Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

オランダ

ポルカポルカポルカポルカポルカポルカポルカポルカポルカポルカ

Epica 『The Holographic Principle』

Artist Epica
えp

Album 『The Holographic Principle』
epicaholographiccdofficial

Tracklist

01. Eidola
03. A Phantasmic Parade
04. Universal Death Squad
05. Divide And Conquer
07. Once Upon A Nightmare
08. The Cosmic Algorithm
09. Ascension - Dream State Armageddon
10. Dancing In A Hurricane
11. Tear Down Your Walls
12. The Holographic Principle - A Profound Understanding Of Reality 

Epicaの来日公演って、一昨年に開催されたANATHEMAの2デイズ以上に、それこそKATATONIAが来日する事よりも奇跡的な出来事だと思うんだけど、だってあのLOUD PARKにすら一向に出る気配もなくて、もはやメタルフアンの間では「絶対に来日しないメタルバンド」リストの一つに名前が刻まれてるくらいの、そんな”シモーネたそ”ことオランダの歌姫シモーネ・シモンズ率いるEpicaの初来日が遂に実現するってんだから、なんかもう「やっぱセーソクって神だわ」ってなる。

自分の中にあるEpicaのイメージというか全盛期って、2007年作の3rdアルバム『The Divine Conspiracy』 と、2009年の年間BEST入りを果たした4thアルバムDesign Your Universeという2つの大傑作で、というのも、Epicaは次作となる5thアルバムのRequiem for the Indifferentという、Bullet for My Valentine『Temper Temper』Megadeth『Super Collider』と並ぶ【21世紀メタル三大駄作】の一つを生み出してしまう。正直、今でもあんなぐうの音も出ないような傑作を立て続けに放ったバンドが、ナゼあんなデモ音源みたいな言わば未完成品を発表したのか、もはや【メタル七不思議】の一つとしか思えないような出来事だった。紅一点シモーネたその歌メロをはじめ、根本的なソングライティング不足からマーク・ヤンセンのギター・リフやアレンジまで、まともに聴けるパートが一箇所もない駄作を、まさか天下のEpicaが作るなんて想像もしてなかった。しかし、その21世紀のメタルシーンに悪い意味で名を残す駄作の後に発表された、2014年作の6thアルバム『The Quantum Enigma』では、再び3rdや4th=全盛期の頃を彷彿とさせる扇情感マシマシのシンフォニック・メタルへと回帰し、オワコン化したように見えたEpicaは復活の兆しを見せる。そして、『ホログラフィック原理』という今流行りの宇宙ネタをモチーフにした今作の『The Holographic Principle』で、シンフォニック・メタル界の女帝として完全復活を遂げる。



鍵盤奏者コーエン・ヤンセンの実娘である幼女の語り部的な演出を交えてストーリー性マシマシに、まさにイントロからクライマックスなクワイヤをはじめストリングスやホーンをガンガン鳴らしたオープニングSEの#1”Eidola”から、綺羅びやかに弾むキーボードとクワイヤでアッパーに始まる#2”Edge of the Blade”は、ミドルテンポ主体のヘヴィでモダンなリフ、シモーネたその叙情的なサビメロ、そしてマーク・ヤンセンのアグレッシヴなグロウルパートのコントラストを効かせた、実にスタンダードなエピカソングだ。Gojira直系のエクストリームかつプログレッシブ、そして超絶epicッ!!に展開する#4”Universal Death Squad”、シンフォニックなイントロ→シモーネたそとマークの掛け合い→クワイヤパートまで超絶怒涛の宇宙スケールでドラマティックに展開する#5”Divide and Conquer”、壮麗優美なストリングスとシモーネたその美しすぎる歌声が織りなす極上のハーモニーが宇宙銀河の果てまで轟く#7”Once Upon a Nightmare”、再びゴジライクなキザミ系のリフ回しで展開する#8”The Cosmic Algorithm”、その流れを継いでエピカが持つ暴虐的な側面を大胆に曝け出すシンフォブラの#9”Ascension - Dream State Armageddon”、インド発祥の民族楽器シタールを擁したアラビアンナイト風のメロディをフィーチャーした#10”Dancing in a Hurricane”、そして10分超えの大作で表題曲を冠した#12”The Holographic Principle”まで、もちろん全盛期と比較すると多少の差はあるが、それでも一時のスランプからは完全に脱したと言っていい堂々の復活作だ。

