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音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

Live感想

【12/09】BAND-MAID お給仕 TOUR Autumn-Winter 2017 追加公演 「燃えたの?萌えたの?どっちだったの?」〜燃 vs 萌〜@Zeppダイバーシティ

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なんだろう、「色々あった」としか言いようがないんだけど、とりあえず俺たちダイバー完全敗北して笑った。

新木場スタジオコーストで開催されたワンマンお給仕ツアーファイナルからから2週間ぶりに追加公演のお給仕を受けに東京に来たわけなんだけど、なんかもう東京に住んだ方が早いんじゃねーかって感じなんだけど、だから東京の音楽業界の方いたら僕を雇ってくだちい、なんつって。そうだ!良いこと思いついた!サイコパス渡辺に雇ってもらおう!なんつって。でも、今日のお給仕の前日にWACKのフェスがあったのはちょっと面白かった。

まぁ、そんな冗談は置いといて、とりあえず前回のツアーファイナルのお給仕で見せた過去最大規模の演出、その高いハードルをこの追加公演でどう超えてくるかに期待と注目が集まった。個人的にツアーファイナルの記事の中でダイバーシティの見所として挙げたのは以下の5項目だ。

【12/09】追加公演Zeppダイバーシティの見所
  • 「お給仕はじめます」で始まるか否か
  • メンバーも自身ありげなセットリスト
  • 改めてステージング&舞台演出
  • ダイブ賛成派VS.ダイブ否定派の最終決戦
  • 女ダイバーの回収(右手の童貞卒業)
今日のお給仕の整理番号は新木場をゆうに超える、それこそ最前中の彩前が狙えるクッソ良番で、開場から数分で会場入りするとドセンから上手にかけて一人ずつ最前が埋まっていき、そして自分の番になってまだ空いている上手側の最前に陣取った。ほぼ新木場の時と同じ、つまりギターの歌波が真ん前にくる位置だ。ステージは新木場よりも横に広く、ステージには新木場と同じく草が装飾された5枚のモニターと大きなシャンデリア。ここらは新木場と変わらない。

6時開演。お馴染みのSEでメンバー登場かと思いきや、なんとSEが新バージョンに!後ろのモニターにはロゴがアイアンメイデン風に変わったBAND-MAIDの文字が浮かび上がる!僕は「おうおうおうおう、そうきたか」とワクワク感がマシマシになる中、まずは初っ端の見所として挙げた「お給仕はじめます」で始まるか否か、その運命の結果は「お給仕はじめます」は今回もなかった。おいら、今回のお給仕で「お給仕はじめます」で始まるか否かを確認することで、このバンドメイドの本性が「従順なメイドなのか」、はたまた「ただの勘違い女バンドなのか」を図る大きなポイントとして捉えていて、何故ならこうやって「メイドらしさ」のある演出、つまり個性を無くしていくことで、一般大衆に結合していく売り方に変わっていくことに僕は否定的だからだ。なんだろう、そのロックバンドにあるまじき「ハンパ」な行為というか、そのロックバンドらしからぬ「ブレ」みたいなのってどうも日和って見えるしクソダサい。だから、今日のお給仕で「お給仕はじめます」がなかった場合、僕はバンメアンチになって今後はバンメをディスってやろうと考えていた。で、シン・SEが鳴り終わって静寂の中でまず一番に聴こえてきた音は、なんと彩ちゃんの「お給仕はじめます」ではなく、歌波のギターだった。その瞬間「あっ・・・」ってなったのもつかの間、「でもちょっと待って、なんだこのクソカッコイイ始まり・・・って、これ新曲じゃん!」ってなった。バックのLEDモニターには歌詞が映し出され、とにかくこの新曲は歌詞がこれまでになく強烈な意志が込められた歌詞で、その中でも「宣告」の文字が一際印象に残った。その新曲のタイトルは”World Domination”、これは来年2月14日にリリースされる2ndフルアルバム『WORLD DOMINATION』すなわちバンドメイドが結成当初に掲げた『世界征服』宣告するかのような曲で、その曲調自体もメジャー感マシマシでカッコイイんだけど、特にブレイクダウンみたいなパートが”モラトリアム”みたいな感じで頭振れそうだった。恐らく、この新曲は2ndフルアルバムの一曲目に収録されると予想。


メイドは常に前進し進化し続けていたんだ。「過去」に囚われていたのは俺たちご主人様だったんだ。たかが「お給仕はじめます」で始まるか否かでバンドの全てを測ろうとするなんて愚の骨頂だったんだ。今のバンドメイドにとって、ステージ演出およびバンドの世界観をより良いものにしていく上で、「お給仕はじめます」の存在はその世界征服の足かせにしかならないのだ。そう考えたら、「お給仕はじめます」を排除したことはお給仕における大きなエポックメーキングに値するかもしれない。この「変化」は「正しい選択」なのか「間違った選択」なのか、それはまだ今の段階では判断できない。

続いて、バンメンバーも自信ありげなツイートしてた今日のセットリストについてなんだけど、まず初っ端から新曲ブッ込んできた時点で今日のセトリはもう本当に予測不能で、その新曲の後に2曲目で”alone”が始まった時は「エ゛エ゛~!?ここでマジアローン?!」っていう感じで、映画『ホームアローン』のマコーレ・カルキンみたいになった。で次に3曲目に”FREEDOM”が来た時は「えうっそ、えうっそ、早くないっすか、フリーダム早くないっすか」ってなって、4曲目に”Unfair game”を挟んでから、MISAのソロから始まる5曲目の”Play”の後に6曲目で”セクレト”こと”secret My lips”が始まったら「もう(セトリ)分かんねぇなこれ・・・」って僕は理解することを諦めた。メンバーがあれだけセトリに自信ありげだった理由がわかったわ。こんなん読めねえわ。なにこのドSなセトリ。

見所の一つであるステージングおよび舞台演出の面では、もはや殆どの曲がソロやアレンジで始まったんじゃねえかってくらい、楽器隊の三人が活躍する場面が多くて、中でも新木場と違ったのはメジャー感溢れるイントロを追加で鳴らしてたこと。それについてちょっと心配になったのは、お給仕の醍醐味であるノンストップな連続性や勢いテンポに悪影響を及ぼさないかという疑問。一方で舞台演出では、今日はやっぱり5枚のモニターが大きな役割を果たしていて、特に小鳩ソロの”TIME”が終わった後にメンバーが一旦全員ステージ袖に捌けると、後ろのモニターにカセットテープっぽいものが映し出されて、それが再生されるとまだお給仕で披露されたことのない”OOPARTS”をはじめ、”Beauty and the beast”や”Don't apply the brake”などの過去作の音源がミックステープ的な感じで断片的に流れて、「オイオイオイオイ、これはもしかしてもしかすると~?」みたいに期待感を煽ってからの「遂に”Thrill”キターーーーーー!!」って感じ。なんだろう、小鳩を8レベルまで上げてしてようやく「初スリル」が見れて嬉しかった。皆んなで「ヘーイ!」のコールできた。そこで頭に浮かんだのは、「ちょっと待って、これはもうミックステープの過去曲を遡って披露するパティーンきたこれ?」ってウッキウキになってたら全然そうじゃなくて、流石に「エーーー!!この演出この流れで過去曲一切やらんのかーーい!スリルだけかーーい!」ってツッコんだわ。あれか、あのミックステープはこれから過去作の曲を小出しにしていく宣言か。個人的に過去作で聴きたいのは”Price of Pride”や”Don't Apply The Brake”、あとは「さっさと”Beauty and the beast”やれやデブ」って感じ。あと、個人的にこのミックステープの中に  聴いたことない曲もあって、それこそこの度再発が決まったBAND-MAIDの最初期のアルバム『MAID IN JAPAN』の曲で、実は今まで自分は『MAID IN JAPAN』を聴いたことがなくて、確かに今はCD廃盤になっているが、音源自体は配信とかで聴けなくはないのに一切手を付けてなくて、それというのも、これは完全に個人的なものなんだけど、自分の中で「聴いたことがない音源があった方が面白い」という謎の価値観を持っていて、まさにその価値観をバンドメイドに当てはめた場合、この『MAID IN JAPAN』が「聴いたことがない音源」として自分の中で存在し続けていて、しかしそのアルバムが遂に再発されるとなると、流石にその謎の価値観を捨てて聴かざるをえないというか、この再発のタイミングで解禁しなきゃいつするのって感じ。

この流れでダイバーの話は正直虚しすぎる。確かに、”Don't let me down”の時にダイバーおったけど、新木場と比べるとダイバー全滅で笑ったというか、やっぱZeppダイバーシティの場合は柵が多くある箱なんで、ダイバー的にも飛びづらい箱なのかもしれない。でもなんかダイブ禁止の張り紙があったらしい?客の盛り上がり的にも、新木場と比べると大人しかったかなというより、今日はセトリが初っ端から想定外だったし、セトリがイビツ(ドS)でお給仕の流れが全く読めなかったのもあって、もちろん十二分に盛り上がってはいたのだけど、その盛り上がりは断片的なモノであり、新木場のような継続的な盛り上がりではなかったかもしれない。でも音響だけは新木場と比べ物にならないくらい改善されていて、彩ちゃんの歌から楽器隊の音までバランス良く聴こえていた。

【12/09】@Zeppダイバーシティ
セットリスト
01. Opening
02. World Domination 
03. alone
04. FREEDOM
05. Unfair game
06. Play
07. secret My lips
08. Don't let me down
09. Take me higher!!
10. matchless GUM
11. Daydreaming
12. Before Yesterday
13. Awkward
14. TIME
15. Thrill
16. YOLO
17. Puzzle
18. LOOK AT ME
19. decided by myself
20. モラトリアム
21. Don't you tell ME
22. Shake That!!
23. the non-fiction days
24. you.
25. REAL EXISTENCE
26. Choose me

あらためて見ても今日のセトリ、ちょっとイビツ過ぎんな・・・って感じなんだけど、本来ならお給仕終盤に持ってくる”secret My lips”や”alone”が前半にあって、逆に本来ならお給仕序盤の盛り上げ役の”モラトリアム”や”Don't you tell ME”を後半に持ってきて、そして極めつけはこの秋冬ツアーでオープニング曲としてその存在感を発揮してきた”Choose me”を大トリに持ってくるあたり、なんだろう「やっぱこいつらこえーわ」ってなったよね。こうやってオープニング曲として活躍してきた曲を、一転して大トリに抜擢しても全然通用してしまうというか、それこそバンドメイドの楽曲が持つ「柔軟性(フレキシブル)」を強く垣間見せる部分でもあるし、こうやってベタなこともイビツなことも両極端なこともできちゃうこのメイド恐ろしすぎる。今ツアー最高の全25曲演って、”スリル”以外でめぼしいところでは”Before Yesterday”や”Shake That!!”が追加されている。

