Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

Trip-Hop

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

Crosses 『†††』

Artist Crosses
†††

Album 『†††』
†††

Tracklist
01. †his Is a †rick
02. †elepa†hy
03. Bi†ches Brew
04. †hholyghs†
05. †rophy
06. †he Epilogue
07. Bermuda Locke†
08. Fron†iers
09. Nine†een Nine†y Four
10. Op†ion
11. Nine†een Eigh†y Seven
12. Blk S†allion
13. †
14. Prurien†
15. Dea†h Bell
 
【ベビメタ大好きおじさん】・・・VersaEmerge改めVERSAのプロデューサーでも知られるFarShaun Lopezと、今年のSonisphereBABYMETALとの共演を果たし、晴れて”ベビメタ大好きおじさん”の仲間入りを果たしたDeftonesのクソデブことチノ・モレノによるプロジェクト、Crossesの1stフルでセルフタイトルの『†††』なんだけど、意外や意外かのSumerian Recordsからリリースされた本作品は、2011年と2012年にリリースされた二枚のEPを含めた(新録曲は実質5曲)初のフルアルバムとなっている。

主な流れとしては、EP1→EP2→新録曲→EP1→EP2→新録曲→EP1→EP2→新録曲・・・といった構成で、過去作のEPは置いといて、新曲の感想を述べると→まず#3の”Bi†ches Brew”からチノのフェミニンな妖しい歌声とダウナーかつヘヴィなムードが織りなす、まさに†††節全開のエレクトロ・ロックで、ラストのチノのシャウトやヌ~・メタル的なヘヴィネスはデフトーンズを彷彿とさせる。#6”†he Epilogue”は比較的ポジティヴ な曲、#9”Nine†een Nine†y Four”は仄かにノスタルジックなレトロ感を纏ったアンニュイな曲、#12”Blk S†allion”はファンキーなギターをフューチャーした曲、ラストの#15”Dea†h Bell”はグリッチ感を押し出したピアノ主体のアンビエントナンバー。といった感じで、新録曲はどれも個性のある曲で、特に#3が自分は好き。で、あらためてEPの曲を聴いてみても、#5や#10の名曲っぷりを再確認したり、#14に至ってはVERSAに通じる音使いを感じたりする。要するに→時にレトロホラー映画のように不穏で陰気な空気を漂わせ、時に淫夢を見ているかのような錯覚を憶えたり、時に椎名林檎ばりのアンニュイなオルタナやってみたりと、今にもとろけて、どこまでも堕ちてしまいそうな艶かしいエロスを内包し、それでいてポップな美狂乱を繰り広げる幻想的かつ中二病的なトリップ世界は†††ならではだ。これが”ベビメタ大好きおじさん”がやってる音楽だなんて想像できないよ!
 
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Sadistik 『Ultraviolet』

Artist Sadistik
Sadistik

Album 『Ultraviolet』
Ultraviolet

Tracklist
01. Cult Leader
02. 1984
03. Chemical Burns
04. Into the Night
05. Cubic Zirconia
06. Orange
07. Nowhere
08. Witching Hour
09. Still Awake
10. Blue Sunshine
11. Death Warrant
12. Gummo
13. The Rabbithole

【ヒップ・ホップ化したCBL】・・・最近ではCunninLynguists『Strange Journey Volume Three 』に参加した事で知られ、昨年のFlowers for My Father2014年度BESTの実質的な一位を飾った、いわゆる”俺の界隈”のヒップ・ホップ枠を担当するラッパーコディ・フォスターが指揮するSadistikの新作『Ultraviolet』が早くもリリースされた。コディの亡き父に捧げる作品であり、同郷であるシアトルの重鎮Blue Sky Black Deathをプロデューサーに迎えて制作された昨年の『Flowers for My Father』といえば→Trespassers WilliamのボーカリストAnna-Lynne Williamsのソロ・プロジェクトLotte KestnerYes Alexanderらの癒し系女性ボーカルをフューチャーした、ヒップ・ホップ界隈にもこんな音楽があるのか!と衝撃を受けるくらい、まさしく”キング・オブ・アトモスフェリック”なATMS系アブストラクト・ヒップ・ホップで、ダディを失ったコディの深い悲しみがリリックに込められた、深い慈悲に満ち溢れたエモーショナルな音世界(レクイエム)を奏でていた。その神秘的かつ耽美な世界観は、さながら”ヒップ・ホップ化したCarbon Based Lifeforms”の如しフェミニンな香りを漂わせていた。

