Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

2015年04月

【4/29】 ねごと 『お口ポカーン?!初の全国ワンマンツアー2015~VISIONは続くよどこまでも♪~』@名古屋クラブクアトロ

お口ポカーン?!

ねごと
の3rdアルバムVISIONは、今年の年間BESTアルバムに相応しい作品で、その『VISION』に伴うワンマンツアー『お口ポカーン?!初の全国ワンマンツアー2015~VISIONは続くよどこまでも♪~』を、音楽界隈がカミコベで賑わう中、僕は名古屋クラブクアトロでねごとのライブを観てきた、というわけ。結論から言っちゃえば→"いま最も評価されるべきバンド"だという漠然としたイメージをより確信に近づけるような、若さ溢れるエネルギッシュさとアーティストとしての"プロフェッショナル"な側面が高水準で両立したライブだった。

自分は整理番号200番代だったので、今回のツアーから実装されたという女性エリアの後方、つまりギターの沙田瑞紀が真正面に来る上手寄りの立ち位置から観た。開演時間の7時にさしかかると、宇宙宇宙したSEをバックに、まずはドラマーの澤村小夜子→続いてベースの藤咲佑→ギターの沙田瑞紀→そしてボーカル兼キーボードの蒼山幸子が順にステージに登場。その流れから、アルバム『VISION』の幕開けを担う”未来航路”が本公演でも幕開けを飾る。しかし、初っ端の「飛行船青く光る」という入りの場面で、蒼山幸子が微妙に音程をハズして→「おっ大丈夫か?大丈夫か?」って不安な面持ちでライブ序盤を観察していたのだけど、その後も時たまハズす場面があったりなかったりしつつも、ピョンピョン飛び跳ねつつ器用にキーボードを弾きながら終始安定したボーカル・パフォーマンスを繰り広げていた。当然のことながら、セットリストは新作の『VISION』を持て余すことなく全曲披露し、2ndアルバム『5』”ループ””カロン”をはじめとした1stアルバム『ex Negoto』からの名曲を、アンコールまでフルに活用して満遍なく聴かせてくれた。思った通り、『VISION』の曲はどれもライブ映えするものばかりで、特にメンバーも強い思い入れがあると語る”endless”は他と比じゃないくらい良かった。さすがに”ループ””カロン”は問答無用にアガる。欲を言うなら、”week...end””メルシールー”も演って欲しかった。『5』の曲は・・・うん。

当然、自分はこの日に初めてねごとのライブを観たわけなんだけど、まず何よりも演奏がそれなりに安定していた事に驚いた。アルバム『VISION』は、”透明な魚””黄昏のラプソディ”のようなバンドの"アンサンブル"を意識的に高めた楽曲が多く見受けられたが、じゃあ実際ライブで再現できんの?みたいな疑問もあって、しかし”黄昏のラプソディ”の最大の見せ場である間奏パートを生で観たら最後、澤村小夜子藤咲佑による頼りがいのある強固なリズム隊を軸に、沙田瑞紀のギターと蒼山幸子のキーボードが会場全体の隙間(空間)を音で埋め尽くしていた。この一曲だけで、ねごと"アイドルバンド"ではななく"実力派バンド"である事を証明していた。でもやっぱ澤村小夜子のドラミングがクソカッコ良かった。平然とした顔で無駄にテクいリズム刻みやがるし、兎に角「こいつ一体何者なんだ!?」って、それこそ「口ポカーン?!」に限りなく近い状態で唖然としながら見てた。そら足の裏から"変な汁"出るよ(本人談)。とはいえ、自分が終始目で追っていた、というか視線が自然と向かったのは真正面にいる沙田瑞紀で、とりまこの長身/モデルスタイルだからギター持って弾く姿が映えるのなんのって、もはやギタリストになるために生まれてきた子なんだろうな、って。そのギターを激しくかき鳴らす、凛々しくも美しい姿はもはや"日本のオリアンティ"と言っても過言じゃあない。これでコーラスもガッツリ担当してるんだから尚さら凄い。さすがドレスコーズバンドに選抜されるだけある。しかも、このビジュアルで口下手キャラを演じてるから推せる。口下手だからMCを強要される場面で、実際に喋ってるの聞いたらキャラ設定じゃなくて若干マジなヤツで、妙に親近感湧いたから俄然瑞紀推せる。そのMCで→「昨今の音楽シーンの流れをシカトして自分たちの音楽を貫く(キリッ)」と宣言した瑞紀マジ推せる。”GREAT CITY KIDS”で颯爽とカッティングする瑞紀マジ推せる。物販宣伝の時に、リストバンドを三枚重ねると消しゴムみたいになるとか訳分からんこと言い始めた瑞紀マジ推せる。

