Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2014年03月

Junius 『Days Of The Fallen Sun』 レビュー

Artist Junius
Junius

EP 『Days Of The Fallen Sun』
Days Of The Fallen Sun

Tracklist
01. (Meditations)
02. The Time Of Perfect Virtue
03. (Shamanic Rituals)
04. A Day Dark With Night
05. (The Purge)
06. Battle In The Sky
07. (Nothingness)
08. Forgiving The Cleansing Meteor

【ジーニアス◯◯】・・・2011年に2ndフルReports From the Threshold of Deathをリリースして以降、AlcestKATATOINAそしてSólstafirのツアーに同行したりと精力的に活動を続けているUSのJunius、あれから約三年ぶりとなる待望の新作EP『Days of the Fallen Sun』がリリースされた。1stフルの『The Martyrdom of a Catastrophist』では、ポストロックやプログレッシブ・ロックをエクストリームさせたモダンなオルタナやってたが、前作の2nd『Reports From the Threshold of Death』では、KATATONIADeftones直系のオルタナティブ・ヘヴィとRosetta直系のポストハードコア/轟音ポストメタルを超宇宙空間に放り投げたような、荘厳かつ壮大なスケールで織りなす神々しいくらいに神聖なATMS系ヘヴィロックを展開していた。で、気になる今作の『Days Of The Fallen Sun』の作風としては→お馴染みの()系インストで始まる幕開けから、続く#2”The Time Of Perfect Virtue”や#4”A Day Dark With Night”の俄然メタリックな轟音ギターやポストパンク風の艶美なリズム、そしてフロントマンJoseph E. Martinezによる独特な哀愁を帯びたエモーショナルなゆるふわ系ボイスを聴けば理解できるように、2ndのシンフォニックなダイナミズムとスペーシーなスケール感はそのままに、一方で1stの頃のリリカルかつ繊細なメロディを増強させながら、より”静と動”の対比を強調することで、よりドラマティックな展開美とよりプログレッシブな展開力を高める事に成功している。流石に前作の”All Shall Float”みたいな、今のジーニアスを象徴する”覇道のヘヴィロック”みたいな名曲こそないが、#6の”Battle In The Sky”にあるようなゴッリゴリなヘヴィネスや獰猛な咆哮を駆使しながら、もはやジーニアス史上最もドゥーミッシュでアグレッシヴな表情を垣間みせる曲もあったりして、所々で着実な進化を感じさせるEPであるのは確かです。砂絵ジャケもGood
 
Days of the Fallen Sun
Days of the Fallen Sun
posted with amazlet at 14.03.30
Junius
Prosthetic Records (2014-02-18)
売り上げランキング: 213,709

パスピエ 『演出家出演』 レビュー

Artist パスピエ
パスピエ

Album 『演出家出演』

演出家出演

Tracklist
1. S.S
2. 名前のない鳥
3. フィーバー
4. シネマ
5. ON THE AIR
6. くだらないことばかり
7. デ・ジャヴ
8. はいからさん
9. △
10. ワールドエンド
11. カーニバル

【真部デトックス脩一】・・・中心人物の真部デトックス脩一が行方不明となった相対性理論の新作TOWN AGEがサブカル住人の間で賛否両論を呼び、これまで理論が築き上げてきた”サブカル界のアイドル”という絶対的な立ち位置が揺らぎ始めたその隙に、その理論から離れたサブカルクソ野郎を上手く取り込むことに成功したのが、プログレバカのゲスの極み乙女やこのパスピエだ。このパスピエというのは→2009年に結成された女1人男4人からなる五人組で、本作のリード・トラックの”S.S”のMVで初めてその存在を知った時は→紅一点のボーカル大胡田なつきの椎名林檎のメンヘラっぽさとYUKIの合法ロリっぽさを足して2で割ったような実にユニークな歌声と、バンドの中心人物こと成田ハネダデレク・シェリニアンばりのキーボードが織りなす、水しぶきのようにハジケ飛ぶカラフルなポップ・センスと知性溢れるプログレ・センスを、ベーシストの露崎義邦とドラムのやおたくやとギターの三澤勝洸がトライアングルに織りなす、グルーヴ感と疾走感溢れるダンサンブルなバンド・サウンドに乗せて、それこそ奇想天外摩訶不思議なパスピエ・ワールドを繰り広げちゃってて素直に驚いた記憶がある。



【うまい】
・・・パスピエの1stフル『演出家出演』は”いいアルバム”だ。でもそれ以上に憎らしいほど”うまいアルバム”でもある。まずはパンチの効いた#1”S.S”からして”うまいツカミ”で完璧だ。もちろん影響はないと思うけど、この曲のサビを聴くと℃-ute”夏DOKIリップスティック”を思い出す。で、タイトルにある”名前のない鳥”が雨上がりの淡い春の情景と爽やかな哀愁を運んでくるかのような#2でもYUKIを彷彿とさせる大胡田なつきの凛とした歌声が、メッセージ性の強い芯のあるサビメロを難なく歌いこなす所も実に”うまい”。次の#3”フィーバー”では、70sサイケ風のイントロからメロトロンの音をフューチャーしながら、アニメ『波打ち際のむろみさん』のOPの上坂すみれさんみたいな、そことはかない電波なアニソン臭を醸し出す曲で、特に中盤のATMSパートから凛として時雨ばりのGソロに、その展開力の高さに思わずニヤリとしてしまう。まるでダフト・パンクの名曲”One More Time”をオマージュしたかのような、ついニヤリとしてしまうイントロの90sライクなハートフルなシンセから、真部デトックス脩一もとい相対性理論リスペクトなシティ・ポップ感を醸し出すギターの音使い、そして大胡田なつきが描く独創的な歌詞やムード歌謡風の歌メロまで全てが懐かしい、ノスタルジックな気分にさせる#4”シネマ””うまい”の真骨頂だ。その流れで→シットリしたソフトなポップ・ナンバーの#5”ON THE AIR”、そして往年の邦楽を思わせる星空のようにキラキラしたキーボードを中心に響かせる#6”くだらないことばかり”では、まるで次回の映画『ドラえもん』の主題歌にどうですか?と言わんばかりの、こちとら子供向けの大衆アニメのタイアップも受け付けてますよ~的な(NHK教育でもいいよテヘペロ)、あざといくらいの”うまさ”がある。その#6から一転して、笑っちゃうくらい椎名林檎リスペクトな#7”デ・ジャヴ”ではジャジーなアプローチを垣間みせ、YUKIライクな歌と艶かしくもオリエンタルなメロディが支配する#8”はいからさん”は、インストへの繋ぎが実にプログレ然としてて、これまた”うまい”。終盤は→kawaii系の#9”△”、グルーヴィなベースラインを際立たせたJ-Popチューンの#10”ワールドエンド”、そして色とりどりの表情を見せながらドラマティックに展開してく#11”カーニバル”を最後に、このファンタジックなパスピエ・ワールドは盛大に幕を閉じる。

