Welcome To My ”俺の感性”

音楽のレビューというか感想をてけとーに書き殴るブログです。

tricot

℃-ute解散がショック過ぎるので更新停止します

tricotのイッキュウ中嶋がソロデビュー始動!

かつお

ぼくかつお「お~い中嶋~!野球しようぜ~!ついでにヒロミ・ヒロヒロソロデビューしようぜ~!」

音楽メディア「tricotのメンバーがソロ活動開始!」

ぼくかつお「おっ、遂にヒロミ・ヒロヒロソロデビューキターーー!?」

音楽メディア「中嶋イッキュウがソロデビュー!」

ぼくかつお「ファッ!?」

イッキュウ中嶋「このあと3時半からユーストやります」

ぼくかつお「一体どこに向かってんだコイツ・・・」

イッキュウ中嶋「デビュー曲のMVアップしました」

ぼくかつお「しゃあない、聴いてみるか・・・(ポチ)」




ぼくかつお「イッキュウ中嶋が川本真琴、椎名林檎みたいなサブカルクソ女化してるやん!」

ぼくかつお「でもちょっと待てよ?冷静に聴いてみると思いのほかイケるんじゃあないか・・・?」


転載

今年に入って『KABUKI EP』を発表したばかりの爆裂ガールズトリオtricot、そのギター/ボーカルのイッキュウ中嶋がソロ活動を開始した。今年に入ってからというもの、遺作となった『★』をリリースしたデヴィッド・ボウイプリンス、そして新作の『Love, Fear and the Time Machine』で漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の世界に入門してきたRiversideのギタリストピョートルが相次いで亡くなり、個人的にヘラって意気消沈してたところに、たまたまイッキュウ中嶋のブログを覗いてみたら、新年の挨拶に「磯野、野球しようぜ」とかいう文字が入ったクソコラ画像みたいな上記の写真を発見して、それが自分が作ったカツオのクソコラ画像に対する回答という名の私信に感じて、なんかちょっと元気が出たというか、ちょっと笑わせてもらったナニがある。

話を戻して、イッキュウ中嶋のソロデビュー曲的なナニかについてなんだけど、まずはこのMV、ザックリと言ってしまえば「イッキュウ中嶋が真夜中の東京を歩きながら歌う」という至ってシンプルなMVで、そういえばきのこ帝国”クロノスタシス”がこんなMV撮ってたなーとか思いつつ、唯一違うのはきのこ帝国の佐藤千亜妃はソロ活動みたいな事はしてるが、ソロデビューは(まだ)していないという点か。その格好も歌舞伎町にある場末のスナックの姉チャンがへべれけになって、深夜の街をふらつく酔っぱらいにしかみえなくてウケるんだけど、というより、これはもうイッキュウなりに椎名林檎の”歌舞伎町の女”を表現したMVだ。で、そんなことより肝心の曲はどうなの?っつー話で。

この曲のタイトルは”sweet sweat sweets”、その曲調は端的にいうと初期の椎名林檎リスペクトな、それこそMVのコンセプトとも言える”歌舞伎町の女”の世界観を経由したオルタナ風のJ-POPで、本家のtricotとは一線をがした、いわゆる”歌モノ”を披露している。言わずもがな、イッキュウ中嶋の歌声や歌唱法には林檎や川本真琴ほど人を惹きつけるカリスマ性やサブカルクソ女界を牽引する”アイコン”としての魅力はない。そもそも、イッキュウって「tricotの中嶋イッキュウ」だからここまで注目されているキライもあって、逆にそのイッキュウ中嶋がバンドから離れて一体ナニを表現しようというのか、その一人の表現者としての第一歩がこの曲なんだろう。

ソロプロジェクトといえば、あのDIR EN GREYですらボーカルの京がsukekiyoやったりしてるわけで、ソロ活動自体別に珍しくもなんともない出来事なのだ。当然、フアンの中には「(tricotがイケイケの今なのに)時期早尚なんじゃあないか?」、つまりソロ活動によって本家のトリコが蔑ろになってしまうんじゃあないか?と不安を憶える人も居るだろう。しかし、それについては既にイッキュウ中嶋が「TRicotSKISKIだから無問題」的な声明を発表しているので、そこは安心していいハズ。むしろ、私はむしろ逆で、これからソロで経験する事が本家のトリコにどのような影響を、どのような相乗効果を生み落とすのか、今からワクワクしんがら前向きに捉えるべきだろう。トリコでは見れない、イッキュウ中嶋の新しい才能、そして様々なアーティストとのコラボレーションに期待したい。

本当に面白いのは、昨年にきのこ帝国の佐藤千亜妃が新作の『猫とアレルギー』の中で「#椎名林檎の後継者なの私だ」宣言をしたこと、それに対して「ちょっと待った!」をかけるの如し、イッキュウ中嶋が「#いやいや椎名林檎の後継者なの私だ」をやってのける展開は普通に面白すぎる。

【祝】Apple Musicサービス開始!