少し驚いたのは→観客のノリがアイドル現場っぽいコールやフリ、そしてそれぞれの曲に合わせたクラップ・ユア・ハンズを要求していく場面が多々あったりして、想像した以上にワチャワチャしたアイドル人気的な一面と、一方で"実力派バンド"としてタイトに聴かせる一面もあって、そのギャップ萌えを一つのウリとする、実にエンターテイメント性に満ち溢れたエネルギッシュなライブを観客と一丸となって創り上げていた。それこそ蒼山幸子が神妙な面持ちで→「バンド結成して7年、デビューして5年、色々悩んだ時期もあったけど、今は自分たちが"やりたい事"ができているし、それこそ『VISION』のようなアルバムが出来て本当にハッピー!」的な事を終盤のMCで言ってたのだけど、いかんせん二十代後半の自分には少しセリフがクサ過ぎたな~! あとベースの藤咲佑ねごとのリーダーだと初めて知った。MCで言うには、例の女性エリアはリーダーの発案らしく、理由は身長が低いとライブが全然見えなくて感動が薄まるから、という自らの実体験を元にした至って普通の理由だった。あとステージ上からの写真撮影も今時珍しくもなんともないと思うけど、如何せんそういうアーティストとファンがフレンドリーでハートフルなライブに慣れてないと→「そ、そうだな・・・」みたいな、なんとも言えないような反応を見せるオタク←

・・・とにかくバンドとしての完成度、それこそバンドとしての成熟っぷりを見せつけるようなライブで、それこそツウ(痛)なロック・キッズみたく「こいつらのライブ、絶対に今観といたほうがいいよ(キリッ)」ってドヤ顔したくなるレベルのライブには違いなかった。会場も結構後ろまで埋まってて驚いたのだけど、そんな所からも今のねごとの充実したミュージック・ライフ、そのイケイケ・アゲアゲっぷりが顕著に現れていた。というわけで、来月のBOOM BOOM SATELLITESのサポートでtricotを観て(リベンジ)、そして翌週の赤い公園のライブが終わった時に、今年(上半期)のガールズ・ロック版ラブメイトランキングを発表します!

【4/28】 DIR EN GREY 『THE UNSTOPPABLE LIFE』@Zepp Nagoya

THE UNSTOPPABLE LIFE

やくしまるえつこ→「それでは聴いてください..."キッズ・ノーリターン"」

前奏→「デレレレッデデレレ♪デレレレッデデデ♪デレレレッデデレレ♪デレレレッデデデ♪」

~省略~

ラップパート→「一方その頃、現代東京、私たちの出番 ってちょっとちょっとちょっとちょっとタイム なんだかこの部屋 監視されてる 感じるこのHighなビープ音 Keep On & Un...

やくしまるえつこ→「Un...UNSTOPPABLE LIFE!!

・・・そもそも『アルケー』のナニが面白いって、アルバムリリース直前に行われた昨年11月のツアーTOUR14-15 BY THE GRACE OF GODで初めて新曲を聴いて感じた→【Post-系】【V系回帰】【シンプル】【sukekiyo】という4つのキーワードがそのまま姿形になったのが『アルケー』だった、ということ。つまり、DIR EN GREY"ライブ""再現性"は永遠に交わることのない、言うなれば対義語的な意味合いを持つ存在でありながら、直前のライブで『アルケー』を司る"イメージ"を逃さず受け取ることができていた、即ちあの時スデにアルケー曲のイメージが"ライブ""再現"できていた、という事になる。さて、その前回のツアーから約5ヶ月ぶりとなる『THE UNSTOPPABLE LIFE』は、ここ数年のDIR EN GREYを蝕んでいた『DUM SPIRO SPERO』という"呪い"から逃れるように、それこそ余計な贅肉を削ぎ落したアルバム『アルケー』のように、至ってシンプルで普遍的な"ロック・バンドとしてのDIR EN GREY"を見せつけるようなライブだった。

【セットリスト】
SE
1.咀嚼
2.Chain repulsion
3.Un deux
4.鱗
5.Midwife
6.滴る朦朧
7.禍夜想
8.懐春
9.Phenomenon
10.輪郭
11.Behind a vacant image
12.Cause of fickleness
13.The inferno
14.激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇

en1.THE FINAL
en2.RED  SOIL
en3.SUSTAIN THE UNTRUTH
en4.Revelation of mankind
en5.羅刹国

今回は整理番号が800番代だったので、自分はいつもどおり?真ん中あたり(今回は微妙にDIE寄り)から観ることにした。かのイェンス・ボグレンが手がけたAt the Gatesの新曲やヒップホップみたいな曲が会場前BGMとして流れる中、暗転すると同時にシンプルなSEとともにメンバーが登場。

バンギャ1・・・「ジィン゛ヤアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

ぼく・・・(おっ、遂に始まったな)

バンギャ2・・・「ドジヤ゛゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

ぼく・・・(相変わらず素敵なデス声だねぇ)

バンギャ3・・・「ダーーーーーーーーイ゛!!ダーーーーーーーイ゛!!」

ぼく・・・(死にそう)

バンギャ4・・・「ガヴォルゥゥウウウ゛ウ゛ウ゛゛ウ゛ウ゛ウ゛ゥ!!」

ぼく・・・(もはや誰かわかんねぇな・・・)

バンギャ5・・・「ン゛ギョ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!」

ぼく・・・(ファッ!?)

