『ジョジョヲタよ、今こそ立ち上がる時だ・・・ッ

『ジョジョの奇妙な冒険』連載二十五周年を記念した、荒木飛呂彦の画集第三弾ジョジョベラーを紹介した時の記事に、俺たちジョジョヲタガチ勢は「喜んで搾取されますブヒブヒ」と言ったな、ありゃ嘘だ。

    ジョジョニウム

【ジョジョニウムとは】・・・はじめに、この『ジョジョニウム』というのは→荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』が連載二十五周年を記念した、ジョジョ一部&二部のアニメや原画展の『ジョジョ展』、ゲームのASBや『ジョジョベラー』の流れ汲んだメモリアル企画の一つ。まずは第1期として、第1部から第3部までの全17巻が刊行予定。その内容としては→飛呂彦が新たに描き下ろした表紙とケース、当時のカラーページ再現、ファンから募集した帯のアオリや飛呂彦によるキャラクターの誕生秘話が収録された豪華な函装版で、価格も1400~1600円で”完全版”にしてもヤケに高価なものとなっている。

【ジョジョヲタガチ勢】・・・俺たちジョジョヲタガチ勢からすれば、飛呂彦が深く関わっていないアニメやASBの評判なんかはどーでもよくて、やはり飛呂彦が直に手がけた画集『ジョジョベラー』や『ジョジョニウム』の方が優先度が高く(当然、最優先は連載中の『ジョジョリオン』だが)、価格設定や完全予約限定版と謳っているのにも関わらず、全然予約とか必要なかった『ジョジョベラー』はそれなりに満足いく内容だっただけに、それと同様この『ジョジョニウム』も楽しみにしていた。

    ジョジョニウム一巻表紙&裏表紙

【一巻の表紙&裏表紙】・・・さっそく、ミョ~にオモチャっぽい(安っぽい)緑色のケースから取り出してみると、飛呂彦が新たに描き下ろした表紙のジョナサン・ジョースターと裏表紙のディオ・ブランドーという『ジョジョ』の物語を象徴する二人の主人公が、妙にオモチャっぽいケースからは到底想像できない、紙の質感および手触りや高級感のあるデザインも相まって、貴族としての上品な佇まいと重厚かつ荘厳な雰囲気を漂わせながら、そこに存在していた。初めてこの絵を見た時の率直な感想としては→「飛呂彦頑張ったなぁ・・・(泣)」ということ。だって、これは『ジョジョベラー』のインタビューでも答えてるように、「過去のキャラは描きたくない、けど皆んな描かせたがる」と語る飛呂彦の切実な想いを知っているし理解している、だからこそ余計にこの絵に感動したんだ。事実、飛呂彦が過去のキャラをマトモにマジメに描くなんて、最近では上遠野浩平や西尾維新らがジョジョを書いた小説や『岸辺露伴シリーズ』、『徐倫、GUCCIで飛ぶ』やジョジョスマホ、ジョジョメノンやジョジョ展、そして『ジョジョベラー』の描き下ろしなど数えるほどしかなくて(普通に多いな・・・)、しかもここまで力の入った一枚の絵は他にはないと言っていいだろう。それらの理由だけでも、この『ジョジョニウム』は二十五周年記念企画の中でも一二を争うほどの期待を背負った重要な作品であると同時に、俺たちジョジョヲタガチ勢が絶対に手にしなければならないマストアイテムだという事がわかる。ちなみに、裏表紙のディオとダニーが仲むつまじくしている理由については、一巻の最後に記載されている飛呂彦によるキャラ誕生秘話を読めばわかります。で、読んでみたけど→あっ、ふーん・・・みたいなw 単純に「おっ、この構図いいな~」って思いのまま描いただけで、飛呂彦のことだから特に深く考えてないだろうw

