Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

レビュー (C)

【次回予告】トクマルシューゴ→ヤクマルシューゴ→オカマルシューゴ

Cigarettes After Sex 『Cigarettes After Sex』

Artist Cigarettes After Sex
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Album 『Cigarettes After Sex』
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Tracklist

01. K.
02. Each Time You Fall In Love
03. Sunsetz
04. Apocalypse
05. Flash
06. Sweet
07. Opera House
08. Truly
09. John Wayne
10. Young & Dumb

今年の5月、22年ぶりに奇跡の復活作を発表したシューゲイザー界のレジェンドことSlowdive。そのSlowdiveが90年代以降の音楽シーンに与えた影響は計り知れず、2014年作の『シェルター』ニール・ハルステッドとコラボしたAlcestネージュもその内の一人だが、このブルックリンにもスロウダイヴからの影響を隠しきれない「スロウダイバー」が存在するのをご存知だろうか。2012年に発表されたデビューEP『I.』が瞬く間に話題を呼ぶやいなや、収録曲のNothing's Gonna Hurt You BabyがYoutubeで4000万再生を記録し(現在は6200万)、そして今年の5月には初来日公演を果たした、【テキサス出身】と【ブルックリンを拠点に活動している】こと以外全てが謎に包まれたバンドが今世界中から注目を浴びている。その名もCigarettes After...



『SEX』



よく「SEXの後のタバコは格別にウマい」って話を聞くけれど、しかし俺たち「童貞」には一生理解できないその謎の価値観と疑問に、音楽という名の疑似SEXを通じて「童貞」にも理解できるようにレクチャーしてくれるのが、このもはや「究極の童貞煽り」みたいなバンド名を冠した、フロントマンのグレッグ・ゴンザレス率いるCigarettes After Sexだ。実は彼ら、2011年にも同じようなセルフタイトルを冠したフルアルバムをリリースしているが、今はその存在自体が完全になかったことになっている。この度、再びセルフタイトルのアルバムを出したということは、これが彼らの本当の姿だという二度目の正直的な意味が込められているのかもしれない。

このCigarettes After Sex(セックスの後のタバコ)「Sex=セックス」に対して、いわゆる主にベッドの上で行われる「Sex=セックス」を想像した奴は間違いなくほぼ100パーセント「童貞」だ。何故なら、ここでのこの場合のこのバンドでの「Sex=セックス」は、パスポートなどでお馴染みの「性別」という意味で使われる「Sex」を表現していて、それはバンドの中心人物であるグレッグ・ゴンザレス「性別」の垣根を超えた女性的かつ官能的な歌声を聴けば分かるように、つまり彼らの奏でる音楽には「Sex」≒「Gender」すなわち「ジェンダーフリー」の精神が宿っており、そのグレッグのセンチメンタルなウジウジ気分にさせる内向的な歌声をはじめ、女々しくて女々しくて辛すぎるメロマンティックな歌詞世界、スロウダイヴ直径のシューゲイザー/ドリーム・ポップ然としたアトモスフィア/フィードバック・ギターが奏でる魅惑のリフレイン、そしてスロウコアならではのミニマルなサウンド・スケープならぬドリーム・スケープを、Cigarettes=煙草のケムリのようにモクモクと展開していく。あのスロウダイヴを「天上の音楽」と表現するなら、このCigarettes After Sexはまさに映画『コーヒー&シガレッツ』のような雰囲気映画ならぬ雰囲気音楽、すなわち「ベッドルームの音楽」だ。


