Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

Live感想

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【10/15】 BAND-MAID お給仕 TOUR Autumn-Winter 2017 「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」@名古屋ダイヤモンドホール

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世間がラウドパークのオペスメシュガーに熱狂している中、【コンポーザー】【リードギター】【リズムギター】担当のカナミカエル・オーカーフェルト擁する、「メイド界のメシュガー」ことBAND-MAIDのお給仕に帰宅するという行為、マヂデブい。

前回のBAND-MAIDの初ワンマンお給仕ツアーを振り返ってみると、名古屋公演と大阪公演がケツアゴことベーシストのMISAがインフルエンザで欠席、4人でのライブ=お給仕というとてもレアな体験が今でも記憶に残っている。後に行われた振替公演では、色々な意味でまさに「伝説」としか他に例えようがない、それこそ「ケツアゴ大合唱」が巻き起こるほどのケツアゴ伝説をお給史の名に残した。しかし、そのワンマン直後にボーカルの彩ちゃんが喉ポリープの除去手術を行い、その不安を抱えながらもBAND-MAIDは、サマソニをはじめとした夏フェスに出演し、バンドとしてとても充実した経験を積み上げていった。

7月の名古屋と大阪の振替公演が終わってないのにも関わらず、既にその三ヶ月後に秋冬ツアーがアナウンスされ、かつ8月のサマソニ大阪にもご帰宅した身からすると、なんかもうここ最近は一ヶ月に一回はBAND-MAIDのお給仕にご帰宅してる、ただの「バンドメイドオタク」になりつつあった。今回の秋冬ツアーには、「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」というオヤジギャグもビックリのツアータイトルが名付けられた。本日の名古屋公演は秋冬ツアー7本目(7days)のお給仕で、そしてなんとケツアゴことMISAの誕生日でもある。BAND-MAIDはこの名古屋公演を最後に、一先ず国内ツアーは一旦お休みして、今度は強行スケジュールで海外ツアーへと旅立ち、そしてまた11月後半から国内ツアーを再開させ、24日に新木場でツアーファイナルを行い、そして翌12月にはZEPP DIVERCITYで追加公演を発表している。

今日のお給仕の一週間前にBAND-MAIDのレーベルメイトでも知られるprediaのライブを、「独り乃木坂」こと桜子目当てで観に行った帰りに、BAND-MAIDの名古屋公演と新木場公演を発券したら両日ともまさかの良番で、ダイホに至ってはそれこそ「最前中の彩前」が狙える神番で、正直この一週間はどうやったら「最前中の彩前」を取れるか、今まで数回しか行ったことがないダイホのフロアをイメージして仕事中にも関わらず何度も何度もシミュレーションしていた。何故なら、僕は初ワンマンのお給仕レポにこのようなことを書いた、秋冬ツアーのダイホ公演では「彩ちゃんに最も近い男」として究極奥義「魔彩ジャンプ」を成功させると。しかし、現実はあまりに非情だった。んじゃあそろそろ、本来なら今日のお給仕で「彩ちゃんに最も近い男」になるハズだった予定が、一転して「小鳩ミクに最も近い男」になってた話する?

事前に何度もシミュレーションしたハズなのに、今日のお給仕は「最前中の彩前」「彩ちゃんに最も近い男」として究極奥義「魔彩ジャンプ」を成功させるハズだったのに、一体どこで計算が狂ってしまったのか? 今日は今までのライブで最も良い整理番号で、後にも先にもこんな縁起のいいラッキーな良番は二度と引けないだろうってくらいの良番で、しかし「1番」ではないことから僕の前には数人、たった数人のご主人様とお嬢様が先客としていたのは頭のなかで重々理解していた。しかし、まさかここまで「上手側」が人気だとは予想してなかった。「上手側」といえば、彩ちゃん歌波が目の前にくる場所だ。まさか、僕の前のたった数人が僕と同じく全員「上手側」を狙っていた、という可能性は僕の頭にはまるでなかった。その「たった数人」で「上手側」のベストポジションは埋まってしまったのだ。僕は会場に入った瞬間「これはマズい」と、直ぐさま計画を練り直し、消去法で最前で彩ちゃんに最も近い位置を判断した結果、なんと中央中の中央、つまり彩ちゃんと小鳩ミクの間だけどほぼ小鳩ミクの真ん前みたいなポジションにつけた。ちなみに、僕の整理番号の前の女の子(バンメンバーより可愛い女オタ、実はこれは後にちょっとした伏線となる)が、僕が考える「最前中の彩前」を陣取っていた。つまり、僕の中央寄りのポジションから右隣隣にそのお嬢様がいたというわけ。

前回の初ワンマンの時に名古屋クワトロをソールドアウトさせたのも驚いたけど、まさか次のツアーでまさかダイホでやるなんて、そして実際に9割埋めるなんて誰ひとりとして想像していなかったに違いない。客入りの不安が解消されたことで、僕は安心してお給仕に望むことができた。開演時間となる6時。いつも通り舞台が暗転すると、メンバーがそれぞれ登場し、彩ちゃん「お給仕はじめます」というお決まりのセリフから始まると思いきや、お給仕ではお決まりとなった決め台詞を言わないまま最新両A面シングルの”Choose me”を披露する。正直、これはちょっと肩透かしだった。確かに、シングルの”Choose me”はご存知のとおり「サビ始まり」の曲であり、今回のようにお給仕の一曲目に持ってくる場合、彩ちゃんが言うお決まりのセリフ「お給仕はじめます」とバッティングしてしまうのも事実で、つまり「お給仕はじめます! 愛こそはね目に見えない幻↑想↓って想像しただけで違和感がハンパなくなる。この辺は上手くやりくりしてほしかったというか、バンド「メイド」のコンセプトとして「お給仕はじめます」は必要不可欠だと思っていて、そのセリフがないとご主人さまお嬢様はご帰宅した気にならなくて、どうにも「シックリ」こない。事実、皆で一緒に歌えるほどキャッチーな”Choose me”は、お給仕の「ツカミ」としてセトリの一曲目に持ってくるのは正しい考えなだけに、その辺は今後に改善余地ありだと思った。とは言え、こうお給仕の一発目に相応しい愛こそはね目に見えない幻↑想↓という「ドン勝メロディ」で、観客の心を鷲掴む”Choose me”を書いた歌波ってやっぱ天才なんじゃねー?って。

僕自身、人生初の「最前」だっただけに、目の前の柵に寄りかかれる事がどんなに幸せなことなのかを初めて知ることになった。とにかく、めっちゃラク。とりあえず、一曲目の”Choose me”の時点では圧縮みたいなのは一切なく、二曲目の”Don't you tell ME”でも特に何も起きなくて、「あれ?もしかして今日のお給仕盛り上がってない?」と思ったのもつかの間、のドラムソロから始まる”you.”から前方は一気に押しくらまんじゅう状態になって、僕は更に彩ちゃんから押し離され小鳩寄りの中央付近へと追いやられた。正直、今日はもう彩ちゃんがあまりにも遠い存在になってたから、素直に諦めて終始小鳩ケツアゴをローテションで見る計画に早々に変更した。その勢いのまま”モラトリアム”に突入。この”モラトリアム”といえば、何と言っても小鳩のバッキングギターに注目が集まる曲だ。僕の目の前には、ちょうど小鳩のギターの音が聴こえるスピーカーがあって、今日のお給仕に初めてご帰宅したご主人様の中にも居たであろう「小鳩ミクは本当にギターを弾いているのか問題」について、これはもうその「バンドメイドの七不思議」の一つを解明する最大のチャンスだと思い、小鳩がバッキングギターを弾くであろう例のタイミングで、僕は目の前のスピーカーに耳を傾けた。

「弾いている?!小鳩は確かにギターを弾いているぞ!?」

僕の耳がおかしくなければ、今日の小鳩はかなり気持ちのいいヘヴィネスを乗せたバッキングを弾いていた。最前列の殆どが小鳩のバッキングに合わせて激しくヘドバンしていたのが何よりの証拠であり、それと共に自分自身BAND-MAIDのお給仕で初めて耳ピーンなるくらいの絶妙な音圧が襲いかかった。その重厚なヘヴィネスを続けて畳みかけるように”Puzzle”を演ってから軽いMCを挟んで、その流れで序盤のハイライトを飾る”FREEDOM”に突入。もはや盛り上がりすぎて、もはや「これじゃサビで飛べねぇじゃん・・・」ってなるくらい最前列は圧迫祭り状態で、なんかもうこの辺りは最前確保で必死だったよね。なんだろう、もはや最前ど真ん中でお給仕を支配している錯覚を起こして終始アドレナリンドバーだったし、まるで気分は飛信隊を指揮する『キングダム』の信だった。

開演直後の静けさはどこへやら、しかし会場の盛り上がりが最高点に到達する中、確か”So, What?””CROSS”あたりで、中央付近にスタッフが数名集まってきて一体何事だ?と思って後ろを振り向いたら、僕の右後ろにサーファーがいて「なにィィィ!?サーファーだとぉぉお!?」と一瞬ギョッと驚いたけど、そのサーファーは無事スタッフに回収された模様。ここで僕は、前回のワンマンのレポでも書いた、何時かのお給仕で小鳩ミクのマイクスタンドにサーファーが接触して小鳩の顔面にスタンドが直撃して小鳩ミクが顔面崩壊した例の事件を思い出した。そう、既にお気づきの人も居るかと思うが、僕の右隣隣すなわち「最前中の彩前」には僕の整理番号の一つ前のお嬢様がいた場所であると。ここで僕は、更に前回のレポに書いたお給仕におけるサーフ/ダイブ問題の「リスク」の話を思い浮かべた。小鳩ミクはちょっとやそっとじゃ潰れない鬼メンタルを持っているので、サーファーの攻撃を受けてもそれをむしろプラスに変えてしまう特殊な人間なので、一概にお給仕でサーフ/ダイブを公式で禁止するのは考えものであると。しかし、それも唯一の例外がある。それこそ、サーファーによる被害が小鳩のみならずお嬢様に及ぶ危険性だ。

驚いたのは、小鳩は今日のMCの中で、その最前列付近にいたお嬢様のことを真っ先にフォローしたことだ。今日のお給仕には、僕が前回のレポで女の子に呼びかけたお陰で(えっ)、最前列付近にお嬢様が結構いたこともあって(実は僕も女です)、お嬢様が大好きな小鳩は真っ先に可愛いお嬢様の安否を確認したのだ。正直、小鳩って誰でも弾けるような簡単なギターを演奏するのに頭&手一杯で、目の前にいる大事な観客は一切目に入っていないんだろうと、小鳩にとってゲネプロと本番のお給仕は何も変わらないんだろうと、そう勝手に決めつけていた僕は小鳩に謝らなければならない。小鳩はメンバーの誰よりも観客のことを気にかけていたんだ。この手の激しいロックバンドのライブに付きものであるマナー問題、その問題を解決する策に女性専用エリアを設置する、なんて安易な発想はバンメのお給仕には必要ないし、何よりも小鳩ミク自身がそういう考えだからこそ、今日のMCの中でご主人様にお嬢様に対する配慮を求めたわけです。これらの話は、ちょっと不謹慎な話だけども、まさに僕が初ワンマンのレポに書いたサーファーという存在のリスク、その伏線を見事に回収してくれたような話で、いや、やっぱバンメのライブって面白いわって。だから僕はこのサーファーに感謝している。彼は伏線の一部として活躍してくれたからだ。実はこのサーファーは小鳩ミクが雇ったサクラなんじゃねーか説、なんつって。

改めて、やっぱり最前で観るお給仕は格別である。というより、最前からしか見えない景色が沢山あった。まず「茜ってあんなに笑いながらドラム叩いてんだな、やっぱこいつ(いい意味で)頭おかしい」というか、やっぱ「メイドコスに女装したDaniel Liljekvist」みたいな茜のタイトなドラミングあってこそのバンメだと改めて思ったし、今日が誕生日だからかMISAがあんなにステージを前後左右に動きまくる印象もなかったから、MISAが動くたびに下手側のサウンドクルーがケーブル巻き巻きして忙しそうにしてたのは笑ったし、あとMISAってスティーヴン・ウィルソンと同じ裸足スタイルなんだなとか、改めてこいつら僕が考え得る「いいバンド」の条件を満たしすぎているなって。あと歌波は一番上手側にいるのにも関わらず、意外と中央にもレスくれる事が分かった。歌波は本当に楽しそうにギターを弾く時と、方や歴代のギターヒーローが憑依したかのようにギターを情熱的にかき鳴らす時とのギャップが本当にカッコ良くて、実は歌波って天才なんじゃね?ってなった。あと、これは当たり前のことなんだけど、小鳩が足元のペダルのスイッチを猫のように挙動不審で切り替えてて、ちょっとなんか笑ったというか、「あの小鳩がギタリストっぽいことしてる!すげぇ!」ってなった。

そして何と言っても、お給仕でお決まりの小鳩の「おまじないタイム」の時に、小鳩が必死で「デブっぽ~」からの「萌え萌えキュンキュン」してる真っ只中に、後ろの方で彩ちゃんのドラム(エミリー)をいじり始めて、僕は「ちょっと待て、ちょっと待て、彩ちゃんがドラムとか俺得すぎるから、彩ちゃんがチンチン鳴らしよるやん、ちょっとデブ黙れ、そこのデブちょっと黙れ」と心のなかで叫びつつ、いや今日ばかりは茜のドラムが真正面にくる中央最前が正解だったわと、結果的に最適なポジションだったわと。後は今日の主役?とも呼べる、今日が誕生日のMISAに観客全員で「おめでとう」を合唱し、小鳩がMISAにマイクを向けるとMISAは「おぎゃ~」と謎の一言を発する。それを聞いて自分は「スティーヴン・ウィルソンの『To the Bone』かな?」って心のなかでツッコンだ。


