Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

相対性理論

【1/24】 相対性理論 presents「回折II」@Zepp Nagoya

 相対性理論 presents「回折II」

最近ちょっと驚いた事といえば→僕とやくしまるえつこが同い年だったという事実で(キャリア的に三十路くらいかと...)、そのやくしまるえつこ率いる相対性理論が1月に名古屋で自主企画ライブを開催するらしいとの事で、相対性理論が名古屋でライブするのって一体何年ぶりだ?って・・・


<<<<<<<<<初>>>>>>>>>


まさか相対性理論"初"となる名古屋のライブが、中心人物だった真部脩一西浦謙助が居ない相対性理論とかわりとウケる。そんなこんなで、名古屋待望の相対性理論の自主企画『回折II』を観に行ってきたわけです。で、自分は先行の超特大チケットを購入したのだけど、肝心の整理番号が600番代後半で→「あれ?意外と番号悪いのね」なーんて思いながら、6時半開演に合わせて、だいたい6時ちょい過ぎにZepp名古屋に到着したんよ~。すると・・・

スタッフ「Aの100番の方~」

ぼく「えっ、まだ100番代なのか。押しぎみ~?」なーんて思いながら、暫くその辺で待ってたんよ~。

・・・

・・・・・

・・・・・・・

【開演五分前】

番号呼びのスタッフ「Dの650番の方~」

ぼく「えっ、開演五分前なのにまだ600番台とか押しすぎじゃね?でも番号近いから入れるかもwDUM-DUMってきっと"D"の事だろうしなw」

チケット確認スタッフ「はいどうぞ~」

ぼく「うん?妙に変だなぁ・・・」って稲川淳二風に疑いながら・・・ここで私、気づいちゃったんですよ。

「あぁ、もしかして超特大チケットはA番より先に入場できたヤツなんじゃあないか?」って・・・

・・・気づいた時はもう時スデにお寿司! 「あぁ、死にたい・・・特大チケットだなんて、慣れないことするんじゃあないな・・・」ってテンション爆サゲのまま入場すると、既に会場は満員状態。言わずもがな、自分は最後列からの鑑賞となってしまった。気になる男女比的には→サブカルクソ野郎とサブカルクソ女がほぼ五分五分で、中心人物のデトックス真部が脱退して新作の『TOWN AGE』が賛否両論を呼んだにも関わらず、バンド存続の危機を物ともしない余裕の集客率・・・未だ相対性理論人気は衰えず、といった所か。でも実際に15分くらい押してから開演。謎のSEが終わり、幕開けを飾るのは『TOWN AGE』から”たまたまニュータウン”で、生えつことえつこの生歌を耳にして、そして初っ端から解き放たれる轟音ノイズに、ついさっきまでテンション爆サゲだった自分が嘘のように、脳が目が耳が五感が一気に冴え渡った。最後列から辛うじて見える生えつこと生歌に終始顔ニヤけっぱなしだったのは言うまでもなく、二曲目は聴いたことない曲だなと思ったら新曲らしい。良くも悪くも"らしい"新曲だった気がする。そして、あのイントロのメロディが鳴り響き、新作を代表する名曲”キッズ・ノーリターン”を披露。この曲、ライブだとアレンジが、特にギターの音がクソカッコよくてマジで「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」って感じに高まった。その流れで初めてのMC→

やくしまるえつこ「相対性理論プレゼンツ、回折II。チャンネルは、メ~テレに」とかいうMCから”テレ東”を披露。

ぼく「”テレ東”なのにテレ朝系列のメーテレとはこれいかにぃwww」って、ローカルネタに対して心の中でツッコんだ。

やっぱり『ハイファイ新書』はイイな~なんて思いながら、大胆なアレンジを効かせた”ジョンQ”、から初期の名曲”LOVEずっきゅん”、そして新譜の中では”キッズ・ノーリターン”と双璧をなす”ほうき星”を立て続けに披露して一気に畳みかける。で、遂にえつこから念願のラブズキュウウウン!!された僕はもう死んでいいと思った。再び、ここでMC→

やくしまるえつこ「第六天魔王、えつこ」

ぼく「ファッ!?」


もはやMCと呼んでいいのかわからないMCから3rdアルバム『シンクロニシティーン』”三千万年”、続いて新譜から”YOU & IDOL””BATACO”、そしてここでまさかの”こきゅうとす”を披露。正直、声優の花澤香菜さんに楽曲提供した”こきゅうとす(相対性理論Ver)”ワンチャンあるかも?って予想してたから→「うおおおおおおおおおおおおおおおおおえつこおおおおおおおおおおおお愛してるぜええええええええええええええええええええ!!」って感じに超アガった。そしてMC→

やくしまるえつこ「フィアンセに、なってみや~ち~」

ぼく「でた~名古屋芸人宮地」


再びMCでローカルネタをぶっ込んで、ここで映像と照明を使った演出を本公演の目玉(ハイライト)として持ってくる。なんかよくわかんねーけど超宇宙を彷徨うような、一種のプラネタリウム的な映像とレーザービームをフル稼働した照明演出に感動するというよりは只々圧倒された。まさに"相対性理論ワールド"の真骨頂とやらをぐうの音も出ないほど、まじまじと見せつけられた気分だった。その演出とバックのインストに挟みこむように”救心”、次の”上海an”ではリコーダーえつこや和楽器による濃ゆいアレンジでジックリと聴かせ、そして”気になるあの娘”を披露。そしてMC→

やくしまるえつこ「シュワッチの、チっている?」

ぼく「し、しらんがな・・・」 


みたいなMCから新曲したらしいけど、どんなだったか覚えてない。これも良くも悪くも系だった。ここで本編は終了。アンコールではソロの”ロンリープラネット”から初期の名曲”スマトラ警備隊”ときて、最後はやくしまるえつこが「バイバイ」とかいう可愛い捨て台詞を吐いて終演。


・・・とにかく、生えつこ最高だった。ライブが終わった後は、それしか言う言葉が見つからない状態で、 時にドリーミーで時にアグレッシヴに動き回る変幻自在かつ正確な演奏をはじめ、ライブでしか味わえない曲の各アレンジだったり、映像と照明をフルに駆使した演出面だったり、そして何と言ってもやくしまるえつこのどちゃ可愛い萌声やピカピカ光る謎の棒あるいはサイリウムらしきナニカみたいなのとか、いかんせん最後列からじゃあ見えるものもマトモに見えない所もあったけど、しかし最後列からでも最初から最後まで存分に楽しむことができたし、実に刺激的で実に”プロフェッショナル”なライブだった。確かに、4thアルバム『TOWN AGE』中心のセトリだったし、もっと他に聴きたい曲があったのだけど(地獄先生とかハイファイ系)”LOVEずっきゅん””テレ東””スマトラ警備隊”を筆頭に各アルバムを代表する名曲がライブで聴けたのは素直に嬉しかったし、特に”気になるあの娘””スマトラ警備隊”では一瞬にして”ロックバンドとしての相対性理論”へと変貌する瞬間、その感覚(ギャップ)に身震いするほどだった。あらためて、その音楽性の幅広さに関心したというか、それは『意外!』なほどの”バンド・サウンド”に魅了されっぱなしだった。もちろん、真部デトックス脩一や西浦さんが今も相対性理論に在籍していたらもっと凄かったんだろうけど、しかし彼らの不在を物ともしない圧倒的なライブ力と演出力に、そしてDIR EN GREYもビックリのMCの少なさにド肝抜かれた。いわゆる"スタジオバンド"or"ライブバンド"で言うと、この相対性理論は前者の"スタジオバンド"というイメージがずっと自分の中であったのだけど、しかし初めての相対性理論でこんなライブ見せつけられちゃあ、そのバカな考えを改めざるを得ないよね。それくらい、この日のライブは完全に"ライブバンド"のソレだった。さすが終身名誉ジョジョヲタであるやくしまるえつこと言った所か。やっぱえつこってスゲーわ。しっかし、今年一発目のライブがコレってかなりの贅沢というか、もう今年はコレ以上のものはないだろうってくらい良かった。気づけばチケットで失敗した事が記憶から消え去るほど。今まで名古屋で演らなかったのが本当に不思議で仕方ないが(確かに、相対性理論と名古屋って相性悪そうだがw)、その”初”を生で体験できたのは一生の思い出になりました。早いとこ次も観たい。だからえつこ頼む!スティーヴン・ウィルソンとの対バンで来い!

