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墓っ地・ざ・ろっく!

predia

【2/25】predia tour 2018 "Fabulous"@名古屋クワトロ

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やっぱ俺の推しメン凄いわ。初っ端の自己紹介で全部持ってくんだもん。

いま思い出してみても、前日(24日)のイオンモールで行ったフリーライブは色々な意味でエモすぎた。この日(24日)の誕生日にアイドルのライブを観に辺境地のイオンに行く自分と、地方の辺境地にあるイオンモールの屋外で道行く家族連れを前に極寒の中フリラする結成7年目の平均年齢28歳の場末アイドルのprediaには、いわゆる一種の共感覚的な「引力」を感じざるを得なかった。そして、その伝説のフリラの翌日(25日)に行われた、2月14日のバレンタインデーにリリースされた2ndアルバム『ファビュラス』を冠するツアーの名古屋公演は、当たり前だけどイオンのフリラとは打って変わって気合い入りまくりな怒涛のパフォーマンスを見せつけた。つうか、そんなことより、この日(25日)が誕生日の元でんぱ組の最上もがの年齢が29歳だったことの方が衝撃だったわ。一個下だったのか・・・もがちゃんprediaにおっても違和感ないやん・・・。

前日(24日)に三十路の誕生日を迎えて、その翌日も合わせて2連ちゃんでprediaのライブは色々な意味でヤバいと思いながらも、本日の会場となる名古屋クワトロは、昨年に初めてprediaのライブを観た新栄のライブハウスよりもステージが高く、奥行きもあり、メンバー10人が横一列に並んだ時の収まり具合がちょうどよく感じ、目の錯覚からクワトロがいつも以上に広く見えたほど。しかし、相変わらずの骨密度だった。昨年の11月に日本青年館ホールで行われた、結成7周年を記念するツアーのファイナル公演を観た時は、「ホールのpredia」を観たら二度と「ライブハウスのpredia」には戻れないと思ったほど、階段などの高低差やワイドレンジのステージで10人のポテンシャルを余すことなく、ホールで演るのが初めてとは思えないオトナの魅力で埋め尽くしていた。

改ためて、今日の「ライブハウスのpredia」を観て思ったのは、「ホールのpredia」も良いけど、やっぱり「ライブハウスのpredia」が良い、という結論に至った。所詮はライブハウスかもしれないが、されどライブハウスなのも事実で、この近い距離で隙間のないステージ一杯の骨密度で観るprediaのパフォーマンスは圧倒的過ぎたというか、それこそ『ファビュラス』がリリースされて一発目の実質ツアー初日ってのもあって、前日のフリラによるメンバーの体調やモチベーションに対する不安を吹き飛ばすような、ツアータイトルを冠した一曲目の”Fabulous”からダンスも歌もバッチバチのキッレキレの破壊力で鳥肌立ったのと、やっぱりprediaはワンマン観てナンボなアイドルだと再確認させられた。

自分は公式の先行抽選でチケットを取ったらギリ200番切るくらいの整番で、番号順に入場したら既にフロアの前半分は埋まっていて(恐らく殆どがFC会員)、下手側には女性専用スペースがあって、少なくともレーベルメイトの某メイドよりは女性ファンがいた。そんな中、自分はほぼセンターからライブを観ることにしたんだけど、そのおかげで常にセンターラインを張ってるメインボーカルのあかねに視線が集中してた気がする。もちろん、あかねの超絶歌唱っぷりに自然と目が惹き寄せられたってのが正しい理由だ。そして、推しメンランキングに変動があったことは言うまでもない。

もちろん、一番の目的は推しメンの桜子だ。それは開演から数曲終えて自己紹介MCの事だった。はじめに上手側の怜ちゃんから一人ずつ自己紹介をしていく流れで、ちんころぴーは名古屋だけに「なごなご!」と独自のコール&レスポンスを披露して、そこから左に向かって瑠美奈→あかね→ルナルナ→あっきーときて、そして桜子の順番になったら桜子がさっきのちんころぴーのモノマネしながら「なごなご!」とか言い出して笑った。いやいやいや、それはちょっと可愛すぎるだろ。え、何その可愛いの。え、何その可愛いの。もうなんか初っ端の自己紹介から桜子が全部持ってった。何キッカケでもいいから、マツコ・デラックスに見つかんねぇかな桜子。で、その桜子は桜子で、正直かなり気合入ってた気がしたけど、これは気のせいかもしれない。でも歌は本当に安定してたし、歌の安定感という点ではら子はメインボーカルの2人を凌ぐモノを持っている。

【2/25】predia tour 2018 "Fabulous"@名古屋クワトロ
セットリスト
01. Fabulous
02. Shade of you
03. Ms. Frontier
04. Wake Up
05. 美しき孤独たち
06. Addicted To Your Secret
07. 名もなき白い花は消え逝く
08. SHADOW PLAY
09. Hotel Sunset
10. ギリラブ
11. Secret of Light
12. Voyage
13. you slipped away
14. SUPER WOMEN
15. The Call
16. 夜想曲~赤い残り香りの誘い~
17. Close to you

本日のセットリストは、『ファビュラス』ツアーだけあって半数以上が新譜の曲で構成されている。そのアルバムのリードトラックの”Hotel Sunset”の前には、ニコ生で放送した柏公演のアルパカ演出ではなく、ちんころぴーとあっきーがホテルウーマンの設定でアテレコという名の茶番をやってたけど、そして例の「ピーチマンゴー&バナナ」のフリを、頭の片隅で「三十路なのになにやってんだ俺・・・」とか思いながらも、ちゃんとメンバーと一緒にやった俺エラい。ライブ初披露となった”Addicted To Your Secret”は、あかねと瑠美奈と桜子の3人がメインボーカルを務めるバラードで、意外だったのはその3人以外のメンバーもダンスでステージの華として、メンバーそれぞれの得意分野を活かすようなまさにライブ映えする曲だった。あと”SHADOW PLAY”がニコ生で観たのと違ってヘドバンなしのフリに変わってた。確かに「ヘドバンはよくない」からね、しょうがないね。