言わぅもがな、ボーカルの彩ちゃんはポリープ除去の影響を微塵も感じさせない素晴らしい歌声を聴かせていた。その半面、今日は彩ちゃんの「煽り」が少しヌルいぁとも感じた。ちょっと淡々とこなし過ぎというか、それは良くも悪くも「洗練」されているってことなんだろうけど、でもそれってこれ以上「想定外」のことが何も起きなんだなって分かってしまって、それはそれで少し悲しかったりする。いや、逆に彩ちゃんが煽る必要がないくらい盛り上がっていたのなら嬉しい話ではあるけど。でも彩ちゃんの「キャラクター」を考えるに、今日のシチュエーションで例えるならば、ステージから降りて最前の僕の目の前に来て、そのまま胸ぐら掴んであなたに抱かれて 胸に爪を立て こんなにツライなら愛なんて信じないとか絡める舌を切り落としてやりたい 愛撫する指をへし折りたいって煽ってくれても全然良いわけです(えっ)。いや、ナニ言っとんねんて話だけど、もしBAND-MAIDJanne Da Arcのトリビュートに参加するなら、選曲は”ヴァンパイア”一択だよねっていう話。どうだろう、彩ちゃんDIR EN GREYがライブで毎回やってる、いわゆる「男女煽り」を参考にしてみても良いかもしれない。それで声が出てなかったら不機嫌になってステージから退場して、その間に二曲くらい小鳩のソロで繋いでから、再び彩ちゃんがステージに登場するという「神演出」w

小鳩ミク「おまじないタイム」が終わると、Z級ホラー映画の主題歌タイアップとなる新曲”One and only”を披露。初めて聴いたザックリとした印象は、”Choose me”をカップリング曲風に仕上げたらこうなったみたいなイメージで、特に疾走感溢れるイントロから彩ちゃんの歌が入って直後のDjentっぽい楽器隊のパートがツボった。サビは小鳩がメインボーカルってくらい小鳩の歌が強く主張しているが、サビメロ自体はこのお給仕で聴く限りはイマイチ掴みづらかった。でもこのサビのツインボーカルは今までにない感じで新鮮だった。改めて思うのは、こいつらの良いところって、こうやって新曲を一切出し惜しみしない所で、何故なら最新シングルの『Daydreaming / Choose me』が正式な形で初めてワンマンで披露される今回のツアーで、同時に次の新曲を披露してしまうサービス精神は、まさに従順たるメイドの姿そのものだ。このメイド達、本当にペロペロできる。

今ツアーのセトリは、今年の初めにリリースされた『Just Bring It』に伴う実質アルバムツアー的な意味合いを持っていた前回の初ワンマンのセトリと大幅に変わることなく、あくまでも『Just Bring It』や最新両A面シングルなどの「自作曲」が中心のセトリだ。しかし、そこまでして「自作曲」にこだわる意味とは?それは今日のお給仕に大きなヒントが隠されていた。まずは”you.”のドラムソロを皮切りに、ピアノのイントロから始まる”Daydreaming”ドラム(茜)→ベース(MISA)→ギター(歌波)の順番でクソカッコ良く始まる”Play”など(中でも歌波のギターフレーズはプログレっぽくて良かった)、今日のお給仕では自前の曲に特別なアレンジを施すという新しい試みが目立っていた。これこそ今ツアーの大きな見所の一つであり、BAND-MAIDはお給仕の中で「自作曲」を「フレキシブル」に進化させるという、初ワンマンからの夏フェスで培った経験とバンドの更なる成熟を証明するように、お給仕を全く新しい領域へと導いていた。この「フレキシブルさ」はBAND-MAIDのウリの一つでもあり、その柔軟性の高さは「他作」ではなく「自作」だからこそ真価を発揮するものだとリアルに思い知らされた。で、「自作曲」中心のセトリの中に、ミニアルバム『Brand New MAID』から”ORDER”が聴けたのは嬉しい誤算で、個人的にこの曲はバンメのハード・ロック系の曲の中でも一二を争うくらい好きな曲で、生で聴いても歌波のハード・ロック然としたクラシックでオーガニックなギターリフが最高だった。その兼ね合いか、代表曲でありお給仕の定番曲である”REAL EXISTENCE”がセトリから外されたのはいい意味で攻めたセトリだと思った。

とは言え、やっぱり今日のMVPは誕生日だったMISAと見せかけて、自分の中で今日のMVPは小鳩以外に考えられなかった。この日はライブ終盤に小鳩のソロ曲である”TIME”を披露したのだけど、実は僕自身小鳩のソロ曲を聴くのは今ツアーが初めてで、なんだろう、これが思いのほか想像以上にエモかった。正直、小鳩のソロ曲って彩ちゃんの休憩タイム程度の扱いにしかならないと思ってたんだけど、これを生で、しかも小鳩の真正面の最前で観ちゃったらちょっと考えを改めざるを得なくなった。なんだろう、単純にギタボかっけえというか、なんだろう、「フロントマンとしての小鳩ミク」の本領発揮というか、なんだろう、「なんかこいつ持ってるな感」というか、改めて「バンドメイドにおける小鳩ミクの存在感」、その大きさを小鳩胸とは裏腹に強く感じさせたというか、なんかここまで堂々とセンター張れるのはやっぱり小鳩ミクの「タレント」としての才能なのかなって。あと間近で見ると小鳩胸だけあってめっちゃ顔小さいなこいつって。とにかく、本日披露された”TIME”は、観客をエモさの極地へと導いていった。

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事実、小鳩は他のメンバーと違ってレベルが低い。自分の中の謎ルールとして、自分がお給仕に帰宅した回数だけ小鳩のレベルが1づつ上がる謎設定があって、つまり僕はこれまで今日のお給仕を含めると計6回お給仕に帰宅しているから、今の小鳩は「6レベル」ということになる。初代ポケモンで例えると、今の小鳩はポッポ6レベルと同等の能力しかない。四天王を倒すにはまだまだレベル上げが必要だ。しかし逆に言えば、レベルが低い分、ちょっとした経験値でもレベルが上がりやすいわけで、つまりちょっとした成長でも目に見えて分かるのが小鳩ミク(6レベル)で、それってつまり漫画『スラムダンク』の主人公である桜木花道と全く同じと言えるわけです。

お給仕は終盤に差し掛かり、遂に”Don’t let me down”がきた。僕は「ドンレミきたーーーー魔彩ジャンプしかけるぞ!」と意気込んだのもつかの間、あまりの盛り上がりにより最前の圧縮はピークに達していたせいで、サビで飛ぼうとしても前の柵と後ろの圧縮に挟まれて「ヌ゛ッ゛ヌ゛ッ゛」みたいな感じになって笑った。この瞬間、最前は良い面と悪い面があると思い知ったというか、すげえ勉強になった。さすがにドンレミで魔彩ジャンプできないのは、個人的に大きな死活問題だ。そして、本公演の締めを飾ったのは、みんな大好き”the non-fiction days”で、その時に小鳩がステージ前方に乗り出した時、最後の最後で遂に僕は「小鳩ミクに最も近い男」になった。僕も最前の柵から大きく身を乗り出して、あと数センチで小鳩の愛用するZEMAITISに触れる至近距離まで接近したのだ。つまり、最前の柵という名の「超えちゃいけないライン」を挟んで、遂に俺と小鳩ミク(6レベル)の邂逅が実現したのだ。いや、初ワンマンの”secret My lips”ラストも良かったけど、今日の”the non-fiction days”ラストも頭おかしなるくらいヤバい。こうなると、いつか”FREEDOM”ラストも期待したい。

個人的に、可愛いお嬢様たちに魔彩ジャンプを見せつけるという公約を実現できなかったのは残念だったが、それをよそに、まさか別の部分で前回の伏線が回収されたのは想定外の面白さだった。こうもやすやすと伏線を回収しにくる奴らはやっぱり最高な奴らだ。とにかく、BAND-MAIDは今年の上半期で培った経験を「成長」と「変化」と「進化」に結びつけるような、約100分怒涛のお給仕を披露し、秋冬ツアーの前半戦ラストを最高の形で締めくくった。正直、これからの海外ツアーを終えて戻ってきたツアーファイナルの新木場はかなり期待していいと思うし、その先にあるZeppでは一体何を見せてくるのか、今から待ちきれない。とりあえず、目先のファイナル新木場は今日の盛り上がりを超えるようにファイナルらしくブチ上げるぞ。だからテメーら俺について来い。いや、やっぱ可愛いお嬢様は俺について来い(俺かっけぇ・・・)。

【10/15】BAND-MAID「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」@名古屋ダイヤモンドホール
【Setlist】
01. Choose me
02. Don't you tell ME
03. you.
04. モラトリアム
05. Puzzle
06. FREEDOM
07. So,What?
08. Unfair game
09. CROSS
10. matchless GUM
11 . Awkward
12. Daydreaming
13. YOLO
14. alone
15. ORDER
16. decided by myself
17. TIME
18. One and only
19. Don't Let Me Down
20. Take me higher!!
21. Play
22. secret My lips
23. the non-fiction days

【10/8】 predia 『7th Anniversary Tour』@名古屋SPADE BOX

「今、prediaとかいう場末アイドルが面白い(らしい)」

そもそも、来週の日曜日にBAND-MAIDのお給仕を控えている僕が、何故prediaとかいう「平均年齢28歳」の場末アイドルのライブを観に行ったのか・・・?その答えは単純で、なにやら風のうわさで「prediaとかいう場末アイドルに桜子とかいうクソ可愛い子がいるらしい」と。その真相を探るため、我々藤岡探検隊はprediaの結成7周年を記念したライブツアーの名古屋公演が開催されるSPADE BOXへと向かった。

ところで、いわゆる「日本のアイドル」っていうと、世界的に見ても低年齢化が著しい非常に特殊な市場で、それこそティーンネイジャーのアイドルなんてザラだし、逆に10代がいないアイドルグループを探すほうが難しいかもしれない。しかし、このprediaとかいうもはや「アイドル」と呼んでいいのかすらわからない自称アイドルは、その日本特有のアイドルシーンの流行と逆行するように、無論メンバーに10代は1人もおらず、むしろ逆に「ちょっと待って、30代のBBAおるんやけどwww」というツッコミ待ちみたいな、「平均年齢28歳」「可愛いだけじゃ物足りない。大人の遊び場へようこそ」をキャッチフレーズにした10人組の場末アイドルだ。ちなみに、本日は昼間に開催される1部の「welcome party」と午後に開催される2部の「7th Anniversary Tour」とあって、その辺の二部構成的な感じは「日本のアイドルらしい」かもしれない。

本日の会場となるSPADE BOXは、翌週にBAND-MAIDのお給仕が開催されるダイアモンドホールと同じビルの地下にあるライブハウスだ。自分は一週間前くらいにチケ取ったらBの二桁台で、開演15分前に会場入りするとフロアはほぼ満員で、後にこの公演はソールドアウトしたことが分かった。SPADE BOXは少し変わった形をしたライブハウスで、会場の雰囲気というかムード自体は悪くない。言わずもがな、客というかアイドルなんで客のドルヲタは9割というかほぼ全員と言っていいほどが男で、さすがに「平均年齢28歳」のアイドルだけあって、年齢層は比較的高めだが、想像するよりは高くはなかった。そうこうする内に、開演時刻となる5時30分を迎える。

それこそ映画『バーレスク』ばりのド派手なブラスを擁したオープニングSEをバックに、それぞれのカラーに扮した衣装を身にまとった総勢10人のメンバーがぞろぞろとステージに現れる。あっ、言い忘れていたが、僕はprediaの曲をほとんど聴いたことない。はっ、そんなことより桜子だ。僕は「桜子どこーーーーーー???」と必死でステージ上を見渡す。すると、ほぼ全員が伸長160超えてるんじゃないかってくらいモデル並にスタイルグンバツなメンバーの中で、一際小柄なメンバーが一際可愛いオーラを放っていた。それが・・・「桜子だ」。僕は「桜子可愛いよーーーーーーー!!俺の桜子ーーーーー!!」とばかり必死に桜子を目で追った。

ここで、ふと我に返ってprediaのパフォーマンスを見ると、どうやらこのアイドルらしきナニカにはメインボーカルが二人いて、その二人のアイドルらしからぬ超絶場末アイドル的な歌唱力を中心に楽曲を展開していくようだ。そのメインボーカルを務める二人とは、黒髪ショートの湊あかね尾野真千子似の村上瑠美奈だ。もしこのprediaを「アイドル」と仮定するなら、恐らくこの二人の歌唱力を超える「アイドル」は誰一人として存在しないだろう。その歌唱力は、あの℃-ute鈴木愛理ですら凌駕する一種の凄みを感じさせる。それくらい、ちょっと引くくらいの生歌の上手さにまずド肝抜かれるというか、この二人の歌がprediaの最大の武器であるのは確かで、というのも実はあかねBiSHチッチも在籍するボーカルユニットNATASHAのメンバーでもあることから、その歌唱力は既に業界内でも折り紙つきだ。比較的低音寄りのパワフルな歌声を見せるあかねに対して、尾野真千子似の村上瑠美奈は高域を得意とした歌声で、それぞれ苦手な部分を互いに補っている、まさに「ツインボーカル」と呼ぶのがシックリくる。

だいたい3曲終えた所で、MCに入ってそれぞれメンバーが自己紹介を始める。客側から見て右から1人づつ挨拶をしていくのだけど、面白いのは、「平均年齢28歳」なのにも関わらず、いわゆる普通の日本のアイドルグループにありがちな、ちょとしたユニークなキャッチフレーズを言ってそれに対してヲタがレスポンスを贈るという、至極「アイドル」然とした自己紹介してて驚いたというか笑ったというか、笑いながら「こいつら平均年齢28歳なんだよなぁ・・・」って思った。けど、朝比奈彩のパチモンみたいな小鳩ミクもビックリのキャラ作りしたやべーやつをはじめ、他のメンバーがそれぞれキャッチフレーズを考えて自己紹介する中で、唯一推しの桜子だけはキャッチフレーズがなくて、「桜子で~す!」の一言で自己紹介を終わらせる桜子マジで推せるってなった。いやいやいや、このちょっとサバサバツンツンした感じというか、ちょっと小生意気そうな桜子の感じめっちゃ推せるやんと。

prediaの楽曲面の印象としては、なんだろう、自身で「歌謡曲」と謳うだけあって、いわゆる90年代のJ-POP的な歌謡ポップスと近年のモー娘。やハロプロ界隈でもお馴染みのEDM風のダンス・ミュージックをかけ合わせたような、それこそ元℃ヲタ的にはどこか妙に懐かしさを感じる曲調が多かった。もしやこれ今年の6月に℃-uteが解散してからprediaに流れたヲタって結構おるんやろなって(それ俺やん)。特に、3曲目に演った”壊れた愛の果てに”なんかは、聴いた瞬間に「あ、これ好きなやつや」ってなった。あと新曲の”Ms.Frontier”も好きな感じだった。こうやって、prediaの曲を知らない人間でも「あ、これいいな」と感じる曲はどこかにあるので、なんだろう、prediaを知らない人でも近所の場末のガールズバーに行くような軽いノリで楽しめる懐の広さは全然あります。

