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墓っ地・ざ・ろっく!

じぇじぇじぇ

Animals as Leaders 『The Joy of Motion』

Artist Animals as Leaders
Animals as Leaders

Album 『The Joy of Motion』
The Joy of Motion

Tracklist

01. Ka$cade
02. Lippincott
03. Air Chrysalis
04. Another Year
05. Physical Education
06. Tooth And Claw
07. Crescent
08. The Future That Awaited Me
09. Para Mexer
10. The Woven Web
11. Mind-Spun
12. Nephele

【スーパー中学生バンドの親玉】・・・Djent界の第一人者ことミーシャ・マンソーすなわち”Bulb”の盟友であり、ソニーと一億円で大型契約したスーパー現役中学生バンドの親玉こと、インテリ系ギタリストトシン・アバシ率いるAnimals as Leadersの約三年ぶりとなる3rdアルバム『The Joy of Motion』は、今最もイケイケな新鋭レーベルとして知られるSumerian Recordsへ移籍しての第一弾。

【二作目のジンクス】・・・何やら昨今のDjent界には”二作目のジンクス”という言葉が流行っているらしく(当ブログ調べ)、2009年にセルフタイトルの『Animals as Leaders』で鮮烈なデビューを飾った彼らも例外でなく、2011年にリリースした2ndアルバムWeightlessがミニマルでエレクトロニックなアプローチを強めた”Post-Djent”な作風で、ジェント大好き通称Djentlmenの間で賛否両論を呼んだ。最近では、そのジェント界に蔓延る呪いを乗り超えたTesseracTの傑作Altered Stateが記憶に新しい。そのTesseracTAnimals as Leadersは一緒にツアーを回るほどの親友であり、一方で良きライバルでもある。

【原点回帰】・・・そんなわけで、かのスメリアンに移籍しての3rdアルバム『The Joy of Motion』はどうだろう。本作の幕開けを飾る”Ka$cade”から、脳幹を活性化させるようなキレ味鋭いスリリングで知的な高速リフ回しやトシン・アバシによるオシャンティなソロワークを中心に、展開力というよりスケール感のある複雑かつ緻密な構成力で聴かせる実にAaLらしいバカテクナンバーで、その強烈な幕開けからスウェーデンのVildhjartaを彷彿とさせるミステリアスなキーボードと沈み込むような極悪ヘヴィネスに圧倒される”Lippincott”GTA5の舞台でもあるアメリカ西海岸から朗らかで爽やかな風を運んでくるかのような癒し系メロディをフューチャーした、と同時にスラッジーな轟音ヘヴィネスをも取り込んだミニマリズム主体の#3”Air Chrysalis”や続く#4”Another Year”では、『Carbon-Based Anatomy』CynicCloudkickerリスペクトなジャズ/フュージョン・パワー全開のチルいインストゥルメンタルを、まるで”ビッグブリッヂの死闘”ばりの勢いで繰り広げている。ここまで序盤の流れを聴けば、今作は1stアルバムを踏襲した作風だという事が理解できる。今回、その1stへ原点回帰した主な要因としては、やはりその1stを手がけたPeripheryミーシャ・マンソーが作曲に大きく関わっている所だろう。それ以降も→まるでTesseracT顔負けのブッリブリなベースラインのウネりを効かせた#5”Physical Education”、ゲーム音楽にも精通するエレクトロニックなテクノ・ミュージックを介した#7”Crescent”、1stアルバム屈指の名曲”On Impulse”をルーツとする#8”The Future That Awaited Me”、【アコースティック×ジェント】という新機軸的な側面を垣間みせる#9”Para Mexer”、再びスケール感あふれるダーティな鬼グルーヴを見せつける#10”The Woven Web”、再びトシン・アバシの超絶ピッキングを披露する#11”Mind-Spun”、ゴッリゴリに鬼ヘヴィなリフの応酬とアバシの流麗なソロワークとチルいメロディが大胆に交錯するラストの#12”Nephele”まで、1stへの原点回帰と新機軸的な要素を組み込んだバラエティに富んだアルバムで、曲それぞれのアレンジが凝ってて最後まで飽きさせないポテンシャルの高さは前作の比じゃない。そして、ミーシャ兄貴が関わりを持つ持たないでこうも変わるもんなのかと、あらためて彼が”Djent界の第一人者”たる所以を痛感した。まるで”二作目のジンクス”なんて存在しなかったような最高傑作だ!

【ジェジェジェント!!】・・・あらためて、ペリフェリー”Bulb”VolumesDiego Fariasが作曲に携わっているだけあって、そして何よりもスメリアンに移籍した影響か、レーベルメイトのBorn Of OsirisVeil Of Maya、レジェンドCynicやスウェーデンのVildhjartaを連想させる、時にミステリアスに、時にアトモスフェリックに、時にチャラい近未来感あふれるピコピコキラキラテケテケ系キーボードのメロディに、そこはかとないキッズ感とキャッチーな色気を出してきた大衆性の強い作品だ。ところで・・・人間の脳ミソは約10%しか使われていないと言うが、このアルバムは人間の脳のリミッターを解除し、一時的に脳ミソのCPU使用率を100%にアップコンバートするかのような、その奇跡体験アンビリーバブルなジェント沼にハマったら最後・・・

「ジェジェ!?ジェジェジェジェジェ~~~ッ!?」


Joy of Motion
Joy of Motion
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Animals As Leaders
Sumerian Records (2014-03-20)
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2013年度BESTアルバムトップ10(イェンス・ボグレン編)