小鳩「くるっぽ~!」
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俺ら「デブっぽ~!」
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小鳩「萌えたの?燃えたの?ツイートするっぽ!」
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俺ら「だからオメーには萌えねぇし燃えねぇよ野口」
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今日の「おまじないタイム」こと「スーパーデブっぽタイム」では、ケツアゴことMISAがドラムで小鳩の邪魔をする展開が見れたし、今日の歌波は新木場と違って真っ赤なPRSを輝かせながら、新木場以上に幾度となく僕の目の前でGソロを披露する姿は、まさにカナミ・カエルオーカーフェルトでしかなかった。やっぱ歌波は僕にめっちゃレスくれるから推せる。相変わらずスラッシーなザックザクなキザミがキモティカった。今日の彩ちゃんはなんか意識的に前方にレス配ってた気がする。リアルに自分と10秒間くらい見つめ合ってた気がするし、ついでに指も刺されたような気がするし、でもこれは間違いなくいつもの勘違いだと思うから彩ちゃんマジドS。でも珍しく彩ちゃんが上手側一杯まで来て煽ってたのはレアだった。あと、なんか彩ちゃんが歌い出し間違えたらしいけど全然気づかなかった。もしかして彩ちゃんが不自然に屈んだ時か?その時の彩ちゃん妙に可愛かったんだが・・・完全に「萌えた」わ。

予想したとおり、今年最後となる本日のワンマンお給仕は、来年以降のバンドメイド、その新しいヴィジョンすなわち「シン・メイド」をご主人様・お嬢様に「宣告」するような、まさに世界基準世界規模のお給仕、その幕開けに相応しい追加公演だった。でもソールドアウトしなかったのは良かったと思う。そもそも、去年までクソ無名だったバンドが今年新木場とZeppダイバーで演れただけでも贅沢な話で、もし今日の追加公演がソールドしてたら絶対に勘違い女バンドになる所だったからソールドしなくて良かったわ。終演後は、5枚のモニターに来年の2月14日に2ndフルアルバム『WORLD DOMINATION』の発表と(prediaと被ってるんだよなぁ・・・)、そして来年の4月から始まるツアーの大阪名古屋東京の日程が映し出され、そのツアーは世界への【宣告】ツアーとなるらしく、それに合わせて今日お披露目となった新ロゴとシンボルマークも新たに公開された。帰りにその新ロゴ&シンボルのステッカーを配ってたけど自分は貰わなかった。しっかし、来年は更にキャパの広いZepp東京でやるとか攻めすぎだろ。

『世界征服』とは一体何なのか?

『世界征服』・・・それは、今や日本を代表するアーティストにまで駆け上がったBABYMETALを例に、今のBAND-MAIDが置かれた状況を重ね合わせてみれば、自ずとその答えは見えてくる。ご存知、ベビメタは2013年にサマソニ初出演を飾り国内で話題を掻っさらうも、しかし国内での人気は意図的にほどほどに抑えてから、逆に今度は海外からフェスのオファーやワールドツアーを重ね、その海外で得た人気をいわゆる逆輸入みたいな形で再び日本に凱旋し、爆発的にその人気に火がついたように、今日に追加公演でBAND-MAIDが掲げた『世界征服』というのは、その「サマソニ以降のベビメタ」がやってきた海外展開の小規模版みたいな計画を目論んでいるのかもしれない。何故なら、今のBAND-MAID「サマソニ以降のベビメタ」と全く同じ状況で、今日のお給仕で発表された来年4月の「宣告」ツアーも現段階で決まっているのは東京大阪名古屋のたった三ヶ所という、明らかに規模の小さい国内ツアーで国内のご主人様・お嬢様の飢餓感を煽る気満々な所を見ても、来年のBAND-MAID「サマソニ以降のベビメタ」と同じように海外メインで活動していく可能性が高い。その流れで、国内凱旋一発目がMステなんて話も、もしかするともしかするかもしれない。勿論、これは全て「元日本一のベビヲタ」である僕の推測に過ぎない。しかし、今のBAND-MAIDの周辺を整理すればするほど、今のBAND-MAID「サマソニ以降のベビメタ」と解釈すると驚くほどにシックリくる。恐らく、既に小鳩ミク改め小鳩ヨシキの頭の中には、『世界征服』という『野望』その詳細なヴィジョンが描かれているハズだ。とは言え、その『世界征服』という大きな野望がどの程度の規模で計画通りに進むかなんて未知の話で、今はただ来年の2ndアルバムと4月からの国内ツアー、そして『世界征服』へと繋がる更なる続報を待つしかない。とにかく、来年もBAND-MAIDの「動き」に目が離せないのは確かだ。

なんだろう、今日のお給仕を体験して思ったのは、「新規が増えるってそういうこと」ってのを古参はこれから徐々に実感していくんじゃあないかって。それこそ今日の演出がそれを強く示唆していたと言っても過言じゃあなくて、つまり「これから」の未来志向の面と「これまで」の「過去」を紡ぎ出すような演出でもあって、そこのほころびが生まれたらバンメは将来危ういんじゃあないかな。今年付いた新規を見す見す逃すような余裕は今のバンドメイドにはない。そういった意味でも、今のバンドメイドは良い面とそうでない面がグッチャグチャに混ざり合わさってる。色々な意味で今が一番ロックバンドらしくて、今が一番面白い時期なのかもしれない。

改めて、個人的に今日のお給仕が今年のライブ納めで、まさか自分自身今年の1月に知ってから8回もお給仕に帰宅するなんて想像もしてなかった(我ながら頭おかしい)。振り返ってみると、ワンマンに限ると例外だった初ワンマンの大阪以外は全部一桁と二桁のクッソ良番(そのうち2回も最前中の彩前)でお給仕を受けられたのは我ながら強運としか言いようがなくて、このツキにあやかって今日のお給仕前に宝くじ買ったんだけど、もし当たったら彩ちゃんに貢ぎまつw とにかく、今年は自分の人生の中でも過去最高のライブシーズンとなった。もはやただのバンドメイドオタクになりつつある(なお、既に来年のツアー名古屋と東京を申し込んでしまった模様)。もうそろそろいい加減マジメに音楽聴かなきゃ・・・だから来年はバンメアンチになります!ってのは冗談で、もし来年Mステ出たら客入りのステージで女ダイバーさせてBiSHブチ抜くのが目標です(えっ)。

【11/24】BAND-MAID お給仕TOUR Autumn-Winter 2017@新木場スタジオコースト

【悲報】僕の左手、童貞卒業してしまう

なんだろう、なんかもう「伏線全部回収した」としか言いようがなかった。んじゃあちょっと経緯書いてくわ。

もう何度も言ってる気がするけど、今年の初めにBAND-MAIDとかいうメイドの格好をした無名バンドが、ロックバンドの登竜門の一つである新木場をSOLD OUTさせるなんて、一体誰が想像したことだろう。自分の中で、新木場スタジオコーストといえばDIR EN GREYがツアーファイナルでよくやってる箱のイメージがあって、それすなわち今のBAND-MAIDはその手のビッグバンドにお大きく近づいた事を意味している。しかし、まさか自分でも初めて新木場童貞を捧げた相手がBAND-MAIDになるなんて思っても見なかったし、果たして本当にそれでよかったのかは今も答えが出せないでいる。

9月から始まったこの秋冬ツアーは、国内は札幌から始まって、途中でUKや欧州を中心とした世界ツアーを回り、そして再び国内に凱旋してこの新木場公演がツアーファイナルとなっている。自分が参加した前回の名古屋ダイアモンドホールを振り返ってみると、いわゆる最前すなわち彩前が狙える整理番号をゲットしたにも関わらず、いわゆる「不人気デブ」こと小鳩ミクに最も近い男としてお給仕を受けることとなったのは、いま考えても不思議でしょうがなかった。しかし、そのお給仕の中でも一際輝きを放っていた小鳩ミク(今日で7レベル)の存在感は、他のメンバーにはない確かな「タレント力」があった。勿論、そのお給仕は前回の初ワンマンツアーで見せたお給仕よりも、それこそ小鳩の腹周りに同調するかのように一回りも二回りも大きな成長と遥かなスケールを感じさせる大変素晴らしいもので、しかしそんな中で再燃したのはお給仕における「ダイブ問題」だった。小鳩は自身がダイブ/サーフの被害を受けたこともあり、その手の話題には特に敏感になっているせいか、実際に名古屋公演でも最前のお嬢様を心配するようなMCがあったばかりだ。しかし、それなのに何故ダイブ/サーフを禁止しないのか?あの「楽器を持たないパンクバンド」ことBiSHですら禁止にしていることなのにナゼ?って。それはこのバンドメイドがBiSHみたいな「アイドル」ではない事を、それはこのバンドメイドがSilent Suicide Silenceみたいな「アイドルバンド」ではない事を暗に示唆しているのも事実で、今のバンドメイドにとってこの「ダイブ問題」は色々な意味で悩みのタネとなっている。

その話の続きは、ツアーファイナルの新木場へと移る。運がいいことに、自分は名古屋公演に次いで整理番号が二桁後半だったので、おおよそのキャパが2000近くある新木場であることを考えると、最前すなわち彩前はないにしても三列目くらいは狙えることを予想していた。実際に整理番号順に入場してみたら意外や意外、いわゆる「不人気デブ」こと小鳩ミク側のフロア中央には既に列ができていて、一方で彩ちゃんと歌波が前にくる上手側は二列目が狙える状況で、勿論むしろこんな好都合はないということで、自分は彩ちゃんと歌波の間くらいの下手側に陣取った。そう、つまりこれはもう実質「彩前」と言っていい。そこからステージを眺めると、まずは中央の天上には一際大きなシャンデリアと、ステージの背景にはゴシックな雰囲気の装飾が施された5枚の窓枠が意味深に待ち構えていた。後に、その正体はどうやらLEDモニターであることが分かった。そして、開演時間直前になり、ステージと最前の柵の間の通路に何やら本格的なカメラが登場すると、フロア前方のご主人様がちょっとだけザワつき始める。勿論、ご主人様たちの想いは「遂にライブ映像化クルー?」という期待感しかなかったに違いない。しかし、そんな中で僕が危惧したのは、初めてのライブ作品で彩ちゃんの「お給仕はじめます」で始まらないお給仕を映像化していいのだろうか?という戯言。

7時開演。お馴染みのシアトリカルなSEとともにメンバーが続々と登場。このツアーでは恒例となった、彩ちゃんの「お給仕はじめます」のセリフをすっ飛ばしてからの「愛こそはね目に見えないゲンスルー」こと”Choose me”を披露する。が、まずここで「ん?」って耳を疑った。初っ端の音が出始めた瞬間から、歌波のギターしか聴こえない状況に陥ってしまう。彩ちゃんの歌声が微かに聴こえるくらいで、他の楽器隊は勿論、小鳩に至ってはガチで「当て振り鳩女」状態になってて、これは自分が陣取った位置が悪かったのか、はたまたPAがゴミなのか、それとも新木場自体が大した事ない箱なのか。そんな不安をよそに、僕は彩ちゃんに「レスくださーい」みたいなノリで彩ちゃんにアピールするも全然レス貰えなくて泣いた。まぁいいやと思って、逆に考えてみたら歌波のギターがここまで堪能できる機会はなかなかないと切り替えて、そんなわけで今日のお給仕は彩ちゃんから歌波に推し変して歌波メインで楽しむことにしたわけ。で、2曲目にはお馴染みとなった”Don't you tell ME”が始まると大盛り上がりでフロアは既に圧縮祭り、そしてその勢いのまま茜のクソかっこいいパワフルなドラムイントロが炸裂する3曲目の”you.”に差し掛かる。曲の途中で、何やら前方の通路に新木場スタッフが物々しい雰囲気で待ち構えている。僕は「まさか...」と思い恐る恐る後ろを振り向くと・・・次の瞬間!

