Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

ネージュ

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

Lantlôs 『Melting Sun』

Artist Lantlôs
Lantlôs

Album 『Melting Sun』
Melting Sun

Tracklist
01. Melting Sun I: Azure Chimes
02. Melting Sun II: Cherry Quartz
03. Melting Sun III: Aquamarine Towers
04. Melting Sun IV: Jade Fields
05. Melting Sun V: Oneironaut
06. Melting Sun VI: Golden Mind

ぼく「えぇ!?アルセストがポストブラックをやめるだってぇ!?」

ラントロス君「えぇ!?アルセストがポストブラックをやめるだってぇ!?」

ぼく「よっしゃ!NEXT-ALCESTはLantlôsとWoods of Desolationの一騎打ちや!」 

ラントロス君「よっしゃ!アルセストに習って俺たちもシューゲイザー化や!」

ぼく「えっ」
ラントロス君「えっ」 

・・・ドイツはレーダ=ヴィーデンブリュック出身のマルチミュージシャンMarkus Siegenhort通称Herbst氏によるポストブラックプロジェクト、Lantlôsの約二年ぶり通算四作目『Melting Sun』は、ほぼこんな感じ。近頃は兄弟分のアルセストが新作のシェルターで”脱ポストブラック”宣言をし、ポストブラック界隈が騒然とする中で、そのアルセストの跡目争いの最有力として推薦されたのが、このラントロスやOG産のWoods of Desolationだった。で、まずWoDが3rdの『As the Stars』で先手を打ったが、そのあまりにもガチ”NEXT-ALCEST”な内容に日和ったのか、このラントロスは今作で大きくシューゲイザー方面に振り切っている。まぁ、その”変化”はアルセストのネージュが脱退した事をはじめ、Herbst氏がLíamを放置して新たにLowCityRainなるソロ・プロジェクトを立ち上げた時点で、こうなる事はあながち予想できなくもなかった。

このラントロスの名が一躍有名になるキッカケとなったのが、アルセストのネージュが加入してリリースされた2ndアルバムの.neonだ。このアルバムは、言うなれば今は亡きAmesoeursもしくはAlcestをデプレ系ブラックメタルに振り切ったような、刹那的かつ退廃的な、激情的でありながらも荒涼感に満ち溢れた、それこそポストブラック界の歴史に名を残すほどの傑作だった。しかし、今作のオープニングを飾る#1”Azure Chimes”を耳にして、まず何食わぬ顔でクリーンボイスを披露してみせるHerbst氏に度肝を抜かれ、そしてレジェンドのIsisや同郷のThe OceanIntronautJesuらのPost-Metal勢やDoomgaze勢を連想させる、スラッジーな轟音ヘヴィネスと魅惑のダイナミズムが織りなす超絶ドリーミーなサウンドスケープ、その美轟音の渦に飲み込まれた僕は、まるでフランスのサイケデリックアニメ『ファンタスティック・プラネット』ばりのアートワークのように、「アッダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」とかいう奇声を発しながら、色々な意味で涙を抑えることができなかった。本来、彼らの持ち味であったジャジーでアンニュイでダーティな空間形成は皆無に近く、もはや2ndの頃のラントロスと今のラントロスは別物と言い切っていい。つまり、前作の3rdアッガンペーから既に、いわゆる”ポスト化”が著しく音に現れていたが、その流れが確信的なモノへと変わった結果、その答えこそ今作の『Melting Sun』なんだろう。しっかし、この作風の変化すらもアルセストの後追いというか、デジャブ感を与える所は、ある意味でアルセストの正統な後継者と呼べるのかもしれない。

しっかし、昨年かのDEAFHEVEANサンベイザー【シューゲイザー×ブラックメタル】の新たなる形を音楽シーンへと掲示し、その煽りを受けてその手のジャンルの本家本元アルセストまでも、しまいには兄弟分のラントロスまでも日和ってシューゲイザー化してしまったのは些か考えもので、今のポストブラック界隈にはこの嫌な流れを断ち切る新星が求められている気がしないでもないが...さてさて。
 
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【4/14】 いいにおいのするALCEST Japan Tour 2014 名古屋編@池下CLUB UPSET

  僕、アルセストォォォォォ!!

