Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2014年05月

Spotify最強じゃね?

ジョジョ三部アニメのOPテーマ『STAND PROUD』はDjent

まるでGalneryusSyu顔負けのピロピロ系Gソロから幕を開けるこの曲は、テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のOP曲で、作詞はアニメ一部の曲でお馴染みの藤林聖子、作曲に若林タカツグ、そして仮面ライダークウガのEDテーマでも知られる橋本仁をボーカルに携えた布陣で制作されている。この曲、何が凄いって→まずGリフの入りの一音すなわち”ガー”を耳にした瞬間に”Djentの音”だと分からせる事で、いかに作曲者の若林タカツグ氏がその手の音楽に精通しているのか、いかに新進気鋭の若手と期待されているのかが理解ッできる。もしスウェーデンの”スミマセンが井上”ことノクターナル・ライツが行方不明になっていなかったらこんな感じに、YAMA-Bが脱退してから全く聴くことのなくなった自分が「今のガルネリがこんな曲やってたら理想的だよなぁ」とか思っちゃうくらい、モダンでジェントリーなリフ回しとコッテコテのメロパワをクロスオーバーさせたような漢臭い楽曲で、まさか”ジョジョ””Djent”が引かれ合うなんて思ってもみなかった自分としては→もはやこの曲は”ジョジョント”と言っていいレベルのセカイだって(えっ)。でも実は二番のGリフのが、低音スリ潰した感じのメチャシブなリフだったりする(このリフは面白い)。その海外メタル勢に引けをとらない良質なGリフ回しもさることながら、何といっても橋本仁氏による説得力のある歌も大きなポイントで、ジョントリフ特有のリズム&グルーヴに力強くノッていく感じで、特にサビの”Alright now”で”オナラ”もとい”オラオラ”と空耳させる、まるで相対性理論オボちゃんばりの言葉遊び的な工夫を効かせたりと、好評だった一部&二部アニメのOPに勝るとも劣らない、これまた多大なるジョジョ愛に満ち溢れたOP曲となっている。もうあれだな、アニメ本編よりもOPとEDに興味が向くっていうね。なんにせよ、三部は一部から約100年後ということで、その現代的な要素が今回の音に込められている、なーんて考察するとまた面白い。

・・・ちなみに、個人的に今期アニメで推しているのは→その三部『ジョジョ』をはじめ『シドニアの騎士』と『ピンポン』の三本で、ジョジョのアニメは一部は何とか最後まで視聴できたけど、二部は如何せん絵柄がクソなのと紙芝居っぷりにゲンナリして途中で切ってしまった。でも、この三部は流石に気合が入っているように見えて、原作に忠実なビジュアル面を含めて作画も頑張っているようなんで、三部は最後まで視聴できそうな予感。あとシドニアは進撃×エヴァみたいな少し厨二的かつ内省的な雰囲気がツボで、ピンポンは作中の音楽を含めて今期で一番好きかもってくらい好き。そして、これらはOP/ED曲がすごく良いです。特にシドニアのED曲は、歌っているキタエリに言わせるとプログレ・メタルのつもりらしい。へ~感。あとピンポンのEDでさり気なくBiSがコーラスで参加してて→「こいつらホントどこにでも現れるな・・・」って笑った。つうか、そんな事より→アニメ『HUNTER×HUNTER』のアルカ役に、おいらの推しメン個撮声優である”まれいたそ”こと内田真礼たそが抜擢された件について。この勢いで天下の花澤香菜さんを超えるには・・・新海誠監督のアニメ映画に出るしかない!というわけで新海監督、まれいたそのヒロイン起用オナシャス!

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【5/20.22】 Acid Black Cherry 『Shangri-la』 Encore Season~Arena tour~@日本ガイシホール

スネーク
スネーク「こちらスネーク、日本ガイシホールに潜入した」


大佐
大佐「よくやったスネーク。今回の任務は日本ガイシホールに紛れ込んだ”黒猫”を探し出すことだ」

スネーク

スネーク「黒猫・・・?一体誰なんだそれは?」

大佐
大佐「ところでスネーク、君は日南響子ちゃんか佐野ひなこちゃん、どちらが好みだ?私は日南響子ちゃんだ」

スネーク
スネーク「急に何を言っているんだ大佐」

大佐
大佐「らりるれろ!らりるれろ!!らりるれろ!!!」


スネーク
スネーク「性欲をもてあます」


・・・ということで、昨年から続くAcid Black Cherry『Shangri-la』 Encore Season~Arena tour~の日本ガイシ公演2デイズを観てきたので感想をば。

