Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

Stoner

Spotify最強じゃね?

True Widow 『Circumambulation』 レビュー

Artist True Widow
True Widow

Album Circumambulation
Circumambulation

Track List
01. CREEPER
02. S:H:S
03. FOURTH TEETH
04. NUMB HAND
05. TROLLSTIGEN
06. I:M:O
07. HW:R
08. LUNGR

USはテキサス州ダラス出身の三人トリオ、True Widowの約二年ぶりとなる3rdフル『Circumambulation』なんだけど、お話の前置きとして、当ブログの2011年度BESTにもランクインした前作のAs High As the Highest Heavens and From the Center to the Circumference of the Earthとかいうクッソ長いタイトルが各メディアに正しく評価された結果→この度目出度くあのRelapse Recordsからのリリースが決まったようで、これには散々ウチのブログでゴリ押してきた甲斐があったというか、三作目にしてようやく彼らの音楽性が(ピッチ厨含む)あらゆる界隈に正しく評価された結果で、個人的に大変嬉しく思っている。

 このTrue Widowといえば→【Stoner×Shoegazer=Stonegaze】を最大の売りとしているバンドで、通算三作目となる本作でも、これまでと同様に”仄暗い水の底からコンニチワ”みたいなダウナー系インディ・ミュージックを展開しているんだけど、まずオープニングを飾る#1”CREEPER”からして毒々しいまでのウネリとグルーブを効かせた中毒性の高い低音リフがミニマルに反復しながら、ダン・フィリップス(Vo,Gt)の気ダル~い歌声と共に未知なる狂気と不安が精神的に迫りくるこの感覚・・・それこそ宗教絵画風のアートワークの如し暗黒微笑世界に迷い込んだかのような、この独特のトリップ感こそTrue Widowの音だよなぁ...と再認識させる。そして前作譲りの幽玄な【ATMSフィールド】を展開する#2”S:H:S”、仄暗い水の底から紅一点のNicole Estill(Vo,Bass)によるヤンデレ少女系ボイスとダンの絶妙なコーラスが織りなす、キャッチーでありながらも独特のハーモニーが”これぞTrue Widow”ってな感じで病みつきになる#3”FOURTH TEETH”、まるでAlice in Chains顔負けのグランジーなリフがネットリと体にまとわり付き、それこそナニかに取り憑かれたor洗脳されたように無感情で歌うニコルのようなリアルヤンデレ状態になること請け合いの#5”TROLLSTIGEN”は、まさにTrue Widow然としたトリップ・ミュージックの真骨頂であると同時に本作のハイライト。で、ミニマルなリフで展開するインストの#6”I:M:O”、再びダンの歌とニコルのコーラスハーモニーがハッパ草い湿った香りを充満させる#7”HW:R”、これまでとは打って変わって感情が芽生えたニコルの歌を中心に展開する#8”LUNGR”まで、全8曲トータル約44分の幽玄な低音世界を堪能させる。特にニコル作曲の#5は本作に潜む恐怖を体現したかのような名曲。
 
 個人的には、紅一点のNicole Estillをメインに携えた前作を素直に踏襲して(それこそ近年のKylesaのように)、より薄明るくキャッチーな方向性に向かうと予想してたんだけど、ご覧のとおり結果は真逆で、過去最高にディープな暗黒暗黒アンド暗黒を超越した先にある漆黒の世界を構築しながら、ミニマリズムを含んだ泥臭い遅漏リフと共にダンとニコルによる憂鬱なハーモニーが暗闇の奥底で反響する、まさに”TWらしい”としか他に言いようがないアヘアヘミュージック・・・これはもう聴きながらアヘアヘと笑うしかない。しかし、2008年作の1st『s/t』の頃にあったドゥーミッシュな重い感覚は薄く、感覚的には2ndやEPI.N.O.で確立したヤンデレ路線を更に深く、更に仄暗い底を極めた結果が本作といった感じ。今思えば、当ブログの2011年度BESTの時にWhirrTrue Widowが一緒にランクインしたのは伏線()だったというか、今年偶然にもWhirrとTrue Widowの新譜が重なってリリースされたのは俺得以外のナニモノでもなかった。

 本作を聴いてあらためて、自分でも不思議なくらいTrue Widowの音楽性がドツボなんだという事を再確認した次第で、まぁ、単純に”俺の感性”を象徴する音そのものっちゃそのものだから...ね。少なくとも、今の時代にドヤ顔しながらシューゲ聴いてる奴でこのTrue Widowを聴いてない奴がいるとするなら、そいつは紛れもなくミーハー以下のクソムシだって、はっきりわかんだね。あとやっぱり、このインディっぽさとメジャーっぽさの境界線で揺れ動く絶妙な立ち位置から放たれる彼らの音楽って、それこそピッチフォーク厨が”Earthの後継者”だという風に挙って持ち上げちゃうほどの、それすなわち俺たちファッション・サブカル系男子御用達の音楽なんだと思いました(適当)