バンギャ5・・・「ン゛ギョ゛ギョ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛!!」

ぼく・・・(この声はまさか!?)

バンギャ5・・・「ン゛ギョ゛ギョ゛ギョオ゛オ゛オ゛オ゛ゥ゛ゥ゛!!」

ぼく・・・(こいつ前回のツアーの時と同じバンギャじゃねーかwwwファーwww)

おいら、筋金入りのバンギャを周囲に寄せ付けてしまう才能でもあるのか、今回も自分の左後ろあたりから「ン゛ギョ゛ゥ゛ゥ゛!!」を連呼するバンギャがいた模様で、もはや「俺はこのバンギャに取り憑かれてしまったのか!?」・・・ハッ!そうか、これが俺が発現させたスタンド『バンギャ5』だ!近づく者にン゛ギョ゛ギョ゛ギョ゛ギョ゛ラッシュを食らわせるスタンド攻撃だ!

・・・まぁ、そんな冗談アルケーとして→えらいシンプルなSEから繋がって"咀嚼"でオープニングを飾る。この曲のポイントは、ex-KATATONIAのドラマーDaniel Liljekvistの生ける魂が乗り移ったかのようなシンヤのドラミングで、スタジオ音源と比べるとかなり丁寧に叩いていた。そして「ショーシャーーーーーーーーーーーーーーーンク!!」とかいう空耳系のサビにさしかかると、ある異変に気づく。その異変とは、フロントマンン゛ギョ゛ゥ゛の歌声で、特に高音はスッカスカで、声量もこれまで観たライブの中では最悪と言っていいくらいのバッドコンディションだった。「おいおいおいおい、また活動休止すんじゃねーか?」みたいな一抹の不安を抱えながら、アルバム『アルケー』の流れをなぞるように"Chain repulsion""Un deux""鱗"までの序盤、"Midwife""禍夜想"の間に『DSS』"滴る朦朧"を織り込んでヘヴィに聴かせるミドルテンポ主体の中盤、そして前回のツアーでは演らなかった"懐春""Phenomenon""輪郭""Behind a vacant image"までの流れは本公演のハイライトで、あの『アルケー』"シンヤとDIEの為のアルバム"という一説を裏付けるような"懐春"は、持ち前のエロティックなムードで聴かせつつ、見せ場となるDIEのGソロはなんとも言えないような色気を醸し出していた。では、『アルケー』"シンヤとDIEの為のアルバム"と仮定するなら、『アルケー』はリーダーのに一体ナニをもたらしたのだろう?その答えこそ、『アルケー』を司る4つのキーワードの内の一つである【Post-系】で、この"Phenomenon"『Post-の世界』に入門した事を示唆していた。リーダーのエゴが剥き出しになった『DSS』とは一転して、一歩身を引いた形で薫が個人的に取り組んだ【ポストの世界】がこの一曲に凝縮されていて、ライブでもクライマックスの音響パートは鳥肌モンで、欲を言うならン゛ギョ゛ゥ゛の声が万全な時に聴きたかった。個人的に、その"Phenomenon"と並んでフェイバリットな"Behind a vacant image"【Post-系】の血を引いていて、実は"Phenomenon"よりもお目当ての曲だった。この曲はエピカルでミニマルなフレーズの繰り返しがキモになっていて、なんつーかピョンピョン推しジャンしたくなる最高にハイ!な感覚もあって、実際このライブでブボボモワッ...みたいなイントロが始まった瞬間にピョンピョン飛び跳ね始めた奴が前方に一人だけいて、「おっ、あいつ分かってるねー」とか思ったのだけど、でも直ぐに飛ぶのやめちゃって、またラストパートで飛ぶかな?って予想しながらそいつのことチラ見してたんだけど、結局そいつはラストパートでも飛ばなかった。いや、飛べよ。あのラストパートは飛んでいい場面でしょ。とはいえ、飛ぶ勇気がなかい自分が言うのもアレなんだけど、これを期に"Behind a vacant image"のラストパートは「全員で飛ぶ」をルールにしよう、と思っちゃったんだからしょうがない。で、その流れで"Cause of fickleness""The inferno""激闇"の流れで本編終了。"The inferno"は、アルバムで聴いた時にDIR EN GREY史上最高の駄作だと思ったのだけど、意外や意外、ライブだと終盤の盛り上げソングとしてシッカリ機能してて少し見直した。アンコールでは、定番の名曲と『アルケー』からは"SUSTAIN THE UNTRUTH""Revelation of mankind"を披露。後者の"Revelation of mankind"は、前回のツアーで初めて聴いた時に「DIR EN GREYの新たな定番曲になる」と確信したとおり、あらためてアンコールに持って来いな曲だと再確認させるパフォーマンスだった。絶不調だったン゛ギョ゛ゥ゛の歌も中盤以降は少し持ち直した感もあって(とはいえ依然高音やシャウトはスッカスカ)、終盤~アンコールでは殆ど気にならないレベルにはなっていた。