【5/20】のセットリスト
Greed Greed Greed
Murdar Licence
楽園
1954 LOVE/HATE
黒猫 〜Adult Black Cat〜
君がいない、あの日から・・・
Maria
so…good night
ピストル
罪と罰
ブラチェリ
シャングリラ 
EN
優しい嘘
冬の幻
黒い太陽
SPELL MAGIC

【5/22】のセットリスト
sins
CRISIS
I'm not a ghost
黒猫 〜Adult Black Cat〜
scar
Greed Greed Greed
眠り姫
君がいない、あの日から・・・
DRAGON CARNIVAL
少女の祈りⅢ
黒い太陽
少女の祈り
SPELL MAGIC
EN
イエス
罪と罰
ピストル
シャングリラ

ABCのライブは一昨年のクリスマスに行われた5th Anniversary Live “Erect”以来約一年半ぶりで、今回のツアーの個人的な目的としては→あのPIERROTが復活し、同期のDIR EN GREYの京がソロを始めたとなると・・・さてJanne Da Arcの林は今何やってんのか?を確認するために、当然それは建て前だが、まず昨年のホールツアーに行けなかった事をはじめ、ここ最近リリースされた新曲の”君がいない、あの日から・・・””黒猫 〜Adult Black Cat〜””Greed Greed Greed”をライブで体験することが主な目的で、セトリを見れば分かるように両日とも新曲を披露している。

20日は一曲目から”Greed Greed Greed”を披露し、さすがに初っ端とあって演奏やyasuの歌も少しトチってる感じだったけど、それでもオープニングを飾るに相応しいゴッリゴリのヘヴィナンバーだったし、決して派手な演出ではないが、開演直後のレーザー演出から新曲の”君がいない、あの日から・・・”では、まるで星空のような照明演出を駆使して只々壮観だった。特に20日は”君がいない~”から”Maria”~”so…good night”の流れはこの日のハイライトで、このツアーのコンセプトを強烈に印象づける流れだった。で、”黒猫 〜Adult Black Cat〜”では、皆んなしっかりとサビでクラップ入れてて「さすがに調教されてんな~」って関心した。あと”君がいない~”でもそうだけど、”黒猫”の淳士さんのドラムがカッコ良かったし、yasuのフリも可愛かった。

今ツアーのMCはツイッターで募った質問にメンが答える形式で、20日のMCは22日と比べてgdgd感があってあんまり記憶に無いけど、自己紹介がてらのMCでは、食べ物(食べ合わせ)の話題が中心で、名古屋人は味噌ばっかかけよるネタや淳二さんは納豆とパンを合わせて食べると旨いネタとか、お馴染みのシモネタや売れてないグッズの営業トークやメンバーのパンツの色からのワンショルダーパンツの淳二さんネタを織り交ぜたMCで、でも最後はアンコールリクエストで当選した17歳DTのたっちゃんが全部持ってった。なお、たっちゃんはアリーナに蠢くマドモアゼルに筆下ろししてもらった模様(嘘)。よかったな~たっちゃん。

20日は『Shangri-la』というツアーコンセプト、その根幹を担うようなマッタリ系の楽曲が中心のセトリ、22日は一転して初期作のハードな楽曲中心のセトリで、明らかに22日のセトリのがいいじゃねーかと思うのは僕だけじゃあないハズ。なんつうか、20日がニワカ向けで、22日がガチ勢向けのセトリだった。特に22日は”少女の祈りⅢ”から”黒い太陽”から”少女の祈り”そして”SPELL MAGIC”という終盤の畳み掛けが凄かったし、間違いなくこの日のハイライトだった。やっぱスペルマの決めポーズはカッケーわ。

22日のMCでは、ツイッターの「17歳の頃は何をしていましたか?」的な質問に、初めにドラムの淳士さんが師匠である真也さんに尽くしてたとか、ベースのSHUSEさんはバンドマンの夢を諦めて大学に行くために勉強して現役で志望校に合格したとか、ギターのYUKIは高校を10日で辞めてギターの道を極めてたら仕事が入って今に至るとか、HIROさんはロックスターになりたくてギター極めてたら今に至るとか、yasuは「プロになれるわけないやん」とか思ってたらしく、17歳の時のyasu(長髪)は彼女と遊んでたらしい。そして、この話の全てに通じるのが「根拠の無い自信」で、淳士さんが楽器屋で働いてた時にSUGIZOに「その根拠の無い自信は大事だから」と言われたらしい。この日のMCは、ABCにしては珍しくマトモというか、もの凄く関心するような内容だった。クソつまらないシモネタに頼らんでも全然イケるやん!って。セブンティーンのたっちゃんにこそ為になる話やで!って。あとパートチェンジ(yasuはドラム)からのドラムの淳士さんが初めてコピーしたXの”Vanishing Love”をカバーし始めてガチでテンション上がったわ。でも、X(初期)の曲自体知らない人のが多かったんじゃねーか?アリーナガチ勢はまだしもスタンド勢は特に。しっかし、yasuのボーカルwwwフニャチンwww その他の質問では→yasu、巷で沸き起こっているホモ疑惑を払拭。なおハイドは神の模様。 あと20日と同じで氷結買収ネタ。この日のMCの裏ハイライトは”携帯バイブでイク女”、に直ぐ様YUKIが反応。