・・・というわけで、本日(4/14)はフランスのレジェンドALCESTの来日公演、待ちに待った名古屋公演の日だ。当日から二日前に発券したのはいいけど、整理番号15番って・・・嫌な予感。しかも前回と同じハコでやるんだろうと思っていたら、今回は池下にあるCLUB UPSETでやるらしい・・・ん?

       池下CLUB UPSET...
                デフヘヴン...
観客が20人以下...
                             伝説の名古屋公演...
   実質、自分が最前...

           うっ、頭が・・・ 

という謎の体調不良に見舞われたため、実は当日の6時位までは行くのやめようかと考えてたんだけど、最終的に行かなきゃ(使命感)という神からの啓示を受けたので、なんだかんだで結局行くことにした。で、会場のある池下には7時40分くらいに到着。チケ受付にて”目当てのバンドは?”の問に「アルセスト(震え声)」という意味深なやり取りを終えて、いざ会場に入ってみると、そこにはフロアの中心であ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!と愛を叫ぶ謎の生命体の姿を確認。(おいおい、さっそく頭のおかしい客いるじゃん、勘弁してくれ・・・)と思ってよく見たらVampilliaのボーカルだった。(コイツら相変わらずぶっ飛んでんな...)とか思いながら、それを尻目に自分は→(あれ?真部は?デトックスは?えっ、サボり?ゴラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!真部ええええええええええええええええ!!)ってなった。で、まぁ時間が時間だし、この曲で最後かな?と思った矢先に、まさかの名曲”endless summer”のイントロのピアノが流れだし、キター!と思ったのも束の間→「ん?でも語り部のツジノリコいないけど誰が歌うの?(あっ、察し...)」。ツジノリコに替わって→ボーカルの天パクソ野郎もといpossession mongoloidが「子供の頃のコンプレックスは天然パーマ」とか「だから小学校六年間は帽子かぶってた」とか、そして「雨の日は休んだ」というオチに会場爆笑。これはもうライブじゃなくて完全に音楽漫談だったね。しかし最後は気を取り直して普通に曲を披露して終わった。ライブが終わるとベースのmicci the mistakeが物販で最新作の『the divine move』を必死に売りさばいていた。その新作『the divine move』がなかなかの内容で、「ヴァンピリアってネタバンドじゃなかったんだ!」って少し見直したけど、しかし今回のライブを観たら「やっぱこいつら永遠のネタバンドだわ」ってなった。もうなんか吉本新喜劇と契約したらいんじゃねーかって。絶対人気出ると思うわ。