2015年6月30日、日本では7月1日、遂にApple Musicのサンビスが開始された。そこには、新しい音楽の未来が広がっていた。

さて、近頃はゴネ得ババアもといアメリカの歌姫テイラー・スウィフトと収益についてアツいプロレスを繰り広げていたApple Musicさんだが、この日本でも何事もなく無事にサンビスが開始されたということで、さっそくApple Musicを使ってみた。まずApple Musicを利用するには、初めにクレカの登録もしくはitunesの残高が980円以上ある人しか利用できないという若干ハードルを設けており、サンビス開始から三ヶ月間無料なのにも関わらずバリバリ課金させる前提のApple Musicさんだが、まぁ、それは仕方がないとして、とりあえずどんな音楽が配信されてるのか、一番に気になる所だ。手始めに当ブログでもお馴染みのスティーヴン・ウィルソンANATHEMA率いるPost-Progressive勢をチェックした結果、当然のように最新作以外のほぼ全アルバム配信されてて素直に驚いたというか、「海外の人はこんなバケモンチートツールを数年前から日常的に使ってたのか・・・」みたいな、なんかスゲー時代というか世界に取り残された感あったし、それこそ「音楽界の夜明けぜよ...」的な坂本龍馬もビックリの衝撃を受けた。でもなにか足りないことに気づいた、ANATHEMAがソニー傘下のMusic for Nationsからリリースした『Judgement』『A Fine Day to Exit』『A Natural Disaster』、通称Fine Days 1999 - 2004だけピンポイントで配信されてない!ソニー許すまじ!

JDAとABCのトップソングに連なる月光花とイエスを見たyasu→「俺たちはバラードバンドじゃない!」

勿論、洋楽はほぼほぼ揃ってる。それなら邦楽およびV系界隈はどうか調べてみた。まず驚いたのは、Janne Da ArcAcid Black Cherryがほぼ全アルバム、ABCに至ってはカバーアルバムまで配信されてたのは予想外だった。Janne Da Arcはまだしも、というかJDAはエイベが仕掛けた国産定額制ストリーミングサービスAWAの広告塔になってたから、てっきりAWA独占かと思ってた。それよりも驚いたのはABCの方だ。イメージ的に、yasuってこの手のサンビスにどちらかと言えば否定的な人間だと思ってたから、余計に驚いたというか、やっぱJanne Da Arcyasuって本当にリスペクトできる存在だなって、考えが改まった。しかもka-yuのソロプロジェクトであるDAMIJAWkiyoのソロ・アルバムまで配信されてるってんだから、ジャンヌメンバーには本当に頭が上がらない。だってさ、腐っても一応は海外でも活動しているDIR EN GREYXなんかは一切配信されていないし、やっぱ俺の中でDIR EN GREYJanne Da Arcを超えることはないなって、この出来事からも再認識した次第だ。正直、Xに至ってはヨシキがツイッターで「俺たちは世界で人気だぜ!」みたいなハッタリかましといて、こういう音楽シーンの動きには全く疎いから俄然日頃の発言に説得力が生まれないというか、しかーし、X JAPANの約20年ぶりとなる新作の発表コメントに→YOSHIKI「今後音楽がストリーミングに移行していく中、なぜフルアルバムが必要なのかと考え...」とあって、これから日本にも『大ストリーミング時代』がやって来ることをきちんと理解してるみたいだから許した。ついでにX JAPAN主宰の『Xフェス』『救世主復活』させたらもっと許す。とは言え、楽曲を配信するor配信しないなんてのは所属レーベルの方針だってのは百も承知だし、配信しているアーティストが偉いだとか配信してないアーティストがダメとかの話ではないけど、それでもやっぱり配信してないアーティストってちょっとダサいと思う。皮肉なもんで、活動休止状態のJanne Da Arcが定額制に積極的な未来志向を持ったバンドで、今現在活動中のDIR EN GREYが旧来志向であるという逆転現象は何とも皮肉な面白さしかない。というか、むしろV系みたいなバンギャ主導のニッチな界隈にこそ、定額制ストリーミングを積極的に使ってパンピーを引っ張って来るべき、そういう時代だと思うんだけど。ともあれ、やっぱりJanne Da Arcがナンバーワン!林LOVE!


もう一つ気になったのは→「CDはもうダメでしょ」の名言で知られる椎名林檎の動向で、それが物の見事に配信してなくて正直「ん?」ってなった。まさかあんな発言しといて配信なしとか→「なに?日出処のジャケみたいにテイラー・スウィフトごっこでもしてんの?lol」って、あの発言からこの動きはちょっと説得力に欠けるなって、ちょっと皮肉交じりに小言を言いたくなった。とは言え、何度も言うけど配信するしないはアーティストの意向というより各レーベルの方針でしかなくて、実際に大手のソニーはApple Musicに楽曲提供しないことを以前から表明していて、事実ソニー系列のねごとは一曲も配信されていなかった(LINE MUSIC独占?)。しかし近い世代のtricot赤い公園tricotに至ってはシングルを含め(つまりヒロミ・ヒロヒロ作曲のダイバーまで!)最新作やEP含む全アルバム配信していてサスガだなと関心した。意外だったのは相対性理論が全アルバム配信してた事(さすが俺たちのえつこ!LOVEズキュウウウン!!)。で、今年メジャー移籍組のShiggy Jr.きのこ帝国はメジャー移籍後の最新シングルのみ配信されている所を見るに、やっぱり以前まで所属していた各レーベルに大きな権限があるのだと理解できる。最も関心したのは、tricotに至ってはいち早くApple Musicを利用したライブの宣伝をツイッターに投下していて、それは「今なら無料だから予習してライブに来てね」という趣旨の話だ。個人的にタイムリーな話になるんだが、おいら、今年に入ってtricotのワンマンライブを「音源の予習ができなかったから」という理由でチケを発券したにも関わらず行かなかった、という苦い経験がある。つまり、もしApple Musicのサンビス開始があと数カ月早まっていたなら、このようにApple Musicで音源を予習してtricotのワンマンを観に行ったという、そんな"もう一つの未来"もあったかもしれないわけだ。しかし、このApple Musicの登場によって、もう二度と僕のような過ちを犯す人はまず大幅に軽減されるだろうし、CDは買わないけどApple Music含む定額制音楽サンビスで音源を聴いて、そして気に入ったからライブへ足を運ぶ(運んでみよう)とする、この【CD→ライブ】という一連の流れこそ新時代の音楽体験、この【CD→ライブ】への移行こそ今後の主流となってくるのではないか?というお話。というより、このやり方が新時代を迎えた日本の音楽シーンで、バンドおよびアーティストが生き残っていく唯一の方法なんじゃあないかって。これも皮肉なもんで、椎名林檎の影響を受けた赤い公園tricotが常に邦楽界の最先端を歩んできた椎名林檎を追い抜いて、既に定額制音楽サービスを駆使した最先端の音楽活動を始めている、この逆転現象は皮肉と面白さしかない。だから今の若い子やキッズは、椎名林檎ねごとよりも、tricot赤い公園のライブに、それこそ上記ツイートのライブに率先して行ってやって欲しい。そして、他でもないこいつらが新時代の音楽シーンに生きる最先端のバンドだって、そう信じてサポートしてやって欲しい。さすれば君は、晴れて俺たちペリー提督率いる黒船団の新たな一員として仲間入りを果たすだろう。まぁ、それは冗談として→そんな事よりテメーらApple Musicヒロミ・ヒロヒロ”ダイバー”を聴いて萌死ね!