【大衆性】・・・このパスピエの持ち味は、その”大衆性”にある。今作を聴けば分かるように、とにかくメロディがポップだ。しかし”バンド”としてのグルーヴ感を損なわずに、他の要素と絶妙なバランスで均衡を保っているのが何よりも”うまい”。彼らが影響を受けたとされる70年代から80年代、そして90年代にタイムスリップさせるノスタルジーな音使いによって、ある種の”音の旅”を体験する事ができる。プログレッシブな知性を大衆ポップスの中に、もはや気づかないくらい自然に溶け込ませるのが、すなわちハイブリット化させるのが本当に”うまい”と思う。だから単純に懐かしんだよね。そもそも、大衆性なんていうのは高めようと思って高められるもんじゃあないし、この大衆性はパスピエが持つ最大の才能なんだろう。ある意味、”サブカル界のPerfume”というか。色んな立ち位置から色んな音楽を提供できる多彩なスタイルは、単純に”うまい”と言わざるをえない。そういった意味でも、”J-Pop”としては非常に優秀なバンドなんだと思う。その大衆性から音楽性まで、色んな意味で偏差値が高いんだろうね。

【ポスト相対性理論】・・・正直、よく比較とされる相対性理論とは少し、いや、まるでベクトルが違った。初期の相対性理論も椎名林檎っぽい事やってたが、このパスピエはあくまでも大衆性の強い”J-POP”という枠組みの中で、大二病患者がブヒりそうなサブカルチャーへの絶妙なアプローチや電波系アニソン成分、メジャーな女性邦楽ポップスやレトロなプログレ、そして過去の音楽に対する敬意を巧みに落とし込んだ、このパスピエの創作術こそ、いわゆる”俺の界隈”の代表取締役社長兼CEOを務めるスティーヴン・ウィルソン氏が提唱するクリエイティブ精神そのものと言えるんじゃあないか?って。一見パクリと非難されそうな音楽性だが、それすなわちパスピエが”プログレ”だという証明でもある。それこそスティーヴン・ウィウルソン氏のような、それこそ『ジョジョ』荒木飛呂彦のような、過去の音楽からのあらゆるオマージュやリスペクトを自分のモノに昇華させる確かな技術(センス)がある。その説得力に半ば強制的に納得させてしまう。そうやって納得させちゃうのは、ひとえに成田ハネダの東京藝術大学卒とかいう肩書に裏打ちされた確かな知能の高さ、音楽的な教養の高さ故なのか。とにかく、その作曲面/創作術での”プログレ”に対する意識の高さに驚かされた。少し大袈裟かもしれないが→Porcupine Treeスティーヴン・ウィルソン氏が世界を相手にプログレ復興を果たしたように、ようやくこの日本にもそのプログレの波が僅かながらもやってきた、というわけです。しっかし、このパスピエゲスの極み乙女のような愛すべきプログレバカが現れるなんて...今の邦楽界もまだまだ捨てたもんじゃあないです。なんつーか→聴いてて楽しいのがパスピエで、聴いてて面白いのが相対性理論、邦楽志向なのがパスピエで、洋楽志向が相対性理論、大二病なのがパスピエで、高二病なのが相対性理論、ピアノ・ロックなのがパスピエで、ギター・ロックなのが相対性理論、曲ごとに歌い方を変えるのが大胡田なつきで、アルバムごとに歌い方を変えるのがやくしまるえつこ、成田ハネダなのがパスピエで、真部デトックス脩一なのが相対性理論・・・という冗談はさて置き→このパスピエの曲構成は至極シンプルで分かりやすいし、フックのあるメロディも豊富だから、本家の相対性理論よりはパンピー受けは良さそう。しかしその分、飽きるのも早そう。中心人物である成田ハネダのネタが尽きた時、その『知性』が失われた時がちょっと怖いな、、、と。

【サブカル界のスティーヴン・ウィルソン】・・・あらためて、パンピーや大二病からアニヲタやロキノン厨そしてサブカル層まで、あらゆる層に訴えかける唯一無二の大衆性、そのポテンシャルの高さには、各方面から邦楽で”いま最もブレイクに近い存在”と言わしめる所以を感じた。その確かな勢いが、圧倒的な初期衝動が楽曲に宿っている。本家の相対性理論があらかじめ計算された上で書かれた曲なら、このパスピエの曲はハネダの鍵盤主体に、大胡田なつきの多彩なボーカルの勢いとノリ重視で書かれている印象。楽曲の個性や密度、完成度は相対性理論の方に軍配が上がるが、しかしこのパスピエの曲は驚くほど完成されている。何にしても、相対性理論に変わる新たな”サブカル界のアイドル”として、その絶対的なアイコンとして今の邦楽シーンに一矢報いる一枚であるのは確か。そんなわけで→昨年から今年2014年にかけて更なる飛躍が期待されるパスピエだが、この状況を受けて”サブカル界の元祖アイドル”こと相対性理論やくしまるえつこがどう感じているのかが気になる所だ。ちゅーても、”サブカル界のスティーヴン・ウィルソン”として知られるえつこなら、このパスピエのアルバムを超える極上のプログレッシブ・ポップアルバムを作ってくれるんじゃあないか?って、僕はまだ密かに信じてやまない。どうせなら本家のスティーヴン・ウィルソン氏とコラボしてくれてもエエんやで、えつこ。



【ギターが鍵】・・・このパスピエは既に新曲の両A面シングル『MATATABISTEP / あの青と青と青』を発表している。実は今回の1stフル『演出家出演』を聴いて→ギターの人が音楽性の違いで脱退してしまわないかと心配していた部分もあったんだけど、この新曲の”MATATABISTEP”を聴く限りでは、まだその心配はなさそう(まだかい)。相変わらずレトロ感をフューチャーしたキーボード主体の楽曲ではあるものの、地味にギターも頑張ってる...というか頑張れ!頑張れ!頑張れ!要するに→このパスピエが更にビッグになるには、ギターの三澤勝洸君の存在が大きなキーマンとなってくるんじゃあないか?って。よし、こうなったら次のアルバムには現Vampillia真部デトックス脩一をプロデューサーとして迎えよう(提案) そんなアホな冗談言いつつも、結局この僕がパスピエに対して言いたい事はたった一言↓↓

うまい

演出家出演(通常盤)
演出家出演(通常盤)
posted with amazlet at 14.03.28
パスピエ
ワーナーミュージック・ジャパン (2013-06-12)
売り上げランキング: 1,380

Acid Black Cherryの新曲『君がいない、あの日から...』を聴いた。

   君がいない、あの日から...

