭4曲が終わった後にプーカスによる「名古屋暑い!」というアツい名古屋DiSが入る。そしてメンバーによる自己紹介タイム、それと同時に研究員ガチ勢によるアツい騎馬戦アピール。で、自己紹介MCが明けて一発目”GMYL全部の時に音が止まるアクシデントが発生するが、次のMURA-MURAときてBLEWの流れは、そんな不調を吹き飛ばすかのような超絶epicッ!!な流れやった。とにかくBLEWが最高すぎた。そしてチェルシーときて、次のYELL!!の時に再び音が完全に止まるアクシデントが発生するが、ここはBiSメンのアカペラと研究員ガチ勢による援護射撃でなんとか災難を乗り越えた。このアクシデントはどうやら会場のあまりの暑さによって湿気が原因で音響機材がイカれたせいらしい。冗談じゃなしに(おいおい地獄かwここは地獄かw)ってほど、リアルにそんなファッキンホット(くそ暑い)だったから無理もないそもそも、なんで空調あるのに野外フェス並に暑いんですかねぇ・・・。で、そのファッキンホット(くそ暑い)な会場を少しだけヒンヤリと冷ますようなウサギプラネット、そして再び会場の熱気(ボルテージ)をMAXにブチアゲル名曲Primal.まで演って一区切り。やっぱワンマンで聴くPrimal.は別格過ぎて、何度もアヘ顔デフヘヴン状態になりながらブヒりまくった。しかし、この曲に後ろを振り向くフリがあるのをウッカリ忘れていた自分は、その場面であるサビの時に目の前の人と「あっどうもっす・・・」みたいな感じになって笑った。わかりやすく書くと↓

プー・ルイ「繰り返す思い出は~」(サビ)

俺「くーりっかーえすッ!おっもーいでっわあああああああああああああああ!!」

プー・ルイ「振り向かずに駆け抜けてきた~」(ここで研究員が全員振り向く)

俺「あっ大丈夫っす・・・」

プー・ルイ「揺れながら見た夢は~

俺「ゆっれなーがらっ!みったーゆっめわああああああああああああああ!!」 

プー・ルイ「答えのない明日問いかけてきた~」(ここで研究員が全員振り向く)

俺「あっ大丈夫っす・・・」 

 ・・・そんな感じでおいら、もうPrimal.全部でいいぐらい、名曲揃いとして知られるBiSの楽曲の中では、なんだかんだこのPrimal.が一番に好き過ぎて辛いんだけど、もはや俺の解釈からすれば→このPrimal.からはANATHEMAUntouchable, Part 1に匹敵する超絶epicッ!!なエモーションを感じざるを得なくて、この曲はそのANATHEMA”Untouchable, Part 1”を頂点とするepicッ!!ミュージックの系譜にある曲だと確信すると同時に、正直この一曲だけでサウンドPの松隈さんのスゴさがわかっちゃうほどの名曲だって、今回のワンマンを観てあらためて、その良さを再確認することができた。