「ほげえええええええええええええええ!!」
daibu

なんとダイバーの全体重が自分の頭にのしかかった。危うく首が逝きかけた。俺じゃなかったら絶対に逝ってたわ。でも、そっからもうなんか吹っ切れて・・・

「4曲目の”モラトリアム”で2人目のダイバー回収!」

「ハイ次ッ!」

「7曲目の”FREEDOM”で3人目のダイバー回収!」

「ハイ次ッ!」

「どんどん来い!どんどん!」

(8曲目の
So, What?が始まる
)

「しゃあ!今度は右からぁ!」

(ケツグワシィィッ!!)


「左手がケツのワレ目にフィットォォ!!」


「・・・ん?でもなんかこいつ小尻だし妙に軽いな」


「ファッ!?」

「こいつ女ァ!?」

「ファーーーーーwwwww」


こんなん面白すぎでしょ。これを「伏線回収」と言わずして何という。なんだろう、しまいには「僕は新木場スタッフかな?」ってなったよね。


だってほら、お給仕後のツイートで彩ちゃんも怒ってるやん。多分このツイートは僕の頭にダイバーが直撃したのを彩ちゃんがステージから目撃してのツイートやろなぁ、きっとそうだ、そうに違いない。普段のお給仕では全くレスくれないドSなのに、ステージから降りたらデレてツイッターで私信くれるなんて彩ちゃんのギャップ萌え可愛すぎる/// よし!今度からダイバーは俺めがけて飛んでこい!そうすれば毎回彩ちゃんからの私信が貰えるぞー! まぁ、そんないつもの勘違いは置いといて、書き始めの「伏線全部回収した」というのはこの事で、本当に面白いのは、小鳩ミクがダイバー被害にあったダイバー事変を引き金として、ご主人様の間でお給仕におけるダイブの必要性を問う声が日に日に大きくなり、その問題提起が大きな「伏線」へと変わり、そしてその「伏線」をこのツアーファイナルで回収したのが他ならぬこの僕だったというオチ。つまり、小鳩と同じようにダイバーのボディプレスを食らいつつも、一方で小鳩の好きなお嬢様の女ダイバーを回収して左手を童貞卒業させるという神展開を起こしたわけ。なんだろう、お給仕にダイブは必要ないと考えているダイブ否定派にダイブ肯定派が押し込まれそうなこのタイミングで、この僕が伏線を回収して「ダイブ肯定派」の最後の砦になったのは本当に面白いというか、正直これで運営やバンメンバーは軽々しくダイブ禁止を言い出せなくなった感ある。何故なら、この女ダイバーを回収するという「伏線回収」は、最終的に次の物語に繋がる大きな伏線となって、そしてその伏線を最後に回収するのは一体誰か?っていう話は、それはまた別の話。

この「ダイブ問題」は彩ちゃんTOであるこの僕が何とかするしかない・・・と、いざ解決方法を考えてみてもなかなか思いつかなくて、そもそもこの「ダイブ問題」って結局、基本的に最前を含む前方のご主人様は言い方は悪いが不親切というかアンチダイバーばかりなんで、これは今日のお給仕でも痛感したことだけど、単純に下で支えようとする奴の絶対数が少なすぎるのが問題で、それこそ小鳩よりも軽いお嬢様ならまだしも、流石に大の大人という名のオッサンの男をたった数人で支えるのはキツい。おいら、こう見えて身長が181あるフィジカルエリートなんで、それゆえ必然的にダイバーの的になりやすいってのもあって、だからダイバーにボディプレスを食らう前に自己防衛せざるを得ないわけです。とは言え、自分はダイブ肯定派の最後の砦なんで、それは別に嫌とかじゃあないし、フィジカル的にも全然問題ないのだけど、でも実際にダイブする奴の質となると話は別だ。

実際に男のダイバーよりも女のダイバーのが上手いですね。女ダイバーは男と違って変に上で暴れたりしないし、手がケツにスルッとフィットして流しやすいからお嬢様はもっとダイブすべき。女ダイバーならダイブ禁止とか言われないからどんどんダイブしてこいよ。つうか、俺の左手を童貞卒業させた女ダイバーはもっとダイブしてこいよ。なんだよ一回だけって。ナメすぎだろ。全曲ダイブするつもりで来いよ。女ダイバーはダイブしまくって「アイツ」に伏線を見せつけてやれや。もはや追加公演のZeppダイバーシティはダイバーだけあってダイバー全員俺んとこにダイブしてこいよ。そこでダイブ肯定派VS.ダイブ否定派の最終決戦や!

いい加減に話を元に戻して、今日のお給仕は本当に前方以外からはちゃんと全部の音を拾えていたのかが気になったほど、最初から最後まで歌波のギターしか聴こえなかった。だから自然と歌波のパフォーマンスに目がいった。楽しみにしてたコーストの音がこんな期待はずれだとは思わなかったけど、お陰で歌波スゲーってなったし、中でもギターソロの時にステージの前方に乗り出して目の前で緑のPRSを輝かせる歌波は、なんかもう完全にカナミ・カエルオーカーフェルトそのものだったよね。なんだろう、こうやって歌波の活躍だったり頑張りを見てるとなんか泣けてくるわホント。歌波は普通にレスくれるし。やっぱり、バンドメイドにおける歌波の役割および負担って想像を絶するものがあって、そんな事を考えたら「もういい歌波...もう休め!美味いもん食って1.5㌔増やして体力つけろ!(彩ちゃんも)」と言ってやりたくなった(なお、休んでる暇などない模様)。あと少し新発見だったのは、歌波のギターって思うのほかスラッシュ・メタルしてて、俄然ヘヴィな音を出してた。そういう面でも、今日のMVPは間違いなく歌波だ。さっそくMVPのご褒美として歌波の絶対領域をペロペロしてあげなきゃ!いっくぞ~!ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ~!

今日のセトリはハッキリ言って神セトリだった。某スリル以外の代表曲はほぼ全て演奏して、かつシブい所で”ORDER”から最新曲の”One and onry”まで、全くスキも休む暇もない全25曲、まさしくこの秋冬ツアーで経験してきた事の集大成とも呼べるベストなセトリで、これをほぼノンストップでやりきるのは素直に尊敬するわ。もはや頭おかしいだろ。中でも歌波とケツアゴによるソロバトルからの”Don’t let me down”→”FREEDOM”→”So, What?”の流れとか、「こ、こいつら序盤で俺たち殺りに来てる・・・ゴクリ」ってなったし、しかも予想どおり圧縮がヤバすぎて全然「魔彩ジャンプ」できなかったっていうね。やっぱり”Brand-New Road”→”ORDER”→”decided by myself”までのハード・ロックならではの怒涛のヘヴィネスは最高に気持ちいいし、そっから小鳩ソロの”TIME”が終わると、お待ちかねの「おまじないタイム」。

小鳩「くるっぽ~!」
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俺ら「デブっぽ~~~!!」
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小鳩「燃えるの?萌えないの?」
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俺ら「オメーには萌えねぇよ野口」
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・・・という感じのコールアンドレスポンスがあって、そこで小鳩の口から追加公演の発表と映像化するかもしれないというお知らせの後ろで、彩ちゃんと歌波がイチャイチャしてるもう見慣れた光景。そして新曲の”One and onry”へと繋ぐんだけど、この曲聞くたびに毎回イントロ変わってる気がするけど気のせいか。でもだいぶ曲のイメージが掴めてきた。この曲って結局シングル化するのかしないのか、もしシングル化するなら相当度胸あるなって感じなんだけど、何故なら、この曲のリズムってDjentのソレだよなって、歌波のギターとか完全にDjentだよなって。なんだろう、”secret My lips”もそうだけど、その”secret My lips”的なジェント・リーなモダンさと”Play”的なグルーヴを感じる曲で、サビは小鳩が高域で彩ちゃんが低域で歌うツインボーカルで、つまり楽器隊の魅力とツインボーカルの魅力が組み合わさったイメージ。勿論、デデッデデッって楽器隊で合わせるパートは小鳩は一切弾いてないですw ともあれ、この曲を紐解くキーワードの一つにDjentがあって、しかしDjentよりも「その先にある最先端」を提示している、これ実はトンデモナイ曲なんじゃねーかって。ある意味、これは小鳩とトリコットのイッキュウ中嶋の対談が一種の引き金としてあって、その”顔面朝立ち女”と”当て振り鳩女”の運命の引かれ合い、その伏線は既に僕が書いたトリコットのアルバム『3』の記事に仕込まれていて、だからこの曲については、僕にしか書けないかなり面白いネタが書けますね。もしシングル化しなかった場合は、次のアルバムの時にでも書くので是非お楽しみに。

そして、今日は何と言ってもバンドメイド史上過去最大規模の演出が最大の見せ場としてあって、まずはステージ背面のパネル演出をはじめ、モクモクスモークから”Daydreaming”ではド派手なレーザー演出、パイロを使った「アツゥイ!」くリアルに燃える演出、そして”secret My lips”で見せたパネルの歌詞演出はマジでエモすぎた。この演出見たら”セクレト”はマジで自作曲の最高傑作だと確信したわ。あと、たまに鳩の羽みたいなのが空から降ってきてたけど、あれは別に演出じゃないよね?これ隠し演出だったら笑うわ。あと最後の曲が終わってメンバーが捌けた後に5枚のパネルにメンバーのアー写が映し出されて、それが何かスゲードヤってるように見えて笑ったわ。とにかく、昨日のprediaと同じく、地方公演とは全く違う演出だった。ただでさえ歌と演奏だけでガッツリ聴かせるバンドなのに、このツアーファイナルではその演奏以外の視覚の面でも楽しませようとする演出面でパワーアップした姿にただただ度肝を抜かれた。結局この演出って、どう考えても来年以降の更にデカい箱を見据えたものであって、なんだろう、こいつら既に未来のヴィジョンを思い描いていて、こいつら来年更に化ける気マンマンやなって。