【シューゲイザー×ヒップ・ホップ】・・・その大成功を収めた傑作『Flowers for My Father』は、”Petrichor””Seven Devils”などのギターをフューチャーしたオルタナティブな側面を垣間みせると同時に、実にロックなヒップ・ホップでもあったが、今作の『Ultraviolet』は前作とは打って変わって過剰な味付けはなく、余計な音が一切ない非常にナチュラルな本格派ヒップ・ホップ作品となっている。それはオープニングを飾る#1Cult Leaderやリードトラックの#21984の至ってシンプルな音使いを聴けば顕著で、シリアスで陰鬱なムードを形成する持ち前のミニマルな音使いをバックに、コディのヤンデレ系ラップが妖しく交錯していく。で、前作でもお馴染みのLotte KestnerとミネソタのラッパーEyedeaをフューチャーした#3”Chemical Burns”は、一聴する限りでは前作の”City in Amber”直系のトリップ・ホップだが、容赦なく畳みかけるEyedeaの高速ラップとロッテの聖なる天使の歌声が織りなす、静と動の狭間で揺れ動くギャップレス・サウンドはもはやプログレッシヴ・メタルと表現していいレベルだ。ちなみに、この曲の歌詞には”Nine Inch Nails”というフレーズがある。続く#4”Into the Night”は、Chelsea Wolfeを彷彿とさせるMolly Deanの神の使い感ほとばしる妖艶なボイスとダイナミックなドラムスが、アトモスフェリックな音響空間の中で神々しく荘厳に響き渡るアンビエント系ヒップ・ポップで、それこそ”ヒップ・ホップ化したCBL”と呼ぶに相応しい神秘的な楽曲だ。次の#5”Cubic Zirconia”では、持ち前のミニマリズムをもって#4と同様に神秘的かつオリエンタルなスポークン・ワードを構築していき、終盤ではロッテとコディによるラップのハモリが聴ける非常にレアなトラックとなっている。そして、前半戦のハイライトを飾るのは→レーベルメイトであり、前作でもお馴染みのシューゲイザーバンドChild Actorを迎えたOrangeで、美しい女性ソプラノボーカルと男性ボーカルによるシューゲ然とした儚くも幻想的な浮遊感および今にも消えてしまいそうな透明感をもって、それこそ山吹色の波紋疾走のように温かくラブリィな多幸感と清らかでエピカルな世界観にチルアウトしていく、もはやSadistik屈指の名曲と言っていいだろう。あらためて、ヒップ・ホップの世界でこんなコッテコテなシューゲイザーやってのけるコディってやっぱスゲーわって再確認した。正直この一曲だけで今年の年間BESTに入れる価値あります。この曲はホントにスゲーです。

【ファッキンオバマッ!ファッキンオサマッ!】・・・後半戦からは→Nacho Picassoとフューチャリングした東南アジア風のオリエンタルな雰囲気を持つ#8”Witching Hour”、前作の”Snow White”ばりの黒人ラッパー風高速ラップを披露する#10”Blue Sunshine”Sticky FingazTech N9neとフューチャリングしたファンキーなイントロから始まる#11”Death Warrant”は、まるで「ファッキンニガーくらいわかるよ馬鹿野郎」と言わんばかりの、GTAシリーズに出てきそうな二人の屈強な黒人ギャングによる本場感あふれるラップと「Die...die...die...」と囁く癒し系白人女性ボイスのギャップが織りなす、まるで洋物ハードコアポルノのフィストファックを見ているかのような光景は”壮絶”の一言で、この極悪なブレイクダウンはもはやプログレッシヴ・デス・メタルと言っていいだろう。この曲、歌詞も現代アメリカに対する強烈な風刺が込められているのがまた凄い。その流れで→前作でもお馴染みのYes Alexanderちゃんとフューチャリングしたエキゾチックな#12”Gummo”Terra lopezとフューチャリングしたラストの”The Rabbithole”は、オープニングからJulianna Barwick的な聖なるボイスとATMSフィールド全開で始まって、インダストリアルな電子音やミニマルなギターを織り交ぜながらリリカルに展開していくオルタナチューン。ここまでの後半は前半の曲と比べると小粒な印象は否めないが、Tech N9neなどの著名ラッパーやYes Alexanderちゃんとのフューチャリング曲の完成度は流石で、その中でも#11のヨ~メ~~~ン?ファッキンニガッ!っぷりったらないし、ラストの#13は前作を踏襲したオルタナ全開の曲で最高にCoolだ。

オレンジレンジ・・・あらためて、前作は天国のダディに捧げる、”生死感”をモチーフにしたコンセプトアルバムなだけあって、メンヘラの過呼吸のように刹那的な焦燥感やシリアスな重い緊張感だったり、ダディに対するコディの張り裂けそうな想いが今にも爆発しそうな作品だった。しかし、この『Ultraviolet』は前作のような胃もたれしそうなほどクドい印象は微塵もなくて、とてもシンプルかつスタイリッシュな作風だ。持ち前のチルいインストゥルメンタルというよりコディのオーガニックなラップを中心に、と同時にミニマル・アンビエント感を押し出した作風となっている。名曲オレンジをはじめとした、前作にはないポジティヴな雰囲気を持った楽曲もあったりするんで、作品としての取っ付き易さは前作より上か。確かに前作ほどの衝撃というのはないが、少なくとも楽曲の質は同等、いや、6曲目のオレンジだけで言えば前作よりも優っていると言っていいかもしれない。音的にもしっかりと差別化されているので、前作にハマった人なら間違いなく楽しめる名作だと。
 