おいら、『創作の価値』なんて小難しい話ができるほど頭が良くないので、その辺の議論は知識人に任せます。一つ要望を挙げるとすれば、プレイリスト機能を使って『◯◯の曲で打線組んだ』シリーズ作りたいんで、プレイリストをブログに埋め込みできるようにして欲しい。ともあれ、これからは配信していないアーティスト=時代遅れのダサいアーティストみたいな角印を押されかねない時代になってくるんじゃあないかって。だから今の林檎、ちょっとダセーなw そしてソニー、やっぱりダセーなw

【5/18】 赤い公園 『マンマンツアー 2015 初夏 ~迫る!初っ夏ー!』@名古屋CLUB QUATTRO

マンマンツアー 2015 初夏 ~迫る!初っ夏ー!

そろそろ巷で赤い公園は津野米咲が亀田誠治とつるんで"椎名林檎ごっこ"し始めてから終わった」という声が聞こえてきそうな、そんな赤い公園の約半年ぶりとなるマンマンツアー『マンマンツアー 2015 初夏 ~迫る!初っ夏ー!』を名古屋クワトロで観てきた。

まさか、昨年の歴史的名盤猛烈リトミックをリリースして以降、今年に入って新曲も発表されぬままツアーに突入するとは思っても見なくて、月曜パーソナリティを務めたANN0も俺たちの池田智子に追いやられるような形で降板したりと、「こいつらマジで解散すんじゃネーの?」みたいな雰囲気すらあって、むしろ今解散したらガールズ・ロック界のちょとしたレジェンドになれそうだし、万が一解散するならドラマーのうたこすtricotに明け渡してくれれば万々歳だよなって。まぁ、それは冗談として→とにかく今年の赤い公園は、あの『猛烈リトミック』を作った赤い公園とはまるで別人のようなニートっぷりを見せつけていた。そんな沈黙期間が続く中、突如発表された今回のツアーというわけで、一言でツアーと言ってみても、先述のとおり新曲を発表したわけでもないし、つまり「一体ナニを目的としたライブなのか?」が甚だ疑問な所で、自分自身なんでチケット取ったんだろう・・・って、チケを発券してからふと思ったりした。むしろ逆に、予想できないからこそ面白いことやってくれるんじゃあないか?と前向きに考えられなくもなくて、そんなドキドキ・ワクワク感をもってライブ会場へと向かった。

まず前回のツアーとは違って、今回のツアーは7時半開演とのことで、これは素直にありがたい(でも500円値上がりしてる)。で、自分は開演15分前に入場したのだけど、すると前回の公演と比べると明らかに客入りが悪い事に気づく。まさかこのままフロアの中央がスッカスカのまま開演するわけないよな?という心配を他所に、ちょっと寂しい客入りのままメンバーが登場。気になるオープニングを飾ったのは、なんと意外や意外、フロントマン佐藤千明をはじめバンドのエモーションが暴発する名曲”ふやける”で、本来ならばライブ終盤のハイライトを飾る場面で演奏するこの曲を一発目に持ってくる所からして、このライブは「そういう(通常の)ライブじゃないですよ」というメッセージを暗に、佐藤千明津野米咲によるツイン・ギターが解き放つケタタマシイ轟音に乗せて会場のフアンに肌で伝える。そのまま佐藤千明はギターを抱えながら、その流れで”サイダー”を披露する。三曲目は恐らく最初期の曲だと思う。それ以降も、いわゆる白盤から”血の巡り””ナンバーシックス””何を言う”を、いわゆる黒盤からは定番の”塊”や”透明”を、1stアルバムからは”交信””のぞき穴”、そして定番曲の”今更”を披露していく。前回は猛烈リトミックに伴うツアーで、当然アルバム曲が中心のセトリだったから、逆に今回のセトリは初期の曲で固めてくるかと思いきや、なんだかんだ終わってみると『猛烈リトミック』からは計8曲も披露していて、あらためて『猛烈リトミック』の曲が持つ柔軟性、その完成度の高さに唸らされた。中でも”108”の課題だった"タイト感"を意識的に合わせていた印象。