ハイライトは”SUPER WOMEN”で、バッキバキのオケとボーカルの破壊力にぶったまげた。正直、歌で耳バイーンなるアイドルとか初めてみた。少なくとも、去年のワンマンでは全くそんなことなかったけど、『ファビュラス』を出してかなりパワーアップしてきてる。もはやリアルスーパーウーマン化してる。これは強い。あと、この曲の「無謀なミッションでも 華麗に挑むの」って歌詞のソロパートを誰が歌ってるのかずっと気になってて、自分の中で消去法で最終的にちんころぴーとゆずかの2人に絞り込まれたんだけど、実際にライブで観たらちんころぴーのソロパートで、ゆずかじゃなくて安心した。でも、ちゃんの声ってもっとprediaの武器にして良いんじゃないかな。新譜でも、それに伴うツアーでも思った事があって、それは「坂口けいこのソロパート多すぎ問題」で、例えばあっきーの歌ってドヘタなんだけど、確かにドヘタなんだけど「あ~!アタシ歌めっちゃヘタだ~!」みたいな感じが逆に萌えるというか、でも坂口けいこのソロパートには「その感じ」が微塵もなくて、むしろ自分の歌が上手いと思ってる説すらあって、要約すると坂口けいこは推せない。

正直、『ファビュラス』から個人的に好きな”クレオパトラ”と”水曜日の嘘”のどちらか片方は演るだろうと予想してたけど、バラードの”Addicted To Your Secret”を初披露したところで、「あ、これ出し惜しみパターンや」と察した通り、新譜の目玉でありラスボスの2曲は演らなかった。そら実質ツアー初日にラスボスは出さないか。もちろん、今後ツアーのどこかでラスボス初披露するんだろうけど、少なくともそのラスボスが一堂に会するのはツアーファイナルの赤坂ブリッツってのは容易に想像できる。つうか、そのラスボス不在の余力を残した状態でこのハイクオリティのライブがやれるとなると、そのラスボスの2曲が出揃うであろうツアーファイナルを今から想像しただけでヤバい。これファイナル行きてぇ・・・。オワコンメイドじゃなくてprediaのファイナルの方が絶対に盛り上がるでしょ・・・。行くか・・・。

改めて思うのは、『ファビュラス』を出したことでよりセトリに幅が出てメリハリが生まれたことで、よりライブ感が増したような印象を持った。音源のイメージどおり、実際にどの曲もライブ映えするし、まぎれもなくprediaというアイドルの可能性を無限に広げる傑作だということが、今日のライブを通して理解することができた。ちなみに、アンコール最後の”Close to you”では、サビの時にちんころぴーに指を刺された勘違いはあった。さすがちんころぴー、お目が高い。そういった意味でも、今日のライブ観たら自分の中であかねとちんころぴーの評価がバク上げして、推しメンランキングに急浮上した。

印象的だったMCは、ゆずかが皆んなで大浴場に行った話を振って怜ちゃんが「浴場」って言うと別の意味(欲情)に聞こえてエロいとか(やっぱりアイドル版ABCじゃん)。あとはちんころぴーと坂口けいこが仕事で名古屋に前乗りする日の朝に、マネージャーからの仕事ラインに「やっちゃいました・・・今起きました」ってきて、結局みどりの窓口で自腹で乗車券買って名古屋行って、そのお陰でマネージャーから上ロース奢ってもらった話とか。

本当に今のprediaは今見なきゃ損すると思う。だから名古屋ローカルの『BOMBER-E』は、いい加減にBiSHに飽きてprediaをスタジオライブに呼んでお願い。あとライブが終わって家に帰ったら魔が差してFCの詳細見てたら思いのほかリーズナブルで危うく入りかけた。個人的に人生初のFCは「Janne Da Arcが復活した時」と決めているから。でも、このprediaが「アイドル版ABC」だと考えるとセーフじゃね?

【2/24】30歳の誕生日にprediaとかいうemo_BBAのフリラに行った話

実はおいら、誕生日がDIR EN GREYのドラマーShinyaと同じ2月24日生まれなんだけど、その「三十路」の節目となる目出度い日に、翌日の25日に名古屋クワトロワンマン公演を控えた、prediaとかいう平均年齢28歳のアイドルが名古屋でフリーライブを行うとの情報を得た僕は、名古屋のタワレコかな?それとも栄かな?とワクワクしていた。

イベント会場はイオン茶屋店。今週に入って直前に会場を手配したせいか、名古屋や栄のタワレコは既にスケジュールが埋まっていたせいか、となると選択枠は必然的に辺境地に限られてくる。このイオン茶屋店は、まさに名古屋市は名古屋市でも港区という辺境中の辺境の地にあって、つうか「誕生日に辺境地で平均年齢28歳の場末アイドルのフリラを観る」という行為・・・めちゃくちゃエモくないですか?

そんな辺境地でやって人集まるのか?って感じなんだけど、自分は2時スタートの30分前くらいに着いて、決して多いわけではないが遠目から見て「おっ、ここか」って分かるくらいには人が集まっていた。本日のイベントスペースは一階の屋外ステージで、前の3列は椅子で後ろが立ち見。でも肝心のステージは幅は狭いし低いしで、自分は背が高いからいいものの、後ろの人は相当見づらいだろうなと。

そんな過酷な状況で、改めて(今日は比較的暖かかったけど)こんな寒い中ライブするとかご苦労さんだねぇ、というか、結成7年目のアイドルが真冬に地方の辺境地(イオンの屋外)でフリラするって考えただけで、なんかもう始まる前から涙が出てきた。だって、三十路に突入した僕の一個上の先輩である最年長のあっきーパイセンとか、今日の寒さで肌年齢が70歳超えるじゃないかと心配したわホントに。「平均年齢28歳」のアイドルにとって冬の寒さはもはや「死活問題」だからホントに。そう考えたら、やっぱ今のprediaほどエモいアイドルって他にいないと思うし、もはや俺の中でのprediaの愛称はemo_BBAだ。

そうこうする内に、開始時間の2時になると、ニコ生で見た司会者の人が出てきて、どうやら「これからリハーサルやって本番」との挨拶が。しばらくするとメンバーが上着を羽織った状態で登場。しかし何故かまいまいだけ上着なしだった。鉄人かよ。で、この距離から直で見る推しメン桜子は流石に「お~」って感じだった。相変わらず何ヘアーなのか分からん髪型だけど(バナナヘアー?)。

何曲かザックリとリハしてから一旦捌けて遂に本番へ。本番前には司会の人から場所(イオン)が場所だからコールなしで拍手オンリーで、というお願いが。そして本番。再びメンバーが登場すると、一曲目は先日リリースされたばかりの2ndアルバム『ファビュラス』から、普段のprediaのイメージとは真逆のアイドル然とした”Wake Up”を披露。それこそ、道行く家族連れが見ているかもしれない状況としては、これ以上ない選曲だ。それが終わると、1人づつ自己紹介(名前だけ)。2曲目は、これも新譜に収録されたシングルの”ヌーベルキュイジーヌ”で、なんだろう、ステージが狭すぎてクッソ踊りづらそうだった。そして3曲目に”Hotel Sunset”で、曲が始まる前に誰かがMCで例のサビのフリを子供に強要してたけど、そもそもこの曲を子供の前でやるとか教育に悪すぎて腹の中で笑った。からの”Close to you”、最後の”Fabulous”まで、全5曲でMC合わせて30分くらい。後は明日のワンマンの告知とかツアーファイナルの告知とか。

