Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

Live

【9/19,20】 BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE - RED NIGHT & BLACK NIGHT@東京ドーム

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昨年、ANATHEMAの奇跡の初来日公演、しかも2デイズという長年の『夢』が叶ってから早一年、その『夢』という名の『人生のピーク』がまさかBABYMETALによって新たに更新されるなんて、それこそ『夢』にも思わなかった。そんなこんなで、9月19日と20日に東京ドームで行われた、ワールドツアーのファイナルを飾るBABYMETAL第四章「LEGEND - METAL RESISTANCE - RED NIGHT & BLACK NIGHT」に参戦した感想をば。

そもそも、僕が初めてBABYMETALのライブを見たのは約三年前のサマソニ大阪で、あの時は「いま最も勢いのあるアイドル」と確信したものの、まさかその三年後に東京ドーム2デイズをSOLD OUTさせるほどのビッグアーティストに化けるなんて、さすがに僕のキング・クリムゾンですら予測不可能な出来事だった。ちなみに、僕は両日ともジョジョTシャツで参戦。そんな事決まってるだろォッーーーがッ!

【LEGEND -METAL RESISTANCE- RED NIGHT】
9月19日セットリスト
01. Road of Resistance
02. ヤバッ!
03. いいね!
04. シンコペーション
05. Amore -蒼星-
06. GJ!
07. 悪夢の輪舞曲
08. 4の歌
09. Catch me if you can
10. ギミチョコ!!
11. KARATE
12. Tales of The Destinies
13. THE ONE - English ver. -

ツアーファイナル初日(19日)は、スーパー台風接近に伴い、東京の空模様はあいにくの雨すなわち「止まない雨」が降り注いでいた。しかし、これは今思うと『レジェンド』すなわち『伝説』が生まれる前触れに過ぎなかった事を、この時の僕たちは知る由もなかった。ツイッターのハッシュタグ#BABYMETALの情報によると、どうやら4時の開場だったのが30分くらい押してて、この時すでに開演が遅れることを予想するメイトは少なくはなかった。事実、その情報を信じて余裕ブチかましてた僕が、本来の開演時間である6時の10分前にドームに着いてもまだ入場列が続いていた。自分は23ゲートからの入場で、発券すると『RED NIGHT』&『BLACK NIGHT』ともにレフトスタンド側の2階席の一桁列の座席だった。6時に着席した時にはすでに開場は満員御礼で、これから約5万5千人のロリコンが狂喜乱舞するなんて想像しただけで恐怖に近いものがあった。そして気になるステージ構成は、いわゆるセンターステージと呼ばれるもので、ドームのど真ん中に巨大なセット&スクリーンがあって、そこから三本の矢のように花道が伸びた感じのやつ。

謎のコルセットを首に巻いて座席についてまた少し経ってから、ようやく開演。すると同時に、真ん中のスクリーンにショッカーみたいなホネホネロックマンが現れて、キツネ様からのお告げ「このツアーファイナルは『RED NIGHT』&『BLACK NIGHT』の2日間で構成/完成され、1stアルバム『BABYMETAL』と2ndアルバム『METAL RESISTANCE』の曲を全部奏でるって約束したけど、一度奏でた曲は二度と演らないよーん」みたいな説明が終わると、続いて恒例の紙芝居がスクリーンに映し出される。先日、僕が書いた『METAL RESISTANCE』のレビューを見た人なら気づいた人もいるかも知れないが、オープニングの紙芝居演出でシン・ゴジラネタをオマージュして怪獣シン・ベビメタが登場した時、心のなかで「yes!!yes!!jens!!」とガッツポーズしたのは僕だけじゃあないはずだ。実はこの東京ドーム2デイズに参戦するにあたって、四年後の東京五輪に向けたナニかしらの伏線を見つけ出すという一つの目的があって、それがまさかメンバーが登場する前、曲が始まる前の演出でそのシン・ゴジラとBABYMETALが東京五輪でコラボする可能性(伏線)を示唆するなんて思っても見なかった。

そして、満を持してBABYMETALの三人と神バンドが登場し、一瞬にして会場は爆発的な盛り上がりをみせる。予想どおり、一曲は今年リリースされた『METAL RESISTANCE』のオープニングナンバーである”Road of Resistance”だった。まさにこれからロリコンモッシュメイト率いるベビメタ軍と俺の感性率いるアグネス(ラム)軍の合戦が行われるかの如し壮大なイントロから、神バンドのドラフォ然とした演奏をバックにSU-METALの力強く伸びやかな歌声とMOA-METALとYUI-METALによるキレキレなダンスパフォーマンスがまたたく間に露見する。それこそ開演前は→「ロリコンベビメタ軍のロリ根性を叩き潰すッ!」とばかりイキってたが、しかし初っ端からBABYMETAL&神バンドが織りなす圧倒的なサウンドスケールにド肝を抜かれたアグネス(ラム)軍はロリコン化し、気づけばベビメタ軍と一緒になって「ウォーオーオーオーウォーオーオーオー」とメタル魂を昂ぶらせながらシンガロングしていた。そう、俺たちアグネス(ラム)軍は一瞬のうちにして戦乙女SU-METALの傀儡と化してしまたのだ。

二曲目はまさかの”ヤバッ!”で、この立て続けに新譜からの流れはヤバッいくらいアツい。なんかイメージしたとおりのダンスのフリで萌え死ぬかと思ったし、ライブだと終盤の怒涛の展開はヤバッ過ぎた。一転して、アイドルらしい”kawaii”をフューチャーした1stアルバムから”いいね!”では、さっきまでの「メタルバンド」としてのBABYMETALではなく、「アイドル」としてのBABYMETALの側面を垣間見せ、それこそ一瞬にして東京ドームがアイドル現場と化し、ドルヲタらしくいいね!コールや合いの手入れまくってブヒりまくる。この振り幅こそベビメタならではの醍醐味か。再び、新譜からジョジョ一部リスペクトな歌詞と陰陽座の黒猫化するSU-METALが凛々しく歌い上げる”シンコペーション”、からの”Amore -蒼星-”では、まるで「翼をください」とばかり巨大な白い翼が中央のスクリーンに映し出されるとともに、その翼の生えたSU-METALが巨大なステージの最上部へと飛び立ち、言うなれば使徒SU-METALとなって世界の中心で、東京の中心で「愛の言葉」を叫ぶ姿は、それこそシン・エヴァンゲリオンのフォース・インパクトと言っても過言じゃあないくらいの衝撃を与えた。あとはやっぱり「もしも君を~」の部分の歌は感動した。

Gojira顔負けの例の「バン!バン!バン!」に合わせて繰り返し手拍子を要求する、YUI&MOAをフューチャーした”GJ!”、再びSU-METALの妖艶な歌声が響き渡る”悪夢の輪舞曲”、再びYUI&MOAがメインの”4の歌”は19日のハイライトで、YUI&MOAが「ヨンヨン!」と煽りまくるくらい4の応酬はもはやオトナの教育テレビ的なノリすらあった。終盤は名曲の”ギミチョコ!!”から”KARATE”、クライマックスは”Tales of The Destinies”から”THE ONE”へと繋がる組曲で終わるのだが、”ToTD”を難なく歌いこなすSU-METALとプロフェッショナルさを見せつける神バンドに感心しつつも、英語版の”THE ONE”が始まる前に首に巻かれたコルセットが一斉に光を放ち始め、その「世界を一つにする」という2ndアルバムのコンセプトどおり、東京ドーム約5万5千人のメタル魂を一つにする演出に、会場は異様なざわめきと歓喜に包まれた。この演出を見越したセンターステージであることに納得すると同時に、会場が光と言う名の希望に包まれて「世界が一つになる」光景を目の当たりにして、一瞬素に戻って感極まった表情を浮かべたYUIMETALを僕はきっと忘れない。

