Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

Post-Metal

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

Esben and the Witch 『A New Nature』

Artist Esben and the Witch
Esben and the Witch

Album A New Nature
A New Nature

Tracklist
01. Press Heavenwards!
02. Dig Your Fingers In
03. No Dog
04. The Jungle
05. Those Dreadful Hammers
06. Wooden Star
07. Blood Teachings
08. Bathed In Light

UKの相対性理論 ・・・アイスランドのマイルドヤンキーことSólstafirと対バンすると聞いた時は、魔女が"俺の界隈"の一員である事を証明しているようで面白かったんだが、そんな"ナイトメアポップ"を称するUKはブライトン出身の三人組、Esben and the Witchの約一年ぶりとなる3rdアルバム『A New Nature』は、音楽専門クラウドファンディングPledgeMusicにて制作資金を募り、プロデューサーにはNirvanaやPJ Harveyとの仕事で知られる重鎮スティーヴ・アルビ二を迎えてレコーディングされた作品で、自身で新たに立ち上げたレーベルNostromo Recordsからリリースされている。で、前作のWash the Sins Not Only the Faceでは、それこそ"イギリス郊外でパラレルワールド"ならぬ"イギリス郊外でねるねるねるね"やってて、言うなればUKの相対性理論みたいなシティ・ポップ作品だった。

!!! ・・・その前作から一年ぶりの3rdアルバム『A New Nature』は、プロデューサーにスティーヴ・アルビニというだけあって、前作とは確実に一線を画した作風にガラッとその姿を変えている。初っ端から10分を超える#1"Press Heavenwards!""!"の部分からも垣間見える(えっ)、自らの"ルーツ"であるGodspeed You! Black EmperorSwansへのアツいリスペクトが込められた、まるで一本のロードムービーを観ているかのようなポストロック然とした音のスケール感とノイズロック然とした荒々しい轟音ヘヴィネスが一体化した作風となっている。それは前作の幾つかの曲を聴けば分かるように、もともと轟音ポストロックライクな嗜好を持っていた彼らだが、本作ではその"Post-系"に対する"憧れ"みたいなナニカが露骨に表面化している。中でも、Subrosa顔負けのシブいトランペットをフューチャーした14分を超える大作の#4"The Jungle"では、Earth界隈直系のダーティなムードと自然マジリスペクトなスケール感を併せ持つ昂然たるポストロックやってて、続く#5"Those Dreadful Hammers"ではUlver&Sunn O)))顔負けのドローン/ドゥーム系の歪んだ轟音ヘヴィネスにド肝を抜かれる。そして徐々にシブ味が増していくようなミニマルなメロディで聴かせる#6"Wooden Star"までの流れは本作のハイライトで、それはまるで聖地巡礼へと向かう崇高な旅路を、朽ち果てた荒野を一歩一歩力強く踏みしめていくような、人間の尊厳を深裂に描き出していくような重厚かつ荘厳な音に只々圧倒される。まるで気分は映画『ザ・ロード』のヴィゴ・モーテンセンだ。

Post-系 ・・・とにかく、前作のメルヘンチックなメンへラ系サブカル音楽からは到底想像できない、一線を超えちゃったエクスペリメンタルでオーガニックな、アメリカンナイズされた骨太な轟音とのギャップに"ねるねるねるね"のババアも→「エスベンと魔女は、ヘっへっへ。ねればねるほど色が変わって...ギョエエエエエエエエエ!?」ってなるくらい様変わりしている。例えるなら→か弱いサブカル女子が屈強な女ボディビルダーに変貌したような感覚あるし、そして何よりもエスベンと魔女のアーティストとしてのポテンシャルに驚かされる。要するに、いわゆる"俺の界隈"とは少し距離のあるノイズ/ドローン界隈の立ち位置から音を鳴らしている。個人的な嗜好は置いといて、その完成度は前作を遥かに凌駕している。確かに、そもそも魔女がこれをやる必要があるのか?という疑問は残る。が、むしろ魔女がやるからこそ"面白さ"が見出だせるアルバムなんじゃあないかと思う。特に、UKミュージック愛に溢れた2:54The Other Iと聴き比べると俄然面白い事になる。しっかし、これだけヘヴィでアグレッシヴな、それこそIsisにも精通しそうな音響系ヘヴィロック、ある種の"ポストメタル"とも取れる音を出している所を見ると、あのマイルドヤンキーと対バンするのにも自然と納得がいく。
 