赤い公園 『透明なのか黒なのか』×『ランドリーで漂白を』

Artist 赤い公園
赤い公園

EP 『透明なのか黒なのか』
透明なのか黒なのか

Tracklist

01.
02. 透明
03. 潤いの人
04. 副流煙
05. 世紀末

EP 『ランドリーで漂白を』
ランドリーで漂白を

Tracklist

01.
ナンバーシックス
02. よなよな
03. 血の巡り
04. ランドリー
05. 何を言う

EP ランドリー黒なのか』
ランドリーで黒なのか

Tracklist
01. 塊
02. ナンバーシックス
03. 透明
04. よなよな
05. 潤いの人
06. 血の巡り
07. 副流煙
08. ランドリー
09. 世紀末
10. 何を言う

・・・赤い公園の1stフル公園デビューは、2ndフル猛烈リトミックの一つの原形となるアルバムで、その『猛烈リトミック』は言うなれば非リアが大学デビューしてキョロ充化したような名盤だった。なんだろう→1stの『公園デビュー』では”赤い公園”という名のジャンルをやってたが、2ndの『猛烈リトミック』では”ノイズロック””メタル”という名の”音楽ジャンル”を演奏している”理性的”な感覚があって、そういった意味ではオリジナリティというか、赤い公園の”本能的”な部分は1stの方が上かもしれないし、それがプロデューサーを迎えるという事なのかもしれない。で、この赤い公園『公園デビュー』の一年前に、『透明なのか黒なのか』『ランドリーで漂白を』という二枚のEPを連続でリリースしていて、前者が黒盤で後者が白盤の2つで1つ的な位置づけで、黒盤が奇数番で白盤が偶数番というパズルのようにリンクする仕様。それぞれ曲間に数秒から数十秒のシークレット・トラックが隠されている。

ランドリー黒なのか ・・・その『公園デビュー』は、俄然初期相対性理論っぽいサブカル向けの雰囲気を醸し出しつつ、音的には尖った初期衝動を纏いながらカオティックにゴリ推していくツンツントゲトゲしたアルバムだったが、その謎の相対性理論っぽさは、このEPにex-相対性理論真部デトックス脩一西浦謙助とかいう二人のサブカルクソ野郎の名がクレジットされているのを見れば、我々は全てを察することができるだろう。この二枚のEPでは、俄然その相対性理論リスペクトなシューゲイザー/ポストロック主体の楽曲を展開していて、赤い公園の等身大すなわちスッピンをありのまま見せつけていた『公園デビュー』よりも、各メンバーの音楽的ルーツや嗜好が素直な形で音に反映されたアルバムと言える。というわけで、せっかくだから仕様どおり一枚に組み合わせて、つまりランドリー黒なのか』として聴いてみた→まず、先にリリースされた『透明なのか黒なのか』の幕開けを飾る#1”塊”から、まるで「スラッジメタルかな?」ってくらいの轟音ギターにド肝を抜かれ、歌よりもモノマネの方が上手いことで知られるVo佐藤千明が毒気のある歌詞を声を張り上げて激情的に歌い上げる、それこそ初期椎名林檎あるいは鬼束ちひろを連想させるヤンデレ系のダーティさを纏った、まさしく黒盤のイメージとリンクするかのようなオープニング曲で、さしずめ渡辺真知子の名曲『かもめが翔んだ日』への現代からのカウンター・ソングといったところか。で、い方の幕開けを飾る#2”ナンバーシックス”は、一転してゆるふわ系のあざといコーラスやカウベルなどの軽音楽器を駆使した、それこそ相対性理論を彷彿とさせる日常系の歌詞をユル~く歌い上げるVo佐藤と真部デトックス脩一のウザキモいコーラスが織りなす、シュールでファンキーかつファニーな脱力系ガールズ・ロックナンバーで、この黒盤白盤を一曲づつ聴いただけで→赤い公園そのコンポーザーである津野米咲の音楽的バックグラウンド、その振り幅の異常な広さや新人バンドとは思えないズバ抜けたアレンジ・センス、そして何よりも”Post-系”に対する意識の高さに圧倒される。再び黒盤から、まるでWhirr顔負けのリヴァーヴィなシューゲイジング・アプローチを垣間みせる#3”透明”、一方の白盤からkawaiiアレンジを効かせたガールズ・ロック直系の#4”よなよな”、コーラスとアコギが奏でる不協和音のように不規則なリズムと病んだ雰囲気で始まって、Rolo Tomassiを思わせる8bit系ゲーム音楽や椎名林檎っぽいアダルト&ジャジー風のフェミニンなアレンジを振りまきながらアヴァンギャルディに展開する#5”潤いの人”、一転して白盤からウザいくらい賑やかに展開する#6”血の巡り”、そして名盤『猛烈リトミック』を語る上で欠かせない一つのポイントとなっていたのが”タバコ”という名の毒素で、まるでMonoや近年ANATHEMAを連想させるATMS系ポストロッキンな#7”副流煙”は、ミニマルなメロディがタバコの煙となって身体にネットリとまとわりつき、息もできなくらい大気に充満していく。そのダーティな余韻を深く味わいつつ、イタリアの至宝Klimt 1918の1stアルバム『Undressed Momento』を彷彿とさせる#8”ランドリー”の、それこそオルタナ系の恍惚感のあるメランコリックなメロディに衝撃を受けた僕は→「My Heart is アヒ~ン...」とかいう言葉を発しながらその場で絶頂してしまった。まぁ、それは冗談として→そもそも赤い公園って、メロディの質が洋風っぽいってのは今さら言わずもがなで、その中でも僕がピンポイントで聴いている海外バンドに直結するメロディ・センスっつーか、自分でもまさか赤い公園の曲を聴いててWhirrKlimt 1918、そしてWarpaintの存在が脳裏に浮かび上がるなんて...まるで想像してなかった。まぁ、一言で”オルタナティブ”って言っちゃえばそれまでなんだけど。とにかく、赤い公園津野米咲の”ルーツ”を伺わせるシューゲイザー/オルタナティブなセンス、それこそ”邦楽界のWarpaint”と言っても過言じゃあない、その音響意識の高いアレンジ・センスからは、この赤い公園が近頃のメロディを蔑ろにしているクソみたいな邦楽ロックバンドとは一線を画した無二の存在、その証明となっている。おいら、だから”海外でウケる、ウケない”という意味では、tricotよりも赤い公園のが”ウケる”ような気がするし、だからこそ一例として”俺の界隈”代表取締役社長兼CEOで知られるスティーヴン・ウィルソンの名を挙げている思惑というかナニがあったりして、実際黒盤とかSWが聴いたら絶対に喜ぶだろなーって。もはや僕レベルになると、黒盤初期DIR EN GREYの親和性を見出し始めている。お話を戻して→その黒盤っぽさの薄い#9”世紀末”から、ピアノ主体で聴かせる#10”何を言う”まで、最後に醤油ネタをぶっ込んでくるところも、それこそ赤い公園のラジオやライブMCのように、いちいち笑えるフリークでフリーダムなセンスに溢れている。