エピカ

確かに、ブルータルなエクストリーム・メタル好きは今作より前作のが良いと感じるかもだが、アレンジの豊富さでは今作に軍配が上がる。とは言え、やっぱり自分の中では3rdと4thのイメージが強いので、この度の来日公演では是非とも3rdと4thの曲を中心としたセトリで、新譜からはチョコットだけ...みたいなセトリでお願いしますw つうか、もうこの際『Design Your Universe』完全再現でw
 

The Gathering 『Disclosure』 レビュー

Artist The Gathering
NEXT-Gathering

Album  Disclosure
Disclosure

Track List
01. Paper Waves
02. Meltdown
03. Paralyzed
04. Heroes For Ghosts
05. Gemini I
06. Missing Seasons
07. I Can See Four Miles
08. Gemini II

ノルウェイ人ボーカリストSilje Wergelandを迎えた前作のThe West Poleで”新生The Gathering”として新たなスタートを切ったオランダの至宝、The Gatheringの約三年ぶり通算11作目『Disclosure』が、前作的な”ソフト&ウェット”なオルタナ感を踏襲しながら、今は亡きUKのPRRやUSのPhantogram的な”Art-Rock/Post-Rock/Post-Progressive”への歩み寄りをみせた、すなわち超絶”俺好み”の作風となってて兎に角”スバラシイ”の一言。で、”The Gathering=アネク・ヴァン・ガースバーゲン”という絶対的な概念をブチ壊すような、もはや”NEXT-Gathering”が”芸術性の高み”を目指した先に辿り着いた一つの答えといっていい、本作に先駆けて先行公開された#4” Heroes For Ghosts ”を聴いた時点で傑作を確信したが、本作はまさに、その名曲” Heroes For Ghosts ”から嫌でもほとばる”化ける予感”と只ならぬ”スゴ味ッ”が作品全体に漂う見事な傑作となってて、ヴァイオリンやヴィオラそしてトランペットを操るゲストを擁しながら、Silje姐さんの透き通った歌声とバンドの核であるFrank Boeijenのkeyを中心とする優美なサウンドが、”NEXT-Gathering”のセカイを可憐に優雅に舞い踊り、そして淡く叙情的な物語を形成していく。そのオルタナ/ポストロック/プログレッシブ/アンビエント/トリップホップなど様々な感性を巧みに飲み込んだ芸術的な音世界は、まさしくArt-Rockあるいは”Kscope流Post-Progressive”そのもの、である。特に#2” Meltdown ”は#4に次ぐ、いや、それ以上に本作を象徴するかのような一曲で、聴いているだけで胸がワクワクドキドキ楽しい気分にさせてくれる。

 という風に、前作『The West Pole』の内容は決して悪くなかったが、ボーカリストSiljeの初お披露目作品言わば試作品的な感じに聴こえるトコも正直あったのは確かで、しかし今回は”やりたかったことを楽しくやってる感”がヒシヒシと音から伝わってくる。それ故の傑作、お見事。つまり、これにてついに”NEXT-Gathering”が始動する、というわけだ。そんなわけで、Silje姐さんも参加したKATATONIAの新作にショックを隠し切れない様子の俺たちを尻目に、まるで肩さんの汚名返上するかの如く、”俺の界隈”というニッチな界隈からの大きな期待に答えてくれたThe Gathering(NEXT)には心から敬意ッを表したい。
 
Disclosure
Disclosure
posted with amazlet at 12.09.22
The Gathering
Psychonaut (2012-09-17)
売り上げランキング: 22192