【風にのって】
・・・おいら、これまで音楽を聴いて泣いたことなんて一度もないんだが、しかしJanne Da Arc”風にのって”だけは唯一の例外だ。普段は歌詞なんか意識しない人間なんだけど、この”風にのって”の歌詞を頭の中で確認しながら、その情景をイメージして聴いていたらふと気づくと泣いていた。この”風にのって”は、2005年にリリースされたJanne Da Arcの6thアルバム『Joker』に収録された曲で、ベーシストのka-yuが作曲を手がけ、スマトラ島沖地震に関するドキュメンタリーを見てインスピレーションを受けたyasuが歌詞を書いた真珠のバラードで、kiyoちゃんのキーボードによる儚くも美しい幻想的な空間形成をはじめ、Shujiおじさんのリズムを大事にしたドラミング、ギタリストyouちゃんによる抒情的な旋律を奏でるギター、ジャンヌ一のソングライティング能力の高さを見せつけるka-yu、そしてフロントマンyasuの優しく包み込むような繊細でいて力強い歌声を、その淡く儚い物語を繊細に紡ぐような歌詞に乗せて、それらバンドメンバーひとりひとりの持ち味そのポテンシャルが最大限に発揮された結果生まれた、JDAの中でもトップクラスの完成度を誇る名曲なんだ。この曲、実はシングル化される予定だったらしいけど、個人的にこれはアルバム曲だからこそ活きるタイプの楽曲だと思うから(シングルだと少しあざとい)、結果的にシングル化されなくてよかった。正直、自分が今まで聴いてきた曲の中で最も再生回数が多いんじゃないか?ってくらい好きな曲だ。音楽を聴いて泣くなんて事は、後にも先にもこの”風にのって”を聴いた時以外ない。

【3.11】・・・僕がリスペクトしている『ジョジョ』荒木飛呂彦と、子供の頃から漫画が好きで漫画家になりたかったJanne Da Arcyasuこと林保徳が、あの三年前に起きた【3.11】を自身の作品に取り入れるなんて事は、もはや必然的な出来事だった。この新曲『君がいない、あの日から…』は、昨年から始動したProject『Shangri-la』のトリを飾る第3弾シングル。で、これまではリリース前にラジオの音源やMVを期間限定で先行公開していたが、しかしこの曲はそれらの情報が一切シャットアウトされ、しかもフラゲ不可能という売り手側の徹底した姿勢を見れば、いかに今作が【3.11】という”あの日”を意識した楽曲なのかが理解できる。しっかし、ここまで徹底したリリース厳守が成せるのはエイベ様様って感じではある。

(別バージョン)


【エイベの曲】・・・初期Janne Da Arcで言うところの”Vanity”を彷彿とさせる、まるで月光蟲が光り瞬くような幻想的な幕開けと共に、yasuが裏声を駆使して歌い上げるエモーショナルなサビから→「予想したとおり、やっぱバラードだな」って一息ついた次の瞬間、ロック然とした派手なバンド・サウンドによるダイナミックな展開に意表を突かれた僕は→「これは単なるロックバラードじゃない」と悟った。それはAメロBメロでのyasuの歌声を聴けば分かるように→喜怒哀楽の感情と抑揚を押し殺し、それこそ喪に服したようなyasuの寡黙な歌声は、まるで『Recreation』に収録された中村雅俊”心の色”をyasuなりにオマージュしたかのようだ。その”低域”を強調したyasuの歌声や、歌詞の言葉尻の音階や曲の終わり方を見るに、それこそレクリシリーズを彷彿とさせる80年代の昭和歌謡色が濃い楽曲と言える。イントロからAメロBメロをはじめ、サビの部分もABCらしくなくて、だからと言ってJDAみたいな感じでもないし、これは極端な話だが→”エイベックスの曲”←そんな印象を持った。とにかくメジャーレーベルらしい、耳馴染みのいいクセのないサビメロっつーか。少なくとも、自分のように”風にのって”のような曲を想像すると肩透かしを食らうし、それとは全くと言っていいほどの別モノだった。サポメンはいつものメンバーであるにも関わらず、ABCらしい音は一つもなく、強いて言えばHIROによる鎮魂歌を奏でるようなGソロくらいで、唯一”ABCらしい”と言えるのは3.11にリリースした事なのかも。本家Janne Da Arcではこんな偽善クサい真似できないだろうし、第一マドモアゼルが許さないだろうからね。だから今回のリリースは、メンヘラクソビッチ相手にアイドル顔負けのアコギな商売やってる”メンヘラクソビッチのアイドル”ことやちゅりん(39)のソロ・プロジェクトだから出来た事なんだって。だから僕は、そこに”納得”できる。

【君】・・・このABCと言えば→そのメンヘラ力もとい女子力の高い歌詞もポイントだ。プロジェクト第一弾のGreed Greed Greedでは【金!暴力!SEX!】という人間のリアルな欲望を描き、前作の第二弾黒猫 〜Adult Black Cat〜(キリッでは日南響子という名のリアル黒猫が夜の世界で成り上がっていく様を描き出していた。当然、プロジェクトのラストを飾る今作はそんなフザけた歌詞ではなくて、一転してマジメだ。まず、リリース日の【3.11】『君がいない、あの日から...』というタイトルの時点で、さぞかし”あの日”を狙った偽善的な歌詞なんだろうと想像させる。しかし、歌い始めのサビの歌詞に【の名を呼ぶ僕の声】【がいない、あの日から・・・】【ねぇ は今どこにいるの?】【に逢いたい】とあるように、つまり【君】が今作のキーワードとなっていて、その【君】といえば→Janne Da Arc”EDEN~君がいない~””Rainy~愛の調べ~”、そしてヒット曲の”月光花”なんかを思い浮かべると思う。それら含めて、沢田知可子”会いたい”をカバーしている所からしても、もはややちゅりん(39)”ロック界の西野カナ”だという事がわかる。まぁ、それはともかくとして→露骨に【3.11】をイメージさせる偽善的な歌詞では決してなくて、あくまでも”君に逢いたい”という誰もが共感できる、至ってシンプルな想いを歌詞に込めて唄っている。これはyasuがインタビューで語っているように、十人いれば十人十色の【君】に対する解釈が生まれるということ。一例として挙げると→FF10のユウナがティーダという名の【君】を想うキモチを謳った歌詞、そんなアホな解釈しちゃっても全然問題ないわけ。この歌詞はyasuの低域を強調した歌声も相まって、かなり詩的に聴こえなくもない。どうでもいいけど、これ初めて聴いた時にBメロの「覚えているかな 海へ”星”を見に行ったよね」の”星”が”潮”に聞こえて「えらいシブい歌詞やなぁ」って思ったw