彼らは、幕開けを飾る一曲目の”K.”からこの世のものとは思えない官能的な「Slowsex」を披露する。それこそスロウダイヴ”Altogether”を彷彿させる、儚さちょちょ切れるようなイントロのリフレインから「スロウダイヴ愛」に満ち溢れたスロウナンバーで、今のLGBT時代を象徴するようなジェンダーレスかつフェミニンなグレッグの歌声とギターの「Slowsex」の如しメロゥなリフレインとアコギが織りなす、セクシャルでハラスメントな、ムーディでアダルティな世界観をミニマルに描き出していく様は、もはやSlowdiveではなく「Slowsex」と呼称すべき音楽だ。昭和の歌謡曲やテレサ・テンばりに哀愁よろしゅうなキーボードのメロディと可愛げのあるグレッグの甘味な歌をフィーチャーした#2”Each Time You Fall In Love”、再びギターのメランコリックかつミニマルなリフレインをフィーチャーした#3”Sunsetz”と#4”Apocalypse”、トリップホップ感を醸し出す#5”Flash”、タイトルどおり甘いSexのようなメロディに溺れる#6”Sweet”、白昼夢を彷徨うかのようなリヴァーヴィなアトモスフィアが広がる#7”Opera House”、アメリカの映画俳優ジョン・ウェインの名を冠した今作のハイライトSexを飾る#9”John Wayne”、リア充過ぎる歌詞に耳を塞ぎたくなること請け合いなラストの#10”Young & Dumb”まで、もはや「儚くも甘味なグレッグの歌声とコク旨なギターのリフレインがあればそれでいい」みたいな、それこそ22年ぶりに本家のスロウダイヴがセルフタイトル作で奇跡の復活を宣言したこのタイミングで、その約一ヶ月後に最高のスロウダイバーが最高のSEXミュージックを最初から最後まで一貫して繰り広げるセルフタイトル作で最高のアルバムデビューを飾るという神展開。これ聴き終えたら「童貞卒業」したも同然です。それくらい、「いま最も童貞にオヌヌメしたい最高のSEXミュージック」だ。

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CHON 『Grow』

Artist CHON
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Album 『Grow』
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Tracklist

01. Drift
02. Story
03. Fall
04. Book
05. Can’t Wait
06. Suda
07. Knot
08. Moon
09. Splash
10. Perfect Pillow
11. Echo
12. But

ハルヒ「キョーーーーーーーーン!!」 011404

「・・・呼んだ?」
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キョン ・・・正直このネタやりたかっただけ、みたいな所ある。まぁ、それは兎も角として→近頃賑わいを見せはじめているインスト界隈、いわゆる"オシャの会"に新しく入門してきた、カルフォルニア州はオーシャンサイドを拠点に活動するサンディアゴ出身の三人組、キョンSumerian Recordsからリリースされた1stアルバム『Grow』がメチャクチャオシャい件。
 
ポストtoe ・・・自分の中で、インストって聞いて真っ先にイメージするのは、USのScale the Summitみたいな、いわゆる"プログレ・メタル"をベースにしたインストバンドが多い中で、このキョンがやってる音楽性っつーのは、その手のメタル系のインストとは一線を画した、日本を代表するインストバンドtoeの影響下にあるマスロック然としたインテリジェンスな変拍子を組み込んだインストで、いわゆるオシャ会の中では最もオシャンティなインストバンドと言える。

インスト界のホープ ・・・まずオープニングを飾る#1を皮切りに、まるでオシャ化したProtest the Heroばりのオシャピロな幕開けから始まる#2”Story”は、まるで傷心した心の傷跡を小指で上からなぞるような、少しくすぐったい甘味な胸きゅんメロディとマスロック然としたリズム感が心地よい音空間を形成し、途中にジャズ/フュージョンライクなソロワークを織り込みながら、そしてシャシャシャシャーンというシンバルからの中盤以降のインプロ感溢れるポストロッキンなパートは日本のtoeさながらのリリカルな展開力を披露。イントロからマスロック然とした変拍子を駆使したグルーヴを弾ませる#3”Fall”は、転調以降のCynicExiviousばりに瞑想不可避なオシャ夢想に癒やされる。それ以降もジャズ/フュージョン志向のオシャンティなマスロックが続くのだけど、その中でも特に目を見張るものは、やっぱりハイライトを飾る#5”Can't Wait”や#11”Echo”などのボーカル入りの楽曲で、特に#5はサンディアゴ自慢の西海岸のビーチに吹き込む浜風を運んでくるかのような、toeの山崎氏リスペクトなボーカル主体の甘酸っぱくてちょっと切ない、新しい学園生活に馴染めないでいるティーンエージャーの刹那的かつ純真無垢なキモチを謳った青春オルタナソング。#10の”Perfect Pillow”は、今作で一番エッジの立ったScale the Summit系のインストで後半の絶妙なアクセントを施している。 初期toeの魂を受け継ぐかのような無垢で繊細で素朴なメロディセンスは、彼らキョンの最もたる魅力の一つで、そらスメリアンも黙っちゃあいないよなって『納得』させるほど、とにかくインスト界のホープと呼ぶに相応しい一枚となっている。
 
