Artist Steven Wilson
Album 『The Raven That Refused To Sing (And Other Stories)』
Track List
晴子さん「プログレは...お好きですか?」
いわゆる”俺の界隈”の”会長”を務める、”僕たちのSW先生”ことスティーヴン・ウィルソンのソロ・プロジェクト、Steven Wilsonの約二年ぶり通算三作目で、プロデューサー/エンジニアに重鎮アラン・パーソンズを迎えた『The Raven That Refused To Sing (And Other Stories)』なんだけど、見てるだけで「コポォォォォ...」という囁きが聞こえてきそうなこの”キモkawaii”ジャケからして1st『Insurgentes』路線に回帰か・・・ッ!?という俺の予想と願望は、一曲目の”Luminol”を再生した瞬間に”タタタッ♪タタタッ♪タタタッ♪ブッ♪×3”っと勢いよく耳に飛び込んでくる(なんやこのジャズロックバンド...)とでも言いたいぐらい、(主にベースを中心とした)軽快なリズム隊によるグルーヴ全開のオープニングからアッサリ裏切られる形となった。SWソロでは初のライブ作品で、SWバンドメンバーが総出演している『Get All You Deserve』で披露されたその#1”Luminol”を耳にした感じだと、”SWソロ”が持ち味とするアヴァンギャルド/ジャズ成分やシンフォニックな叙情性を近年のPorcupine Tree的ないわゆる”バンドサウンド”へと落とし込んだ感が確かにあって、要するに”SWソロ”という形式ではなく”SWバンド”としての作品、という意識が非常に強く感じられる。なんつーか、単純に”SWバンド”でPTの『Deadwing』やってみたテヘペロ的なナニか。もうなんかコレがPTの最新作と言われても別に驚かない。それぐらい、もはや元祖”キモkawaii”あの伝説の名盤『Insurgentes』の大きなチャームポイント♥であるクソキモいぐらい陰鬱(ヒキコモリ)な面影は皆無で、むしろ前作の2nd『Grace For Drowning』の流れを着実に汲んだ、アーティスティックなムードを形成する可憐なピアノ/オルガン/シンセを筆頭に、PTでもお馴染みのテオ・トラヴィス氏によるフォーキーなフルートやサックス、そして往年の”あの香り”を醸し出すメロトロンをユラユラ~っと惜しげもなく鳴らした、もはやSWソロ史上最も60s&70s回帰系キング・クリムゾンッ!!やってると同時に、過去最高に”(ロック)バンドサウンド”を全面に押し出した作風となっている。なんで、本作を”SWソロ”という感覚で聴くとショージキ肩透かしを食らうかも。俺の中で”SWソロ”といったら1stの『Insurgentes』一択なんだが、その感じをコレに期待したら絶対にダメです。極端な話だが、”SWソロ”としての”(キモい)個性”や”(キモい)魅力”、その他の者(キモヲタ)を凌駕する圧倒的な”キモさ”が消え失せている...とネガってみても、なんか、やってることはスゴく良い。スゴく良いんだけども、それ以上グッとくる”ナニか”がない。そのグッとくる”ナニか”を必死に感じ取ろうとしたらいつの間にか終わってた感じ。なんつーか、壇蜜の”エロ”のようにヘタに計算しつくされていて逆に面白味がない(エロくない)というか、驚きや意外性がない。SW先生だからこれぐらい出来て”当たり前”というか...悪く言えば”当たり前”と言われる”最低限”のラインをクリアしただけの作品。つまり『超えちゃいけないライン』は超えてない。まぁ”最低限”すらクリアできないバンドが多い中、その”最低限”を軽く超える事って実は物凄いことだと思うんだけども...。本作、コテコテのプログレが好きならツボにハマるんだろうけど、ショージキ”SWソロ”名義でコレをやる必要性があるのか?と考えたら...う~ん、どうでしょう!?おっと、勘違いされちゃあ困るんだが、本作の内容、決してダメなんかじゃあないんだ。”良い”か”悪い”かで例えるなら”良い”んだ。けど”最低限”なんだ。本作、かなり評価が二分すると思う。おいらみたく、SWソロ=『Insurgentes』という絶対的な”譲れない概念”を持つSWヲタからは”最低限”という評価を、往年のプログレリスナー(ガチ勢を除く)からは非常に高い評価を受けそうな作品、そんなイメージ。もうこの最終結論はスターレス高嶋に決めてもらうしかないと思う(割りとガチで)