猛烈リトミック

右手にポップス、左手にクソ ・・・当然、個人的=Welcome To My ”俺の感性”の嗜好を考慮すると黒盤のが俄然好みだけど、正直この二枚を合わせて聴くと驚くほど馴染むというか、違和感とか一切なくて、むしろ組み合わせて聴くことを前提に作られているせいか、もはや『猛烈リトミック』同等...いや、それ以上の完成度に驚かされる。少なくとも、楽曲アレンジの練り具合はリトミックより秀逸だ。初期椎名林檎系の少し奇をてらった歌詞や幽玄かつフェミニンなムーディズム、ハードなギター・サウンドやアヴァンギャルドで予測不可能な展開力の高さをウリとするガールズ・ロックらしからぬ黒盤と、一方で持ち前のゆるふわ系のコーラス・ワークやガヤみたいなSEや赤い公園の秘密兵器であるカウベルを駆使した、実にユニークかつファニーなアレンジで楽しく聴かせるサブカル系ガールズ・ロックらしい白盤、この二面性こそ赤い公園を構成している女の子らしい”ユルさ”『惡の華』のヒロイン仲村佐和顔負けの深い闇を抱えたドス黒い”狂気性”、わかりやすく言い換えれば『右手にポップス、左手にクソ』を両手に絶妙なバランスで均衡を保った『猛烈リトミック』の正統な”ルーツ”と言っても過言じゃあないし、いや単体でも十分に凄いアルバムなんだけど、い”ポップ”な部分があるからこそ”クソムシ”な部分がより際立つというか、なんだろう...この二枚のEPや1stフル『公園デビュー』があってこそ、それらを大衆向けに”再構築”して出来たのがあの『猛烈リトミック』なんじゃねーかって。それこそポップスの中に魔性の毒を込めた、その一種のギャップ萌えが『猛烈リトミック』の面白さでもあるんだなぁと。そう考察してみると、あの『猛烈リトミック』って本当にアソビが一切ないマジメなアルバムで、本当に売れたくて売れたくてしょうがないアルバムだっったんだなーって。でも売れない・・・そこが赤い公園の絶対的な”エモさ”だ。

シークレット曲=木 ・・・これは今作に参加しているex-相対性理論の真部が加入したVampilliaの楽曲にも繋がってくる事なんだけど、黒盤のシークレット曲に”season of mine”ってのがあって、それがアニメ『惡の華』のEDやVampillia”endless summer”っぽい感じがして、他にも津野米咲が男性ボーカルとデュエットした”CRAZY 4 U '12 winter ver.”とかいうシークレット曲を聴けば、数多く存在する赤い公園の”ルーツ”の一つに”昭和歌謡”が存在するのが分かる。だからVo佐藤千明『かもめが翔んだ日』を歌って欲しいと思っちゃったんだからしょうがない。で、白盤”uh-huh, OK”って曲では、真部か誰かがキモく唸ってて、それらシークレット曲ひとつ取ってみても、赤い公園のルーツや嗜好回路が顕著に垣間見えてくる。あとこれらのシークレット曲は『猛烈リトミック』”木”の歌詞で出来ているって・・・これマジ?

逆輸入 ・・・このEP、初期の林檎や理論が好きな僕が気に入らないわけがなかった。でも椎名林檎とも相対性理論とも違った方向へと向かっているのが、この赤い公園の面白いところでもあって。少し心配なのは、この若さで異常に音楽を知りすぎているし、いい意味でも悪い意味でも完成されすぎている所で、要するに色々な意味で赤い公園の集大成となった『猛烈リトミック』の次に一体ナニやんの?っつー話で、何度何度も忠告のように言うけど、”これ以上ポップになったら誰も聴かなくなる”のは目に見えているから、理想は今の立ち位置から二歩か三歩くらい下がって、そしてスティーヴン・ウィルソンをプロデューサーに迎えて黒盤白盤の再来をやる!・・・ってのが僕の妄想です。いや、わりとマジでコイツらならSWと組めるんじゃあねーかって。つまり・・・国内で売れないなら海外から逆輸入や!
 
透明なのか黒なのか
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Vampillia 『the divine move』 レビュー

Artist Vampillia
Vampillia

Album 『the divine move』
the divine move

Tracklist
1: lilac (bombs 戸川純)
2: mirror mirror (bombs BiS)
3: endless summer (feat. ツジコノリコ)
4: tasogare (feat. 長谷川裕倫)
5: good religion (feat. Mick Barr)
6: dizziness of the sun (feat. ツジコノリコ)
7: oops i did it again (bombs BiS)
8: endless (massaka) summer (feat. ツジコノリコ and 真部脩一)
9: lilac bombs 戸川純 (perfect ending ver)

「相対性理論から真部脩一が脱退!?」←まぁわかる
「真部脩一改め真部デトックス脩一がVampilliaに加入!?」 ←ファーーwww

・・・本作品の『the divine move』は、自称ブルータル吉本オーケストラことVampilliaに正式加入したex相対性理論の行方不明者真部脩一改め真部デトックス脩一が歌詞と歌メロを担当した「bombs」シリーズをフューチャーした日本企画盤、そしてVampilliaがJ-POP産業に挑戦したコンセプトアルバムとなっている。そのオープニングを飾るのは、ゲストに戸川純を迎えた#1”lilac”で、学研の付録楽天のブログなどの相対性理論節全開のユニークな歌詞を摩訶不思議に歌い上げる戸田純と、日本の季節感を彩る情緒豊かなストリングスや琴のような和音が織りなすミニマルかつノスタルジックな、それこそ久石譲を彷彿とさせる映画音楽ライクな美しくも幻想的なメロディを織り交ぜながら、どこか懐かしい、子供の頃に毎朝ポンキッキーズを見ていたあの夏の思い出が甦るような、それこそ『ちびまる子ちゃん』のEDテーマに起用されてもオカシクないほどの2次元力の高さに、まるで童謡『まんが日本昔ばなし』のセカイに迷い込んだかのような、その奇想天外なポップ・ワールドに度肝を抜かれる。相対性理論では女子中高生の甘酸っぱい乙女心を繊細に描き出していたが、この曲では「夏休みの宿題よりも気持ちのいい事しよう...(ムラムラ)」という、まるで稲中卓球部の前野のような男子中学生の煩悩をセキララに描き出している。