Grow
Grow
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Chon
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CHVRCHES 『Every Open Eye』

Artist CHVRCHES
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Album 『Every Open Eye』
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Tracklist

01. Never Ending Circles
03. Keep You On My Side
04. Make Them Gold
06. High Enough To Carry You Over
08. Down Side Of Me
09. Playing Dead
10. Bury It
11. Afterglow
12. Get Away
13. Follow You
14. Bow Down
15. Leave A Trace (Four Tet remix)

「ローレン!ローレン!ローレン!ローレンぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ローレンローレンローレンぅううぁわぁああああ!!!あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんはぁっ!ローレン・メイベリーたんのブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!MVのローレンたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!ピッチフォークに評価されて良かったねローレンたん!あぁあああああ!かわいい!ローレンたん!かわいい!あっああぁああ!セカンドアルバムも発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!ぐあああああああああああ!!!セカンドアルバムなんて現実じゃない!!!!あ…三度目の来日もよく考えたら…ロ ー レ ン ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!グラスゴーぁああああ!!この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?L-エル-のローレンちゃんが僕を見てる?表紙絵のローレンちゃんが僕を見てるぞ!ローレンちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のローレンちゃんが僕を見てるぞ!!再来日のローレンちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはローレンちゃんがいる!!やったよ!!ひとりでできるもん!!!あ、セカンドアルバムのローレンちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!あっあんああっああんあぁあ!!イ、イアン・クック!!マーティン・ドハーティぃいいいいいい!!!ぁあああ!!ううっうぅうう!!俺の想いよローレンへ届け!!グラスゴーのローレンへ届け!」

Lたそ ・・・おいら、アルバムが発表される度に例の"ローレンコピペ"を貼らなきゃ気が済まない身体になってて、しかしまさかAcid Black Cherryの4thアルバムL-エル-の悲劇のヒロイン『L』の正体がローレン・メイベリーだなんて、一体誰が予想したことだろう。今やTVでカバーしちゃうくらいMuseマシュー・ベラミーをお熱にさせ、そしてあのピッチフォークに「kawaiiは正義」であるという「この世の真理」を証明させた、SEALDsの親玉もとい"Lたそ"ことローレン・メイベリー率いるグラスゴーの三人トリオ、CHVRCHESの約二年ぶりの2ndアルバム『Every Open Eye』は、鮮烈なデビューを飾った2013年作の1stアルバムBones of What You Believeを素直に、ありのまま踏襲したポップでポップでポップな内容となっている。