そもそも、この完全無欠のアウェーでヤル気出せってのも無理な話で、だって沢口けいことか完全にヤル気なかったしw そんな中でも怜ちゃんの魅せプレイには惹き寄せられるナニかがあったし、あと意外にもちゃんころぴーが寒そうながらもハキハキ踊ってて、なんかスゲー見直した。メインボーカルの2人は、こんな寒い中でもしっかり歌いきった(でも瑠美奈ちょっとツラそうだった)。あと、ら子あっきーあかね瑠美奈怜ちゃんちゃんとは目が合った、というドルヲタ特有の基本的な勘違いはあった。やっぱり、こんな狭いステージだと目移りが凄い。基本的には、【桜子→怜ちゃん→瑠美奈→桜子→怜ちゃん→瑠美奈→あかね】、こんな感じで無限ループしてたわ。やっぱ瑠美奈キテるな。

フリラ後にメンバーは特典会やってたけど、自分は参加せずにそのまま帰った。だって誕生日にアイドルと握手する自分というのを客観的にイメージしただけで死にたくなったし。いや、でも記念すべき三十路の誕生日に推しメン見れたことは、何もないよりはむしろ最高の誕生日プレゼントになったし(自己満)、もはや「イオン」の対義語みたいな「predia」のイオンモールでのライブは、とにかくギャップとエモさが凄くて、最終的には謎の感動を覚えた。同世代として素直に応援したくなった。明日のワンマンも期待できそう。でもどうしよう、今日の寒さで5人くらい風邪ひいて残りの5人だけの公演になったら。それはそれで見たい気もするけど。

predia 『ファビュラス』

Artist predia
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Album 『ファビュラス』
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Tracklist
1. Fabulous
2. SUPER WOMEN
6. クレオパトラ
7. Secret of Light
8. SHADOW PLAY
9. 水曜日の嘘
10. Addicted To Your Secret
12. Wake Up
13. Close to you

2017年は、個人的に「ドルヲタ回帰」した年でもあって、ひょんなことからライブに通うことになったprediaはその象徴たるアイドルで、昨年の11月に日本青年館ホールで行われた結成7周年を記念するツアーファイナル公演では、「平均年齢28歳」の大人アイドルらしいベテランの円熟したパフォーマンスを披露した。そんな、「いま最も面白いアイドルの一つ」と言っても過言じゃあないprediaのメジャー2ndアルバム『ファビュラス』は、2017年に全世界の女性が力を合わせ蜂起した#metoo運動やTime's Up運動を筆頭に、昨今の世界的な女性運動の流れを汲んだ全女界の希望となる、実に”ファビュラス”な良作となっている。

幕開けを飾る表題曲の#1”Fabulous”から、それこそ「私たちがprediaです」と自己紹介するような、それこそ「これまでのpredia」を素直にブラッシュアップしたような、そして「これからのpredia」を宣告するかのようなダンスチューンで、その一段と洗練されたPerfumeライクなダンサブルなテクノ・ビートとpredia最大のウリであるあかね瑠美奈の2人を中心とした力強いボーカル・パフォーマンスが、「大人アイドル」としての「プライド」と「女の底力」を見せつける。

昨今の女性運動の流れは、近頃のハリウッド映画にも見て取れる。ギリシア神話をモチーフとしたダイアナ・プリンスをDCコミックスが初の「女性ヒーロー」として描いた映画『ワンダーウーマン』に対するprediaからの回答としての#2”SUPER WOMEN”は、それはまるで瑠美奈の全身筋肉に覆われた肉体美が奏でるバッチバチのEDMをフィーチャーした、今まさに世の女性にWe Are The Women!!と雄叫び上げろと蜂起を促すような、まさにこれからの「女が強い時代」を象徴するような曲だ。



ダイナミックな艷系EDMの”Ms.Frontier”と往年の歌謡曲というかハロプロっぽい”ヌーベルキュイジーヌ”という昨年のシングルを立て続けに聴かせる。ちょっと驚いたのは、「え、”ヌーベルキュイジーヌ”ってこのアルバムに入るの?」ってことで、ライブだと定番曲みたいになってるからもっと年季のある曲かと勘違いしてた。どうでもいいけど、その”ヌーベルキュイジーヌ”のサビの私 三分前にクラクラ 一分後にはウラハラ♫私 三分経ったカップラーメン 一分後にはノビノビ♫って脳内変換するのやめたい。あとこのサビのフリは好き。



そして今作のリード曲となる”Hotel Sunset”は、これまでのprediaのイメージをガラッと変えるような、というか「これもprediaの側面の一つ」として、大人アイドルの新たな表情を垣間見せる。まるで90年代のMONDO GROSSO感溢れるボサノヴァ風の曲調が、オタクを真夏の南国ムードに誘い休日のバカンス気分にさせる。この曲、アイドルだからって大したことないと思いがちだけど、さすがにリード曲なだけあってトラックに「こわだり」を感じさせるくらい完成度は高いです。

そして最も注目すべきはその歌詞で、実はprediaの歌詞ってドギツイ下ネタじゃないけど、いわゆる「その行為」を比喩的な言葉を使って表現する曲が9割なんだけど(えっ)、この曲のピーチ、マンゴー&バナナという歌詞はその最もたる例で、もはや比喩的ですらない直接的に「その行為」を指していて、こんなパンチのある歌詞は「大人アイドル」のprediaにしか歌えないし、相変わらずトンデモねぇ歌詞をサラッとやってのけるというか、これもう「アイドル版Acid Black Cherry」だろ。ABCが喜びそう。だから、ABCがヘドバンのヤリ過ぎで静養中のTEAM-ABCにはprediaがオヌヌメです。

あとこの曲、言っちゃあなんだけど、過去にクソみたいなMVしか量産してないprediaにしては、かなり見ごたえのあるMVになってて、『Hotel Sunset』の「ホテルウーマン」に扮するメンバーの表情や演出、そしてさっきのピーチ、マンゴー&バナナのフリが面白くて、その中でも瑠美奈は他のメンバーよりビジュアルレベルが高く映っていて、危うく桜子から瑠美奈に推し変しかけた。個人的にオヌヌメのシーンは、メンバーがオタクの部屋にスネークして踊り出すシーンで、このシーン、よく見ると律儀にメンバー全員が裸足で踊ってて、これには足フェチの俺歓喜。俺も怜ちゃんに部屋に引きずり込まれたい。あと林の谷間は本当に誰得なんだ。