【BiSなりの卒業式】・・・おいら、以前から【BiS×非常階段=BiS階段】がありなら【BiS×Vampillia=BiSpillia】【BiS×DEAFHEAVEN=BiSheaven】もしくは【BiS×DIR EN GREY=BiS EN GREY】が実現する可能性もワンチャンあるんじゃあねーか?って密かに期待してたんだけど、その中で最も実現的だったBiSVampilliaのコラボが、この度アッサリと実現して大変嬉しく思っている。まさか対バンだけでなく、花見合コンや遂には楽曲コラボなんて・・・しかもソレ+真部ってのは、まさかまさかのマッサカサマーだった。そんな、解散を間近に控えたアイドル界の最終兵器ことBiSとブルータル吉本オーケストラことVampilliaのコラボが実現した楽曲こそ、ex相対性理論真部脩一あらため真部デトックス脩一が手がけた「bombs」シリーズの二曲目”mirror mirror”だ。まるで『アイドル戦国時代』の殺し合いの螺旋からの卒業もとい解散を祝うかのような、担任の山本先生によるピアノの伴奏とともに、それこそ”BiSなりの卒業式”を祝うかのようなBiSメンの合唱で幕を開け、ココロが力強く弾む扇情的なストリングスや東京都心はパラレルワールドに迷い込んだかのようなメロディ、そしてDEAFHEAVENばりのスクリーモ/デプレッシブ系ブラゲ直系のギターを掻き鳴らしながらリリカルに展開していく。そして最期はBiS下衆の極み乙女の感情とVampilliaのゲスい吉本魂が激しく共鳴し合い、ゲスやビスやブスやクズやカスなど...あらゆる激情的な感情と刹那的なエモーションを爆発させながら、まるでBiSメンが処女喪失する瞬間の衝動を叫ぶような奇声とBiS階段リスペクトな極悪ノイズが蠢く混沌(カオス)の渦へと聴き手を引きずり込んでいく。正直、この曲の展開力には驚かされた。往年の相対性理論を彷彿とさせるシティ・ポップ感と、いわゆるポストプログレッシブ/ポストロッキンな音使いをもって、デプレッシブ系アイドルという名の偶像、その刹那的な人生を振り向かずに駆け抜けてきた一つの『アイドル激情物語』を繊細に紡ぐリリカルな展開力、そのBiSと吉本芸人Vampilliaが持つゲスの極みが一つになることで、それこそSTAP細胞を超える異常な化学反応を起こし、まるでDIR EN GREYの京の自傷行為に匹敵する”この胸に絡みついた灼熱の純情な感情”を爆発させる。この曲は、僕がBiSに対して漠然としたポストブラック精神を感じていたのはコレだったのかと、あの”DiE”はこの曲の伏線()だったんだ、と。正直、この曲だけでBiSのラストアルバムの存在意義を超えちゃってるというか、本家のラストアルバムWHO KiLLED IDOL?よりもBiSメンの個性が活かされているという皮肉(特にプー・カスとカミヤサキ、そしてのぞ氏がいい味出してる)。ある意味、この曲こそ”BiSなりのラストソング”、つまり卒業ソングだと思うわ。正直、真部ちゃんが相対性理論を抜けてVampilliaに正式加入したって聞いた時は→「ゴラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!真部ええええええええええええええええ!!相対性理論抜けてこんな所でなにやっとんじゃあああああああああああああああ!!」って激おこプンカスだったけど、この「bombs」シリーズ二連発を聴いちゃったら最後→「これが真部ちゃんが相対性理論を抜けてまでやりたかった音楽か...フッ」って、すまし顔で僕はソッと口を閉じた。しっかし、あの真部ちゃんが”アイドル”をどのように料理するのか?最初は全くイメージ出来なかったんだけど、実際聴いてみたら「やっぱ真部ってスゲーわ」ってなった。



【Vampillia=ネタバンド】・・・このヴァンピリア、実はAlcestの初来日公演のサポートで初めてその存在を知ったというか、その破天荒なライブパフォーマンスを観てからは、自分の中で”Vampillia=ネタバンド”というイメージが根強くあったんだけど、その悪いイメージを払拭してくれたのがこの”endless summer”という、ゲストという名の語り部にツジコノリコを迎えた約4分33秒の曲だったんだ。これは以前にアルセスト来日のサポートを経験した影響なのかは定かではないが、正直ここまでポストブラック然とした楽曲が書けるなんて素直に驚いたし、このヴァンピリアというバンドのポテンシャルの高さに面食らったと同時に、この僕に生まれて初めて”ヴァンピリアの楽曲”を意識させた曲でもあり、生まれて初めて”ネタバンド”ではなく一つの”アーティスト”として認識させたほどの曲だった(なお、先日のライブで改めて”ネタバンド”という認識が強くなった模様)。で、この曲は”mirror mirror”の上位互換とも取れる曲で、ツジコノリコという名の語り部が『世にも恐ろしいグリム童話』のような儚くも陰惨な世界観を朗読しながら、優しくも切ないピアノやシガーロス直系の壮麗優美なストリングスを擁したATMS系ポストロックなアプローチをもって繊細かつリリカルに展開し、そしてボーカルの天パクソ野郎によるあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛!!という咆哮と共に、まるでNe Obliviscaris(ネ・バブリシャス)の如し抒情的な旋律を奏でながら天空を駆け巡る超絶epicッ!!なストリングスを凶悪なトレモロ・リフに乗せて、それこそKayo Dot『Hubardo』に匹敵する極悪のアヴァンギャリズムの中で、静かなる狂気を解放し、そして死者の霊魂を浄化していく。この曲調、このMVが醸し出すグリム童話感というのは、まさにスティーヴン・ウィルソン氏がソロ活動で描いている世界観に近く、少し大袈裟かもしれないが、UKの奇才スティーヴン・ウィルソンとアンダーグラウンドシーンの暗黒星Kayo Dotを繋ぐ架け橋的な存在こそ、このブルータル吉本オーケストラのヴァンピリアなのかもしれない。 しっかし、こうも大層なオルタナティブ・ミュージックやってるのにも関わらず、こうも人気が爆発しないのは、そのあまりにもニッチな隙間を狙いすぎている音楽性だから...なんだろう。