はじめにホネホネロックからアナウンスされたとおりMCなしアンコールなしの約一時間半、あっという間でもあり、しかし公演時間以上に濃密な世界観と圧倒的なサウンドスケールに終始息を呑むことしかできなかった。三年前のサマソニ大阪で見たBABYMETALとは何もかもが桁違いに違っていたし、つまり【たった十メートルもない距離で見たBABYMETAL×三年=東京ドーム2階席の距離で見たBABYMETAL】と考えたら感慨深いものとナニかこみ上げてくるものがあった。このサマソニ【大阪】から【東京】ドームの距離の間に、彼女たち三人が経験してきた数多くの試練は、いわゆる普通の人間が送るであろう普通の人生を何百倍にも凝縮した濃密な三年間だったに違いないし、たった三年でもう手が届かない距離まで成長した彼女たちの勇姿に僕は敬意を表したい。

つうか、そんなことより、この初日はMOAMETALも大好きな℃-uteの愛理が観に来てたって知ってマジかよ!?ってなった(愛理のブログ参照)。本来は見られる側、ステージに立つ側の人と一緒に観客として見れた事の方がデカい。ワンチャン愛理がコルセット巻いてた可能性を想像しただけで俄然ガチ恋に発展しそうになるし、これにはMOAMETALもそれこそ「幸せの4」を猛烈に感じているに違いない。なんかもう愛理が良いっていうんだから良いライブだったに違いないし、その辺の素人よりもステージに立つ側の人間に評価されることほどの名誉はないだろう。しっかし、ここ数年℃から離れてたせいか、およそ55000人の中に愛理のオーラを感じ取れなかったのは一生の不覚だわマジで・・・。


【LEGEND -METAL RESISTANCE- BLACK NIGHT】9月20日セットリスト

01. BABYMETAL DEATH
02. あわだまフィーバー
03. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
04. META!メタ太郎
05. Sis. Anger
06. 紅月 -アカツキ-
07. おねだり大作戦
08. NO RAIN, NO RAINBOW
09. ド・キ・ド・キ☆モーニング
10. メギツネ
11. ヘドバンギャー!!
12. イジメ、ダメ、ゼッタイ

二日目の【BLACK NIGHT】は、初日のように開場が押すこともなかったので、早めに会場入りすると、会場のBGMにはドリムシやメイデン、メタリカやドラフォにBMTHが流れていた。しかもメイデンのFear Of The Darkで客がシンガロングしてて笑った。しかし、あらためてバックネット裏の最上段までギッシリ人が埋まっていく光景は壮観だなと眺めてたら開演時間の7時になる。

新譜中心のセットリストだった【RED NIGHT】に対して、二日目の【BLACK NIGHT】は1stアルバム中心のセットリストで展開していく。花道の先端から十字架に磔にされた状態で地上に現れた三人の使徒は、初っ端の”BABYMETAL DEATH”から会場のボルテージを一気にブチ上げる。その勢いのまま、新譜から”あわだまフィーバー”、続いて”ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト”、「ウォーオーオーオー」とシンガロングさせる”META!メタ太郎”、映画『インターステラー』を彷彿とさせる「怒れ!怒れ!」という紙芝居演出からブルータルな”Sis. Anger”へと繋がり、そしてX JAPANの”紅”をオマージュしたSU-METALによる「アカツキだーーーーー!」という掛け声から、彼女の天性の歌声がドームに響き渡る”紅月 -アカツキ-”では、恐らく両日合わせても最高峰のボーカルパフォーマンスを見せつけ、その説得力のある「ボーカリスト」としてのSU-METALをまざまざと見せつけられた僕は、感動のあまり心のなかで・・・

(出山ーーーーーーーーーーーッ!!)
(ホームオブハーーーーーーートッ!!)
(すず香ッ!!)

・・・と叫び声を上げた。

更にYUI&MOAをフューチャーした”おねだり大作戦”を挟んでから、自分の座席のちょうど目の前にあるレフトスタンド側(すなわちBOHさん側)の花道の先端地下からSU-METALが現れる。そして”NO RAIN, NO RAINBOW”のイントロが始まるとともに、円形のコンベアに乗って中央ステージ最上部へと導かれていく。いま思えば、この連日のスーパー台風の影響による「止まない雨」も粋な演出として組み込まれていたのかと思うくらい。そしてX JAPANのギタリストPATAhideの魂が天国から舞い降りてきたようなツインGソロにまたしても涙してしまった僕は、ふとドームの天上を見上げながら・・・

天国のPATAへ、お元気ですか?
近頃は読売巨人軍が賭博球団化してしまい
熱狂的な巨人フアンのPATAは天国でさぞかし悲しんでいることでしょう
そんな巨人大好き芸人のPATAも思い出のある東京ドームで
X JAPANが数多くの『伝説』を残してきた東京ドームで
本日、また一つ『レジェンド』=『伝説』が生まれました
その『伝説』を残したアーティストこそBABYMETALです」 

・・・と心のなかで呟いた。 

で、”ドキモニ”からSU-METALあらため出山ホームオブハートすず香がキツネのお面ととともに登場する”メギツネ”、初日の【RED NIGHT】が4連呼なら二日目の【BLACK NIGHT】はヘドバン連呼とばかりYUI&MOAが「ヘドバン!ヘドバン!」と延々と煽りまくる”ヘドバンギャー!!”、そして初日のフォース・インパクトによって地球を紅に染め上げるかのように、首に巻かれたコルセットが一斉に赤く点灯しはじめ、YOSHIKIにダメ出しくらいそうな出山ホームオブハートすず香による英語の語りとともに、その流れでワールドツアーファイナルのラストを飾ったのは他ならぬ”イジメ、ダメ、ゼッタイ”だ。曲が終わると出山ホームオブハートすず香による「ウィーアー!」からの「ベビーメタル!」の掛け合いによって、三度東京ドームのオーディエンスは「一つ」になる。しかし、この「ウィーアー!」という出山ホームオブハートすず香の掛け声に対して「ベビーメタル!」ではなく「エーックスッ!」と叫んだのは僕だけじゃあないはず・・・いや、僕だけかもしれない。なぜなら、この東京ドーム2デイズは、僕にとって子供の頃にDVDの映像でしか見たことがなかった、十数年遅れてきたX JAPANの『THE LAST LIVE~最後の夜~』だからであり、それこそ十数年の時を経て伝説の解散ライブの熱狂を追体験するかのよう。少なくとも、この東京ドームのステージに立って演奏しているのは、BABYMETALという名の怪獣きぐるみを着たシン・エックス・ジャパンにしか見えなかったし、僕には最初から最後までSU-METAL出山ホームオブハート利三にしか見えなかった。