         ジョジョニウム二巻表紙&裏表紙

【二巻の表紙&裏表紙】・・・続いて、二巻の表紙にはウィル・A・ツェペリ師匠、裏表紙にはまさかのブラフォードが採用されている。見どころとしては→ダンディハウスのCMに起用されそうなほどセクシィなツェペリ師匠のステッキに、SBRの主人公ジャイロ・ツェペリの鉄球が描かれているところ。裏表紙のブラフォードは、まるで”ふんどし”のような際どい下着を身につけた変態(イケメン)紳士に様変わりしていて、申し訳ないが「お前誰だよ・・・」といったツッコミは禁止だ。

         ジョジョニウム小口

【なぜジョジョニウムは失敗したのか】・・・ここまで、この『ジョジョニウム』がいかに素晴らしい作品か、よ~くドゥー・ユー・アンダスタン? 理解したか? ではなぜ、【なぜジョジョニウムは失敗したのか】というタイトルから始まっているのか?それは『ジョジョニウム』の特徴として、ケースと同じ緑色のインクで小口染めが施されている。それが大きな批判を呼んでいる。言葉で語るより、実際に画像で見たほうが早いので、まずはこれを見て欲しい↓↓

小口

   ハイエロファントグリーン!!

あれっ?おかしいな、花京院典明は三部に登場するキャラなのに・・・。信じられないが、この緑色のインクの滲みが大なり小なりほぼ全ページに存在している。まるで数日前に着色したかのような、ほのかなインクの匂い、更にページをめくるたびにパリパリと香ばしい音を奏でる。そうそう、”小口染め”といえば→最近の小説シリーズの中で一番高く評価されている、上遠野浩平のジョジョ小説『恥知らずのパープルヘイズ』にも、パープルすなわち紫色の小口染めが施されていたが、手元にあるその現物を見る限りでは、ニウムような色の滲みは一切ない。『恥パ』は薄紫くらいの色合いで、同時に綺麗で色鮮やかな雰囲気を持っていた。が、上記のニウムの小口画像を見てもらえればわかるように、”ザ・緑”ってレベルのほぼ原色に近い&濃ゆい緑を使用していて、単純に色が汚いっつーか雑。これは漫画と小説、つまり紙質の違いによるものなのかもしれないが、少なくとも1400円もする商品には到底見えない。そもそも、小口染めをする必要性があったのか?すら疑問に思えてくる。では何故、素人目に見ても「これモノ売るってレベルじゃねーぞ・・・」ってレベルの失敗を犯してしまったのか?

         恥知らずのパープルヘイズ

【ジョジョゲー】・・・何故これと同じことができない!?と言いたいところだが、まぁ、それはそうとして→ジョジョ関連の作品で素直に良質と呼べるものは非常に少ない。ゲームで言えば→カプコンが出した三部の格ゲーは格ゲー史に名を残す名作だし、今から十数年前、実際に自分がジョジョにハマるキッカケがこの三部格ゲーだった。ポケステを使い込んだのはこの時ぐらいだった。そして、五部を題材にした『黄金の旋風』あたりも最低限評価できる作品だった。バンナムが発表した伝説の一部ゲー『ファントムブラッド』の思い出といえば→チュートリアルであるはずの序盤の集団戦で敗北するという謎高難易度に唖然とし、なんとかして海中ステージのブラフォード戦まで辿り着くものの、何回やっても何回やってもブラフォードが倒せなくて、遂にプッツンきた僕はドヤ顔で「別に描き下ろしのジャケと飛呂彦のインタビュー入りのDVDを目当てに買っただけだし・・・」という捨て台詞を吐いて速攻でゲオに売りに行った、そんな懐かしい思い出がある。あの頃は、今と違ってまだ飛呂彦のメディア露出が多くない時期だったから、あのインタビュー映像は非常に貴重なものだった。今年出たASBは・・・今更語る必要はないだろう。けど最近パッチが出たそうなので、暇な時にまたやってみようと思う。

