職場のクラブで。久々のテント泊。荷物の重さと距離の長さで、思ったよりもきつかった。山は行ってみないとわからない。
天気は初日は雨、2日目は快晴。初日の雨があったからこそ、2日目の絶景がより良いものに見えたと解釈しておこう。

7月17日
新穂高駐車場6:00−6:15新穂高登山口6:25−穂高平7:20−白出沢8:30−滝谷9:50−10:45槍平11:20−千丈乗越・飛騨乗越分岐13:20−2800m地点14:20−飛騨乗越15:00−15:20槍ヶ岳山荘

7月18日
槍ヶ岳山荘6:30−7:00槍ヶ岳7:10−7:40槍ヶ岳山荘8:10−千丈乗越8:55−奥丸山稜線分岐9:10−奥丸山槍平分岐10:25−10:50奥丸山11:20−12:05槍平12:20−滝谷13:00−白出沢14:15−穂高平15:00−16:55新穂高登山口16:00−16:10駐車場

1日目
天気は朝から曇り。予報からも昨日ほどの晴天は期待できない。ただ、予報はあてにならないのが最近の天気。3時間ごとに予報が変わるし。良い方に外れるように期待して。
6時前に新穂高の駐車場につく。3連休の中日ということでダメ元で行ってみたが、天気のせいかそれほどの混雑でもなく、ちょっとしたスペースに何とか駐車できた。
登山口で登山届を提出し出発。すぐに雨が降り出す。もう少し持つと思ったのだが。カッパを着ての行動。徐々に強まり、時折激しくなることも。ただでさえつまらない道なのに雨で景色もなく唯々歩く。それなのにコースタイムよりも少し遅れて槍平。このあたりが最も雨が激しかった。
小屋玄関でしばらく休憩させてもらう。内心、ここでやめようかとも思うが、パーティで来るとそんなことも言えず。後から聞いた話だが、他のメンバーも誰かがここでやめようと言ってくれるのを待っていたとか。
気を取り直して出発。雨に濡れた荷物が重い。ここからようやく山らしくなっていく。徐々に木々の高さも低くなり高山植物も現れる。ようやく分岐までくる。ここからやっと登らしい登となる。高山植物を眺めながら標高を稼いでいく。花はこれからが見ごろといったところ。100mごとに標高を記した看板もある。2800mまでは順調だったが、徐々に風が強くなり、気温も下がり、荷物の重さも堪えてきて(肩が痛い)なかなか進めない。2900mまで来てもう少しと思ったが、ここは槍ヶ岳、きっちり3000mを超えるまで登は続き気持ち的にも堪えてくる。ようやく飛騨乗越まで来たが、今度は風が強い。風をやり過ごしながら歩くため、小屋までもう少しなのになかなか進めない。「何をしに来たのやら」という思いがよぎる。
ようやく、槍ヶ岳山荘に到着。聞くとそれほどの混雑でもなく、1人に布団1枚は可能とのこと。風の強さにテントは諦め小屋泊まりにしたいと思うが、CLはテントで寝るとの決定。あああ・・・。
風と寒さの中、震えながらテントを設営し、着替えと夕食の準備。着替えはテント場近くの焼却炉小屋を使わせてもらう。雨風をしのげるだけでなく、焼却炉の熱で暖かい。テント場には10張り程度のテント。多くの人は小屋へ避難しているのだろう。たぶん。ここのテント場は区画が区切られており、定数になったらもう張れないシステムらしい。各区画はきれいに整地してあり平面で、岩もなく快適。水はない(小屋で1L200円で購入)ため洗い物はできないし、水をたくさん使う調理には不向き。トイレもやや離れているし、数が少なく混むと大変そう。
雨は止んだが、風は強い。一晩中吹いていた。夜中に起きて外に出たら、雲は晴れ、月に照らされた山々が幻想的だった。
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新穂高登山口。山はガスの中。
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白出沢。雨が降る。
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木道が現れればもう少しで槍平。でも長く感じる。
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徐々に木も低くなってきた。このあたりからガスの中に。
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ようやく飛騨乗越。風が強く寒い。

2日目
朝になっても風は強い。明るくなってきても、テント場は山に隠れて陽が照らず暗い。だから、なかなか起きる気にもならず。天気は晴れ。遠く、富士山も見える。頂上はご来光狙いの人が多く混んでいるので、人が引くまで朝食とテントの撤収をしておく。
6時半を過ぎて活動開始。穂先はだいぶん人も減ってきたし渋滞もなくなってきている。ゆっくりと確実にホールドし登っていけば危険はない。2連続の梯子を登れば頂上。祠前での記念撮影のための行列があり、順番に並んで流れ作業のように進んで頂上を下りる。下りも足場を確かめながらゆっくりと行けば危険はない。
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朝。山は雲の上。遠く富士山も見える。
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小槍の上には人が
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頂上
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頂上から穂高方面
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小屋と笠ヶ岳
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遠く立山。剣の稜線も一部。
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槍を振り返る。

帰りは千丈乗越から下り奥丸山までの尾根を歩いて槍平へ下山することに。まずは西鎌尾根を千丈乗越へ。斜度はきつすぎず歩きやすい道。千丈乗越からの谷筋への下りはややきつく歩きにくい。15分ほど歩いて奥丸山への尾根道との分岐。ここまで下るとさすがに暑い。尾根道はしっかりと踏まれており迷うことはない。高山植物が咲く中を、右に笠ヶ岳、左に槍・穂高を眺めながらの山歩き。こんな贅沢な道はないと言えるくらい。この道を歩けたのは儲けもの。快適な山歩きを2時間弱楽しんで奥丸山頂上。相変わらず景色は素晴らしい。昨日は丸一日、雨とガスの中を歩き苦しんだが、こういう景色に出会うとやはり山はやめられない。
まだ先は長いので下山開始。約30分で槍平へ。ここで水を補給。水が豊富なのはありがたい。後はひたすら単調な道を下るだけ。昨日とは違い、明るく途中に見える景色も良かったりするが、徐々に疲れも出てくる。足裏がじんじんとしてくるし肩も痛い。帰りも、ほぼコースタイム通り。ロープウェーが見えたときはほっとした。
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山々を見ながらの稜線歩き
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槍ヶ岳を振り返る
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奥丸山から見る穂高
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こちらは槍
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槍平からも山が見える。
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白出沢。昨日と違いいい天気。
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穂高平からは西穂稜線が迫力をもって
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長い林道歩きの末、ようやく新穂高に戻る。