MV

【アイドルyasu】・・・先述のとおり、曲情報が一切シャットアウトされていたため、今まで先行アップされていたMVも当然ながら公開されていない。しかし今回のテーマがテーマなだけに、このMVだけはどうしても気になったから、いつもは394円盤で済ませていたのを今回はDVD付き盤を手に入れたわけ。で、前作の『黒猫』は随分とカネのかかったMVだったが、その反動からか、今作のMVは俄然シンプルなモノとなっていて→yasuの黒ジャケットからHIRO&YUKIの漆黒のギター、そしてドラムセットまで喪に服すような黒一色の衣装で物静かに演奏するシーンを中心に、そこへ白yasuのカットシーンを織り交ぜた至極シンプルなMVだ。このを基調とした感じは『GGG』を思い出す。正直、期待したほどのMVじゃないし、逆に℃-uteのMV並に安上がりな(ヤスだけにテヘペロ)MVとなっている。クロネコと比べると手抜きには変わりないけど、個人的にはシンプルで嫌いじゃないです。逆にヘンに映像化するより全然いいです。ちなみに、オフショットには『Shangri-la』ツアーのライブ初日の様子や、47都道府県のイオン諸々をドサ回りという名のハイタッチ会というアイドル顔負けの映像を挟みながら、あの【3.11】に対するyasuの想いを語ったインタビューを中心に記録されている。そして、yasuにとっての【君】【ファンの人】というように、念を押して多様な解釈が持てる楽曲だと宣言している。

【KATATONIAの曲】・・・結論として→これはもうKATATONIAの曲だという結論に至った。今作のサポメンはギターにHIRO、ベースはお馴染みのSHUSE、ドラムには前作と同じ若手ドラマーの山崎慶くんの編成でレコーディングされている。前作の『黒猫』で初めて山崎慶くんのドラムを聴いた時は→さすがやちゅりん(39)のお墨付きだけあって、非常にタイトで非常に丁寧なドラミングを持ち味とする印象を受けた。その山崎くんのドラミング、そのポテンシャルは今作でも遺憾なく発揮されている。ではナゼ”KATATONIAの曲”という結論に至ったのか?その答えを紐解く者こそ、この山崎くんのドラムプレイにある。立体的な空間の作り方、でしゃばり過ぎない程度の絶妙な手数、その時おり官能的ですらある妖麗なドラミングに→KATATONIAの推しメンドラマーDaniel Liljekvistに似たセンスを感じたんだ。言うなれば→KATAONIAの名盤『Last Fair Deal Gone Down』から『The Great Cold Distance』あたりの音の硬さ、そしてタイトなリズム感およびグルーヴ感までドコか通ずるものがある。この新曲自体もAメロBメロでゆったり展開して、そして山崎くんのドラム主導で始まるサビでドンッ!と盛り上げる曲調からも、俄然KATATONIAをイメージさせた。その決して明るい曲ではなんだけど、未来という希望に向かって力強い一歩を踏み出す勇気を与えてくれるようなサビとか、もはやKATATONIAの名曲”Teargas”に匹敵するレベル。個人的に、この手の曲展開はツボだ。しっかし、国内にこんなドラマーが存在するなんて驚いた。そして→ABCらしくない今作の中で、唯一”ABCらしい”と感じたギタリストHIRO”イエス”直伝の泣きのGソロやメタルっぽいパワーのあるリフも聴きどころだ。要するに→主に低域を強調したyasuのスキルフルな歌声だけじゃあなくて、それら楽器隊による確かな技量に裏打ちされた、より強固な”バンド・サウンド”を発することで、”ただのバラード”という一言で終わらせない確かな説得力を曲に与えている。曲の構成自体は至ってシンプルなんだけれど、ついつい何度もリピートしたくなるこの感覚、言うなれば”ABCの底力”的なエネルギーを感じる。だから個人的には、”ロックバラード”というより”メタルバラード”として聴ける。なんつーか、歌詞的にも『2012』”Fallin' Angel”をバラード化したみたいな雰囲気も。いわゆるシットリ系のバラードとかそんなんじゃなくて、あくまでも前向きな力強いyasuの歌声とダイナミックなバンド・サウンドが一体化した結果の曲なんだって。

【救世主の復活】・・・正直、正直なところ、必然的に比較対象となってしまうJanne Da Arcの名曲”風にのって”の足元にも及ばない曲だし、”シングル”としてもあの”イエス”と比べるとパンチが弱いのは確か。それはABCらしさが過去最高に薄く、同様にサビもクセがなくアッサリしているからなのか...。しかし【3.11】という付加価値あって初めて”シングル”としての絶対的な価値が生まれている。とは言いつつも、なんだかんだ”イエス”のバカップルにラリアットぶちかましたくなるくらいには好きです。なんにしても、実質的にProject『Shangri-la』の序章だった『2012』から始まって、そのプロジェクトの完結を飾るのがこの曲の役割だ。そして今までABCに全く興味がなかった僕にビビらせた、そのアルバム『2012』からABCらしい曲が書けなくなっているのか、逆にわざとジャンヌっぽい曲を書いているのか・・・?はいささか疑問だが、僕にとっては【救世主復活】を予感(予兆)させた事が何よりの収穫だった。ということは...そろそろですね。世界中のジャンナーよ、覚悟はいいか?俺はできてる。

オリコン週間二位

【TEAM-AB℃】・・・ところで、つい先日のMステのCDシングルランキングで、一位HKT48(博多のアイドル)→二位ABC(メンヘラクソビッチのアイドル)→三位でんぱ組(秋葉のアイドル)がズラリと並んでいるのを見て→「全部アイドルじゃねーか!」ってツッコんだ僕は何一つ間違っちゃあいない。リリースから二周目なのにも関わらず、さり気なく6位に℃-uteの新曲がランクインしてた所が俺的ハイライトだった。そんな、意地でもMステに出ない、もしくは呼ばれない立ち位置にいる似たもの同士すき。いやマジメに→矢島舞美の3.11に関するブログと今回のyasuの黄金の精神性”その親和性や、岡井と同じBOOWY(氷室京介)リスペクトという共通点、そして愛理とyasuの万能型ボーカリストとしての親和性、そして地方のイオンにドサ回りしているアイドル然とした所や、℃の新曲がオリコン週間2位を獲得した翌週にABCも週間2位で仲良くフィニッシュしているところからも、あたらめて”ロック界の西野カナ”ことABCと”アイドル界の西野カナ”こと℃-ute、すなわち【ABC×℃=TEAM-AB℃】が実現しなきゃ℃は一生ブレイクできないし、このまま”Youtubeでしか出会えないアイドル”で終わってしまう。現にベビメタは、あらゆる伏線()を回収したからこそ今の立ち位置にいるわけで。まぁ、それはともかくとして→Janne Da Arc”風にのって”松浦亜弥(あやや)”草原の人”に親和性を感じている自分としては、”現代の松浦亜弥”である鈴木愛理にこの”君がいない、あの日から...”をカバーさせたいと思ってしまった次第で。