このように、一発目から”ふやける”という”まさか”の展開をはじめ、今回のセトリからも分かるように、初期中心のセトリで古参フアンにサービスするというわけでもなくて、それではこのライブの目的、目玉って一体ナニ?っつー話で、その問に対する答えはツアータイトルの『初っ夏ー!』が大きな鍵を握っている。新旧の曲を織り交ぜた前半を終えると、ここで先ほどの『初夏』にちなんだ、パフィーやZONEなどの有名な夏曲をカバーするカラオケ大会が始まった。このカラオケ大会では、ドラマーのうたこすがハモリで参加したりと、良くも悪くも赤い公園らしいユッルユルなステージングを魅せていく。計3曲カバーし終えると、着席スタイルのまま”いちご”を披露し、そのまま後半戦に突入。後半戦は黒盤の曲を中心にダークに聴かせる。ここで再びブレイクを挟み、佐藤千明がステージの袖に姿を消したと思ったら、暫くするとアフロヘアー&サングラス姿で、それこそ平井堅のポップスターさながらの仮装でポップスターをカバーし始める。そのわけわからん光景を目の当たりにした僕→「こ、これが赤い公園の本性・・・だとッ!?」。ライブ終盤は本当にユルユルなステージングで、もはや僕みたいなニワカは来ちゃいけないライブだったんじゃあないか?って、もし今回のツアーで赤い公園を初めて観る人が居るとして、その人の気持ちを考えたら夜も眠れなくなりそうなくらい、前回のツアーで見せた研ぎ澄まされた硬派なライブバンドが、一転してモノマネ芸人と化していたんだ。自分は前回のツアーで(通常のライブ)を観ているので、これはこれでもう一つの赤い公園として楽しめなくはないけど、まだ赤い公園のライブを観たことがない人には、今回のツアーだけは個人的にオススメはしない。もし初めて観る赤い公園のライブがコレだと、例えば曲を聴いて硬派で根暗なイメージを持っている人に、赤い公園がただのコミックバンドあるいは文化祭バンドと勘違いさせる恐れがある。でもコッチが赤い公園の本性だとすると・・・。ともあれ、今回のツアーの集客が見込めないのはバンド自身で分かっていたはずだろうし、つまり観客の大半が赤い公園ガチ勢になる事を見越していたからこそ、このような通常のライブとは違った、悪く言えば内輪ノリでユルユルなライブを狙ってやったんだと思う。しかし”ユルすぎる”のも大概かもしれない。ガチ勢はそれで納得するのかもしれないが、初めて赤い公園を観た人に誤解させる危険性(リスク)も忘れてはならない。バンド側が「ウェーーーーーーイwwwwwwwww」とやるのが望みと言うなら、それはそれでバンドの意思だし、僕は一切否定しない。確かに、白黒盤の如くどっちでもやれるのは強みかも知れないが、裏表があるからこそヘタに誤解を生む可能性もあるわけで、とにかく赤い公園には昨今の邦楽ロック界に蔓延る”節操ないバンド”と同じ輩にだけはなって欲しくないんだ。それらはバンドにとって大きな損失を与えかねない。確かに、ANN0で培ったネタをライブに取り入れる試みは新しいし面白いかもしれないが、しかし見る人によってはスベって目に映るかもしれない。元リスナーとして、僕はこの(試行錯誤の末の)失敗をラジオで勘違いしちゃったパティーンとは思いたくない。勿論、何か新しいことをしなきゃフアンは増えていかないが、しかし初見の人が今回のライブを観てリピーターになるとは到底思えなかった。たかが知れているとはいえ金を取っているからには、それなりの"プロフェッショナルさ"を見せて欲しかった、というのが本音だ。

終始カラオケ大会みたいなノリで、リトミックのリードトラックとなる”NOW ON AIR”を最後に本編は終了する。間もなくアンコールを受けて再登場し、このツアーでフアンが期待していた待望の新曲”こいき”を披露。この新曲は、Bメロは初期相対性理論あるいはモーニング娘の”One・Two・Three”みたいな可愛げのあるリズム感、というより津野米咲の音楽的嗜好が全面に押し出された曲調で、サビは若干アニソンっぽいというか佐藤千明の力強いボーカルが印象的だった(アニメタイアップ付くのか知らんけど)。実際にマスターアップされた曲を聴いてみないと何とも言えないが、良くも悪くも『猛烈リトミック』を通過した赤い公園の曲、といった感じ。あと米咲ソロもあるよ。最後は100秒ソングこと”絶対的な関係”で終了。新旧の曲を織り交ぜながら約1時間40分やりきった。特に目ぼしいようなMCもなく、男マネージャーの話や藤本ひかりがしゃちほこネタやったり、その流れで津野米咲がおっぱいがどうとか言ってたくらい。

前回の公演と比較しちゃいけないのは分かってはいながらも、やはり初見だった前回ほどの衝撃や凄みというのは感じられなかった。それは当然、このツアーの目的が「そういう(通常の)ライブじゃない」わけだから、比べること自体がナンセンスだ。通常と違うと言っても、当然手を抜いてパフォーマンスするというわけじゃないし、確かに音やバンドの気の入りようは前回のが凄かった気がするけど、少なくとも佐藤千明の歌やモノマネは文句のつけようがないパフォーマンスを披露していた。もはやほぼ佐藤千明の為のツアーと言っても過言じゃあないかもしれない。それこそANN0で培った、お笑い芸人としての佐藤千明をフアンに生でお披露目するかのような、音楽のライブでありながらも通常の音楽ライブから少し逸脱したコメディ要素、それこそマジな要素とクソな要素を両立させた、良くも悪くも赤い公園らしいメリハリの効いたライブだった。しかし、何かと"もったいなさ"の残るライブだったのも確かだ。

厳しい話、今年に入って新曲すらマトモに出せていないバンドのテンションがそのまま集客に現れている。その集客や話題性からしても、今年に入って俄然ねごとtricotとの勢いの差が顕著で、なかなか窮地に立たされている現状を、この赤い女たちは如何にして自身の音楽道を切り拓いていくか、正直なかなかハードモードではあるが、あの名盤『猛烈リトミック』を作ったバンドとしての底力と意地を見せてもらいたい。そう口で言うのは簡単だが、実際『猛烈リトミック』の次の新曲って本当に難しい事案だと思う(だから解散説も現実的になってしまう)。しかし、『猛烈リトミック』という名の呪いを乗り超えられるよう、これからの赤い女たちの活躍を願ってやまない。しかし僕は、ここいらで赤い女たちから少し距離を置こうと思っている。あの『猛烈リトミック』を超える作品が生まれる、その時まで・・・。


というわけで、ここで俺的ラブメイト・ランキングを発表します! 

