Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

レビュー (H)

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

Hacride 『Back to Where You've Never Been』 レビュー

Artist Hacride
Hacride

Album 『Back To Where You've Never Been』
Back To Where You've Never Been

Track List
01. Introversion
02. Strive Ever To More
03. Synesthesia
04. Overcome
05. Edification Of The Fall
06. To Numb The Pain
07. Ghosts Of The Modern World
08. Requiem For A Lullaby

フランスの西部はポアティエ出身の四人組、Hacrideの約四年ぶりとなる最新作で、ノルウェイの王手Indie Recordingsからリリースされた通算四作目『Back To Where You've Never Been』なんだけど、同郷のKloneと並び”Gojiraのフォロワー”として知られる彼らだが、前作『Lazarus』までのボーカルとドラマーの二人が脱退したとはいえ(新メンにKloneのドラマーFlorent Marcadetを迎えている)、オープニングの#1”Introversion”のオリエンタルな神秘性やUSグルーヴ/モダンヘヴィネスそして新ボーカリストLuiss RouxによるUSハーコー勢リスペクトな縦ノリ系の雄叫び、#2”Strive Ever To More”での変拍子を多用したエクストリーム・プログ/テクニカルなスタイルを耳にする限りでは、十分に本来の”Hacrideらしさ”を感じる実にダイナミズムかつexperimentalismに溢れた作風ではあるし、しかも#3”Synesthesia”では初期The Oceanもしくは初期Cult of Lunaを彷彿とさせるスラッジーな轟音ヘヴィネスを大地にズッシーンズッシーン轟かせていて、(あれっ?コイツらこんな音楽性だったっけ?イケるやん!)と度肝を抜かれた。そして中盤のインストがヤケにカッコイイ#4”Overcome”、Toolishなオルタナティブ・ヘヴィ成分およびDjent成分配合の鬼グルーヴが凄まじい#5”Edification Of The Fall”、インスト主体の#6、再びジェントライクなゴリゴリなリフ&モダンヘヴィネスを擁しながら怒涛の展開力を見せる#7”Ghosts Of The Modern World”、再びトゥーリッシュなラストの#8まで、いわゆる【大作志向】で全7曲トータル約1時間という妙な冗長さを感じた前作とは違い、全8曲トータル約42分というコンパクトに凝縮された作風かつ今時のDjent成分配合のシンプルでモダンなエクストリーム・メタルやってる本作すき。なんつーか、前作みたいなネットリ感のある混沌とした雰囲気は薄くなって、存外サッパリとした音に変わったというか、#6を筆頭にCynicTexturesそしてToolを連想させるオルタナ/プログレ成分配合のスペーシーな音響系【ATMS】空間の形成に意識を向けた作品、そんな印象。要するに、その手の好き者にグッと訴えかけるナニかがある。まぁ、この手の”流行り”の音に合わせてくる辺りは流石のIndie Recordingsといった所。良作。
 
Back To Where You’Ve Never Been
Hacride
Indie Recordings (2013-04-29)
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Heaven Shall Burn 『Veto』 レビュー

Artist Heaven Shall Burn
Heaven Shall Burn

Album 『Veto』
Veto

Track List
01. Godiva
04. Fallen
06. You Will Be Godless
07. Valhalla [Blind Guardian cover]
08. Antagonized
09. Like Gods Among Mortals
10. 53 Nations
11. Beyond Redemption