10. In Vain 『Ænigma』
Ænigma
★ノルウェイの森/ICS Vortex系男子

9. Orphaned Land 『All Is One』
All Is One
★イスラエル/変幻ジーザス系男子

8. Haken 『The Mountain』
The Mountain
★UK/派遣切りされた系絶望プログレ

7. Extol 『S/T』
Extol
★ノルウェイの森/技巧派エクストリームメタル

6. 凛として時雨 『i'mperfect』
i'mperfect
★日本/TK is メタラー系男子

5. Soilwork 『The Living Infinite』
The Living Infinite
★スウェーデン/元嫁が怪談作家系メロデス

4. Ihsahn 『Das Seelenbrechen』
Das Seelenbrechen
★ノルウェイの森/精神崩壊系男子

3. Leprous 『Coal』
Coal
★ノルウェイの森/レ・ミゼラブル系ミュージカル

2. Dark Tranquillity 『Construct』
Construct
★スウェーデン/吉井和哉系メロデス

1. The Ocean 『Pelagial』
Pelagial
★ドイツ/あまちゃん系ポストメタル

Jens Bogren
Jens Bogren

【イェンス・ボグレンの年】・・・この言葉どおり、今年2013年は【イェンス・ボグレンの年】だったように思う。今年の初めに俺の界隈の裏方として彼を紹介したのが伏線()だったのか、今年ほどイェンス関連の作品が充実した年はないんじゃあないか?ってくらいで、特に上半期は【ボグボグの年】と呼ぶに相応しいリリースラッシュだった。いま振り返ってみると→3月にイェンスという名の電車に乗って完全復活を遂げたSoilworkの新作を皮切りに、4月にIn VainÆnigma、そして5月にはまさかの【The Ocean×Jens Bogren】が実現した能年玲奈。この記事については、今年の流行語大賞を受賞した”じぇじぇじぇ”でお馴染みの『あまちゃん』や話題のアニメネタを盛り込んだ、久々にクソ気持ち悪いレビューが書けたような気がするし、自分でも大変満足している。当然、今年リリースされたイェンス作品の中では文句なしのトップだ。で、6月にはDTがイェンス色に染まった吉井和哉、そしてイーサン叔父貴の舎弟のLeprousがレ・ミゼラブル化したレ・プラスの流れ。正直、まさかここまでDTとイェンスの相性が良いなんて思っても見なかったし、一方のレプラスは謎の貫禄すらあった。7月に入ると→セルフタイトルを掲げた復活作でイェンスを迎えたExtol、これまた予想どおりの相性の良さを見せつけたOrphaned LandAll Is One、そして今年一番のサプライズと言っていい、凛として時雨i'mperfectにはシブヤ系女子の如くファッ!?って驚かされたし、そして何よりもTKの審美眼に脱帽した。ここまでは、主に上半期を中心にイェンス関連の作品が続き、しかもその殆どが自身の最高傑作と呼べそうな作品ばかりで、少し大袈裟だが上半期が終わった時点で今年は【イェンス・ボグレンの年】だと確信したぐらい。下半期で一番のインパクトだったのは→来年に皇帝復活を目前に控えたイーサン叔父貴精神崩壊で、まるで叔父貴の本性を最後の最後に、赤裸々に見せつけるかのような内容だった。他にも、UKのHakenDTのフロントマンJames LaBrieオジちゃんのソロ作品もイェンス・ボグレンが手がけている。

【怒りのイェンス・ボグレン】・・・彼すなわち、今やメタル界隈のNo1,エンジニアとして世界中のバンドから引っ張りダコのイェンス兄さんといえば→スウェーデンの皇帝KATATONIAが昨年リリースした『死の王』でまさかの左遷にあい、近頃は絶賛激おこプンプン丸状態のイェンス兄さん、まるでその鬱憤を発散するかの如く、その怒りを音エネルギーに変えたお陰で、今年は良作を連発することができたのかも? さて、そんなイェンス兄さんだが、かの”ベビメタ大好きおじさん”ことメタリカの新作に、俺たちのイェンス兄さんが携わっているという一部の噂は本当なのか?恐らく、来年リリースされるであろう、今現在は何故か南極でライブを行っている”ベビメタ大好きおじさん”の新作を楽しみにして待ちたい。そして、果たして来年は【Jens Bogren×dt=DT】【Jens Bogren×The Ocean=能年玲奈】、そして【Jens Bogren×Ling tosite sigure=ファッ!?】を超える”引かれ合い”は生まれるのか?とにかく楽しみで仕方ない。個人的な思いを述べるなら→スウェーデンのIn Mourningはいつイェンスと一緒に仕事するの?今でしょ!

【さ~て、来年のイェンス・ボグレンさんは?】・・・例年とは少し違って、このように別枠を設けて年間BESTを決めなきゃならないほど、今年は素直にイェンスニーできる良作ばかりで、中でもランキングのトップ3までは本家?年間BESTにランクインしてもおかしくないレベルの傑作だった。その中でも、オーシャンの能年玲奈のレビューは、あらためて見ても自画自賛したいくらいのクッソ気持ち悪い傑作記事が書けたように思う。恐らく、アレを超えるレビューはもう二度と書けないだろうw そんなわけで、来年2014年も、今年以上に俺たちイェンス厨の耳を楽しませてくれることを願って、終わりの挨拶とさせていただきます。

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