当然のことながら、セットリストはアルバム『アルケー』の曲を中心に(この日は"濤声""空谷の跫音"以外は演った)、その『アルケー』の"コンセプト"と"シンプルさ"を突き詰めたようなライブだった。そこには『DUM SPIRO SPERO』という"呪い"から解き放たれた、それこそ『THE UNSTOPPABLE LIFE』という実にシンプルかつストレートなツアータイトルが暗示するように、それこそ「大地を蹴り進め」とばかりの号令を威勢よく発しながら、もはやとどまる所を知らない新しく生まれ変わったDIR EN GREYという名の進撃の巨人の姿があった。なーんてカッコイイ風に言っても、"Un deux"で初っ端から薫が音ハズしちゃうんだから笑っちまう。出オチもいいとこやん。あまりにも不意過ぎて→ぼく「・・・え?いまシレッと間違えたよね?いま豪快に間違えたよね!?」って周囲チラ見したけど、うまいこと調教された虜は華麗にスルーしてた。ともあれ、その辺の"らしさ"は決して忘れちゃあいないw

正直、あまりにもン゛ギョ゛ゥ゛の調子が良くなかったので、ちょっとした不満は残るものの、翌日と合わせて二連続で観たいと思わせるレベルのライブには違いなかった。しかし、いかんせん翌日にねごとのライブがクワトロで予定されてるってんだから、さすがに今年の年間BESTを優先してねごとのライブに行きます。でもまたン゛ギョ゛ゥ゛のコンディションが万全な状態でリベンジして欲しい。その時は"and Zero""てふてふ"も交えた完全版としてね。

Novembre奇跡の復活キターーーーーー!!!

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!なお、メンバーは二人になった模様。

tricot 『T H E』

Artist tricot
tricot

Album 『T H E』
T H E

Tracklist
1. pool side
3. 飛べ
4. おもてなし
5. art sick
6. C&C
8. 初耳
10. タラッタラッタ
11. CGPP
12. Swimmer
13. おやすみ

イッキュウ中嶋 ・・・ところでtricot中嶋イッキュウって、子供の頃に隣に住んでいた同級生のちょっとエロくてちょっと胸元に隙のあるマイルドヤンキー風のオカン、みたいなフインキのある顔してて、この手の顔が好きな奴には本当に好きな顔なんだろうなって想像したりするのだけど、そんなイッキュウ中嶋率いる"ドヤ顔変拍子ガール"ことtricotの2ndアルバムA N Dは、ドラマーKomaki♂の脱退という危機的な状況の中で、これからのトリコの可能性と方向性を必死にもがき苦しみながら模索する姿に真の"エモさ"を垣間見た、それはそれは面白いアルバムだった。そうなると必然的に、2013年にリリースされた1stフルアルバム『T H E』の存在が気になってくる。この『T H E』は、さすがに1stアルバムというだけあって、バンドの熱気と初期衝動的な勢い、そして一番のウリである変拍子まで、tricotの魅力が余すことなく披露されている。
 


『A N D』≠『猛烈リトミック』 ・・・セッション風の静かなイントロで幕を開ける#1に次いで始まる#2"POOL"からして、まるでロキノン厨のようにハメ外してドンチャン騒ぎするパンキッシュなノリと専売特許である変拍子が変幻自在に絡み合い聴く者を翻弄していく、それこそ自称"非・踊らせ系"を地で行くようなキラートラックだ。で、ゴリゴリなギターで「後ろを振り向くな」とばかりに全力疾走するハードコア・パンクなイントロから、抑えきれない初期衝動と猛烈な焦燥感を伴って、モティフォヒロミ・ヒロヒロによるコーラスを交えたエモーショナルなサビへと、音という名の感情を激情的に爆発させていくtricot屈指の名曲と名高い#3"飛べ"初期椎名林檎リスペクトな中嶋イッキュウによるサビメロとモティフォによるプログレッシヴ・デスメタルばりに鬼エゲツナイGリフの応酬がスリリングに交錯する#4"おもてなし"までの完璧な流れを耳にすれば、この時点で2ndアルバムA N Dの完成度を遥かに凌駕する作品だという事がわかる。と同時に、これを聴くといかに『A N D』が異質で異様なアルバムだったのか、という事も垣間見えてくる。とにかく、音数の多さや音の密度が濃ゆい。突拍子もなく"トリコ流のマスパペ"やってみたり、時にサブカル気取ったり、はたまたロキノン厨に媚び売ったり、しまいにはH Zett Mのジャズィなピアノぶっ込んできたりと、まるで流れもクソもない阪神タイガース打線ばりにチグハグした、もはや「こいつら一体ナニがやりたいんだ!?」ってくらい迷走していた『A N D』とは違って、この『T H E』では至極真面目なマスロックやってて、最初から最後まで一貫して"やりたい音楽"が貫かれている。確かに、2ndの『A N D』は幅広い曲調が詰め込まれた、いわゆる"バラエティ豊か"な作品と言えるかもしれない。が、それは作品としての"まとまり"がある上で"バラエティ豊か"と言って初めて成立する事で、しかし『A N D』の場合は"バラエティ豊か"というより統一感がなくてバラバラと言う方が的確な気もする。そういった意味では、赤い公園猛烈リトミックこそ"バラエティ豊か"という表現を用いるのに相応しい最もたる例だ。やはり『A N D』は、どうあがいても猛烈リトミックの代わりにはなれないのだ。
 