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処女性 ・・・ここまで「私たちは何も変わってない」アピールするアーティストも珍しいというか、UK出身アーティストの宿命とも言える「二作目のジンクス」を徹底して回避してきている。というより、「リスナー側がチャーチズに何を求めているのか?」を自分たちで理解しきっているというか、この手のフロントマンがkawaiiが故にデビュー作でアイドル扱いされたアーティストって、まるで「私たちはアイドルじゃない!私たちはアーティストなの!」と、いわゆるアーティスト病を拗らせた某アイドルグループのように、次の二作目でデビュー作をメタクソに全否定して黒歴史にするパティーンがテンプレだ。しかし、チャーチズはこの二作目で、むしろ「私たちアイドルですが何か?」と言わんばかりの、むしろ既存のアイドル的なイメージを真っ向から肯定している。その「何も変わっていない」は、先行シングルとして発表された一曲目の”Never Ending Circles”と二曲目の”Leave A Trace”から顕著で、この二曲をシングルとして先駆けて発表することで、デビュー作で獲得したフアンや音楽メディアに対して釘を刺すという念の入れよう。そのシングル二曲をアルバムの冒頭に持ってくる采配からも、チャーチズは「何も変わっていない」という事実を開始早々印象付けると同時に、フアンに対して一種の母性に近い安心感を与える。確かに、「ローレンの処女性が失われた・・・そんなの嫌だああああああああああああ!!」と、まるでアイドル声優にスキャンダルが発覚した時のオタク語録打線ばりに阿鼻叫喚する『覚悟』を決めたフアンも中にはいたかもしれない。しかし「安心してください、ローレンの処女性は失われてませんよ」と今年の流行語として連呼したくなるくらい、とにかく曲のアレンジから根本的なソングライティングまで前作から何一つ「変わっていない」。



歌モノ ・・・結局のところ、チャーチズの音楽ってローレンが「どれだけ俺たちをブヒらせてくれるか?」が最重要課題で、まずイントロからフェティッシュでウィスパーな息遣いでブヒらせる#1”Never Ending Circles””Leave A Trace”では、まるでロックマンが死んだ時のティウンティウンティウンみたいに弾け飛ぶシンセとWoob Woobなアクセントを加えつつ、Depeche Modeをはじめとした往年のシンセ・ポップとローレンのロリキュートな歌声をもってシンプルかつアッパーに聴かせる。その冒頭から一転して、イントロから死ね死ね団ばりの「シネーシネーシネーシネー」という呪いの呪文にブヒるというより軽くビビる#3”Keep You On My Side”では、80年代特有のクサミが施されたアレンジとブリンブリンにウネるダーティな低音部が力強いグルーヴ&ロックなビートを刻み、そして少しオトナオーラをまとったローレンの歌声でキレキレに聴かせる。この序盤を聴いて感じるのは、イマドキのエレクトロ感は極力控えめに、より80年代リスペクトなM83風シンセ・ポップと、それこそジャケの薔薇が似合う凛としたオトナの女性へと成長した、フロントマンローレン・メイベリーの力強い歌声を全面に押し出した至ってシンプルな"歌モノ"、その傾向が著しく増した印象。今作で惜しげもなく行われる「ローレン推し」は、”Leave A Trace”「ローレンしか映ってないMV」が何よりの証拠であり、この二作目でチャーチズが結論づけた「答え」だ。


三姉妹 ・・・前作で言うところの”Tether””Science/Visions”を連想させる、ミニマルでアゲポヨな展開にブチアガる3rdシングルの#5”Clearest Blue”、前作の6曲目”Under the Tide”と同じようにマーティンをメインボーカルとして携えた6曲目のHigh Enough To Carry You Over、このアルバム中盤の意図的というか確信的な曲順やアルバムの流れは、デビュー作から「何も変わってない」という今作の裏コンセプトを重ね重ね強く印象づける。しかし、ここまで全てが変わってない流れの中で、持ち前のミニマリズムとトリップ・ホップ的な音使いをもってアダルティに展開する#8”Down Side Of Me”は、「変わってない」が合言葉の今作で唯一「変わった」すなわち新機軸と呼べる一曲かもしれない。この曲は、【長女=Warpaint】【次女=Phantgram】【三女=CHVRCHES】揃って三姉妹的な解釈を持っている自分的に、三女のローレンが二人の姉姉妹の色気を学んだ結果みたいで面白かった。