CalibanMaroonと並んで三大ジャーマンポテトメタルコアの一角を担う、Heaven Shall Burnの約三年ぶり通算七作目となる『Veto』が、今となってはホントーに貴重な硬派で漢クサいガチムチ系メタルコアやってて、その内容も相変わらず壮絶的な件。で、イギリス人画家ジョン・コリアが1898年頃に描いた『ゴダイヴァ夫人』をアートワークに掲げた本作品は、5thの『Iconoclast』からライブ作品『Blindersturm』に続く三部作の最終章である2010年リリースの前作Invictusからは約三年ぶりの新作で、とりあえず一曲目のゴダイヴァを聴けば分かるとおり、相変わらず鋭利なエッジを効かせたゴッリゴリかつブルータルなGリフとツインギターのハモリが織りなす90s北欧メロデスリスペクトな”無慈悲”でありながら【美しいかぎりの、聖い心もちの女性】と讃えられたゴダイヴァ夫人のキメ細やかな素肌のように滑らかで美しい叙情的なメロディを主体に、そしてフロントマンMarcus BischoffのUSニュースクールHC界隈リスペクトな、ある種【悪魔】のような只ならぬ【狂気】を感じる残虐的なスクリームが、今やベテランと呼ばれる長い活動歴の中で培ったその成熟した形/スタイルと共に過去最高のパフォーマンスを発揮し、そして近年のDIR EN GREYやワンオクの最新作でも知られる重鎮チュー・マッドセンの彼らHSBの作品および作風そして【精神性】に対する親のような理解ッが最高の成果を生んだ結果→まさに彼らの【集大成】と呼べる一作となった。そして、この作品でジャーマンHC界隈で頭ひとつ抜きん出た絶対的な存在へとのし上げることに成功した結果→本国ドイツのチャートで二位を獲得するという快挙を成し遂げた。ゲストVoに本家ブラガのハンズィ・キアシュを迎えた#7”Valhalla”やKilling Jokeの”Beyond Redemption”のカバーも王者としての風格、余裕すら感じられる。冗談じゃなしに、久々にここまでゴッツいメタルコア聴いた気がする。それぐらい、もはや『伊藤英明×坂口憲二』もビックリのアツいキモチ入りまくりな一枚。良作。
 

VETO
VETO
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Heaven Shall Burn
Century Media (2013-04-19)
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Hypomanie 『Calm Down, You Weren't Set On Fire』 レビュー

Artist Hypomanie
Hypomanie

Album 『Calm Down, You Weren't Set On Fire』
Calm Down, You Weren't Set On Fire

Track List
01. 19 Stars And The Sweet Smell Of Cinnamon
02. Alissa Loves Perfume
03. If Only The Seas Were Merciful
04. Lullabye For Ian
05. Pale Blue
06. You Never Listened To The Birds

An Autumn for Crippled ChildrenCold Body Radiationと並んで、いわゆる”ダッチ産ポストブラック三連星”の一角を担う、スイーツ系男子S.氏による一人ポストブラックこと、Hypomanieの約一年ぶり通算三作目『Calm Down, You Weren't Set On Fire』なんだけど、本作品は良質なインスト系ポストブラックだった前作A City in Monoの延長線上にある、凍えるほどに冷たく、そして儚くも甘~いメロディが洪水のように聞き手に襲いかかる”スイーツ系ポストブラック”を素直に踏襲してて、シューゲ流れのチリチリとした細かい音の粒が痛風のような痛みを与えるデプレッシヴポストブラの#1からしてHypomanie節全開で、ポストパンク的なノリとポストロック的な穏やかでヒンヤリとしたメロディが北風小僧バリに吹き乱れる#2、あまりにも美しすぎる壮麗優美なメロディとポストロック然としたストーリー性をもって美しくも繊細な音世界を形成していく#3、序盤の悲哀に満ちた泣きメロから打ち込みを使った朗らかな中盤そして感動的なほど美しく壮麗なスケールに溢れた終盤という約10分間のクッソドラマティックな#4、初っ端からBlackgaze=ブラゲ然とした激しい疾走感と荒涼感をもって直走る#5、#5の疾走感を受継いだ#6で終わり。特に、まるでIf These Trees Could Talkバリに優美でリリカルな物語に心惹かれる#3” If Only The Seas Were Merciful ”と#4” Lullabye For Ia ”の二曲には、ポストブラだからといって決して侮ってはならない、ポストブラならではの確かな”良さ”がある。その完成度は前作以上かも。で、こうなると来月にリリースされるAn Autumn for Crippled Childrenの新作が俄然楽しみになってくるわけだが、さてさて。