変拍子≒突拍子 ・・・そのマスロック然とした弾力のあるリフから放たれる破天荒なリズムと、中嶋イッキュウによる熱量に溢れたエモーショナルな爆裂ボーカル、そして在りし日のKomaki♂によるドラム・グルーヴが絶妙な相乗効果を生んでいて、そのシンクロ率は次作のA N Dとは比じゃないくらい高濃度の音エネルギーを発している。特にサビに持っていくまでの過程が練りに練られている事もあって、それ故にインディレーベルらしい良い意味でシロウト臭いイッキュウの歌がド直球に耳に入ってくる。しかし、トリコの凄さは衝動的かつ本能的な勢いだけじゃあなくて、次作への伏線となる"おちゃんせんすぅす"のようなフュージョンセンス溢れるオシャンティーな楽曲や、そしてトリコが"ただの変拍子バンド"ではない事を裏付ける、初期Whirrに匹敵する胸キュンシューゲ/オルタナチューンの#5"art sick"では、「変拍子はあくまで曲のギミックに過ぎない」と言わんばかり、変拍子に頼らずとも"いい曲"が書けるという作曲能力の高さを証明している。実際のところ、『A N D』ではちょっと突拍子もない事やってるのもあって、こういったスロー&ミドルテンポで"聴かせる"曲も書ける自身の"強み"を蔑ろにしていたキライがあった。事実『A N D』には、中嶋イッキュウの青臭~いエモーショナルなボーカル・メロディも、それこそ名曲"art sick"で聴けるような"エモさ"はすっかり影を潜めていた。この辺が賛否両論を呼ぶところで、少なくとも"完成度"という点では『T H E』に軍配が上がる、これだけは誰も否定しようがない事実だ。

・・・しかし"面白さ"という点ではA N Dに軍配が上がる。確かに、今作の『T H E』の方がイッキュウのエモいボーカルにしても、モティフォの変則的かつ変態的なリフ回しにしても異常に凝った工夫がなされていて、かつ圧倒的な音密度で聴き応えもアリアリアリーヴェデルチなのだけど、しかし突拍子(変拍子)もない事やりながらもより音楽的な作曲能力を身につけた『A N D』"面白さ"は、良くも悪くも優等生過ぎる『T H E』にはないもので、映画『2001年宇宙の旅』で例えると→無数のモノリス(知性)に触れたことで無限の可能性を得ることに成功し、そして何よりも"Post-Progressive"な"Sound"を取り入れ始めた事実が、個人的な嗜好を含めて『A N D』"面白さ"にジカに繋がっている。結局はそこに"面白さ"を見出せるか否か、だ。どっちが良い、みたいな低次元の話じゃあなくて、チャラいノリ重視でより邦楽(ロキノン)的なのが『T H E』で、より音楽的なアレンジ力を高めて洋楽的な音に歩み寄ったのが『A N D』『2001年宇宙の旅』で例えると→モノリスに触れる前のサルがウッキー!!と喜びそうなのが『T H E』で、モノリスに触れた後のサルがウッキー!!と喜びそうなのが『A N D』、みたいな感覚もあって、つまり『T H E』の濃厚な音密度と『A N D』の音楽的に洗練されたサウンドが、要するに『T H E』というストレートと『A N D』という変化球が組み合わさったら最強のピッチャー(3rdアルバム)が出来上がると思う。海外ウケという点では、国内向けの『T H E』よりも『A N D』の方が海外リスナーにウケそうな音は多い。なにはともあれ、この『T H E』が従来のJ-POPにマスロックとかいうジャンルを落とし込んだ名作であることに何の異論もないし、とりあえず"art sick"だけで初期の赤い公園は一蹴できるレベルにはあります。わりとどうでもいいけど、12曲目の"Swimmer"のメイン・リフがOpeth"Face of Melinda"のリフっぽくて好き。しかし近頃のガールズ・ロック界・・・マジでアツいッ!
 