最後の質問コーナーは『名古屋は日本三大ブスの産地について』で、yasuが言うて名古屋は普通に可愛い子が多いやん、との回答。確かに、名古屋であそこまで可愛い子が集まる場所って、ABCのライブしかねーんじゃねーかって名古屋人の僕も切に思いましたね。まぁ、そんな冗談は置いといて、単純に客層の年齢層が若い。あと名古屋は男もカッコイイだってさ。いや~、やちゅりん照れるわ~/// あとyasuの呼び名に対する質問で、スタッフの話によるとファンの間で呼び方が【yasu、yasuさん、林】って3通りあるらしくて、その時みんな林ー!林ー!って叫びだしてウケたけど、ここでyasuが「せめて君つけろや」的な発言。でも、”やちゅりん(39)”は無かったな・・・なんで?

あと、22日のアンコールリクエストに選ばれた女の子が、yasuの「ABCどこで知ったん?」の質問に「ジャンヌ・ダルク時代から応援してる」と答えたんだけど、その時は正直テンション上がったよね。俺なら遠慮しちゃもんな。ABCのライブで”ジャンヌ・ダルク”ってタブーみたいな勝手なイメージがあったから、案外そうでもないんだというか、yasuも「あぁ、ありがとう」的な自然な返しを見た場面は、個人的にこのツアー一番のハイライトだった。

しっかし、開演までジョジョの電子マンガを呼んで暇をつぶすナードの自分は、相変わらずABCのライブのノリには慣れない。手扇子などのフリコピやヘドバンがデフォで、地蔵に自信ニキの僕は間違いなく浮いていたに違いない。これはツイッターの質問コーナーにも繋がるけど、やっぱりABCのライブは怖い(確信) 特に後ろのバンギャがヘドバンギャーだと常に恐怖を感じることになる。そう、22日の僕のように・・・。でも、二日間ともスタンドP列から眺めるアリーナの一体感は素直にスゲーとは思ったと同時に、おっかねー・・・とも思った。このノリって結局ゴールデンボンバーみたいな感じなんだと思ったら、なんかヘンな気分になった。つうか、アリーナ後方よりスタンドP列あたりのが絶対yasuに近いよなって、前回のセンターステージで観た米粒みたいなyasuではなく、あの距離から等身大のyasuが見れたってだけでちょっと感動した。どうせ立ち見と大差ないクソ席だと思ってたから、これはいい意味で誤算だった。あと相変わらず男女比が1:9で、先週のデッヘボンの客層との対比が面白かった。実際デッへからのABCに行った奴って俺くらいだろう。

これはちょっと意外だったけど、名古屋での2デイズは今回が初めてらしく、その影響か22日は自分の左側二席空席だった。それより、全体的に『2012』からの曲が少なかった気が・・・まぁ、それはシャングリラツアーということで曲の枠が演出に奪われているってのもあるし、でも”ピストル”と”黒い太陽”って両日やるほどの曲か?とは思った。その替りに”in the Mirror”や”Fallin' Angel”、そして”指輪物語”があれば個人的に完璧なセトリだった。あと両日観てるガチ勢だと二日目のアンコールは”罪と罰”よりも”ジグソー” のが良かったかな。いや、でも”罪と罰”好きだからナイスチョイスだとは思ったし、”イエス”も20日のMCネタで出てきたバカップルを伏線的に考えれば擁護できなくもない。正直、個人的に大好きな”指輪物語”をリクしないニワカばっかで萎えた・・・というのは冗談で、ニワカガチ勢の俺なら指輪物語リクしてドヤ顔するけどね。その当選者を発表する時に→「俺の半券引けやyasu」って思ったけど、内心「引くな引くな引くな」って念仏唱えてたチキンな自分がいた。

今回の日本ガイシホール2デイズを総括すると→セトリ、パフォーマンス、MCからのサプライズ演出まで全てにおいて22日のが良かった。極端な話、20日はたっちゃんしか印象に残らなかったから。ちょっと差つけ過ぎなんちゃう?ってほど。で、相変わらずやちゅりんアイドル演じてまんなぁ、と。林よ、同期のDIR EN GREY、yasuと同じくソロを始めた京に対して創作者/表現者としての差を感じたりはしないか、と。いや、別にそういう意味じゃあなくてね。ダーミージョ~、ダーミージョ~。