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VERSA 『Neon EP』

Artist VERSA
VERSA

EP Neon EP
Neon EP

Tracklist
01. Neon
02. Illusion
03. Wanderlust

【Versa Emerge→VersaEmerge→VERSA】・・・その年の俺的BESTでも名前が挙がった、VersaEmerge名義でリリースされた2010年作の1stフルFixed at Zero以降まったく音沙汰がなく、調べてみたらメンバーの一人が脱退して、新たにVersaEmergeから後ろのEmergeを取ってVERSAに改名して、更には音楽性もガラッと変わっててリアルに「!?」って驚いたけど、大して期待せずに音源を聴いてみたら前身バンドより自分好みで再び「!?」ってなった。



【女版†††】・・・なにが驚いたって、デビュー作のFixed at Zeroでは後藤久美子系女子のフロントマンSierra Kusterbeckをフューチャーした”ポストハードコア化したパラモア”もしくは”ミューズ化したパラモア”やってたけど、VERSAに改名後初の音源となるEP『Neon』ではレトロ感あふれる打ち込み系のエレクトロ・ポップ/シンセ・ポップやってて、とりあえず”Wanderlust”のMVで初めて音源を聴いて感じた事は→「この感覚、UKのChvrchesでもないしUSのPhantogramともちょっと違うし...この懐かしいレトロ感はスウェーデンのPostiljonenかな?でも、それよりもどっかで聴いたことあるような謎のデジャブ感・・・」という風に丸一日悩んだ挙句、遂に→「ああああああああああああ!!これってカナダの誕生日に大虐殺(The Birthday Massacre)のソレだ!!」って気づいた時は、なんとも言えないカタルシスを感じた。それと同時に、アイドルのライブでは必須アイテムとなるジャケのサイリウムもとい夜の街を彩るネオンのように妖しく煌めく、ほのかにゴシック/ダークなATMSテイストやフェミニンな空間形成は、まるでFarShaun LopezDeftonesチノ・モレノによるプロジェクト†††の女版みたいな”ナイトメアポップ”感を第一印象として持ったわけなんだけど、その後に今作『Neon』のプロデューサーがFarShaun Lopez本人だと知った時はドヤ顔でニヤリとせざるを得なかった。

【Trip-Hop化したThe Birthday Massacre】・・・とにかく、このVERSAは中心人物であるブレイクによるギターやストリングス、シンセ/キーボードやダブステップなどのインダストリアルな要素を取り入れた妖艶なATMS空間の中で、シエラのアダルティでありながら気だるさを持つ歌声がダンサンブルに繰り広げる、非常に魅惑的なオルタナであるのは確かだ。元々、シンガーとしてのポテンシャルはFixed at Zeroで既に証明していたし(それ故の良作だった)、このEPでもジャンルは違えど、その”emo”をルーツとする質の高いボーカルのメロディは不変で、オープニングを飾る表題曲ではR&Bちっくな歌を披露していたり、#2Illusionではセクシャルな一面を垣間みせたり、#3の名曲”Wanderlust”では『Fixed at Zero』譲りのポップなメロディを少しダウナー寄りにした歌声を聴かせている。正直どれもシングル化できそうなくらいの良曲なんだけど、その中でも”Wanderlust”The Birthday Massacre『Walking With Strangers』を初めて聴いた時と同じデジャブを感じたというか、大袈裟じゃなしにそれくらい久々に”俺の感性”がピクピクと反応した。特に”Like a dream disappears Just a memory I’m already gone You’re a blessing and a curse Just a memory”って部分のトリップ感はホントすき。

見てのとおり、もはや”バンド”としての体をなしておらず、VersaEmerge改めVERSAサウンドの中核を担うブレイクシエラの二人組ユニットだが、Farの中の人がガッツリ関わっている事もあって、今回のEPを聴く限りでは正直前身バンドよりも期待できそうな感じだし、個人的には今更ポップ・パンクやるのもアレだし、このままChvrchesPhantogramをはじめとした、そして何よりも女版†††としてこのオルタナ路線を突き進んで欲しい次第。今ならこのEP、彼らのBandcampNYP!NYP!NYP!なんで是非とも。

Warpaint 『ウォーペイント』 レビュー

Artist Warpaint
Warpaint

Album 『ウォーペイント』
Warpaint

Tracklist
1. Intro
2. Keep It Healthy
3. Love Is To Die
4. Hi
5. Biggy
6. Teese
7. Disco//Very
8. Go In
9. Feeling Alright
10. CC
11. Drive
12. Son
13. Love Is To Die - Extended Alternate Mix
14. Love Is To Die - The Line Of Best Fit Live Session

【ウォーペイント】・・・このUSはロサンゼルス出身のWarpaintといえば→2009年にリリースされたEP『Exquisite Corpse』でデビューを飾り、その翌年にメジャーレーベルのRough Tradeから1stフルThe Foolをリリースするやいなや、その翌年の2011年に(自分が予想したとおり)フジロックで初来日を果たしたりと、今や世界中で爆発的な人気を博する存在となったウォーペイント。初期の頃こそ、ベーシストのジェニーの姉で女優のシャニン・ソサモンやレッチリのジョシュが在籍するバンドとして大きな注目を浴びていたが、しかしその二人が脱退した今の”真・ウォーペイント”にとっては、もはやそんなんどーでもいい事なのかもしれない。