A New Nature
A New Nature
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Esben and the Witch
Nostromo Records (2014-09-09)
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Ghost Brigade 『IV – One With the Storm』

Artist Ghost Brigade
Ghost Brigade

Album 『IV – One With the Storm』
IV – One With the Storm

Tracklist
01. Wretched Blues
02. Departures
03. Aurora
04. Disembodied Voices
05. Electra Complex
06. Stones And Pillars
07. Anchored
08. The Knife
09. Long Way To The Graves
10. Elämä On Tulta

北欧フィンランドの音楽といえば→Sonata ArcticaStratovariusなどのコッテコテなヘヴィメタルバンドを数多く輩出している国というイメージが強いが、この2005年にフィンランドはユヴァスキュラで結成された6人組のGhost Brigadeは、その名をシーンに知らしめた2ndアルバムIsolation Songsでは、全盛期Opethに匹敵するリフ回しを中心とした幽玄かつ荒涼感のある音使いをもって、同郷のCallistoの影響下にある”静と動”のコントラストで聴かせる美しくも儚い”覇道のPost-Metal”を展開していた。続く3rdアルバムUntil Fear No Longer Defines Usでは、Insomnium直系のエピカルな叙情性やAlcestKATATONIA流れのオルタナ感を高めつつ、ポストメタルはポストメタルでも隣国のCult of LunaNeurosisを連想させる、よりモダンでドゥーミーに洗練された”進撃のPost-Metal”を繰り広げていた。つまり、伝統的なフィニッシュ・メタルと現代的なポストメタルがクロスオーバーした、言うなれば”メロデスラッジ”みたいな面白い立ち位置にいる、自分の中では新世代メタルの一つとして認識しているバンドで、個人的にもフィンランドでは一番お気に入りのバンドだ。そんな前フリがあって、前作の『UFNLDU』から約二年ぶりの4thアルバム『IV - One With The Storm』は、傑作だった『Isolation Songs』を彷彿とさせるアートワークで、その内容も2ndの再来を期待させる。

リッピング失敗したかと思った→オリジナルメンバーのベーシストが脱退し、新しくベーシストとキーボーディストを迎えて6人組体勢になったことが、バンドサウンドに大いに影響している。オープニングナンバーの#1”Wretched Blues”を聴けばわかるように、確かに雪国フィンランドの情緒漂うInsomnium譲りのエピカルな叙情性は不変だが、以前までのスラッジーな重さというより硬くてソリッドな低音リフに、そして高音がキツ過ぎる音質の悪さに嫌な予感が頭をよぎる。なんだろう、次の#2”Departures”を聴いたら納得した。Opeth?Insomnium?Cult of Luna?Neurosis?・・・コイツら一体誰の後継者なんだ?って、この曲でわかった気がする。コイツらKATATONIAの後継者だわ。この高音のシャリシャリ感は『Last Fair Deal Gone Down』リスペクトだと半ば強引に考えれば納得できるし、そうかコイツら”オルタナティブ・ヘヴィ”だったんだな・・・って思い知らされた気分だ。確かに、2ndや3rdの時点でフィンランドらしからぬ”オルタナティブ”なセンスを垣間みせていたし、今作ではそれが表面化してきている。あえりえなくもなかったけど、でも少し意外な方向転換をしてきた。新しくキーボーディストを迎えたことで、音響的(ATMS)なアレンジ面での確かな成長は伺えるし、いい意味でも悪い意味でも音を含めて全ての音がモダンに洗練されている。でもボク思うんスよ、この手の音楽やりたいんならさっさとイェンス・ボグレン引っ張ってこいやって、ボク思うんスよ。いや、僕が言いたいのはただ一つで→隣国Dark TranquillityConstruct聴いてから出直してこい、っつーわけです。なんだろう、フィンランド人って深いところで”オルタナティブ・ヘヴィ”をナメてる気がする。なんだろう、田舎もんの大学生が都会に出てきて大学デビューに失敗したみたいな、こっ恥ずかしいノリすらある。ボートラにドヤ顔でリミックス入れちゃうあたりもうホントにスベってる。なんだろう、全体的に無理しちゃってる感じ。