【NEXT-ABC】・・・そんな感じで、やちゅりん(39)会いたい会いたい会いたいなというメンヘラクソビッチの切実な想いを謳っている今作、俺たちTEAM-AB℃の男子部としても、俺たちのアイドル日南響子ちゃんを筆頭とした『黒猫』ちゃんにワンチャン”会いたい会いたい会いたいな”という隠れた思惑もあって、Project『Shangri-la』のラストを飾る5月からのホールツアー、そのガイシ公演に2公演とも当選してしまって拍子抜けしている自分だが、ヘタしたらABCのライブを観るのはこれで最後かもしれないから、なんだかんだで5月のライブが待ち遠しいです。自分の目で、昨年から続くプロジェクトの完結を見届けてきます。そして、その先に一体ナニがあるのか?【メシアの復活】はあるのか?それはいずれ分かること・・・。

君がいない、あの日から… (CD+DVD)
Acid Black Cherry
motorod (2014-03-11)
売り上げランキング: 113

℃-uteの新曲『心の叫びを歌にしてみた / Love take it all』を聴いた。

心の叫びを歌にしてみた / Love take it all

【アイドル界のDIR EN GREY】・・・いま最も勢いのあるアイドルことBABYMETALや解散を間近にしたBiSだけじゃあない、この老舗ハロプロにも【アイドル界のDIR EN GREY】が存在する、それが五人組の℃-uteだ。昨年の初めに、プロデューサーのつんく♂が「今年は攻めます!」とツイッター呟いたとおり、いわゆる910の日に初の武道館2デイズを敢行した℃。個人的に、その「攻めます!」の答えって、実は武道館じゃあなくて年末のCDJ出演だと思っていて、鎖国アイドル集団として知られるハロプロに所属するアイドルが、あのようなロキノン系のロックフェスに参戦するなんて前代未聞の快挙だと思う。その℃と同日のCDJにDIR EN GREYのフロントマンのソロ・プロジェクト、その名もsukekiyoが出演している事を知って、そのBiSBABYMETALに対して【アイドル界のDIR EN GREY】という謎の解釈を持っている自分としては、昨年のCDJは本家DIR EN GREY【アイドル界のDIR EN GREY】が一挙に集結するこれとないチャンスで、観なきゃ絶対に後悔すような神フェスだった。しかし結局、自分は落選祭りにあって、その『淫夢』を叶えることができなかったというわけ。

【武道館2デイズ】・・・そんな℃だが、昨年の9月に武道館2デイズを成功させて、まるで『ジョジョ』ジョナサン・ジョースターのように「何かが切れた...」なんてことは知る由もないけど、事実その武道館を最後に、昨年の2,3月あたりからの”勢い”すなわち”キテる感”というのが綺麗サッパリと止んでしまって、その”キテる感”は同じ【アイドル界のDIR EN GREY】ことBABYMETALへと移行し、そのベビメタもキテる勢いのままつい先日武道館2デイズを敢行、そしてその翌週に本家DIR EN GREYが武道館2デイズをやってのけるという面白さ。しかし、肝心のBiSは武道館側から公演を拒否られるというオチに笑わせてもらった。そんな、【アイドル界のDIR EN GREY】という謎めいた解釈を持っている自分からすれば、ここ最近のアイドル界隈ほど面白いものはないと感じていた。要するに→この℃もBABYMETALも武道館に辿り着いたと同時に、既に新たなるスタートすなわち『第二章』が幕を開けていたんだ。



【ジョジョの女】
・・・おいら、これは前から言ってるんだが→日本一のジョジョヲタを自称している僕が”日本のアイドル”に一体ナニを求めているのか?その答えこそ”『ジョジョの女』であるか、そうでないか”のセカイで、この℃-uteというハロプロの五人組グループこそ、いまや星の数ほど存在するアイドルグループの中で最も【ジョジョの女】に近いアイドルだと確信していて、これはダイノジ大谷も自身のANNで似たようなこと言ってて笑ったんだが、いわゆる漫画的(2.5次元)なビジュアル面をはじめ、キャラクター性においても『ジョジョ』に登場するキャラだと言える。だから、℃ヲタで知られるうすた京介はジャンプ時代のコネを使って飛呂彦に℃を紹介してコラボさせろってんだ。ちなみに→最近の℃の関連作品の中で面白いと思ったのは、いわゆる910の日を記念したオフィシャルブック『9月10日は℃-uteの日』のカバー写真だった。全身純白の衣装とニーハイのコンボだが、そんなことよりも℃メンの表情に注目して欲しい。この真顔に近い無表情から醸し出される”ファッション・シュール”な雰囲気こそ、℃が【ジョジョの女】たる所以と言えないだろうか?僕は、この構図を考えた人を高く評価したい。当然、これはジャケ買い。要するに→もはや可愛いか可愛くないかなんてどーでもいい、もはや”ジョジョの女であるか、そうでないか”にしか興味がないセカイだ。つまり、これからの℃はどれだけ【ジョジョの女】になりきれるかが勝負なんだ。

完全に一致

【萩原舞】・・・今回は、引き続きその【ジョジョの女】をテーマに書いていきたいと思う。まず、昨年の11月にリリースされた通算23thシングル『都会の一人暮らし / 愛ってもっと斬新』から約4ヶ月ぶり、通算24thシングルとなる今作の『心の叫びを歌にしてみた / Love take it all』は、前作や前前作と同様に両A面仕様となっている。ジョジョヲタでる僕は、さっそく今作のジャケに興味がそそられた。おいら、昨年の『Crazy 完全な大人』から最年少の萩原舞の”ジョジョの女化”が著しいと感じていて、今回のジャケでもメンバーの中で最も”ジョジョの女”と言えるのが萩原舞だった。両A面シングルなんで、一方で”心の叫びを歌にしてみた”をテーマにしたジャケと、もう一方で”Love take it all”をテーマにしたジャケに分かれていて、今時の女子大生を意識した前者でもこのは只ならぬ泉京香感をほとばしらせていた。しかし自分が手にとったのは、後者の”Love~”の初回限定盤Bだった。この初回限定盤Bの萩の表情からは7部,8部『ジョジョ』の登場人物、言うなればヴァレンタイン大統領がストーリーの終盤で垣間みせた『漆黒の狂気』が込められた一点の曇もない眼差しそのもので、この感覚は先ほどの漫画的(2.5次元)なビジュアルや910本の”ファッション・シュール”にも通じてくる。そうだ、この感覚・・・何かに似てると思ったらアレだ→ジョジョ7部『SBR』の単行本22巻の表紙の主人公勢と全く同じ眼差しなんだ。基本的に、こういう派手目なスタイリングを施すと萩以外のメンバーには適正が皆無だから、特にnkskなんかディスコ帰りのジュリアナ東京かな?って感じになってしまう。しかし派手顔の萩には自然と似合ってしまうわけで、僕がこの萩に『ジョジョの女』を感じたのも、そういった要素を持ったアイドルだからなのかもしれない。これは通常盤Bにも似たような事が言える。