『Shangri-la』 Encore Season~Arena tour~

Lantlôs 『Melting Sun』

Artist Lantlôs
Lantlôs

Album 『Melting Sun』
Melting Sun

Tracklist
01. Melting Sun I: Azure Chimes
02. Melting Sun II: Cherry Quartz
03. Melting Sun III: Aquamarine Towers
04. Melting Sun IV: Jade Fields
05. Melting Sun V: Oneironaut
06. Melting Sun VI: Golden Mind

ぼく「えぇ!?アルセストがポストブラックをやめるだってぇ!?」

ラントロス君「えぇ!?アルセストがポストブラックをやめるだってぇ!?」

ぼく「よっしゃ!NEXT-ALCESTはLantlôsとWoods of Desolationの一騎打ちや!」 

ラントロス君「よっしゃ!アルセストに習って俺たちもシューゲイザー化や!」

ぼく「えっ」
ラントロス君「えっ」 

・・・ドイツはレーダ=ヴィーデンブリュック出身のマルチミュージシャンMarkus Siegenhort通称Herbst氏によるポストブラックプロジェクト、Lantlôsの約二年ぶり通算四作目『Melting Sun』は、ほぼこんな感じ。近頃は兄弟分のアルセストが新作のシェルターで”脱ポストブラック”宣言をし、ポストブラック界隈が騒然とする中で、そのアルセストの跡目争いの最有力として推薦されたのが、このラントロスやOG産のWoods of Desolationだった。で、まずWoDが3rdの『As the Stars』で先手を打ったが、そのあまりにもガチ”NEXT-ALCEST”な内容に日和ったのか、このラントロスは今作で大きくシューゲイザー方面に振り切っている。まぁ、その”変化”はアルセストのネージュが脱退した事をはじめ、Herbst氏がLíamを放置して新たにLowCityRainなるソロ・プロジェクトを立ち上げた時点で、こうなる事はあながち予想できなくもなかった。

このラントロスの名が一躍有名になるキッカケとなったのが、アルセストのネージュが加入してリリースされた2ndアルバムの.neonだ。このアルバムは、言うなれば今は亡きAmesoeursもしくはAlcestをデプレ系ブラックメタルに振り切ったような、刹那的かつ退廃的な、激情的でありながらも荒涼感に満ち溢れた、それこそポストブラック界の歴史に名を残すほどの傑作だった。しかし、今作のオープニングを飾る#1”Azure Chimes”を耳にして、まず何食わぬ顔でクリーンボイスを披露してみせるHerbst氏に度肝を抜かれ、そしてレジェンドのIsisや同郷のThe OceanIntronautJesuらのPost-Metal勢やDoomgaze勢を連想させる、スラッジーな轟音ヘヴィネスと魅惑のダイナミズムが織りなす超絶ドリーミーなサウンドスケープ、その美轟音の渦に飲み込まれた僕は、まるでフランスのサイケデリックアニメ『ファンタスティック・プラネット』ばりのアートワークのように、「アッダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」とかいう奇声を発しながら、色々な意味で涙を抑えることができなかった。本来、彼らの持ち味であったジャジーでアンニュイでダーティな空間形成は皆無に近く、もはや2ndの頃のラントロスと今のラントロスは別物と言い切っていい。つまり、前作の3rdアッガンペーから既に、いわゆる”ポスト化”が著しく音に現れていたが、その流れが確信的なモノへと変わった結果、その答えこそ今作の『Melting Sun』なんだろう。しっかし、この作風の変化すらもアルセストの後追いというか、デジャブ感を与える所は、ある意味でアルセストの正統な後継者と呼べるのかもしれない。

しっかし、昨年かのDEAFHEVEANサンベイザー【シューゲイザー×ブラックメタル】の新たなる形を音楽シーンへと掲示し、その煽りを受けてその手のジャンルの本家本元アルセストまでも、しまいには兄弟分のラントロスまでも日和ってシューゲイザー化してしまったのは些か考えもので、今のポストブラック界隈にはこの嫌な流れを断ち切る新星が求められている気がしないでもないが...さてさて。
 
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DEAFHEAVEN Japan tour 2014@名古屋池下Club Upset

 『デッヘだよ!ファッション・サブカル系男子全員集合!