 で、ここでMCを挟んでからの→ 歩行者天国の雑踏で叫んでみたかったんだHide out cutIwish Iwas specialnerveレリビまで一気に畳みかける。つうか、BiS屈指の名曲Primal.の後に、まだこれだけの名曲が(しかも一曲だけじゃなく複数)待機しているという時点で→「これもうわかんねぇな...」としか言いようがなかったマジで。とにかくHide out cutIwish Iwas specialが聴けただけで満足感ハンパないし、あらためてBiSというグループのウリである”楽曲の良さ”を実感した。恐らく、自分がBiSの曲で一番初めに耳にした曲ってこのHide out cutだと思うんだけど、今思い返してみると、その時は(なんだ、おかしなことやっとるアイドルか・・・おっ、でも曲はエモくてイケるやん!)って思ったぐらいで、その時点ではまさか自分が今こうやってBiSのワンマンを観るほどになってるとは・・・これは俺のキング・クリムゾンでも全く予測できなかったし、この曲を聴いてる時は→「ワッキー早く帰ってきてくれえええええええええええええええええええええ!!」とか願いながら泣いた(嘘)。そう考えると面白いよな、ワッキー卒業ソングのHide out cutで初めてBiSの存在を知って→その数カ月後に既にワッキーのいない新生BiSの『DiE』を聴いて本格的にBiSにハマって→それに付いてきた赤坂ブリッツでのライブを観た瞬間”ワッキー推し”になって→しかし今でもワッキーのいない新生BiSの中にワッキーの面影を探し求めている自分がいて...う~~~んこの・・・クッソエモい!もはや『DiE』新規の自分からすれば、”はたしてワッキーは本当にBiSのメンバーだったのか?”も疑わしく思ってるぐらいで、なぜワッキーが在籍してる間にBiSの存在を知らなかったのか...もっと早くBiSの存在を知っていれば...と、もはや「あの日 あの時 君と出逢っていなければ こんなに悲しむ事も なかったと思う でも逢わなけりゃ もっと不幸せだった」とかいう虎舞竜の名曲ロードばりのエモさ生まれるし、その非現実的世界の存在それこそ”アイドル”という”偶像”そのもので、そういう意味ではワッキーって本物の”アイドル”だったんだと思う、少なくとも俺の中では。それぐらい、もうなんか『あの日見たワッキーという花の名前を僕達はまだ知らない』とかいうタイトルで映画化したいぐらいファッキンエモーショナル(くそエモい)な気分になったわ。



        ミチバヤシ生誕

 話を元に戻して、Iwish Iwas specialからの名曲nerveときて本編ラストのレリビまで、これ以上ないってぐらいほぼベストオブベストなセトリだった(聴きたかった曲はほぼ全て聴けた)。ここでメンが袖にはけ、そして本公演のメインイベントミチバヤシ生誕に備えるんだが・・・ここでがすぴーとかいう研究員ガチ勢No,1とその取り巻きが、まるで(おいおいフーリガン)かと思うほどの笛ピーヒャラやクリスタルキングの”大都会”を歌いあげる独自(謎)のアンコールを繰り広げ、もうわかったから・・・がすぴーのBiS愛は世界一だということはわかったから・・・もうお前が優勝だ・・・とか自分は思いながら、そのまま数十分ほど経って、ミチバヤシTシャツを着たBiSメンが再びステージに登場。で、いよいよミチバヤシ生誕の目玉であるFlyクルー?と思ったこのタイミングで再び音響が故障してgdgd感丸出しの状態で遂にFlyが始まった。新曲のファンキーなイントロが流れだすと同時に俺氏、あることに気づく↓

 【悲報】 俺氏、サイリウムの使い方(折り方)を知らない 

 ”手ブラ最強他はクソ”をモットーに今を生きる自分は、サイリウムなんて一生持つことなんかないと思ってたから、まさかミチバヤシの生誕祭で初めてサイリウムを手にすることになるとか・・・もはや笑うしかないって。で、話によるとFlyの落ちサビのミチバヤシのソロパートに入るタイミングで発光させればいいらしい。刻々とその時が迫る中、自分は(やっべw点かねえwつうか、これってチューペットみたいにパキって折っちゃっていい感じのアレなの?でも折ったら中の液体漏れるんじゃね?ちょ、それやばくね?)とか焦ってたら、遂にタイムリミット・・・落ちサビのミチバヤシのソロパートが始まった。その瞬間の俺氏→(うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!点けええええええええええええええええええええええええええええ!!ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!おおおおおっ刻むぞ血液のビート!サンライトイエロー・オーバードライブッ!(山吹き色の波紋疾走))とかいう黄金のクソカス精神をサイリウムにズキュゥゥン!!と注入した結果→その瞬間ッ!(サイリウムがオレンジ色に光ったあああああああああああああああああああああああ!!)とまるでマックのCMに出てきたキチガイキッズのようなキモチで、運良くミチのソロパートが終わる前に”再点火”してくれた。で、自分は(ぼく別にサイリウムの折り方知らなかったわけじゃないですよ?)とかいう白々しい雰囲気を醸し出しながら、山吹き色に光輝くサイリウムを天井へとかざし、そのまま(ミチバヤシ・・・うわあああああああああああああああああああああああああああああワッキー早く帰ってきてくれえええええええええええええええええええええええええ!!)とクッソエモい気分になりながら、本公演『BiSそして終わりのない悲しみ』の素晴らしきハイライトを飾った。で、その後のMCで岡崎市のゆるキャラのオカザえもんが登場して、皆でハッピーバースデーと祝ってからのミチバヤシVs,ミチバヤシもといミチバヤシVs,オカザえもんという茶番でgdgdしながら、その流れでDiEからラストの新曲Hiで完全に終演。