SW先生「大好きです。今度は嘘じゃないっす」
おいらが本作について言える確かなことは...”三つ編みオジサン”こと奇怪人Nick Beggsの変態ベースとバッキングボーカル、もしかしたらDream Theaterの新ドラマーになってた可能性も微粒子レベルに存在したMarco Minnemannのまるで千手観音が憑依したかのようなド迫力のドラミング、そして初期PT時代から長い付き合いのあるTheo Travis氏によるサックス/フルートの音色と、アメリカのジャズ鍵盤奏者Adam Holzman氏によるゲージュツ性とムードを高めるピアノが、”SWバンド”が創り出す音の”キモ”でありその世界観の形成に必要不可欠なジャズ成分をズキュウウゥンと注入し、それらの各界隈を代表するプロフェッショナル達を操るのはPTの頭脳スティーヴン・ウィルソン...彼の”奇才”っぷりを改めて再確認させる『Get All You Deserve』を事前に鑑賞していれば、本作をより深く広く楽しむことができるハズ...という一言だけ。そのライブ・パフォーマンスを観ての率直な感想→(うわっ、想像した以上にジャズいな)ってぐらい、ジャズ/フュージョンの血脈がそのまま本作の音に受け継がれているようだった。つまり、その『GAYD』という刺激的なライブを経験し、SW先生のインスピレーションが爆発した結果→必然的に本作『TRTRTS』が誕生したんだと理解ッできる。だって、本作の曲ってハッキリ言っちゃえば”ライブ映え”する、明らかにライブ/セッションを意識して作られた楽曲ばっかだし、SW自身も演ってて楽しいのは3rd>>>2nd>1stの順だと思うし。もはや本作『TRTRTS』×『GAYD』は”二つで一つ”の作品、という認識でいいのかもしれない。なんつーか、1stの頃の薄暗い部屋の片隅で膝を抱えながら「コポォォ...」と泣いているヒキコモリが2ndで外側の存在が気になり始め、そして遂に本作の3rdでウン十年ぶりに外界へ全裸のまま飛び出し、ウキウキワクワクドキドキした音エネルギーを外側へと放出するような感じの三部作的な物語が作れる。ちなみに、(『GAYD』には出てないが)Peripheryの新作にもゲストとして顔を出しているGuthrie Govanが本作のリードギターを担当している。
『CoL&Riversideよ、これがプログレだ』
本作『The Raven That Refused To Sing (And Other Stories)』が掲げる一つの大きなコンセプト=”SWバンド・スタイル”は、もはや#1”Luminol”の”主役”と言っても過言じゃあない、奇人Nick Beggsの【変態ベースVS鍵番,ギター,フルート,ドラム】とのシビれるぐらい緊迫した掛け合いから、俺みたいなド低能でも理解ッできるぐらい顕著に表れていて、ジャズ/フュージョン/プログレ/アヴァンギャルド/アートなどカラフルな音色をもって叙情的かつドラマティックに、息の詰まるようなキレた展開を繰り広げる。これまでの内省的なSWソロとは確実に一線を画した、外側に対して向けられた気持ちのいいエネルギッシュな解放感とダイナミックなスケールに度肝を抜かれ、もうなんかプロフェッショナル(変態)集団としか言い様がない、超ファンタスティックッ!!な超変態パフォーマンスを俺たちにまざまざと見せつける。極端な話、この曲に対してどのような感想を持ったかによって、本作に対する大まかな評価が決まってきそう。オレェ...?そらもうルミノール反応陽性よ。