Circumambulation
Circumambulation
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True Widow
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KYLESA 『Ultraviolet』 レビュー

Artist KYLESA
KYLESA

Album 『Ultraviolet』
Ultraviolet

Track List
01. Exhale
03. Grounded
05. Long Gone
06. What Does It Take
07. Steady Breakdown
08. Low Tide
10. Quicksand
11. Drifting

USはジョージア州サバンナ出身の五人組、KYLESAの約三年ぶり通算六作目『Ultraviolet』なんだけど、世界中にその名を轟かせた2009年作の歴史的名盤Static Tensionsでの【暗黒ドロドロヘヴィサイケ】とは一転して、その翌年にリリースされた5thSpiral Shadowでは【ストーナー/サイケ】一辺倒のモダンな方向性へと歩み寄り、徐々に音楽性の広がりを見せ始めた彼らだが、それらを踏まえての本作『Ultraviolet』はというと、とりあえずオープニングを飾る#1”Exhale”の冒頭から怒涛に押し寄せる【4th回帰】風のヘドロドロドロな轟音ヘヴィネス、ラウラ姐さんとフィリップによる野性に帰るかのようなツイン咆哮、そしてexperimentalなメロディと前作譲りのマジックマッシュルーム風味のサイケ成分がクロスオーヴァーした、これぞまさしく「俺たちのKylesaが帰ってきたー!」と聴き手を納得させる楽曲から、その#1よりも更にディープなサイケ・ロックを繰り広げる#2”Unspoken”、そして70sサイケ・ミュージックリスペクトな#3”Grounded”までの流れを耳にすれば分かるように、確かに名盤4thに回帰してる面もあるっちゃあるんだけども、しかしあくまでも今作の意識はソッチ=5th側にあって、つまり前作のサイケ路線を更に深く煙たく陰鬱に追求した結果→まさしくジャケのカブトムシ的なナニかを細かくすり潰してスッってトリップしてアヘ顔ラリピーな一枚となっている。なんつーか、KYLESAにしては珍しくポストロッキンなアプローチを見せる#7”Steady Breakdown”やポストメタル風のアレンジを効かせたKeyの心地良い音にトリップできるラストの#11”Drifting”なんかを聴いてると、新作を控えたTrue WidowBlack Math Horseman、そしてBlood CeremonyThe Devil's Bloodらを連想させる、今流行の女性Vo系トラディショナル・ドゥーム/癒し系サイケ・ロック的な言わば”クラシック”な意識を高めた印象を強く受ける。極端な話、今回は#8を筆頭にシューゲ色の強い作風というか、それこそ”ステレオガム厨”がBESTに挙げそうな作風ではある。当然、そこには初期の面影や獣性むき出しのハードコア魂は皆無だし、必然的に持ち前のツインドラムの有り難みというのも少なくなってしまう。が、それがまた特異なグルーヴ/トリップ感を生み出し、結果的に今作の味わい深さに繋がっている。その音の深みは過去最高か。

 本作における新アー写を見てもお察しのとおり、もはや【Kylesa=ラウラ姐さんのバンド】という認識で、どうぞ的なナニがあるわけだ。いや、名盤4thからスデにその気配はあったし、前作で更にそれが本格化し、そして遂に本作で完全にラリラリパッパBBA状態と化したラウラ姐さん。そのハッパ臭い姐さんに対して「おーい、ラウラこっちに戻ってこーい」と微笑むための作品がコレです。そして姐さんに「うっせー、このクソDT野郎が」とか言われながらボコボコに殴られてまたアヘ顔、みたいな作品。はい。そんなわけで、なんだかんだ言うても、即効性というのはないけど後からジワジワくる中毒性の高い作品なのは間違いないです。じゃ、みんなもコレ聴いて一緒にトリップして、どうぞ。
 
Ultraviolet
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Kylesa
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Anciients 『Heart of Oak』 レビュー

Artist Anciients
Anciients

Album Heart of Oak
Heart of Oak

Track List
01. Raise The Sun
02. Overthrone
03. Falling In Line
04. The Longest River
05. One Foot In The Light
06. Giants
07. Faith And Oath
08. Flood And Fire
09. For Lisa