  「GBよ、お前はANATONIAにはなれない...」


とにかく音の悪さ→それと相性の悪さも相まって、第一印象は過去最悪だった。当然、これは意図的にやってるんだろうけど、いかんせん音が致命的過ぎる。少なくとも、僕にとっては何回も聴きたいと思う音ではなかった。是非ともフィンランドのエンジニアには【オルタナティブ・ヘヴィ 音作り】で検索してほしいって思っちゃったんだからしょうがない。しかし、楽曲自体は前作からスラッジーなヘヴィネスを取り払って、中期ANATHEMAあたりのオルタナ方面へと大きく舵を切ってて、それはむしろ個人的に大好きな方向性ではあるし、メロディの充実度や完成度という点では前作を軽く凌駕しているのは確かだ。でも自分は前々作や前作ほど俺の感性に響かなかった。これはただ音の”進化”からなる音の”変化”に僕が順応できなかっただけかもしれない。それともガチでリッピング失敗しただけなのかもしれない。それでもやっぱり、この手の音楽の最上級はKATATONIAの最高傑作『Last Fair Deal Gone Down』ANATHEMA『Judgement』だと信じてやまない自分としては、頼むからこの手の”オルタナティブ”がやりたかったらイェンス連れてきてくれって、本当にただそれだけなんですね。もしイェンスがミックスしてたらまた違った結果になったのかな~とか、考えるだけ無駄だけど。

IV: One With the Storm
IV: One With the Storm
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Ghost Brigade
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Lantlôs 『Melting Sun』

Artist Lantlôs
Lantlôs

Album 『Melting Sun』
Melting Sun

Tracklist
01. Melting Sun I: Azure Chimes
02. Melting Sun II: Cherry Quartz
03. Melting Sun III: Aquamarine Towers
04. Melting Sun IV: Jade Fields
05. Melting Sun V: Oneironaut
06. Melting Sun VI: Golden Mind

ぼく「えぇ!?アルセストがポストブラックをやめるだってぇ!?」

ラントロス君「えぇ!?アルセストがポストブラックをやめるだってぇ!?」

ぼく「よっしゃ!NEXT-ALCESTはLantlôsとWoods of Desolationの一騎打ちや!」 

ラントロス君「よっしゃ!アルセストに習って俺たちもシューゲイザー化や!」

ぼく「えっ」
ラントロス君「えっ」 

・・・ドイツはレーダ=ヴィーデンブリュック出身のマルチミュージシャンMarkus Siegenhort通称Herbst氏によるポストブラックプロジェクト、Lantlôsの約二年ぶり通算四作目『Melting Sun』は、ほぼこんな感じ。近頃は兄弟分のアルセストが新作のシェルターで”脱ポストブラック”宣言をし、ポストブラック界隈が騒然とする中で、そのアルセストの跡目争いの最有力として推薦されたのが、このラントロスやOG産のWoods of Desolationだった。で、まずWoDが3rdの『As the Stars』で先手を打ったが、そのあまりにもガチ”NEXT-ALCEST”な内容に日和ったのか、このラントロスは今作で大きくシューゲイザー方面に振り切っている。まぁ、その”変化”はアルセストのネージュが脱退した事をはじめ、Herbst氏がLíamを放置して新たにLowCityRainなるソロ・プロジェクトを立ち上げた時点で、こうなる事はあながち予想できなくもなかった。

このラントロスの名が一躍有名になるキッカケとなったのが、アルセストのネージュが加入してリリースされた2ndアルバムの.neonだ。このアルバムは、言うなれば今は亡きAmesoeursもしくはAlcestをデプレ系ブラックメタルに振り切ったような、刹那的かつ退廃的な、激情的でありながらも荒涼感に満ち溢れた、それこそポストブラック界の歴史に名を残すほどの傑作だった。しかし、今作のオープニングを飾る#1”Azure Chimes”を耳にして、まず何食わぬ顔でクリーンボイスを披露してみせるHerbst氏に度肝を抜かれ、そしてレジェンドのIsisや同郷のThe OceanIntronautJesuらのPost-Metal勢やDoomgaze勢を連想させる、スラッジーな轟音ヘヴィネスと魅惑のダイナミズムが織りなす超絶ドリーミーなサウンドスケープ、その美轟音の渦に飲み込まれた僕は、まるでフランスのサイケデリックアニメ『ファンタスティック・プラネット』ばりのアートワークのように、「アッダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」とかいう奇声を発しながら、色々な意味で涙を抑えることができなかった。本来、彼らの持ち味であったジャジーでアンニュイでダーティな空間形成は皆無に近く、もはや2ndの頃のラントロスと今のラントロスは別物と言い切っていい。つまり、前作の3rdアッガンペーから既に、いわゆる”ポスト化”が著しく音に現れていたが、その流れが確信的なモノへと変わった結果、その答えこそ今作の『Melting Sun』なんだろう。しっかし、この作風の変化すらもアルセストの後追いというか、デジャブ感を与える所は、ある意味でアルセストの正統な後継者と呼べるのかもしれない。