最後はステージの最上階へと上り、「3,2,1」の合図でSU-METALが銅鑼を鳴らすと同時に爆発音が鳴り響き、これにてBABYMETAL第四章は幕を閉じる。そして、中央のスクリーンに「BABYMETALの旅は続く」的な演出が入るのだが、この『続く』という言葉を聞いてホッと胸をなでおろしたモッシュメイトは少なくないだろう。このシン・BABYMETAL『THE LAST LIVE~最後の夜~』を迎えるにはまだ時期尚早だ。そんなことよりも、次章となるBABYMETAL第五章で一体どんな仕掛けや驚きを魅せてくれるのか、そして体験させてくれるのか、早くも楽しみになってきた。そのためには、『ゲーム・オブ・スローンズ』レナ・ヘディ『マザー』として迎え入れ、そして「世界を一つ」にしたBABYMETAL『鉄の王座』へと即位する未来のために、俺の感性率いるアグネス(ラム)軍は彼女たち三人の『鋼鉄の処女』を守り抜く下僕として仕えることを今ここに誓うのであった(完)

オープニング映像のホネホネロックマンが忠告したとおり、一日目の【RED NIGHT】は新譜メインで、二日目の【BLACK NIGHT】は1stアルバム中心のセトリで、本当にバランスの良いセトリで、甲乙つけがたいです。両日ともSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETAL、そして神バンド含めてメンバーそれぞれに見せ場があって、炎やレーザーを駆使した演出面も余すことなく披露された。個人的には、二日目の【BLACK NIGHT】のほうが落ち着いて冷静に見れたこともあって、MOAMETALの愛理顔負けのキレッキレなダンス、約5万5千人の視線をスクリーンに釘付けにするYUIMETALの「朝ドラヒロイン」感、そして連日、むしろ二日目の方が歌唱力が増してたんじゃねーかレベルのSU-METALの「ボーカリスト」としての成長性にはただただ脱帽するしかなかった。あとはやっぱり、自分の中で”紅月 -アカツキ-””NO RAIN, NO RAINBOW”の共演は、ちょっとどころじゃないちょっとした大事件だった。

それこそ愛理の言うとおり、ただただ圧倒されるばかりだった。ライブが終わってホテルの部屋に戻ってみても、さっきまでのアレは『現実』だったのか、それとも『夢』だったのか、でもそれは『現実』でもあり、同時に僕の『夢』でもあったんだ。今でもその余韻が「止まない雨」のように心に降り注ぐ。むしろ終演後にあのライブの凄さを徐々に実感していった。

ところで、後日の早朝ニュースで「奇抜なおっさん大集合」とかいう風に紹介されてて笑ったんだが、でもベビメタって本当に老若男女に支持されてんだなって実感したちょっとしたエピソードがある。それは初日の19日、僕は午後二時くらいに某ホテルにチェックインしようと、案の定長蛇の列を作っている黒いベビメタTシャツを着たベビメタ勢の後ろに並んだわけ。僕の前には至って普通の旅行者みたいな風貌をした40代後半から50代前半の美人なマダムが並んでて、僕は「このマダムもこんな時に災難だな~っ!」って思ったら急に話しかけられて→

マダム「あの~、この列の人達ってライブの人たちですか?」

ぼく「えーっと、多分そうですね」 

マダム「・・・(謙遜しながら)実は私もそうなんですよ」

ぼく「あっ、そーなんですか!?(マジかよ承太郎!)」

マダム「今日の開演って6時ですけど、一時間前くらいにドームに行けば大丈夫ですかね?」

ぼく「ん~~多分そのくらいで大丈夫だと思います(このマダム...できるッ!!)」 

マダム「・・・あっ、ありがとうございます(ペコリ)」 

ぼく「うん」
 

実はこんな他愛もないエピソードがあって、だからといってドヤ顔で「ベビメタは外国人や老若男女に人気ある!」というわけじゃあないが、事実こんな会話をマダムと交わした僕は、その件に関しては少なからず好意的なイメージで語ってもイイんじゃあないか?
 

【5/13】 Boom Boom Satellites 『FRONT CHAPTER Vol.4』@名古屋CLUB QUATTRO

Boom Boom Satellites 『FRONT CHAPTER Vol.4』

ほんの少しタイミングが合わなかったばかりに、「雨が降ってる」とか「音源の予習ができなかった」とか「平日ライブに行きたくない病」など様々な事情が重なった結果、tricotの4月のワンマンツアーを発券したのにも関わらずスルーしてしまった事は、実際に音源を聴いてドハマりした今となっては悔やんでも悔やみきれない大失態で、しかし赤い公園のマンマンツアー前にどうにかしてtricotのライブが観たい・・・と思った矢先に、Boom Boom Satellitesのツアーのゲストにトリコが出演するとの情報を小耳に挟み、この上ないタイミングでトリコのライブが観れる事になり、トリコ参戦が決定した瞬時に二度目の正直的な勢いでチケットを取って、色々な意味で晴れて念願のトリコのライブを名古屋クワトロで観てきた、というわけ。

で、「遂に俺的ラブメイトランキング暫定トップのヒロミ・ヒロヒロが生で拝めるぜ!!」というウッキウキ気分のまま、本公演の会場となる名古屋クワトロを擁する栄のパルコに6時50分に到着。7時の開演前に何としても間に合わせねばと、急ぎ足で会場がある8階(最上階)へと階段を使って上る俺。1階...2階...3階...4階...着実に階を重ねて行く俺。その決死の姿はまるで『24』のジャック・バウアーさながらだ。しかし、ここで妙な出来事が起こる。5階から6階にかけて長蛇の列ができているではないか。はじめは「妙に変だなぁ?まだ入場終わってないのか?でもツイッターによるとSOLDOUTしたらしいし、ちょっと時間押してんのかなー?」という割りと呑気な事を考えながら、その長蛇の列の最後列に並んだんですよ。しかし一向に列が進まない。妙に変だなぁ・・・この列の人みんなタワレコの袋持ってる。しかも袋持ってる人が再び最後列に並び始めている。妙に変だなぁ・・・。気づくと開演時間の7時。そろそろ本格的に稲川淳二ばりに険しい顔をしながら「妙に変だなぁ・・・」って思い始めたんですよ。ここでふと耳を澄ますと、最上階からtoricot”E”らしきライブの音漏れが耳を優しく刺激した。その瞬間、そこで私、気づいちゃったんですよ→あっ、これクワトロ行きの列じゃないわ。これアイドルの複数買いの列だわ」って。この驚愕の事実に気づいた瞬間の俺→「ちょっとまってちょっとまってお兄さーーーーんwwwwwwwwファッ◯ンゴレライwwwwwwwファッ◯ンゴレライwwwwwww」とナニカに対してツッコミながら、あるいは「こんな階段付近でCD即売なんかするんじゃあない!このクソカスがああああああああああああ!!」とか心の中で叫びながら人混みを回避して急いでクワトロへと向かい、遂に入場するが・・・時スデにお寿司!この日はSOLD OUTというだけあって、会場は既に後方まで観客でギッシリ、ステージではトリコが”E”を演奏している真っ最中! 「うおおおおおお!!近くて遠い俺とヒロミ・ヒロヒロの距離ッ!!まるで一次元(俺)と五次元(ヒロミ・ヒロヒロ)の関係の如く永遠に届くことのない距離!!クソおおおおおおおおおおおおおおおお!!タワレコ許すまじ!」。おいおいマジでギャグ漫画の主人公かナニカかよ・・・我ながら笑ったわ。

tricot
セットリスト
01. E
02. ぱい~ん
03. アナメイン
04. おちゃんせんすぅす
05. おもてなし
06. pool side
07. POOL
08. 庭
09. 99.974℃
10. Break