また何曲か演った後に、桜子とメインボーカルの二人の3人だけステージに残ってMCを始める。僕は「え、桜子とメインボーカルの組み合わせって想像できなさすぎだろ」と。メインボーカルの二人に給水を催促されると桜子は「大丈夫っす」と言う。水は飲まない主義、そんな桜子も推せる。そして、この三人でバラード曲を披露する。僕は「ちょっと待って、このアイドル界最強のツインボーカル相手に桜子まともに歌えんの?」って心配を他所に、桜子prediaの心臓部であるツインボーカルに決して引けを取らない歌声を披露する。僕は「はい推せる」と。大袈裟じゃなしに乃木坂46にいてもおかしくない可愛さを持ちつつ、なお且つ乃木坂46にはいない歌唱力を誇る桜子マジ推せると。マジで桜子だけ実質「独り乃木坂」やんと。いやホントに桜子が乃木坂に取られなくて良かったはホント。あの風のうわさは間違いじゃなかったんだと。

そのバラードが終わると、今度は3人が袖にはけて残りの7人が再びステージに降臨する。すると衣装が個別カラーから、よりセクシーさを強調したバラ色の衣装に衣替えし、最年少の沢口けいこは何故か小さい帽子を装着していた。しばらく7人でダンス・パフォーマンスを続けると、再び先ほどの3人も衣装チェンジして合流。なんだろう、こうメンバーが10人もいると「推し」以外にも「二推し」を作りたくなるのがドルヲタの性ってもんで、「一推し」の桜子に次いで目で追っていたメンバーこそ”れいちゃん”こと青山玲子だった。あの”れいちゃん”の鎖骨と背中の開いた衣装は推せる。でもあとで”れいちゃん”が自分より年上だって知った時は「嘘やろ?」ってなったし、あの桜子ですら2個下とかちょっと驚いた。これが「平均年齢28歳」の底力なのか・・・?つよい。

現場のノリは完全にいわゆる「日本のアイドル現場」のソレだ。しかし、日本のアイドル現場でお馴染みのサイリウムはヲタの全員が全員持っているわけではなくて、むしろ持ってる奴のが少数派だし、もちろん圧縮も推しジャンもリフトもないし、比較的安全かつ自由にそれぞれ楽しんでるような現場だけど、曲間のコールやレスポンスは物凄い声量と熱量でしっかりと盛り上がる。なんだろう、とてもメリハリのある現場だと思う。とは言え、今回のツアータイトルにもあるように、7年選手のベテランだけあって、さすがに濃いヲタが付いているなとは感じた。

prediaのMCは、もはやちょっとした「女子会」状態だ。どうやら昨日の大阪公演の時に、桜子は温泉に行きたかったらしく、他のメンバーに「温泉行こ?温泉行こ?」と1人づつ聞いて回ったけど、結局コンビニの列に並んでる時に温泉どうでも良くなった推せる話に始まって、誰かが大浴場に入ろうとしたら誰かがタオルで下半身は隠してるのにおっぱい丸出しだった話とか、ホテルの話とか、大人セクシーでありながら意外と笑えたりする絶妙なMCで、この辺はイマドキのアイドルには真似出来ない、まさに「平均年齢28歳」の本領発揮といった感じだ。

prediaのライブの見所は、衣装替えの他に、時に扇子を使った妖艶な大人パフォーマンスを披露したりするのだが、改めて考えるとこのキャパ400もないライブハウスの決して大きくはないステージに、総勢10人が前後左右に入れ代わり立ち代わりする器用なステージングは謎の壮観さすらあったし、それにしてもただただ感心するばかりだった。現に「あれ?桜子ステージ際に見切れてね?」ってなったし。確かに、もっとデカイ箱でやれば10人という数を活かしたパフォーマンスや理想的な演出ができると思うのだけど、それから先は「売れる」ことが最前提だ。

要所でMCを挟みながらも、その勢いと熱量は落とさず、むしろ勢いが増していく。気づけば本編ラストの曲。それが終わるとアンコール。するとメンバーが今度はツアーTシャツを着用して登場。桜子は大阪カラーのワイン色のTシャツを着て、そして髪型はポニーテールにしてきた桜子マジ推せるってなった。でもこう言っちゃあ何だけど、グッズのショボい感じも場末感すげえなって。とは言え、最後のMCで帽子被ってるやつが、本日の名古屋公演がソールドアウトしたのもあって、本気か冗談か「もうチケットが手に入らないアイドルになっちゃうかもよ」的なことを自慢げに言ってて、でも確かに今日のパフォーマンスには、その言葉の説得力が冗談じゃなしにあったと思う。

現にprediaには「売れる」要素が沢山揃っている。まずクソ歌えるツインボーカルで「歌えるアイドル」として売れる、朝比奈彩や泉里香のパチモンみたいなの擁するモデル並のスタイルグンバツの大人アイドルとして女子層相手に売れる、帽子被ったやつとキャラがやべーやつをAbemaTVのバラエティに出してB層に売れる、でもBiSとレーベルメイトになったから売れない、「平均年齢28歳」といういわゆる日本のアイドルと逆行するアイドルと呼ぶにはツッコミ不可避だからツッコミたくて売れる、そして最後は数撃ちゃ当たるAKB方式で、10人もいれば誰かに引っかかって推しメンにしたくて売れる、それこそ桜子にハマった僕のように。今の時代、色んなアイドルがおっていいわけで、現におるわけで、プロ野球でも30過ぎてブレイクする選手も稀におるわけで、つまり7年目の遅咲き場末アイドルがブレイクしてもいい時代なわけです。むしろ、そっち方が面白いやんと。だって皆んなそろそろ普通のアイドルには飽きてきた所でしょ?・・・とにかく、桜子には一生こんな小さな箱でくすぶらせるわけにはいかん。ということで、prediaのメンバーと同年代のアラサードルヲタは全員prediaを推せ、もちろん「一推し」や「二推し」じゃなくていい、「三推し」や「四推し」でいいからprediaを推していけ。場末アイドルは同年代の俺たちが支えたらなアカン。でも桜子だけは推すな。桜子は俺の推しメンだから。

気づけば桜子にどっぷり気持ちが行き過ぎて、来週のBAND-MAIDのお給仕に頭が切り替えられなくてヤベえ。つまり、「桜子」から「彩ちゃん」への切り替え、すなわち「推し変」が上手くできるか?今はその三角関係の中で、僕の心は猛烈に揺れている(えっ)。とか言って、今日のライブ帰りに来週のダイアモンドホールと来月の新木場発券したらクッソ良番で、なんだろう、俺レベルのインターネットスーパーレビュアーになると良番引き当てちゃうだなって。ダイホはガチで「最前中の彩前」狙えるし、新木場は二桁後半の番号で、漫画『キングダム』で例えると主人公の信率いる飛信隊が置かれる持ち場みたいな、恐らく3,4列目が狙える前線で、もうこの日はリアル信になって激戦が予想される前線でバンドメイド軍を指揮するしかねーわ。でもちょっと待って、実はこのBAND-MAIDの新木場ツアーファイナルの前日にちょうどprediaのツアーファイナルがあって、これは木曜日に早乗りしてpredia(桜子)→BAND-MAID(彩ちゃん)で回すのも全然アリだなって。しかもワンチャンprediaのメンバーというか桜子がレーベルメイトとしてBAND-MAIDのツアーファイナルに招待される可能性もなくはないと考えたら、これもう秘伝の魔彩ジャンプは関係者席にいるかもすら分からない桜子に向かってやるしかなくね?(頭おかしい)。なんでもいいけど、ついでにZepp公演も良番ください。

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【8/19】 サマーソニック大阪 2017

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4年前のサマソニで見たLinkin Parkは、間違いなくその日のベストアクトだった。

僕が前回参加したサマソニ大阪2013は、OPアクトのBiSに始まって、奇跡の初来日となったVolbeatからLinkin ParkPerfumeからBABYMETAL、そしてトリのメタリカまで、ほぼほぼメタルフェスと言っていいくらいの神メンツで、そのお陰で猛暑のなか休憩するタイミングがなくてぶっ通しで最後まで見たら、メタリカの途中でリアルにぶっ倒れそうになったという苦い思い出がある・・・という風に、今から4年前のサマソニ大阪を思い出して感傷にふけっている中、久しぶりにサマソニ大阪へ行ってみた。

再びサマソニに行こうと思った理由、それはBAND-MAIDBABYMETALの初陣が実現したからである。実は、この運命の引かれ合いは、今年1月にリリースされたBAND-MAIDの1stアルバム『Just Bring It』のレビューの中でBAND-MAIDBABYMETALの比較や違いという部分で暗に示唆していて、もっと言えば、昨年リリースされたBABYMETALの2ndアルバム『METAL RESISTANCE』のレビュー記事で、この初陣を暗に予言していて、つまり去年東京ドーム2デイズにも行った元自称「日本一のベビヲタ」が寝返って、今はBAND-MAID「魔彩族」の一員として彩ちゃんTO(トップヲタ)目指してるのって、ちょっと面白すぎない?

ここ最近は、あまり天候がすぐれない日が続いて、だからワンチャン雨は降らない程度の曇を期待した結果、舞洲会場に着いた瞬間「あ、帰りたい」ってなるくらい、それこそ2013年のサマソニ大阪のトラウマを思い出させるような雲一つない猛暑で、彩ちゃんの雨女っぷりはサマソニ大阪にだけは通用しなかった。で、この日の俺的タイテは【PassCode】→【NAMBA】→【BAND-MAID】→【ROYAL BLOOD】→【ホルモン】→【BABYMETAL】→【FF】みたいなタイテを汲んでいて、会場に着いてまず真っ先に向かったのが、ソニックステージのOPアクトとして登場するPassCodeだ。

PassCodeといえば、先月にBAND-MAIDと対バンする予定だったのが、彩ちゃんのポリープ発覚によりその対バンは残念ながらキャンセルになった経緯がある。PassCodeの評判は前々からよく耳にしていて、特にアイドルなのに男勝りにスクリームする子がヤバイと。そういった意味でも、ずっと気になっていた存在で、つい先日リリースされた1stアルバム『ZENITH』をSpotifyで予習バッチシの絶妙なタイミングでライブが観れるなんて願ってもない出来事だった。自分はスタンドから観戦したのだけど、開演時間前から既にアリーナはOPアクトがには思えない数のヲタが集結していて(これはPassCodeが大阪出身のアイドルだからかもしれない)、そしてメンバーと生バンドが登場すると、これまたOPアクトという品書きが失礼なほどの爆発的な盛り上がりを見せる。そして、個人的にこのライブで最も期待していたのが、他ならぬ「スクリームするアイドル」で、それはもう凄かった。音源で聴くよりもライブの方が迫力が増すし、ありがちな「胡散臭いスクリーム」じゃなくてガチなやつのスクリームで笑った。PassCodeのライブで特に凄いと思ったのは、ヲタの士気を上げるメンバーの「煽り方」が本当に上手いというか、それこそ「大阪っ子の気質」とでも言うんだろうか、別に関西弁を使って煽るわけではないけれど、その突出した「煽りの上手さ」がPassCodeが「ライブアイドル」として高く評価される大きな起因となっているんじゃあないかって。なんだろう、単純に「これは売れるわ」としか言いようがないライブパフォーマンスを展開していた。ヘタしたら来年はオーシャンステージに昇格してるんじゃねぇ? とにかく、この「煽りの上手さ」はBAND-MAIDが最も学ぶべき部分でもあるし、このままだとBAND-MAIDは一生PassCodeに追いつけないだろう。

PassCodeが終わると、次のお目当てのNAMBA69まで時間が開くので、そもそもファッキンホット(クソ暑い)な外に出たくないから昼ごろまでそのままソニックステージに引きこもることにした。で、OPアクトのPassCodeに次いで、ソニックステージの一発目を担うSWMRSのライブを観たのだけど、音楽性以前にフロントマンが何故かワンピースを着て演奏しているというネタ部分で注目を浴びていた。あと途中のMCで急に「六甲おろし」を歌い始めて(大阪だから)、「おいおい彩ちゃん歓喜じゃん」ってなった。

勿論、個人的に一番のお目当てがBAND-MAIDであることは今さらの話で、となるとBAND-MAIDの前に演るバンドが重要になってくるのだが、そのバンドがまさかのNAMBA69で、ハイスタの難波さん率いるNAMBA69といえば、僕が初めてBAND-MAIDのお給仕を観た今年の3月に豊橋で開催されたパンクイベント以来、ここで会ったが約5ヶ月ぶりで、あの3月の時点ではこの数ヶ月後に両者とも初サマソニで再び同じステージで共演するなんて思ってもみなかった。これ以上ないお膳立てというか、むしろ3月のイベントで見た時以上のパンク/ハードア魂を炸裂させるライブを披露してて、こんなん見せられた後にBAND-MAIDとかハードル高すぎでしょ難波はん・・・ってなった。