今日は5月15日、約二年ぶり二度目となるDEAFHEAVENのジャパン・ツアー、名古屋公演の日だ。しかし・・・

  池下CLUB UPSET・・・
               観客が13人・・・
    伝説の名古屋公演
           実質、自分が最前列・・・
         うっ、頭が・・・


という謎のキーワードが頭を過り、謎の体調不良に見舞われたたものの、なんだかんだ会場に到着したのが8時半くらい。で、(おらおらおら~!伝説の名古屋公演を体験した伝説の名古屋人、言うなればレガシー勢の御成りじゃ~!)という戦国武将ばりの勢いをもってドヤ顔で入場。その時点で4,50人は客がいてリアルに驚いたと同時に、(こ...これがピッチフォークの力か・・・ファッキン・ピッチ!)ってなった。そんなこんなしてる内に、前座の演奏が終わり、約9時頃、遂にデフヘヴンがその姿を現した。一時期はスキンヘッドにしていたフロントマンジョージ・クラークはいつものヘアスタイルといつもの黒皮手袋を装着し、そしてアニヲタ系ギタリストのケリー・マッコイも二年前の来日公演と何一つ変わらない、アキバ系もとい味のある風貌を引っさげて登場(勿論、お馴染みのサポメンも)。で、オープニングSEが鳴り響く中、さっそく鋭利な体勢その角度から観客にメンチを切り始めるジョージ。そして・・・

「ジャララララララララララララララララララララ」

そう、インディ界隈の大手メディアピッチフォークをはじめ、昨年の年間BESTを総ナメにしたサンベイザーの幕開けを飾る”デュリーム・ハウス(和田誠風)”だ。ところで、日本のAVには”BUKKAKE”というジャンルがある。この”デュリーム・ハウス”のイントロは、まるでそのブッカケされるAV女優の激情的な心情...というよりは、どちらかと言えば順番待ちの汁男優の「イカなきゃ(使命感)」という刹那的な焦燥感を音で表現したかのような、その汁男優のエモい心情を疑似体験させるイントロが、ズキュゥゥゥン!!という擬音とともに僕の体を稲妻のように駆け抜けた。その瞬間、僕はアヘ顔デフヘヴン状態に。

ナード

それはまるで、映画『キック・アス』に登場する主人公の取り巻きの非リアすなわちナードどもが→「このノイズをBUKKAKEられている瞬間は、僕は最高に強くて、最高にリア充なんだ・・・ッ!!」という、まるで本場アメリカの”ナードの魂”が乗り移ったかのような、まるで気分はスーパーヒーローだ。その勢いで、まるでイチローのように・・・

テンション上がってきた

僕は・・・まず、”ドリーム・ハウス”のイントロでは・・・

こんな顔
こんな顔

二曲目の”Sunbather”では・・・

こんな顔
こんな顔

三曲目の”Vertigo”のイントロでは・・・

こんな顔
こんな顔

四曲目の”The Pecan Tree”では・・・

こんな顔や
こんな顔

こんな顔
こんな顔

そして、アンコールラストの”Unrequited”では・・・

こんな顔で号泣
Melting Sun

・・・この日のライブは、こんな風に様々な表情を使って例えたくなるほど凄まじく激情的なアツいライブだった。前回の伝説の名古屋公演では、自分は最前からだったが、今回はほぼ最後列からの鑑賞となった。最終的に観客は先日のアルセスト名古屋公演並み、ざっと見積もって60人は入っていたように思う。しっかし、伝説のレガシー勢からすれば→「テメーら一体どこに隠れてやがったんだ」って感じだが(なお、客層はインディ層ではなくナードもといメタラーの模様)。で当然、サンベイザー中心のセトリで、インスト系を除けば実質2ndの曲を全て演ったことになる。2ndの曲は、もちろん”ドリーム・ハウス”を筆頭に、”Vertigo”の耽美っぷりはライブでもエロ素晴らしかったが、アンコールで1stの”Unrequited”が聴けたのは良かったし、ラストの極悪ノイズ地獄にはもはや笑うしかなかった。ジョージのパフォーマンスも前回同様に相変わらずキレてたけど、初っ端の”ドリーム・ハウス”の時にマイクスタンドを倒しそうになって焦った君の姿は、僕は一生忘れないだろう。そんで、最後にアニヲタのケリーが最前の観客と戯れてて、前回の名古屋公演の4倍以上の客入りに喜んでいるのかな?って、妄想を駆け巡らせた。つまり、前回の伝説の名古屋公演を経験した俺たちレガシー勢は→【デッヘボンのラヴ・エモーションを聖地名古屋にブッカケる!】という、この度の任務その役目を無事に終えたわけだ。だから、今後のデフヘヴンは今日の名古屋公演に来た奴等に託すぜ!今後もデッヘを頼むぜお前ら!ありがとうデッヘボン!