【マッサカサマーウイカ】・・・あぶらだこの長谷川裕倫をゲストに迎えた”tasogare”は、静寂の中で独り寂しくこだまする雨漏りのような哀しいピアノと長谷川裕倫のキモい語り部に黄昏れる、まるでアニメ『惡の華』のED曲の”花 -a last flower-”の原曲をオマージュしたかのような前半から一転して、後半からはEfなどの北欧ポストロックライクなアプローチやポップなピアノをフューチャーしながら、マスいリズムをもってまるでカーニバルのように明るく楽しく、そしてカオティックに展開していき、そして最後は男の娘ことVelladonの美輪明宏ばりのオペラティックなボーカルを披露し、まるで一つのミュージカルを観ているかのような、空前絶後の壮大なクライマックスを迎える。これこそヴァンピリアのポテンシャルがフルに発揮された、まさにプログレッシブでアヴァンギャルド、まさしくブルータルオーケストラな楽曲と言える。そして、USBM界のトレモロマスターことKralliceMick Barrがゲスト参加している”good religion”は、本家KralliceLiturgy譲りのハイパー・メガ・トレモロ地獄の中で、優雅なピアノと優美なヴァイオリンがエクストリームに交錯するファストナンバー。再びツジコノリコをゲストに迎えた”dizziness of the sun”は、瀬戸内国際芸術祭関連事業のために書き下ろされたという、ツジコノリコのストーリーテラー感および母性に溢れた歌声とピアノを中心に、緩やかに抒情的な旋律をもって静寂のリリシズムを発揮しながら、内向きだった感情が徐々に外側に解放されていくような、あまりにも芸術的過ぎるナンバー。それこそ先ほどの”endless summer”じゃあないが、それよりもスティーヴン・ウィルソン氏の”The Raven That Refused To Sing”的な、まさしく”Post”な展開力と無限のスケール感を持った曲だ。そして実質本編ラストを飾る、再びBiSをゲストに迎えた「bombs」シリーズの”oops i did it again”は、BiSメンによるゲップや喘ぎ声や泣き声や叫び声などの不快な擬音に重厚なストリングスとピアノを加えた曲で、先ほどの”mirror mirror”をイメージして聴くとあまりのゲスっぷりに吐き気をもよおすこと請け合い。その最後にのぞ氏が「ありがとう」と卒業生からの答辞を述べる辺りも、より”BiSなりの卒業式”を感じさせて面白い。オマケにはマッサカサマーウイカ仕様もとい真部ちゃん仕様の”endless (massaka) summer””lilac”(perfect ending ver.)が収録されている。とりあえず、真部ちゃんはBiSだとウイカパイセン推しなのはわかった(えっ)。”lilac”の(perfect ending ver.)は、より映画音楽的なドローン/ノイズ風のアレンジに惹き込まれる。



【Post-感】・・・僕は、あくまでもアルセストスティーヴン・ウィルソン氏を中心とした”Post-Progressive”な立ち位置からしか、このヴァンピリアの楽曲を紐解くことが出来ないけれど、そんなヴァンピリアが普段から居るちょっとスカした立ち位置とは少し違った”俺の界隈”目線で聴いてみても、予想以上にツボにハマった感あるし、むしろ逆に本作のような本筋から少し逸れた日本企画盤だからこそ、ここまで今作を相対評価以上に楽しめてるんじゃあないか?って。やはり、それは賛否両論を生んだ相対性理論TOWN AGEと同じ”Post-感”だったり、一方で往年の相対性理論を思わせるシティ・ポップ感だったり、自分の好きな音が”ポップ・ミュージック”という枠組みの中で、強引ではなくあくまでも自然な形で一体化し、これはパスピエの楽曲作りの”うまさ”にも繋がってくる話なんだけれど、明らかに”ポップ・ミュージック”ではない音を一つのアルバムにパッケージしてしまうセンス、このヴァンピリアという名のお笑い芸人が持つ底知れぬ”Post-Pop”なセンス、もはや僕たちは新たなるポップ・ミュージックの夜明けを目の当たりにしているんじゃあないか?って。

【総括】・・・もちろん、国内外からのゲストを迎えてコラボした楽曲も素晴らしいが、ポストロックやポストプログレッシブに通じる”ポスト-リリカル”な展開力の高さこそ、このヴァンピリアの真骨頂だと僕は思っていて、そのポテンシャルがフルに発揮された「bombs」シリーズ、特にBiSが参加した”mirror mirror”みたいなリリックを大切にした曲を聴くと、どうしても歌詞カードを見ながらその世界観に没頭したくなるんだけど、いざ歌詞を見ながら楽しもうとしたら、アートワークの裏にクレジットが書いてある紙一枚だけの仕様だった...。一応は真部ちゃんが書いた歌詞を一つのウリとしているわけだし、その歌詞が創り出す独創的な世界観が今作の見せ場になっているからこそ、余計に最低限の歌詞カードは欲しかったなーと。まぁ、レーベルの懐事情がカツカツなのが伝わってきて逆にエモかったけど。あとメイドイン台湾という謎流通も実にエモい。欲を言うなら→(ありえないことだけど)その「bombs」シリーズの歌い手に”サブカル界のオボちゃん”ことやくしまるえつこが参加してたらビバナミダだったわ。これ、もはや今年のBESTアルバムと言っても決して過言じゃあない。しかしこうなってくると、長年の”アルバム出るよ出るよ詐欺”が遂に詐欺じゃなくなる1stフルに対して、更に大きな期待がかかるってもんです。

裏ジャケ

【アイドル×アーティスト】・・・”ポップなんだけどポップじゃない”、”ポップじゃないのにポップ”みたいな不条理な感覚と、一枚のアルバムに”アイドル””ブラックメタル”が何の違和感もなく平然と共存している頭のおかしさ、こんな”いともたやすく行われるえゲスない行為”は世界中探してもこのヴァンピリアにしかできないだろうし、ある意味、こいつらベビメタ以上に革命的なブッ飛んだ事やってるんじゃねーか?って。これはBiSを見れば顕著なんだが、ここ最近、いわゆるアイドルと一般的なアーティストとのコラボという名の”アイドルを利用したカネモウケ”が本当に増えてきている。この現象は、もはやアイドルとアーティストとの壁や垣根がなくなってきた、それこそ昨今の日本の音楽シーンを司る大きな流れなのかもしれない。そういった視点から音楽界隈を眺めてみると、ガラパゴス化したと言われている今の邦楽シーンは本当に面白いし、一方で洋楽がオワコンと呼ばれるのにも納得してしまう。当然、このヴァンピリアも抜け目がないというか、その辺のアンテナがシッカリしているバンドだということは、今作で既に証明済みだ。なにはともあれ、解散を目前にしてもなお僕を色々な意味で驚かせてくれるBiSメンには敬意を表したい。 あと裏ジャケには絵本タッチに可愛くデフォルメされたBiSメンが描かれているんで、これだけで研究員はマストバイなんじゃねーかなぁ。もちろん、”BiSなりの卒業式”的な意味でもね。

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パスピエ 『演出家出演』 レビュー

Artist パスピエ
パスピエ

Album 『演出家出演』

演出家出演

Tracklist
1. S.S
2. 名前のない鳥
3. フィーバー
4. シネマ
5. ON THE AIR
6. くだらないことばかり
7. デ・ジャヴ
8. はいからさん
9. △
10. ワールドエンド
11. カーニバル

【真部デトックス脩一】・・・中心人物の真部デトックス脩一が行方不明となった相対性理論の新作TOWN AGEがサブカル住人の間で賛否両論を呼び、これまで理論が築き上げてきた”サブカル界のアイドル”という絶対的な立ち位置が揺らぎ始めたその隙に、その理論から離れたサブカルクソ野郎を上手く取り込むことに成功したのが、プログレバカのゲスの極み乙女やこのパスピエだ。このパスピエというのは→2009年に結成された女1人男4人からなる五人組で、本作のリード・トラックの”S.S”のMVで初めてその存在を知った時は→紅一点のボーカル大胡田なつきの椎名林檎のメンヘラっぽさとYUKIの合法ロリっぽさを足して2で割ったような実にユニークな歌声と、バンドの中心人物こと成田ハネダデレク・シェリニアンばりのキーボードが織りなす、水しぶきのようにハジケ飛ぶカラフルなポップ・センスと知性溢れるプログレ・センスを、ベーシストの露崎義邦とドラムのやおたくやとギターの三澤勝洸がトライアングルに織りなす、グルーヴ感と疾走感溢れるダンサンブルなバンド・サウンドに乗せて、それこそ奇想天外摩訶不思議なパスピエ・ワールドを繰り広げちゃってて素直に驚いた記憶がある。