 今思えば、サマソニ大阪でのミッチェルとプー・ルイが見せたあのエモい絡みは伏線()だったのかもしれない。おいら、BiS黄金って名盤『IDOL is DEAD』の頃の【プー・ルイ,のぞ氏,ユフ,ワッキー,ミチバヤシ】の五人組の時代だと思ってて、当然新規の僕は一度も生で見たことはないんだけれど、『DiE』を買った時に付いてきた赤坂ブリッツでのライブDVDを観て感じたことがあった→あのエモさこそBiSというか、あの箱で推せる”グループ感”が大好きなんだと。しかしその後、ユフとワッキーが立て続けに脱退・・・となると次の脱退者は必然的にミチバヤシ・・・となるわけで、いずれはこの時が来るとは想像できたが、まさかこのタイミングとは・・・わかりやすい話→サマソニ大阪でBiSを観たワイ「ミチバヤシ・・・推せるやん!」と確信したその数日後→ミチバヤシ「就活するんで、すまんな」と脱退発表、その瞬間のワイ→「ファ」

 あらためて、やっぱアイドル界隈おもすれーってなってるんだけど、だって武道館2デイズを成功させたあの℃-uteが「あと一人抜けたら私たちは解散!!」と煽ってる一方で、BiSは「シングルをリリースする度にメンバーが一人づつ脱退していく」という、一見なんだこの両極端のアイドル・・・に見えて、実はベクトルは全く一緒のアイドルだったりするんだよね。本当に面白いわ。ここで提案なんだけど、BiSはこのまま新譜リリースする度に一人づつ脱退さて、最後は一旦プー・ルイとのぞしゃんのオリメンだけの状態にして、そして最後の武道館で過去メン全員集合してBiSオールスターバトルでもやって解散すればマジで伝説になれるわ~。そんでそんで、X JAPAN『THE LAST LIVE』YOSHIKITOSHIが抱き合うシーンをプー・ルイとユフで完全再現したらマジで伝説になれるわ~。やっぱ本当に解散させるんならそれぐらいやんないとインパクトないわ~。


