マイナーチェンジでエンジンが1.3lから1.5lに変更されたが、これはマイナーチェンジ前の1.3lに乗って感じていたことであり歓迎すべき変更。実物も期待を裏切らない出来でありフットワークも希望した方向に変更されていた。もともと車格に似合わず上質感を備えた内容だったが、それが更に向上した。
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見た目は変わらない

排気量が増えたということはトルクに余裕ができたということだが、そのためあまり回転を上げることなく、せわしなくギアを下げる必要がなくなっり落ち着いた感じの走りに。アクセル開度自体も小さくなったのかエンジン音もあまり入ってこない。静か。とは言うものの、トルクもりもりとかディーゼル並みというわけではなく、ようやく普通に少し余裕をもって走れるようになったというレベル。きつい勾配の上り坂ではどうなるかわからないが。これはエンジンだけではなくATのセッティングでも印象はずいぶん変わる。マツダはややキックダウンしすぎるように感じる。
フットワークは縮み側が締め上げられた印象で、バンっと張ったような乗り味になりしっかり感が出て好ましくなった。ただ、40〜60km/hくらいで走っていると、硬いと感じる場面もあり好みは分かれそう。

その他は概ねマイナーチェンジ前と同じ。操縦性は素直でハンドルにもクラスを超えたしっかり感や滑らかさを感じるし。静粛性は高く、ロードノイズは抑えられていっるし安っぽい音が入ってきたりしない。内装の質感も高いし、シートも十分なサイスがありクッション感もしっかり出ている。しかし、CX-5と比べれば少しづつ落ちるのは、コスト面もありしかたないこと。

しかし、直前に試乗したアクセラ15Cに比べ、こちらの方が上質なのは意外。というか、アクセラ15Cの安っぽさに驚いたといった方が良いか。ということでついでにそちらも。

アクセラ15C試乗記
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アクセラ15C。装備が削られているだけかと思っていたが・・・

一番下のグレードだがそれでも装備は一通り揃っているというか、マツコネとか無駄なものが少なく、走りの部分は基本的に変わらないはずなので期待したのですが・・・。

運転席に座り周りを見渡す。うーん安っぽい。レンタカーで味わうあの気分。実際レンタカー向けグレードだから仕方ないか。ウレタンハンドルは承知の上だがそれにしても安っぽいし、メーター回りも安っぽい。ダッシュボード上面は金のかかる部品なので作り分けはしていないと思うが、硬質プラスチックで安っぽい。オーディオはマツコネではないためシンプルなものとなり直観的に操作出来て好ましい。音も悪くない。

走り出すと、ひょこひょこ落ち着かないフットワークとトルクなくせわしない駆動系。ギア比が低くやたらと回ってしまうエンジンに、頻繁にキックダウンに見舞われるAT、正直安っぽい。エンジン音も入ってくるしロードノイズも結構直接的に入ってくる。以前試乗した15Sプロアクティブはこんなのだったっけ?もう少し上質な感じでなかったか?トルクが細くエンジンが回り気味なのは同じだが。期待しすぎたのか、それとも15Cだと見えないところでいろいろ安物の部品が使われているのか。

とは言うものの、5分もすれば慣れてくる。こんなものと思えてくる。これでも、以前レンタカーで乗ったカローラセダンに比べればずいぶんましだ。ついてに言うと、カローラスポーツは新しいだけにボディはこれよりしっかりしているし、硬いなりにも乗り心地には落ち着きがある。
この車、160万円くらいだから仕方ないかなと思って乗っていたが、後から調べてみると185万円ほど。いつの間にこんなに高くなったんだ。これならインプレッサ1.6lの方がずっと良いか。
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こっちの方が良い?カローラ。
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こっちの方が良い?インプレッサ。