『死亡遊戯 ・・・いわゆる”UKのアヴリル”を演じてみせた前作の”Recover”を彷彿とさせ、グワッと沈み込むようなイントロから名曲臭漂う#9”Playing Dead”は、そのタイトルどおり、まるで「前作から何も”変わってない”のに前作並に評価しない奴は殺す。ピッチフォーク殺す」というローレンの明確な『殺意』が込められた、それこそJanne Da Arc”ナイフ”の歌詞の如く「ローレンに”ナイフ”という名の”釘”を刺されたい!」、すなわち【Lたそ=ローレン・メイベリー】に僕の身体で『死亡遊戯』してほしいと思っちゃったんだからしょうがない。そしてイントロから「デデッデデデッデデデッデデデデデ♪」とハイテンションな#10”Bury It”は、二番目の「Bury It!! Bury It!!」からの「デデッデデデッデデデッデデデデデ♪」の後にローレンが「wow!!」とブッ込んでくる所なんて、ローレンコピペ連呼せざるを得ないくらい今世紀最大の萌パートだし、このアイドル然とした「あざとさ」すなわち【処女性】を失っていない、むしろオタクがブヒりそうな萌え要素を随所に散りばめた事が、いわゆる「二作目のジンクス」に陥らなかった一番の要因なんじゃないかって。本編ラストを飾る#11”Afterglow”は、いわゆる三姉妹の従姉妹に位置するノルウェーのSusanne Sundførを彷彿とさせる、崇高かつ神聖な雰囲気をまとったこの曲を最後の鎮魂歌に、ローレン・メイベリーという名のリアル天使に手招きされ、僕たち童貞は妖精となって『天国』すなわち『メイド・イン・ヘブン』へと旅立っていく・・・。この終盤にかけても「変わっていない」ことを、これでもかと釘を刺すような楽曲で一気に畳みかける。安心してください、今作を聴き終えた後には「ローレンに刺し殺されたい...」と思いますよ。もうなんか「ローレンに始まりローレンに終わる」ような、それくらい「ローレン推し」の一枚となっている。そして何を隠そう、このトキメキは・・・そう、僕の初恋であるキャリスタ・フロックハートに感じたあのトキメキと同じだった。

「ブヒ」 ・・・前作同様、相変わらずキャッチーなポップ・サウンドを実現しているのだけど、前作のように全曲シングルカットできるくらいの売れ線を狙った「あざとさ」は薄くなっている。僕たちの前立腺を駆け巡るようにカラッとした、思春期のフレッシュなピチピチキラキラした雰囲気も希薄となり、良くも悪くもロリっぽい幼さをウリとしていたローレンの歌声は、今作で少し大人っぽい落ち着きというか洗練された印象を受ける。そのお陰か、前作では少し違和感を感じたタイプの曲調が今作では違和感なくハマっている。10代のキッズのように情緒不安定なアゲポヨ的な曲展開も控えめで、曲のアレンジがアチラコチラにとっ散らかってないから前作ほど耳は忙しくないし、小気味良い転調を織り込みながらも、しかしあくまでもシンプルかつストレートな曲調/構成でノリよく聴かせる。もはや今流行の「余計な音を削ぎ落とした」系の作品と言い切れるかもしれない。曲単位ではなく、「アルバム」としてまとまってる感は前作より上か。それ故に「気づいたら終わってた」みたいな感覚も。一聴しただけでは捨て曲に感じる曲でも、「あ、ここブヒれる」みたいなパートが必ず一箇所はあったりするし、少なからず前作並に評価すべき(されるべき)作品だと思う。ローレンに刺し殺されたいってんなら別だが(いや、むしろローレンに刺し殺されたいんじゃないのか・・・?)