【加藤良三、Alcestの読み方をアルセストに統一】・・・さて、遂に本公演の目玉であるアルセストの登場だ。アルセストを観るのは前回の公演から約二年ぶり。様々な界隈で物議をかもしだした最新作『シェルター』のオープニングを飾るSEの”Wings”が流れ始めると同時にステージが幕を開ける。そして現代のナポレオンことネージュとドラマーのヴィンターハルター氏、そしてライブメンバーのゼロの使い魔と元Peste NoireのIndria Sarayが天使のように舞い降りてきた。相変わらず、このお兄ちゃんたちやる音楽ジャンル間違えてんじゃないの?ってツッコみたくなる可愛いビジュアルのギャップ萌え、ネージュもそうだけど特にゼロ氏のクソガリ体型にクソ萌えた(実際ネージュよりもゼロ氏の女々しくて女々しくて辛すぎる激萌えパフォーマンスに釘付けだった)。その流れで”Opale”を披露。立て続けに3rd『Les voyages de l'âme』からポストメタル感を押し出した轟音が心地よい”Summer's Glory”、新作の『シェルター』から”L'éveil des muses”、今はもう聴くことがなくなったネージュの絶叫が堪能できる”Là où naissent les couleurs nouvelles”を披露。そして今回の公演で一番聴きたかった『シェルター』から、リリカルに時を刻んでいくような”Voix Sereines”のクライマックスでは、(こ...これがアルセの最後のノイズ!このノイズを最期にアルセはアルセストに進化を遂げるんだ...)という謎の覚悟をもって聴かせてもらた。事実、最高としか言いようがなかった。その流れで表題曲の”Shelter”、「これはヴァンピリアに送る曲だよ」というネージュのMCから3rdのリードトラックの”Autre Temps”、「次はソフトな曲だよ」というネージュのMCから2ndの”Sur L'Océan Couleur de Fer”、その流れで同作いやアルセストの名曲”Percées de lumière”、そして本編ラストに名曲中の名曲”Souvenirs d'un autre monde”、アンコールには新作『シェルター』のクライマックスを飾る”Délivrance”を披露し、ネージュという名の聖人は名古屋という名の聖地(意味深)に、ALCESTの文字を美しきノイズと共に刻み込んでいた。特に”Délivrance”の美しすぎるコーラス音源を流しながら、メンバーが一人づつ退場してく演出は見事だと思ったし、それこそ最後を飾るに相応しい感動的なシーンだった。これがホントの神降ろし(髪下ろし)ってかぁ~?お後が宜しいようで。

セットリスト
OPSE:Wings
1.Opale
2.Summer's Glory
3.L'éveil des muses
4.Là où naissent les couleurs nouvelles
5.Voix Sereines
6.Shelter
7.Autre Temps
8.Sur L'Océan Couleur de Fer
9.Percées de lumière
10.Souvenirs d'un autre monde
EN
11.Délivrance

【アルセ派 VS, アルセスト派】・・・このセットリストを見ればわかるように、初期のアルセから今のアルセストまで万遍なく曲を披露し(初期のブラゲ感とここ最近のドリーム・ポップ感)、つまりアルセストの全てが詰まったとても充実した内容だった。けれども、やはり3rd『Les voyages de l'âme』からの曲が少し多めで、その3rdを引っさげた初来日ツアーを観ている身からすると、正直なところ3rdの曲に対して妙な食傷感を感じなくもなかった。と言っても、やっぱり名曲の”Percées de lumière””Souvenirs d'un autre monde”を聴いちゃうと「やっぱり初期のアルセがナンバーワン!」って思っちゃうんだからしょうがない。そして実際にライブで体感すると、いかに初期のアルセがブラゲ然としていて、ここ最近のアルセストがいかにドリーム・ポップ化していっているのかが顕著に感じる事ができた。ライブが始まった当初はあまり音は良くなかったけれど、曲数を重ねるに連れて徐々に良くなっていった印象。特に”Souvenirs d'un autre monde”の美しすぎるノイズには『神』を見たね。あと”Percées de lumière”で聴けるようなネージュの絶叫は今だ健在で、この辺はOpethのミカエルとは対照的だな・・・と思った。(あっ、この人叫ぶのやめた人ではないんだな)って、妙な安心感あった(いいとものタモリ感)。この日は仕事疲れも相まって、後半から特に”Sur L'Océan Couleur de Fer”以降は完全に淫夢という名のフェアリーランドの世界だったね。

【伝説の名古屋公演】・・・アルセ派かアルセスト派もしくは寺セスト派で謎の論争が巻き起こっている近頃のALCEST界隈だが、そんな人達もこのライブという名の黄金体験を体感してしまえば、いかに自分たちがクダラナイことで言い争っているのかが分かると思う。そんな綺麗事言っといてなんだが→ここで名案なんだけど、アルセと表記する人は初期派で、アルセストと表記する人は近年派という風に区別したらいいんじゃないか、って(対立煽り)。そんな冗談はさて置き→あらためて、名古屋飛ばしをしないネージュは人間の鑑だった!←そんな事は言わずもがな、まるで神々が舞い降りてくるかのような素晴らしいパフォーマンスで、それこそ終始いいにおいがフロアに充満するライブでした。まぁ、セトリに不満はなくもなかったけど、なんにしても二年ぶりに観てもやはりイイもんはイイ、それに尽きます。さすがに前回の初来日公演並とはいかないけど、フロアにほどほどにゆとりができるくらい、観客は盛って60人位は入ってた気がする。正直、月曜日の名古屋でこの入りは健闘したほうなんじゃあないか?よく知らんけど。しかしこうなってくると、次は来月に行われるデフヘヴンの来日公演に話が移ってくるわけで・・・前回の伝説の名古屋公演を超える最高(最低)記録を打ち出せるか?今から気になって夜も眠れない。楽しみだなぁ(ゲス顔)