そして今年に新譜を控えたBlackfieldを思わせるメランコリックな情緒と叙情味に癒される#2”Drive Home”、これには思わずロバート・フィリップ爺も「お前ホントにKing Crimson大好き♥ってレベルじゃねーぞw」とツッコミ入れてそうな#3”The Holy Drinker”は後半にOpethの”I Feel The Dark”っぽい所もあり、パイナップル泥棒的ポストロッキン/ポストプログレッシブな質感を漂わせる#4”The Pin Drop”、ABBAを彷彿とさせる郷愁と情緒を含んだSWのボーカル/コーラスとアコースティック主体の序盤~サックス中心のジャジーな中盤~Pink Floyd~Oceansize~Opethの”Deliverance”を連想させる終盤の大胆な展開には(ニヤリ)とせざるを得ない#5”The Watchmaker”、そして近年ANATHEMAの作品でも知られるデイヴ・スチュアートによるアレンジが施されたロンドン・セッション・オーケストラの壮麗優美なストリングスとポストロック然とした胸が高鳴るメロディ及びストーリー性が、Jessica CopeとSimon Cartwrightが手がけたMVの童話風アニメーション&切ない物語と絶妙に相まって、本作のクライマックスに相応しい感動的なフィナーレを飾る#6”The Raven That Refused To Sing”まで、全6曲トータル約55分、まるで”俺の界隈”の”新二強”に対して『Cult of Luna&Riversideよ、これがプログレだ』と言わんばかりの、もはや”プログレとはナニか”...その答えを俺たちに突きつける。なんだかなんだ、個人的に一番好きな曲は#5で、この曲にはSWと俺の”好き”が凝縮されてると思った。んで、やっぱSW先生ってスゲーわ、って。
『スティーヴン・ウィルソン』≒『荒木飛呂彦』
なんだかんだ言うても、SWソロ...いや、SW関連作品史上最もスティーヴン・ウィルソンの嗜好=”好き”を切り取り貼り付けした、好意的に言えば”夢のような作品”つまり”ぼく(SW)がかんがえたさいきょうのぷろぐれ”ではあるんだが、むしろソレが先生らしい”中二病スタイル”すなわち”クリエイティヴィティ”であって、ソレを否定するイコールSW先生の音楽および存在を否定する事と同意なわけで(極端な話、本作を否定することは当ブログWelcome To My ”俺の感性”の否定に繋がってしまう)...おいら、”俺の界隈”の会長に対してそんなこと絶対にしたくない。おいら、SW先生と出会った時からずっと思い続けてる事があって、それは...SW先生の”感性”と荒木飛呂彦先生の”感性”って少し似てるな、って。両者に通じる『”好き”をありのまま素直に形にする』という、ある種の”子供心”に近いその創造性およびクリエイティヴッ!!精神って、SW先生が生み出す音楽の”根本的なもの”であると同時に荒木先生の”好き”その”影響”から具現化した『ジョジョ』そのものと言えるからね。分かりやすい話、本作『The Raven That Refused To Sing (And Other Stories)』というのは、ジョジョ6部『ストーン・オーシャン』のラストで世界が一巡した後の7部『SBR』や8部『ジョジョリオン』のセカイで描いているような”セルフパロディ”みたいなもんで、その衝撃的?な事実に気づいた時...本作を”SWソロ”名義でやる意味というのが初めて理解ッできたと同時に、本作の全てに対して納得ッする事ができた。結論として、本作を批判する奴は日本一のジョジョヲタを自称する僕が絶対に許さない、絶対にだ。そもそも『プログレ界におけるSW先生の立ち位置』=『漫画界における荒木先生の立ち位置』って同じソレなわけだし、それ以前に『ジョジョ』という漫画の存在自体が『プログレ』という音楽ジャンルなわけで...つまり”俺の界隈”の”会長”がナゼにSW先生なのか...それはSW先生の中には荒木先生の”感性”すなわち”DNA”つまりタマタマが一部融合した結果...つまりコレがアレでナニがアレでソレがナニで...「オレはいったい誰なんだッ!?答えろォオオオォォーーーッ!!」
俺の界隈の再構築...フェーズⅢ...完了?