しっかし、昨年かのDEAFHEVEANサンベイザー【シューゲイザー×ブラックメタル】の新たなる形を音楽シーンへと掲示し、その煽りを受けてその手のジャンルの本家本元アルセストまでも、しまいには兄弟分のラントロスまでも日和ってシューゲイザー化してしまったのは些か考えもので、今のポストブラック界隈にはこの嫌な流れを断ち切る新星が求められている気がしないでもないが...さてさて。
 
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Junius 『Days Of The Fallen Sun』 レビュー

Artist Junius
Junius

EP 『Days Of The Fallen Sun』
Days Of The Fallen Sun

Tracklist
01. (Meditations)
02. The Time Of Perfect Virtue
03. (Shamanic Rituals)
04. A Day Dark With Night
05. (The Purge)
06. Battle In The Sky
07. (Nothingness)
08. Forgiving The Cleansing Meteor

【ジーニアス◯◯】・・・2011年に2ndフルReports From the Threshold of Deathをリリースして以降、AlcestKATATOINAそしてSólstafirのツアーに同行したりと精力的に活動を続けているUSのJunius、あれから約三年ぶりとなる待望の新作EP『Days of the Fallen Sun』がリリースされた。1stフルの『The Martyrdom of a Catastrophist』では、ポストロックやプログレッシブ・ロックをエクストリームさせたモダンなオルタナやってたが、前作の2nd『Reports From the Threshold of Death』では、KATATONIADeftones直系のオルタナティブ・ヘヴィとRosetta直系のポストハードコア/轟音ポストメタルを超宇宙空間に放り投げたような、荘厳かつ壮大なスケールで織りなす神々しいくらいに神聖なATMS系ヘヴィロックを展開していた。で、気になる今作の『Days Of The Fallen Sun』の作風としては→お馴染みの()系インストで始まる幕開けから、続く#2”The Time Of Perfect Virtue”や#4”A Day Dark With Night”の俄然メタリックな轟音ギターやポストパンク風の艶美なリズム、そしてフロントマンJoseph E. Martinezによる独特な哀愁を帯びたエモーショナルなゆるふわ系ボイスを聴けば理解できるように、2ndのシンフォニックなダイナミズムとスペーシーなスケール感はそのままに、一方で1stの頃のリリカルかつ繊細なメロディを増強させながら、より”静と動”の対比を強調することで、よりドラマティックな展開美とよりプログレッシブな展開力を高める事に成功している。流石に前作の”All Shall Float”みたいな、今のジーニアスを象徴する”覇道のヘヴィロック”みたいな名曲こそないが、#6の”Battle In The Sky”にあるようなゴッリゴリなヘヴィネスや獰猛な咆哮を駆使しながら、もはやジーニアス史上最もドゥーミッシュでアグレッシヴな表情を垣間みせる曲もあったりして、所々で着実な進化を感じさせるEPであるのは確かです。砂絵ジャケもGood
 
Days of the Fallen Sun
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Junius
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Nothing 『Guilty of Everything』 レビュー

Artist Nothing
Nothing

Album Guilty of Everything
Guilty of Everything

Tracklist

01. Hymn to the Pillory
02. Dig
03. Bent Nail
04. Endlessly
05. Somersault
06. Get Well
07. Beat Around the Bush
08. B&E
09. Guilty of Everything

【血迷ったRelapse】・・・昨年、True Widowの3rdCircumambulationがかのRelapseからリリースされて驚いていたのも束の間、今年も何を血迷ったのか、少しコジャレたエクストリーム系をウリとしているハズのRelapseから、WhirrDeath Of Loversのギタリストであり元DEAFHEAVENニック・バセット君率いるUSはフィラデルフィア出身の4人組、Nothingのデビュー・アルバム『Guilty of Everything』がリリースされた。まずはオープニングを飾る#1”Hymn to the Pillory”を聴けば、彼らがどのような時代の音楽から影響を受けているのかが理解できるハズ。帯のアオリ文句に【My Bloody Valentine with Jesu】と謳っているとおり、CDを再生すると同時に90sオルタナティブ風のギター・メロディやJesu直系の幻想的な轟音ノイズ、そしてドリーミーかつビューティフォーなボーカルとハーコーイッシュなヘヴィネスとダイナミズムがクロスオーバーした、要するにマイブラやSlowdiveそしてスパマンなどの伝統的なShoegazer/AlternativeとJesu直系の現代的なPost-Metalをエクストリームさせた魅惑のドリーム・スケープを展開している。