もう一つ、僕は前回の初ワンマンツアーの時に、「秋冬ツアーはステージングに注目したい」と書いていて、しかし前回の名古屋公演は最前中の彩前だったからメンバーとの距離に気を取られて、すっかりステージングのことを忘れていた。で、今日こそはと思い、メンバーそれぞれのステージングすなわち「動き」に注目してみた結果、過去最高に広いステージだったにも関わらず、「動き」自体は地方の箱と対して変わらない印象だった。確かに、それは良くも悪くもかもしれない。そもそも、なぜこのツアーでバンドメイドのステージングに注目したのかというと、これから将来的に箱を更に大きくしていくにあたって、それこそ今日みたいな多彩な演出をはじめ、それこそprediaと同じように広いステージを余すことなく、「音」は勿論のこと「動き」を駆使して埋め尽くさなきゃならないわけです。それを踏まえて見ると、確かにMISAと歌波は一番「動き」のあるパフォーマンスをしているが、一方で彩ちゃんと小鳩の「動き」が少ない。勿論、茜はドラムなんで元スリップノットのジョーイやモトリーのトミー・リーみたいな回転ドラムをやるわけにはいかないというか、お給仕での茜はメンバーで一番カロリーの消費と摂取が大きいので、もしこれ以上動いたらイッちゃいます。でもやっぱりフロントの二人の「動き」がないとやっぱり少し寂しい。例えば、数万人規模の大箱のステージで一切走らないロックバンドのフロントマンを君は見たことがあるかって話で、確かに「ガワ」の部分の演出は明らかに大箱仕様ではあるが、しかし一番大事なメンバーの「動き」がまだ大箱仕様には程遠いものに見えてしまったのも確か。今日は歌波推しなんで彩ちゃんに対してキツく言うと、「お前は反復横跳び芸人かよw」とか「お前はJanne Da Arcのyouちゃんかよw」とか「ボーカルなのにギタリストのyouちゃんかよw」とか「お前はJanne Da Arcの大阪城ホールのライブDVDでも見てステージングの勉強しろよw」とか「彩ちゃんのダイブがみってみったい~ウェイ 彩ちゃんのダイブがみってみったい~ウェイ」って煽ったら彩ちゃんブチ切れて殴りかかってくるくらいの「動き」が欲しい、極端な話だけど(でも彩ちゃん今日は煽り意識高かった)。確かに、彩ちゃんの場合はヒールの問題がある。しかし、そろそろ「動き」のためにヒールを低く削ぎ落とす事を考えなきゃいけない時期に来ているのかもしれない。小鳩は小鳩で、ワイアレスのギターなのにお給仕見てると一体何のためにワイアレスにしてんのか分かんねえんだよな。いやいやいやいや、それステージ動き回るためのワイアレスと違うんかと。とは言え、今のバンメにそこまで求めるのは酷な話かもしれない。でも、この問題はいずれお給仕における大きな課題になってくると思う。

なんだろう結局、日本のガールズバンドがちょっと下に見られるというかナメられる一番の理由って、それこそ「動き」のあるアクティヴなステージングやスケールのあるダイナミックな演出の面で、男のバンドと比べるとどうしても見劣りしてしまう事実があるからで、しかしこのバンドメイドはそのガールズバンドのジンクス的なマイナスイメージ、その壁をブチ破ってくれそうな未知の可能性を感じさせる唯一のガルバンだからこそ、いわゆる「ガールズバンドにしては良いよね」みたいな評価で終わってほしくないからこそ、世のご主人様・お嬢様はバンドメイドのお給仕にご帰宅しているわけです。

総括すると、流石にツアーファイナルだけあって、初ワンマンからサマソニやら何やら今年経験してきた事の総仕上げと言わんばかりのシンプルに素晴らしいお給仕を披露する一方で、良い面も悪い面も色んなことを考えさせるお給仕でもあった。その「色んなこと」というのは、それはメンバーが一番よく分かっているハズで、とにかくご主人様・お嬢様的には間違いなく過去最高過去最大級のお給仕だったに違いない。アツい以上に何か別の胸に迫るものがあった。エモさの先にある何かが。なんだろう、アツいのに泣けるというか、そのアツさとエモさがグチャグチャになって感情グラグラと揺さぶられる感じはお給仕でしか味わえないかもしれない。なんというか、バンドメイドがウリとしてる「ギャップ」の本質的な部分って実はそこなんじゃないかと思ってて、お給仕ツアーにご帰宅するたびに1羽除くメンバーの努力と成長が目に見えて分かるのが余計に泣けてくるというか、1羽除く各メンバーの「プロフェッショナルさ」に感服する。少なくとも、ロックフアンで今のこいつらバズらないのは本当に損してるわ。

【12/09】追加公演Zeppダイバーシティの見所
  • 「お給仕はじめます」で始まるか否か
  • メンバーも自身ありげなセットリスト
  • 改めてステージング&舞台演出
  • ダイブ賛成派VS.ダイブ否定派の最終決戦
  • 女ダイバーの回収(右手の童貞卒業)
来たる追加公演のポイントとしては、まずは初っ端から彩ちゃんの「お給仕はじめます」で始まるか否かで、正直ツアーファイナルのアツい勢いのまま秋冬ツアーとは一味違ったスペシャルなステージが予想される今年最後のワンマンが「お給仕はじめます」で始まったらブチ上がると思うし、でも逆に「お給仕はじめます」がなかった場合は今後のバンメに対して懐疑心が生まれそうな所だけど、果たして。スペシャルなステージにはスペシャルなセトリが不可欠であり、そうなってくると某スリルさんが解禁されるとなればマジでほぼイキかける自信あるわ。そして過去最大規模の演出が盛り込まれた今日の新木場をどう超えてくるのか?ダイブ賛成派VS.ダイブ否定派の熱き戦いに終止符が打たれるのか?そして僕の右手は女ダイバーのケツによって童貞卒業してしまうのか!?だからダイブ禁止にするにはまだ早い!運営は良番よこせ!って意気込んで発券したら、新木場をゆうに超えるいわゆる最前中の彩前狙えるクッソ良番で「ええ・・・いくらなんでもこれは良番すぎるよ・・・」って素で引いたんだけど。いやいや、運営はどんだけ俺に最前でお給仕見せたいねんと。えーでもクソ迷う。彩前で彩ちゃんにスルーされるドMプレイするか、それとも小鳩の真正面で微動だにせず死んだ魚の目で小鳩の手元をジ~っと見続けるドSプレイして小鳩のレベル上げしようかホント迷うわ。最前で飛信隊ごっこするか2列目でダイバー回収するか迷うわホントに。何この贅沢な悩み。こうなったら最前で女ダイバー回収するしかなくね?

思えばあのアルバム『Just Bring It』から始まったバンドメイドはこの一年間、実にメイドらしい従順たる姿勢でご主人様・お嬢様の期待に、その目覚ましい努力と才能をもって驚くほど成長したお給仕で答えてみせた。今年を締めくくる今年最後のワンマンお給仕は、バンドメイドの本性が「従順なメイド」なのか、それとも「ただの勘違い女バンド」なのか、色々な意味で見逃せないお給仕になること請け合いの、間違いなくいま最も見逃せないライブです。そして、ご主人様・お嬢様は『Just Bring It』という問に対する答えをバンドメイドに提示しなければならない。テメーら「Just Bring It」の準備はいいか?今日の新木場超える覚悟はいいか?んじゃあ12月9日は、テメーら全員・・・

「かかってこいやああああああああ!!!」
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【11/23】 predia 7th Anniversary Tour@日本青年会館ホール

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先月、BAND-MAIDのお給仕に帰宅するちょうど一週間前に、「桜子が可愛い」という風の噂に誘われて、そんな成り行きでバンドメイドの「前座」として初めてprediaのライブを観た。その一ヶ月後、奇しくもバンドメイドのツアーファイナルの前日にprediaの7周年ツアーのファイナルが日本青年館ホールで開催されるという情報を聞きつけ、そんな成り行きで再びバンドメイドの「前座」としてprediaのライブに行ってきた。

…と、レーベルメイトでもあるバンドメイドとprediaの二連続ライブ、つまり桜子→彩ちゃんで回せる事に喜んでみたはいいものの、そもそも日本青年館ホールってどこやねんと。色々とググって拠点の品川から渋谷まで行って銀座線に乗り換えて外苑前駅に何とかしてたどり着いたのも束の間、駅を出るとやけに大勢の人でごった返してて一体何事かと思ったら、どうやら神宮球場でヤクルトのファン感(ラグビーも?)が終わったタイミングだったらしく、「へー、ここが後輩たちが「神宮制覇」した大学野球の聖地か・・・俺すごい」とか思いながら、その後輩たちが成し遂げた偉業をよそに、クソみたいな先輩は隣の会場で平均年齢28歳の場末アイドルのライブを観てブヒってる構図…クッソエモい。

今日のツアーファイナルは公演直前でsold outしたらしく、先月の名古屋公演同様にsold out公演を連続で観られたのはラッキーかもしれない。で、発券してみたら2階席で、ホールの2階席と言ったら今年解散した℃-uteの数年前のライブで観た景色を思い出してちょっと懐かしくてエモくなったと同時に、まさか数年ぶりに再びアイドル現場復帰するなんて思いもしなかった。

5時開演。けたたましいドラミングがド派手に鳴り響く、それこそ映画『バーレスク』顔負けのSEをバックにステージの幕が開かれると、大人アイドルならではのセクシーなダンスを披露する。本日は流石にホール公演だけあって、階段や照明などのギミックを織り交ぜた立体的なステージ構成で、一曲目を飾る新曲の”Ms.Frontier”から、その高低差のある左右にも広い臨場感溢れるステージをメンバー10人で余す事なく、伸び伸びとした圧倒的なボーカル&ダンスパフォーマンスで埋め尽くしていく。ハッキリ言って先月のライブハウスで観たのとはもはや完全に別物だった。本当に先月と同じアイドルを観ているのか?と錯覚するほどだった。と言うより、これが完全体prediaというか、「ホールのpredia」こそ彼女たちのパフォーマンス、そのポテンシャルや魅力を120㌫引き出すことができる最高の舞台なんじゃないかって。例えばライブハウスだとどうしても10人の魅力を持て余してしまうのだけど、ホールとなると10人が10人の力をフルに開放できる余裕があった。本来、この形このステージ構成こそprediaの理想であり、なんだろう、大袈裟じゃなしにこんなん見せられたらもう二度とライブハウスで観れなくなるレベル。幕開けから完全に映画『バーレスク』の世界観で、完全にキャバレーのソレだった。