話を戻して、まず気になるのはセトリだ。ワンマンツアーではないし、BBSのファンに対してどんなセトリを組むのか俄然気になる所だ。言わずもがな、最新作となる『A N D』のリードトラックでもある”E”でスタートダッシュを決め込み、同じく『A N D』からシングル版の”ぱい~ん”というアルバムの中でもキーマンを担う楽曲で怒涛な勢いで攻め立てる。ここでギアチェンジして、1stミニ・アルバム『爆裂トリコさん』からインストの”アナメイン”と1stアルバム『T H E』から”おちゃんせんすぅす”の二曲を続けて披露し、トリコのユニークなライティングセンスとオシャンティなメロディセンス、そして遊び心に満ち溢れた、と同時に憎たらしくもある"ライブバンド"としての演出力の高さを垣間見せ、目の前のBBSフアンをトリコワールドにグッと引き込んでいく。再びギア・チェンジして始まる”おもてなし”以降は、”pool side""POOL”という1stアルバムの名曲をブチかまし、会場が程よく温まってきた所でイッキュウが「普段はカッコつけてるけど、この曲はそうじゃない」的なたどたどしいMCを引き継いで、キダモティフォの「長澤まさみがハマっているらしい・・・サンバ!」という合図で一旦メンバーが袖にはけて、サポートドラマーの山口美代子さんの紹介から再びメンバーが戻ってきたと思ったら、そこには信じられない光景が広がっていた。ホイッスルを咥えたモティフォが「ピーピーピピッ!ピーピーピピッ!」とか吹きながら登場すると同時に、中嶋イッキュウはマラカスをフリフリシェイクし始めたりと、とにかくモティフォのインパクトが出オチ過ぎて→「なんやこいつら・・・アホすぎる・・・アホすぎて最高だ・・・」ってなった。もはや推しメンであるヒロミ・ヒロヒロの存在を忘れるくらいだった。音源だとノリがロキノン系クサ過ぎるけど、ライブだとパフォーマンスの"面白さ"が最優先になるから、この曲はライブで演ってナンボだなーと。で、ライブも終盤、中嶋イッキュウの「本性見せちゃっていいすか?名古屋かかってこいよぉぉーー!!」とかいう煽りから、”MATSURI”の轟音イントロから繋いでトリコ屈指の名曲”99.974℃”を披露し、それこそ会場のボルテージを”99.974℃”までブチアゲる。ラストはお馴染みの”Break”でユルリと締める。記憶違いじゃないければ全10曲でジャスト45分キッカリだった。セトリは新旧織り交ぜた、初めてトリコのライブを観るであろうBBSフアンに向けて、トリコの魅力を45分に凝縮して伝えるのに最も適したバランスの良いセトリで、トリコ目当ての自分としても(初ライブにしては)十分満足のいくセトリだった。正直”アナメイン”は予想外の選曲だったし、イッキュウの「ウオーオーオーオーオー」とかいうボイスも迫力あったし、とにかくライブのアレンジが異常にカッケーかった。もはやキダモティフォの独壇場と言っても過言じゃあない”おもてなし”は、モティフォのキッレキレなパフォーマンスに目が釘付けになったし、特に例のプログレッシブ・デスメタル・リフの部分はヤバい。というか、基本的にライブだとモティフォがヤバい。推しメンのヒロミ・ヒロヒロそっちのけで、モティフォキモティフォな動きを目で追ってしまうくらいにヤビャい。ステージのド真ん中に構えるヒロミ・ヒロヒロは終始ピョンピョンしてた。バンドの演奏やイッキュウのボーカルも終始安定してたし、そして何よりも山口美代子さんのドラム鬼スゲーと思った。あとイッキュウはMCで「BBSのライブに呼んでもらえて、他のバンドに羨ましがれてる」的な事を、ツイッターのツイートとほぼ同じことを何度も繰り返し言っていた。対バン相手に対するリスペクトを忘れない姿勢は好印象。当然、会場にいる大半はブンブン目当てってのもあって、いわゆる暴れ系の曲でもモッシュやダイバーなどはなく、比較的大人しめに盛り上がっていた。欲を言うなら”走れ””slow line”も聴きたかった感。

自分の中で、Boom Boom Satellitesという名前から連想されるイメージっつーと→主要な邦楽フェスの常連で、今回のようにイケイケな若手バンドとも積極的に対バンしたり、ニコ生でキッズに媚び売ったり、最近では日テレに特集組まれた?りと、要するに最近の邦楽バンドにありがちな"節操ないバンド"の一つ、みたいなネガティブなイメージが少なからずあって、思うに『邦楽ロックバンドはダサい』と言われる理由の一つに、その"節操のなさ"が根底にあると思うのだけど、その"節操ないバンド"が量産された結果、どのフェスも結局は似たり寄ったりなメンツになる、というダサさスパイラル。

そもそも、このライブでBBSのフアンがtricotの音源を予習するという行為は至って普通の行為だが、でも自分はtricot目当てで逆にメインのBBSを予習してきた圧倒的少数派の人間で、予習と言っても今年リリースされた最新作の『Shine Like a Billion Suns』だけ、しかも時間の都合で一周しか聴けなかった自分が、先述したようにBBSに対してあまり良いイメージを持っていない僕が、初めてBBSのライブを観て一体何を感じ取ったのか?結論から言っちゃえば→「近年ANATHEMA感すごい」だ。

このツアーは最新作の『Shine Like a Billion Suns』に伴うツアーとのことで、そのアルバムのオープニングを担う”Shine”という、このライブの幕開けに相応しい曲でスタートする。この曲では、まるでANATHEMA『A Natural Disaster』『Distant Satellites』”Distant Satellites”のような、というより往年のレディオ・ヘッドを彷彿とさせるコテコテのUKサウンドを展開していき、その流れでエレクトロなビート感とエモーショナルなボーカル、そしてバンドのダイナミクスが激しく共鳴する”Only Blood”へと繋ぐ。序盤は最新作の曲を立て続けに披露し、その中でもテクノ調のシャレたサウンドに心躍る”A Hundred Suns”からアルバムのカギを握る”Blind Bird”へと繋がる展開は個人的なハイライトで、特に前者の”A Hundred Suns”はDjentに精通するドラム・パートが異様にカッコよくて、しかもブンブンのドラマーもtricotと同じく女性と知って更に驚いたのだけど、つまり今日の演者8人中5人が女性と考えたら何かスゲーなって。ハッ!これが女性Shine!のチカラなのか・・・ッ!?