Album 『The Raven That Refused To Sing (And Other Stories)』
Track List
01. Luminol
02. Drive Home
03. The Holy Drinker
04. The Pin Drop
05. The Watchmaker
晴子さん「プログレは...お好きですか?」
いわゆる”俺の界隈”の”会長”を務める、”僕たちのSW先生”ことスティーヴン・ウィルソンのソロ・プロジェクト、Steven Wilsonの約二年ぶり通算三作目で、プロデューサー/エンジニアに重鎮アラン・パーソンズを迎えた『The Raven That Refused To Sing (And Other Stories)』なんだけど、見てるだけで「コポォォォォ...」という囁きが聞こえてきそうなこの”キモkawaii”ジャケからして1st『Insurgentes』路線に回帰か・・・ッ!?という俺の予想と願望は、一曲目の”Luminol”を再生した瞬間に”タタタッ♪タタタッ♪タタタッ♪ブッ♪×3”っと勢いよく耳に飛び込んでくる(なんやこのジャズロックバンド...)とでも言いたいぐらい、(主にベースを中心とした)軽快なリズム隊によるグルーヴ全開のオープニングからアッサリ裏切られる形となった。SWソロでは初のライブ作品で、SWバンドメンバーが総出演している『Get All You Deserve』で披露されたその#1”Luminol”を耳にした感じだと、”SWソロ”が持ち味とするアヴァンギャルド/ジャズ成分やシンフォニックな叙情性を近年のPorcupine Tree的ないわゆる”バンドサウンド”へと落とし込んだ感が確かにあって、要するに”SWソロ”という形式ではなく”SWバンド”としての作品、という意識が非常に強く感じられる。なんつーか、単純に”SWバンド”でPTの『Deadwing』やってみたテヘペロ的なナニか。もうなんかコレがPTの最新作と言われても別に驚かない。それぐらい、もはや元祖”キモkawaii”あの伝説の名盤『Insurgentes』の大きなチャームポイント♥であるクソキモいぐらい陰鬱(ヒキコモリ)な面影は皆無で、むしろ前作の2nd『Grace For Drowning』の流れを着実に汲んだ、アーティスティックなムードを形成する可憐なピアノ/オルガン/シンセを筆頭に、PTでもお馴染みのテオ・トラヴィス氏によるフォーキーなフルートやサックス、そして往年の”あの香り”を醸し出すメロトロンをユラユラ~っと惜しげもなく鳴らした、もはやSWソロ史上最も60s&70s回帰系キング・クリムゾンッ!!やってると同時に、過去最高に”(ロック)バンドサウンド”を全面に押し出した作風となっている。なんで、本作を”SWソロ”という感覚で聴くとショージキ肩透かしを食らうかも。俺の中で”SWソロ”といったら1stの『Insurgentes』一択なんだが、その感じをコレに期待したら絶対にダメです。極端な話だが、”SWソロ”としての”(キモい)個性”や”(キモい)魅力”、その他の者(キモヲタ)を凌駕する圧倒的な”キモさ”が消え失せている...とネガってみても、なんか、やってることはスゴく良い。スゴく良いんだけども、それ以上グッとくる”ナニか”がない。そのグッとくる”ナニか”を必死に感じ取ろうとしたらいつの間にか終わってた感じ。なんつーか、壇蜜の”エロ”のようにヘタに計算しつくされていて逆に面白味がない(エロくない)というか、驚きや意外性がない。SW先生だからこれぐらい出来て”当たり前”というか...悪く言えば”当たり前”と言われる”最低限”のラインをクリアしただけの作品。つまり『超えちゃいけないライン』は超えてない。まぁ”最低限”すらクリアできないバンドが多い中、その”最低限”を軽く超える事って実は物凄いことだと思うんだけども...。本作、コテコテのプログレが好きならツボにハマるんだろうけど、ショージキ”SWソロ”名義でコレをやる必要性があるのか?と考えたら...う~ん、どうでしょう!?おっと、勘違いされちゃあ困るんだが、本作の内容、決してダメなんかじゃあないんだ。”良い”か”悪い”かで例えるなら”良い”んだ。けど”最低限”なんだ。本作、かなり評価が二分すると思う。おいらみたく、SWソロ=『Insurgentes』という絶対的な”譲れない概念”を持つSWヲタからは”最低限”という評価を、往年のプログレリスナー(ガチ勢を除く)からは非常に高い評価を受けそうな作品、そんなイメージ。もうこの最終結論はスターレス高嶋に決めてもらうしかないと思う(割りとガチで)