セトリ
1. Dream House
2. Sunbather
3. Vertigo
4. The Pecan Tree
EN
5. Unrequited

戦利品はTシャツ。本当はジャケ絵のオサレなやつが欲しかったんだけど、既にサイズがなかった。だからこれに。
戦利品

sukekiyo 『IMMORTALIS』

Artist sukekiyo
sukekiyo

Album 『IMMORTALIS』
IMMORTALIS

Tracklist

01. elisabeth addict
02. destrudo
03. latour
04. nine melted fiction
05. zephyr
06. hidden one
07. aftermath
08. 烏有の空
09. the daemon's cutlery
10. scars like velvet
11. mama
12. vandal
13. hemimetabolism
14.
15. 斑人間
16. in all weathers

「L、知ってるか、ジョジョ8部『ジョジョリオン』は犬神家をモチーフにしているんだぞ」・・・とかいう小ネタはさて置き、本作品はDIR EN GREYのフロントマンのソロ・プロジェクト、sukekiyoの処女作『IMMORTALIS』だ。まず、ここ最近のDIR EN GREYといえば→武道館2デイズ『DUM SPIRO SPERO』を成功させ、つまりドゥムの呪縛から解放され、要するにメンバーのフットワークが軽くなった結果生まれたのが、このsukekiyoというわけだ。昨年リリースされた映像作品『IN SITU-TABULA RASA』のインタビューを見ても、ここ最近の京は妙に左翼臭い顔つきというか、そろそろ鳥肌実と対談してもおかしくないレベルの、何とも言いがたい雰囲気を醸し出していた。別の意味では、ありのままの京を、京の本性をさらけ出しはじめたというか。そして、僕が以前からワンチャン【DIR EN GREY×BiS=BiS EN GREY】あるんじゃねーか?って言い続けてきた理由も、このフットワークの軽さからだ。当然、現実問題として”ありえない”ことは重々承知なんだけれど、それぐらい今のDIRメンからは「こいつ...動くぞ!」みたいな身軽さを感じていた。

【ロック界の岡本太郎】・・・このsukekiyoの楽曲は、大きく分けて2つに分類される。一つはオープニングを飾る”elisabeth addict”やリードトラックの”aftermath”を初めとした、アコースティック(アルペジオ)を主体に和楽器を使ってオリエンタルなムードを高めた”Post-Progressive”な楽曲、もう一つは”zephyr””斑人間”を筆頭とした、ToolやNINを連想させるインダストリアルなアレンジを際立たせたモダンなオルタナティブ・ヘヴィロックナンバーで、それらが一つになって、まるでH山中A湖畔にたたずむ洋館の片隅で秘密裏に執り行われる仮面舞踏会を、京だけに京の街の闇夜を艶美に彩る、溢れんばかりの情欲が妖艶な音世界を、まるで欧州映画のように叙情的に描き映していく。しかし、2つに分類されると言い切るには幅広い曲調を保持した、それがなかなかどうしてバラエティに富んだアルバムで、二曲目の”destrudo”では極上のATMS系インストゥルメンタルを、その一方で本家DIR EN GREYのお経みたいな#8”烏有の空”や”ディルドキャンディにディープスロート”な#9”the daemon's cutlery”、もはやsukekiyoがV系であることを真っ向から肯定するかのような、それこそHYDEもビックリの#11”mama”、ドリーミー&トリップ系の#13”hemimetabolism”、まるで北野武映画...いや久石譲”キッズ・リターン”を彷彿とさせる映画音楽風の#14”鵠”など、このsukekiyoという名の得体のしれないナニカを紐解く、その大きな鍵を握る楽曲が要所に置かれている。正直、これだけの曲数があるのにも関わらず、むしろ後半から盛り上げてくるフィジカルの強さに、このsukekiyoの本気というのか、恐ろしいまでのポテンシャルの高さを伺わせた。そして、『無から有が生まれる』ことを証明するかのような、まるでIsis『Panopticon』を彷彿とさせるアートワーク(初回限定盤)のように、まるで気分は『ゼログラビティ』サンドラ・ブロック、まるで気分は犬神家のスケタケ、まるで気分は『ジョジョ』二部のカーズのように「考えるのをやめた」京は、宇宙を形成する暗黒物質の一部として...それこそ”無”の存在となって、宇宙空間の如く無限に広がり続ける京の感性を、「芸術は爆発だ」と言い放った岡本太郎ばりに爆発させている。