いかんせん新作しか予習してこなかった自分は、どうしても後半の常連曲とかになると反応が鈍りがちで、とは言え基本的に、というか、それこそANATHEMAと同じく何よりも"メロディ"を大切にした楽曲が中心で、初見でもそれなりにノレちゃう懐の深い音楽性を垣間見せていた。一瞬にして会場をダンスフロアへと変える一方で、シッカリと聴かせる場面もあって、かなりメリハリの効いたライブだったように思う。終盤あたりは恍惚感溢れるサウンドスケープに溺れるようにして、気づけば身を任せるようにしてドップリと浸かっていた。ライブだと俄然ロック・バンドとしての側面が浮き彫りとなって、音のダイナミクスがより表面化していくイメージ。

しかし今まで全く意識したことなかったBoom Boom Satellitesのライブで、ANATHEMAの未来?を予感させるなんて思っても見なかった。もし4月のtricotのワンマンツアーに行ってたら、この日こうやってBBSの音楽に触れることはなかったと思うと、トリコのワンマンをスルーした失態がむしろポジティブな出来事に見えてくる不思議!でもガチでANATHEMAが次作でブンブン化したらクソ面白くなりそうだし、むしろ今日の出会い即ち引かれ合いはその伏線()だった!?そんな妄想が捗るくらい、もはや「アナセマならどんなボーカル乗っけるかなー?」とか想像しながら聴いていた。

結果として、予想だにしない収穫を得ることができた。ある意味、Boom Boom Satellites(未来のANATHEMA?)=と日本のPost-Progressive界を代表する新鋭tricotの次元を超えた対バンが実現したというわけだから。むしろブンブンとアナセマの対バン形式でいいから日本に呼んで欲しい。ナニワトモアレ、この出会いという名の引かれ合いの機会を与えてくれたトリコには感謝しかない。唯一悔いが残る事と言えば→”E”の例の「デッ デッデッデッデーンwwwwwwwww」をリアルタイムで目撃できなかったこと。でもヒロミ・ヒロヒロがピョンピョンが観れたのでセーフ(えっ)

KATATONIA 『サンクティテュード』

Artist KATATONIA
KATATONIA

Live 『サンクティテュード』
サンクティテュード

Tracklist
01. In The White
02. Ambitions
03. Teargas
04. Gone
05. A Darkness Coming
06. One Year From Now
07. The Racing Heart
08. Tonight's Music
09. Sleeper
10. Undo You
11. Lethean
12. Day
13. Idle Blood
14. Unfurl
15. Omerta
16. Evidence
17. The One You Are Looking For Is Not Here

電撃加入 ・・・最近のKATATONIA関連のニュースで驚いた事といえば→昨年、「ギャラの取り分少ねーよ(家族との時間を優先したい)」という理由のため、惜しまれつつKATATONIAを脱退したドラマーのDaniel Liljekvistが、以前から僕が贔屓にしている同郷のIn Mourningに電撃加入!?という今世紀最大のビッグニュースで、てっきりもう二度と彼のドラムを聴くことはないと失望してたもんだから、この衝撃ニュースが飛び込んできた時は大喜びしたと同時にクソ笑った。そんな古参メンバーであるダニエルノーマン兄弟が脱退した後のKATATONIAは、Bloodbathで知られるギタリストのペル・エリクソンとベースのニクラス・サンディンを新メンバーとして迎え入れたが、ダニエルが脱退すると間もなくペルも脱退する事となり、現時点のメンバーはアンダースヨナス、そしてニクラスの三人体制となっている。その三人体制で、昨年にロンドンの歴史的な教会として知られるユニオン・チャペルで行われた、アコースティック・ライブの様子を収めた映像作品『サンクティテュード』が発表された。

KATATONIA第二章 ・・・良くも悪くもKATATONIAに大きな変化をもたらした問題作『死の王』こと『Dead End Kings』を発表した事で、KATATONIA第一章は終わりを告げ、その『死の王』を再解釈/再構築し、新たにKATATONIA第二章として産声を上げた『Dethroned & Uncrowned』に伴うツアーを収めたライブ作品で、その『D&U』の楽曲を中心に、歴代アルバムの名曲がアコースティック・アレンジで甦る、それこそKATATONIAファンが待ち望んだ夢のようなライブとなっている。サポート・メンバーには、ヨナスとのコラボ(Wisdom of Crowds)でも知られ、先日初来日を果たしたThe Pineapple Thiefブルース・ソードとアルバム『D&U』でもお馴染みのJPがパーカッションとして参加している。結果論ではあるが、もしギタリストのペルが脱退していなかったら、今回のブルースとカタトニアによる夢のコラボは実現する事はなかったと思うとアレ。

雰囲気ライブ ・・・まるで聖者(死の王)の復活を祝う信者の集いの如く、リーダーのアンダースはバリトン・アコースティック・ギターを、ヨナスはエレキ・ギターを抱えて椅子に腰掛けながら演奏し、そのメンバーと対等に観客も着席スタイルのライブとなっている。それ即ち、ギターを弾くヨナスの姿がまじまじと見ることができる大変貴重なライブとも言える。ヨナスはMCで「緊張している」と連呼する割には、体形的な意味でも歌声的な意味でも共にベスト・コンディションで、そこにアンダースとブルースのコーラスが重なって、あまりにも贅沢過ぎる絵面が生まれている。で、さすがにユニオン・チャペルという伝統的な教会だけあって、そのステージ上には淡色に揺蕩うキャンドルの灯火と暗闇の中を射すひとひらの光の如しライトアップによって、まるで『ブラッドボーン』の世界の如し荘厳かつ耽美的な世界観をシンプルに演出してみせる。その神聖な会場から醸し出される独特の空気感とアコースティックな楽器の音が繊細かつ優美に、そして生々しく会場に響きわたる。とはいえ、やっぱり基本的に映像は暗いです。それこそ『LIFE!』女優の石橋杏奈ちゃんが嬉し泣きしそうな最高の"雰囲気音楽"、すなわち"雰囲気ライブ"の極みで、しかしその雰囲気をブチ壊すような観客のガヤが時たま入るのが、海外ライブらしいというかフリーダムな感じで嫌いじゃないですw

Unplugged ・・・おいら、何度でも言うけど『死の王』は元々"アンプラグド化"する事を前提に制作されたアルバムだと信じてやまなくて、実際このライブ音源を聴いてしまうと、もうアンプラグド版の方が"オリジナル"にしか聴こえない。それくらい、KATATONIAの楽曲と"Unplugged"の相性はバツグンである事を証明している。そもそもKATATONIAといえば、メタリックなヘヴィネスと儚くも美しいメロディが絶妙なバランスで共存した音楽をウリとするバンドだが、このライブではバンドの一番のウリと言っても過言じゃあない天性のメロディセンス、そしてヨナスによる魅惑的なボーカル・メロディがより鮮明かつ表面的に、より繊細かつ濃厚に堪能することができる。ライブ・アレンジが加えられたヨナスのボーカルをはじめ、五感に沁み渡るようなメロディの洪水に、まるで割礼の儀を受けているかの如し『清らか』な音空間が静かに拡がっていく。あらためて、元々フォーキーで情緒的なメロディを持ち味とするKATATONIAが、このようなアコースティック・ライブを敢行するなんて事は、意外でもない想定内の出来事だった。特に”The Racing Heart”から”Tonight's Music”の流れは本公演のハイライトだし、涙なしには見れない初期の名曲”Day””Idle Blood”→本編ラストを飾る”Unfurl”までの終盤は実に感動的。アンコールの”The One You Are Looking For Is Not Here”では、アルバムにも参加したThe Gatheringのシリエが登場してヨナスとのディエットを披露する。いわゆる"Bサイド"と呼ばれる近年の楽曲や過去の名曲のアコギ・アレンジ、プロフェッショナルな他アーティストとのコラボレーション、そしてカタトニアの"音響"に対する"こだわり"を垣間見せるような、文字どおり"スペシャル"なライブとなっている。それこそ過去のKATATONIA今のKATATONIAを繋ぎ合わせるような、カタトニアの"オルタナティブ"な音楽性に何一つのブレもない、揺るぎない信念が貫かれた音楽であることを証明するかのようなライブだった。アコースティック・ライブとしては十分な曲数と演奏時間だと思うし、何よりもヨナスきゅんのパーカッション姿が見られるのはこのライブだけ!平成ヨナス合戦ぽんぽこ!