そのバカンス気分から一転して、やけに壮大なイントロとともにあかねのゴッドボイスが「眠りから目醒めよ」と古代エジプトのファラオ”クレオパトラ”を蘇らせると、今度は”クレオパトラ”の魂が宿ったまいまいが「跪キナサイ」とドSの女王みたいなセリフを放つと、そして平民となった僕は「一体何が始まるんです!?」と困惑。この曲は、その名の通り絶世の美女とされた古代エジプトのクレオパトラをテーマにした曲で、エジプト風のエスニックなアレンジを効かせたスケール感溢れるトラックと、それこそ『サクラ大戦』のOPみたいな90年代のアニソンっぽい二次元的な世界観の中で、もはや「10人のクレオパトラ」が織りなす、プトレマイオス朝を舞台にした宝塚歌劇団の公演を観ているような錯覚を憶えるほどで、これもう完全にラスボスだわ。完全にネタ曲かと思いきや、むしろ一周回って超絶カッコイイというか、普通にアルバムの中でも1,2を争うレベルのキラーチューンだと思う。だって瑠美奈に「絶世の美しさだと崇めよ」と言われたらこんなん絶対拝めちゃうでしょ。もはや瑠美奈に養われたい。

この”クレオパトラ”、メインボーカルのあかね瑠美奈の超絶的なボーカルに圧倒されるというよりも先に笑ってしまうくらい凄い。この手の「パワー系」の曲であかねの右に出るアイドルは他にいない、いたとしたらそれは瑠美奈だけで、それが同じグループという奇跡、逆に言えば同じグループにいたからこそ可能にした曲とも言える。確かに、推しメンの桜子の歌も安定感があってかなり良くなってるけど、それ以上にメインボーカルの2人が異次元過ぎるというか、それくらいメインボーカルの歌が、とにかく歌が凄い。単純に、それ相応の歌唱力とスキルがないと歌えない曲を難なく歌っちゃうあたり本当にヤバい。なんだろう、『ライオンキング』で例えるならあかねが父親のムファサで瑠美奈が母親のサラビ、その子供のシンバが桜子みたいな、モンハンで例えるとあかねがリオレウスで瑠美奈がリオレイア、その子供レイアが桜子みたいな関係性が面白くて、なんかもう歌で縄張り争いしてるようなぶつかり合いに興奮する。その3人の他にも、サビで聴けるまいまいルナルナのソロパートも凄く効果的で、曲の中でそれぞれメンバーの歌の個性が活かされている。

大所帯アイドルになると、2つのユニットに分かれた曲を披露することも珍しくなくて、7曲目の”Secret of Light”と8曲目の”SHADOW PLAY”はまさにそれに当たる曲で、まず前者の”Secret of Light”瑠美奈帽子女ちゃんあっきールナルナの5人で回す曲で、さっきの壮絶な曲からまた一転してめちゃくちゃ「アイドル」してるキラキラしたポップチューンで、珍しくちゃんの歌声とあっきーの歌声がよく聴こえてくる。そうやって普段は歌割りの少ないメンバーの歌が目立つという意味でも、グループ分けソングはアルバムにメリハリを生み出す効果をもたらしている。この2曲の編曲を担当した阿久津氏による西海岸インスト系のファンキーなギターも実に効果的。後者の”SHADOW PLAY”は、あかね桜子怜ちゃんまいまいの5人で回す曲で、一方の”Secret of Light”と対になる歌詞とストリングスとピアノをフィーチャーしたヘドバン推奨のハードでロックな曲調がカッコイイし、この手のあかねら子は強いし、改めてまいまいの歌が映える曲でもあるし、怜ちゃんはお得意のセリフで曲を盛り上げる。よし、5人全員いるな!

怜ちゃん「終わらせてもいいの?」←可愛い
あっきー「あなたが欲しいの」←可愛い
帽子女「愛してるって言って!」←笑う

アルバムのハイライトを飾る#9”水曜日の嘘”は、これまでのpreadiaが得意としてきた言わば専売特許のエモいパワーバラードで、同時に怜ちゃんあっきー帽子女によるサビ前のセリフが印象的な曲でもある。怜ちゃんあっきーのセリフは似合ってて可愛いんだけど、帽子女の部分だけは聴くたびに「フフッ」って笑う。あと地味にAメロのオルタナ風のギターがいい。正直、”クレオパトラ””水曜日の嘘”は頭一つ抜けてる印象で、この2曲は真っ先にライブで聴きたいと思った。

アルバムの後半は、メインボーカルの2人と桜子の歌で聴かせる王道バラードの#10”Addicted To Your Secret”、シングルの#11”禁断のマスカレード”、アイドルポップスの#12”Wake Up”、そしてシングル”Ms.Frontier”のカップリング曲である#13”Close to you”まで、時には悪い女から強い女、時にはOL女からめんどくせぇ女、時には不倫女から魔性女、そして時にはホテルウーマンから時空を超えてクレオパトラまで、様々なシチュエーションで十人十色の女を演じ分けるのが、このprediaというアイドルだ。

全体的に西海岸的な温かい匂いを感じるアルバムで、その温暖化現象の原因でもあるリード曲の”Hotel Sunset”以降は最後までテンションが持続して飽きさせない。なんだろう、いま思えば前作のメジャー1stアルバム『孤高のダリアにくちづけを』はテーマとして「歌謡曲」を押し出した、良くも悪くも一辺倒でチープなアルバムで(それはそれで良かった)、どうしてもリスナー層が限定されてしまうニッチな作品だったのも事実で、少なくともそれで売れる可能性は微塵も感じなかった。その前作と比べると、目的がシッカリした曲が多くて、メインボーカルの更に成長した圧倒的な歌唱力をはじめ、何よりもトラックやアレンジに「こだわり」を感じさせるようになったのが大きな違いで、それが各楽曲の説得力に繋がっていて、また辛気臭さが消えてより幅広い層に受け入れられそうな、とにかくバラエティに富んだアルバムとなっている。これ聴いた男はもれなくprediaという絶世の美女に跪き、そして「偶像」として崇めるに違いない。それこそアイドルとして売れる要素、その可能性とポテンシャル、そして何よりもメンバーの女子力という名の「ウーマンパワー」に溢れた会心の一作と言える。ホントに音の厚みが違いすぎる。これが「年の功」ってやつなのか!?