Hypomanie 『Calm Down, You Weren't Set On Fire』 レビュー

Artist Hypomanie
Hypomanie

Album 『Calm Down, You Weren't Set On Fire』
Calm Down, You Weren't Set On Fire

Track List
01. 19 Stars And The Sweet Smell Of Cinnamon
02. Alissa Loves Perfume
03. If Only The Seas Were Merciful
04. Lullabye For Ian
05. Pale Blue
06. You Never Listened To The Birds

An Autumn for Crippled ChildrenCold Body Radiationと並んで、いわゆる”ダッチ産ポストブラック三連星”の一角を担う、スイーツ系男子S.氏による一人ポストブラックこと、Hypomanieの約一年ぶり通算三作目『Calm Down, You Weren't Set On Fire』なんだけど、本作品は良質なインスト系ポストブラックだった前作A City in Monoの延長線上にある、凍えるほどに冷たく、そして儚くも甘~いメロディが洪水のように聞き手に襲いかかる”スイーツ系ポストブラック”を素直に踏襲してて、シューゲ流れのチリチリとした細かい音の粒が痛風のような痛みを与えるデプレッシヴポストブラの#1からしてHypomanie節全開で、ポストパンク的なノリとポストロック的な穏やかでヒンヤリとしたメロディが北風小僧バリに吹き乱れる#2、あまりにも美しすぎる壮麗優美なメロディとポストロック然としたストーリー性をもって美しくも繊細な音世界を形成していく#3、序盤の悲哀に満ちた泣きメロから打ち込みを使った朗らかな中盤そして感動的なほど美しく壮麗なスケールに溢れた終盤という約10分間のクッソドラマティックな#4、初っ端からBlackgaze=ブラゲ然とした激しい疾走感と荒涼感をもって直走る#5、#5の疾走感を受継いだ#6で終わり。特に、まるでIf These Trees Could Talkバリに優美でリリカルな物語に心惹かれる#3” If Only The Seas Were Merciful ”と#4” Lullabye For Ia ”の二曲には、ポストブラだからといって決して侮ってはならない、ポストブラならではの確かな”良さ”がある。その完成度は前作以上かも。で、こうなると来月にリリースされるAn Autumn for Crippled Childrenの新作が俄然楽しみになってくるわけだが、さてさて。

Epica 『Requiem For The Indifferent』 レビュー

Artist Epica
Epica

Album 『Requiem For The Indifferent』
Requiem For The Indifferent

Track List
01. Karma
02. Monopoly On Truth
03. Storm The Sorrow
04. Delirium
05. Internal Warfare
06. Requiem For The Indifferent
07. Anima
08. Guilty Demeanor
09. Deep Water Horizon
10. Stay The Course
11. Deter The Tyrant
12. Avalanche
13. Serenade Of Self-Destruction

メタル界屈指の変顔嬢王ことシモーネ・シモンズ率いるオランダの至宝、Epicaの約二年半ぶりとなる通算五作目『Requiem For The Indifferent』なんだけど、このバンドといえば、3rdの『The Divine Conspiracy』で大きく化けて、当ブログの2009年度BESTにもランクインした前作の4thDesign Your Universeでメタル界の絶対的なバンドとなった感があるんだが、その3rdそして4thと立て続けに傑作をリリースし、さて期待と不安が入り交じる本作はというと・・・ジャケを見た時から嫌な予感はしてたが、その嫌な予感が的中してしまった。聴き始めてまず自分の耳を疑った、あの名作3rdと4thを世に放ったバンドとはまるで思えないほど、単純に第一印象のインパクトが弱く、全体的にクサミやパンチに欠け、リフや楽曲の構成力もフックが乏しい。3rdや4thには間違いなくあった”凄み”や”覇気”もどこかへ消え去っている。バンドのキモであるVoシモーネの美声をフューチャーした楽曲の耳に残らない具合もアレだし、粗削りなゴリゴリ感を持ち味としたバックのサウンドも以前までのキレが全く感じられず、平凡でヌルい。要するに、下手にプログレ・メタルをやろうやろうと変に意識しちゃった結果ダメになった典型をやってのけてる。つうか、ギターの音が死んだような、迫力がなさ過ぎる音質が更に本作のダサさを増長させる。これはもうイカンでしょ。褒める要素すら皆無。どうしちゃったのマーク・ヤンセン・・・。となると、俺たちは彼らのナニをドコを聴けばいいのかも分からなくなってしまい、結局、何がしたかったアルバムなのかも分からない。ここまで色々とアレだと、内容がこんなんだからジャケもあれでええやろ~的なノリだったんだろう。あれだ、Epicaは多分、本作を最初から最後までノンストップで聴き続けることができたドMには、ご褒美としてシモーネの変顔ブロマイドをプレゼントするというファニーな計画でも立ててるんだと思う。うん、きっとそうだ。冗談は置いといて、昨年にウィズインやナイトウィッシュがそれなりの新作を出してきて、さて仕上げはコイツらという場面で、正直かなりの期待感があっただけに、これは今年のワーストアルバム候補になっちゃいそうな予感。当然、オススメなんかできません。