T H E
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tricot 『A N D』

Artist tricot
tricot

Album 『A N D』
A N D

Tracklist
1. Noradrenaline
2. 走れ
3. E
4. 色の無い水槽
5. 神戸ナンバー
6. 消える
7. ぱい~ん (A N D ver.)
8. 食卓
9. 庭
10. CBG
11. QFF
12. Break

ガールズ・ロック界のメタリカ ・・・自分の中で、京都発の変拍子大好きスリーピース・ガールズ・ロックバンドことtricotは、先日のライブツアーのチケットを発券したにも関わらず、音源を事前に予習できなかったり平日だったりというしょーもない理由で結局行くのやめたレベルの関心しかなくて、そもそもパンクというジャンルが好きじゃあないので、これからも一生聴くことはないんだろうと思った矢先、最近ようやく1stアルバムのT H Eと約二年ぶりとなる2ndアルバム『A N D』を聴く時間ができて、しかもこれが思いのほか良くて、「あ~やっぱり無理してでもライブ行っときゃよかった・・・」って後悔させるほどの内容なのだ。まず何が驚いたって→今作のリード・トラック担う”E”の冒頭部分が、あまりにもメタリカ”Master of Puppets”の「デッ デッデッデーンwwwwwwwwwwwww」という、あの世界的に有名な冒頭を彷彿とさせたもんだから、僕は思わず・・・

こんな風に↓↓
ベビメタ大好きおじさん

あるいはこんな風に↓↓
ベビメタ大好きおじさん2

・・・まるで"ベビメタ大好きおじさん"ことラーズ・ウルリッヒばりに高らかにガッツポーズしていた。つまり何を隠そう、メタリカがヘヴィメタルにパンクを持ち込んだ偉大なバンドならば、このtricotは日本のガールズ・ポップに80年代初期スラッシュ・メタルのハードコア・パンク精神を持ち込んだ偉大なバンドなのかもしれない、ということ。
 


デッ デッデッデーン ・・・この『A N D』は、1stアルバムT H Eのように初期衝動的な勢いで最初から最後まで青臭く駆け抜ける作風ではなくて、想像した以上にアレンジ面に力を入れたアルバムとなっていて、これぞヘタウマな中嶋イッキュウの刹那的な爆裂ボーカルをはじめ、キダ モティフォの俄然マスロック/ポストハードコア然としたリフ回し、ヒロミ・ヒロヒロによるガチ恋不可避なベースプレイ、そしてプログレ度マシマシな楽曲展開まで、ありとあらゆる面でバンドの進化と個人の成長が著しい作品となっている。で、オープニングを飾る#1”Noradrenaline”こそ1stアルバムの流れを素直に踏襲した、持ち前のコーラスを駆使した比較的ストレートな疾走感溢れるセカイ系の青春パンクではあるが、次の”走れ”以降はtricot"進化"をまざまざと見せつけられる事になる。この”走れ”は、1stアルバムの中でも一際異彩を放っていたトリコ屈指の名曲”art sick”を彷彿とさせるリヴァーヴィな雰囲気とオルタナティブ/アート・ロック的なアレンジが光る曲で、イントロからヒロミ・ヒロヒロのガチ恋不可避な妖しいベースが冴え渡り、特に2:13秒の不意をつくベースの絶妙な入り以降に繰り返されるミニマルな曲展開は、トリコの魅惑的な作曲センスと"Post-Progressive"に対する意識の高さを伺わせるし、同時に1stアルバムとの明確な違いと着実な進化を確信づけるような一曲と言える。で、例の「デ...デッデッデーンwwwwwwwwww」を合図に、トリコ流のマスパペやってのける”E”では、トリコの純粋な変拍子愛を適度な緊張感とタイトな疾走感を伴って爆発させる。俄然ポストハードコア然としたリフ回しでノリよく展開する”色の無い水槽”相対性理論”品川ナンバー”ならぬ”神戸ナンバー”では、一転してイッキュウの「アタシ超サブカルkawaii」アピールがウザいくらいに光るシティ・ポップ的な一面を垣間見せ、そして再びさり気ないアレンジや予測不能な展開力を発揮する”消える”で前半の流れを締めくくる。