その妙な不安は、BAND-MAIDのサウンドチェックの時点で、つまり小鳩ミク「くるっぽ!」と言った時のオーディエンスの反応が鈍すぎる時点で、小鳩は既に察知していたのかもしれない。そう、今このホワイトマッシブの会場にいる観客の9割がBABYMETALを目当てにサマソニに来ている、つまりBAND-MAIDにとって今まで経験したことのない「完全アウェー」なお給仕となることを。そして、小鳩と同じく、バンドメイド軍の中でも特に気性の荒いエリート「魔彩族」である僕は、既に会場=戦場一帯がロリコン・ベビメタ軍に制圧された状態、つまり前線に点在する約1割規模のバンドメイド軍が孤立無援の窮地に陥っていることを自覚していた。まるで気分は漫画『キングダム』の敵地で孤立した飛信隊だ。

「魔彩族よッ!30分だッ!30分耐えきれば実質我々の『勝利』だッ!」
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これは「負け戦」だ。当然、未来への『勝利』に結びつける「負け戦」だ。バンドメイド軍の先鋒隊である「魔彩族」の僕は、まずはギターの歌波がいる上手前方4列目から戦況を伺っていた。周囲にはバンメTシャツを着た友軍とベビメタTシャツを着た敵軍が入り乱れた状態で、この状態で戦(お給仕)が始まったら一体どうなってしまうんだ・・・?まるで戦況が読めなかった。そして、お馴染みのSEとともにバンドメイド軍の三将軍、そして一匹のが登場すると、先制攻撃として”REAL EXISTENCE”をブチかます。「ファーストコンタクト」としてはこれ以上ない選曲だ。これにはエリート「魔彩族」の僕も「勝ったな」と余裕をかましていた。しかし、その「勝機」は一転して「恐怖」に変わった。

あまりにも盛り上がりに欠けていた。前線はもとより、上手側のバンメTシャツを着た友軍すら棒立ち人間で、この一種異様な光景を見た僕は「えっ・・・えっ?」って現実を受け入れられないでいた。この時点で、ステージ上で指揮するバンドメイド軍の三将軍、そして一匹のはこの緊急事態を全て把握していたはずだ。その何とも言えない流れのまま、2弾目の矢として最新シングルから”Choose me”を披露する。そして、ここで窮地のバンドメイド軍に救世主が登場する。それは、最新シングルの”Choose me”をフルで歌いながら戦場中央付近で暴れ回る一人のキッズの姿だった。「これはイケる」、しばらく上手側で孤軍奮闘していた僕はそう確信し、そのまま中央の友軍に合流した。そして第3弾目の攻撃として”Don't you tell ME”を放つと、その救世主のキッズを中心に「オイオイ」コールが巻き起こる。僕はここぞとばかり、そのキッズを利用して、つまり「俺を姫まで押し上げろ!」とばかりワザと僕に体当りさせてに届くようなコールをブチかました。

「一気に畳みかけるぞ」とばかり、バンドメイド軍の三将軍は4弾目の矢として”FREEDOM”でトドメを刺しに来る。今のベビメタに不満を持っている奴を、一人でも多く我らがバンドメイド軍に引き入れることを最大の目的としたこの戦いは、この”FREEDOM”であっけなく幕を閉じた。何故なら、俺たち「魔彩族」は戦場で姫を守護するために組織された精鋭部隊であり、同時に「魔彩族」からのレスというご褒美を貰うため戦場で暗躍する部隊でもあるのだ。「ここが勝機!」とばかり、代々「魔彩族」に伝わる秘伝の奥義「魔彩ジャンプ」”FREEDOM”のサビで決行した。サビで自分以外ジャンプしてなくて「ふぇぇ・・・」って、「これもう俺がニワカみたいじゃん」ってなったけど、周囲のベビメタ軍に「あ、こいつガチ勢だ」と思わせただけでも今回の「魔彩ジャンプ」は成功したと言っていい。そしてそして、お給仕の序盤でも盛り上がりに欠けると察していたお陰か、この「完全アウェー」な戦況の中で「魔彩ジャンプ」というガチ勢アピールをしたお陰か、ガチで本当にと数秒間目があった気がしたけど、恐らくはいつもの勘違いだろうと思うと泣ける。でも逆に、バンメガチ勢が明らかに少ない現場だからこそ、からレスを貰うチャンスが通常のお給仕よりも格段にアップするわけで、そのチャンスとタイミングを逃さず、それを逆手に取った彩ちゃんTO(トップヲタ)を目指す僕の勝ちです。

秘伝の奥義「魔彩ジャンプ」を放ったことで、それプラスこの猛暑で体力が限界に達した。第5弾目の矢として”Play”を放つが、新曲ということもあってかイマイチ盛り上がりに欠けたのも事実で、ここまでの盛り上がりの欠け具合を何とかして改善しようと、は「腕を上げて腕はそのまま」みたいな感じに煽ってから第6弾目の矢として”モラトリアム”を放つ。が、この曲のキーポイントとなる小鳩のバッキングのギターの音がショボくて、今日は最後までが足を引っ張っていた感満載だった。そして、最後の矢として”the non-fiction days”を放つと、自分の直ぐ後ろでサークルが発生したりと、先ほどのによる「煽り」が効いたのか、そこには序盤のイマイチ「盛り上がりに欠ける」ような印象は完全に払拭されていた。少なくとも、この「負け戦」の最大の目的である「今のベビメタに不満を持っている奴ら」をバンドメイド軍に引き込むには十分過ぎるパフォーマンスを、この猛暑に負けじとブチ込んでいた。

全7曲、セトリからしても9割がベビメタ軍という「完全アウェー」を見越したセトリで、正直”ドンレミ”がなかったのは「マジか」ってなったけど、いわゆる初見には”ドンレミ”よりも”FREEDOM”のが効果的だから、今日のお給仕はベター&ベターなセトリだと思う。で結局、今日のお給仕を見ても思ったんだけど、バンメのお給仕を一番盛り上げてるのっておっさんじゃなくてキッズなんだよなって。だっておっさん動かねぇんだもん。動かないなら後ろで見るべきじゃねぇ?って。そらバンメも「ヲタ切り」ならぬ「おっさん切り」に走るよ。でも結局ココがPassCodeとの一番の差なんだろうな。だから新陳代謝を促すように積極的に対バンしてるわけで。

そんなことより、今日のお給仕で一番心配だったのは、この猛暑から滲み出しそうな彩ちゃんのワキ汗、もといポリープ除去手術から復帰した彩ちゃんの歌声だ。そもそも、ポリープ除去手術して一ヶ月で復帰って冷静に考えたら異常な早さで、野球で例えるなら術後半年は「ノースロー」と診断されてもおかしくないわけで、でも今日の彩ちゃんの歌声を聴いたら完全復活、とまでは言わないが、少なくとも不安は残さなかったのは流石だと(俺らのせいで発生した砂埃だけは心配になったけど)。例えばポリープ除去手術したら「声が変わる」とか、再発を恐れて歌い方が変わるパティーンは少なくはないと聞くけど、その辺の心配は今のところなさそうなんで安心した。でも無理は禁物。

BAND-MAIDが終わって息つく暇もなく向かったのがオーシャンステージのROYAL BLOOD。2014年にデビューしてから、どう聴いてもギターの音にしか聴こえないベースの音が一躍話題を呼び、いつの間にかLollapaloozaにも出演しちゃうウェイ系オサレハードロックの代名詞になってるROYAL BLOODちゃんだが、実はその年その年のサマソニのメンツを見れば「今イケてるハードロックバンド」の推移というか移り変わりを知ることができる。最近で言えば、2013年のVolbeat、2014年はGhost、そして今年がROYAL BLOODだ。おいら、この手のウェイ系ハードロックにはちょっと距離を置いていて、当然のようにこのROYAL BLOODもスルー決め込んでいたけど、今回のサマソニで予習がてらSpotifyで二枚のアルバムを聴いてみたらクソカッコ良くて、特に今年リリースされたUKバンドらしくオルタナ寄りの作風となった、言うなればハードロック化したミューズみたいな作風で、比較的ブルーズ寄りのハードロックやってたデビュー作よりも好みだった。結局、今日のライブでは個人的に好きな”Look Like You Know””Hole In Your Heart”は演ってくれなかったけど、彼らの代表曲を中心にフロントマンのマイク・カーによる「どう聴いてもギターの音にしか聴こえないベースの音」とベン・タッチャーの超絶グルーヴィなドラミングが織りなす業は黙っててもノレる。とにかく、演奏のレベルが段違いすぎるし、間違いなく今日のベストアクトです。

そのままオーシャンステージでホルモンを4年ぶりに見る。実は4年前のサマソニ大阪と今年のサマソニ大阪で観るの被ってるバンドってホルモンとベビメタだけで、しかもホルモンも久しぶりのサマソニ出演らしく、しかし全くのブランクを感じさせない、相変わらず面白い(今回は探偵ナイトスクープのOP曲を使った)ネタパフォーマンスを見せつけていた。2013年のサマソニ大阪と違うのは亮君の風貌だけ。そのまま狼ざっと見からのBABYMETAL

面白いのは、今年のサマソニ大阪でBAND-MAIDが立ったホワイトマッシブは、元々は2013年のBABYMETALが立ったフラワーステージと同じ場所で(違うのは屋根っぽいのが付いただけ)、つまり4年前にサブステージで演ってた奴らが、その4年後に今やホルモンをブチ抜いてメインステージのトリ前に抜擢されるサクセスストーリー感。そのベビメタのサマソニにおけるサクセスストーリーの歴史が紙芝居でスクリーンに映し出され、挨拶がてら”BABYMETAL DEATH”を披露。立て続けに代表曲となる”ギミチョコ””メギツネ”を披露し、そして”Road of Resistance”では「Wall of Deathの乱」と題した紙芝居がスクリーンに映し出され、SU-METALの支持に準じて巨大なWoDを作り上げ、他にも巨大なサークルやトドメのWoDまで、去年の東京ドーム2デイズから約一年ぶりに見たベビメタのライブは、もはや貫禄すら感じさせるパフォーマンスと凄みに溢れていた。しかし、唯一気になったのはSU-METALが高域を辛そうに歌ってたことで、昨年の東京ドーム2デイズはパーフェクトなパフォーマンスだっただけに、この一年どれだけ働かせたんだ?と想像もしたくなった。これは皮肉なもんで、今年初めて元フラワーステージことホワイトマッシブに立った、BAND-MAID彩ちゃんが喉の手術をして見事に復活し、その一方で2013年に元フラワーステージに立ち、今やメインステージに立つまでになったBABYMETALSU-METALが喉に不安を残す結果となったのは、何かの因果なのかもしれない。

このベビメタ軍の敵の本拠地に単騎で潜入していた「魔彩族」の僕は、あまりの「恐怖」でその場を離脱した。そして、意識朦朧としながら最後に僕がたどり着いたのが、さっきまでBAND-MAIDが立っていたホワイトマッシブだった。するとそこには、まるで「戦場の女神」とばかり、紅一点の女性の姿があった。

高校生の頃の僕は、主にX JAPANJanne Da ArcYUIを聴く毎日を送る、至って健全な高校球児だった。そう、あの曲が発表されるまでは・・・。

恋しちゃったんだ たぶん 気づいてないでしょ?

今から約十数年前の僕は、YUI『FROM ME TO YOU』を聴きながらYUI Radioを毎回楽しみにしつつ、 映画『タイヨウのうた』が観たいのに嫉妬で観ることができなかった健全なYUIガチ恋勢だった。思春期の僕の気持ちを理解してくれたのは世界でYUIだけだと思った。しかし、あの”CHE.R.RY”が発表されて「あっ、大丈夫っす」ってなってからは、自分の中でYUIの存在は記憶の淵に封印されたものとなった。何を隠そう、このサマソニ大阪の最後の最後で僕の目の前に現れたのが、十数年前の僕の「青春」そのものだった。十数年の時を経て、全く予想だにしない形で僕の「青春」が記憶の淵から蘇ってきたのだ。

当時の健全な高校球児だった僕には、「ライブを見に行く」という感覚が一ミリもなかったので、YUIもTVでの姿やCDから聴こえる歌声しか聴いたことがなかった。しかし今、僕の目の前でサウンドチェックをしながら、そのままほぼ一曲丸々歌ってしまった女性こそ、この変わらぬ声、この変わらぬ姿こそ、僕が昔に聴いてきた「青春」そのものだった。「あのYUIが目の前にいる」なんて信じられなかった。しかし、1stアルバムと2ndアルバム以降のYUIの音楽及び音楽活動は一切知らなかったし聴いてこなかった、というか聴けなかったんだ、怖くて。あのトラウマから逃げ出すようにして、自然と僕の心もYUIから離れていった。

実のところ、YUIが今は【FF】すなわち「FLOWER FLOWER」という名前でバンドをやっているという事は知っていた。でも曲は聴いたことがなかった。そんな、未だに信じられない状況のままFFのライブが始まった。正直、聴くのが怖い反面、しかしそれ以上に「今のYUIがどんな音楽をやってるのか」に対する興味の方が大きかった。エレキギターを抱えたYUIは、十数年前に記憶していたYUIのままで、YUI時代とは一線をがした思いのほか激しい曲からドリーミーな曲まで、ジャズをはじめ様々なジャンルを飲み込んだロックサウンドを繰り広げ、その中にはYUI時代を彷彿させるBメロをさり気なく聴かせる曲もあったりして、それがまた泣けて、歌詞にしてもとても前向きなメッセージを込めたもので、なんだろう、自分が知らない間にYUIは一体どんなことを経験してきたんだと、もはや凡人では想像しきれないYUIの濃過ぎる人生に基づいた一種の悟りにも近いような歌詞世界で、もはやさっきまでの「彩ちゃんと目があった」とか「ベビメタのYUIちゃん」とか、もうどうでもよくなっていた。僕の「青春」の前には、あまりにもちっぽけなものにしかならなかった。驚いたのは、YUI時代よりも歌が上手くなってたのと、声量もYUI時代とは比べ物にならないくらいに成長していたこと。MCでは、「他のステージで演ってる素晴らしいアーティストに負けないように、でも楽しくやろう」と話してたのはとても印象的だった。あと昼間の猛暑が去って、夜間帯だからこそ野外のホワイトマッシブに吹き込んでくる涼しい風が、またFFの音楽と相まって一段と特別な「雰囲気」を彩る演出として機能していた。そして、最後の曲ではYUIは体の一部であるギターを置いて、ステージを降りてフロア側に来たと思ったら、なんと下手側の客の中まで入ってきて、でもYUIは背が小さすぎてファンに埋もれて姿が見えなかったの笑ったけど、僕の目と鼻の先にYUIが存在しているというその事実だけで十分だった。本当に「YUI変わったな」って、もちろん「いい方」に変わったなって。ただそれが嬉しかった。YUIが元気な姿で、YUI時代よりも楽しそうに好きな音楽やってるだけで嬉しかった。そして何故か涙が出てきた。FFはファンのアンコールにも答えて、この「元フラワーステージ」ことホワイトマッシブのトリとして最後までハートフルな空間をファンと共有していた。