特に、”Fabulous””Close to you”という対照的な曲をアルバムの最初と最後に置くこの対比は、この『ファビュラス』の楽曲が持つ「フレキシブルさ」を表していると同時に、このprediaというアイドルが全女界を代表するアイドル、その証明でもある。つまり、普段のように1曲目から聴いても紛れもないprediaだし、ケンドリック・ラマー『DAMN.』みたいに逆から再生しても100㌫prediaであると。これもうpredia=アイドル界のケンドリック・ラマーだろ。

自分の中でprediaって音源の予習とかなしでライブ観ても全然楽しめるアイドルだと思ってたけど、今回のアルバムだけは音源を聴いてから、曲を覚えてからライブに行った方が良いです絶対に。それくらい本気度が凄い。今回どの曲もライブで盛り上がりそうな曲ばかりだし、しかもprediaの曲ってライブで更に化けるから、俄然来週のライブが楽しみになってきた。でもって、タイプA付属のライブDVDを観たんだけど、やっぱこの頃の髪型いいなら子。ついでに、ら子推しとしてちょっとした愚痴を言うと、今回どの曲でも沢口けいこがスゲー優遇されてて、正直ら子推しからしたら沢口けいこは歌割りのパイ的な意味で敵対勢力以外ナニモノでもないんだけど。

ファビュラス(Type-A)
predia
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【11/23】 predia 7th Anniversary Tour@日本青年会館ホール

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先月、BAND-MAIDのお給仕に帰宅するちょうど一週間前に、「桜子が可愛い」という風の噂に誘われて、そんな成り行きでバンドメイドの「前座」として初めてprediaのライブを観た。その一ヶ月後、奇しくもバンドメイドのツアーファイナルの前日にprediaの7周年ツアーのファイナルが日本青年館ホールで開催されるという情報を聞きつけ、そんな成り行きで再びバンドメイドの「前座」としてprediaのライブに行ってきた。

…と、レーベルメイトでもあるバンドメイドとprediaの二連続ライブ、つまり桜子→彩ちゃんで回せる事に喜んでみたはいいものの、そもそも日本青年館ホールってどこやねんと。色々とググって拠点の品川から渋谷まで行って銀座線に乗り換えて外苑前駅に何とかしてたどり着いたのも束の間、駅を出るとやけに大勢の人でごった返してて一体何事かと思ったら、どうやら神宮球場でヤクルトのファン感(ラグビーも?)が終わったタイミングだったらしく、「へー、ここが後輩たちが「神宮制覇」した大学野球の聖地か・・・俺すごい」とか思いながら、その後輩たちが成し遂げた偉業をよそに、クソみたいな先輩は隣の会場で平均年齢28歳の場末アイドルのライブを観てブヒってる構図…クッソエモい。

今日のツアーファイナルは公演直前でsold outしたらしく、先月の名古屋公演同様にsold out公演を連続で観られたのはラッキーかもしれない。で、発券してみたら2階席で、ホールの2階席と言ったら今年解散した℃-uteの数年前のライブで観た景色を思い出してちょっと懐かしくてエモくなったと同時に、まさか数年ぶりに再びアイドル現場復帰するなんて思いもしなかった。

5時開演。けたたましいドラミングがド派手に鳴り響く、それこそ映画『バーレスク』顔負けのSEをバックにステージの幕が開かれると、大人アイドルならではのセクシーなダンスを披露する。本日は流石にホール公演だけあって、階段や照明などのギミックを織り交ぜた立体的なステージ構成で、一曲目を飾る新曲の”Ms.Frontier”から、その高低差のある左右にも広い臨場感溢れるステージをメンバー10人で余す事なく、伸び伸びとした圧倒的なボーカル&ダンスパフォーマンスで埋め尽くしていく。ハッキリ言って先月のライブハウスで観たのとはもはや完全に別物だった。本当に先月と同じアイドルを観ているのか?と錯覚するほどだった。と言うより、これが完全体prediaというか、「ホールのpredia」こそ彼女たちのパフォーマンス、そのポテンシャルや魅力を120㌫引き出すことができる最高の舞台なんじゃないかって。例えばライブハウスだとどうしても10人の魅力を持て余してしまうのだけど、ホールとなると10人が10人の力をフルに開放できる余裕があった。本来、この形このステージ構成こそprediaの理想であり、なんだろう、大袈裟じゃなしにこんなん見せられたらもう二度とライブハウスで観れなくなるレベル。幕開けから完全に映画『バーレスク』の世界観で、完全にキャバレーのソレだった。

確かに、2階席からステージは遠い。事実、推しメンの桜子が豆粒に見えるくらい。しかし、上から見下ろす立体感溢れるステージは一種の壮観さすらあって、メンバー1人1人がどこにいるのかも把握できるし、10人もいれば誰かサボってる奴が居そうなもんだけど、驚いたのはそれが一人もいなくて、むしろ揃っていて、この10人で繰り広げるプロフェッショナルなフォーメーションダンスは壮観を超えてもはや芸術の域に達していた。引き締まった太ももとかふくらはぎの絶妙なプックリ具合からも分かるように、もはやprediaメンバーのフィジカルと引き締まった体幹は「ジョジョの女」としか言いようがなかった。ジョジョの話でちょっと面白いのは、同事務所の菜々緒がこの度のジョジョとブルガリのコラボ商品の広告塔(SPUR参照)になってるところで、いわゆる「日本一のジョジョヲタ」的には「この財布を桜子にプレゼントしたらどうなるんやろ・・・」って一瞬でも思っちゃったんだからしょうがない。だってキラークイーンって桜子が好きなハムスターを擬人化したようにも見えなくもないし。とにかく、今のprediaは間違いなく「いま最もカッコイイアイドル」だ。

predia俺的推しメンランキング
1位 桜子
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2位 怜ちゃん
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3位 ルミナ
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理由:尾野真千子なのに年下

4位 あっきー
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理由:相互フォロー

あらためて、やっぱりprediaのダンスには℃-uteを彷彿とさせるフリがあったりして(まさかと思ったらやっぱり竹中夏海先生だったというオチ)俄然ドルヲタ回帰を再確認しつつも、やっぱりアカネとルミナ、そして桜子の歌はprediaの大きな武器だと思った。アカネがこの広い会場のオーディエンスを一口で飲み込むような凄んだ歌声を披露すると、今度はルミナが柔軟性のある可憐な歌声を聴かせる。この二人の何が凄いって、これだけ歌えるのにダンスも一切手を抜かない、むしろ歌ってないメンバーよりもキレのあるダンスを披露していて、特にルミナのダンスに対するこだわりと歌に対するこだわり、それぞれの「こだわり」に一切の妥協を許さない意識の高さには只々驚かされるし、なんだろう、ルミナがセンターでパフォーマンスしてる時の安心感ったらなくて、なんだろう、端的に言ってルミナあってのprediaみたいな、もはや「尾野真千子なのに年下」という僕のルミナに対するイメージがいい意味で覆された。今日でルミナが俺的推しメンランキング3位に躍り出たわ。