【大正ロマン】・・・特に、大正時代の”わらべ歌”が現代に蘇ったかのような”elisabeth addict”Kscopeライクな”aftermath”、そしてDIRの”THE FINAL”に匹敵するsukekiyoのアンセム的な曲となるであろう”zephyr””mama”を耳にすれば分かるように、初期のDIR EN GREYを彷彿とさせなくもない、一種のムード歌謡のような京の魅惑的で官能的な歌メロが一番に耳を惹く。本家DIR EN GREYの京が人外じみた獣勝りの京ならば、sukekiyoの京は今流行の女装系男子じゃあないが、歌舞伎における”女形の京”とでも例えたらいいのか・・・要するに”男らしさ”ではなく”女々しさ”をさらけ出している。それはある意味で、出自であるV系への”原点回帰”としても受け取れるし、メールやスマホが存在しない時代の恋人への恋文を謳うような、それこそ大正ロマンを感じさせる詩的な歌詞に、艶かしいほどのエロスを禁じ得ない。とにかく、少なくとも今のDIR EN GREYとは比べ物にならないくらい京の歌に聴き応えを感じるというか、何者にも縛られず伸び伸びと素直に歌っている印象が強く、やはりソロというだけあって自由にやれているのが大きいのか、あらためてボーカリストとしての京が持つアヴァンギャルドでいてユニークなセンスに、何かと酷使して喉を潰しまくっていた”DIR EN GREYの京”とは一線を画した、”京”という名の独りの表現者の裏の顔、いや、その本性に多大な感銘を受け、そして京というニンゲンの面白さに只々共感するしかなかった。しかし僕は、これによって『虜』の京に対する神格化が更に進む事に懸念を示している。このsukekiyoが持つ諸行無常の精神を理解ッすれば分かるように、決して虜に神格化されたいがためにやってるわけじゃあないんだ。極端な話→”DIR EN GREYの京”ではなく、一人のクリエイティブ・ヒューマン(創造者)として、一人の”表現者としてのキョウ”を受け入れてやるべきだってね。

乱歩地獄・・・そもそも、ロックバンドのフロントマンがソロ活動を始めるなんてことは、もはやロックバンドの宿命もしくは恒例行事みたいなもんで、別段驚くことはないんだけれど、でもあのDIR EN GREYがソロをやると聞いて「まさか」と驚いた人は割りかし多いかもしれない。そんな、数多く存在するソロ・プロジェクトの中で、最もこのsukekiyoに近いソロって、実はポーランドのRiversideのフロントマンマリウス・デューダ君のソロ・プロジェクト、Lunatic Soulなんじゃねーかと僕は思っていて、当然そこには”和”というオリエンタルな共通意識があって、特にそれは幕開けを飾る”elisabeth addict”から、ピアノ主体のATMS系インストの#2”destrudo”、そして#3”latour”のイントロのアルペジオへと繋がる流れからして顕著だ。そしてそして、#6”hidden one”が醸し出す只ならぬプログレ力から、今作のリードトラックとなる”Post-Progressive”然とした耽美エントナンバーの#7”aftermath”、最後に#14”鵠”の尋常じゃないほどの”Post感”を耳にして、その思いは確信的なものへと変わったのだ。これはひょっとしてひょっとすると、次作あたりで”俺の界隈”の会長兼CEOとして知られるスティーヴン・ウィルソン氏とのコラボ(プロデュース)があるかもしれない(ねーよ)。そのSW関連で話を進めると→彼がプロデュースしたOpeth『Damnation』ほど江戸川乱歩作品と相性の良い音楽は他にないと僕は思っていて、それと同じくらい、このsukekiyoも乱歩作品との親和性を見いだせるバンドである事は確かで、乱歩が描き出す怪奇で幻想的で変態的な世界観は、まさに京の感性そのもの...すなわちsukekiyoが描き映す”エログロ”な音世界そのものであり、それこそ乱歩地獄ならぬ京地獄を展開するかの如く。で、sukekiyoの女々しい歌詞も、乱歩作品に登場する背徳感のある女性像を描いている気がしないでもなくて、そういった視点から聴くと俄然面白かったりする。なんにせよ、ワンチャン人間椅子との対バン、その可能性も無きにしもあらず・・・か。

【京、俳優デビュー】・・・正直、聴く前にあった懐疑的で変態的なイメージとは少し違って、想像した以上に普遍的なオルタナ・ロックやってて逆に驚いた。先日来日したホドロフスキー監督や映画『私が、生きる肌』が好きという、自身で『変態』を自称している割には、思いの外すんなり聴けたというか、とても耳馴染みのいい”マジメ”な音だったのは確かだ。しかし、この今作においても、ある種の映画監督のような表現力の高さを見せつけている。もはや、コイツそろそろ映画撮り始めるぞ・・・なんて事は、サステインの猿でも分かるセカイのお話だ。でも、その前に園子温監督の映画に俳優として出演しそうだよな、って。むしろ、ここまで来たら”ロック界の星野源”を目指すのもアリだな、って。話を戻して→わかりやすくこのsukekiyoを例えるなら、言うなれば”ソフト&ウェット”なDIR EN GREYだ。まるで湖畔に揺らめく鶴のように美しく優雅に、まるで吉原遊郭の遊女の如く可憐に舞い踊る、凄艶じみた民族舞踏を繰り広げている。これぞまさしく、旧時の遊女と現代の遊女という名の『虜』を繋ぎ合わせるような、全世界のバンギャ必聴のアルバムと言える。正直、DIRの新曲SUSTAIN THE UNTRUTHを聴いた後に、このsukekiyoを聴いてしまうと→「今年リリースされるらしいDIRのフルアルバムは、果たしてsukekyoの『IMMORTALIS』を超える事ができるのか?」という大きな疑問にブチ当たった。しかし、そもそも本家のDIR EN GREYとsukekiyoを比較するなんて事はスゲーナンセンスだし、スゲー古いなって思うんスよ。