レクイエム・フォー・ジ・インディフェレント
エピカ
マーキー・インコーポレイティド (2012-03-07)
売り上げランキング: 3131

Anneke van Giersbergen 『Everything Is Changing』 レビュー

Artist Anneke van Giersbergen
69834370

Album 『Everything Is Changing』
6c514aaf859bdb6c35533fa098ec3dcf

Track List
01. Feel Alive
03. Everything Is Changing
05. I Wake Up
06. Circles
07. My Boy
08. Stay
09. Hope, Pray, Dance, Play
10. Slow Me Down
11. Too Late
12. 1000 Miles Away From You

俺の界隈のマドンナこと、元The Gatheringアネク・ヴァン・ガースバーゲンがシンガーソングライターとして籍を置く、Anneke van Giersbergenの約三年ぶりの二作目『Everything Is Changing』で、本格的なソロと呼べるこのバンドでアネク姐さんがやってる音楽というのは、ギャザやAgua de Anniqueと比べると俄然ストレートなオルタナ系ロックをやってて、アネクの歌が元気に弾けるポップネスとスペーシーなkeyやエレクトロニカ、ストリングスやピアノをアッパーなロックサウンドに乗せたダイナミックなスタイルには純粋に心の高鳴りを憶え、中でも#1”Feel Alive”や#2”You Want To Be Free”やMVにもなっている#4”Take Me Home”を筆頭とするポップでハード、力強くそしてポジティブ=希望に満ちた前向きな感情を露にする楽曲を中心に、後期ギャザみたく艶なムードのあるアネクの歌がシットリと胸に染み入るトリップ・ホップ的な#3”Everything Is Changing”やストリングス×ピアノのピュアバラードの#6”Circles”、90sユーロポップを意識したデジタルな電子音がイカす#5”I Wake Up”、本作のハイライトでありMuseばりのスケール感とエピックネスが共鳴するサビがパない#7”My Boy”、ダークでヘヴィな#8と#11に挟まれたポップな#10、クライマックスに相応しい#12で〆・・・といった感じの幅広い曲調で楽しませる本作、これが予想以上にクオリティが高くて、Agua de Anniqueの最新作『In Your Room』と比較しても曲の質、作品の完成度共にレベルが違う。要するに、今のアネクらしさの全てが詰まった、まさしく集大成と呼ぶに相応しいアルバム。特に7曲目までの流れは圧巻で、これぞ真珠のバラードと呼べる#6から感情の高鳴りを憶える#7への流れ、そして後半のヘヴィな流れにも( ̄ー ̄)ニヤリとしてしまうほど、文句なしの良作。しかしながら、どの曲調スタイルにもアネクニキの歌声は嫌味なく映えるなぁと、再確認した一枚。オススメ。

B

Everything Is Changing
Everything Is Changing
posted with amazlet at 12.01.25
Anneke Van Giersbergen
Play It Again Sam UK (2012-02-14)
記事検索
月別アーカイブ