Artist Disrupted
Album 『Pure Death』
Tracklist
01. Blood Worship
02. Human Stew
03. Born In A Corpse
04. Carve
05. Headless Torso
06. Total Death
07. Pestilential Vomit
08. Goat Lord
09. Chopped Into Oblivion
10. Slave From The Grave
幕開けを飾るカオティック/クラスト然としたゴアグラインド×ロックンロール=「怒りのデスロール」の#1“Blood Worship”とパー・エリクソンをソリストに迎えた#2“Human Stew”、この冒頭2曲のゴア過ぎる描写やBPM指数の高いドラムのテンポからして、古巣のKATATONIAとは何もかもが一線を画すバンドであるのがわかる。デスメタル然とした暴虐性のむき出しな#3“Born In A Corpse”、初期のKATATONIAとも共振するデス/ドゥーム・メタルな#4“Carve”、そして近年デスメタル回帰したパラロスのニックによる暴虐の極みな#6“Total Death”は本作のハイライトで、何よりも喜ばしいのは、ダニエルと同じex-KATATONIAのメンバーやゴシックメタル時代の盟友パラロスのニック御大すなわち“旧友”とともに、再び彼がメタルバンドのドラマーとしてシーンに舞い戻ってきたこと、正直これに尽きる。
Album 『Pure Death』
Tracklist
01. Blood Worship
02. Human Stew
03. Born In A Corpse
04. Carve
05. Headless Torso
06. Total Death
07. Pestilential Vomit
08. Goat Lord
09. Chopped Into Oblivion
10. Slave From The Grave
僕の一番好きなメタルドラマーであるex-KATATONIAのDaniel Liljekvistは、2013年にKATATONIAを脱退すると、その後はフォロワーであるIn Mourningに(同郷のよしみで)加入して先輩風を吹かせるも2秒で脱退。今現在はDisruptedというスウェーデンのデスメタルバンドに在籍しており、そのDisruptedが2020年に発表した2ndアルバム『Pure Death』を聴いてみた結果、これが思いのほかスラッジ/クラストパンク譲りのデスメタルやってて驚いたというか、それこそ初期のKATATONIAを彷彿とさせるデス/ドゥーム寄りのスタイルを展開している件について。
なんだろう、この手の頭ン中にネック突っ込んで脳みそジャギジャギにドッロドロにかき回して血ヘドロ撒き散らすかの如くシュレッダーなギターサウンド(サウンドプロダクション)からは、それこそ本作のミキシングを手がけているChristian Larssonの古巣である初期のShining(スウェーデン)は元より、USクラストコアを代表するBlack BreathやTrap Themを否が応にも連想させる。また、本作のゲストとしてParadise Lostのニック・ホームズやパー・エリクソン(ex-Bloodbath/ex-KATATONIA)が参加している事からも、いわゆる一般的な(ピュアな)デスメタルのソレよりもパラロスの『The Plague Within』、あるいはニック加入以降のBloodbathの作品イメージがシックリくる。
幕開けを飾るカオティック/クラスト然としたゴアグラインド×ロックンロール=「怒りのデスロール」の#1“Blood Worship”とパー・エリクソンをソリストに迎えた#2“Human Stew”、この冒頭2曲のゴア過ぎる描写やBPM指数の高いドラムのテンポからして、古巣のKATATONIAとは何もかもが一線を画すバンドであるのがわかる。デスメタル然とした暴虐性のむき出しな#3“Born In A Corpse”、初期のKATATONIAとも共振するデス/ドゥーム・メタルな#4“Carve”、そして近年デスメタル回帰したパラロスのニックによる暴虐の極みな#6“Total Death”は本作のハイライトで、何よりも喜ばしいのは、ダニエルと同じex-KATATONIAのメンバーやゴシックメタル時代の盟友パラロスのニック御大すなわち“旧友”とともに、再び彼がメタルバンドのドラマーとしてシーンに舞い戻ってきたこと、正直これに尽きる。
面白いと思ったのは、ダニエルが加入して以降のKATATONIAの音楽性ではなく、加入以前までのKATATONIAに比較的近いデスメタルで彼がドラムを叩いている矛盾、ないしはその強烈なギャップ萌えで、言うまでもなく彼に惚れた理由はKATATONIA加入後の色気ムンムンのタイトなドラミングに他ならないけど、本作のようにゴアゴアのデスメタルでアグレッシヴに叩いているメタルドラマー然とした彼も悪くないし、改めて惚れ直した。それこそKATATONIA時代における彼の天才的なドラミングは、日本の次世代ガールズバンドTRiDENTに新加入したNAGISAが受け継いでいるので心配ご無用というか、ダニエルはダニエルで今後もメタラーとして好きな音楽で好きに叩いてくれれば他に何も言うことないです。