闇堕ち ・・・このようにメディアおよびフアンに対して付け入る隙を一切与えない、ディスる暇もない潔さという点では、デフヘヴンの新しいバミューダ海峡を彷彿とさせる。もはやチャーチズが闇堕ちしたらデフヘヴンになんじゃねーかって。まぁ、それは冗談として→今作、【新しい音楽をやってる=いい音楽】という思考の人にはまるで向かないアルバムです。確かに、ここまで【変わってない】となると、引き出しが少ないとか、結局これしかできないみたいな批判をされがちだ。でもおいら、【新しさ】より大事なのは【ソングライティング】だと思ってる人間で、僕がLiturgy『The Ark Work』よりDeafheaven『新しいバミューダ海峡』を高く評価する理由もそこにある。結論として、この『Every Open Eye』の勝因は徹底して【新しさ】を捨てたことです。つまり、Hostessさんはチャーチズを日本に呼ぶついでにデフヘヴンも呼んでくださいw

エヴリ・オープン・アイ
チャーチズ
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Children of Bodom 『I Worship Chaos』

Artist Children of Bodom
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Album 『I Worship Chaos』
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Tracklist
01. I Hurt
02. My Bodom (I Am The Only One)
04. Horns
05. Prayer For The Afflicted
07. Hold Your Tongue
08. Suicide Bomber
09. All For Nothing
10. Widdershins

アンチ・イェンス同盟 ・・・昨今のメタル界隈には「イェンス・ボグレンと仕事してないバンドは時代遅れ」みたいな風潮が無きにしもあらずで、その証拠に今やメロデス四天王のうち、スウェーデンのSoilworkArch Enemy、そしてDark Tranquillityイェンス・ボグレンの手中に収められ、しかしその一方で、そんな風潮クソ食らえという勢力があるのも事実で、その言わばアンチイェンス・ボグレン同盟の先陣を切って立つバンドこそ、北欧フィンランドのギター・ヒーローことアレキシ・ライホ率いるChildren of Bodomだ。このチルボドといえば、初期の頃は"エクストリーム・パワーメタル"とかナントカ呼ばれたりしたけど、しかし00年以降のメロデス界に降りかかったUSを発祥とするモダン・ヘヴィネス、いわゆるモダン化の流れを直に受け、それが特に顕著に表れた5thアルバム『Are You Dead Yet?』、そして近年メタル界の三大駄作の一つで知られる6thアルバム『Blooddrunk』をトドメに、「もうどうにでもな~れ」と彼らに見切りをつけた人も少なくないだろう。その結果、いわゆる初期厨やニードル厨が大量発生する事態となった。



黄鎌 ・・・そんなわけで、チルボドのアルバムを聴くのは6thアルバム以来実に数年振りで、今のチルボドが一体どうなっているのか、試しにピーター・テクレンをプロデューサーに迎えた8thアルバム『Halo of blood』を、俺たちのアップル・ミュージックを使って聴いてみたら驚いた。一曲目から赤鎌アルバムのパチモンで、しかしその内容は普通に傑作で笑ったんだが、そんな"チルボド復活"の兆しを受けて、その前作から約二年ぶりとなる9thアルバム『I Worship Chaos』を発表した。前作の勢いはそのままに、メロデス然としたファストなアグレッションを発揮する#1,#4,#6,#7,#8、ド派手なGソロだったりキーボードとのソロバトルを繰り広げるドラマティックなスローナンバーの#5,#9、そしてサノバビッチ系モダン・ヘヴィネスの#2,#10など、スロー/ミドル/ファストな曲でメリハリを効かせながら、メンバーそれぞれのソロパートという名の見せ場も要所で垣間見せ、従来のシリアルキラー的効果音みたいなタマタマフィンフィンパフパフキラキラした音じゃなくて、それこそジャケの黄泉の入り口に誘うような神秘的かつ妖艶な神秘性を帯びた、同郷のSwallow the Sunを彷彿とさせるキーボードのアトモスフィアを広域に展開しつつ、そしてアレキシのギターとのハーモニーを全面に押し出している。前作より展開に幅をもたせている印象。