愚者・・・2010年にリリースされた1stフルザ・フールを聴いた時は結構な衝撃だった。(一応)フロントマンのエミリー・コーカルと元クソDT野郎ことジェイムス・ブレイクのガールフレンドであるギタリストのテレサ・ウェイマンによるサイケデリックかつメランコリックなヤンデレ系の歌声とギターのメロディが、まるでグリム童話のようにメルヘンチックで仄暗く幽玄な【ATOMSフィールド】を形成しながら、ゆるふわオッパイ姉ちゃんことジェニー・リーのタイトなベースラインと当時ドラマーのデイビッドによるリズム隊、そして女子三人によるコーラス/ハーモニーが妖しく交わる心地よい浮遊感と共に、まだ少しあどけない乙女心のような衝動的かつ焦燥的なリズム&グルーヴを刻みながら、デビュー作にして既に自身の”バンド・サウンド”を確立していた。




【プロデューサー=シガーロス&ミキシング=レディオヘッド】・・・それでは、その前作から約四年ぶりとなる待望の新作で、セルフタイトルを掲げた今作の『ウォーペイント』はどうだろう?結論から言っちゃえば→「こいつら一体どこに向かってんだ・・・」というお話。で、まずオープニングを飾るのは→メンバー四人が仲むつまじくセッションする様子が目の前に映しだされるイントロの#1、そのインストのRadioheadや中期ANATHEMAを連想させる、いわゆる【ATOMS】に対する意識の高いゆるふわ系の耽美な空気感を引き継いで、存外アッサリとしたラフなノリで展開する#2”Keep It Healthy”こそ、ウォーペイントらしいアンニュイでありながらも童話のようにポップな世界観と、まるで思春期を迎えた乙女心のように不規則で不安定なリズムを刻んでいく、実に”バンド・サウンド”然とした曲で幕を開けるが、しかし次の#3”Love Is to Die”以降は少し話が違ってくる。それはまるでポストブラックレジェンドことAltar of Plaguesの名曲God Alone顔負けのアンチクライスト感が込められたノイジーなイントロから、ドコかしらナニかしらの狂気をまとった雰囲気とEPの名曲”Elephants”を彷彿とさせる中毒性の高いトリップ感を共存させながら、メインVoを担うテレサの寂寥感を誘う気だるい歌声とエミリー&ジェニーによるフェミニンなコーラス、そしてメランコリックにゆらり揺らめくリリカルでいて繊細なメロディが、シングル曲らしくキャッチーに美麗な旋律を奏でていく。この#3だけは初聴きで名曲だと思ったし、ここまでの流れは今作一番のハイライトと言っていい。で、ここまでの率直な感想としては→「なんかUKバンドっぽくなった?」という事。それもそのはず→なんと今作のプロデューサーにはU2やシガーロスなどの大物を数多く手がけたフラッドことマーク・エリスを迎え、更にミキシング(#3,#9)にはレディへのプロデューサーとして知られるナイジェル・ゴドリッチが担当・・・ってんだから、さっきまでの自分が漠然と感ていた妙な”違和感”というか微妙な音の”変化”に対して自然と納得ッが生まれた。確かに、この”俺の感性”の心臓部に直結する独特の浮遊感はUK特有のソレだ。最近だと、このウォーペイントや俺たちのアイドルローレン・メイベリーたそ率いるチャーチズと共に、来月のHostess Club Weekenderで来日するDaughterのイメージに近いかもしれない。

【ジェイムス・ブレイクのDT奪った結果www】・・・序盤の#1~#3までは極上のアトモスフェリック・ミュージックで申し分ないんだが・・・問題は次からだ。まるで呪術でも唱えるかの如く、シャーマニズム溢れるイーサリアルなボーカルとトリップ・ホップ然としたミニマルなリズムをもって、そこへエレクトロニカの絶妙な味付けを加えながら深い谷底に堕ちていくような展開力を見せつける#4”Hi”、その#4以上に後期The Gatheringを彷彿とさせる欧州風イーサリアルな感度とGrimesElsianeらのカナディアン勢を連想させるファンタジックでオリエンタル、そしてエキゾチックなムードを高めた#5”Biggy”、フォーク系SSW的なアコギの語り弾きで始まると同時に幻想的なボーカルに惹き込まれる#6”Teese”までは、レディへ直系のエレクトロなアレンジを際立たせたイーサリアル/トリップ・ホップ/ダウンテンポ系のチルい楽曲が続いていく。もはや「こいつら一体どこに向かってんだ・・・」としか言いようがなかったし、これには本流のチェルシー狼エスベンと魔女も→「ちょっと...ウチラの縄張り荒らさんといてや...」とドン引き...。確かに、デビュー作の時点で既にポストロッキンなアプローチを効かせた”ミニマル”なメロディを持ち味としたバンドではあったけれど、まさかコッチ向きに”ミニマリズム”を発揮してくるなんて思っても見なかった。その中でも、#4”Hi”の幾つもの音が複雑に重なり合う予測不能な展開力の高さに、彼女らの隠しきれない”Post-Progressive”なセンスを垣間見ることができた。