【心の叫びを歌にしてみた】・・・おいら、前作の”都会の一人暮らし”やアルバム曲の”ベーグルにハム&チーズ”などの、いわゆる典型的なハロプロ曲は好きじゃなくて、今回の”心の叫びを歌にしてみた”も”そのタイプ”の曲で、イントロのチープな音から耳が拒絶反応を起こしてしまう。が、この曲ではポップな可愛い曲調だけど”ロック風”を意識して歌ってみたらしく、それは岡井のボーカルを聴けば一番顕著で、”BOOWY好き”とされる岡井だからなのかは定かではないが、そのBOOWYのボーカル氷室京介を露骨に意識したような、つまり伝統的なV系や河村隆一にも通じるネットリとしたクソ気持ち悪い独特の歌い方を披露している。まぁ、これはシャ乱QがV系のハシリもしくは元祖みたいなもんだから、当然つんくの影響も無きにしも非ずだが、この岡井のボーカルは唯一なかなか面白いと思った。これは意識的に岡井が氷室っぽく歌ったのか、それとも何も考えずに歌ったのか。もし前者だとしたら岡井の事を少し見直すし、逆に後者だとしたらやっぱ岡井って馬鹿だわって安心する。おいら、ここ最近の℃のボーカルで一番聴いてて面白いのは岡井だと思っていて、その思いはこの曲で更に強くなった。この曲自体は好きじゃあないけど、アレンジは嫌いじゃあない。

【Love take it all】・・・この両A面シングルのメインである”Love take it all”の方が今の℃を象徴するような楽曲で、音そのものはアルバム曲レベルのチープさなんだが、まるでAcid Black Cherry『黒猫』のようにダイナミックなブラスの音を主体に、そこへピュンピュンしたシンセアレンジを加えながらテンションアゲアゲに展開していく、まさの℃の専売特許のキレのあるダンスナンバーとなっている。曲調自体はわりとストレート。歌割りは全体的に平均的。個人的に、の声ってかなり個性的に感じていて、特にサビ前の”逆に疲れないんだろうか”って所のユニゾンを聴いても萩の声だけ異様に目立ってるんだよね。この曲のポイントはココのユニゾンだと思う。元々、萩の声って℃メンの中で最も目立つ声質だから、このユニゾンはその萩の本領発揮ってやつが出ててスゲー面白かった。このテンションで歌えれば萩はもっと歌えるようになるだろうし、自然と歌割りも増えていくだろうね。で、先ほどの”心の叫び~”では氷室京介を演じていた岡井だが、この曲では一転して低域を抑えて高域を意識した歌い方を披露していて、これまでは少しガサツなイメージがあった岡井が珍しく器用さを垣間みせる歌も大きなポイントだ。当然、単純な歌の上手さでは愛理に完敗だが、ボーカリストとしての振り幅や面白さでは愛理に勝るとも劣らないセンスがあると再確認できた。なんつーか、愛理の歌が安定しているからこそ、一方で岡井が自由に歌えるってのはある。そのチームワーク感をこの曲から強く感じ取ることができた。なんだかんだ、前作のシングルが酷すぎたのもあって、シングルとしては久々に気に入った曲かも。あと今回はカップリングなし。



【ケツフリボンバー】・・・昨年の『Crazy 完全な大人』からMVの質が変わった。この”Love take it all”のMVでも、まずオープニングの暗転した状態からスローモーションを挟んでタイトルテロップからのケツフリボンバーまでの演出を見ても、そしてディスコ調のネオンを使った安上がり...もといシンプルなステージを見れば一目瞭然で、あの”クレ完”以降の同じ監督作品だということがスグに理解できる。クレ完の反省点をシッカリと活かしている点も評価できる。まるでエヴァンゲリオンのようなタイトルテロップは前作で、スローモーションも”悲しき雨降り”で使っていた演出の一つだ。このオープニングのスローモーションを初めてみた時は→Perfume”Sweet Refrain”のオマージュかと思ったけど、よく見たらあれとは全然違う別ものだった。まるで”現代の森高千里”を意識したような80年代アイドル風の衣装で、まるで黄金で形成された彫刻のような肉体美から繰り出される、まるでイ ン テ ル 長 友ばりのゴッリゴリの鬼フィジカルを全面に押し出した、それこそ今の℃を象徴するかのようなダンスナンバーだ。80年代風の衣装から曲調まで、これぞ歌謡アイドルの真骨頂ってやつだ。とりあえず流れるようなケツフリボンバーを目玉に、ソロダンスを織り交ぜながら、そしてあまりにもダサすぎるサビのフリまでオチが効いてて面白いです。全然詳しくないけど、全体的に振り付けがK-Popのワンガっぽい。それこそ黄金で形成された、まるでヴァニラ・アイスのようなゴッリゴリの下半身から解き放たれるダイナミズムなんか特にね。ピンポイントで言えば→”逆に疲れないんだろうか”のフリなんか特に。

完全に一致
                        ↓↓↓
蹴りたい背中
                        ↓↓↓
黄金の回転エネルギー

【蹴られたい願望】
・・・主に下半身の回転エネルギーから繰り出される、℃メンのゴッリゴリの鬼フィジカルを全面的に押し出したこのMV。黄金で形成された、まるでメビウスの輪のような曲線美を描く鈴木愛理のクビレ、黄金で形成された矢島舞美のバッキバキな腹筋、黄金で形成されたnkskのケツボンバー、黄金で形成された岡井の恵体、そして黄金で形成されたまるでヴァニラ・アイスのようなの足筋、これらの黄金で形成された”ジョジョの女”すなわち強い女(確信)としてのポテンシャルがフルに発揮されたMVだが、それら含めて今回は中でも萩が中心にいる気がする。それは46秒からのシーンをはじめ、特に3:10秒からの中盤インストパートでの【迫りくるマイマイ】は謎の”凄み”がジョジョっぽくて好き。そういえば、昨年の”クレ完”の時に萩に蹴られたい宣言した気がするけど、遂にその『淫夢』が叶う瞬間がやってきた。ソロパートで萩の黄金で形成された足筋に蹴り上げられた僕は、『完全なる黄金の回転エネルギー』を完成させ、そしてLESSON5『蹴られたい願望』を無事クリアする。あらためて、このMVで一番センターラインで抜かれてるのが萩。つまり実質この曲のセンターは萩だ。そういったあらゆる面で、昨年の『クレ完』をベースにしたMVだということが理解できる。結論として→今年一年は思い切って萩中心で行けば℃は安定すると思う、ということ。そしてあらためて、この萩原舞とかいう”漆黒のアイドル”は、あの小泉今日子や中森明菜などのドコか”陰影”を含んだ昭和アイドルの系譜にある貴重な存在だよなーって。ん?ナゼここまで萩推しなのかって?これは別に昨年出た萩の写真集のサイン本が当選したからじゃあ決してないよ、決して。誰だ「応募が少ないから応募者全員サービスみたいなもん」とか言ったやつ...絶対に許さない、絶対にだ。まぁ、今年もう一枚新しい写真集が出るなんてことは、この新曲を聴けば全然予測できる範囲だけれど。