今年のサマソニ大阪は想定外過ぎた。当初の目的だったBAND-MAIDBABYMETALの初陣という「負け戦」に実質『勝利』を飾り、満を持してBABYMETAL本陣に単騎で攻め入るもあまりにも強大な勢力を前にして涙目敗走、そしてうつろな目で戦場を彷徨う僕の前に現れたのが「戦場の女神」ならぬYUIという神展開。ついさっきまで、同じステージで直属の精鋭部隊「魔彩族」としてイキってたのに、いつの間にか10代の自分に『時』が巻き戻っていた。なんだこの展開・・・。なんかもう全部YUIが持ってた感じ。こんなん泣くでしょ普通。でも今年のサマソニは僕が絶対に行かなきゃならないと、本当に行ってよかったと心からそう思えた。クソ暑かったけど、とにかくクソ楽しすぎたの一言。

で、最後に運営側に対しての苦言と言うか、「え、そこ間違える?」ってのがあった。

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どう見てもサマソニ運営に『時』を巻き戻す「スタンド使い」がいるとしか思えなかった。いや、そこだけは間違えたらダメでしょ。

【7/12】 BAND-MAID 『初One-manお給仕 Tour 2017 振替公演 ~Revenge of an ass chin~(ケツアゴの逆襲)』@梅野クワトロ

2017年7月12日、X JAPANが大阪城ホールで全編アコースティックライブという『伝説』を刻み込んでいた横で、同じ大阪の梅田でBAND-MAIDという名のシン・X JAPANが新たな『伝説』を産み落としていたことを、あの日の僕たちはまだ知らない

5月に開催されたBAND-MAIDの初ワンマンツアーの名古屋公演と大阪公演は、ベーシストのMISAがインフルエンザにかかったため、急遽アコースティック形式のミニお給仕となった。面白いのはこっからで、大阪の振替公演となる7月12日は、YOSHIKIの仮病もといヘドバンし過ぎて病み上がりのため、急遽X JAPANが大阪城ホールで全編アコースティック形式でライブを行った。それは果たして「偶然」だろうか・・・?いや、これも全てBAND-MAIDアテフリ兼プロデューサーこと小鳩ミク改め小鳩ヨシキの演出によるもので、既にBAND-MAIDX JAPANの一歩先を行き、そして「本家」の演出を超えるエンタテインメントを展開していたんだ。「いま最もイジリがいのある鳩女」こと小鳩ヨシキがいかに「やべーやつ」なのか?それは昨日の名古屋公演のレポでも書いたが、それこそ幼少の頃から名盤『JEALOUSY』のカセットテープで英才教育されてきたV系エリートの僕が、何故この日にX JAPANのライブではなく、BAND-MAIDのお給仕にご帰宅するためにわざわざ大阪まで出向いたのか?それが全ての答えだ。端的に言ってしまえば、今のX JAPAN(本家)よりも今のBABYMETAL(分家)よりも、今のBAND-MAIDの方が「あの頃」「V系」「本質的」に捉え、それを実行しているからに他ないからだ。

そんなわけでワイは、昨日(7/11)の名古屋振替公演に引き続き、今日は同じく振替公演となる大阪公演に行ってきたわけや。しかし前日のお給仕が終わった後、深夜3時までレポを書いていて結果的に全体の5分の1くらいしか書けへんくて(3000文字)、正直「クソネミ」って気分のまま大阪へと向かったんや。大阪公演が行われる箱は梅野クワトロで、なんや「エラい打率の低そうな箱やなぁ!」と思いながら、大阪駅から梅野クワトロまで続く地下街に入ったら、そこかしこに泉里香の顔宣伝みたいなんがあって笑った。みんな大好き泉里香「大鳩胸」。せやろ?せやな。せやせや。ところで、さっきから「なんで関西弁?」と思た自分、こう見えてワイには関西の血ィが半分流れよんねん。せやから祖父から三代続く根っからの阪神タイガースフアンやねん。そもそも、ワイが阪神フアンなのは当ブログの最初期を見ればよー分かるはずや。もはや「音楽ブログ」言うより「阪神タイガース応援ブログ」やから。ちなみに、BAND-MAIDの彩ちゃんも阪神フアンやって俄然推せるんやが、昨日の名古屋公演後のツイートを見ても、お給仕の感想がてら阪神勝利を喜んでいるというより、阪神勝利の報告ツイートのオマケでお給仕の感想をつぶやいてる感あって、これだけでもどれだけ彩ちゃんがガチな阪神フアンなのか、つまり「虎サーの姫」ってのが分かるってもんや。しかもこれでデイヴィッド・ボウイの『★』を聴いてて、鉄オタで、そしてノウミサン推しの阪神フアンとか・・・もうなんか確実にピンポイントで「俺(ワイ)の感性」に推されに来てるわ・・・。もはや俺レベルになると、ハッピタイプの縦縞ユニ、下は短パン、黒のキャップを被った彩ちゃんと甲子園デートする妄想してるけど(つうか、絶対に彩ちゃんて縦縞似合うよな)、何か質問ある?そんでレフトスタンドから「ゴラァ!梅野ォ!外外外てぇ!もっと内側に配球せんかゴラァ!もう原口に戻せや金本ォ!」みたいな感じでヤジってる彩ちゃんを「まぁまぁ...」みたいな感じでなだめたいよな。でもさ、ちょっと野球ができるからってAOで大学進学した僕が、その十年後に彩ちゃんTO(トップヲタ)目指してるのって超ウケん? とにかく、最近は彩ちゃんのツイート見て阪神戦の勝敗を知るくらいにはなってる。

大阪公演のチケットは、ほぼソールドアウトがアナウンスされた後の最終の最終の泣きの最終抽選受付の時に申し込んだもんで整理番号はC(当選しただけでラッキー)、でもまさかあの時はMISAがインフルなってこんな事になるなんて思わなんだ。梅野クワトロは、名古屋クワトロと違うて言うなれば三階建てみたいな箱で、自分は一階のMISA寄りの最後列に近い所から観戦することにしたんや。ちょっと驚いたんは、バンドメイドのフアン層ってイメージ的におっさん言うか年配の人が大半だと思ってたんやけど、実際にお給仕に来てみると意外と年齢層が幅広いことに驚くんや。昨日の名古屋では2列目に外国人の女性二人組がおったし、終演間際に気づいたらワイの右隣にライブ慣れしてそうな小さいガールが一人で楽しそうに盛り上がっとったし、そして終演後にはカウンターバーの近くにモデルばりに可愛い子がおって「は?」ってなった。この大阪でも、ワイの後方にバンギャらしきガールの会話が聞こえてきて、やっぱお給仕でのガールはフロア後方に集まるもんなんやなって。とにかく、フロア後方は隣同士の接触もなく、ほどほどに余裕があった。

7時開演。オープニングのSEが流れる中、お馴染み、彩ちゃんの「お給仕始めます」から幕を開ける。これは名古屋クワトロより梅野クワトロのが音響が良いからか、それともただ後方で聴いてたからかは不明だが、とりあえずMISAのベースの音が小鳩ミクのギターの音よりデカくて笑った。しかし、ワイがこの日最も心配だったのは、いわゆる「虎サーの姫」でありボーカリストの彩ちゃんやった。しかし、その心配を他所に彩ちゃんは一曲目の”Don't you tell ME”から前日の名古屋公演以上にカッ飛ばすような歌声を聴かせる。今日のセトリは昨日の名古屋とほぼ同じで、バンドメイドは前日と変わらぬ一切の妥協を許さないダイナミックなお給仕を繰り広げていく。

ワイは昨日と同様に、”モラトリアム”では小鳩ミクのバッキングギターに注目したんや。正直、名古屋よりもエエ感じの音鳴らしよった。その小鳩は、昨日と同じようにMCでケツアゴ煽りをすると、今度はMISAがウイスキーを飲んで誤魔化す。恒例の「おまじないタイム」では、大阪はオーディエンスのノリがエエので、昨日以上にテンションの高い小鳩による「くるっぽー!」からの「萌え萌え~!キュンキュ~ン!」からの「ケツアゴコール」をブッ込む。そしてここで、僕がこの振替公演を「初ワンマンツアーとは完全に切り離して見るべきだ」とドヤ顔で言ったのを真っ向から否定するような言葉が、小鳩ミクの口から飛び出した。

「今日は実質ツアーファイナルだっぽ!」
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前言撤回、やっぱこいつただのバカだ。僕は「その言葉だけは思ってもいいけど、決して口に出すなよ」と昨日の名古屋公演から願い続けていたんだ。事実、名古屋では「セミファイナル」とかそれに関するMCは一切なかったからてっきり安心しきってたけど、まさか最後の最後でそれをブッ込んできてクソ笑った。これ東京公演行った人は怒っていいですw で、話は変わるけど、大阪って見た感じイカツそうな感じのオラついたメンズが多かったわりには、お給仕自体は名古屋と盛り上がりはそんなに変わらなかった気がした。勿論、サーフはないし、前方でちょっとワチャワチャしてるなーって感じ。むしろ、自分が中央でイキってた名古屋のが盛り上がってたんじゃね? ってくらい。なんだろう、単純に大阪には僕並の「やべーやつ」がいなかった。とは言っても、まだ「初ワンマン」だし、そもそも今日のお給仕が初見って人が大多数ってことを考えたら無理もなかった。あと、彩ちゃんの唐突のメガネ煽り笑った。逆に言ったらメガネかけてったら彩ちゃんからレス貰えるってことだよね?

前日の名古屋と同じように、今日も新曲の『Daydreaming / Choose me』を売りにキテる流れで、前者の”Daydreaming”では彩ちゃんの「理想的な歌声」を聴かせ、後者の”Choose me”では大阪初披露とは思えない盛り上がりを見せる。お給仕は終盤戦、そのまま突っ切るかと思いきや、ここで、まさかここで、これまで隠し通されてきた「負担」が彩ちゃんに襲いかかる。お給仕ラストの”secret My lips”まであと残り数曲ってところで、彩ちゃんの声が枯れて思うような声が出なくなってしまったのだ。本来、MISAが病欠せずに予定通りのツアースケジュールだったなら、名古屋公演と大阪公演の間には中一日の休養日が予定されていた。しかし、振替公演の日程は休養日なしの2日連続お給仕という強行スケジュール以外ナニモノでもなくて、そりゃ彩ちゃんの喉への「負担」、その「影響」がないわけがない。ただでさえフィジカルとメンタルを要求される音楽ジャンルを、かつフルセットのワンマンを休みなしで2日続けてやることって恐らく自身初?だと思うし、正直この振替公演二日目で最も危惧していたことが現実になってしまった。

当然だけど、例えばギターの弦が消耗したら新たしい弦に張り替えればいいだけのことだが、しかし「替え」がきく楽器隊と違って歌い手の喉は「替え」がきかないわけだ。事実、今回の彩ちゃんへの「負担」は事前に予期できたことだし、その「負担」は減らそうと思えば直前にでも減らせたはずだ。例えば、セトリを小鳩のソロ曲と入れ替えるだとか。しかし、今回のワンマンツアーおよび振替公演の「実質ツアーファイナル」は、歌の面で彩ちゃんへの全幅の信頼があるからこそ、彩ちゃん一本で最後まで走りきるからこそ大きな意味を成すわけで、だから身を削りながらも最後まで「ボーカリスト」としての使命を全うした彩ちゃんの姿はエモさの限界を超えてたし、それはまるで自らの喉との戦い(消耗)を幾度となく繰り返し、そして幾度となくそれを乗り越えてきたX JAPANToshiDIR EN GREY、そしてJanne Da Arcyasu彩ちゃんがダブって見えて余計に泣けた。これ見たら小鳩はどうでもいいけど彩ちゃんにだけは天下取らせたらなアカンって、甲子園で始球式させたらなアカンってなった(えっ)。そして最悪の結果という悪夢はまだ終わらない。この後日、彩ちゃんの喉に声帯ポリープが発見され、後日予定していた対バンイベントをキャンセル、そして手術を受けるとの知らせがあった。不謹慎ながら、誠に不謹慎ながら「なんて、なんてエモーショナルなんだ・・・」と、これこそ「V系」ならではの「様式美」であり、なぜ僕が【BAND-MAID=シン・X JAPAN】と表現したのか?これ以上の説明はいらないね。とにかく、今は姫の手術成功を祈るばかりで(なんかデジャブ)、そして復活したあかつきには、小鳩ヨシキが今回の『ケツアゴの逆襲』もビックリの演出を考えてくれるハズだ(デコの逆襲くるぞ・・・)。