【うまい】
・・・パスピエの1stフル『演出家出演』は”いいアルバム”だ。でもそれ以上に憎らしいほど”うまいアルバム”でもある。まずはパンチの効いた#1”S.S”からして”うまいツカミ”で完璧だ。もちろん影響はないと思うけど、この曲のサビを聴くと℃-ute”夏DOKIリップスティック”を思い出す。で、タイトルにある”名前のない鳥”が雨上がりの淡い春の情景と爽やかな哀愁を運んでくるかのような#2でもYUKIを彷彿とさせる大胡田なつきの凛とした歌声が、メッセージ性の強い芯のあるサビメロを難なく歌いこなす所も実に”うまい”。次の#3”フィーバー”では、70sサイケ風のイントロからメロトロンの音をフューチャーしながら、アニメ『波打ち際のむろみさん』のOPの上坂すみれさんみたいな、そことはかない電波なアニソン臭を醸し出す曲で、特に中盤のATMSパートから凛として時雨ばりのGソロに、その展開力の高さに思わずニヤリとしてしまう。まるでダフト・パンクの名曲”One More Time”をオマージュしたかのような、ついニヤリとしてしまうイントロの90sライクなハートフルなシンセから、真部デトックス脩一もとい相対性理論リスペクトなシティ・ポップ感を醸し出すギターの音使い、そして大胡田なつきが描く独創的な歌詞やムード歌謡風の歌メロまで全てが懐かしい、ノスタルジックな気分にさせる#4”シネマ””うまい”の真骨頂だ。その流れで→シットリしたソフトなポップ・ナンバーの#5”ON THE AIR”、そして往年の邦楽を思わせる星空のようにキラキラしたキーボードを中心に響かせる#6”くだらないことばかり”では、まるで次回の映画『ドラえもん』の主題歌にどうですか?と言わんばかりの、こちとら子供向けの大衆アニメのタイアップも受け付けてますよ~的な(NHK教育でもいいよテヘペロ)、あざといくらいの”うまさ”がある。その#6から一転して、笑っちゃうくらい椎名林檎リスペクトな#7”デ・ジャヴ”ではジャジーなアプローチを垣間みせ、YUKIライクな歌と艶かしくもオリエンタルなメロディが支配する#8”はいからさん”は、インストへの繋ぎが実にプログレ然としてて、これまた”うまい”。終盤は→kawaii系の#9”△”、グルーヴィなベースラインを際立たせたJ-Popチューンの#10”ワールドエンド”、そして色とりどりの表情を見せながらドラマティックに展開してく#11”カーニバル”を最後に、このファンタジックなパスピエ・ワールドは盛大に幕を閉じる。

【大衆性】・・・このパスピエの持ち味は、その”大衆性”にある。今作を聴けば分かるように、とにかくメロディがポップだ。しかし”バンド”としてのグルーヴ感を損なわずに、他の要素と絶妙なバランスで均衡を保っているのが何よりも”うまい”。彼らが影響を受けたとされる70年代から80年代、そして90年代にタイムスリップさせるノスタルジーな音使いによって、ある種の”音の旅”を体験する事ができる。プログレッシブな知性を大衆ポップスの中に、もはや気づかないくらい自然に溶け込ませるのが、すなわちハイブリット化させるのが本当に”うまい”と思う。だから単純に懐かしんだよね。そもそも、大衆性なんていうのは高めようと思って高められるもんじゃあないし、この大衆性はパスピエが持つ最大の才能なんだろう。ある意味、”サブカル界のPerfume”というか。色んな立ち位置から色んな音楽を提供できる多彩なスタイルは、単純に”うまい”と言わざるをえない。そういった意味でも、”J-Pop”としては非常に優秀なバンドなんだと思う。その大衆性から音楽性まで、色んな意味で偏差値が高いんだろうね。

【ポスト相対性理論】・・・正直、よく比較とされる相対性理論とは少し、いや、まるでベクトルが違った。初期の相対性理論も椎名林檎っぽい事やってたが、このパスピエはあくまでも大衆性の強い”J-POP”という枠組みの中で、大二病患者がブヒりそうなサブカルチャーへの絶妙なアプローチや電波系アニソン成分、メジャーな女性邦楽ポップスやレトロなプログレ、そして過去の音楽に対する敬意を巧みに落とし込んだ、このパスピエの創作術こそ、いわゆる”俺の界隈”の代表取締役社長兼CEOを務めるスティーヴン・ウィルソン氏が提唱するクリエイティブ精神そのものと言えるんじゃあないか?って。一見パクリと非難されそうな音楽性だが、それすなわちパスピエが”プログレ”だという証明でもある。それこそスティーヴン・ウィウルソン氏のような、それこそ『ジョジョ』荒木飛呂彦のような、過去の音楽からのあらゆるオマージュやリスペクトを自分のモノに昇華させる確かな技術(センス)がある。その説得力に半ば強制的に納得させてしまう。そうやって納得させちゃうのは、ひとえに成田ハネダの東京藝術大学卒とかいう肩書に裏打ちされた確かな知能の高さ、音楽的な教養の高さ故なのか。とにかく、その作曲面/創作術での”プログレ”に対する意識の高さに驚かされた。少し大袈裟かもしれないが→Porcupine Treeスティーヴン・ウィルソン氏が世界を相手にプログレ復興を果たしたように、ようやくこの日本にもそのプログレの波が僅かながらもやってきた、というわけです。しっかし、このパスピエゲスの極み乙女のような愛すべきプログレバカが現れるなんて...今の邦楽界もまだまだ捨てたもんじゃあないです。なんつーか→聴いてて楽しいのがパスピエで、聴いてて面白いのが相対性理論、邦楽志向なのがパスピエで、洋楽志向が相対性理論、大二病なのがパスピエで、高二病なのが相対性理論、ピアノ・ロックなのがパスピエで、ギター・ロックなのが相対性理論、曲ごとに歌い方を変えるのが大胡田なつきで、アルバムごとに歌い方を変えるのがやくしまるえつこ、成田ハネダなのがパスピエで、真部デトックス脩一なのが相対性理論・・・という冗談はさて置き→このパスピエの曲構成は至極シンプルで分かりやすいし、フックのあるメロディも豊富だから、本家の相対性理論よりはパンピー受けは良さそう。しかしその分、飽きるのも早そう。中心人物である成田ハネダのネタが尽きた時、その『知性』が失われた時がちょっと怖いな、、、と。