モダン化再びッ!! ・・・なんだろう、前作が赤鎌こと『Hate Crew Deathroll』回帰路線なら、今作の黄鎌は彼らのモダン化が加速した5thアルバム『Are You Dead Yet?』を、隣国のメシュガーやDjentをはじめ、7ギョン(弦)ギターを駆使した現代的モダン・ヘヴィネス的な解釈をもって再構築したようなイメージ。しかし”モダン”という言葉を聞くと、あの頃のトラウマが甦る人もいるかもしれない。とは言え、あの頃とは違って往年の"ボドムらしさ"を前提にモダン化しているので、さすがに白鎌ほどの勢いがあるというわけじゃあないが、少なくともモダン化以降の作品の中では上位に置けるくらいは聴けます。スウェーデンのSoilworkイェンス・ボグレンという名の電車に乗って、アメリカ主導のモダン化の波から無事逃れることに成功したが、Soilworkと同じようにモダン化して落ち目となったこのチルボドは、本作品で他人の力を借りず自らの手で再びッ!!モダン化の道を歩もうとしている。なおインフレイムス。
 
I Worship Chaos
I Worship Chaos
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Children of Bodom
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Crosses 『†††』

Artist Crosses
†††

Album 『†††』
†††

Tracklist
01. †his Is a †rick
02. †elepa†hy
03. Bi†ches Brew
04. †hholyghs†
05. †rophy
06. †he Epilogue
07. Bermuda Locke†
08. Fron†iers
09. Nine†een Nine†y Four
10. Op†ion
11. Nine†een Eigh†y Seven
12. Blk S†allion
13. †
14. Prurien†
15. Dea†h Bell
 
【ベビメタ大好きおじさん】・・・VersaEmerge改めVERSAのプロデューサーでも知られるFarShaun Lopezと、今年のSonisphereBABYMETALとの共演を果たし、晴れて”ベビメタ大好きおじさん”の仲間入りを果たしたDeftonesのクソデブことチノ・モレノによるプロジェクト、Crossesの1stフルでセルフタイトルの『†††』なんだけど、意外や意外かのSumerian Recordsからリリースされた本作品は、2011年と2012年にリリースされた二枚のEPを含めた(新録曲は実質5曲)初のフルアルバムとなっている。

主な流れとしては、EP1→EP2→新録曲→EP1→EP2→新録曲→EP1→EP2→新録曲・・・といった構成で、過去作のEPは置いといて、新曲の感想を述べると→まず#3の”Bi†ches Brew”からチノのフェミニンな妖しい歌声とダウナーかつヘヴィなムードが織りなす、まさに†††節全開のエレクトロ・ロックで、ラストのチノのシャウトやヌ~・メタル的なヘヴィネスはデフトーンズを彷彿とさせる。#6”†he Epilogue”は比較的ポジティヴ な曲、#9”Nine†een Nine†y Four”は仄かにノスタルジックなレトロ感を纏ったアンニュイな曲、#12”Blk S†allion”はファンキーなギターをフューチャーした曲、ラストの#15”Dea†h Bell”はグリッチ感を押し出したピアノ主体のアンビエントナンバー。といった感じで、新録曲はどれも個性のある曲で、特に#3が自分は好き。で、あらためてEPの曲を聴いてみても、#5や#10の名曲っぷりを再確認したり、#14に至ってはVERSAに通じる音使いを感じたりする。要するに→時にレトロホラー映画のように不穏で陰気な空気を漂わせ、時に淫夢を見ているかのような錯覚を憶えたり、時に椎名林檎ばりのアンニュイなオルタナやってみたりと、今にもとろけて、どこまでも堕ちてしまいそうな艶かしいエロスを内包し、それでいてポップな美狂乱を繰り広げる幻想的かつ中二病的なトリップ世界は†††ならではだ。これが”ベビメタ大好きおじさん”がやってる音楽だなんて想像できないよ!
 
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