Helms Alee 『Weatherhead』 レビュー

Artist Helms Alee
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Album 『Weatherhead』
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Track List
1. Intro
2. Elbow Grease
3. 8/16
4. Music Box
5. Pretty as Pie
6. Anemone of the Wound
7. Mad Mouth
8. Epic Adventure Through the Wood
9. Speed Sk8r
10. Pig Pile
11. Revel!
12. Ripper No Lube
13. Born in Fiberglass
14. Weatherhead

2005年に解散したHarkonenBen Verellen率いる、2007年にUSはシアトルで結成された3人組、Helms Aleeの約三年ぶりの2作目『Weatherhead』なんだけど、男女ツインボーカルを特徴としたこのバンドのスタイルとしては、メルヴィンズやボリスを彷彿とさせるノイズ×ストーナーにマストドン的なスラッジやポストロック、サイケやアコギなどの様々な音をプログレっつーかマスい感度を持って仕立て上げたような、言わばJulie Christmasみたいなオルタナ系轟音ロックで、Pelicanが在籍していたHydra Head Records所属だったり、本作の”エピック×猫kawaii”をモチーフにした芸術的なアートワーク/デザインをアーロン・ターナー兄さんとフェイス姐さんコンビが担当しているあたり、彼らのサウンドの根底にはその手のハードコア精神やオルタナ精神が確実に存在し、そして前作同様にプロデューサーには初期のMastodonIsisを手掛けた大物マット・ベイルズが担当しているってんだから、そりゃ素晴らしい内容が確約されてるってもんですね。とりあえず言えるのは、KylesaTrue Widowが好きならまず間違いないバンド、という事。なんつーか、ソフトなKylesaっつーか、そんな感じで、シアトル出身なのにテキサスっぽい香りがするのが特にツボ。兎に角、US男女混成ツインボーカルの三強はコイツらで決まりです。

 イントロの#1に次いでBaronessライクなストーナー世界を繰り広げる#2”Elbow Grease”、暗黒轟魔神を召喚するスラッジーなヘヴィサイケリフと摩訶不思議でkawaiiメロディをプログレスに交錯させる#3”8/16”、まるでTrue Widowを聴いているかのような、ベンとダナの脱力系ツインボーカルが織り成す絶妙なコーラスとハーモニーが温かく夢心地な世界へと聞き手を誘う#4”Music Box”はガチ名曲。で、スペーシーなオルタナ的イントロで始まりマスく刻むヘヴィなリフでスローに進んでから色鮮やかなメロウネスへと展開する#5”Pretty as Pie”、シブい哀愁が滴り落ちるフォーキーなアコギインストで作品の流れに絶妙なアクセントを施す#6”Anemone of the Wound”、ポストロック的な美メロで幻夢世界へと誘い込んでからノイジーなギターとベンの野獣バリの咆哮を轟かせる#7”Mad Mouth”、ポップなメロいパートと超絶ドリーミーなダナの歌パートが演出するイソップの”金の斧世界”とその夢の世界を吹き飛ばすスラッジーな轟音と共にベンの咆哮が襲いかかる#8”Epic Adventure Through the Wood”、マストドン的なリフ回しで攻撃的ななハードコア精神を魅せる#9”Speed Sk8r”、再び童話のようなアコギナンバーの#10”Pig Pile”、曲後半のスラッジーな轟音とギターのソロパートとの鬩ぎ合いがカッコイイ#11”Revel!”、ウネリを効かせたヘヴィな轟音リフの応酬を聴かせる#12”Ripper No Lube”、パンキッシュなボーカルとスラッシーなリフで疾走するタイトルトラックの#14”Weatherhead”でハードコアに〆る。捨て曲がないのは言わずもがななんだが、アルバムの流れとしては、前半にメロウな新機軸的ナンバーを置いて、後半の曲は前作みたいなヘヴィ/jハードコア路線を踏襲した感じ。