1位 ヒロミ・ヒロヒロ(tricot)
ヒロミ・ヒロヒロ
評価
【推しメン+3ポイント
【カレーにジャガイモ肯定派
+2ポイント
ピョンピョン
可愛い】+2ポイント
【トリコキテる感+1ポイント
総合8ポイント

2位 沙田瑞紀(ねごと)
沙田瑞紀
評価
【推しメン+3ポイント
【日本のオリアンティ+1ポイント
【あがり症キャラ設定+1ポイント
【ドレスコーズ選抜+1ポイント
【ねごとキテる感+1ポイント
総合7ポイント

3位 澤村小夜子(ねごと)
澤村小夜子
評価
【無駄にテクいドラム
+2ポイント
【GLAYの曲に参加+1ポイント
【足の裏から変な汁+2ポイント
【ねごとキテる感+1ポイント
総合6ポイント

4位  キダモティフォ(tricot)
キダ モティフォ
評価
 【キレッキレのパフォーマンス
+2ポイント
【プログレッシブ・デスメタラー】+1ポイント 
【サンバ隊長+1ポイント
【トリコキテる感+1ポイント
総合5ポイント

5位 中嶋イッキュウ(tricot)
中嶋イッキュウ
評価
【関西のオカン顔
+1ポイント
【DV中嶋】+1ポイント 
【煽っていくスタイル+1ポイント
【トリコキテる感+1ポイント
総合4ポイント

6位 藤咲佑(ねごと)
藤咲佑
評価
【リーダーシップ
+1ポイント
【女性/子供への優しさ+1ポイント
【ねごとキテる感+1ポイント
総合3ポイント

6位 蒼山幸子(ねごと)
蒼山幸子
評価
【優等生
+1ポイント
【クサいMC+1ポイント
【ねごとキテる感+1ポイント
総合3ポイント

7位 歌川菜緒(赤い公園)
歌川菜緒
評価
【推しメン
+3ポイント
【いつもよりカウベルマシマシ+1ポイント
【ハモリ微妙-1ポイント
【オワかい公園感-1ポイント
総合2ポイント

8位 佐藤千明(赤い公園)
佐藤千明(
評価
【モノマネ女王
+2ポイント
【体張ったパフォーマンス+2ポイント
【同姓同名の佐藤千亜妃(きのこ帝国)が可愛い+3ポイント
【ブサイク-5ポイント
【オワかい公園感-1ポイント
総合1ポイント

8位 藤本ひかり(赤い公園)
藤本ひかり
評価
【鯱おっぱい
+2ポイント
【オワかい公園感-1ポイント
総合1ポイント

最下位 津野米咲(赤い公園)
津野米咲
評価
【新曲出さないニート
-1ポイント
【亀田誠治と椎名林檎ごっこ-1ポイント
【NO OPPAI】-1ポイント 
【オワかい公園感-1ポイント
【雨女】-1ポイント
【メンヘラクソ女+5ポイント
総合0ポイント


あれ・・・?これ下位のがオイシくね?

【5/13】 Boom Boom Satellites 『FRONT CHAPTER Vol.4』@名古屋CLUB QUATTRO

Boom Boom Satellites 『FRONT CHAPTER Vol.4』

ほんの少しタイミングが合わなかったばかりに、「雨が降ってる」とか「音源の予習ができなかった」とか「平日ライブに行きたくない病」など様々な事情が重なった結果、tricotの4月のワンマンツアーを発券したのにも関わらずスルーしてしまった事は、実際に音源を聴いてドハマりした今となっては悔やんでも悔やみきれない大失態で、しかし赤い公園のマンマンツアー前にどうにかしてtricotのライブが観たい・・・と思った矢先に、Boom Boom Satellitesのツアーのゲストにトリコが出演するとの情報を小耳に挟み、この上ないタイミングでトリコのライブが観れる事になり、トリコ参戦が決定した瞬時に二度目の正直的な勢いでチケットを取って、色々な意味で晴れて念願のトリコのライブを名古屋クワトロで観てきた、というわけ。