スティーヴン・ウィルソン
スティーヴン・ウィルソン・・・「WOW!! I Like Ikkyu Nakajima. Welcome to Kscope!!」

中嶋イッキュウ
中嶋イッキュウ・・・「Kyaaaaaaa----(照)」 

   ぼく
ゲスニックマガジンの西条・・・「OK. I Like Hiromi Hirohiro」

ヒロミ・ヒロヒロ
ヒロミ・ヒロヒロ・・・「No Thank You」

キダ モティフォ
キダ モティフォ・・・「LOL」

   ぼく
ゲスニックマガジンの西条・・・「LOL」 

おっぱい~ん ・・・ここまではtricotの持ち味を活かした楽曲が続いたが、しかしこの『A N D』がより面白く、トリコの"進化"が顕著に表れるのは後半からで、まずジャズィでエレガントなピアノを大胆に取り入れ全面にフューチャーした”ぱい~ん”は、一瞬スティーヴン・ウィルソン”Luminol”が始まったのかと錯覚するレベルのスリリングなドラミングへと繋がる幕開けから、再びトリコのArt-Rock/Post-Progressiveに対する見識の広さを垣間見せ、そして1stアルバムの”おちゃんせんすぅす”の流れを汲んだ、ジェント/フュージョン然としたオシャンティーなアプローチを効かせた”食卓”までの流れは今作のハイライトで、そのセンスフルなアレンジ力およびユニークな作曲能力の高さを実証している。で、一転して「サンバ!」という掛け声を合図に、中嶋イッキュウがシュールなリリックを激しくまくしたてながら、リズミカルなサウンドにノッてロキノン系キッズがバカになって踊り狂うような”庭”は、それこそ自称"非・踊らせ系"がメジャーな大衆性を帯びたイマドキの踊らせ系に擦り寄った一曲で、一種のヌー・ロック的な曲調は面白いけど、このロキノン系みたいなノリだけは賛否両論ありそう。なんかもう「もうどうにでもなれ」感すごい、エモい。で、一際バッキングのコーラスがカッコイイ”CBG”、雰囲気のあるスロー・バラードかと思ったら後半からピアノを使って軽快にテンポアップする”QFF”、そしてシングルの”Break”まで、後半の曲は新機軸とも取れる流行りのノリやオシャンティーな雰囲気重視の曲が中心で、持ち前の粗暴な勢いは少し抑えられて比較的ゆったりと"音楽的"に"曲"を聴かせにくる。


プログレ界のBABYMETAL ・・・光の戦士こと南條愛乃やBSニュースの堤真由美キャスター、そして中嶋イッキュウみたいなこの手のダメ男にDVされてそうな絵面が似合う、俗にいう"DV映え"する顔に弱い男って僕だけじゃないと思うのだけど(中嶋イッキュウが可愛いという風潮)、その中嶋イッキュウが自身で赤い公園ファン担当と謳っているだけあって、初期の赤い公園をはじめ椎名林檎や初期の凛として時雨ライクな少しシニカルな雰囲気もあるのだけど、それこそ1stアルバムの『T H E』赤い公園の通称をリスペクトしたような、時にシュールに、時にカオティックに、時にエモーショナルに、時にションベン臭い青春パンクみたいな、ちょっとサブカル入った特に珍しくもない音楽性で、なんというか初期の赤い公園を洋楽視点で捉えるとこうなる、みたいな雰囲気すらあった。しかし、メンバーの技量的にも音的にもまだまだ未熟な所が多々あって、執拗に騒がれるようなバンドではなかった。で今作、衝動的な勢いに身を任せて、やりたいことが明確化していた1stアルバムとは違って、何を血迷ったのか結構突拍子もない事やってる、悪く言えば流れもクソもない阪神タイガースの打線ばりにチグハグでまとまりのないアルバムなのだけど、でもそれはドラムが辞めて解散一歩手前の危機的状況を打開するための、バンドの可能性を模索し色々と試行錯誤した結果と思うので、これはこれで納得できるし、むしろ逆に"もがいてる"感あってスゲーエモいです。だから完成度という点では『T H E』の方が上だし、本能的というより理性的、しかし野性的なのは相変わらずだが、持ち前の粗暴な勢いは抑制されてリズム重視の作曲意識が強く、同時にトリコの一つの魅力だった"エモさ"も減ったが、今作での中嶋イッキュウは"ボーカリスト"としての自覚が芽生え始めているし、その表現力は幾倍にも増している。個々の技量的な意味でも楽曲のアレンジ的な意味でもその成長は顕著だ。しかしまだアレンジの単調さは否めないし、あらゆる面で成長段階といった感じだが、”走れ””消える”のような聴き手の意表を突く予測不能な曲展開だったり、おっ”ぱい~ん””QFF”で聴けるようなアート志向の強いピアノの導入だったり、とにかく”Post-Progressive”然とした作曲センスに終始驚かされっぱなしで、正直ここまで次作への期待がかかるバンドは他にないってくらい、クソ面白いアルバムだと思う。もしこの流れでメジャー行ったら絶対に面白くなるというか、むしろトリコみたいなバンドが、逆にこういうバンドこそメジャーに行って化けるパターンを期待したい。同時に海外からも注目を集めるトリコだが、そろそろKerrang!あたりに取り上げられて、ダウンロード・フェス参戦からのKscopeデビューして欲しいと思っちゃったんだからしょうがない。そしてガールズ・バンド初のDjentやって欲しい。というか、これはマジにメタリカのマスパペカバーして欲しい。まぁ、それは冗談として→海外メディア的にはメルトバナナの後釜にしたい所だろうし、今後の海外展開の行末も俄然楽しみでしょうがない。目指すは"プログレ界のBABYMETAL"だ!