【サブカル界のスティーヴン・ウィルソン】・・・あらためて、パンピーや大二病からアニヲタやロキノン厨そしてサブカル層まで、あらゆる層に訴えかける唯一無二の大衆性、そのポテンシャルの高さには、各方面から邦楽で”いま最もブレイクに近い存在”と言わしめる所以を感じた。その確かな勢いが、圧倒的な初期衝動が楽曲に宿っている。本家の相対性理論があらかじめ計算された上で書かれた曲なら、このパスピエの曲はハネダの鍵盤主体に、大胡田なつきの多彩なボーカルの勢いとノリ重視で書かれている印象。楽曲の個性や密度、完成度は相対性理論の方に軍配が上がるが、しかしこのパスピエの曲は驚くほど完成されている。何にしても、相対性理論に変わる新たな”サブカル界のアイドル”として、その絶対的なアイコンとして今の邦楽シーンに一矢報いる一枚であるのは確か。そんなわけで→昨年から今年2014年にかけて更なる飛躍が期待されるパスピエだが、この状況を受けて”サブカル界の元祖アイドル”こと相対性理論やくしまるえつこがどう感じているのかが気になる所だ。ちゅーても、”サブカル界のスティーヴン・ウィルソン”として知られるえつこなら、このパスピエのアルバムを超える極上のプログレッシブ・ポップアルバムを作ってくれるんじゃあないか?って、僕はまだ密かに信じてやまない。どうせなら本家のスティーヴン・ウィルソン氏とコラボしてくれてもエエんやで、えつこ。



【ギターが鍵】・・・このパスピエは既に新曲の両A面シングル『MATATABISTEP / あの青と青と青』を発表している。実は今回の1stフル『演出家出演』を聴いて→ギターの人が音楽性の違いで脱退してしまわないかと心配していた部分もあったんだけど、この新曲の”MATATABISTEP”を聴く限りでは、まだその心配はなさそう(まだかい)。相変わらずレトロ感をフューチャーしたキーボード主体の楽曲ではあるものの、地味にギターも頑張ってる...というか頑張れ!頑張れ!頑張れ!要するに→このパスピエが更にビッグになるには、ギターの三澤勝洸君の存在が大きなキーマンとなってくるんじゃあないか?って。よし、こうなったら次のアルバムには現Vampillia真部デトックス脩一をプロデューサーとして迎えよう(提案) そんなアホな冗談言いつつも、結局この僕がパスピエに対して言いたい事はたった一言↓↓

うまい

演出家出演(通常盤)
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やくしまるえつこの新曲『X次元へようこそ/絶対ムッシュ制』を聴いた。

X次元へようこそ/絶対ムッシュ制

Tracklist
1. X次元へようこそ
2. 絶対ムッシュ制
3. X次元へようこそ(off vocal)
4. 絶対ムッシュ制(off vocal)
5. X次元へようこそ(TV size)

【偶然】・・・これは全くの偶然だったんだが→つい最近、とある某サイト(ぎゃお~)でアニメ『カウボーイビバップ』が全話配信されていると知って、ずっと前から観たいと思っていたのもあって、ほぼぶっ通しで一気に全話観た。で、『闇夜のヘヴィ・ロック』や『ボヘミアン・ラプソディ』や『ヘヴィ・メタル・クイーン』とかいう各話のタイトルからして、想像してた以上にメタルやジャズ要素の濃ゆいハードボイルドなアニメで、評判どおりの作画や個性のあるキャラクターを含め話の内容も面白かった。実はその【偶然】というのは、この『カウボーイビバップ』のオープニングテーマをはじめ劇中の音楽を担当していた人物こそ、今回の記事に大きく関係する人物・・・そう、菅野よう子だったんだ。ご存知のとおり、アニメ『攻殻機動隊』の音楽も担当している菅野よう子だが、そんな彼女と相対性理論やくしまるえつこのコラボが実現した新曲『X次元へようこそ/絶対ムッシュ制』がリリースされたので、さっそく聴いてみた。

【タウン・エイジとラジオ温泉】・・・昨年にリリースされた、やくしまるえつこ関連の作品は大きく分けると2つあって、一つは相対性理論の4thアルバムTOWN AGE、もう一つはやくしまるえつこ(ソロ名義)のアルバム『RADIO ONSEN EUTOPIA』だ。そのやくしまるえつこと並びバンドの中心人物だった真部ちゃんが(Vampilliaに加入するために(大嘘))脱退し、新しい相対性理論となってから初のアルバムTOWN AGEは、新旧のファンの間で賛否両論を生んだ。確かに、真部ちゃんが在籍した頃の相対性理論とは少し匂いは違ったが、個人的には”キッズ・ノーリターン”という”Post-Progressive”な曲にドハマりしたのもあって、思いのほか楽しく聴けた。そしてもう一方の『ラジオ温泉』についてだが、昨年からずっと聴きたいと思ってはいたんだけれど、どうしても”一発撮り”というかセッション音源という仕様に抵抗感があって、結局未だに聴けずじまいのまま、遂にこの新曲を聴く羽目になってしまった。つまり僕自身、やくしまるえつこのソロ名義での楽曲は生まれて初めて聴くことになる。



【スペース☆ダンディは、宇宙のダンディである】
・・・まず、今期の冬アニメ『おっぱい★ダンディ』もとい『スペース☆ダンディ』のEDテーマとして起用されている”X次元へようこそ”は、やくしまるえつこが作曲を、菅野よう子が編曲を担当した共同プロデュース作品となっている。まず初っ端からピンクレディーの名曲UFOのオマージュやってのけるえつこの遊び心に萌えちまうんだが、それから菅野よう子星人による80sシンセ・ポップ風のレトロ感を装った、まるで武富士ガールズばりのフィットネス気分が味わえるリズミカルなシンセを筆頭に、今堀恒雄星人によるファンキーなギター、懐かしの金曜ロードショーのオープニングテーマにありそうな、男のロマンに溢れたシネマティックなストリングスと山本拓夫星人によるダンディなアヴァンギャリズムを発揮するサックス、それらの音楽(宇宙)人の先頭で指揮をとるやくしまるえつこ星人が艦長を務める宇宙戦艦『まるえつ号』が、無限に広がるこの宇宙空間を右へ左へヒュンヒュンと縦横無尽に駆け巡り、80年代から未来すなわち現在の時空の狭間で遭難そうなんです(ポケモン感)。この優雅に舞い踊る情熱的なストリングスとフリージャズ風のサックスソロこそ、自分が『カウボーイビバップ』で耳にした菅野よう子の音楽そのもので、そのデジャブ感が面白かった。どうやらこの『おっぱい★ダンディ』の制作スタジオは『カウボーイビバップ』と同じボンズらしく、しかも監督や脚本もビバップのスタッフ陣で、そして音楽面でも菅野よう子を筆頭にあの大友克洋も参加してるってんだから、もうなんか全てに納得してしまった。このスタッフ/メンツだけでも、サブカルクソ野郎が挙って持ち上げそうなアニメだw まぁ何にせよ、宇宙レストラン『ブービーズ』のウェイトレス達のオッパイやケツに注目するのもいいが、このそうそうたるメンツが手がけた音楽にも耳を傾けながら鑑賞すれば、より一層楽しむことができるハズ。