フライヤー

ALCEST 『Les voyages de l'âme』 レビュー

Artist Alcest
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Album  『Les voyages de l'âme』 
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Track List
02. Là où naissent les couleurs nouvelles
03. Les voyages de l'âme
04. Nous sommes l'emeraude
05. Beings Of Light
06. Faiseurs de mondes
07. Havens
08. Summer's Glory

メタル界のナポレオンこと、フランスの貴公子ネージュ率いるフレンチ・シューゲーザーバンドALCESTの約2年ぶりとなる通算三作目『Les voyages de l'âme』なんだけど、”ポスト・シューゲイザー・ブラック”と称されるジャンルを一躍轟かせた2007年のデビュー作『Souvenirs d'un autre monde』であらゆる界隈に衝撃を与え、続いてブラック・メタル特有の黒い成分を大きく飲み込んだ前作の2ndÉcailles de luneをリリース、そして待望の最新作となる本作の作風としては・・・まずは1stシングル”Autre Temps”を耳にした瞬間に『俺たちのアルセが帰ってきたーーーーーーーーーーーーーーーーッ!』・・・と、こんな状態になると思うんだけど、その曲限定で言うたら、ロリコン遊牧民の日常をリアルに疑似体験させる1stの頃の”アルセらしいアルセ”に回帰しているように聴こえる。が、決して1stの焼き直しなんかではなくて、童話のようなストーリー性に満ちた2ndの幻夢世界を経由してからの、その夢物語から目覚めた先に待ち受ける、虹色に光り輝く鳳凰が色鮮やかな翼を大きく広げ”Next-黄金体験”という名の桃源郷へと羽ばたいていく神々しい姿を、よりドラマティックに、よりシネマティックに描き写す、その真のノスタルジアの心を持つ神の姿に、俺たちの灼熱の魂は熱く昂揚し続け、最後は極上のカタルシスへと到達する・・・。で、要するに1stと2ndの美味しい所を合わせ持ちつつも、これまで以上に歌モノ化したネージュの吐息を中心に、甘酸っぱい泣きメロや神々しいエピックな美メロをプログレ的に(直接的な意味ではない)かつド派手な昂揚感を放ちながら、抒情詩的なノスタルジアを追い求めていく。その”メタルに有りがち”なベタでクサい、言わばDeafheavenばりに力強く激情的にそして大胆不敵な”あざとい”展開には、如何にしてアルセというバンドが”メタル”という界隈に立ち位置を定めているのかを、改めて俺たちに理解ッさせる。しかし、そのような”メタル”的な精神性を高めているせいか、1stや2ndにはあった”凄み”や”繊細さ”というのが感じづらくなっているのも確かで、1stのような究極の癒し系メランコリアや2ndのような夢と現実を行き来する極端なメリハリを彼らに期待した部分もあったせいか、多少なりの肩透かしがないわけではなかった。悪く言えばどっち付かずで中途半端な印象なんだけど、単純な話、グッとくるメロディが過去作と比べて少ない、、、って言うたらそれまでの話だったりするんだけど。まぁ、この辺の解釈、個々の感じ方によって本作への評価が分かれそうな気がする。残念ではあるが、現時点では”2012年度BESTッ!!”とは自信を持って、ましてやドヤ顔で言うことなんてできないキリッ。少々大袈裟だが、ネージュの才能にも限りが見えてきた、と感じる人も中には居そう。俺たちのアルセが”ダサいメタル”なんかに落ちぶれてしまった・・・という具合にね。当然至極、このネガティヴな一意見は過去の名盤と比較してみての話で、これ単体で聴けばそりゃーもうネージュ氏マンセーですわ。ネージュ!(おーさ)ネージュ!(おーさ)ネージュ!(おーさ)。そのネージュの歌についてなんだが、本作ではかなりポップな歌い方で、1stと2ndの頃は内省的な薄暗さを纏った歌を披露していたが、本作ではまるで躁状態に入ったネージュが常に幸せそうに囁いている感じ。で、#2と#6で聴けるLantlôsの新作並に感情的かつ感傷的に激昂する絶叫がこれまた激しく胸を打つ。今風のドゥーム×シューゲな激しいリフが主体の曲はLes Discretsさんチックでもある。