 前作『Night Terror』みたいな、男女混声ボーカルの絶妙な掛け合いと硬派なリフを主体に作られた音のヘヴィネスは気薄にはなったが、その代わりにドリーム・ポップ的なオルタナ/ポストロック寄りのメロディが格段に増えていて、それがまた作風にジャケみたく色鮮やかさと楽曲のバラエティさを生む大きな要因となり、前作から着実に”進化”したと感じるその”変化”を存分に楽しませてくれる一枚となっている。個人的には1stよりも好きだし、今年のBESTに入ってもおかしくないレベル。・・・そんなわけで、前作よりも格段とメロディを強めた本作も素晴らしくイイ内容。今年はKylesaの精神を宿すTrue Widowの新作とEPとの出会いに驚き、そして楽しませてもらったが、本作はそれらと勝るとも劣らないレベルの良作です。オススメ。

B

Weatherhead
Weatherhead
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Helms Alee
Hydrahead Records (2011-06-21)
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Hands 『Give Me Rest』 レビュー

Artist Hands
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Album 『Give Me Rest』
07

Track List
1. I Will
2. Water
3. Cube
4. The Helix
5. Here I Am
6. Jovian
7. Northern Lights
8. 2005
9. Restart
10. Give Me Rest

USノースダコタ州はファーゴ出身の三人組、Handsの約二年ぶりの通算三作目『Give Me Rest』が結構な良作なんだけど、彼らのスタイルとしては、”ポストハードコア~ポストメタル~スラッジ~ポストロック”などの様々な音階を右往左往する、新作が好評のJuniusみたいなハイブリット型の”Post"スタイルで、はち切れんばかりに押し寄せるブロッコリーの様に凝縮された轟音と共に激しいスクリームと低音グロウルやエモいクリーンボイスを操り、そしてプロスレスな感触を与えながら変幻自在に展開していく。そのまさしく”Post"な音楽性は、同じUSのEast Of The Wallとの共通点を多く見いだす事ができる。けど、EotWよりも俄然ポストHC/メタルコア寄りで、Intronaut的なexperimentarismを垣間見せる場面もある。つうか、所属がFacedown Recordsってのが、またなんとも分かりやすいですね。

  とりあえず、ハードコアな怒号とエモいメロウネスがプログレスに交錯する#1”I Will”、オルタナ的な雰囲気がメロディアスにそしてエモーショナルに演出する場面と激しくけたたましい轟音を取っ替え引っ替えする#2”Water”からしてツカミは文句なしで、実にポストHC的なリフとヘヴィな轟音が激しくせめぎ合う#3”Cube”、Intronautっぽいアトモスフェリック/ポストロック的メロウネスとTool的なキザミを擁した前半からドヘヴィな怒轟音ッをブチ鳴らす後半へと繋がる#4”The Helix”、突き抜けるほど爽やかな終盤のクリーンVoが聴きどころの#5、今度はズッシリと重たいヘヴィネスが迫り来る前半から心地よいメロウネスが安らかに響き渡る後半へと展開する#6”Jovian”、ポップなノリでエモく展開する#7”Northern Lights”、 Intronaut 的な独特の浮遊感やGojira的なバンッ!バンッ!するグルーヴィがパない#8、キザミリフを擁してプログレスに展開する#9、メロウな#10で〆る・・・という感じで、”この一曲”と呼べるのは#1や#2、又は#4だけかもしれないが、どの曲も平均を優に越えてて捨て曲がないのは◯

 ・・・兎にも角にも、Juniusの新譜Reports From The Threshold of Deathが気に入った人は聴いてみるといいかも知れない。今のJuniusから耽美性を抜いて代わりにGojira的なハードコア精神をブチ込んでからemoってみた感じのサウンドで、素直にカッコイイです。つーわけでこれ、轟音好きならマストだは。

B

Give Me Rest
Give Me Rest
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Hands
Facedown (2011-07-05)
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