【えつこのニャンニャン写真流出!?】・・・これは相対性理論でも同じだが、このやくしまるえつこといえば→その言葉遊びとも言えるユニークな歌詞だ。この”X次元へようこそ”でも、アニメ『おっぱい★ダンディ』の宇宙コンセプトに沿った【エヴェレットの多世界解釈】をモチーフにした歌詞が描かれていて、その中でもAメロの「ねえエヴェレット あなたの世界で あたしは一体どうなってるの 少し覗かせて ねえエヴェレット あなたが言うには 世界がとってもたくさんあるってちょっとよくわからないの」という、まるで『ジョジョ』のファニー・ヴァレンタイン大統領を女体化させた【エヴェレット】という名の乙女心の中をジッパーで覗いたようなメルヘンチックな歌詞や、「Easy Game, Easy Game」という英詞を”異次元”とかけた言葉遊びだったり、そして「進化の過程にキャンセルボタンはないのよ おわかり?」というポケモン全否定の歌詞など、この他にもこれぞ”えつこ節”って感じのアンニュイな歌詞や独特の歌い回しは建材だ。相変わらず、哲学的なのか何なのかよくわからない感じの”らしい”歌詞ではあるが、その中でも「ニャンニャンニャンニャニャン♪ニャンニャンニャンニャニャン♪」というえつこのコーラスにドチャクソ萌える。もはや→ニャンニャンニャンニャニャン(えつこぅ!)ニャンニャンニャンニャニャン(世界一ィ!)ニャンニャンニャンニャニャン(可愛いよ!)ってコール入れながらサイリウム振り回したくなるレベル・・・というのは冗談で、近頃はNHKのドキュメンタリー番組のナレーションを担当したりと、そろそろえつこの声優デビューも時間の問題か!?というのも冗談で、この曲はチャーチズGunみたいな、まるで銀河のような輝きを放つキラびやかな音の光がハジけ飛ぶシンセと天空を駆け巡るような壮麗優美なストリングスを従えて、耳元で囁かれているようなこそばゆいコーラスを交えながら、まるでバーモント・キッスのように甘~いえっちゃんの歌メロがキャッチーなサビも一つの聴きどころだと思う。

【やくしまるえつこ≒DIR EN GREY】・・・まさしく、やくしまるえつこらしい今時の”シティ・ポップ”ミュージックと菅野よう子オバちゃんらしい80年代の金曜ロードショー・ミュージックが一つになって、摩訶不思議な化学反応を起こしながら一次元→二次元→三次元...しまいにはX次元の壁をブチ破り、多次元化する未来を切り拓いていくかのような曲だ。現代と過去の時代の音がクロスオーヴァーすることで、それこそビッグバンもしくはスーパーノヴァ級のインパクトが生じ、その時空の歪みを音像化したような、まるで映画『ゼログラビティ』ばりの超宇宙空間すなわちブラックホールを形成する中盤の展開はポイントの一つ。ちなみに、えつこ本人が手がけた銀色のジャケ絵も4次元マンションみたくなってるのがまた面白い。だから、itunesなどの配信ではなく円盤(実物)を手に取って楽しむべき作品だと思う。そんで、えつこが描いた女の子とDIR EN GREYの京が描いたゼメキス家のキャラをコラボさせて脳内で戦わせる...もとい遊ばせるw ハッ!?あのDIR EN GREYの京が新曲のSUSTAIN THE UNTRUTHで「歪みねぇ...歪みねぇ...」と歌っていたのはこの事だったのか・・・。もはや【やくしまるえつこ≒DIR EN GREY】という解釈で・・・これはもうSTAP細胞並みの大発見かもしれない。つうか、そろそろえっちゃんには歴史的快挙を果たした小保方晴子さんとコラボして、その生物細胞学をモチーフにした曲を書いてもらいたい。

【マスタリングはテッド・ジェンセン】・・・今作のマスタリングには→シガロやデブ豚、DTやマストドンなどのメタル&ロック作品を数多く手がけた、世界一の売れっ子エンジニアとして知られるテッド・ジェンセンを迎えていて、その影響なのか、やはり音の鳴り方が非常にイイ!! シンセ/ストリングス/サックス/ボーカルの分離がイイ!!まるでカーズ様のように、宇宙空間に放り出されたような錯覚を憶えるほどの、広々とした音の立体感を意識した音作りで、それこそ愛用しているIE800のポテンシャルを最大限に発揮するかのような、とにかく気持ちのいい音だ。これは(off vocal)だと顕著に感じる事なんだが→(off vocal)で聴くとストリングスの鳴り方というか音の抜け方が異様に綺麗で、もはやこの曲は”インストが主役”と言っていいほど、あらためて”菅野よう子節”全開のフリーダム過ぎるトラックに笑っちまう。まるで「暗黒物質の玉手箱やぁ~」と言わんばかりの、ノビノビとした賑やかな音を奏でている。しかもインストだと、コーラスのニャンニャンニャンニャニャン♪が一際目立つし、えつこの息継ぎにフェチ心をくすぐられる。これは人によっちゃインストのが面白く感じるかも。それくらい、こうも”良い音”を聴かせられちゃうと、本家相対性理論の曲もテッドの音で聴いてみたい、そんな欲求が膨らんでしまう。この日本では吉井和哉や斉藤和義、宇多田ヒカルやYUI、UVERworldやVAMPS、最近ではDIR EN GREYの新曲SUSTAIN THE UNTRUTHのマスタリングを担当しているテッドだが、言わずもがな、そのDIRの新曲より音はイイです。でもそれって結局、米津さんのミックスが良いだけなんじゃ・・・(小声)



【ムッシュムラムラソーセージ】
・・・完全にタイアップ曲の”X次元へようこそ”の影に隠れちゃってるが、実はもう片方の”絶対ムッシュ制”も面白い曲だ。この曲はやくしまるえつこJimanicaの共作で、イントロから真部ちゃんがいた頃の相対性理論を彷彿とさせる(MVも理論のYOU & IDOL風)、メルヘンチックなメロディとロックな激しいノリで展開するわりとシンプルなシティ・ポップ系の(聞き慣れた)曲調で、何といってもこの曲の目玉は、なにやら数年ぶりに披露されたというやくしまるえつこのギター・プレイだろう。中盤からクライマックスにかけての、まるで大友良英ばりのギター・ノイズをぶっ放すえつこに再び萌えちまうと同時に、『あまちゃん』の能年玲奈ちゃんが『笑っていいとも』に出演した際に、やくしまるえつこから電報が届けられていた謎の伏線()がようやくココで繋がった、というわけだ。これには能年玲奈ちゃんも「かっけ~」。

【やくしまるえつこ VS, ローレン・メイベリー】・・・こんな感じで、聴く前からやくしまるえつこ菅野よう子は相性良好なイメージがあったけど、実際その通りの安心した。なんだかんだ、まるえつソロも相対性理論も大きな違いはなくて、でも相対性理論みたいな独特のクセはないし、思いのほかアッサリとした曲だったから、この際(せっかくのコラボだし)もっと派手にやらかしてもよかったんじゃあないか?って。なんか真部やん不在の『TOWN AGE』で理論が”ソロっぽくなった”という人の意見に、何故だか納得してしまった。二曲ともそれほどパンチは強くないし、決して想像した以上のものではないけれど、本家の相対性理論に優るとも劣らない極上のポップ・ミュージックを提供しているし、そんなん関係なしにえつこのニャンニャン画像...もとい【えつこ×よう子】ってだけで聴く理由としては十分だ。それと最近はチャーチズのデビュー作を頻繁に聴いていたのもあって、両者に通じる80sライクなシンセ・サウンドに終始ニヤケっぱなしで、ワンチャン【やくしまるえつこVS,ローレン・メイベリー】の日英萌声対決させたくなった。うん、もはやえつこは日本のスティーヴン・ウィルソン、日本の音楽界における卑弥呼だな!

X次元へようこそ/絶対ムッシュ制
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