で、「遂に俺的ラブメイトランキング暫定トップのヒロミ・ヒロヒロが生で拝めるぜ!!」というウッキウキ気分のまま、本公演の会場となる名古屋クワトロを擁する栄のパルコに6時50分に到着。7時の開演前に何としても間に合わせねばと、急ぎ足で会場がある8階(最上階)へと階段を使って上る俺。1階...2階...3階...4階...着実に階を重ねて行く俺。その決死の姿はまるで『24』のジャック・バウアーさながらだ。しかし、ここで妙な出来事が起こる。5階から6階にかけて長蛇の列ができているではないか。はじめは「妙に変だなぁ?まだ入場終わってないのか?でもツイッターによるとSOLDOUTしたらしいし、ちょっと時間押してんのかなー?」という割りと呑気な事を考えながら、その長蛇の列の最後列に並んだんですよ。しかし一向に列が進まない。妙に変だなぁ・・・この列の人みんなタワレコの袋持ってる。しかも袋持ってる人が再び最後列に並び始めている。妙に変だなぁ・・・。気づくと開演時間の7時。そろそろ本格的に稲川淳二ばりに険しい顔をしながら「妙に変だなぁ・・・」って思い始めたんですよ。ここでふと耳を澄ますと、最上階からtoricot”E”らしきライブの音漏れが耳を優しく刺激した。その瞬間、そこで私、気づいちゃったんですよ→あっ、これクワトロ行きの列じゃないわ。これアイドルの複数買いの列だわ」って。この驚愕の事実に気づいた瞬間の俺→「ちょっとまってちょっとまってお兄さーーーーんwwwwwwwwファッ◯ンゴレライwwwwwwwファッ◯ンゴレライwwwwwww」とナニカに対してツッコミながら、あるいは「こんな階段付近でCD即売なんかするんじゃあない!このクソカスがああああああああああああ!!」とか心の中で叫びながら人混みを回避して急いでクワトロへと向かい、遂に入場するが・・・時スデにお寿司!この日はSOLD OUTというだけあって、会場は既に後方まで観客でギッシリ、ステージではトリコが”E”を演奏している真っ最中! 「うおおおおおお!!近くて遠い俺とヒロミ・ヒロヒロの距離ッ!!まるで一次元(俺)と五次元(ヒロミ・ヒロヒロ)の関係の如く永遠に届くことのない距離!!クソおおおおおおおおおおおおおおおお!!タワレコ許すまじ!」。おいおいマジでギャグ漫画の主人公かナニカかよ・・・我ながら笑ったわ。

tricot
セットリスト
01. E
02. ぱい~ん
03. アナメイン
04. おちゃんせんすぅす
05. おもてなし
06. pool side
07. POOL
08. 庭
09. 99.974℃
10. Break

話を戻して、まず気になるのはセトリだ。ワンマンツアーではないし、BBSのファンに対してどんなセトリを組むのか俄然気になる所だ。言わずもがな、最新作となる『A N D』のリードトラックでもある”E”でスタートダッシュを決め込み、同じく『A N D』からシングル版の”ぱい~ん”というアルバムの中でもキーマンを担う楽曲で怒涛な勢いで攻め立てる。ここでギアチェンジして、1stミニ・アルバム『爆裂トリコさん』からインストの”アナメイン”と1stアルバム『T H E』から”おちゃんせんすぅす”の二曲を続けて披露し、トリコのユニークなライティングセンスとオシャンティなメロディセンス、そして遊び心に満ち溢れた、と同時に憎たらしくもある"ライブバンド"としての演出力の高さを垣間見せ、目の前のBBSフアンをトリコワールドにグッと引き込んでいく。再びギア・チェンジして始まる”おもてなし”以降は、”pool side""POOL”という1stアルバムの名曲をブチかまし、会場が程よく温まってきた所でイッキュウが「普段はカッコつけてるけど、この曲はそうじゃない」的なたどたどしいMCを引き継いで、キダモティフォの「長澤まさみがハマっているらしい・・・サンバ!」という合図で一旦メンバーが袖にはけて、サポートドラマーの山口美代子さんの紹介から再びメンバーが戻ってきたと思ったら、そこには信じられない光景が広がっていた。ホイッスルを咥えたモティフォが「ピーピーピピッ!ピーピーピピッ!」とか吹きながら登場すると同時に、中嶋イッキュウはマラカスをフリフリシェイクし始めたりと、とにかくモティフォのインパクトが出オチ過ぎて→「なんやこいつら・・・アホすぎる・・・アホすぎて最高だ・・・」ってなった。もはや推しメンであるヒロミ・ヒロヒロの存在を忘れるくらいだった。音源だとノリがロキノン系クサ過ぎるけど、ライブだとパフォーマンスの"面白さ"が最優先になるから、この曲はライブで演ってナンボだなーと。で、ライブも終盤、中嶋イッキュウの「本性見せちゃっていいすか?名古屋かかってこいよぉぉーー!!」とかいう煽りから、”MATSURI”の轟音イントロから繋いでトリコ屈指の名曲”99.974℃”を披露し、それこそ会場のボルテージを”99.974℃”までブチアゲる。ラストはお馴染みの”Break”でユルリと締める。記憶違いじゃないければ全10曲でジャスト45分キッカリだった。セトリは新旧織り交ぜた、初めてトリコのライブを観るであろうBBSフアンに向けて、トリコの魅力を45分に凝縮して伝えるのに最も適したバランスの良いセトリで、トリコ目当ての自分としても(初ライブにしては)十分満足のいくセトリだった。正直”アナメイン”は予想外の選曲だったし、イッキュウの「ウオーオーオーオーオー」とかいうボイスも迫力あったし、とにかくライブのアレンジが異常にカッケーかった。もはやキダモティフォの独壇場と言っても過言じゃあない”おもてなし”は、モティフォのキッレキレなパフォーマンスに目が釘付けになったし、特に例のプログレッシブ・デスメタル・リフの部分はヤバい。というか、基本的にライブだとモティフォがヤバい。推しメンのヒロミ・ヒロヒロそっちのけで、モティフォキモティフォな動きを目で追ってしまうくらいにヤビャい。ステージのド真ん中に構えるヒロミ・ヒロヒロは終始ピョンピョンしてた。バンドの演奏やイッキュウのボーカルも終始安定してたし、そして何よりも山口美代子さんのドラム鬼スゲーと思った。あとイッキュウはMCで「BBSのライブに呼んでもらえて、他のバンドに羨ましがれてる」的な事を、ツイッターのツイートとほぼ同じことを何度も繰り返し言っていた。対バン相手に対するリスペクトを忘れない姿勢は好印象。当然、会場にいる大半はブンブン目当てってのもあって、いわゆる暴れ系の曲でもモッシュやダイバーなどはなく、比較的大人しめに盛り上がっていた。欲を言うなら”走れ””slow line”も聴きたかった感。

