今年の1月からスタートした、Spotifyマーティ・フリードマンによるメタルジュークボックス企画の、毎月第4土曜日に更新されるプレイリストが公開された。初回の第一回、前回の第二回に続き、今回は第三回目となる。

前回の選曲は、メタルというジャンルがいかにワールドワイドでグローバルな音楽ジャンルなのか、そして、「雑食メタラー」としてのマーティ・フリードマンを垣間見せるようなプレイリストだった。第三回目となる今回も、初っ端のDecapitated”Spheres of Madness”からProtest the Heroに強く影響を及ぼすほどの元祖テクデスをぶっ込んでくる、もうこの企画でもお馴染みとなった「テクニカルなメタル」が大好きなマーティのブッコミが炸裂する。

今回の選曲の傾向としては、デフ・レパードの”Wasted”から始まり、デンマークのレジェンドVolbeatやOGのAirborne、スウェーデンのゴーストやスピリチュアル・ベガーズをはじめ、メタルというよりはハードロック寄りのバンドの曲を中心にチョイスされている。それと同時に、FFDPDemon HunterMastodonBlack Veil Brides、そしてマーティ激推しネームのDeafheavenA7Xなど、いわゆるNWOAHMと呼ばれるような、それこそ今の「アメリカのメタル」を代表するモダンなバンド勢ウォッチャーとしてのマーティ・フリードマンも健在だ。中でも、A7Xの選曲が新譜からじゃなくて表題作の”Almost Easy”って所がマーティの審美眼、その信頼感を高めている。しかし、一方のマストドンは来週リリースされる新作『Emperor Of Sand』からホカホカの新曲をチョイスしていて、あとデッへは一昨年の『シン・バミューダ』がまだ配信されていない模様(このアルバム出たのもう二年前かよ...)。

国内からは遂にX JAPAN”Born to be free”、そしてこのタイミングでBOOM BOOM SATELLITES”A HUNDRED SUNS”(しかもベスト&リマスター版)をプレイリストに入れてくるマーティって本当に粋な男というか、本当にセーソクの次くらいに信頼できるメタラーだなって心底思った。何度も言うけど先週のねごとのライブ、ガチで感動したから。そして何故か北出菜奈(懐かしい)、そして鉄色クローンXとは(謎)。

今回で第三回目となるメタルジュークボックス企画は、あくまでも個人的にタイムリーに「泣ける、泣かせる」選曲で、相変わらずバラエティ豊かな選曲で最後まで楽しませる、マーティのDJとしての才能そのセンスに感服すること請け合いだ。過去二回と比べると例の「ブッコミ」は少ないかもしれないが、それでも隙きあらばブッ込んでくるので注意が必要です。つうか、そろそろPower Tripぶっ込んできそうだなマーティ。いいよ、こいよ。

今回のマーティコメで一番笑ったのは→「海外の女性はお互いが嫌い」発言w