改めて、僕の「バンメの初ワンマンは伝説になる」という勘は何一つ間違いじゃあなかった。少なくとも、振替公演の名古屋と大阪は『(ケツアゴ)伝説』以外のナニモノでもなかった。今まで自分は音源を聴いただけでバンメの全てを知ったような気でいたけれど、それは全くの勘違いだった。お給仕でしか味わえないこと、お給仕でしか体験できないこと、お給仕でしか分からないことだらけだった。バンメは間違いなくライブ=お給仕でこそ真価を発揮する「ライブ・バンド」ならぬ「お給仕バンド」であると。個人的に、今日の弾丸日帰りお給仕は出費以上に得るものが大きかったし、本当に仕事休んでまで行ってよかった。しかし、ご主人様やお嬢様よりも、今回の初ワンマンツアーおよび振替公演で得たものがあまりにも大きすぎたのはメンバー自身で、まず何よりも、このレポや名古屋公演のレポにも書いたメンバーの「負担」、それに伴う「リスク」の問題を嫌ってくらい痛感したはずだ。それ以外でも、これからは必然的にあらゆる面で「プロ意識」が求められてくるだろうし、まずメンバー自身がその「プロフェッショナルさ」を意識し始めなきゃいけない時期に来ているんじゃあないか。今回は「初ワンマン」の「初」に甘える部分が大いにあったけど、次の秋冬ツアーからはかなりハードルが高くなるのは必須だ。これまでは小さい箱で定位置でただ演奏してりゃそれでよかったけど、今後箱のキャパが広くなっていくことに伴う演出面の変化、そしてメンバーそれぞれのステージングにも注目が集まるし、どれだけステージを動かして、どれだけ客を煽ってくれるのか、とにかく秋冬ツアーはそこが一番のポイントだと思うし、今から楽しみにして待ちたい。

ただ今は姫の手術成功を祈るばかりだが、次に僕がバンメのお給仕にご帰宅するのはちょうど今から一ヶ月後、8月19日サマソニ大阪だ。この日は対ロリコンベビメタ軍との大事な初陣だ。全国のバンメ軍は全員サマソニ大阪に集合や。そして、ロリコンベビメタ軍への先制奇襲攻撃として「魔彩ジャンプ」キメて姫の復活を派手に祝うぞ。てめーら俺について来い。

【7/11】 BAND-MAID 『初One-manお給仕 Tour 2017 振替公演 ~Revenge of an ass chin~(ケツアゴの逆襲)』@名古屋CLUB QUATTRO

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【7/11】 『初One-manお給仕 Tour 2017 振替公演』@名古屋CLUB QUATTRO
セットリスト
1. Opening
2. Don't you tell ME
3. REAL EXISTENCE
4. Unfair game
5. Take me higher!!
6. モラトリアム
7. puzzle
8. the non-fiction days
9. matchless GUM
10. Awkward
11. Daydreaming
12. decided by myself
13. CROSS
14. YOLO
15. So,What?
16. FREEDOM
17. Choose me
18. Don't Let Me Down
19. alone
20. you.
21. secret My lips

5月に開催されたBAND-MAID初One-manお給仕 Tour 2017の名古屋公演と大阪公演は、ベーシストのMISAがインフルエンザのため欠席、急遽残りのメンバー「4人」でアコースティック・アレンジを織り交ぜたミニお給仕という形式で敢行された。その「4人」でやれる事の全てを出し切った約40分のライブは、このBAND-MAIDにはMISAが必要不可欠な存在であるという事実と、そのMISAとステージに立った「4人」のメンバーの『絆』を感じさせるエモいお給仕で、そのお給仕の最後に小鳩ミクは「今度は「4人」ではなく「5人」のバンドメイドで絶対に帰ってくる」という強いリベンジを誓った。そんな感動的なお給仕から約二ヶ月、満を持しての振替公演、そこで名付けられたタイトルが・・・

『~Revenge of an ass chin~』
(ケツアゴの逆襲)

頭おかしいのかよこいつら・・・あの感動を返せよ・・・最高かよ。それはそうと少し心配だったのは、元々予定されていた東京公演のセミファイナルとファイナルを無事に終えて、いわゆる「燃え尽き症候群」的なことになっちゃあいないかとか、そして早くも次の秋冬ツアーの日程が発表されて(もちろん自分は一次選考で名古屋ダイホと東京新木場のチケを取ったのだけど)、その入金をしながらふと我に返った僕は→「・・・ん?ちょっと待って、俺ら(名古屋&大阪)の初ワンマンまだ終わってないんですけど?俺ら(名古屋&大阪)蚊帳の外感ハンパねえ・・・まるで打ち切り漫画の常套句にありがちな俺たちの戦いはこれからだ!」的な、とにかく「なんだこの焦らしプレイ」ってなった。あと疑問に思ったのは、今回の振替公演を5月の初ワンマンツアーの実質的なセミファイナル(名古屋)、実質的なツアーファイナル(大阪)として見るべきなのか?と。僕は「いや、そう見るべきではない。5月の初ワンマンとは完全に独立したお給仕として解釈すべきだ」と思った。何故なら、この一週間後に「何があるか?」を考えたら、自ずとその答えが見えてくるハズだからだ。


それもこれも、元はと言えばMISAとかいうケツアゴ女がアゴインフルエンザなんかにかかりやがったせいで、ケツアゴはもう今日の振替公演でフロアにダイブするくらいじゃなきゃ許されんわと、「ダイブ&サーフ禁止」ならもう小鳩ミクが代わりにダイブするくらいじゃなきゃ許されんわこれ。というのも、この先週に行われた「ご主人様限定」のスペシャルお給仕中に、ヘタなダイバーが小鳩ミクのマイクスタンドに接触して、そのマイクが小鳩ミクの顔面に直撃して彩ちゃんブチギレというアクシデントがあったらしく、あいにく大事には至らなかったみたいで何よりなんだが(あいにく?)、個人的に最近は赤い公園のボーカリストが脱退した件があったせいで余計に敏感になってる所もあって、それこそ今回の振替公演もそうなのだけど、そういったバンメンバーへの負担や目に見えない不満が積み重なった結果、この度の赤い公園のような「最悪の事態」に陥るなんて事になったらシャレにならないわけで。勿論、ご主人様やお嬢様だってもしバンドメイドから脱退者が出たりなんてしたら、それこそ想像もしたくないわけじゃん?じゃあそれなりに考えて行動すべきなんじゃね?っつー話で。だからと言って、今回の振替公演という「負担」の原因となったケツアゴが「私のせいで・・・」みたいに、変に責任を感じて今度から「ナムルと煮卵作らなきゃ(使命感)」みたいに、変に気ィ遣ってネタ要因を買って出る必要性は全くないわけだ。つうか、そんなことより「彩ちゃんから生まれた卵」、もとい彩ちゃんが作った煮卵とMISAが手作りしたナムルをツマミに、そして歌波のナニから捻り出したマン◯ー味のカクテルをジュルリと豪快に口に含んで・・・そう考えたら、なんかもう「何度でも新しく生まれたい」と思っちゃったんだからしょうがない。こんなキモチは満島ひかりちゃん以来だ。

話を戻して、正直その時点(小鳩にマイクが直撃)で公演中止する決断もありえなくはなかったハズだ。それなのに何故、そのままお給仕を続行したのか?それは、小鳩ミクの胸の奥に秘められた『覚悟』がクソサーファーのように「ちっぽけ」なもんじゃあ決してないからだ。じゃあ、小鳩ミクの『覚悟』って一体なんなんだ?そう、小鳩ミクの『覚悟』・・・それこそ端的に言ってしまえば「売れなきゃAV堕ちよ!」だ(えっ)。まぁ、それは冗談として、その小鳩ミクの『覚悟』を垣間見たとあるエピソードを思い出した。それは今年の3月に名古屋県は豊橋市で行われたパンクイベントの小鳩ミクのMCで、「小鳩のことを嫌いになっても、バンドメイドのことは嫌いにならないでください!」という某アイドルの迷言をオマージュした言葉に、まさしく小鳩ミクの『覚悟』という名の「自己犠牲」の精神が込められていて、なんつーか知れば知るほど「こいつタダもんじゃない」ってのが分かってくる。とにかく、端的に言って「売れなきゃAV堕ちよ!」、その小鳩ミクの『覚悟』をご主人様とお嬢様は理解してやらなきゃイケナイ時期にきてるんじゃあないか?小鳩ミクの『覚悟』を知らないって事はよぉ...お前らそんなに小鳩ミクの「小鳩胸」が見たいってことかよ?僕は小鳩ミクの「小鳩胸」なんか見たくありません!

「普通」の運営なら、こうなった時点で今後のライブは「ダイブ&サーフ禁止」にするのが当たり前だし、あの【楽器を持たないパンクバンド】ことBiSHですらだいぶ前に禁止にしているほどだ。しかし他のバンドやアイドルと違って、唯一このBAND-MAIDには小鳩ミクという見るからに「普通」ではない存在、すなわち「不確定要素」が在籍しているわけで、事実その小鳩ミクは自分が被害にあっても途中でお給仕をやめなかった。その出来事は、今回の振替公演における神対応でも感じた、それこそパンピーには理解できない小鳩ミクの底知れぬ『覚悟』すなわち「売れなきゃAV堕ちよ!」、そしてBAND-MAIDというバンドの「器のデカさ」を物語っていて、むしろ逆に、むしろ逆に小鳩ミクはケツアゴ急病やマイク顔面直撃という逆境すらも「お給仕の演出」として昇華してしまうからだ。だから今回の件は本当に難しい問題だし、さぞかしバンド側も頭を抱えているのでは。その「ダイブ&サーフ禁止」の決定権は、やはり当事者である小鳩ミクの判断に委ねられているのでは。だから、この問題は本当に難しい。何故なら、今回は小鳩だから良かったものの、今度は他のメンバーに被害が及ぶ可能性、それこそお給仕にご帰宅するご主人様、特にお嬢様に被害が及ぶ可能性も容易に考えられるわけで、もしまたのお給仕でそういった事故が起こった場合、もしクソダイバーの被害にあった人は果たして「またバンドメイドのお給仕にご帰宅したい」と思うだろうか?いや、逆に「え、バンドメイドのライブってこうなんだ・・・なんか違った」と思うだろう。現に、自分は今年の3月に名古屋県は豊橋市で開催されたパンクイベントで、バンメの出番の時にエグいダイブやサーフを生で目撃しているし、それこそ今年の1月にZEPP名古屋で行われたBiSHのライブ中に清掃員の清掃活動に巻き込まれて「もう二度とBiSHのライブには行かない」と誓った僕みたいなのを、今度はバンドメイドのお給仕で同じような思いをしてほしくないんだ。正直、今のバンメには一人のフアン(ご主人様&お嬢様)すなわち「兵」を失うことがどれだけ痛手なのか、なんてのは運営側も当事者であるメンバー側もよくわかっているハズだ。大袈裟じゃなしに今のバンメはとても大事な時期にいるわけで、今こんなところで立ち止まっている暇はないわけで、だからこそ禁止の判断とその結論を出すのが非常に難しい問題なんですね。要するに、あらゆるリスク(炎上)とお給仕の演出(面白さ)を天秤にかけて、どっちを取るかの究極の選択。だから難しいし、今度はリスクヘッジの問題になってくる。

ところで、某冨樫ばりにサボってる間、当のケツアゴ本人は一体何をしていたのか?

僕はケツアゴを許した。そら許すよ。だってお前、ここ最近はモンドグロッソ関連で、自分も久しぶりに満島ひかりちゃん主演の映画『愛のむきだし』を見返したのと、その流れで園子温監督のサイン入りポスターに当選するという、まさにそれら一連の伏線を回収するようなツイートで、これには「しかしエラいタイミングでツイートすんなこいつ」ってなったのと、「いやいやいや、それ病床で見るような映画じゃねーから、そんなん見とったら治るもんも治んねえから」ってツッコんだ。もしや園子温監督のサイン入りポスターに当選したのは満島ひかりちゃんお陰じゃあなくて、実は「鶴の恩返し」ならぬ「ケツアゴの恩返し」だったのかもしれない。サンキューケツアゴ。

なんだろう・・・そんな、「元祖アゴお化け」ことX JAPANのToshiリスペクトなタイトルだけに、MISA含めたバンメンバーとオーディエンスはX JAPANのラストライブばりに「そんな様々な想い」があっての振替公演である。ここで僕は今一度、サマソニ出演決定の衝撃や明日(大阪)の振替公演のことは忘れて、改めて今一度冷静になって「これはバンドメイドの初ワンマンお給仕の名古屋公演である」、ということを念頭に入れてライブに挑んだ。自分は前回と同じ、彩ちゃんが真正面にくる位置の三列目を陣取った。おいら、こう見えて身長181㌢あるスタイルグンバツのイケメンなので(ごめん盛った)、決して「最前」ではない三列目と言えどこれはもう実質「彩ちゃんに最も近い男」すなわち「彩前」だ。前回は「4人」でのアコースティックお給仕だったからか、前方への圧縮もない超絶平和な感じだったので、てっきり今回もそれに近い感じになるだろうと安心しきっていた。しかし、直ぐにそれは大きな間違いだったことに気づかされる。

開演時間の7時。前回にはなかったお馴染みのオープニングのSEが流れる始めると、前回不在だったMISAを筆頭に各メンバーがそれぞれステージに登場。ここで僕は→「あれ?ミニお給仕と比べると小鳩かなり中央に寄ってんな」と感じながらも、本日の「主役」であるMISAが現れた時には「待ってました」とばかり、MISAを待ち望んでいたご主人様たちの歓声が上がる。そして、前回にはなかったBAND-MAIDのお給仕ではお馴染みの、彩ちゃんの「お給仕はじめます(ドヤ)」の言葉を合図に、今年の1月にドロップされたメジャー1stフルアルバム『Just Bring It』でもオープニングを飾る「どんちゅーてーどんちゅーてー」こと”Don't you tell ME”を披露。当然だが、やっぱMISAがいるいないでは音の出方がまるで違う。安定の「オイオイ」コールと同時に、前回にはなかった前方への圧縮が起きる。自分が陣取っていた三列目はモロに圧縮を食らう場所で、「オイ!オイ!オイ!オイ!話が違うじゃねーか!」と動揺する間もなく、次の”REAL EXISTENCE”で起きた更なる圧縮によって、僕は彩ちゃんの真正面すなわち「彩前」から徐々に弾き出されて、最終的には小鳩ミクが真正面にくる中央寄り5,6列目あたりまで押し戻されてしまった。正直「マズい」と思った。何故なら、今日の僕は「彩ちゃんから爆レスを貰う」という大きな目的があったからだ。このままだと彩ちゃんからレスが貰えないんじゃあないか?そこで僕は考えた・・・こうなったら「アレ」をやるしかないと。