   ぼく
ゲスニックマガジンの西条・・・「おいイッキュウ!トリコは”art sick”みたいな曲も書けるのが強みだって事を忘れるんじゃあない!」 

中嶋イッキュウ
中嶋イッキュウ・・・「庭には二羽のニワトリが踊り続けた!庭には二羽のニワトリがずっとそこで踊り続けた!」 

   ぼく
ぼく・・・「庭には二羽ニワトリがいる!庭には二羽ニワトリがいる!」 

超えちゃいけないライン ・・・驚いた。こんな"音楽的"に面白いバンドやったのかと、聴かず嫌いしていた以前までのイメージとのギャップに驚いた。これは昨年に赤い公園の名盤猛烈リトミックを聴いた時と同じ体験、というかデジャヴだった。その猛烈リトミックのレビューの中で→「僕はtricotなんか聴かない(キリッ)」とか発言してからほんの数ヶ月でトリコの虜になってて笑う。それでは、この『A N D』赤い公園『猛烈リトミック』に取って代わるような名盤かと聞かれたら、その答えはノーだ。このアルバムを聴く限り、中嶋イッキュウ赤い公園の1stアルバム公園デビューが相当好きなんだろうという事が伝わってくる。でも次作の猛烈リトミックで露骨に大衆性を帯びたメインストリーム向けのサウンドに舵を切った事で、初期赤い公園からの影響をモロに受けている中嶋イッキュウは一体ナニを思うのだろう。しかし、この『A N D』から漂う"わてメジャー行きたいどす感"は、どちらかと言えば最近メジャーに行ったきのこ帝国フェイクワールドワンダーランドのソレに近くて、そのフェイクワールドワンダーランドと同じでこの『A N D』は別に”売れなきゃいけないアルバム”ではないけど、恐らく次のアルバムでは"売りにくる"と予測できる。名盤『猛烈リトミック』に習って次作で化けるかどうか、その可能性とバンドのポテンシャルは今作で十二分に証明している。そこでようやくDV中嶋津野米咲とタイマン張れるレベルになるんじゃあないか?だからこそ、このトリコには"エモさ"を忘れたロキノン厨もといニワトリのようなバカにはなって欲しくはないんだ。今後、もし”庭”みたいなロキノン厨に媚びを売るような方向に行ったら、こいつら本当に終わりだと思う。前作の”art sick”を取るか今作の”庭”を取るか、はたまた”超えちゃいけないライン”に入るか、、、色々な意味で今後のトリコに目が離せない。

めちゃ後悔だよなぁ

tricot×sukekiyo ・・・おいら、バンドで一番重要なパートってドラムだと思ってる人で、それこそtricotのドラムが辞めたって風のウワサで聞いた時は、リアルに「こいつら終わったな」って思ったのだけど、どうやらこの『A N D』を聴く限りでは余計な心配だった模様。今作、脱退したドラムに代わって五人のドラマーがゲスト参加していて、そのドラマー陣がまた良い仕事してます。相対性理論との仕事でも知られる千住宗臣氏やex-東京事変で現ニートの刄田綴色氏をはじめとした豪華なメンツの中でも、凛として時雨TKがリミックスしたsukekiyo”zephyr”でドラムを叩いてるBoBo氏が#3#7で叩いてるとのことで、まさかこんな所でsukekiyoと繋がるとは思ってなかったし、とにかく人脈および人選が無駄に面白かった。どうせだからsukekiyotricotで対バンして欲しいと思っちゃったんだからしょうがない。それこそ【変態男VS.変態女】みたいなノリで、頼むぜン゛ギョウ。ともあれ、変拍子とかいうどうでもいいようなギミックに頼らず、この『A N D』で純粋に楽曲で勝負しにきた、しかしそこにはまだ未熟な部分や課題も沢山あるが、ドラマー脱退という鬱屈した状況を打開しようとあらゆる方向性と多方への可能性を模索しながら、ガムシャラにもがき苦しみながらも攻めに攻めてきたトリコに僕は盛大な拍手を送りたい。少なくとも今年のガールズ・ロックでは、ねごとVISIONと並んでマストアイテムです。ちなみに、僕はDV中嶋よりもベースのヒロミ・ヒロヒロ派です(ヒロヒロ派ならシングルカップリング曲の”ダイバー”は必聴です)。
 
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