ブックレット

【京、AVデビュー】・・・和紙テイストの繊細なブックレットの質感や詩を読むような縦書の歌詞(詩集)、乱歩作品の表紙絵もしくは挿し絵を想起させる怪奇的な世界観(斑人間というタイトルも)、元よりsukekiyoというバンド名からそのビジュアルコンセプト、そして喪服推奨ライブまで、それこそ大正時代にでもタイムスリップしたかのような錯覚を与え、そしてその時代の新聞をも駆使(オマージュ)したマーケティング戦略を見ても、このsukekiyoがどこぞのアイドル気取りのソロバンドのように、ただのメンヘラクソビッチを相手にしたアコギなソロ・プロジェクトじゃあない、本格的すなわち”ガチ”なプロジェクトだという事が理解できるし、もはや京は”男版椎名林檎”でも目指してるんじゃあないかってほどに。更には、堤幸彦の名作ドラマ『トリック』の主題歌でも知られ、芸能界の女型の巨人にサツガイ予告したメンヘラ女こと鬼束ちひろとの運命的なコラボという名の引かれ合いが実現、それこそMVだけじゃなくて、どうせだから歌でもデュエットすれば良かったのにと、このsukekiyoが創り出すフェミニンでメルヘンな世界観に、それこそ椎名林檎鬼束ちひろなどの遊女ボーカルが入る隙は腐るほどあっただけに、尚さらね。その流れで京に前衛的なAV撮って欲しいと思っちゃったんだからしょうがない。

【京×TK】・・・それはさておき、今作の初回限定盤にはV系界隈の大御所を初めとした様々なゲストを招いたリミックス盤が収録されている。おいら、V系が特別好きというわけじゃあないんで、Angeloのキリトとのコラボはまるで興味がなくて、やはり自分が一番興味を惹かれたのはTK(凛として時雨)のリミックスだ。いま思えば、昨年リリースした凛として時雨の新作i'mperfectの一曲にイェンス・ボグレンを迎えた事が、今回の伏線()だったのかもしれない。それ以前に、DIR EN GREYすなわち京が持つ中二病精神と凛として時雨すなわちTKが持つ中二病精神、その親和性の高さは、TKがリミックスを施した”zephyr”を聴けば顕著で、これは原曲が良いってのもあるけど、とにかくTK節全開のフリーダムなアレンジに笑ってしまう。他にも、P.T.Pの人がグリッチ風にリミックスを施した”鵠”、コーンのジョナサンがアブストラクト・ヒップ・ホップ風にアレンジした”in all weathers”、室姫深が手がけた”scars like velvet”を聴いて上田剛士を思い浮かべたのは僕だけじゃないハズだし、BiSでもお馴染みのGLAYのヒサシによるダ/ブロステップ風のリミックス、そして今回のリミックスを手がけたアーティスト陣の中で一番のサプライズと言っていいのが妖精帝國で、その中心人物の橘尭葉が水銀燈風もといシンフォニック・メタル風にアレンジした”mama”も原曲が良いだけあって、とにかく同人V系感がハンパない。正直、どのリミックスも割りとガチな感じで想像した以上に面白かった。

このアルバム、ミックスがいわゆるJ-Rock的なのがまた懐かしいというか、独特の青臭さや郷愁を醸し出している。でも個人的には、もっと和に振り切っても良かったんじゃあないか?という思いも。そしてあらためて、怪奇的で幻想的で変態的な京の感性は、やっぱり”俺の感性”に限りなく近いものだと再確認した次第。で、それと同時に、薫という存在の大きさを痛感させられたのも事実で、最近の薫も大概かも知れないが、それでも薫のリフセンスと音作りはDIR EN GREYの核となる絶対的な存在だって、ね。僕は反対だが、もし薫がソロ活動を始めるとするなら、有望若手ドラマーであり日本のDaniel Liljekvistこと山崎慶くんと組んだら割りと面白いバンドができるんじゃねーか、とは思う。でも、今のDIRにそんな余裕は、ない。

IMMORTALIS(初回生産限定盤)
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