今年でprediaは7周年ということで、MCもそれに伴う昔話があった。まず林が「新規は桜子と3年一緒に住んでいたこと知らないよね?」という話に対して桜子が「その話誰も興味ないからwww」とバッサリ切ったのと、当時はあっきーとアカネが副リーダーだったらしく、帽子女こと沢口けいこが腐ってた時代(6年前)にアカネとあっきーに説教された時のモノマネとか、新規的に驚いたのは「キャラ設定がヤベーやつ」ことまえだゆう通称ちゃんころぴーが三年前に途中加入したメンバーだったことと、そのちゃんころぴーとprediaメンバーの初対面の時のちゃんころぴーの挨拶を桜子がモノマネしてそれがソックリ過ぎてウケた。

あと衣装チェンジした時に怜ちゃんの衣装が肌着になっててエッチだったのと、あっきーの衣装が可愛くて、あっきーの「この可愛さで年上」という「尾野真千子なのに年下」に匹敵するギャップ萌えが凄かったし、他が斜め上にトガリすぎてる分アッキーの「正統派」っぽい雰囲気はマジ癒し。他にもルナルナとか完全にアイドル版上沼恵美子みたいなお笑い要員だし(上ルナ恵美子)、林とか推せる要素が皆無だし、なんだろう、prediaのライブは2回目なのに見る度に推しメンが増えていくのがまた面白くて、それってつまりメンバー10人十色の個性とキャラが立っている証拠でもあって、そういったメンバーの魅力とパフォーマンスが絶妙に噛み合ったツアーファイナルだった。それでもやっぱり桜子の面白さが一番推せる。だって桜子ってモノマネ上手くてツッコミも上手いのに歌も上手い、でもちょっとダルそうにしているダンスとのギャップが℃-uteのマイマイさんみたいでやっぱ桜子サイコーに推せるってなった。やっぱこのマイルドヤンキーみたいな感じがサイコー。でもつい最近髪型を変えたみたいで、ちょっと前のロングの髪をかき揚げる仕草に惚れた身としてはちょっと残念だったけど、これはこれで似合ってるから別に。あと、遠目から見てもちゃんころぴーのスタイルは本家の朝比奈彩を超えてたわ。

あらためて、ちょっとどんでもないもん見せられた感あって、そもそもこのホールのステージ構成と演出でライブすること自体初めてなことだとしたら、いつもと違う本格的な魅せるステージングで年齢的にも体力的にも未知な所もなくはなかったハズなのにも関わらず、実際に蓋を開けてみたらむしろ長年ホールでやってきたような成熟したベテランのパフォーマンスに感じたくらい、今日のステージングは驚くほど板についていたし、もはやプロフェッショナルさすらあった。というより、結成7年目の節目にして初めて100㌫のパフォーマンスを見せたんじゃないかって。勿論、普段のライブから100㌫だと思うし、そうあるべきだと思うけど、このホールではその100㌫を超える120㌫のprediaを見せつけられた気がする。この路線極めたらちょっと凄いことになんじゃね?って思うくらい、むしろ8年目にしてここからが始まりのスタートを見つけたような、それこそ、「これまでのpredia」と「これからのpredia」と言うように、つまり「過去のpredia」と「未来のpredia」を繋ぐ境界線上で行われた歴史的なライブ、その歴史的な瞬間を目撃したような気がした。なんだろう、例えるなら8年間修行した寿司職人がようやく自分の店を開いて表舞台に姿を現した感じ。とにかく、その歴史的な瞬間を生で体験できたのはラッキーだった。なお、来年のツアーファイナルは赤坂ブリッツの模様。

なんだろう、「平均年齢28歳」とかいういつ解散発表してもおかしくない、常にギリギリで崖っぷちのライブみたいな、常に毎回のライブが「ラストライブ」みたいな、つまり毎回のライブがX JAPANの『THE LAST LIVE』を観ているようなエモさすらあって、そういった意味でも、マジで「いま最も見ておくべきアイドル」の一つと言えるし、このprediaこそ本当の意味で「ラストアイドル」だと思う。


まぁ、こうやって文字で書き起こすよりも、本日のツアーファイナル公演のHD映像をyoutubeで期間限定公開するという、クソ事務所らしからぬことをやってるので、少しでも気になった人は観るべきだと思うよ。正直、期間限定と言わずにって感じなんだけど、せめて今年いっぱいまでは公開してくれたら嬉しい。あと、改めてこれ見て思うのは、いくらニコニコで生放送してるからといって、やっぱ「ニコ生」とかいうガチのオワコンサイトの固有名詞はMCで出さないほうがいいと思った。そういうのがあると、「あっ、これ映像化されないんだ...」って察してしまうから。あとルナルナの7周年ネタとか色々とカットされてる。ともあれ、今回のライブ映像公開は神事務所としか言いようがなかった。来年の名古屋クワトロ公演も多分行くわこれ。自分の誕生日近いし(謎理論)。

最後に、ちょっと面白いと思ったのは、今日のライブに横浜DeNAの石川選手が観に来てたらしくて、阪神フアンの自分的には「DeNA...阪神...クライマックスシリーズ...泥仕合...うっ、頭がっ...」ってなった。しかも打席に立つ時の選手登場曲にprediaの曲(2曲も)流しててクソ笑った。

【10/8】 predia 『7th Anniversary Tour』@名古屋SPADE BOX

「今、prediaとかいう場末アイドルが面白い(らしい)」

そもそも、来週の日曜日にBAND-MAIDのお給仕を控えている僕が、何故prediaとかいう「平均年齢28歳」の場末アイドルのライブを観に行ったのか・・・?その答えは単純で、なにやら風のうわさで「prediaとかいう場末アイドルに桜子とかいうクソ可愛い子がいるらしい」と。その真相を探るため、我々藤岡探検隊はprediaの結成7周年を記念したライブツアーの名古屋公演が開催されるSPADE BOXへと向かった。