「ケツアゴのいないバンドメイドはサビ抜きの寿司だ」

おいら、いわゆる「スーパーで売ってる寿司大好き芸人」なんだが、ここ最近は寿司のシャリを捨てるバカ女が話題だが、それはそうと、いつからかスーパーで売ってる寿司って「サビ抜き」がデフォになってて、いわゆる「スーパーで売ってる寿司大好き芸人」としては「はあああああああああああああああああああああ??」って感じなんだが、でも確かに最近はサビ抜き派が多く存在しているのも事実だ。しかし、サビ抜き派の言い分の中に「サビのせいでネタの味がわからない」とかあって、それ聞いたら余計に「はあああああああああああああああああああ??むしろ逆だろおおおおおおおおおおお」って感じなんだが、だって「主役」ではない一生「脇役」のサビがあるからこそ、「主役」である「ネタ」が活きて「ネタ」の風味と「シャリ」のハーモニーを引き立たせているわけで。それはBAND-MAIDだって同じだ。バンドを底から支える最重要員であるギターの歌波とドラムの茜が「シャリ」とするなら、 BAND-MAIDの「主役」である彩ちゃんと小鳩が「ネタ」であり、そしてその「シャリ」と「ネタ」の間に挟まれる「サビ」を担うのがケツアゴことMISAだ。逆に言えば、ケツアゴのベースがあって初めて「シャリ」の楽器と「ネタ」の歌が活きるということ。要するに、「サビ抜きの寿司」なんか子供舌のキッズが食べるもんで、これは「MISA抜きのバンドメイド」と同じで、つまりMISAという「サビ」が間に挟まれているからこそBAND-MAIDは「大人舌」でも楽しめる大人のロックバンドに変貌するんだって。・・・ふと、そんなことを思ったのが、他ならぬMISAのベースソロが炸裂する”Take me higher!!”を目にした時だ。この曲の見どころは何と言ってもギターの歌波とMISAのソロバトルで、この時ばかりは「サビ」のMISAが他の誰よりも一番の「主役」=「ネタ」になっていた。その曲が終わると、小鳩ミクがMCで「ケツアゴいじり」を始めるが、正直その時の僕は「赤い公園...脱退...うっ頭が」とヒヤヒヤもんだった。

そして遂に、僕らは”モラトリアム”を目撃する。この曲で注目すべきポイントって、間奏部分の小鳩ミクのヘヴィなバッキングと歌波のギターソロ、つまりメシュガーのフレドリック・トーデンダル化する歌波に対して、一方の小鳩はリズムギターのマルテン・ハグストローム化しなければならない所だ。その「リードギター」と「リズムギター」の連携がキマって初めてBAND-MAIDは「メイド界のメシュガー」を襲名できると思ってて、この曲は歌波のスリリングなGソロよりも小鳩のバッキングギターが主役と呼べる唯一の曲と言っても過言じゃあない。幕開けから茜のツーバスドコドコで勢い良く疾走していき、間には彩ちゃんのサビがあって、そして例の間奏部に突入する。僕は「くるぞ・・・くるぞ・・・小鳩よ・・・鳥になってこい!」とばかり、その瞬間だけは小鳩ミクの手元に全神経をやった。

小鳩「ポヨヨ~~ん♫ポヨヨ~~ん♫」
ajajaj

(holy shit...)
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ナメてんのかこいつ・・・。いや、でもそれなりに弾けてた気がする・・・音は確かに小さかったけど。正直、この曲の小鳩のバッキングだけはどの楽器よりも音量デカくしていいと思う。なにせ過去の曲を含めて小鳩のギターが歌波のギター(ソロ)よりも大事になる非常にレアな場面だから。その”モラトリアム”以降の”puzzle”からの”the non-fiction days”はアツすぎてヤバかった。その後はカップリング曲の”matchless GUM”から前回はアコギで披露された”Awkward”というミドルテンポの曲でちょいとブレイクする流れ。気になったのは”Awkward”はライブだと意外と皆んな大人しいというか、この曲って後半に展開が変わってノリ良くなるのにオーディエンスは最後まで比較的大人しかった。めっちゃワッチョイしたくなるのに。



そして、この記事の初めに書いた、このお給仕の一週間後に一体「何があるか?」の「答え」が遂にお披露目となった。それが7月19日にリリースされるメジャー2ndシングルの『Daydreaming /』だ。僕が今回の振替公演を「初ワンマンツアー」とは完全に切り離したものと考えるべきだと言ったのは、他ならぬこの新曲の存在が頭にあったからだ。この曲のイントロのサビが始まると、これまでの曲と雰囲気がガラッと変わる。まず何よりも驚いたのは彩ちゃんの歌で、僕は今年の1月に1stフルアルバムの『Just Bring It』を聴いた時、彩ちゃんの歌声に対して「今にも絢香の三日月歌いだしそうなくらい”バラード映え”する歌声」と評価していて、事実その通りだった。ヘタしたら今日の中で一番いい声が出ていた。というより、彩ちゃんの声域というかキーと歌唱法が曲調と一番合っていたような気がしたというか、なんだろう彩ちゃんの「素」の歌声に近いというか、それこそ彩ちゃん自身かなり歌いやすく感じてるのが分かるくらい、とにかく声の「抜け」が良い「理想的」な彩ちゃんの歌だった。これって結局、彩ちゃんの良さや魅力を知り尽くしているコンポーザーの歌波だからこそ書ける曲なんだなって、これ生で聴いたら歌波の前じゃ自分みたいな彩ちゃんヲタはあまりにもちっぽけ過ぎて泣ける。今度からお給仕でこの曲を聴く時は、これが彩ちゃんの「理想的な歌声」ってことを理解して聴いたほうがいいです。でも実は彩ちゃんと同じくらい茜とケツアゴのリズム隊が織りなす心地よいグルーヴ感に神経が行ってたのも事実で、この辺は是非ともシングルレビューを楽しみにしていてほしい。既にレビューの冒頭部分のネタは決まっていて、ネタバレすると「小鳩ミク、バンドエイド社の最終面接に挑む」です。

ここまでアツすぎ&テンション上がりすぎて、僕はてっきり忘れていた。当初の目的が「彩ちゃんからレスを貰う」ということを。その目的を実現する最大のチャンスがやってきた。それが”FREEDOM”だ。この曲はバンメが誇る最強のアンセムと言っても過言じゃあないほどお給仕の定番曲であり、ここ一番の盛り上がりを見せる曲だ。しかし現実問題として、彩ちゃんからレスを貰うにはどうしたらいいのか?それこそ先程にも書いた「アレ」の出番だ。その「アレ」とは・・・

『魔彩ジャンプ』
【説明しよう。魔彩ジャンプとはケニアの先住民族であるマサイ族のジャンプ力を得ることで、彩ちゃんからレスを貰う可能性がグンと高まる代わりに、お給仕終了後に出禁を言い渡される可能性を秘めた諸刃の最終奥義である】

しかし、ここで想定外のことが起きる。いよいよサビの時に、飛最終奥義「魔彩ジャンプ」を発動しようとしたら周りの人も飛んだり跳ねたりとワチャワチャ揉みくちゃになってて、結果的に全然飛べなかったのだ。奥義「魔彩ジャンプ」は無残にも不発に終わってしまった。その「魔彩ジャンプ」失敗というショックを引きずったまま、遂にお給仕恒例の小鳩ミクによる「おまじないタイム」が始まった。

小鳩「くるっぽー!」
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俺ら「あ~うっせ」
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小鳩「萌え萌え~!キュンキュン!」
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俺ら「はよ終われ」
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小鳩「ケツアゴー!」
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俺ら「ケツアゴー!」
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小鳩「ケツアゴー!!」
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俺ら「ケツアゴー!!」
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こんなんクソ笑うって。まさかの「ケツアゴコール」は笑うって。そもそも初ワンマンで「ケツアゴコール」ブッ込んでくるバンドなんて見たことねーし・・・頭おかしいのかよ。一見、イメージやキャラ設定的にメンバーの中で一番目立たなそうなMISAことケツアゴが実は一番面白いとかわけわかんねぇ・・・。その「おまじないタイム」後の小鳩のMCでは、10月15日にダイアモンドホールで開催される秋冬ツアーはMISAの誕生日?が近い?らしくて、またケツアゴネタぶっ込んでくるフラグを立てやがった。あと、「おまじないタイム」では自分は小鳩の真正面にいて、何かの拍子に小鳩が体を揺らした時に「小鳩胸」であるはずの「小鳩胸」がちょっと揺れたから、こいつ案外「小鳩胸」じゃないかもしれないという報告。



今回の振替公演は初ワンマンツアーから完全に切り離して見るべきだと、その理由として書いた”Daydreaming”の話には続きがあって、それが実は両A面シングルであるということで、そのもう一つのA面シングルである『Daydreaming / Choose me』”Choose me”は流石にやらへんやろぉ・・・と思ったらやった。音源自体は、数週間前に公開されたMVの彩ちゃんがマブし過ぎてまだ一回くらいしか聴けてなくて、片方の”Daydreaming”はリリース前にも関わらず完成度の高いパフォーマンスでドン引きしたが、それと比べるとお給仕ではまだまだ詰めが必要だと感じさせつつも、オーディエンスはしっかりと盛り上がりを見せていた。しっかし、”Daydreaming”は必須だと思ってたけど、まさか”Choose me”まで披露しちゃうのは全くの想定外だった。それにしても「売りにきてんな」と、こいつら「シングル売りに来てんな」と。だって考えてみ?5月の東京ファイナル公演で初めて”Daydreaming”を披露したが、この”Choose me”だけは今回の「初ワンマン」では一度も披露していないからだ。小鳩にマイクが直撃した先週のご主人様限定の特別なイベント形式ではなく、フルセットのワンマンライブで初めて”Choose me”がセトリに入ったのが、今回の名古屋振替公演という事になる。ちょっと前から思ってたけど、俺ら名古屋勢優遇されすぎだろ・・・。こんなご奉仕されちゃったら名古屋の皆んなバンメのこと大好きになって秋冬ツアーのダイアモンドホールにも行っちゃうよな~?

しかし、まだ僕の目的は果たせていない。次の”Don't Let Me Down”は、出禁覚悟の最終奥義「魔彩ジャンプ」を成功させるラストチャンスだ。この曲は合法的にサビでジャンプしても許される曲なので、僕はこの曲に全てを賭けた。そう、何故なら僕には身長181㌢のスタイルグンバツのイケメンという最大の利点がある(ごめん盛った)。

彩ちゃん「Don't Let Me Down!Don't Let Me Down!」
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ぼく「魔彩ジャンプ!魔彩ジャンプ!」
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こんな風に、サビで飛んでる最中は「彩ちゃん見て見て!俺が一番高えでしょおおお!!??ウェイ!」とばかりに無我夢中で「魔彩ジャンプ」を繰り返してて、実際今日のお給仕で一番高く飛んでた自信あるくらいだった。しかし、彩ちゃんから爆レスを貰うために「魔彩ジャンプ」してる最中、ふと我に返って今の状況を頭の中で整理した。

(もしや、俺は今 後ろのやつの足を踏んでしまったんじゃあないか?)
(いや、気のせいかもしれない)
(いや、間違いなく踏んだ気がする)

事実、前の人の背中を支えに借りていたり(左腕でガードする感じで)、恐らくジャンプ中に「あ、こいつやべーやつだ、距離取らなきゃ」みたいに思われたのか、その後ろの人に背中を手でソッと支えられていたのも事実としてあって、これって結局、冒頭に書いたクソサーファー/クソダイバーと全く同じ話で、もし足を踏んでしまった人がもう二度とバンメのお給仕に行こうと思わなかったら?一体それは誰の責任だ?そう考えたら本当に申し訳ない気持ちで一杯になった。そう、僕はいつの間にか「ミイラ取りがミイラに」なっていたんだ。「彩ちゃんからレスを貰う」という個人の勝手な利益のために、BiSHのライブで脇腹に痣を作った僕という「ミイラ取り」が、今度は見ず知らずの他人に迷惑をかける「ミイラ」になっていたんだ。それで結局、彩ちゃんからレスは貰えずに、最後の賭けは失敗に終わった。当然だ。個人の利益しか考えない調子乗りカスに、俺たちの彩ちゃんがレスをやるわけないからだ。逆に、そこが彩ちゃんのキャラクターとしての良さであり魅力でもある。でも途中で距離的に近い小鳩ミクに「魔彩ジャンプ」したら普通にスルーされて素で凹んだんだけど。つうか、小鳩は演奏中にキョロキョロし過ぎだろ。もっと余裕持てよ。

先程の「魔彩ジャンプ」で全ての気力を振り絞った僕は、ラストを目前にして体力の限界に達する。そりゃそうだ、普段のライブは地蔵がデフォの自分がここまでアクティブに動いて汗かいたのって、それこそ高校野球時代は元より(ちな高校通算本塁打5本w)、リアルに大学で野球やってた頃以来だわ。マジで「ギリギリ20代」の限界を感じ取った瞬間だった。それ以降の僕は、オキニ曲の”you.”とラストを飾る”secret My lips”を目の前にしながら、まるで死んだ魚の眼をしてステージを眺めていた。

ほぼノンストップで全20曲を終えて、最後の挨拶の時に小鳩が「秋冬ツアーのダイアモンドホールのチケットがこの後の物販で買えるから買うっぽ!じゃなきゃ埋まらないっぽ!」的な告知しはじめて、まぁ流石にメンバーも運営側もこのままじゃダイアモンドホール埋まらねぇのは重々分かってるようで。しかし来週のシングルと振替公演限定のケツアゴTシャツを売りに来るついでに、まさか秋冬ツアーのチケットも売りに来るとは思わなかった。確かに、初ワンマン(初ワンマンとは言ってない)で平日火曜の名古屋クワトロを完売させるバンドって初めて見たからやっぱ「バンメキテる」ってなった。けど、いくら日曜日のダイアモンドホールとは言え、今回の箱よりも倍近いキャパのある箱を埋めようなんて、あまりにも非現実的だ。なにせダイアモンドホールってーと、Mステ出演しまくってる水曜日のカンパネラがライブするような箱だぜ?ほとんどと言っていいほどTVの露出が全くないバンメがどうやって埋めるんだよ・・・。今度の箱がダイアモンドホールって聞いた時、「いやいやいや、さすがに事務所は強気すぎだろ・・・」ってなったし。でも、その不可能を可能にしてしまいそうな勢いが今のこいつらにはあって、だから全く予想できないし、とは言えやっぱり秋冬ツアーで初めてバンメは「名古屋の洗礼」を浴びるに100ガバス賭けるわ。だって、このままじゃ本当に埋まらないんだもん。だから僕が犯した罪への「懺悔」に免じて、バンドメイドの危機を助けてやってほしい。わかりやすく言えば援軍が欲しい。今度こそ「魔彩ジャンプ」を成功させるんで、すげージャンプするやべーやつを見に来てください。もちろん、僕も新木場ファイナルに援軍として向かう予定なので、どうか名古屋もお願いします。ワンチャン僕に会えるので、読者の女の子はこの機会に是非僕に会いに来てくださいね。まぁ、それはともかくとして、言うなればケツアゴの「生誕祭」とも呼べる、スペシャルなお給仕になるであろう次回の名古屋ダイホ公演は、もしかするとケツアゴのケツアゴですり下ろしたワサビが食せるかもしれない・・・?