SW先生「大好きです。今度は嘘じゃないっす」
おいらが本作について言える確かなことは...”三つ編みオジサン”こと奇怪人Nick Beggsの変態ベースとバッキングボーカル、もしかしたらDream Theaterの新ドラマーになってた可能性も微粒子レベルに存在したMarco Minnemannのまるで千手観音が憑依したかのようなド迫力のドラミング、そして初期PT時代から長い付き合いのあるTheo Travis氏によるサックス/フルートの音色と、アメリカのジャズ鍵盤奏者Adam Holzman氏によるゲージュツ性とムードを高めるピアノが、”SWバンド”が創り出す音の”キモ”でありその世界観の形成に必要不可欠なジャズ成分をズキュウウゥンと注入し、それらの各界隈を代表するプロフェッショナル達を操るのはPTの頭脳スティーヴン・ウィルソン...彼の”奇才”っぷりを改めて再確認させる『Get All You Deserve』を事前に鑑賞していれば、本作をより深く広く楽しむことができるハズ...という一言だけ。そのライブ・パフォーマンスを観ての率直な感想→(うわっ、想像した以上にジャズいな)ってぐらい、ジャズ/フュージョンの血脈がそのまま本作の音に受け継がれているようだった。つまり、その『GAYD』という刺激的なライブを経験し、SW先生のインスピレーションが爆発した結果→必然的に本作『TRTRTS』が誕生したんだと理解ッできる。だって、本作の曲ってハッキリ言っちゃえば”ライブ映え”する、明らかにライブ/セッションを意識して作られた楽曲ばっかだし、SW自身も演ってて楽しいのは3rd>>>2nd>1stの順だと思うし。もはや本作『TRTRTS』×『GAYD』は”二つで一つ”の作品、という認識でいいのかもしれない。なんつーか、1stの頃の薄暗い部屋の片隅で膝を抱えながら「コポォォ...」と泣いているヒキコモリが2ndで外側の存在が気になり始め、そして遂に本作の3rdでウン十年ぶりに外界へ全裸のまま飛び出し、ウキウキワクワクドキドキした音エネルギーを外側へと放出するような感じの三部作的な物語が作れる。ちなみに、(『GAYD』には出てないが)Peripheryの新作にもゲストとして顔を出しているGuthrie Govanが本作のリードギターを担当している。
『CoL&Riversideよ、これがプログレだ』
本作『The Raven That Refused To Sing (And Other Stories)』が掲げる一つの大きなコンセプト=”SWバンド・スタイル”は、もはや#1”Luminol”の”主役”と言っても過言じゃあない、奇人Nick Beggsの【変態ベースVS鍵番,ギター,フルート,ドラム】とのシビれるぐらい緊迫した掛け合いから、俺みたいなド低能でも理解ッできるぐらい顕著に表れていて、ジャズ/フュージョン/プログレ/アヴァンギャルド/アートなどカラフルな音色をもって叙情的かつドラマティックに、息の詰まるようなキレた展開を繰り広げる。これまでの内省的なSWソロとは確実に一線を画した、外側に対して向けられた気持ちのいいエネルギッシュな解放感とダイナミックなスケールに度肝を抜かれ、もうなんかプロフェッショナル(変態)集団としか言い様がない、超ファンタスティックッ!!な超変態パフォーマンスを俺たちにまざまざと見せつける。極端な話、この曲に対してどのような感想を持ったかによって、本作に対する大まかな評価が決まってきそう。オレェ...?そらもうルミノール反応陽性よ。