ところで、いわゆる「日本のアイドル」っていうと、世界的に見ても低年齢化が著しい非常に特殊な市場で、それこそティーンネイジャーのアイドルなんてザラだし、逆に10代がいないアイドルグループを探すほうが難しいかもしれない。しかし、このprediaとかいうもはや「アイドル」と呼んでいいのかすらわからない自称アイドルは、その日本特有のアイドルシーンの流行と逆行するように、無論メンバーに10代は1人もおらず、むしろ逆に「ちょっと待って、30代のBBAおるんやけどwww」というツッコミ待ちみたいな、「平均年齢28歳」「可愛いだけじゃ物足りない。大人の遊び場へようこそ」をキャッチフレーズにした10人組の場末アイドルだ。ちなみに、本日は昼間に開催される1部の「welcome party」と午後に開催される2部の「7th Anniversary Tour」とあって、その辺の二部構成的な感じは「日本のアイドルらしい」かもしれない。

本日の会場となるSPADE BOXは、翌週にBAND-MAIDのお給仕が開催されるダイアモンドホールと同じビルの地下にあるライブハウスだ。自分は一週間前くらいにチケ取ったらBの二桁台で、開演15分前に会場入りするとフロアはほぼ満員で、後にこの公演はソールドアウトしたことが分かった。SPADE BOXは少し変わった形をしたライブハウスで、会場の雰囲気というかムード自体は悪くない。言わずもがな、客というかアイドルなんで客のドルヲタは9割というかほぼ全員と言っていいほどが男で、さすがに「平均年齢28歳」のアイドルだけあって、年齢層は比較的高めだが、想像するよりは高くはなかった。そうこうする内に、開演時刻となる5時30分を迎える。

それこそ映画『バーレスク』ばりのド派手なブラスを擁したオープニングSEをバックに、それぞれのカラーに扮した衣装を身にまとった総勢10人のメンバーがぞろぞろとステージに現れる。あっ、言い忘れていたが、僕はprediaの曲をほとんど聴いたことない。はっ、そんなことより桜子だ。僕は「桜子どこーーーーーー???」と必死でステージ上を見渡す。すると、ほぼ全員が伸長160超えてるんじゃないかってくらいモデル並にスタイルグンバツなメンバーの中で、一際小柄なメンバーが一際可愛いオーラを放っていた。それが・・・「桜子だ」。僕は「桜子可愛いよーーーーーーー!!俺の桜子ーーーーー!!」とばかり必死に桜子を目で追った。

ここで、ふと我に返ってprediaのパフォーマンスを見ると、どうやらこのアイドルらしきナニカにはメインボーカルが二人いて、その二人のアイドルらしからぬ超絶場末アイドル的な歌唱力を中心に楽曲を展開していくようだ。そのメインボーカルを務める二人とは、黒髪ショートの湊あかね尾野真千子似の村上瑠美奈だ。もしこのprediaを「アイドル」と仮定するなら、恐らくこの二人の歌唱力を超える「アイドル」は誰一人として存在しないだろう。その歌唱力は、あの℃-ute鈴木愛理ですら凌駕する一種の凄みを感じさせる。それくらい、ちょっと引くくらいの生歌の上手さにまずド肝抜かれるというか、この二人の歌がprediaの最大の武器であるのは確かで、というのも実はあかねBiSHチッチも在籍するボーカルユニットNATASHAのメンバーでもあることから、その歌唱力は既に業界内でも折り紙つきだ。比較的低音寄りのパワフルな歌声を見せるあかねに対して、尾野真千子似の村上瑠美奈は高域を得意とした歌声で、それぞれ苦手な部分を互いに補っている、まさに「ツインボーカル」と呼ぶのがシックリくる。

だいたい3曲終えた所で、MCに入ってそれぞれメンバーが自己紹介を始める。客側から見て右から1人づつ挨拶をしていくのだけど、面白いのは、「平均年齢28歳」なのにも関わらず、いわゆる普通の日本のアイドルグループにありがちな、ちょとしたユニークなキャッチフレーズを言ってそれに対してヲタがレスポンスを贈るという、至極「アイドル」然とした自己紹介してて驚いたというか笑ったというか、笑いながら「こいつら平均年齢28歳なんだよなぁ・・・」って思った。けど、朝比奈彩のパチモンみたいな小鳩ミクもビックリのキャラ作りしたやべーやつをはじめ、他のメンバーがそれぞれキャッチフレーズを考えて自己紹介する中で、唯一推しの桜子だけはキャッチフレーズがなくて、「桜子で~す!」の一言で自己紹介を終わらせる桜子マジで推せるってなった。いやいやいや、このちょっとサバサバツンツンした感じというか、ちょっと小生意気そうな桜子の感じめっちゃ推せるやんと。

prediaの楽曲面の印象としては、なんだろう、自身で「歌謡曲」と謳うだけあって、いわゆる90年代のJ-POP的な歌謡ポップスと近年のモー娘。やハロプロ界隈でもお馴染みのEDM風のダンス・ミュージックをかけ合わせたような、それこそ元℃ヲタ的にはどこか妙に懐かしさを感じる曲調が多かった。もしやこれ今年の6月に℃-uteが解散してからprediaに流れたヲタって結構おるんやろなって(それ俺やん)。特に、3曲目に演った”壊れた愛の果てに”なんかは、聴いた瞬間に「あ、これ好きなやつや」ってなった。あと新曲の”Ms.Frontier”も好きな感じだった。こうやって、prediaの曲を知らない人間でも「あ、これいいな」と感じる曲はどこかにあるので、なんだろう、prediaを知らない人でも近所の場末のガールズバーに行くような軽いノリで楽しめる懐の広さは全然あります。

また何曲か演った後に、桜子とメインボーカルの二人の3人だけステージに残ってMCを始める。僕は「え、桜子とメインボーカルの組み合わせって想像できなさすぎだろ」と。メインボーカルの二人に給水を催促されると桜子は「大丈夫っす」と言う。水は飲まない主義、そんな桜子も推せる。そして、この三人でバラード曲を披露する。僕は「ちょっと待って、このアイドル界最強のツインボーカル相手に桜子まともに歌えんの?」って心配を他所に、桜子prediaの心臓部であるツインボーカルに決して引けを取らない歌声を披露する。僕は「はい推せる」と。大袈裟じゃなしに乃木坂46にいてもおかしくない可愛さを持ちつつ、なお且つ乃木坂46にはいない歌唱力を誇る桜子マジ推せると。マジで桜子だけ実質「独り乃木坂」やんと。いやホントに桜子が乃木坂に取られなくて良かったはホント。あの風のうわさは間違いじゃなかったんだと。