ANATONIA ・・・ANATHEMA『Universal』というライブ作品をリリースしているが、音楽的にもバンドイメージ的にも陰と陽を象徴する対極であり対等なバンドが、一方のANATHEMAが大仰なオーケストラを擁し、一方でKATATONIAが静かなアコースティックをフューチャーするという、このようにライブでも対極的な景色を描き出しているのはとても興味深いし、本当に面白いと思う。ANATHEMA『Universal』がロックバンドとしてのダイナミクスを全面に押し出した、圧倒的な多幸感と激情的なエモーションに溢れた世界的なショーなら、このKATATONIAは絶望の中に希望を見出すような、地域密着型の庶民的で温かいアトモスフィアを形成していく。ライブでも双方の違いを証明すると同時に、互いに引かれ合う存在=ANATONIAとして確かに"リンク"する場面が見えてくる。流石に映像の質やカメラワークの演出的な部分ではANATHEMAに劣るが、チョイと酒を引っ掛けながら作業用BGMに近い感覚で気軽に観られるのは断然KATATONIAの方だ。しかし、まさか『Damnation』みたいな作品を出している盟友のOpethより先にアコースティック・ライブを映像化するなんて、10年前じゃまず考えられなかった事だろう。

ドキュメンタリー ・・・ライブ本編以外には、ヨナスとアンダースがインタビューに質問形式で答える、約60分に及ぶドキュメンタリーが収録されている。 今回のアコースティック・ライブについての質問が大半を占める中、数多くある質問の中で、僕が特に興味深いと思ったのは→「ライブが音楽業界の主な収入源となっていること」に対する答えと、「フランク・デフォルトがカタトニアに与えた影響と賛否両論」という鋭い質問で、以前から近年KATATONIAに与えたフランクの影響、その大きさに言及してきた僕としては非常に興味深い話だった。今は関係良好のまま互いに別の道を行くことに決めたらしく、今後はフランクとのコラボの可能性はないとも答えている。確かに、このライブにフランクが参加していない時点でナニか違和感あるし、そのことについてもアンダースは残念だと嘆いている。そして古参メンバーの脱退、特にダニエルの脱退を非常に残念がっていて、あらためてフランクとダニエルがバンドに与えた影響、その存在の大きさが見て取れる。そんな中、既に新作のアイデアを集めているという嬉しい情報もあり、そして作曲における"色"の大事さや、「作曲しながらアニメーションを作っている感覚」というアンダースの創作技術を暴露する回答もあったりして、ファンとしてはとても面白い話ばかりだった。あと「余計なものを削ぎ落した」というヨナスとアンダースの言葉で思い出すのは、昨年リリースされたDIR EN GREY(一巡)の9thアルバム『ARCHE』の存在で、お互いに表現方法こそ明確な違いはあるものの、やはりKATATONIADIR EN GREYは血縁関係にある事を再認識させた。ライブ本編はMCらしいMCはなくテンポよく進むので、ライブ本編だけ観られればいいという人は無理に字幕付きの国内盤を買う必要はないです。でもドキュメンタリーまでジックリ見たいって人は、字幕付きの国内盤をオススメします。本作、本当に素晴らしいライブ作品なのだけど、やはりダニエルがこの夢のような絵面の中に存在しないのが唯一の残念だ。なお、ダニエルはIn Mourningで先輩風吹かせながら音楽活動をエンジョイしている模様w

【4/28】 DIR EN GREY 『THE UNSTOPPABLE LIFE』@Zepp Nagoya

THE UNSTOPPABLE LIFE

やくしまるえつこ→「それでは聴いてください..."キッズ・ノーリターン"」

前奏→「デレレレッデデレレ♪デレレレッデデデ♪デレレレッデデレレ♪デレレレッデデデ♪」

~省略~

ラップパート→「一方その頃、現代東京、私たちの出番 ってちょっとちょっとちょっとちょっとタイム なんだかこの部屋 監視されてる 感じるこのHighなビープ音 Keep On & Un...

やくしまるえつこ→「Un...UNSTOPPABLE LIFE!!

・・・そもそも『アルケー』のナニが面白いって、アルバムリリース直前に行われた昨年11月のツアーTOUR14-15 BY THE GRACE OF GODで初めて新曲を聴いて感じた→【Post-系】【V系回帰】【シンプル】【sukekiyo】という4つのキーワードがそのまま姿形になったのが『アルケー』だった、ということ。つまり、DIR EN GREY"ライブ""再現性"は永遠に交わることのない、言うなれば対義語的な意味合いを持つ存在でありながら、直前のライブで『アルケー』を司る"イメージ"を逃さず受け取ることができていた、即ちあの時スデにアルケー曲のイメージが"ライブ""再現"できていた、という事になる。さて、その前回のツアーから約5ヶ月ぶりとなる『THE UNSTOPPABLE LIFE』は、ここ数年のDIR EN GREYを蝕んでいた『DUM SPIRO SPERO』という"呪い"から逃れるように、それこそ余計な贅肉を削ぎ落したアルバム『アルケー』のように、至ってシンプルで普遍的な"ロック・バンドとしてのDIR EN GREY"を見せつけるようなライブだった。

【セットリスト】
SE
1.咀嚼
2.Chain repulsion
3.Un deux
4.鱗
5.Midwife
6.滴る朦朧
7.禍夜想
8.懐春
9.Phenomenon
10.輪郭
11.Behind a vacant image
12.Cause of fickleness
13.The inferno
14.激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇

en1.THE FINAL
en2.RED  SOIL
en3.SUSTAIN THE UNTRUTH
en4.Revelation of mankind
en5.羅刹国

今回は整理番号が800番代だったので、自分はいつもどおり?真ん中あたり(今回は微妙にDIE寄り)から観ることにした。かのイェンス・ボグレンが手がけたAt the Gatesの新曲やヒップホップみたいな曲が会場前BGMとして流れる中、暗転すると同時にシンプルなSEとともにメンバーが登場。

バンギャ1・・・「ジィン゛ヤアアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

ぼく・・・(おっ、遂に始まったな)

バンギャ2・・・「ドジヤ゛゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

ぼく・・・(相変わらず素敵なデス声だねぇ)

バンギャ3・・・「ダーーーーーーーーイ゛!!ダーーーーーーーイ゛!!」

ぼく・・・(死にそう)

バンギャ4・・・「ガヴォルゥゥウウウ゛ウ゛ウ゛゛ウ゛ウ゛ウ゛ゥ!!」

ぼく・・・(もはや誰かわかんねぇな・・・)

バンギャ5・・・「ン゛ギョ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛!!」

ぼく・・・(ファッ!?)