カナダはバンクーバー出身の四人組、AnciientsのかのSeason of Mist(霧の季節)からリリースされたデビュー作『Heart of Oak』が、まるで全盛期=中期のOpethが”ストーナー化”したような、もしくはMastodonが”エクストリーム・メタル化”したようなプログレ・メタルやってて、その内容が割りとマジで衝撃的な件。についてで、そのスタイルとしては、ケニー(Lead Gt,Vo)とクリス(Gt,Vo)二人によるコッテコテなストーナー風味全開の泥草い歌と多様に使い分けるアグレッシヴな咆哮/デス声、サイケ/トラディショナル系ドゥーム大好き♥なヘヴィネスそして『My Arms, Your Hearse』『Still Life』期のオペにゃん超リスペクトな年季を感じるアコギとプログレッシブかつオーガニックなリフリフアンドリフが複雑に絡み合う、考えてみると今までにありそうでなかった感じのエクストリームメタル。で、もはやあざといぐらい確信犯的なアコギをジャラリ♪と靡かせるイントロから、テクニカルなリフに次ぐリフの応酬と北欧的な哀愁を帯びた歌メロそして激しい咆哮を交えてプログレスに展開する#1”Raise The Sun”と#3”Falling In Line”は特に、もはや”お約束”のイントロのアコギから暗黒デスメタルの血脈が通ったリフ回しまで全てがOpethの『My Arms, Your Hearse』~『Still Life』リスペクトし過ぎでウケる。そして初期マストドン顔負けの凶暴な獣性とHigh On Fireバリの疾走感を垣間見せる#4”The Longest River”からも、彼らのスラッシュ/ヘヴィメタルへのアツい想いを感じ取ることができるし、中盤の#5にベタでクサいアコギインストを挟んでくる所もまたニクい演出だ。んで、再びマストドンや近年Enslavedを連想させるテクニカルかつプログレッシブで実に濃密な展開にシビれる#6”Giants”、初っ端からブルータルなリフ~バロネスっぽい中盤~そして後半ドゥームっぽくなる#7、その後半の流れを汲んだサイケ&ドゥーミーな#8”Flood And Fire”、本編ラストを飾るEarth風の#9”For Lisa”まで、ボートラ除くと全9曲トータル約一時間、もうなんか全盛期のオペにゃん系プログレ/ヘヴィメタル好きは今年はコレだけ聴いときゃエエんちゃうん?ってぐらい、とにかくその完成度およびポテンシャルの高さに只々圧倒されるデビュー作にして最高傑作だ。その質の高い楽曲陣のレベルをもう一段階アゲるかのような、重鎮アラン・ドーチェスが手をかけた良質なサウンドプロダクションを見ても、あらゆる面で隙や手抜かりは一切ない。いやはや、これはマジにスゴイわ...。最近流行りのGhost B.C.好きにもオススメしたい。今年のBEST行きの可能性大。ちなみに、ボートラの”Built to Die”は初期マストドンのカバー。えっ?違うの?あっ・・・(察し)
 
Heart of Oak
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Anciients
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Witchcraft 『Legend』 レビュー

Artist Witchcraft
Witchcraft

Album 『Legend』
Legend

Track List
01. Deconstruction
02. Flag Of Fate
03. It's Not Because Of You
04. An Alternative To Freedom
05. Ghosts House
06. White Light Suicide
07. Democracy
08. Dystopia
09. Dead End