そのバラードが終わると、今度は3人が袖にはけて残りの7人が再びステージに降臨する。すると衣装が個別カラーから、よりセクシーさを強調したバラ色の衣装に衣替えし、最年少の沢口けいこは何故か小さい帽子を装着していた。しばらく7人でダンス・パフォーマンスを続けると、再び先ほどの3人も衣装チェンジして合流。なんだろう、こうメンバーが10人もいると「推し」以外にも「二推し」を作りたくなるのがドルヲタの性ってもんで、「一推し」の桜子に次いで目で追っていたメンバーこそ”れいちゃん”こと青山玲子だった。あの”れいちゃん”の鎖骨と背中の開いた衣装は推せる。でもあとで”れいちゃん”が自分より年上だって知った時は「嘘やろ?」ってなったし、あの桜子ですら2個下とかちょっと驚いた。これが「平均年齢28歳」の底力なのか・・・?つよい。

現場のノリは完全にいわゆる「日本のアイドル現場」のソレだ。しかし、日本のアイドル現場でお馴染みのサイリウムはヲタの全員が全員持っているわけではなくて、むしろ持ってる奴のが少数派だし、もちろん圧縮も推しジャンもリフトもないし、比較的安全かつ自由にそれぞれ楽しんでるような現場だけど、曲間のコールやレスポンスは物凄い声量と熱量でしっかりと盛り上がる。なんだろう、とてもメリハリのある現場だと思う。とは言え、今回のツアータイトルにもあるように、7年選手のベテランだけあって、さすがに濃いヲタが付いているなとは感じた。

prediaのMCは、もはやちょっとした「女子会」状態だ。どうやら昨日の大阪公演の時に、桜子は温泉に行きたかったらしく、他のメンバーに「温泉行こ?温泉行こ?」と1人づつ聞いて回ったけど、結局コンビニの列に並んでる時に温泉どうでも良くなった推せる話に始まって、誰かが大浴場に入ろうとしたら誰かがタオルで下半身は隠してるのにおっぱい丸出しだった話とか、ホテルの話とか、大人セクシーでありながら意外と笑えたりする絶妙なMCで、この辺はイマドキのアイドルには真似出来ない、まさに「平均年齢28歳」の本領発揮といった感じだ。

prediaのライブの見所は、衣装替えの他に、時に扇子を使った妖艶な大人パフォーマンスを披露したりするのだが、改めて考えるとこのキャパ400もないライブハウスの決して大きくはないステージに、総勢10人が前後左右に入れ代わり立ち代わりする器用なステージングは謎の壮観さすらあったし、それにしてもただただ感心するばかりだった。現に「あれ?桜子ステージ際に見切れてね?」ってなったし。確かに、もっとデカイ箱でやれば10人という数を活かしたパフォーマンスや理想的な演出ができると思うのだけど、それから先は「売れる」ことが最前提だ。

要所でMCを挟みながらも、その勢いと熱量は落とさず、むしろ勢いが増していく。気づけば本編ラストの曲。それが終わるとアンコール。するとメンバーが今度はツアーTシャツを着用して登場。桜子は大阪カラーのワイン色のTシャツを着て、そして髪型はポニーテールにしてきた桜子マジ推せるってなった。でもこう言っちゃあ何だけど、グッズのショボい感じも場末感すげえなって。とは言え、最後のMCで帽子被ってるやつが、本日の名古屋公演がソールドアウトしたのもあって、本気か冗談か「もうチケットが手に入らないアイドルになっちゃうかもよ」的なことを自慢げに言ってて、でも確かに今日のパフォーマンスには、その言葉の説得力が冗談じゃなしにあったと思う。

現にprediaには「売れる」要素が沢山揃っている。まずクソ歌えるツインボーカルで「歌えるアイドル」として売れる、朝比奈彩や泉里香のパチモンみたいなの擁するモデル並のスタイルグンバツの大人アイドルとして女子層相手に売れる、帽子被ったやつとキャラがやべーやつをAbemaTVのバラエティに出してB層に売れる、でもBiSとレーベルメイトになったから売れない、「平均年齢28歳」といういわゆる日本のアイドルと逆行するアイドルと呼ぶにはツッコミ不可避だからツッコミたくて売れる、そして最後は数撃ちゃ当たるAKB方式で、10人もいれば誰かに引っかかって推しメンにしたくて売れる、それこそ桜子にハマった僕のように。今の時代、色んなアイドルがおっていいわけで、現におるわけで、プロ野球でも30過ぎてブレイクする選手も稀におるわけで、つまり7年目の遅咲き場末アイドルがブレイクしてもいい時代なわけです。むしろ、そっち方が面白いやんと。だって皆んなそろそろ普通のアイドルには飽きてきた所でしょ?・・・とにかく、桜子には一生こんな小さな箱でくすぶらせるわけにはいかん。ということで、prediaのメンバーと同年代のアラサードルヲタは全員prediaを推せ、もちろん「一推し」や「二推し」じゃなくていい、「三推し」や「四推し」でいいからprediaを推していけ。場末アイドルは同年代の俺たちが支えたらなアカン。でも桜子だけは推すな。桜子は俺の推しメンだから。

気づけば桜子にどっぷり気持ちが行き過ぎて、来週のBAND-MAIDのお給仕に頭が切り替えられなくてヤベえ。つまり、「桜子」から「彩ちゃん」への切り替え、すなわち「推し変」が上手くできるか?今はその三角関係の中で、僕の心は猛烈に揺れている(えっ)。とか言って、今日のライブ帰りに来週のダイアモンドホールと来月の新木場発券したらクッソ良番で、なんだろう、俺レベルのインターネットスーパーレビュアーになると良番引き当てちゃうだなって。ダイホはガチで「最前中の彩前」狙えるし、新木場は二桁後半の番号で、漫画『キングダム』で例えると主人公の信率いる飛信隊が置かれる持ち場みたいな、恐らく3,4列目が狙える前線で、もうこの日はリアル信になって激戦が予想される前線でバンドメイド軍を指揮するしかねーわ。でもちょっと待って、実はこのBAND-MAIDの新木場ツアーファイナルの前日にちょうどprediaのツアーファイナルがあって、これは木曜日に早乗りしてpredia(桜子)→BAND-MAID(彩ちゃん)で回すのも全然アリだなって。しかもワンチャンprediaのメンバーというか桜子がレーベルメイトとしてBAND-MAIDのツアーファイナルに招待される可能性もなくはないと考えたら、これもう秘伝の魔彩ジャンプは関係者席にいるかもすら分からない桜子に向かってやるしかなくね?(頭おかしい)。なんでもいいけど、ついでにZepp公演も良番ください。

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