【Warpaint×Phantogram】・・・ここまでの暗鬱な空気をぶった斬るように、すっ頓狂なノリとリズムをもってダンサンブルに繰り広げる#7”Disco//very”のアヴァンギャルドな存在感にぶったまげ、再びオリエンタルなアナログ臭い匂いを醸し出すダウナー路線の#8”Go In”、そして後半のハイライトを飾る9”Feeling Alright”は、EPの”Beetles”というより...むしろPhantogramWhen I'm Smallを彷彿とさせる、それこそジェニーのゆるふわ系おっぱいがフワッフワッっとリズミカルに揺れ動く官能的な様子が脳裏に描写されるタイトなベースラインがキモとなるオルタナで、特に中盤からのプログレスな展開美とギター&低音ニカのエモい絡みを耳にしたら→「いや、これもうファントグラムそのものじゃん」って思った。まさか、まさかウォーペイントとファントグラムに親和性を感じるなんて思ってなかったから、素直に面白かった。と同時に、彼女らの音楽に対する懐の深さを思い知らされた。だから今年のサマソニかフジロックにPhantogram呼ぶべきだと思うよマジで。で、それ以降も奈落の暗黒へと誘う#10やニカ色全開の#11、そしてラストの#12まで、終盤の展開は著しくエクスペリメンタル化が進んだ曲が続き、完全に聴き手の存在を置いてけぼりにする。ちなみに、国内盤のボートラはシングルの”Love Is To Die”を比較的ストレートなバンド・サウンドで鳴らしたオルタナVerで、それこそ4年前のウォーペイントが今の『ウォーペイント』やってみた感じの曲でスゲー面白い。もう一曲はThe Line of Best Fitで披露された同曲のライブVerを収録。

【ウォーペイントの本性】・・・前作こそ、Shoegazer/Post-Rock/Gothic/Dream-Pop/Psychedelicなどの要素を取り込んだ、わりかしポップな可愛げのあるオルタナ~インディやってたが、しかし今作はトリップ・ホップ/アブストラクト・ヒップホップ/イーサリアル/エレクトロニカ/チルアウトがベースの音に、それこそ「愛とは死...愛とは死の回避...愛とはダンス...」というメンヘラ臭い歌詞の如く、まるでヤリ逃げされたオンナの怨念が込められたような、尋常じゃなく正常じゃない女の本性を垣間見せる作風となっている。もしかして・・・もしかするとコイツラの本性ってコッチなの!?って。それぐらい、まるでジェイムス・ブレイクに生気(精気)でも吸い取られたのかと勘ぐりたくなっちゃうほど、いい意味でヤサグレ過ぎてるというか、この4年の間で一体ナニがあったんだ?と心配になるくらいの変貌を遂げていたんだ。それはまるで垢抜けない田舎の女子大生が上京してあらゆる経験を積んで、いつの間にかイーサン叔父貴という名の精神崩壊系男子譲りの悟りを開き、漆黒色のダーティなエロスを身にまとった妖艶な4年生に成長したみたいな・・・。ま...まさか、これがあのジェイムス・ブレイクのDTを奪ったオンナの『愛のカタチ』だとぉ!?くっそ!何かわからんがジェイムス・絶倫・ブレイク許すまじ!



【UKミュージック】
・・・極端な話→1stの”ロック”なノリというかグルーヴ&リズムにノッてキャッキャウフフと盛り上げるというよりは、むしろ逆にトリップ・ホップやポスト・パンク色の強い”ミニマル”な一定のリズムを意識した、いわゆるアブストラクトなトリップ・サウンドをベースに、そこへ某プロデューサー&某ミキサーの腕による実にUKミュージック然とした洗練された音作りと絶妙なニカアレンジが交わった、あのイーサン叔父貴もついつい(ニッコリ)しちゃうほどのダーク・ミュージックやってるわけ。そもそも、このウォーペイントって元々UKミュージックとの親和性が高い、もしくは相性の良いバンドだったけど、今作で遂に本家本元のレディへ界隈の大物を味方につけた結果→二作目にして早くも驚異的な深化を遂げている。ヘタにポップ化するのではなくて、このウォーペイントの根幹にある独創性を更に深く突き詰めた結果というか。それこそ、スウェーデンのCarbon Based Lifeformsや昨年の俺的年間BESTの実質一位にランクインしたアブストラクト・ヒップホッパーSadistikFlowers for My Fatherが、この『ウォーペイント』への伏線()だったんだと自分勝手に納得してしまった。そして上記に貼った”Biggy”Baardsen Remixを聴いて、遂にナニカを確信した(正直ボートラはこれがよかった)。だから今作がUKチャートでトップ10入りしたと知っても別に驚かなかった。