 そんなミチバヤシの卒業ソングとなった、まるで「ちょwwwBiSがGOKIBURIに!?www」とでも言いたくなる新曲FlyのMVは、過激なキチガイじみたエログロMVをアップして一般人からドン引き食らって何度炎上しても死なず、炎上しながらもなおカサカサカサカサカサカサと前進し続ける自身への皮肉じみた、実にBiSらしいBiSにしかできないコンセプトとなっていて、ハメ撮りMVが話題となった『DiE』ではDIR EN GREYのMVを彷彿とさせる汚物感を醸し出していたが、今回まさかそれを上回るGをコンセプトにしてくるとか・・・これには流石のテラフォーマーもビックリ。まぁ、でもBiSって元からゴキブリみたいなもんだから・・・多少はね?
 その曲調としては→イントロからエキセントリックかつファンキーなメロディとアップテンポなリズムで展開する、極端な話ポストブラックやってた前作の『DiE』とは少し違ったアプローチを見せながらも、なんだかんだ松隈さんらしいエモいロックナンバーとなっていて、例えるなら→前作のDiEが名曲Primal.直系の、言うなればANATHEMAの”Untouchable, Part 1”を頂点とするepicッ!!ミュージック流れの比較的ストレートなエモさだとすれば、新曲のFlyはどちらかと言えばHide out cutやBLEWを連想させる哀愁めいたエモさ、という印象をもった。特にプー・ルイの”理想は最短人生ゲーム 進んでは振り出しに戻って”あたりのドライブ感すき。そしてサビの”赤い赤い 秋の空はさよなら 思い出して高く高く 飛べなくてももういいよ これしかない今FLY HIGH.”ってトコは最高にエモいし、ウイカパイセンいい歌詞書くなぁ、って。しかも今回のサビ、ウイカパイセンの高音ボイスが完全にプー・カス食っちゃってるのがまた面白い。
 この曲を初めて聴いた時は、なんかしょこたんが歌ってそうな感じというか、別に自分はしょこたんの曲を聴いたことがあるというわけではないんだけれど、特にサビの部分は「なんかスゲーしょこたんが歌ってそうな感じの曲だわこれ~。つうか絶対歌ってるわ~」って思ったし、なんつーか一昔前のアニソンや一昔前のJ-Popを連想させるというか、とにかくホワイトベリーを彷彿とさせるような、夏の終わりを感じさせるサビメロがクッソエモい。さすがにDiEほどのインパクトはないけれど、それよりは大衆受け(一般受け)しそうなクセのないキャッチーなメロディだとは思う。例えるなら→名曲Primal.がエモレベル10と設定すると、前作のDiEがエモレベル7.5ぐらいで、このFlyがエモレベル7ぐらい。けど落ちサビに入る前のミチバヤシのソロパートからのダダダダダダというドラム~サビまでの展開は、まるでミチバヤシを未来へと力強く送り出すかのようなウイカパイセン作の歌詞も相まって、結果エモレベル8ぐらいにはなる。正直、ミッチェルのキモい声って黄金期BiSの象徴みたいなもんだったし、今では黄金期BiSと新生BiSを繋ぐ架け橋的な存在だったから、そのキモい声が聴けるのもこの曲で最後と思うと、とにかく残念で仕方ない。。。あと、これはDiEでも思ったことだけど、BiSって地味にドラムがカッコイイよなぁって。これはサウンドPの松隈さんが、ドラムトラックから曲を作り始める人だからかもしれない(適当)


 
 そんなこんなで、 念願の名古屋ワンマンをこんなに早く観ることができたと同時に、ミチバヤシの生誕祭に立ち会えたことは本当に奇跡としか言いようがなかった。なんか四時間ぐらい演ってたんじゃあねえか?ってぐらい、とにかく濃すぎるワンマンだった。やっぱり、これまでのフェスやインストアライブとガチのワンマンでは中身が180度違うなぁと。これはワンマン観なきゃBiS語ることできねーわ、ってドヤ顔したくなるほど、ワンマンを観て初めてBiSの核心部分に触れたと言える。それぐらい、ちょっとわりとマジで度肝抜かれた。この世にこんな魔空間が存在するんだな...って。少なくとも現場は、一応アイドルのライブに来ているとは到底思えないほど、それこそBiSの醍醐味が凝縮されたHiのMVと全く同じような盛り上がりを見せていた。でもBiSのライブってノリが完全にパンクスだから、メタラー寄りの人からするとアレに感じるかもw