【失敗への伏線()】・・・おっと、少し自分語りが過ぎたようだ。話を戻して→もはや完全版でもなんでもないというか、そもそも”完全版”ではなく[函装版]とクギ打ってる時点で妙にキナ臭いし、価格も1400~1600まで変動するというボッタクリ仕様、誰が得するのかわからないファン公募のアオリ帯、もっと言えばジョジョベラーの価格&予約詐欺、ABRのストーリーモード詐欺など、この『ジョジョニウム』が失敗するべくして失敗した、その伏線()を上げたらきりがない。ファンとしては、ベラーやABRで散々痛い目にあってきたわけで、いやさすがに飛呂彦が直々に表紙を手がけた『ジョジョニウム』は失敗することはないだろう、この考えが甘かった。よりによって、飛呂彦が直接関わった重大な作品でこの大失態。もう、本当にうんざりです。

【怒の季節】・・・決して、俺たちジョジョヲタを金づるにしたから怒ってるんじゃあない、飛呂彦が散々「描きたくない」と言っていた過去キャラを半ば強引に描かせた、言わば掟破りの作品であり、その飛呂彦のキモチを俺たちは知っているからこそ、飛呂彦が相当な労力をかけて描いたであろう描き下ろしの表紙に敬意を表して、この『ジョジョニウム』を覚悟して手にしたはずだった。でも違った。実際は、センスのある飛呂彦に擦り寄って来る、センスのない集英社のダセーおっさんのカネモウケに利用されていただけだったんだ。俺たちジョジョヲタガチ勢は、ファン公募のクソどーでもいいアオリやクソボッタクリ価格に怒っているんじゃあない、いま現在『ジョジョリオン』という連載を抱えている飛呂彦が時間と『黄金の精神』を注いで仕上げた大事な作品を、クソダセーオトナのカネモウケのダシにした事に対して怒っているんだ。決してジョジョファンに謝罪しろ、というわけじゃあない、謝罪するなら飛呂彦に謝罪してほしい。飛呂彦の顔に泥ならぬインク(緑色)を塗ったことに対してね。

【勝った!ジョジョ25周年記念完ッ!】・・・ふと思った、オレがリスペクトするJanne Da Arc&Acid Black Cherryのyasuと荒木飛呂彦先生、この二人ってやっぱ似てるのかもな、って。ABCの新曲アダルト・ブラック・キャット(キリッ)についてyasuが雑誌のインタビューで答えているように、デビュー当時は一切見向きもせんかったくせに、今になってきて擦り寄ってきたメディア=集英社というクソカスどもが周囲にいる所がソックリだ。なんにせよ、この一件でジョジョヲタガチ勢、および日本一のジョジョヲタを自称するオレをプッツンさせた代償は、あまりにも大きい。恐らく、自分はもう二度とこの『ジョジョニウム』を買うことはないし、むしろこれからのジョジョ関連作品にはナニも期待しない、飛呂彦が現在連載している420円の『ジョジョリオン』の単行本を集めるだけでいい、そんな『覚悟』と『決意』を持たせてくれた集英社には、逆に「ありがとう...それしか言う言葉が見つからない・・・」。なにはともあれ、ジョジョ25周年記念企画もこれにて終了ですね。というかもう『ジョジョニウム』企画、これで終わりにしません?

【この問題に対する公式の見解】・・・未だ集英社およびジョジョニウム公式HPから、この件に対する見解はナニもないみたいで、このまま売り逃げするつもりならば、集英社という企業は”そういう企業”なんだと、コチラで勝手に判断させていただきます。この一件で、いかに日本の出版業界が利権豚の巣窟で、なぜ下降の一途を辿っているのかが少し分かった気がしました。恐らくはダンマリを決め込むつもりだろうけど、集英社およびジョジョニウム公式HP、ジョジョ公式HPからの見解もしくは回答のほど、僕は首を長くしてお待ちしております。