 本作を象徴するかのような、ドラマティックかつシネマティックなストーリー性とネージュの民謡調の歌が美しきメランコリアを産み落とす#1”Autre Temps”、泣きメロとヘヴィなシューゲリフを交錯させながら、ネージュの激昂や疾走パートを交錯させながらプログレッシブに展開する#2”Là où naissent les couleurs nouvelles”、ひたすら泣きまくりのタイトルトラック#3”Les voyages de l'âme”、そして#6”Faiseurs de mondes”では、リリカルに展開してから~躁状態で激情しながら疾走する実にエピックなクライマックスにはデフヘヴンに匹敵する感情の高なりと魂の解放感を得る事ができる。これらの曲から分かることは、いつになく感情の起伏が激しい楽曲が多いという所で、特に#6なんかは”メタル”以外何者でもない超絶エピックな曲。だがしかし、#4や#5などは、今までのアルセ基準で考えると少しパンチが弱いというか、”捨て曲”扱いになっちゃうんじゃねーかと。初期の面影を残す#8はなかなか。

 ・・・というわけで、名盤1stや2ndのような穏やかに安らかに聴かせるリスニング・ミュージックというよりは、過去最高にノリノリ&epicッ!に聴かせる、そして何よりも”メタル”の精神を強く宿らせた本作品も、今年の目玉の1つとして聴き逃しは許されない絶対的マストな一枚。個人的には、1st>>>2nd>3rdの順の評価だけども、オススメ。

B

Les Voyages De L'ame - Limited digipack
Alcest
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Lantlôs 『Agape』 レビュー

Artist Lantlôs
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Album 『Agape』
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Track List
01. Intrauterin
02. Bliss
03. Bloody Lips And Paper Skin
04. You Feel Like Memories
05. Eribo - I Collect The Stars
 
ドイツ出身のハーベスト氏とAlcestネージュ君による二人ポストブラック、Lantlôsの約一年ぶりの通算三作目『Agape』なんだけど、ネージュ氏が加入しての前作.neonといえば、USBMのDeafheavenバリの荒涼感を撒き散らすBlackgaze界の良作だったけど、その年の2010年度BESTにも入れたネオンと本作品を比較してみると、Atmosphericな荒涼感とブラック然としたトレモロ・リフやブラストを多用していた前作とは違い、クッキリとした音の重厚感が増したDoom/Post-Metal/Post-Rock寄りのセンスが強く光る作風となってて、オープニングを飾る#1”Intrauterin”からして、絶望感に打ちのめされるドゥーミーでドッヘヴィな轟音と怖いぐらいに怒り狂っているネージュ君の絶叫が聞き手に深い深いディープな感情を呼び起こし、一方で俄然ポストロックライクな儚さがチョチョ切れる、まるで”生命のさえずり”の如し静パートとの対比が凄まじい、言わば”破滅と創世”、”地獄と天国”の世界を同時に体験させ、前作のムードを踏襲した#2”Bliss”はロマンティックかつジャジーな味わいを見せる静パートとドゥーミーなアプローチを効かせたBkackgazeで、Jesuにも通じるポストメタル特有のグルーヴィを発揮する#3”Bloody Lips And Paper Skin”、#3の和やかなムードからジャジーな渋みに酔いしれる#4”You Feel Like Memories”からの#5”Eribo - I Collect The Stars”も胸キュンな曲でラストを儚げに〆る。という感じで、トータル約35分ってのに物足りなさを感じるかもだが、前作とは一味違ったサウンドやネージュ君しか創り得ないその品性がタップリと凝縮された本作品、いやはや流石というか、その辺のポストブラックとの格の違いを見せつけられた感じです。・・・というわけで、いわゆる(Post)ブラックっぽさは前作のがあるけども、(Post)メタル寄りのアプローチで展開する本作も前作同様に高いクオリティなんでオススメ。