【F◯◯k Pitchfork】・・・Whirrデッヘボン界隈を追いかけている人なら既に認知してたと思うけど、前作のEPDownward Years to Comeが巷で話題を呼んだ結果が、今回の【血迷ったRelapse事件】というわけ。とは言っても、まだまだ無名な彼らのデビュー・アルバムが一体何故大手のRelapseからリリースされるに至ったのか、その理由→「これはRelapseが血迷うのもしゃーない」と納得してしまった曲がシングルの#2”Dig”だ。実にDoomgaze然とした美轟音と淡~い蒸気を発する叙情性が描き出す仄暗いモノクロ世界の中で、儚くも美しい甘味なボーカルに胸キュン死不可避な名曲で、それこそWhirrの傑作EP桃尻女とシューゲイザーの再来を予感させるほどのドキドキ♥だった。その流れからWhirr”Meaningless”を彷彿とさせる、爽やかなノイズ・ポップチューンの#3”Bent Nail”、マイブラばりの轟音ノイズに耳が殺られる#4”Endlessly”、今年度の【BEST of ATMS】大賞待ったなしの超絶ドリーミーなイントロから、Alcestシェルターに通じるアンニュイなメロディが空間を支配していく#5”Somersault”、再びノイズ・ポップ風のパンキッシュなビートを刻む#6”Get Well”、ドリーミーに始まって後半からモグワイもビックリのけたたましい轟音ノイズ地獄に溺れる”B&E”、そしてラストを飾る表題曲の”Guilty of Everything”まで、全9曲トータル約39分の美轟音に酔いしれること必須。なお、ピッチフォークのレビューで6.9点という中途半端な低評価を受けて→自身のFBで「F◯◯k Pitchfork.」と直球過ぎるディスりをぶちかました彼らの根幹にあるアツい『メタル精神』に敬意を表して、年間BEST確定です。この”F◯◯k”には、サンベイザーがピッチに評価されて”売れる前”のデッヘボンの元メンバーが在籍するバンドだからこその説得力とリアルな憎しみが込められているw

ブックレット

【打倒DEAFHEAVEN】・・・感覚的にはJesuの音でオルタナ/ノイズ・ポップやってるイメージだが、それと同時にレーベルメイトのDeftonesJuniusを連想させる、いわゆるオルタナティブ・ヘヴィっぽい存外メタリックなノリやポストロック然としたリリカルな展開力も持ち合わせてたりして全然退屈しない。正直、今のWhirrよりも傑作桃尻女とシューゲイザーの頃のWhirrやってます。少なくとも#2”Dig”は聴いて損はない。この曲は傑作。で、再び話はRelapseの件に戻るが→そもそもDeftonesが所属している事を考えれば、一見血迷ったかのようにも見えた今回のRelapseの行為は意外でもなんでもないし、むしろデブ豚の正統な後継者と言える存在なのかもしれない。それは廃れた精神病棟に隔離された患者(ヤク中)を陰鬱(モノクロ)に描いた、ヤケに凝ったブックレットのデザインやシンボルマークなどのオサレな刻印を見れば、このNothingがどれだけレーベルから期待され推されているのかが明白だ。昨年のTrue Widowといい、どうやらRelapseDoomgazeという新興ジャンルに早くも目をつけたのかもしれない。この日本でもRelapse JAPANから国内盤がリリースされる予定だが、これにはあのDaymare Recordingsが悔しがっている様子が思い浮かぶほど。なんにしても、WhirrがEPAroundで方向性を変えてオワコン化した今、今やファッション・サブカル系男子のアイドルことDEAFHEAVENというBlackgazeに対抗する唯一の手段が、このNothingDeath Of LoversというDoomgazeなわけだから、こうやって【打倒DEAFHEAVEN】的な視点からデフへ周辺界隈を楽しめちゃうってのは、Whirrや初期デッヘボン好きの隠れニック・バセットファンとして素直に喜ばしい限りです。そして最後に、今ここに宣言しよう→「Nick Bassett is Back...」と。

Guilty of Everything
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