”スウェーデンのThe Sword”こと、北欧スウェーデンはエレブルー出身の五人組、Witchcraftの約5年ぶりの最新作で、Nuclear Blastへ移籍して初のリリースとなる通算四作目『Legend』なんだけど、何やら”ぼくたちのボグボグお兄さん”ことイェンス・ボグレンがプロデューサーとして本作に携わっているらしいので、さっそく聴いてみた。おいら、彼らの作品を聴くのは初めてで、実際に耳にして驚いた、まんまThe Swordだった。特に70sを意識したボーカルやオーガニックなGリフそして音作りまでソックリさん。どうやら過去にThe SwordとのSplitをリリースしてると知って、納得ッ。ヘタしたらThe Swordの最新作Apocryphonよりも”The Swordらしい”と呼べるサバス直系の伝統的なHR/HMやってる。けど、The Swordよりも露骨にプログレ寄りのレトロな音だったり、北欧生まれらしい哀愁を帯びた歌や仄かに香る独特の情緒感は、The Swordとの差別化というよりも、Witchcraft独自の特徴というか個性として楽しむことができる。先日紹介したYear of the GoatAngels' Necropolisの後に聴くと、アッチがチープに感じるぐらい、コッチのがスゲー本物っぽく聴こえる。それほど本格的な70sサウンドを終始展開している。その中でも、ミドルテンポでズッシリと腰を据えたイントロのリフで始まった直後にボーカルと共に疾走感を増々、中盤からはプログレ/サイケなアプローチを魅せる#1、イェンス産らしいメロドゥーム寄りのリフというかその手の感覚がある#4、場面場面で垣間見せるレトロなプログレ感が小気味良いアクセントとなっている#5、序盤の緩やかな流れから一転して中盤からドゥーミッシュなリフが押し寄せる#6、そしてイントロから70sムードに惹き込まれる#8と唯一の10分超えとなる本編ラストの#9の流れは見事。で、#9はアグレッシヴなキザミリフや情緒のあるアコギなんかは、ココぞとばかりにイェンスの腕の見せ所、って感じ。あと国内盤に収録されたボートラがオルタナ的なアプローチがあって地味にいい。そんなわけで、所々にボグボグ兄さんの存在を意識させる音使いには(ニヤリ)とせざるを得ないが、それを含めて至ってシンプルに質の高い伝統工芸のHR/HMやってるんで、聴いて損はないです。個人的には、The Swordの新譜より好み。

Legend
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Witchcraft
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Year Of The Goat 『Angels' Necropolis』 レビュー

Artist Year of the Goat
Year of the Goat

Album 『Angels' Necropolis』
Angels' Necropolis

Track List
1. For The King
2. Angels’ Necropolis
3. Spirits Of Fire
4. A Circle Of Serpents
5. Voice Of A Dragon
6. This Will Be Mine
7. I’ll Die For You
8. Thin Lines Of Broken Hopes

Wolverineのメンバーを筆頭に、スウェ出身のあらゆるバンドのメンバーによって構成された、北欧スウェーデンはエステルイェータランド県ノーショーピング出身の六人組、その名もYear of the Goatの1stフル『Angels' Necropolis』が、めちゃんこカッコイイ件。昨年のデビューEP『Lucem Ferre』が話題を呼んだ彼らの音楽性としては、60s&70sへとタイムスリップしたかのような伝統的なハードロックを基本の世界に、そこへOpethにも通じる北欧然としたクッソメッロい叙情性と”ドゥーム/プログレ/サイケ”ないわゆる”ソレ系”のエッセンスを贅沢にブチ込んだようなスタイルで、ところかしこに鳴り響くメロトロンと常時メッロメロに靡くギター&ストーナー風味のGソロ、そして時にメロウに時に暑苦しく歌い上げる実に味わい深いボーカルがまた絶妙なハーモニーを演出する楽曲が全編に渡って繰り広げられる。溢れんばかりの”男の哀愁”が込められたキャッチーなHRは個人的にツボった。この手のスウェ産のバンドといえばGhostGraveyardが有名なんだが、どうやら本作のレコーディングはそのGhostPG Lostと同じスタジオで製作されたモノらしく、つまりなんかもう聴く前から”良作”が保証されたようなもんで、事実スゲー良作。まず、#1のイントロから笑えるぐらい叙情的なギターがクッソメロディアスなHRを披露してみせ、男の哀愁漂うクサいイントロで始まる10分を超えるタイトルトラックの#2は、ムッサ苦しいボーカル&コーラスとメロトロンがプログレス&サイケに交錯する良曲。哀愁垂れ流し系HRの#3、アップテンポな歌謡曲の#4、再びメロトロン大好きなプログレチューンの#5、続く#6の”This Will Be Mine”のサビの歌い回しなんかは完全に懐かしのHRって感じで(ニヤリ)とせざるを得ない。The Sword的なトリプルギターが印象的な約10分あるラストの#8は終盤のオカルトっぷりがイカす。で要するに、同レーベル(Ván Records)のThe Devil's Bloodと同列に語られる音楽性ではあるが、ソレほどオカルティックな黒魔術的感覚はなくて、このYear of the Goatはあくまでもクラシックなハードロックをベースにした、尚且つクッソメロいのがこのバンドの大きな特徴。なんというか、USのThe SwordやカナダのBlood Ceremonyが北欧生まれだったらこうなる的なイメージ(かなり適当) そんなわけで、この季節に聴く分にはいいが、夏場に聴くにはちょいと暑苦しい感じもするが、それを考慮してもこの手の好き者なら涙ちょちょぎれながら昨年のBESTに入れてそうなぐらいの作品。オススメ。

Angel's Necropolis
Angel's Necropolis
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Van Records (2012-12-07)
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