確かに、2階席からステージは遠い。事実、推しメンの桜子が豆粒に見えるくらい。しかし、上から見下ろす立体感溢れるステージは一種の壮観さすらあって、メンバー1人1人がどこにいるのかも把握できるし、10人もいれば誰かサボってる奴が居そうなもんだけど、驚いたのはそれが一人もいなくて、むしろ揃っていて、この10人で繰り広げるプロフェッショナルなフォーメーションダンスは壮観を超えてもはや芸術の域に達していた。引き締まった太ももとかふくらはぎの絶妙なプックリ具合からも分かるように、もはやprediaメンバーのフィジカルと引き締まった体幹は「ジョジョの女」としか言いようがなかった。ジョジョの話でちょっと面白いのは、同事務所の菜々緒がこの度のジョジョとブルガリのコラボ商品の広告塔(SPUR参照)になってるところで、いわゆる「日本一のジョジョヲタ」的には「この財布を桜子にプレゼントしたらどうなるんやろ・・・」って一瞬でも思っちゃったんだからしょうがない。だってキラークイーンって桜子が好きなハムスターを擬人化したようにも見えなくもないし。とにかく、今のprediaは間違いなく「いま最もカッコイイアイドル」だ。

predia俺的推しメンランキング
1位 桜子
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2位 怜ちゃん
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3位 ルミナ
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理由:尾野真千子なのに年下

4位 あっきー
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理由:相互フォロー

あらためて、やっぱりprediaのダンスには℃-uteを彷彿とさせるフリがあったりして(まさかと思ったらやっぱり竹中夏海先生だったというオチ)俄然ドルヲタ回帰を再確認しつつも、やっぱりアカネとルミナ、そして桜子の歌はprediaの大きな武器だと思った。アカネがこの広い会場のオーディエンスを一口で飲み込むような凄んだ歌声を披露すると、今度はルミナが柔軟性のある可憐な歌声を聴かせる。この二人の何が凄いって、これだけ歌えるのにダンスも一切手を抜かない、むしろ歌ってないメンバーよりもキレのあるダンスを披露していて、特にルミナのダンスに対するこだわりと歌に対するこだわり、それぞれの「こだわり」に一切の妥協を許さない意識の高さには只々驚かされるし、なんだろう、ルミナがセンターでパフォーマンスしてる時の安心感ったらなくて、なんだろう、端的に言ってルミナあってのprediaみたいな、もはや「尾野真千子なのに年下」という僕のルミナに対するイメージがいい意味で覆された。今日でルミナが俺的推しメンランキング3位に躍り出たわ。

今年でprediaは7周年ということで、MCもそれに伴う昔話があった。まず林が「新規は桜子と3年一緒に住んでいたこと知らないよね?」という話に対して桜子が「その話誰も興味ないからwww」とバッサリ切ったのと、当時はあっきーとアカネが副リーダーだったらしく、帽子女こと沢口けいこが腐ってた時代(6年前)にアカネとあっきーに説教された時のモノマネとか、新規的に驚いたのは「キャラ設定がヤベーやつ」ことまえだゆう通称ちゃんころぴーが三年前に途中加入したメンバーだったことと、そのちゃんころぴーとprediaメンバーの初対面の時のちゃんころぴーの挨拶を桜子がモノマネしてそれがソックリ過ぎてウケた。

あと衣装チェンジした時に怜ちゃんの衣装が肌着になっててエッチだったのと、あっきーの衣装が可愛くて、あっきーの「この可愛さで年上」という「尾野真千子なのに年下」に匹敵するギャップ萌えが凄かったし、他が斜め上にトガリすぎてる分アッキーの「正統派」っぽい雰囲気はマジ癒し。他にもルナルナとか完全にアイドル版上沼恵美子みたいなお笑い要員だし(上ルナ恵美子)、林とか推せる要素が皆無だし、なんだろう、prediaのライブは2回目なのに見る度に推しメンが増えていくのがまた面白くて、それってつまりメンバー10人十色の個性とキャラが立っている証拠でもあって、そういったメンバーの魅力とパフォーマンスが絶妙に噛み合ったツアーファイナルだった。それでもやっぱり桜子の面白さが一番推せる。だって桜子ってモノマネ上手くてツッコミも上手いのに歌も上手い、でもちょっとダルそうにしているダンスとのギャップが℃-uteのマイマイさんみたいでやっぱ桜子サイコーに推せるってなった。やっぱこのマイルドヤンキーみたいな感じがサイコー。でもつい最近髪型を変えたみたいで、ちょっと前のロングの髪をかき揚げる仕草に惚れた身としてはちょっと残念だったけど、これはこれで似合ってるから別に。あと、遠目から見てもちゃんころぴーのスタイルは本家の朝比奈彩を超えてたわ。

あらためて、ちょっとどんでもないもん見せられた感あって、そもそもこのホールのステージ構成と演出でライブすること自体初めてなことだとしたら、いつもと違う本格的な魅せるステージングで年齢的にも体力的にも未知な所もなくはなかったハズなのにも関わらず、実際に蓋を開けてみたらむしろ長年ホールでやってきたような成熟したベテランのパフォーマンスに感じたくらい、今日のステージングは驚くほど板についていたし、もはやプロフェッショナルさすらあった。というより、結成7年目の節目にして初めて100㌫のパフォーマンスを見せたんじゃないかって。勿論、普段のライブから100㌫だと思うし、そうあるべきだと思うけど、このホールではその100㌫を超える120㌫のprediaを見せつけられた気がする。この路線極めたらちょっと凄いことになんじゃね?って思うくらい、むしろ8年目にしてここからが始まりのスタートを見つけたような、それこそ、「これまでのpredia」と「これからのpredia」と言うように、つまり「過去のpredia」と「未来のpredia」を繋ぐ境界線上で行われた歴史的なライブ、その歴史的な瞬間を目撃したような気がした。なんだろう、例えるなら8年間修行した寿司職人がようやく自分の店を開いて表舞台に姿を現した感じ。とにかく、その歴史的な瞬間を生で体験できたのはラッキーだった。なお、来年のツアーファイナルは赤坂ブリッツの模様。

なんだろう、「平均年齢28歳」とかいういつ解散発表してもおかしくない、常にギリギリで崖っぷちのライブみたいな、常に毎回のライブが「ラストライブ」みたいな、つまり毎回のライブがX JAPANの『THE LAST LIVE』を観ているようなエモさすらあって、そういった意味でも、マジで「いま最も見ておくべきアイドル」の一つと言えるし、このprediaこそ本当の意味で「ラストアイドル」だと思う。


まぁ、こうやって文字で書き起こすよりも、本日のツアーファイナル公演のHD映像をyoutubeで期間限定公開するという、クソ事務所らしからぬことをやってるので、少しでも気になった人は観るべきだと思うよ。正直、期間限定と言わずにって感じなんだけど、せめて今年いっぱいまでは公開してくれたら嬉しい。あと、改めてこれ見て思うのは、いくらニコニコで生放送してるからといって、やっぱ「ニコ生」とかいうガチのオワコンサイトの固有名詞はMCで出さないほうがいいと思った。そういうのがあると、「あっ、これ映像化されないんだ...」って察してしまうから。あとルナルナの7周年ネタとか色々とカットされてる。ともあれ、今回のライブ映像公開は神事務所としか言いようがなかった。来年の名古屋クワトロ公演も多分行くわこれ。自分の誕生日近いし(謎理論)。

最後に、ちょっと面白いと思ったのは、今日のライブに横浜DeNAの石川選手が観に来てたらしくて、阪神フアンの自分的には「DeNA...阪神...クライマックスシリーズ...泥仕合...うっ、頭がっ...」ってなった。しかも打席に立つ時の選手登場曲にprediaの曲(2曲も)流しててクソ笑った。

【10/15】 BAND-MAID お給仕 TOUR Autumn-Winter 2017 「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」@名古屋ダイヤモンドホール

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世間がラウドパークのオペスメシュガーに熱狂している中、【コンポーザー】【リードギター】【リズムギター】担当のカナミカエル・オーカーフェルト擁する、「メイド界のメシュガー」ことBAND-MAIDのお給仕に帰宅するという行為、マヂデブい。

前回のBAND-MAIDの初ワンマンお給仕ツアーを振り返ってみると、名古屋公演と大阪公演がケツアゴことベーシストのMISAがインフルエンザで欠席、4人でのライブ=お給仕というとてもレアな体験が今でも記憶に残っている。後に行われた振替公演では、色々な意味でまさに「伝説」としか他に例えようがない、それこそ「ケツアゴ大合唱」が巻き起こるほどのケツアゴ伝説をお給史の名に残した。しかし、そのワンマン直後にボーカルの彩ちゃんが喉ポリープの除去手術を行い、その不安を抱えながらもBAND-MAIDは、サマソニをはじめとした夏フェスに出演し、バンドとしてとても充実した経験を積み上げていった。

7月の名古屋と大阪の振替公演が終わってないのにも関わらず、既にその三ヶ月後に秋冬ツアーがアナウンスされ、かつ8月のサマソニ大阪にもご帰宅した身からすると、なんかもうここ最近は一ヶ月に一回はBAND-MAIDのお給仕にご帰宅してる、ただの「バンドメイドオタク」になりつつあった。今回の秋冬ツアーには、「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」というオヤジギャグもビックリのツアータイトルが名付けられた。本日の名古屋公演は秋冬ツアー7本目(7days)のお給仕で、そしてなんとケツアゴことMISAの誕生日でもある。BAND-MAIDはこの名古屋公演を最後に、一先ず国内ツアーは一旦お休みして、今度は強行スケジュールで海外ツアーへと旅立ち、そしてまた11月後半から国内ツアーを再開させ、24日に新木場でツアーファイナルを行い、そして翌12月にはZEPP DIVERCITYで追加公演を発表している。

今日のお給仕の一週間前にBAND-MAIDのレーベルメイトでも知られるprediaのライブを、「独り乃木坂」こと桜子目当てで観に行った帰りに、BAND-MAIDの名古屋公演と新木場公演を発券したら両日ともまさかの良番で、ダイホに至ってはそれこそ「最前中の彩前」が狙える神番で、正直この一週間はどうやったら「最前中の彩前」を取れるか、今まで数回しか行ったことがないダイホのフロアをイメージして仕事中にも関わらず何度も何度もシミュレーションしていた。何故なら、僕は初ワンマンのお給仕レポにこのようなことを書いた、秋冬ツアーのダイホ公演では「彩ちゃんに最も近い男」として究極奥義「魔彩ジャンプ」を成功させると。しかし、現実はあまりに非情だった。んじゃあそろそろ、本来なら今日のお給仕で「彩ちゃんに最も近い男」になるハズだった予定が、一転して「小鳩ミクに最も近い男」になってた話する?