自分の中で、Boom Boom Satellitesという名前から連想されるイメージっつーと→主要な邦楽フェスの常連で、今回のようにイケイケな若手バンドとも積極的に対バンしたり、ニコ生でキッズに媚び売ったり、最近では日テレに特集組まれた?りと、要するに最近の邦楽バンドにありがちな"節操ないバンド"の一つ、みたいなネガティブなイメージが少なからずあって、思うに『邦楽ロックバンドはダサい』と言われる理由の一つに、その"節操のなさ"が根底にあると思うのだけど、その"節操ないバンド"が量産された結果、どのフェスも結局は似たり寄ったりなメンツになる、というダサさスパイラル。

そもそも、このライブでBBSのフアンがtricotの音源を予習するという行為は至って普通の行為だが、でも自分はtricot目当てで逆にメインのBBSを予習してきた圧倒的少数派の人間で、予習と言っても今年リリースされた最新作の『Shine Like a Billion Suns』だけ、しかも時間の都合で一周しか聴けなかった自分が、先述したようにBBSに対してあまり良いイメージを持っていない僕が、初めてBBSのライブを観て一体何を感じ取ったのか?結論から言っちゃえば→「近年ANATHEMA感すごい」だ。

このツアーは最新作の『Shine Like a Billion Suns』に伴うツアーとのことで、そのアルバムのオープニングを担う”Shine”という、このライブの幕開けに相応しい曲でスタートする。この曲では、まるでANATHEMA『A Natural Disaster』『Distant Satellites』”Distant Satellites”のような、というより往年のレディオ・ヘッドを彷彿とさせるコテコテのUKサウンドを展開していき、その流れでエレクトロなビート感とエモーショナルなボーカル、そしてバンドのダイナミクスが激しく共鳴する”Only Blood”へと繋ぐ。序盤は最新作の曲を立て続けに披露し、その中でもテクノ調のシャレたサウンドに心躍る”A Hundred Suns”からアルバムのカギを握る”Blind Bird”へと繋がる展開は個人的なハイライトで、特に前者の”A Hundred Suns”はDjentに精通するドラム・パートが異様にカッコよくて、しかもブンブンのドラマーもtricotと同じく女性と知って更に驚いたのだけど、つまり今日の演者8人中5人が女性と考えたら何かスゲーなって。ハッ!これが女性Shine!のチカラなのか・・・ッ!?

いかんせん新作しか予習してこなかった自分は、どうしても後半の常連曲とかになると反応が鈍りがちで、とは言え基本的に、というか、それこそANATHEMAと同じく何よりも"メロディ"を大切にした楽曲が中心で、初見でもそれなりにノレちゃう懐の深い音楽性を垣間見せていた。一瞬にして会場をダンスフロアへと変える一方で、シッカリと聴かせる場面もあって、かなりメリハリの効いたライブだったように思う。終盤あたりは恍惚感溢れるサウンドスケープに溺れるようにして、気づけば身を任せるようにしてドップリと浸かっていた。ライブだと俄然ロック・バンドとしての側面が浮き彫りとなって、音のダイナミクスがより表面化していくイメージ。

しかし今まで全く意識したことなかったBoom Boom Satellitesのライブで、ANATHEMAの未来?を予感させるなんて思っても見なかった。もし4月のtricotのワンマンツアーに行ってたら、この日こうやってBBSの音楽に触れることはなかったと思うと、トリコのワンマンをスルーした失態がむしろポジティブな出来事に見えてくる不思議!でもガチでANATHEMAが次作でブンブン化したらクソ面白くなりそうだし、むしろ今日の出会い即ち引かれ合いはその伏線()だった!?そんな妄想が捗るくらい、もはや「アナセマならどんなボーカル乗っけるかなー?」とか想像しながら聴いていた。

結果として、予想だにしない収穫を得ることができた。ある意味、Boom Boom Satellites(未来のANATHEMA?)=と日本のPost-Progressive界を代表する新鋭tricotの次元を超えた対バンが実現したというわけだから。むしろブンブンとアナセマの対バン形式でいいから日本に呼んで欲しい。ナニワトモアレ、この出会いという名の引かれ合いの機会を与えてくれたトリコには感謝しかない。唯一悔いが残る事と言えば→”E”の例の「デッ デッデッデッデーンwwwwwwwww」をリアルタイムで目撃できなかったこと。でもヒロミ・ヒロヒロがピョンピョンが観れたのでセーフ(えっ)

tricot 『爆裂トリコさん』&『小学生と宇宙』

Artist tricot
tricot

1st mini Album 『爆裂トリコさん』
爆裂トリコさん

Tracklist
01. 爆裂パニエさん
02. bitter
03. 42℃
04. アナメイン
05. slow line
06. Laststep (Acoustic)

2nd mini Album 『小学生と宇宙』
小学生と宇宙

Tracklist
01. G.N.S
02. 夢見がちな少女、舞い上がる、空へ
03. しちならべ
04. ひと飲みで
05. フレミング
06. MATSURI