【真・ウォーペイント】・・・新機軸の#7をはじめ、この一枚でホントーに多種多様な”流行りの音”にトライしているので、当然作品の統一感や俗にいう”キャッチーさ”というのは皆無に近いが、その音が持つポテンシャルは前作と比じゃないレベルの高さを誇っている。それこそメンバー4人が奏でる音の残像、その音のシルエットという名の線が点で重なり合う決定的瞬間を表したような、ジェニーの旦那である変態映像作家ことクリス・カニンガムが手がけた今回のジャケが全てを物語っていると言っても決して過言じゃあなくて、メンバーひとり一人が奏でる木綿のように繊細で緻密な音が表裏一体化した結果が、まぎれもない今の『ウォーペイント』なんだという、それを直に証明するかのような作品だ。そう考えると、あの#7はある意味で最も”今のウォーペイントらしい”曲と言えるのかもしれない。それと国内盤のライナーノーツにも記されているように、二回のレコーディングを延期する合間に、ロスから二百キロ離れたジョシュア・トゥリーに一軒家を借りて一ヶ月間の共同生活を送り、メンバー全員でジャムり合って音を互いに高め合った結果→気のせいか”スタジオ・アルバム”というよりも、ある意味で”ライブ・アルバム”的な、まるで目の前で演奏しているかのような音の臨場感と生々しさがある。それにより、ウォーペイントの持ち味である、体にまとわりつくような粘り気のあるグルーヴ感により厚みが増したようにも。もはや謎の貫禄すらある。少なくとも、いわゆる”ガールズ・バンド”と呼ばれるバンドの中では他の追従を許さないレベルにまでキテるのは確か。

【イントロが全て】・・・デビュー作のイメージで本作を聴くと、あまりの変わりように肩透かしを食らうこと必須だし、その完成度は文句なしに高いが、いかんせんデビュー作と比較すると圧倒的にツカミが弱い気がする。なんか自分たちの世界に、内に内に引きこもってる感じ。でもチャーチズローレン・メイベリーちゃんが好きって言うんなら僕も好き!ボニョ、ローレン好き!・・・というのは冗談で→わりとマジな話、いわゆる【ATMS】【Post-Progressive】にある程度の理解ッがないと厳しいかもしれない。しかし、それらに対する理解ッがあれば1stの『愚者』より好きになること請け合い(ソースは俺)。個人的には→いわゆる【ATOMS】に対するウォーペイントの意識の高さ、そのATMS空間表現力の異常なセンスが垣間見れた事が一番の収穫だったし、それと同時に自分の審美眼は決して間違っていなかったと再確認できた。結局のところは、イントロの#1に対して”ナニを感じ取ることができるか”が鍵のような気がする。またライナーノーツの中でテレサが→「100%現在のラインナップで作り上げたのは今回が初めて。だからこそ、バンド名をタイトルに掲げるのが自然に思えた。このアルバムは一つの大きなリセットだと思うの。」と語るように、実質これが”デビュー・アルバム”すなわち”スタートライン”に立った事を証明するかのような、それこそ一ヶ月間引きこもってジャムった様子を身近で体感させるような、たった1分51秒程度の”イントロ”が今の『ウォーペイント』、その全てを象徴する重要な一曲と言えるのではないか。僕自身、これほど存在意義のある”イントロ”を聴いたのは生まれて初めてかもしれない。

【カロリーOFF】・・・それにしても、このWarpaintといいAlcestといいVampilliaといい(一つだけ明らかに浮いてる...)、ここ最近の”俺の界隈”の一部ではアイスランド式のシュガーロス・ダイエットが流行ってるらしい。おいら、実はシガロとか興味ないし一切聴かないんだが...まぁ何にしても興味深い現象ではある。でも中期ANATHEMAがレディへライクで、近年ANATHEMAがシガロライクだという事を考えると・・・「なるほど納得ッ」といった感じ。あと、これもライナーノーツに書かれていた事に関するんだが→シングルの”Love Is To Die””Teese”を筆頭とした、”LOVE”すなわち”愛”をテーマとした曲からしても、いわゆる”俺の界隈”の皇帝ANATHEMAを頂点とするKscopeが信念として掲げるLovePeaceな、精神的な面も含めてあらゆる意味でPost-Progressive Sound的なアルバムと言えるのかもしれない。少しベクトルは違うが、KATATONIAのBサイドとかね。

【ピッチフォークへの憧れ】・・・そもそも、エミリーではなくテレサがメインボーカルを担当してる時点で、あの1stとはまるで違った作風になることは予想できたし、だから今作は「もうギターいらねーんじゃねーか?」ってくらい、ギターの存在感が薄い。その一方で、ゆるふわ系オッパイ姉ちゃんことジェニーのベースライン特別意識してなくても自然と耳に入ってくるくらい、一際に目立った作風でもある。要するに→Julianna BarwickみたいなSSW系にありがちなインディ・フォークっぽさ、すなわちピッチフォーク臭が著しく強くなった作品。だから今作に高評価を与えられる人ってピッチフォーカー並みの音楽ツウだと思うわ(なお、ピッチのレビューではボロクソの模様)。つうか、これ評価できるのって非DTの奴しかいないと思うわマジで・・・。でも個人的には、相対的な評価以上の”面白さ”を感じ取った作品ではあるし、正直ここまで楽しんで聴いてるのって俺だけじゃねーの?ってくらい。なにはともあれ、今年の上半期はこのWarpaintPhantogramの新作に期待を寄せていたが、その期待に真正面から答えるような、意外なほど自分のツボをピンポイントに突いてくる伏線()回収作品で、これ以上ない幸先の良さです。

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Sadistik 『Flowers for My Father』 レビュー