B

Agape
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Prophecy (2011-11-21)
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ALCEST 『Le Secret』 レビュー

Artist Alcest


Album 『Le Secret』


Track List
01. Le Secret [2011 version]
02. Elevation [2011 version]
03. Le Secret
04. Elevation

本作品は、”俺たちのネージュ氏”率いるフレンチ産”シューゲイザー・ブラック”の貴公子ALCESTがこの世に降臨なされた2005年作のEP『Le Secret』の再発(Prophecy Productionsからの)で、その内容としては、2005年にリリースされたオリジナル版の2曲とその原曲を2009年に新スタジオDrudenhaus Studioで再録した新バージョンが収録された計4曲の内容。で、原曲と新録を聴き比べてみるとだ、やはり音質や音圧の面で改良が施され音の輪郭にメリハリが生まれ、それにより優美な郷愁のメロディが一段と表面化され、要するに今のアルセっぽいクッキリハッキリとした感覚で音を楽しむことができる。そしてその新録を聴くことにより、原曲の音の悪さが俄然強調され、”ブラック”然とした”ノイジー”な不快感をより深く味わう事ができる。まぁ元の曲がイイんで、どっちも面白く聴けるはずです。
 原曲である2005年度版は俺たちのネージュ氏が全ての楽器パートを担当しているが(一人ブラック的な)、最新の2011年版では現アルセのメンバーWinterhalter氏がドラムを叩き、一新された品性の漂うアートワーク/レイアウトには、新作に期待のLes DiscretsAmesoeursでお馴染みのFursy Teyssier氏が手がけてるってんだから、それだけでも購買意欲が湧くってもんです。つうか、Fursy氏って普通にショートアニメとか作れる人なんだねスゴイ。んで検索してみたんだけど、絵本のセカイがそのまま飛び出したような、実にフレンチアニメらしい郷愁に満ちた正統派アニメーションで、とにかく完成度が高くて見応えがあります→コチラコチラ 。やっぱフレンチアニメ恐るべし。。。更には、新作『Until Fear No Longer Defines Us』をリリースするGhost Brigadeの新MVも彼が手がけるという(MV作品は初らしい)、なんとも俺得すぎる素晴らしき”引かれ合い”を見せているわけでして。

 フランスの奇才=ネージュ氏が創造する、聖母マリアと神の子イエスの壮絶なるファックを音像化したような、神々しすぎる芸術的気品に満ちた至高の”幻夢新世界”の産声を上げる本作品は、以降のアルセのスタイルを確立した言わば”原石”であり、そして音楽シーンに革命と衝撃を与えた1stフルレンス『Souvenirs d'un Autre Monde』にてその才能を大きく開花させ、『清らかなもの=主イエス』ばりに神々しいまでの神聖な輝きを放ち、幸福に満ち溢れたこの世の桃源郷を築きあげる。こうして過去の音源を改めて聴いてみると、このEPと1stは比較的近いセカイがあるけど、それらと最新作の2ndは一線を画したそれぞれ独自のセカイが存在しているなぁと。本作はやはり、再発する価値のある名作だと改めて感じました。

 ・・・というわけで、夢の幻想郷への扉を開くカギとなる本作品は、アルセメニアなら手にしないわけにはいかない絶対的なナプキンです。


Le Secret
Le Secret
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