【yasuプロデュース】・・・一昨年のナントカ横丁で℃と共演したはずのBABYMETALが、今やブレイク待ったなしの状況で、つまり一方でベビメタのプロデューサーであるコバメタルがウハウハな状況、その一方で℃のプロデューサーであるつんく♂が静養を余儀なくされた状況で、はたして℃-uteは武道館2デイズを最期にこのままオワコン化していくのか?それとも他にナニか策があるのか?その答えは今年の℃を見ていれば自ずと分かることだろう。結局のところ、ここ最近のBABYMETALの海外展開を含めた動きを見ていて思うのは→自身が立てた伏線を逃さず回収できるかがブレイクへの道なんだっていう。いずれにせよ→Pのつんく♂が静養を余儀なくされた今、Acid Black Cherryの活動が一段落しそうな今、つんく♂の弟であるyasuと引かれ合う事ができるかが、今後℃がブレイクする鍵となるだろう。正直、Mステになんか出るよりも、yasu飛呂彦と引かれ合ったほうがブレイクに大きく近づけると思う。それこそABCの曲のように、nksk『黒猫』になってyasuの懐に潜り込めばワンチャンいけるハズ...ッ。だからnksk頑張れ。フライデー目指せ。そして、yasuを℃のプロデューサーとして迎えて初めて、真の意味で『℃-ute第二章』が幕を開ける...。

To Be Continued

BiS 『WHO KiLLED IDOL?』 レビュー

BiS

Tracklist
1. primal.2
2. DiE
3. STUPiG
4. no regret
5. マグマト
6. GET YOU w/Dorothy Little Happy
7. MURA-MURA
8. MMGK
9. BiSimulation
10. ERROR
11. nasty face
12. Fly
13. Hi
14. Hide out cut
15. プライマル。

【この物語は、BiSと僕の刹那的な出会いと別れを綴ったフィクションである】

【破滅に向かって】・・・7月8日に横浜アリーナで行われるライブを最後に解散を迎える、アイドル界の最終兵器ことBiSのラストアルバム『WHO KiLLED IDOL?』が遂にリリースされた。再生すると同時に、まるで大塚愛を思わせる優美なピアノとストリングスをフューチャーしたJ-pop風の切ないバラードの”primal.2”で幕を開ける所から度肝を抜かれる。ご存知のとおり、これは前作の名盤『IDOL is DEAD』のラストを飾る名曲”primal.”の続編だが、それがまさかのバラードで驚いた。この曲のポイントは、何といってもBiSによる何かを悟ったような歌詞だろう。まず、「透明な言葉が遠くで見ていたんだ」という始まりの歌詞や「今はただ 靴擦れを連れていくだけ」という歌詞からも、あの名曲”primal.”の歌詞に対するアンサーソングとなっていて、漠然としたまま「答えのない明日追いかけていた」あの頃のBiSの問に対して、解散を目前にした”今のBiS”なりに導き出した”アイドルとはナニか”その答えであるかのような、”解散”という名の『破滅に向かって』力強い前向きな一歩を踏み出すような、それこそ宇多田ヒカル”桜流し”に匹敵するドラマティックなバラードだ。で、前作の”primal.”ANATHEMA黄金の精神で言うところの”Untouchable, Part 1”だとするなら、この”primal.2”は同作の”Untouchable, Part 2”的な立ち位置と言える。そして、sukekiyoのデビューアルバムにもゲスト参加しているグレイのHISASHIによる、まるでX”THE LAST SONG”をオマージュしたかのような泣きのGソロも粋な演出だ。そっか、これがBiSなりの”ザ・ラスト・ソング”なんだね。



【アイドル界のDIR EN GREY】・・・その涙不可避なバラードを聴いてしまうと→「あぁ、遂に解散するのか・・・」ってシミジミしてしまう。しかし、その歌詞にある→「もう止められない ゴールは見えているから 時は爽やかに残酷に過ぎてきそうだね」という激情的かつ焦燥的な歌詞が暗示するように、それ以降は「山ちゃんはやめへんで~」 みたいな”いつものノリ”で展開していくので→「こいつら本当に解散するのか?」という不思議な気持ちになってくる。で、そのシットリ系バラードから一転して、ナニかに吹っ切れたように刹那的かつ激情的なエモーションをまき散らす#2”DiE”で、破滅に向かって勢いよくスタートダッシュを決める。小中学生の頃にナニを覚えて初めてイッた瞬間の激情を表したのがデッヘボン『サンベイザー』だとするなら、BiSリーダーのプー・ルイが処女喪失した瞬間の刹那的なエモーションを表したのがこのDiEで、いま思えば自分がBiSにハマる大きなキッカケがこの曲だった。その流れから、現在絶賛スマッシュヒット中のBABYMETALギミチョコ!!でお馴染みの上田剛士氏から楽曲提供されたサイバー・パンクの#3STUPiGへと続いていく。この曲のMVではいわゆる【アイドル界のDIR EN GREY】というのを証明してみせた。

BiS EN GREY

【新録曲】
・・・今作には新録曲が7曲収録されている。その新曲の#4”no regret”は、「しーんじゃった かなしいな しーんじゃった かなしいな」というメンヘラチックな歌詞やノイズ・パンク風の曲調まで、全てが神聖かまってちゃんリスペクトな曲で、これを書いたのが前作の”CHELSEA”を手がけた真田巧氏と知って少し驚いた。お次の#5”マグマト”は、クラップのリズムを交えながらカナダのThe Birthday Massacreを彷彿とさせるピコピコキラキラしたエレクトロ・ポップ/インダストリアルな”kawaii”音使いをもってサイケ&ファンキーに展開するメルヘンチックなディスコチューンで、それこそタイトルどおりUSのMGMTをオマージュしたような名曲だ(個人的に新録で一番好き)。そして盟友のDorothy Little Happyとコラボした#6”GET YOU””DiE”のカップリングに収録されたスカパラBiSオーケストラの#7”MURA-MURA”、シンセ全開でノッリノリに展開する青春ロックチューンの#8”MMGK”、そして今作で唯一ユフ,ミチバヤシ,ワッキーすなわち黄金期BiSが堪能できるシングルの#9”BiSimulation”で中盤のハイライトを締めくくる。