Artist Sadistik
new_Sadistik

Album 『Flowers for My Father』
Flowers For My Father

Track List
1. Petrichor
2. Russian Roulette (feat. Cage & Yes Alexander)
3. City in Amber (feat. Lotte Kestner)
4. Snow White
5. The Beast
6. Kill the King (feat. Deacon the Villain)
7. Song for the End of the World
8. Palmreader (feat. Child Actor)
10. Seven Devils
11. Exit Theme (feat. Astronautalis & Lotte Kestner)
12. Melancholia
13. A Long Winter (feat. Ceschi)

『ぼくがかんがえたさいきょうのひっぷほっぷ』

USはシアトル出身の実力派ラッパー、Sadistik(コディ・フォスター)の約五年ぶり通算二作目となる『Flowers for My Father』なんだけど、そのタイトルが意味するとおり→”突如他界した父親(スティーヴン・フォスター)に捧げるアルバム・・・”らしい本作品、ゲストにTrespassers WilliamLotte KestnerBlue Sky Black Deathの作品で知られるYes Alexanderほか多数のラッパーが参加し、更にそれらの楽曲をプロデュースしたのが重鎮Blue Sky Black Deathという...もはや(おいおい俺得以外の誰得なんだ?)としか他に言いようがなくて、気になるその内容も当たり前のように俺好みだった件。

 おいら、ヒップホップの知識なんて皆無なんだが、これまでの人生で思い返してみるとBlack Eyed Peas”Don't Phunk with My Heart”という曲だけは、何故だか昔よく聴きまくってた憶えがある。そんな知識レベルの自分が想像するヒップホップといえば・・・YO!!YO!!チェケラーッ!とか、父ちゃん母ちゃんマジリスペクトとか、日本語ラップwwwZeebraさんwwwとかいうドイヒーなイメージしかないんだけど、このSadistikがやってるアブストラクト・ヒップホップなるジャンルというのは、いわゆるトリップ・ホップの別名みたいなもんらしく、要するにヒップ・ホップとトリップ・ホップが融合した結果がアブストラクト・ヒップホップということらしいです(適当)



 さすが、今や全米屈指のプロデューサーとして知られるあのBlue Sky Black Deathが関わっているだけあって、そのスタイルもBSBD直系のインダストリアルなアンビエント系ヒップホップ(トリップ・ホップ)なんだけど、まずはオープニングを飾る#1”Petrichor”から、まるで(おいおいポストロックか)と思うほど繊細かつリリカルに描き出す、ノスタルジックな【ATMSフィールド】を展開するオルタナやってて、終盤での予想だにしないGリフの登場に只ならぬ”スゴ味”を感じてしまった。そしてヒンヤリと冷たいファッキンエモーショナル(くそエモい)な音響空間の中で、ゲストラッパーCageによるBEP風のラップとYes Alexanderのロリキュートな萌声が異種格闘する#2”Russian Roulette”、イントロから胸が締めつけられるほど内省的(悲哀)なムードを醸し出しながら、神妙かつ荘厳なオーケストラをバックにLotte Kestnerの透明感のある囁きの如し歌声が、もはやこの世のものとは思えないほど儚くも美しく...そして悲劇的な情景をシネマティックに映し出す#3”City in Amber”まで、あのBlue Sky Black Deathがプロデュースした(#2,#3)を含む序盤の流れ(ツカミ)は完璧で、ただただ唖然としたというか度肝を抜かれた。その流れから、あのサマソニ大阪でのマイク・シノダを回想させるほど激しいビートを刻むコディのバッキバキなラップとそのバッキングで響きわたる幽玄かつ耽美なメロディが、まるで初期リンキンを彷彿とさせる無機質な世界観を描き出す#4”Snow White”、そして再びッ!!BSBDがプロデュースした、女性Voや壮麗優美なオケを交えながらファッキンドリーミーな癒し系アンビエンス空間を形成していく#5”The Beast”は間違いなく本作『サンキューパッパ』のハイライトで、特に4:17秒のコディの「グワァ!」すき。で、序盤はGod Is An Astronaut顔負けの【ATMSフィールド】を展開し、中盤からはCarbon Based LifeformsInterloper的な感じに突如チルアウト化する#7”Song for the End of the World”←この曲が醸しだす異色のPost-Progressive精神に謎の感動を憶え、そのCBLATMS空間を引き継いだシューゲ曲でゲストにChild Actorを迎えた#8”Palmreader”、妙にUlverさんっぽさのある#9”Micheal”、そして中盤のハイライトを飾る#10”Seven Devils”なんだけど・・・この曲、まるでTesseracTMothliteを連想させる言わばKscope界隈ライクなアート/ニカ性のある曲で、中でも全盛期のParadise Lostや初期Riversideも驚愕するレベルのエレクトリック・ギターを使った叙情的な泣きのGソロに悶絶死してしまった・・・。まさかヒップホップ聴いててパラロス顔負けの幽玄なGソロを聴くことになるなんて...リアルに→「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『おれはヒップホップを聴いていたと思ったら いつのまにかゴシックメタルを聴いていた』 な…何を言ってるのか わからねーと思う(ry」ってなったし、初めて聴いた時はリアルに「ファ」って変な声出たわ。で、再びッ!!Lotte Kestnerを迎えた#11”Exit Theme”は父スティーヴンを天国へと送り出すかのような天使の如しロッテの歌声をバックに、ゲストラッパーAstronautalisとコディのラップが叙情的(リリカル)にお互いを高め合う、これぞ父スティーヴンに捧げられた鎮魂花で、正直こんなん聴かせられたら天国でも地獄でも安心してスッヤスヤですわ。そのパッパを浄化するようなレクイエムから、その名のとおり幻想的なノスタルジアを形成する#12”Melancholia”、再びッ!!BSBDがプロデュースを担当しゲストにCeschiを迎えた#13”A Long Winter”まで、全13曲トータル約一時間弱。自分が洋楽を聴き始める一つのキッカケだったリンキンをはじめ、まさかのパラロスUlver界隈からのKscope界隈その頂点に君臨するANATHEMAまで、もはや全世界のATMS厨歓喜のヒップホップがココに...ッ!とでも叫びたいぐらい、もうなんか俺たちATMS厨『夢』『希望』『思ひで』の全てが詰まった名盤です。