ガールズ・ロック界のBABYMETAL ・・・あのインスタグラムからも一目置かれ始め、着々と"ガールズ・ロック界のBABYMETAL"への道を辿りつつある京都発の変拍子(オカン顔)ガールこと、tricotの2ndアルバムA N Dと1stアルバムのT H Eが思いのほか俺の感性のツボにハマって、特に最新作の『A N D』は盟友赤い公園の名盤『猛烈リトミック』に一矢報いるかのような、それこそUK発祥の"Post-Progressive"とかいう新興ジャンルが(少なくともこの日本では)"女性的"なジャンルである事を立証するかのような一枚だった。となると、これだけじゃ飽きたらず最初期の音源も気になってくるのは必然的な流れで、何よりも二度目の正直的なノリでBOOM BOOM SATELLITESのサポート・ライブの予習がてら、2011年にリリースされた1stミニ・アルバム『爆裂トリコさん』をリマスターして再発された昨年の音源と、2012年にリリースされた2ndミニ・アルバム『小学生と宇宙』を聴いてみた。
 

『爆裂トリコさん』 ・・・オープニングを飾る”爆裂パニエさん”はトリコ屈指の名曲とされる曲で、ウリとする爆裂変拍子やイッキュウによるお得意の似非ラップ・パートを織り交ぜながら、まだ初々しさの残る不安定なリズム感と荒削りなサウンドが独特のアンサンブルを形成していく、それこそトリコの音楽を象徴するかのような一曲だ。で、シュールなコーラス主体の”bitter”やマスロック然としたインスト曲の”アナメイン”、そして惜しくも解散した宇宙コンビニ辺りに強い影響を与えていそうな”42℃”やパニエさんと並んで初期の名曲として知られる”slow line”などのオルタナ風のエモーショナルな楽曲からアコースティックな”Laststep”まで、ミニ・アルバムであるのにも関わらず、この頃から既にユニークなライティング能力や濃厚なバンド・アンサンブル&グルーヴ、そしてメンバーの高いポテンシャルを発揮している。こりゃ話題になるわけだ。

・・・この頃のクレジットを見ると、基本的にキダモティフォことキダ先輩が作曲を担当していて、その作風としてもキダ先輩のギター主導からなる教科書通りのマスロック曲で構成されている。確かに、リズム面やボーカルを含めた演奏技術はまだまだ発展途上といった感じは否めないが、コピバン軽音サークル上がりみたいなシロウト臭い雰囲気は初期の特権と言えるし、一点の曇もない純度100%のエモさは初期音源ならではの味がある。フルアルバムのように肩肘張ったバッキバキな変拍子の押し売りは一切なくて、このEPではあくまでもバンドのアンサンブルを重視した作品、バンドが今やれることを凝縮した最初期ならではの一枚となっている。こうして遡って音源を聴いていくと、俄然komaki♂の存在の大きさを痛感するばかりで、まぁ、それはしょうがない小宮山。ともあれ、この『爆裂トリコさん』赤い公園で言うところの黒盤レベルの完成度はあります。



『小学生と宇宙』 ・・・その翌年にリリースされたのが『小学生と宇宙』で、まずリマスターされた『爆裂トリコさん』と比べるとデモ音源かと思うくらい露骨に音質が悪い。でもって、このジャケが意味不明過ぎて笑える。そのジャケが醸し出すオモロいイメージとは裏腹に、イッキュウによるウィスパーボイスとドリーミーな世界観が織りなす"オルタナティブ宇宙"みたいな”G.N.S”で幕を開け、いわゆる"非・踊れる系"を宣言するかのような”夢見がちな少女、舞い上がる、空へ”をはじめ、オシャンティな側面を垣間見せる”しちならべ”『A N D』”QFF”の原形とも取れるような”フレミング””庭”の原形となるような”MATSURI”まで、前作とは一転して今作ではロキノン系ライクなノリとポストロッキンなメロさの側面をフューチャーした作風となっている。ちなみに、この作品から作曲はtricot標記に変わってたりする。

過去三作品≠『A N D』 ・・・トリコはこの2枚のミニ・アルバムを経て、その翌年に自身初のフルアルバムとなる『T H E』へと繋がっていくのだが、なんやかんやトリコがやってる事(やりたいこと)は初期の頃から一貫して変わっていないのがわかる。つまり、前作の『爆裂トリコさん』で表の顔を披露してから、次作の『小学生と宇宙』で裏の一面を垣間見せ、そしてその二作を表裏一体化させて素直にアップデイトさせたのが1stアルバムの『T H E』みたいな、シッカリと段階を踏んだ上で誕生した1stアルバムだという事が理解できる。この2枚のEPは、フルアルバムへの伏線やトリコの音の原点が詰まった作品であり、良くも悪くも中嶋イッキュウの歌唱力は今と比べても大して変わってないので、お陰で今の音源と聴き比べてもそこまで古い音源という違和感はない。しかし、その"やりたいこと"に顕著な変化が訪れたのが最新作の『A N D』とかいう存在で、この2枚のミニ・アルバムから1stフル『T H E』までの一貫したサウンド・スタイルからの脱却を図り、俄然ソリッドに洗練されたサウンドへと著しい変化を見せたこのアルバムは、それこそPost-Progressiveに精通するオシャンティなアレンジやポスト-プログレスな展開力に磨きをかけた、つまり音楽的な面白さを見出すことに成功した、と同時に"オルタナティブ・バンド"としての可能性を示した"攻め"の作品だった。このアルバムでトリコの音楽性、その振り幅は間違いなく広がったし、シングル『E』のカップリング曲でベースのヒロミ・ヒロヒロが初めて作詞作曲とボーカルを担当した”ダイバー”では、一種の激情系胸キュンポストブラックみたいな事やってたりと、個々のメンバーがそれぞれマルチな才能を多方に発揮し始めているのも実に興味深い(ヒロミ・ヒロヒロのソロデビュー不可避)。ともあれ、今月の赤い公園のマンマンツアーの前に何としてもヒロミ・ヒロヒロをこの目で確かめねば!なお、ライブ当日は台風が直撃する模様・・・
 
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