バンギャ5・・・「ン゛ギョ゛ギョ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛!!」

ぼく・・・(この声はまさか!?)

バンギャ5・・・「ン゛ギョ゛ギョ゛ギョオ゛オ゛オ゛オ゛ゥ゛ゥ゛!!」

ぼく・・・(こいつ前回のツアーの時と同じバンギャじゃねーかwwwファーwww)

おいら、筋金入りのバンギャを周囲に寄せ付けてしまう才能でもあるのか、今回も自分の左後ろあたりから「ン゛ギョ゛ゥ゛ゥ゛!!」を連呼するバンギャがいた模様で、もはや「俺はこのバンギャに取り憑かれてしまったのか!?」・・・ハッ!そうか、これが俺が発現させたスタンド『バンギャ5』だ!近づく者にン゛ギョ゛ギョ゛ギョ゛ギョ゛ラッシュを食らわせるスタンド攻撃だ!

・・・まぁ、そんな冗談アルケーとして→えらいシンプルなSEから繋がって"咀嚼"でオープニングを飾る。この曲のポイントは、ex-KATATONIAのドラマーDaniel Liljekvistの生ける魂が乗り移ったかのようなシンヤのドラミングで、スタジオ音源と比べるとかなり丁寧に叩いていた。そして「ショーシャーーーーーーーーーーーーーーーンク!!」とかいう空耳系のサビにさしかかると、ある異変に気づく。その異変とは、フロントマンン゛ギョ゛ゥ゛の歌声で、特に高音はスッカスカで、声量もこれまで観たライブの中では最悪と言っていいくらいのバッドコンディションだった。「おいおいおいおい、また活動休止すんじゃねーか?」みたいな一抹の不安を抱えながら、アルバム『アルケー』の流れをなぞるように"Chain repulsion""Un deux""鱗"までの序盤、"Midwife""禍夜想"の間に『DSS』"滴る朦朧"を織り込んでヘヴィに聴かせるミドルテンポ主体の中盤、そして前回のツアーでは演らなかった"懐春""Phenomenon""輪郭""Behind a vacant image"までの流れは本公演のハイライトで、あの『アルケー』"シンヤとDIEの為のアルバム"という一説を裏付けるような"懐春"は、持ち前のエロティックなムードで聴かせつつ、見せ場となるDIEのGソロはなんとも言えないような色気を醸し出していた。では、『アルケー』"シンヤとDIEの為のアルバム"と仮定するなら、『アルケー』はリーダーのに一体ナニをもたらしたのだろう?その答えこそ、『アルケー』を司る4つのキーワードの内の一つである【Post-系】で、この"Phenomenon"『Post-の世界』に入門した事を示唆していた。リーダーのエゴが剥き出しになった『DSS』とは一転して、一歩身を引いた形で薫が個人的に取り組んだ【ポストの世界】がこの一曲に凝縮されていて、ライブでもクライマックスの音響パートは鳥肌モンで、欲を言うならン゛ギョ゛ゥ゛の声が万全な時に聴きたかった。個人的に、その"Phenomenon"と並んでフェイバリットな"Behind a vacant image"【Post-系】の血を引いていて、実は"Phenomenon"よりもお目当ての曲だった。この曲はエピカルでミニマルなフレーズの繰り返しがキモになっていて、なんつーかピョンピョン推しジャンしたくなる最高にハイ!な感覚もあって、実際このライブでブボボモワッ...みたいなイントロが始まった瞬間にピョンピョン飛び跳ね始めた奴が前方に一人だけいて、「おっ、あいつ分かってるねー」とか思ったのだけど、でも直ぐに飛ぶのやめちゃって、またラストパートで飛ぶかな?って予想しながらそいつのことチラ見してたんだけど、結局そいつはラストパートでも飛ばなかった。いや、飛べよ。あのラストパートは飛んでいい場面でしょ。とはいえ、飛ぶ勇気がなかい自分が言うのもアレなんだけど、これを期に"Behind a vacant image"のラストパートは「全員で飛ぶ」をルールにしよう、と思っちゃったんだからしょうがない。で、その流れで"Cause of fickleness""The inferno""激闇"の流れで本編終了。"The inferno"は、アルバムで聴いた時にDIR EN GREY史上最高の駄作だと思ったのだけど、意外や意外、ライブだと終盤の盛り上げソングとしてシッカリ機能してて少し見直した。アンコールでは、定番の名曲と『アルケー』からは"SUSTAIN THE UNTRUTH""Revelation of mankind"を披露。後者の"Revelation of mankind"は、前回のツアーで初めて聴いた時に「DIR EN GREYの新たな定番曲になる」と確信したとおり、あらためてアンコールに持って来いな曲だと再確認させるパフォーマンスだった。絶不調だったン゛ギョ゛ゥ゛の歌も中盤以降は少し持ち直した感もあって(とはいえ依然高音やシャウトはスッカスカ)、終盤~アンコールでは殆ど気にならないレベルにはなっていた。

当然のことながら、セットリストはアルバム『アルケー』の曲を中心に(この日は"濤声""空谷の跫音"以外は演った)、その『アルケー』の"コンセプト"と"シンプルさ"を突き詰めたようなライブだった。そこには『DUM SPIRO SPERO』という"呪い"から解き放たれた、それこそ『THE UNSTOPPABLE LIFE』という実にシンプルかつストレートなツアータイトルが暗示するように、それこそ「大地を蹴り進め」とばかりの号令を威勢よく発しながら、もはやとどまる所を知らない新しく生まれ変わったDIR EN GREYという名の進撃の巨人の姿があった。なーんてカッコイイ風に言っても、"Un deux"で初っ端から薫が音ハズしちゃうんだから笑っちまう。出オチもいいとこやん。あまりにも不意過ぎて→ぼく「・・・え?いまシレッと間違えたよね?いま豪快に間違えたよね!?」って周囲チラ見したけど、うまいこと調教された虜は華麗にスルーしてた。ともあれ、その辺の"らしさ"は決して忘れちゃあいないw

正直、あまりにもン゛ギョ゛ゥ゛の調子が良くなかったので、ちょっとした不満は残るものの、翌日と合わせて二連続で観たいと思わせるレベルのライブには違いなかった。しかし、いかんせん翌日にねごとのライブがクワトロで予定されてるってんだから、さすがに今年の年間BESTを優先してねごとのライブに行きます。でもまたン゛ギョ゛ゥ゛のコンディションが万全な状態でリベンジして欲しい。その時は"and Zero""てふてふ"も交えた完全版としてね。