そして今年に新譜を控えたBlackfieldを思わせるメランコリックな情緒と叙情味に癒される#2”Drive Home”、これには思わずロバート・フィリップ爺も「お前ホントにKing Crimson大好き♥ってレベルじゃねーぞw」とツッコミ入れてそうな#3”The Holy Drinker”は後半にOpethの”I Feel The Dark”っぽい所もあり、パイナップル泥棒的ポストロッキン/ポストプログレッシブな質感を漂わせる#4”The Pin Drop”、ABBAを彷彿とさせる郷愁と情緒を含んだSWのボーカル/コーラスとアコースティック主体の序盤~サックス中心のジャジーな中盤~Pink Floyd~Oceansize~Opethの”Deliverance”を連想させる終盤の大胆な展開には(ニヤリ)とせざるを得ない#5”The Watchmaker”、そして近年ANATHEMAの作品でも知られるデイヴ・スチュアートによるアレンジが施されたロンドン・セッション・オーケストラの壮麗優美なストリングスとポストロック然とした胸が高鳴るメロディ及びストーリー性が、Jessica CopeとSimon Cartwrightが手がけたMVの童話風アニメーション&切ない物語と絶妙に相まって、本作のクライマックスに相応しい感動的なフィナーレを飾る#6”The Raven That Refused To Sing”まで、全6曲トータル約55分、まるで”俺の界隈”の”新二強”に対して『Cult of Luna&Riversideよ、これがプログレだ』と言わんばかりの、もはや”プログレとはナニか”...その答えを俺たちに突きつける。なんだかなんだ、個人的に一番好きな曲は#5で、この曲にはSWと俺の”好き”が凝縮されてると思った。んで、やっぱSW先生ってスゲーわ、って。
『スティーヴン・ウィルソン』≒『荒木飛呂彦』
なんだかんだ言うても、SWソロ...いや、SW関連作品史上最もスティーヴン・ウィルソンの嗜好=”好き”を切り取り貼り付けした、好意的に言えば”夢のような作品”つまり”ぼく(SW)がかんがえたさいきょうのぷろぐれ”ではあるんだが、むしろソレが先生らしい”中二病スタイル”すなわち”クリエイティヴィティ”であって、ソレを否定するイコールSW先生の音楽および存在を否定する事と同意なわけで(極端な話、本作を否定することは当ブログWelcome To My ”俺の感性”の否定に繋がってしまう)...おいら、”俺の界隈”の会長に対してそんなこと絶対にしたくない。おいら、SW先生と出会った時からずっと思い続けてる事があって、それは...SW先生の”感性”と荒木飛呂彦先生の”感性”って少し似てるな、って。両者に通じる『”好き”をありのまま素直に形にする』という、ある種の”子供心”に近いその創造性およびクリエイティヴッ!!精神って、SW先生が生み出す音楽の”根本的なもの”であると同時に荒木先生の”好き”その”影響”から具現化した『ジョジョ』そのものと言えるからね。分かりやすい話、本作『The Raven That Refused To Sing (And Other Stories)』というのは、ジョジョ6部『ストーン・オーシャン』のラストで世界が一巡した後の7部『SBR』や8部『ジョジョリオン』のセカイで描いているような”セルフパロディ”みたいなもんで、その衝撃的?な事実に気づいた時...本作を”SWソロ”名義でやる意味というのが初めて理解ッできたと同時に、本作の全てに対して納得ッする事ができた。結論として、本作を批判する奴は日本一のジョジョヲタを自称する僕が絶対に許さない、絶対にだ。そもそも『プログレ界におけるSW先生の立ち位置』=『漫画界における荒木先生の立ち位置』って同じソレなわけだし、それ以前に『ジョジョ』という漫画の存在自体が『プログレ』という音楽ジャンルなわけで...つまり”俺の界隈”の”会長”がナゼにSW先生なのか...それはSW先生の中には荒木先生の”感性”すなわち”DNA”つまりタマタマが一部融合した結果...つまりコレがアレでナニがアレでソレがナニで...「オレはいったい誰なんだッ!?答えろォオオオォォーーーッ!!」
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