 この日、本当はインストアライブでCDを予約する予定だったんだけど、これは色々とタイミングが合わなくて結局予約握手もしなかった。けど、ミチバヤシが名古屋に来るのは恐らくこれが最後・・・ということを考えると、やっぱ握手しとけばよかったわ・・・。更に帰宅してからミチバヤシがジョジョ好きだと知って、しかもこの日は愛用のラブ・デラックスTシャツを着て参戦してたから、尚さら握手しとけばよかったと・・・。こればかりは後悔の念が残るけど、なんだかんだ最終的に大勢でミチバヤシの生誕を祝えたから、まぁ良し。なにはともあれ、ここでワッキーと一緒にBiSの黄金を支えたミチバヤシを見逃したら、それこそBiSの黄金その面影すらも知らないまま、一生後悔することになりそうだったから、今日の名古屋ワンマンのチケが取れたのは本当に奇跡に近い出来事のように思う。なんかミチバヤシが脱退するというより、黄金のメンバーが脱退するという事の意味のがデカいしショックだわ。。。そんな風に僕は、今日のミチバヤシの影(スタンド)にワッキーの面影を、黄金の最後の名残火みたいなものを感じていたのかもしれない。だって、ジョジョ好きのミチバヤシと推しのワッキーがいないBiSなんて・・・ノーマン兄弟のいないKATATONIAみたいなもんじゃないか!

 兎にも角にも、遂に念願のワンマンを観るという目的を達成した今、俺の中でBiSに対する「なにかが切れた…決定的ななにかが…」。(これは良いのか悪いのかわかんないけど)三ヶ月連続でBiSのライブを観て、ようやくBiSに対する興味やネツが治まってきたような気がする。肝心のライブはgdgdだったけど、満足感は一言では言い表せないぐらい凄かった。それこそネツが完全に冷めちゃうぐらいの満足感あった。なんつーか、今のBiSって無駄に完成度が高すぎるっつーか、やっぱフェスとワンマンじゃライブの熱量も色々な意味で違うし、やっぱBiSってワンマン観てナンボだと思うんだけど、そのワンマンの内容が無駄に濃くて無駄にエモいせいで、ワンマンを一回観ただけで得られる満足感が異常過ぎる。しかも今回はミチバヤシ生誕とかオカザえもんとかファッキンホットとか音響トラブルとか・・・色々な意味で濃すぎた。それこそ「不完全であることが完全」という、これ以上ないってほどのBiSらしさを体現したようなライブに度肝を抜かれたせいで、BiSに関してはもう暫くはいいかな・・・と、もうなんか完全燃焼した矢吹丈みたいな気分になってる。でも来月か再来月ぐらいにクワトロでリベンジマッチとかなったら行っちゃうかも。
 
 まぁでも、自分がBiSに対して再び興味を持つ時があるとすれば、それはワッキーの電撃復活だったり、【Vampillia×BiS=BiSpillia】のツーマンもしくは【Vampillia×BiS×Deafheaven=VamBiSheaven】のスリーマンだったり、まさかの【BiS×DIR EN GREY=BiS EN GREY】だったり、松隈さんがPraimal.を超える曲を書く時だったり、俺たちのウイカパイセンがプー・カスに右ストレート食らわす激エモな展開だったり、新譜『IDOL is DEAD 2』の発表があったりした時ぐらいかも。
 これは15000人の会場を埋めるためにBiSが今ナニをすればいいか?という渡辺マネからの宿題『15000人集めるすべをブログに1万字で書け』に繋がる話なんだけど、個人的にはex相対性理論の真部ちゃんがいつの間にか加入してたVampilliaとBiSのツーマンが観たいし、その流れで真部ちゃんに楽曲を提供してもらったら面白い、というか俺が喜ぶ。それか、DIR EN GREYのDiEとたけし軍団のなべやかんがニコ生でやってる『やかん・ダイ・学』に乱入して、ウイカパイセンがDiE君のナニを食って虜およびバンギャから総叩き食らって炎上商法を成功させるという手もある。その流れで【BiS×DIR EN GREY=BiS EN GREY】・・・ワンチャンあってもいいと思うけどなぁ。だって、BiSってアイドル界のDIR EN GREYみたいなもんだし、DIR EN GREYの刹那的なエモさや、フロントマンの京が持つ底辺思想とBiSが持つ底辺思想の相性はバツグンなハズだからね(適当) でも早い話、ワッキーが復活すれば15000なんて余裕。やっぱりワッキーがナンバーワン! 

あっ、一万字超えた! ヤッダーバァアァァァァアアアア
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