前回のミニお給仕とは無論全てが違う。まず「4人」ではなく「5人」揃ったことで、お給仕の形態そのものが違うし、オーディエンスの盛り上がり方も真逆だし、衣装がMVでもお馴染みの最新仕様に変わってたり、歌波のギターも例の真っ赤なPRSに、小鳩のゼマイティスも柄がドクロ仕様になってて、その柄を見た時はJanne Da Arcのアルバム『JOKER』を思い出した。

自分がこうしてこう書いてるのも、全ては1月の『Just Bring It』から始まっているからだ。もしもこのアルバムが2月以降に出てたら間違いなく聴いてなかったと考えると、なかなかどうして面白い。そもそも『Just Bring It』って、インディーズ時代のゴリゴリのハードロック的な作風から一転して、いわゆる「ケツアゴ」&「オイオイ」コールやオーディエンスを巻き込んだシンガロング、同時にイマドキの「モダン」な「ラウド系」のヘヴィネスを中心とした、つまり「意図的」にライブ=お給仕で盛り上がるようなギミックが盛り込まれた、それこそ今回の「初ワンマンツアー」を見据えた「ライブ向け」に作られた側面もあって、その製作者側による「意図的」に狙った部分は、今日のお給仕の盛り上がり方を見ても「成功」だったと言える。つまり、今回の初ワンマンツアーは実質アルバムツアー、それ即ちメジャー以降の「今のバンドメイド」の実力を示しだすツアーとしての側面を持ち、それと同時に今日の振替公演は「これから」すなわち「未来のバンドメイド」を予感させる、次回の秋冬ツアーの前哨戦としての側面も持ち合わせていたんだ。

もう『Just Bring It』完全再現でよくね?みたいな所もあったけど、気になる本日のセトリは、ほぼメジャーデビュー以降のシングルおよび1月のフルアルバム『Just Bring It』の楽曲、そして来週リリースされるシングル中心のセットリストで、『Just Bring It』からは小鳩ソロの”TIME”と小鳩と彩ちゃんのツインボーカルがメインとなる”OOPARTS”以外は全て披露したことになる。今回のツアーのセトリで注目すべき所、それは全公演のラストを飾った曲が『Just Bring It』でもラストを飾る”secret My lips”だったことで、実はここにもちょっとした伏線というかエピソードがある。自分が初めてバンメのお給仕に行った3月の対バンイベントの時に、その”secret My lips”を披露したのたけど、最後の曲ではなくセトリの中盤くらいで披露したのを見て、「いや、この曲はラストにやってナンボだろ」とツッコンだ憶えがある。勿論、フルセットのワンマンとフェスあるいは対バンではセトリの違いがあって当然なのは分かるけど、この”secret My lips”だけは「最後に聴きたい感」というのが人一倍強いから、今回のワンマンツアーのセトリのラストに”secret My lips”を固定したのは英断だと思ったし、ここは素直に評価すべき所だと思う。実際、この曲の最後の小鳩パートが終わった後に溢れ出すカタルシスは、頑なに「アンコールなし」を貫き続けるバンドメイドらしさを体現していた。

その1月の『Just Bring It』から今までの約半年間、「まさか」の出来事や「信じられない」ような発表がバンドメイド周辺を取り巻いていた気がする。僕自身は、この半年間ただ小鳩ミクの掌の上で踊らされていただけなような気もする。まず僕は『Just Bring It』の時点で、BABYMETALとの比較をして見せた。そして5月にはバンドメイドのまさかのサマソニ出演が発表され、そしてつい先日、同じくBABYMETALもサマソニ出演が発表され、まさかの両者初共演(初陣)が早くも実現する運びとなった(ここではVAMPSとの共演、ハロパ出演への伏線を既に立てている)。まるで『Just Bring It』の記事が伏線になっていたかの如く。『Just Bring It』における伏線は他にもある。それは「バラード」に関する言及だ。僕はこの記事の中で、彩ちゃんの「バラード」を歌う素質を見抜いていた。しかし、残念ながらこの『Just Bring It』には「バラード」と呼べる曲はなかった。その半年後、まさか次の新曲が「バラード」になるなんて全く想定していなかった。

その数ヶ月後、僕はFallujahというメタルバンドの記事の中で、ギターのスコット・カーステアーズとOpethのミカエル・オーカーフェルトとバンドメイドの歌波のギタープレイに共振する部分を見出した。特にミカエルと歌波は【リズムギター】と【リードギター】と【コンポーザー】を担う、そして同じ「PRS使い」として強くダブル所があって、その中で僕は言った→「そろそろ歌波はアコギ弾き始めるぞ」と。話は変わって、3月の対バンイベントで初めてお給仕を見た時、メンバーの中で小鳩ミクだけ自己紹介やMCしてたのを見て驚いた。こちとら鳩女じゃなくて彩ちゃん筆頭に、他のメンバーの話が聞きたんやと。しかしその二ヶ月後、初ワンマンツアーの名古屋公演で観たのは、数か月前に僕が望んでいた「彩ちゃんのMC」だった。当日はMISA病欠のためミニお給仕、そこでステージに登場した歌波は、なんと「アコギ」を片手にして椅子に腰掛けたのだ。彩ちゃんと歌波による『夢』のようなアコースティックショーは、言うまでもなく言葉にならないほど素晴らしく貴重な体験だったし、過去にそれらの伏線を立てていた僕は特に感動ひとしおだった。その数ヶ月後、ご主人様限定&お嬢様限定お給仕の中で、(Acid Black Cherryのライブでもお馴染みだった)ツイッターでメンバーに聞きたい質問を募集して、それに各メンバーが答えるというスペシャルなお給仕を開催し、更なる伏線を回収したのは今さら言うまでもない。もしMISAが病欠せずに予定通りワンマンお給仕が行われていた場合、ミニお給仕でのアコギや彩ちゃんのMC、そして振替公演での”モラトリアム”含む新曲披露もなかったと思うと、本当に今回の名古屋と大阪は優遇されているなーと。正直、ここまで従順で学習能力の高いメイドは未だかつて見たことがない。そして、先日のご主人様限定で起こったクソサーファーによるマイクが小鳩の顔面に直撃するアクシデントまで、ここまで全ての伏線回収および演出を描いたのは、他でもないバンドの顔である小鳩ミク本人である。

『小鳩ミクのヤバさを知った僕』
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来年で10週年を迎える、当ブログWelcome To ようこそ ”俺の感性”は、2017年に入って突如として現れた小鳩ミクとかいう鳩女の前に、あえなく敗北したのだ。この半年間で小鳩ミクとバンドメイドは、それはまるでV系界のレジェンドであるX JAPANのヨシキの如く、次々に襲いかかる幾多の困難すらバンドのドラマ性を高める、その物語を構成する一つのギミック(演出)として、つまりマイナスをプラスに変えてしまう、小鳩ミクのプロデュース能力および演出家としての才能が爆発した結果が今のバンドメイドである。僕はまんまと総合演出兼プロデューサーの小鳩の掌の上で踊らされていたんだ。完全に「俺の感性」が小鳩ミクに試されていたようだった。よく「小鳩ミクいらねぇ」って言う奴は、この演出を見ても同じこと言えんの?って感じだ。正直、「俺の感性」レベルでも「こいつやべーやつだ」と危険を察知して掌の上で上手く踊らされるだけなのに、ニワカレベルだと間違いなく掌の上で小鳩に踊り食いされます。このツアーで小鳩ミクは、「小鳩いらなくね派」を一掃することに成功し、小鳩ミクあってのバンドメイドをここに証明してみせた。少なからず、名古屋と大阪のご主人様は小鳩に完落ちさせられて、今は金玉握られてる状態だ。

それこそ『Just Bring It』の記事で、BAND-MAIDとBABYMETALの違いの部分で僕は「自らの手で未来をハンドメイドしていくのがバンドメイド」と表現したように、つまり裏方のプロデューサー(コバメタル)が敷いたレールの上で良くも悪くも予定調和的に管理されて活動するのがベビメタなら、このバンメは自分たちの手でイチから作り上げていく、それ故に自分たちで全てを決めて行動するからこそ(MISA欠席の件を見れば分かるように)想定外の事が起こりうる、つまり「予定調和」の真逆、それこそ小鳩ミクという「不確定要素」の存在がバンメとベビメタの最も大きな違いである。つまり、全てが「予定調和的」に管理されたベビメタはステージ外での出来事やドラマは何もない。しかしバンメは外で起きた出来事が直接ライブに反映される。このように「作られたユニット」と「リアルな生バンド」の差が最も顕著に現れるのがライブパフォーマンスである。あらかじめ裏で完成されたエンタテインメントを一方的に見せつける、言わば受動性の高いベビメタのライブパフォーマンスに対して、このバンメは目の前にいる観客と一体となってイチからライブという名のお給仕を作り出していく、言わば即興性の高いケツアゴパフォーマンスと言える。勿論、どちらが正しくてどちらが良いというわけではない。しかし、どちらのライブが面白いのかは明白だ。

今回のように、「外」で起きたイレギュラーな出来事を「演出」の一環として「内(ライブ)」に持ち込んでくる演出は、それこそ全盛期のX JAPANをはじめとした90年代のヴィジュアル系界隈そのものだし、最近ではBiS(H)界隈をはじめ、イマドキのアイドル界隈も炎上商法という呼び方で名前を変えて、そのやり方を踏襲している。ベビメタもライブの演出でX JAPANをリスペクトしているが、このバンメはX JAPANのより「本質的」な部分をリスペクトした喜劇的な演出を、ベビメタとはまた違った視点からX JAPANをリスペクトし、そしてそれを実行している。ここまでの、言うなれば「小鳩劇場」に気づいた人がどれくらい存在するかは知らないが、ティーンエージャーになる前からX JAPANの名盤『JEALOUSY』のカセットテープを聴かされて育ったV系エリートの僕には、小鳩ミクが考えていることなんて全てまるっとお見通しだっつーの。よって、このバンドメイドに面白さとユルさとメリハリとギャップ萌えを持ち込んでいるのは他ならぬ小鳩ミクであり、それと同時に「アイドル視点」で見るバンドメイドの面白さと、V系視点で見るバンドメイドの面白さも、全て小鳩ミクの演出力によるものだ。もう小鳩ミクは小鳩ヨシキにでも改名しろよ、ってくらい。もしやマイクが顔面直撃してもノーダメだったのって、ヨシキのヘドバンと同じ一種の自傷行為なのかもしれない。確かに、小鳩以外のメンバー(特に彩ちゃん)はバンメを「アイドル視点」から見られることを嫌うだろうけど、ほら彩ちゃんは「虎党のアイドル」つまり「虎サーの姫」として応援することなら許してくれるはずだからね?

なぜ僕がバンドメイドのことを一種のV系として評価しているのか?確かに、小鳩ミクが典型的なV系好きのバンギャ顔してるから、というわけではない。実は『New Beginning』の記事に伏線を仕込んでいて、その時僕は既にAcid Black Cherryとバンドメイドを共振させているのだ。その伏線を回収するように、先日MUCCのトリビュート作品にバンドメイドが参加することが発表された。となると、やはりVAMPS主催のハロパにはほぼ内定済みと見ていいだろう。

それらを踏まえて、改めて今日のお給仕を振り返って見ると、間違いなくこれまでの様々な想いが幾重にも積み重なった末、遂にたどり着いたお給仕だった。当然、振替公演でタイトルが「ケツアゴの逆襲」ってんだから、普通のお給仕じゃ満足しないわけだ。そんな風に、僕はただ彩ちゃんの網タイツの網目の数を数えに来ただけなのに、何かトンデモナイものを見せられた気分だ。単純に、なんでこんなスキルフルなバンドが今までワンマンツアーやってなかったのか謎過ぎだし、初ワンマンと言ってもそれはもう名ばかりの初だ。これは、これまで百戦錬磨の死闘を繰り広げてきたライブバンドが持つソレだった。こいつらには「底」がないのか?ってくらい、まだまだ「底」が全く見えてこなかったのが末恐ろしいくらい、これが「初ワンマンツアー」ってことを忘れさせるパフォーマンスで、少なくとも今この箱の規模でやれる全ての事を出し切ったと言っていい。とにかく、今回ばかりは完全に小鳩ミクにしてやられた。何度も言うけど、こいつら初ワンマンでとんでもないことしでかしやがった。これはもう伝説だ。その名も『ケツアゴ伝説』だ。

この続きは大阪公演のレポで(もうこんなに書かない)。
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