事前に何度もシミュレーションしたハズなのに、今日のお給仕は「最前中の彩前」「彩ちゃんに最も近い男」として究極奥義「魔彩ジャンプ」を成功させるハズだったのに、一体どこで計算が狂ってしまったのか? 今日は今までのライブで最も良い整理番号で、後にも先にもこんな縁起のいいラッキーな良番は二度と引けないだろうってくらいの良番で、しかし「1番」ではないことから僕の前には数人、たった数人のご主人様とお嬢様が先客としていたのは頭のなかで重々理解していた。しかし、まさかここまで「上手側」が人気だとは予想してなかった。「上手側」といえば、彩ちゃん歌波が目の前にくる場所だ。まさか、僕の前のたった数人が僕と同じく全員「上手側」を狙っていた、という可能性は僕の頭にはまるでなかった。その「たった数人」で「上手側」のベストポジションは埋まってしまったのだ。僕は会場に入った瞬間「これはマズい」と、直ぐさま計画を練り直し、消去法で最前で彩ちゃんに最も近い位置を判断した結果、なんと中央中の中央、つまり彩ちゃんと小鳩ミクの間だけどほぼ小鳩ミクの真ん前みたいなポジションにつけた。ちなみに、僕の整理番号の前の女の子(バンメンバーより可愛い女オタ、実はこれは後にちょっとした伏線となる)が、僕が考える「最前中の彩前」を陣取っていた。つまり、僕の中央寄りのポジションから右隣隣にそのお嬢様がいたというわけ。

前回の初ワンマンの時に名古屋クワトロをソールドアウトさせたのも驚いたけど、まさか次のツアーでまさかダイホでやるなんて、そして実際に9割埋めるなんて誰ひとりとして想像していなかったに違いない。客入りの不安が解消されたことで、僕は安心してお給仕に望むことができた。開演時間となる6時。いつも通り舞台が暗転すると、メンバーがそれぞれ登場し、彩ちゃん「お給仕はじめます」というお決まりのセリフから始まると思いきや、お給仕ではお決まりとなった決め台詞を言わないまま最新両A面シングルの”Choose me”を披露する。正直、これはちょっと肩透かしだった。確かに、シングルの”Choose me”はご存知のとおり「サビ始まり」の曲であり、今回のようにお給仕の一曲目に持ってくる場合、彩ちゃんが言うお決まりのセリフ「お給仕はじめます」とバッティングしてしまうのも事実で、つまり「お給仕はじめます! 愛こそはね目に見えない幻↑想↓って想像しただけで違和感がハンパなくなる。この辺は上手くやりくりしてほしかったというか、バンド「メイド」のコンセプトとして「お給仕はじめます」は必要不可欠だと思っていて、そのセリフがないとご主人さまお嬢様はご帰宅した気にならなくて、どうにも「シックリ」こない。事実、皆で一緒に歌えるほどキャッチーな”Choose me”は、お給仕の「ツカミ」としてセトリの一曲目に持ってくるのは正しい考えなだけに、その辺は今後に改善余地ありだと思った。とは言え、こうお給仕の一発目に相応しい愛こそはね目に見えない幻↑想↓という「ドン勝メロディ」で、観客の心を鷲掴む”Choose me”を書いた歌波ってやっぱ天才なんじゃねー?って。

僕自身、人生初の「最前」だっただけに、目の前の柵に寄りかかれる事がどんなに幸せなことなのかを初めて知ることになった。とにかく、めっちゃラク。とりあえず、一曲目の”Choose me”の時点では圧縮みたいなのは一切なく、二曲目の”Don't you tell ME”でも特に何も起きなくて、「あれ?もしかして今日のお給仕盛り上がってない?」と思ったのもつかの間、のドラムソロから始まる”you.”から前方は一気に押しくらまんじゅう状態になって、僕は更に彩ちゃんから押し離され小鳩寄りの中央付近へと追いやられた。正直、今日はもう彩ちゃんがあまりにも遠い存在になってたから、素直に諦めて終始小鳩ケツアゴをローテションで見る計画に早々に変更した。その勢いのまま”モラトリアム”に突入。この”モラトリアム”といえば、何と言っても小鳩のバッキングギターに注目が集まる曲だ。僕の目の前には、ちょうど小鳩のギターの音が聴こえるスピーカーがあって、今日のお給仕に初めてご帰宅したご主人様の中にも居たであろう「小鳩ミクは本当にギターを弾いているのか問題」について、これはもうその「バンドメイドの七不思議」の一つを解明する最大のチャンスだと思い、小鳩がバッキングギターを弾くであろう例のタイミングで、僕は目の前のスピーカーに耳を傾けた。

「弾いている?!小鳩は確かにギターを弾いているぞ!?」

僕の耳がおかしくなければ、今日の小鳩はかなり気持ちのいいヘヴィネスを乗せたバッキングを弾いていた。最前列の殆どが小鳩のバッキングに合わせて激しくヘドバンしていたのが何よりの証拠であり、それと共に自分自身BAND-MAIDのお給仕で初めて耳ピーンなるくらいの絶妙な音圧が襲いかかった。その重厚なヘヴィネスを続けて畳みかけるように”Puzzle”を演ってから軽いMCを挟んで、その流れで序盤のハイライトを飾る”FREEDOM”に突入。もはや盛り上がりすぎて、もはや「これじゃサビで飛べねぇじゃん・・・」ってなるくらい最前列は圧迫祭り状態で、なんかもうこの辺りは最前確保で必死だったよね。なんだろう、もはや最前ど真ん中でお給仕を支配している錯覚を起こして終始アドレナリンドバーだったし、まるで気分は飛信隊を指揮する『キングダム』の信だった。

開演直後の静けさはどこへやら、しかし会場の盛り上がりが最高点に到達する中、確か”So, What?””CROSS”あたりで、中央付近にスタッフが数名集まってきて一体何事だ?と思って後ろを振り向いたら、僕の右後ろにサーファーがいて「なにィィィ!?サーファーだとぉぉお!?」と一瞬ギョッと驚いたけど、そのサーファーは無事スタッフに回収された模様。ここで僕は、前回のワンマンのレポでも書いた、何時かのお給仕で小鳩ミクのマイクスタンドにサーファーが接触して小鳩の顔面にスタンドが直撃して小鳩ミクが顔面崩壊した例の事件を思い出した。そう、既にお気づきの人も居るかと思うが、僕の右隣隣すなわち「最前中の彩前」には僕の整理番号の一つ前のお嬢様がいた場所であると。ここで僕は、更に前回のレポに書いたお給仕におけるサーフ/ダイブ問題の「リスク」の話を思い浮かべた。小鳩ミクはちょっとやそっとじゃ潰れない鬼メンタルを持っているので、サーファーの攻撃を受けてもそれをむしろプラスに変えてしまう特殊な人間なので、一概にお給仕でサーフ/ダイブを公式で禁止するのは考えものであると。しかし、それも唯一の例外がある。それこそ、サーファーによる被害が小鳩のみならずお嬢様に及ぶ危険性だ。

驚いたのは、小鳩は今日のMCの中で、その最前列付近にいたお嬢様のことを真っ先にフォローしたことだ。今日のお給仕には、僕が前回のレポで女の子に呼びかけたお陰で(えっ)、最前列付近にお嬢様が結構いたこともあって(実は僕も女です)、お嬢様が大好きな小鳩は真っ先に可愛いお嬢様の安否を確認したのだ。正直、小鳩って誰でも弾けるような簡単なギターを演奏するのに頭&手一杯で、目の前にいる大事な観客は一切目に入っていないんだろうと、小鳩にとってゲネプロと本番のお給仕は何も変わらないんだろうと、そう勝手に決めつけていた僕は小鳩に謝らなければならない。小鳩はメンバーの誰よりも観客のことを気にかけていたんだ。この手の激しいロックバンドのライブに付きものであるマナー問題、その問題を解決する策に女性専用エリアを設置する、なんて安易な発想はバンメのお給仕には必要ないし、何よりも小鳩ミク自身がそういう考えだからこそ、今日のMCの中でご主人様にお嬢様に対する配慮を求めたわけです。これらの話は、ちょっと不謹慎な話だけども、まさに僕が初ワンマンのレポに書いたサーファーという存在のリスク、その伏線を見事に回収してくれたような話で、いや、やっぱバンメのライブって面白いわって。だから僕はこのサーファーに感謝している。彼は伏線の一部として活躍してくれたからだ。実はこのサーファーは小鳩ミクが雇ったサクラなんじゃねーか説、なんつって。

改めて、やっぱり最前で観るお給仕は格別である。というより、最前からしか見えない景色が沢山あった。まず「茜ってあんなに笑いながらドラム叩いてんだな、やっぱこいつ(いい意味で)頭おかしい」というか、やっぱ「メイドコスに女装したDaniel Liljekvist」みたいな茜のタイトなドラミングあってこそのバンメだと改めて思ったし、今日が誕生日だからかMISAがあんなにステージを前後左右に動きまくる印象もなかったから、MISAが動くたびに下手側のサウンドクルーがケーブル巻き巻きして忙しそうにしてたのは笑ったし、あとMISAってスティーヴン・ウィルソンと同じ裸足スタイルなんだなとか、改めてこいつら僕が考え得る「いいバンド」の条件を満たしすぎているなって。あと歌波は一番上手側にいるのにも関わらず、意外と中央にもレスくれる事が分かった。歌波は本当に楽しそうにギターを弾く時と、方や歴代のギターヒーローが憑依したかのようにギターを情熱的にかき鳴らす時とのギャップが本当にカッコ良くて、実は歌波って天才なんじゃね?ってなった。あと、これは当たり前のことなんだけど、小鳩が足元のペダルのスイッチを猫のように挙動不審で切り替えてて、ちょっとなんか笑ったというか、「あの小鳩がギタリストっぽいことしてる!すげぇ!」ってなった。

そして何と言っても、お給仕でお決まりの小鳩の「おまじないタイム」の時に、小鳩が必死で「デブっぽ~」からの「萌え萌えキュンキュン」してる真っ只中に、後ろの方で彩ちゃんのドラム(エミリー)をいじり始めて、僕は「ちょっと待て、ちょっと待て、彩ちゃんがドラムとか俺得すぎるから、彩ちゃんがチンチン鳴らしよるやん、ちょっとデブ黙れ、そこのデブちょっと黙れ」と心のなかで叫びつつ、いや今日ばかりは茜のドラムが真正面にくる中央最前が正解だったわと、結果的に最適なポジションだったわと。後は今日の主役?とも呼べる、今日が誕生日のMISAに観客全員で「おめでとう」を合唱し、小鳩がMISAにマイクを向けるとMISAは「おぎゃ~」と謎の一言を発する。それを聞いて自分は「スティーヴン・ウィルソンの『To the Bone』かな?」って心のなかでツッコンだ。


言わぅもがな、ボーカルの彩ちゃんはポリープ除去の影響を微塵も感じさせない素晴らしい歌声を聴かせていた。その半面、今日は彩ちゃんの「煽り」が少しヌルいぁとも感じた。ちょっと淡々とこなし過ぎというか、それは良くも悪くも「洗練」されているってことなんだろうけど、でもそれってこれ以上「想定外」のことが何も起きなんだなって分かってしまって、それはそれで少し悲しかったりする。いや、逆に彩ちゃんが煽る必要がないくらい盛り上がっていたのなら嬉しい話ではあるけど。でも彩ちゃんの「キャラクター」を考えるに、今日のシチュエーションで例えるならば、ステージから降りて最前の僕の目の前に来て、そのまま胸ぐら掴んであなたに抱かれて 胸に爪を立て こんなにツライなら愛なんて信じないとか絡める舌を切り落としてやりたい 愛撫する指をへし折りたいって煽ってくれても全然良いわけです(えっ)。いや、ナニ言っとんねんて話だけど、もしBAND-MAIDJanne Da Arcのトリビュートに参加するなら、選曲は”ヴァンパイア”一択だよねっていう話。どうだろう、彩ちゃんDIR EN GREYがライブで毎回やってる、いわゆる「男女煽り」を参考にしてみても良いかもしれない。それで声が出てなかったら不機嫌になってステージから退場して、その間に二曲くらい小鳩のソロで繋いでから、再び彩ちゃんがステージに登場するという「神演出」w