【BiS>>>BABYMETAL】・・・後半戦の幕開けを飾る#10”ERROR”では、いわゆる【アイドル界のDIR EN GREY】ことBABYMETALに負けじと、この曲でBiS【アイドル×ダブステップ×ヘヴィ・ミュージック】をやってのける。こうやって最期の最期まで”アイドル楽曲派”をブヒらせるサウンドPの姿勢は高評価。ところで、BABYMETALも1stBABYMETAL”悪夢の輪舞曲”【IDOL×Djent=IDjentOL】やってたが、実はBiSのが先に前作の”ASH”でさり気なくDjentやってたのは内緒テヘペロ。しっかし、そのベビメタと比べると如何せん音が悪すぎるなぁ。そして前作の”I wish i was SpecIaL”を彷彿とさせる#11”nasty face”は、ブラッケンド・ハードコア・パンク風のDビートで疾走する曲調と、”何やっても上手くいかない、全てを投げ出したくなるような八方塞がりで切羽詰まった状況”・・・そんなリーダープー・ルイのセキララなキモチを謳った焦燥的な歌詞との相性が絶妙な良曲で、リーダーとしてのプー・ルイのリアルな心情を綴った情緒不安定な歌詞を、思いのほか軽いノリというか随分と投げやりなテンションでやっちゃう妙なギャップがメンヘラっぽくてポイント高い。この曲はカミヤサキちゃんがいい味出してる。その流れで、ミチバヤシ卒業ソングの”Fly”からカップリングの”Hi”、そしてBiSは解散という名の破滅に向かって・・・

【ex BiS are テラシマユフ、ミチバヤシリオ、ワキサカユリカ】・・・自分がBiSにハマるキッカケが”DiE”なら、初めてBiSの存在を知ったのがこの#14”Hide out cut”だった。そもそも、黄金期BiSってユフワッキーミチバヤシのエモい存在があったからこそだと思うんだけど、この”Hide out cut”はワイの推しメンワッキーの卒業ソングという事もあって(結果的にユフも)、ユフのアイドル界屈指の激エモボイスとワッキーの天使のように純粋無垢な歌声を中心に、時おり顔を覗かせるミチバヤシのキモーショナルな歌声が織りなす刹那いエモーションを蓄えながら、そしてサビのプー・ルイへとバトンという名のemotionを託す、言うなれば”黄金のタスキリレー”が成立した結果の名曲だった。だから、この曲は黄金期BiSの中でも一二を争うくらい好きな曲だ。しかし、今作に収録された”Hide out cut”を聴いたら面食らった。そこには黄金期BiSの象徴だったユフ,ワッキー,ミチバヤシの姿はなく、末期BiSすなわち今のBiSメンで新録されていたんだ。正直これには「えっ!?」ってなったけど、実質アルバムのラストを飾る曲として、黄金期BiSを象徴するこの曲を”今のBiS”で塗り替えることに大きな意義があり、黄金期BiSというアイドルすなわち偶像を”今のBiS”の力で乗り越えるという強い意志を感じた。その黄金期BiSという名の超えられない壁を歯食いしばって血反吐吐き散らしながら、勝ち目のない事を頭で理解していながらも、その偶像に立ち向かっていくファッキンエモーショナルな姿勢に僕は涙し、それこそBiSの生き様および信念というのを最期の最期に見せつけられた気がした。そしてBiSが歩んできた軌跡をなぞるように、”primal.”に始まって”プライマル”に終わる。これで思い残すことなく解散できる。笑って泣いて大円団だ!

【ごった煮アルバム】・・・あらゆる要素が重なった結果、必然的な名盤となった『IDOL is DEAD』と比較してどうこう言うのはもはやナンセンスだろう。前作はあくまでもキャッチーなメロコアをベースに、バラードやメタルコア/ハードコア、ジェントやシューゲイザーなどを織り交ぜながら、アイドルらしい青臭い初々しさや生々しいリアルな刹那さを至ってシンプルにクロスオーバーさせた、一切隙のない捨て曲なしの名盤だった。しかし、これは時代の流れなのかは定かではないが、今作の『WHO KiLLED IDOL?』では今風のインダストリアル/エレクトロな電子音を積極的に取り入れた、ダイナミックなリズム重視のサウンド、そんな印象を受けた。これは”primal.2”の歌詞にもあるように、前作がメンバー同士の衝突によって必然的に生まれた”エモ”ならば、今作は作為的に作られた”エモ”、みたいな。メンバー的な意味でも音的な意味でも統一感のまるでないアルバムだし、冗長感は否定できないけど、前作のようにアルバム全体で聴かせるコンセプトではなくて、どちらかと言えば曲単位で聴かせるコンセプト意識が強いです。当然、前作の”nerve”みたいなBiSのアンセム的な曲こそないが(唯一#5がそれっぽい)、著名な作曲陣やゲストを迎えてバラードありカバーありBiSらしいエモチューンありキチガイパンクやメタルおよびブラッケンド・ハードコアまで、非常にバラエティ豊かなごった煮アルバムとなっていて、前作のようなANATHEMA”Untouchable, Part 1”に直結した、超絶epicッ!!かつリアルなエモさを求める人には物足りなさがあるかもしれないが、少なくとも”楽曲派”をブヒらせるだけの良曲は最低限揃ってます。

【WHO KiLLED IDOL?】・・・今や【いま最も勢いのあるアイドル】となったBABYMETALBiS...どこで差がついた?慢心、環境の違い?それともプロデューサーの違い?今となっては、もう遅いなでも。これも”primal.2”の【成功と失敗は隣り合わせで 満ち足りた思いに届かない】という歌詞のように、その届かなかったBiSの夢と想いを同士であるBABUMETALに託して、このBiSという名の【アイドル界のDIR EN GREY】は儚く散り、美しい最期を遂げる。というわけで、この失敗の全責任を取ってマネージャーの渡辺、火あぶり!w ・・・というのは冗談で→来たる7月8日という破滅に向かって、5月からラストツアーを予定しているBiSだが、その最期のラストライブで”ザ・ラスト・ソング”こと”primal.2”の時に、ユフが登場してプー・ルイと抱き合ってX『THE LAST LIVE〜最後の夜〜』を完全再現してほしい。したらアイドル界のレジェンドになれるわ。是非とも同士のBABYMETAL”伝説的な解散”を伝授してあげてほしい。頼むわユフ!

WHO KiLLED IDOL? (ALBUM+DVD) (MUSIC VIDEO盤)
BiS
avex trax (2014-03-05)
売り上げランキング: 482
記事検索