 これを初めて聴いた時、スウェーデンのCBLを初めて聴いた時の衝撃と全く同じデジャブを感じた。あれっ?これもうヒップホッパーいらないんじゃね?ってほど、荘厳なオーケストレーションやチルくてメランコリックな耽美メロが神秘的かつシネマティックなリリシズムを発揮しながら、中期Ulverを彷彿とさせるexperimentalismおよびPost-Progressiveなセンスをクロスオーヴァーさせた結果の名盤、というわけです。つまりノルウェイの森の熊さんことKristoffer Ryggが好きそうな感じのムーディ&シリアスなサウンド。いやマジで→【熊さん×Blue Sky Black Death】←わりとマジでワンチャンあるんちゃう?って。 要するに、俺たちATMS厨が長年追い求めていた真のATMSがコレにはあって、いわゆる”俺の界隈”【ATMS自治区】に棲む住人ならばコレ聴いてアヘ顔すること請け合いだし、とにかく”ATMSとはナニか?”が知りたければこれ聴けばいいと思うよ。これこそATMS界の王=キング・オブ・ATMS】と言える。正直ここまでファッキンエモーショナル(くそエモい)ヒップホップ他にないと思うわ。いやマジでヒップホップに目覚めてヒップホップニキになりそうな勢いだし、Zeebraさんもこれ聴いてナニかに目覚めてほしいわ(えっ)



 まさかヒップホップ界隈に当ブログWelcome To My ”俺の感性”が歩んできた音楽道を総括するような、まるで”俺の感性”のルーツと今を繋ぎ合わせる”音楽体験ヒストリア”的な作品が現れるなんて夢にも思ってなかったし、これには素直に感動した。このような”引かれ合い”を演出してくれたLotte Kestner姉さんとYes Alexanderちゃんには、いわゆる”俺の界隈”を代表して感謝しきれないほどの感謝をッ。ホント、なんかもう完全に”俺のために生まれた音楽”だと確信したというか...今の俺だからこそ理解できる音楽というか...それこそ”俺の界隈の再構築”という今年の目的その”答え”と言っていいぐらい、要は自分が今まで聴いてきた音嗜好の全てが本作に凝縮されてると言っても過言じゃあない。幸か不幸か、一年に一回ぐらいこういう嬉しい出会い(引かれ合い)があるから、いつまで経っても音楽聴くのやめられねーんだよな...ホント、どれだけ俺を『幸福』にすれば気が済むんだ・・・。なにはともあれ、「サンキューパッパ...」それしか言う言葉が見つからない...。

 少し話は逸れるが、本作のCD(デジパック)の背表紙の名前表記が”sadisitk”になってるという前代未聞の誤表記を発見して唖然としてしまった。つうか、CoLといい、AoPといい、今年の年間BESTに入るアルバムはワザと誤表記しなきゃいけない業界の裏ルール(しきたり)的な何かがあるの?って。しかも間違いの程度が大きければ大きいほど名作になってるし(笑) まぁ、何にしても興味深い法則を発見して勝手に喜んでる。ちなみに、ブックレットの表紙を飾っているのは父のスティーヴンと幼少期コディのツーショット写真で、裏表紙に”for Dad”と記されている所からも、実にラッパーらしい父ちゃんマジリスペクト感あって超Loveい。けど、そんな大好きなパッパに捧げる大切なアルバムでこんな間違いを犯しちゃうのは少しカッコ悪いというか、ラッパー特有のダサさ加減が垣間見れてなんか嬉しかった、なんか。

 去年はANATHEMA黄金の精神”ことWeather Systemsが堂々の一位を獲得したけど、まさか今年の一位がヒップホップって...これもうわかんねぇな。まぁ、一位はまだ確定ではないけれど、少なくとも年間BESTトップ5位内にはランクインしてくるだろうし、ヘタしたらこのまま一位取っちゃう可能性も当然あります。実際、一位でも納得できる内容してるし。ジャケもThe Oceanの新譜に匹敵するシュワシュワ~っとした超絶チルいジャケで完璧。ちなみに、MVはストーリー仕立てになってて見応えあります。そのMVの中でコディがダリオ・アルジェントTシャツ着てるあたりに好感。だから僕は本作を飛呂彦に強くオススメしたいチェケラ~♫

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