小鳩ミク「おまじないタイム」が終わると、Z級ホラー映画の主題歌タイアップとなる新曲”One and only”を披露。初めて聴いたザックリとした印象は、”Choose me”をカップリング曲風に仕上げたらこうなったみたいなイメージで、特に疾走感溢れるイントロから彩ちゃんの歌が入って直後のDjentっぽい楽器隊のパートがツボった。サビは小鳩がメインボーカルってくらい小鳩の歌が強く主張しているが、サビメロ自体はこのお給仕で聴く限りはイマイチ掴みづらかった。でもこのサビのツインボーカルは今までにない感じで新鮮だった。改めて思うのは、こいつらの良いところって、こうやって新曲を一切出し惜しみしない所で、何故なら最新シングルの『Daydreaming / Choose me』が正式な形で初めてワンマンで披露される今回のツアーで、同時に次の新曲を披露してしまうサービス精神は、まさに従順たるメイドの姿そのものだ。このメイド達、本当にペロペロできる。

今ツアーのセトリは、今年の初めにリリースされた『Just Bring It』に伴う実質アルバムツアー的な意味合いを持っていた前回の初ワンマンのセトリと大幅に変わることなく、あくまでも『Just Bring It』や最新両A面シングルなどの「自作曲」が中心のセトリだ。しかし、そこまでして「自作曲」にこだわる意味とは?それは今日のお給仕に大きなヒントが隠されていた。まずは”you.”のドラムソロを皮切りに、ピアノのイントロから始まる”Daydreaming”ドラム(茜)→ベース(MISA)→ギター(歌波)の順番でクソカッコ良く始まる”Play”など(中でも歌波のギターフレーズはプログレっぽくて良かった)、今日のお給仕では自前の曲に特別なアレンジを施すという新しい試みが目立っていた。これこそ今ツアーの大きな見所の一つであり、BAND-MAIDはお給仕の中で「自作曲」を「フレキシブル」に進化させるという、初ワンマンからの夏フェスで培った経験とバンドの更なる成熟を証明するように、お給仕を全く新しい領域へと導いていた。この「フレキシブルさ」はBAND-MAIDのウリの一つでもあり、その柔軟性の高さは「他作」ではなく「自作」だからこそ真価を発揮するものだとリアルに思い知らされた。で、「自作曲」中心のセトリの中に、ミニアルバム『Brand New MAID』から”ORDER”が聴けたのは嬉しい誤算で、個人的にこの曲はバンメのハード・ロック系の曲の中でも一二を争うくらい好きな曲で、生で聴いても歌波のハード・ロック然としたクラシックでオーガニックなギターリフが最高だった。その兼ね合いか、代表曲でありお給仕の定番曲である”REAL EXISTENCE”がセトリから外されたのはいい意味で攻めたセトリだと思った。

とは言え、やっぱり今日のMVPは誕生日だったMISAと見せかけて、自分の中で今日のMVPは小鳩以外に考えられなかった。この日はライブ終盤に小鳩のソロ曲である”TIME”を披露したのだけど、実は僕自身小鳩のソロ曲を聴くのは今ツアーが初めてで、なんだろう、これが思いのほか想像以上にエモかった。正直、小鳩のソロ曲って彩ちゃんの休憩タイム程度の扱いにしかならないと思ってたんだけど、これを生で、しかも小鳩の真正面の最前で観ちゃったらちょっと考えを改めざるを得なくなった。なんだろう、単純にギタボかっけえというか、なんだろう、「フロントマンとしての小鳩ミク」の本領発揮というか、なんだろう、「なんかこいつ持ってるな感」というか、改めて「バンドメイドにおける小鳩ミクの存在感」、その大きさを小鳩胸とは裏腹に強く感じさせたというか、なんかここまで堂々とセンター張れるのはやっぱり小鳩ミクの「タレント」としての才能なのかなって。あと間近で見ると小鳩胸だけあってめっちゃ顔小さいなこいつって。とにかく、本日披露された”TIME”は、観客をエモさの極地へと導いていった。

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事実、小鳩は他のメンバーと違ってレベルが低い。自分の中の謎ルールとして、自分がお給仕に帰宅した回数だけ小鳩のレベルが1づつ上がる謎設定があって、つまり僕はこれまで今日のお給仕を含めると計6回お給仕に帰宅しているから、今の小鳩は「6レベル」ということになる。初代ポケモンで例えると、今の小鳩はポッポ6レベルと同等の能力しかない。四天王を倒すにはまだまだレベル上げが必要だ。しかし逆に言えば、レベルが低い分、ちょっとした経験値でもレベルが上がりやすいわけで、つまりちょっとした成長でも目に見えて分かるのが小鳩ミク(6レベル)で、それってつまり漫画『スラムダンク』の主人公である桜木花道と全く同じと言えるわけです。

お給仕は終盤に差し掛かり、遂に”Don’t let me down”がきた。僕は「ドンレミきたーーーー魔彩ジャンプしかけるぞ!」と意気込んだのもつかの間、あまりの盛り上がりにより最前の圧縮はピークに達していたせいで、サビで飛ぼうとしても前の柵と後ろの圧縮に挟まれて「ヌ゛ッ゛ヌ゛ッ゛」みたいな感じになって笑った。この瞬間、最前は良い面と悪い面があると思い知ったというか、すげえ勉強になった。さすがにドンレミで魔彩ジャンプできないのは、個人的に大きな死活問題だ。そして、本公演の締めを飾ったのは、みんな大好き”the non-fiction days”で、その時に小鳩がステージ前方に乗り出した時、最後の最後で遂に僕は「小鳩ミクに最も近い男」になった。僕も最前の柵から大きく身を乗り出して、あと数センチで小鳩の愛用するZEMAITISに触れる至近距離まで接近したのだ。つまり、最前の柵という名の「超えちゃいけないライン」を挟んで、遂に俺と小鳩ミク(6レベル)の邂逅が実現したのだ。いや、初ワンマンの”secret My lips”ラストも良かったけど、今日の”the non-fiction days”ラストも頭おかしなるくらいヤバい。こうなると、いつか”FREEDOM”ラストも期待したい。

個人的に、可愛いお嬢様たちに魔彩ジャンプを見せつけるという公約を実現できなかったのは残念だったが、それをよそに、まさか別の部分で前回の伏線が回収されたのは想定外の面白さだった。こうもやすやすと伏線を回収しにくる奴らはやっぱり最高な奴らだ。とにかく、BAND-MAIDは今年の上半期で培った経験を「成長」と「変化」と「進化」に結びつけるような、約100分怒涛のお給仕を披露し、秋冬ツアーの前半戦ラストを最高の形で締めくくった。正直、これからの海外ツアーを終えて戻ってきたツアーファイナルの新木場はかなり期待していいと思うし、その先にあるZeppでは一体何を見せてくるのか、今から待ちきれない。とりあえず、目先のファイナル新木場は今日の盛り上がりを超えるようにファイナルらしくブチ上げるぞ。だからテメーら俺について来い。いや、やっぱ可愛いお嬢様は俺について来い(俺かっけぇ・・・)。

【10/15】BAND-MAID「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」@名古屋ダイヤモンドホール
【Setlist】
01. Choose me
02. Don't you tell ME
03. you.
04. モラトリアム
05. Puzzle
06. FREEDOM
07. So,What?
08. Unfair game
09. CROSS
10. matchless GUM
11 . Awkward
12. Daydreaming
13. YOLO
14. alone
15. ORDER
16. decided by myself
17. TIME
18. One and only
19. Don't Let Me Down
20. Take me higher!!
21. Play
22. secret My lips
23. the non-fiction days

【10/8】 predia 『7th Anniversary Tour』@名古屋SPADE BOX

「今、prediaとかいう場末アイドルが面白い(らしい)」

そもそも、来週の日曜日にBAND-MAIDのお給仕を控えている僕が、何故prediaとかいう「平均年齢28歳」の場末アイドルのライブを観に行ったのか・・・?その答えは単純で、なにやら風のうわさで「prediaとかいう場末アイドルに桜子とかいうクソ可愛い子がいるらしい」と。その真相を探るため、我々藤岡探検隊はprediaの結成7周年を記念したライブツアーの名古屋公演が開催されるSPADE BOXへと向かった。

ところで、いわゆる「日本のアイドル」っていうと、世界的に見ても低年齢化が著しい非常に特殊な市場で、それこそティーンネイジャーのアイドルなんてザラだし、逆に10代がいないアイドルグループを探すほうが難しいかもしれない。しかし、このprediaとかいうもはや「アイドル」と呼んでいいのかすらわからない自称アイドルは、その日本特有のアイドルシーンの流行と逆行するように、無論メンバーに10代は1人もおらず、むしろ逆に「ちょっと待って、30代のBBAおるんやけどwww」というツッコミ待ちみたいな、「平均年齢28歳」「可愛いだけじゃ物足りない。大人の遊び場へようこそ」をキャッチフレーズにした10人組の場末アイドルだ。ちなみに、本日は昼間に開催される1部の「welcome party」と午後に開催される2部の「7th Anniversary Tour」とあって、その辺の二部構成的な感じは「日本のアイドルらしい」かもしれない。

本日の会場となるSPADE BOXは、翌週にBAND-MAIDのお給仕が開催されるダイアモンドホールと同じビルの地下にあるライブハウスだ。自分は一週間前くらいにチケ取ったらBの二桁台で、開演15分前に会場入りするとフロアはほぼ満員で、後にこの公演はソールドアウトしたことが分かった。SPADE BOXは少し変わった形をしたライブハウスで、会場の雰囲気というかムード自体は悪くない。言わずもがな、客というかアイドルなんで客のドルヲタは9割というかほぼ全員と言っていいほどが男で、さすがに「平均年齢28歳」のアイドルだけあって、年齢層は比較的高めだが、想像するよりは高くはなかった。そうこうする内に、開演時刻となる5時30分を迎える。

それこそ映画『バーレスク』ばりのド派手なブラスを擁したオープニングSEをバックに、それぞれのカラーに扮した衣装を身にまとった総勢10人のメンバーがぞろぞろとステージに現れる。あっ、言い忘れていたが、僕はprediaの曲をほとんど聴いたことない。はっ、そんなことより桜子だ。僕は「桜子どこーーーーーー???」と必死でステージ上を見渡す。すると、ほぼ全員が伸長160超えてるんじゃないかってくらいモデル並にスタイルグンバツなメンバーの中で、一際小柄なメンバーが一際可愛いオーラを放っていた。それが・・・「桜子だ」。僕は「桜子可愛いよーーーーーーー!!俺の桜子ーーーーー!!」とばかり必死に桜子を目で追った。