【11/21】 DIR EN GREY 『TOUR14-15 BY THE GRACE OF GOD』@Zepp Nagoya

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ここ最近のDIR EN GREYに対して思う事といえば→メンバーの"フットワークの軽さ"で、それはフロントマンのソロ活動だったり、シンヤのドラエモン化だったり、少し前のDIR EN GREYじゃあ考えられなかったことが立て続けに起こっていて(と言ってもシンヤは平常運転だが)、特にsukekiyoIMMORTALISの記事の中で書いた→京の女体化=花魁化だったり、映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキー鬼束ちひろとの前衛的なAV撮影もとい対談、更には鳥肌実との対談という名の対バンだったりと、他に実現してないのは園子温の映画に出演することだけで、その中でも『ジョジョの奇妙な冒険』荒木飛呂彦『MGS』シリーズの小島秀夫を差し置いて、誰よりも先にホドロフスキーと京が対談した時は→「やっぱこいつバンドマン以前に一人のニンゲンとしておもしれぇヤツだな」って思った次第で、そんな"サVカル系男子"ことを擁する、約四年ぶりのアルバム『ARCHE』のリリースを目前に控えたDIR EN GREYのライブツアー、その名も『BY THE GRACE OF GOD』を観に行ってきた。正直、新作がリリースされる前のツアーということで、実際ナニを目的としたツアーなのかイマイチ掴めなくて、でもライブスケジュール的には年をまたいで来年の頭まで続くツアーってんだから、恐らくは新作『ARCHE』に伴うツアーなんだろうと想像できるし、事実そうだった。で、初期DIR EN GREYにあまり興味がない僕は、前回の『GAUZE』ツアーは華麗にスルーしたので、DIR EN GREYのライブを観るのは随分と久々だ。今回は整理番号が700番代で、フロアのド真ん中辺りで観ることができたんだけど(隣には180cmの自分よりもデカい外国人がいた)、こんなに近くでDIR EN GREYのライブを観るのは初めてだったから、正直かなりワクワクドキドキムネムネしていた。さて、7時開演。メンバーが登場すると同時に・・・ 

バンギャ1「ン゛ギョ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛」 

ぼく「ファッ!?」 

バンギャ2「ン゛ギョ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛」 

ぼく「ファファッ!?」 

バンギャ3「ン゛ギョ゛ギョ゛ギョオ゛オ゛オ゛オ゛ゥ゛ゥ゛」 

ぼく「ファファファのファッ!?」 

そんなバンギャの五月蝿い咆哮が飛び交う中、ノイジーなオープニングから薫あるいはDIEの"Post-系"に対する意識の高さを垣間みせるインストで幕を開け、その流れで新曲の"Un deux"(という曲らしい)が始まった。そもそも、DIR EN GREYというバンドと"再現度"という言葉は交わることのない関係で、正直新曲のイメージが変に崩れるのが嫌で、スタジオ音源を聴くまではライブでも聴きたくなかったんだけど、ここまで来たらそんなことも言ってられないし、その場で新曲らしき曲が始まったら耳を塞ぐなんて正気の沙汰じゃないので、あくまでも"ライブ"ということを肝に銘じて、新曲の感想を述べていきたいと思う。話を戻すが→その"Un deux"だが、曲調としては緩急を効かせつつ基本ミドルテンポの楽曲で、アルバムの一曲目としては"地味"に感じるかもしれない。音的には、余分な贅肉を削ぎ落したもの凄くシンプルな音で、京のボーカルは艶かしい情感いっぱいの歌声を披露している。この京の歌い方にはsukekiyoを彷彿とさせなくもなかった。その流れで、シングルの"SUSTAIN THE UNTRUTH"が続くが、このサステインをツカミどころの二曲目に組み込んでくるあたり、新作の『ARCHE』はサステイン路線になるんじゃあないか?そんな漠然としたイメージを持つことができる。そして、立て続けに新曲を二曲披露した。そのどちらかの一曲は『ARCHE』を象徴する一曲になりそうな、なんだろうJazz的というか妖艶なムードを醸し出していた。当然、ここでも京が隠しきれないsukekiyo感をアピールする。次にTHE UNRAVELINGから"鴉"、シングルの"輪郭"へと続いていく。新曲で一番グッときたのが次の"濤声"(という曲らしい)で、なんだろうアレンジが面白かったというか、正直なところ曲の内容よりもバックに映し出されるおかめ納豆みたいな顔の映像に意識が釘付けだった(誰やねんあいつ...めっちゃ気になるわぁ...)。で、先日リリックビデオがリリースされた"空谷の跫音"だが、実はそのリリックビデオは少しだけ聴いて途中でページを閉じてしまった。とにかく、その只ならぬ"Post-感"に恐怖を感じてしまったというか、その曲調としてはDIEが奏でるAlcestばりのアルペジオをフューチャーした"ポスト-バラード"で、これは宇多田ヒカル"桜流し"ANATHEMA"The Lost Song Part 2"を連想させた。次に『DUM SPIRO SPERO』から"欲巣にDREAMBOX"を挟んで再び新曲だが、この曲は全く覚えてない。。。ライブも終盤、"激闇"からの"OBSCURE"でようやく客(バンギャ)の反応が良くなってくる。本編ラストに新曲の"Chain repulsion"(という曲らしい)を披露。アンコールでは、『UROBOROS』から"STUCK MAN"から初期の楽曲を二曲挟んで"DIFFERENT SENSE"、アンコラストも新曲で、この日披露した新曲の中では最も激しい系の楽曲で、恐らくは『ARCHE』DUM SPIRO SPEROにおける"激闇"的なアンセムになりそうな予感。しかし旧作からの選曲がミドル主体の雰囲気系の楽曲が多かった気がするけど、それは新曲との相性、その兼ね合いもあるのかなーって。だからなのかパンチは弱くて、ただ淡々と進んでいくライブだった気がするけど、不思議と退屈しなかったのは新曲のおかげなのか?それともおかめ納豆の存在感故か・・・そんなわけアルケー。

さっきも書いたように、これはあくまでも"ライブ"で聴いた感想であって、実際にスタジオ音源で聴いてみたらまた違った印象を受けると思うし、ほんの数曲の新曲だけで『ARCHE』を知った気になるのは愚の骨頂か。当然、今回のツアーだけでは『ARCHE』の全貌は見えてこないし、これはほんの"序章"というか"サワリ"に過ぎない。そのサワリだけで述べるなら→新曲は"シンプル"の一言で片付いてしまうんじゃあないかってほど"シンプル"だ。これは"サステイン"的な楽曲をイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれない。Gソロはそれぞれにあって、ミドルテンポ主体で”聴かせる”系が中心だった。シンヤのドラムがカッコイイ曲もあった。そして、何よりも気になったのが京のボーカル面で、ソロプロジェクトのsukekiyoがDIR EN GREYの京にどのような影響を与えたのかーなんて知る由もないけど、このライブで披露されたいくつかの新曲を聴けば、その"sukekiyoからの影響"を誰一人として否定する事はできないだろう。これは決して"sukekiyoそのもの"というわけではなくて、何もかも全てが新しいDIR EN GREYというか、一方で今のDIR EN GREYっぽさもあるし一方で昔のDIR EN GREYっぽさもあって・・・とはいえやっぱりこのツアーだけで『ARCHE』を語ることはできないし、まだまだ全てが未知数だ。キーワードとしては・・・【シンプル ノイズ Post-系 sukekiyo V系回帰】あたりか。ただ今の僕には、何も理解できないし、何一つの答えも導き出すことが出来なかった・・・そんなわけアルケー。
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