ここで、ふと我に返ってprediaのパフォーマンスを見ると、どうやらこのアイドルらしきナニカにはメインボーカルが二人いて、その二人のアイドルらしからぬ超絶場末アイドル的な歌唱力を中心に楽曲を展開していくようだ。そのメインボーカルを務める二人とは、黒髪ショートの湊あかね尾野真千子似の村上瑠美奈だ。もしこのprediaを「アイドル」と仮定するなら、恐らくこの二人の歌唱力を超える「アイドル」は誰一人として存在しないだろう。その歌唱力は、あの℃-ute鈴木愛理ですら凌駕する一種の凄みを感じさせる。それくらい、ちょっと引くくらいの生歌の上手さにまずド肝抜かれるというか、この二人の歌がprediaの最大の武器であるのは確かで、というのも実はあかねBiSHチッチも在籍するボーカルユニットNATASHAのメンバーでもあることから、その歌唱力は既に業界内でも折り紙つきだ。比較的低音寄りのパワフルな歌声を見せるあかねに対して、尾野真千子似の村上瑠美奈は高域を得意とした歌声で、それぞれ苦手な部分を互いに補っている、まさに「ツインボーカル」と呼ぶのがシックリくる。

だいたい3曲終えた所で、MCに入ってそれぞれメンバーが自己紹介を始める。客側から見て右から1人づつ挨拶をしていくのだけど、面白いのは、「平均年齢28歳」なのにも関わらず、いわゆる普通の日本のアイドルグループにありがちな、ちょとしたユニークなキャッチフレーズを言ってそれに対してヲタがレスポンスを贈るという、至極「アイドル」然とした自己紹介してて驚いたというか笑ったというか、笑いながら「こいつら平均年齢28歳なんだよなぁ・・・」って思った。けど、朝比奈彩のパチモンみたいな小鳩ミクもビックリのキャラ作りしたやべーやつをはじめ、他のメンバーがそれぞれキャッチフレーズを考えて自己紹介する中で、唯一推しの桜子だけはキャッチフレーズがなくて、「桜子で~す!」の一言で自己紹介を終わらせる桜子マジで推せるってなった。いやいやいや、このちょっとサバサバツンツンした感じというか、ちょっと小生意気そうな桜子の感じめっちゃ推せるやんと。

prediaの楽曲面の印象としては、なんだろう、自身で「歌謡曲」と謳うだけあって、いわゆる90年代のJ-POP的な歌謡ポップスと近年のモー娘。やハロプロ界隈でもお馴染みのEDM風のダンス・ミュージックをかけ合わせたような、それこそ元℃ヲタ的にはどこか妙に懐かしさを感じる曲調が多かった。もしやこれ今年の6月に℃-uteが解散してからprediaに流れたヲタって結構おるんやろなって(それ俺やん)。特に、3曲目に演った”壊れた愛の果てに”なんかは、聴いた瞬間に「あ、これ好きなやつや」ってなった。あと新曲の”Ms.Frontier”も好きな感じだった。こうやって、prediaの曲を知らない人間でも「あ、これいいな」と感じる曲はどこかにあるので、なんだろう、prediaを知らない人でも近所の場末のガールズバーに行くような軽いノリで楽しめる懐の広さは全然あります。

また何曲か演った後に、桜子とメインボーカルの二人の3人だけステージに残ってMCを始める。僕は「え、桜子とメインボーカルの組み合わせって想像できなさすぎだろ」と。メインボーカルの二人に給水を催促されると桜子は「大丈夫っす」と言う。水は飲まない主義、そんな桜子も推せる。そして、この三人でバラード曲を披露する。僕は「ちょっと待って、このアイドル界最強のツインボーカル相手に桜子まともに歌えんの?」って心配を他所に、桜子prediaの心臓部であるツインボーカルに決して引けを取らない歌声を披露する。僕は「はい推せる」と。大袈裟じゃなしに乃木坂46にいてもおかしくない可愛さを持ちつつ、なお且つ乃木坂46にはいない歌唱力を誇る桜子マジ推せると。マジで桜子だけ実質「独り乃木坂」やんと。いやホントに桜子が乃木坂に取られなくて良かったはホント。あの風のうわさは間違いじゃなかったんだと。

そのバラードが終わると、今度は3人が袖にはけて残りの7人が再びステージに降臨する。すると衣装が個別カラーから、よりセクシーさを強調したバラ色の衣装に衣替えし、最年少の沢口けいこは何故か小さい帽子を装着していた。しばらく7人でダンス・パフォーマンスを続けると、再び先ほどの3人も衣装チェンジして合流。なんだろう、こうメンバーが10人もいると「推し」以外にも「二推し」を作りたくなるのがドルヲタの性ってもんで、「一推し」の桜子に次いで目で追っていたメンバーこそ”れいちゃん”こと青山玲子だった。あの”れいちゃん”の鎖骨と背中の開いた衣装は推せる。でもあとで”れいちゃん”が自分より年上だって知った時は「嘘やろ?」ってなったし、あの桜子ですら2個下とかちょっと驚いた。これが「平均年齢28歳」の底力なのか・・・?つよい。

現場のノリは完全にいわゆる「日本のアイドル現場」のソレだ。しかし、日本のアイドル現場でお馴染みのサイリウムはヲタの全員が全員持っているわけではなくて、むしろ持ってる奴のが少数派だし、もちろん圧縮も推しジャンもリフトもないし、比較的安全かつ自由にそれぞれ楽しんでるような現場だけど、曲間のコールやレスポンスは物凄い声量と熱量でしっかりと盛り上がる。なんだろう、とてもメリハリのある現場だと思う。とは言え、今回のツアータイトルにもあるように、7年選手のベテランだけあって、さすがに濃いヲタが付いているなとは感じた。

prediaのMCは、もはやちょっとした「女子会」状態だ。どうやら昨日の大阪公演の時に、桜子は温泉に行きたかったらしく、他のメンバーに「温泉行こ?温泉行こ?」と1人づつ聞いて回ったけど、結局コンビニの列に並んでる時に温泉どうでも良くなった推せる話に始まって、誰かが大浴場に入ろうとしたら誰かがタオルで下半身は隠してるのにおっぱい丸出しだった話とか、ホテルの話とか、大人セクシーでありながら意外と笑えたりする絶妙なMCで、この辺はイマドキのアイドルには真似出来ない、まさに「平均年齢28歳」の本領発揮といった感じだ。

prediaのライブの見所は、衣装替えの他に、時に扇子を使った妖艶な大人パフォーマンスを披露したりするのだが、改めて考えるとこのキャパ400もないライブハウスの決して大きくはないステージに、総勢10人が前後左右に入れ代わり立ち代わりする器用なステージングは謎の壮観さすらあったし、それにしてもただただ感心するばかりだった。現に「あれ?桜子ステージ際に見切れてね?」ってなったし。確かに、もっとデカイ箱でやれば10人という数を活かしたパフォーマンスや理想的な演出ができると思うのだけど、それから先は「売れる」ことが最前提だ。

要所でMCを挟みながらも、その勢いと熱量は落とさず、むしろ勢いが増していく。気づけば本編ラストの曲。それが終わるとアンコール。するとメンバーが今度はツアーTシャツを着用して登場。桜子は大阪カラーのワイン色のTシャツを着て、そして髪型はポニーテールにしてきた桜子マジ推せるってなった。でもこう言っちゃあ何だけど、グッズのショボい感じも場末感すげえなって。とは言え、最後のMCで帽子被ってるやつが、本日の名古屋公演がソールドアウトしたのもあって、本気か冗談か「もうチケットが手に入らないアイドルになっちゃうかもよ」的なことを自慢げに言ってて、でも確かに今日のパフォーマンスには、その言葉の説得力が冗談じゃなしにあったと思う。

現にprediaには「売れる」要素が沢山揃っている。まずクソ歌えるツインボーカルで「歌えるアイドル」として売れる、朝比奈彩や泉里香のパチモンみたいなの擁するモデル並のスタイルグンバツの大人アイドルとして女子層相手に売れる、帽子被ったやつとキャラがやべーやつをAbemaTVのバラエティに出してB層に売れる、でもBiSとレーベルメイトになったから売れない、「平均年齢28歳」といういわゆる日本のアイドルと逆行するアイドルと呼ぶにはツッコミ不可避だからツッコミたくて売れる、そして最後は数撃ちゃ当たるAKB方式で、10人もいれば誰かに引っかかって推しメンにしたくて売れる、それこそ桜子にハマった僕のように。今の時代、色んなアイドルがおっていいわけで、現におるわけで、プロ野球でも30過ぎてブレイクする選手も稀におるわけで、つまり7年目の遅咲き場末アイドルがブレイクしてもいい時代なわけです。むしろ、そっち方が面白いやんと。だって皆んなそろそろ普通のアイドルには飽きてきた所でしょ?・・・とにかく、桜子には一生こんな小さな箱でくすぶらせるわけにはいかん。ということで、prediaのメンバーと同年代のアラサードルヲタは全員prediaを推せ、もちろん「一推し」や「二推し」じゃなくていい、「三推し」や「四推し」でいいからprediaを推していけ。場末アイドルは同年代の俺たちが支えたらなアカン。でも桜子だけは推すな。桜子は俺の推しメンだから。

気づけば桜子にどっぷり気持ちが行き過ぎて、来週のBAND-MAIDのお給仕に頭が切り替えられなくてヤベえ。つまり、「桜子」から「彩ちゃん」への切り替え、すなわち「推し変」が上手くできるか?今はその三角関係の中で、僕の心は猛烈に揺れている(えっ)。とか言って、今日のライブ帰りに来週のダイアモンドホールと来月の新木場発券したらクッソ良番で、なんだろう、俺レベルのインターネットスーパーレビュアーになると良番引き当てちゃうだなって。ダイホはガチで「最前中の彩前」狙えるし、新木場は二桁後半の番号で、漫画『キングダム』で例えると主人公の信率いる飛信隊が置かれる持ち場みたいな、恐らく3,4列目が狙える前線で、もうこの日はリアル信になって激戦が予想される前線でバンドメイド軍を指揮するしかねーわ。でもちょっと待って、実はこのBAND-MAIDの新木場ツアーファイナルの前日にちょうどprediaのツアーファイナルがあって、これは木曜日に早乗りしてpredia(桜子)→BAND-MAID(彩ちゃん)で回すのも全然アリだなって。しかもワンチャンprediaのメンバーというか桜子がレーベルメイトとしてBAND-MAIDのツアーファイナルに招待される可能性もなくはないと考えたら、これもう秘伝の魔彩ジャンプは関係者席にいるかもすら分からない桜子に向かってやるしかなくね?(頭おかしい)。なんでもいいけど、ついでにZepp公演も良番ください。

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