ネットのバナー広告を何気なくクリックし、「いまさら隠す情報も無い(元307オーナー)」とばかりに求められる情報を入れていたら、プジョー本部およびディーラーからお誘い?の電話が。こんなことは初めて。「売れないから必死なのかなー」などと思いながら、何かの縁と思いちょっくら冷やかしに。
どんな車
BセグメントのSUV。208に対して2008となるのでわかりやすい。当然208ベースとなるがちょっと背が高く大きいことがずいぶんと印象を変え、立派に見せてくれる。この構図はCX-3とデミオ、ヴェゼルとfitにも当てはまる。見た目だけではなく、室内空間や視界の高さによる運転のしやすさなど実利も他のクラスよりも大きいためBセグメントのSUVはなかなかありがたい。価格もあまり高くならないし。
内外装
見た目はなかなか良い。旧世代と新世代の端境期のデザインだが、それゆえに新世代のような奇抜さはなく親しみやすい。とは言え、ルーフのサイドだけが途中でキックアップしていたり、それを覆うようにルーフレールが走るといったギミックもあったりする。
こちらは新世代となる3008
運転席は相変わらずポジションをどう合わせればよいか迷ってしまう。ハンドル位置を目いっぱい上にし(たいして上がらないが)、メーターが見えるようにシート位置を上に上げ、ペダルへとハンドルへのリーチを調整する。ペダルのオフセットはプジョーだからあるだろうがそれは気にならなかった。腕を低めにおいて上から見下ろすようなポジションとなる。プジョーらしくサイドウィンドウの下端が低いこともあり解放的。操作系が低く開放的な空間は昔のホンダ車を彷彿させるもの。何度もこのポジションの車に乗っているとこれはこれでなかなか良いと思わされるのが不思議。実際のところメリットは特にないのだが。
やはり引っかかるこの操作系。乗っているうちにこれはこれで良いとも思えてくるが・・・。
リアシートは十分な空間がある。バックレストはやや立ち気味(人によっては立ちすぎと感じるくらい)ではあるが、姿勢よく座ることができ見晴らしも良い。パノラミックルーフ装着車(フロントに座ったら何も感じない程度のもの)であったが頭上空間に問題はない。展示車は普通の屋根だが天井に独自の模様がありそれが夜は光るという。相変わらずデザイナーは暴走気味。ダッシュボード周りの赤いステッチも気になるし、なによりメーター回りを赤の光(LED?)で縁取るのはやめてもらいたい。日中はまだ良いが夜間は鬱陶しいと思う。安い方のグレードになると青の縁取りに変わるそうだが、光らないのがベストというか自然だろう。
ラゲッジルームはスクエアで床が低く扱いやすく容量も結構あるもの。框部分はステンレスでガードされ実用性も考えられている。トノカバーはハードタイプで荷物の積載を考えれば外しっぱなしになる可能性がある。リアシートは倒すと座面も沈み込むタイプで低くフラットな床面が現れる。
扱いやすそうなラゲッジルーム
ダッシュボードの形状はちょっと問題がある。エアコンの吹き出し口が低いのは208と共通の欠点だが背の高いこちらの方が影響が大きい。カップホルダーが事実上使えないのもいつものこと。「フランス人は運転中飲み物を飲まないとかペットボトルを持ち込まない」とか言っていないで改善してもらいたい。オーディオがタッチパネル操作になるのも自動車のインターフェースとしてどうだろうか。この車に限ったことではなく欧米車を中心に変な流れになってしまっている。
走り
いろいろと気になるところもあるが、乗っているうちに不思議と気にならなくなり「普通に良いクルマだな」と思わされる乗り味。プジョーとはそんなもの。猫足だの世界最高のシートだのといった都市伝説もあるが、そんなものは今のプジョーには無い。でもそれでよい。向こうでは安物の大衆車なんだし、それでも良い車なんだから。
エンジンは明確に3気筒を感じさせるものでゴロついた感じはあるがエンジンの回り方自体は綺麗に回り嫌ではない。トルクは十分にある。トランスミッションは6速トルコンATだが、1.6ターボ搭載のプジョー車に見られた出だしのノッタリ感は無くなかなか直結感高くギアを繋いでいく。変速ショックは消そうとはしておらず変速が明確にわかるがこの方が自然だし運転している感じがあってよい。だが、低いギアの方でエンジンマウントの緩さとも相まり変速時や停車時に気になる挙動が現れる。この部分は昔から変わっていない。
乗り心地は硬めだが気に障る揺れ方はしない。はじめは硬さを意識するがじきになれるというか気にならなくなり、こんなものと思えてくる。段差系のショックが入っても足回りがバタつくことは無い。車両重量は約1250kgと特に重いわけではないが骨格はしっかりしていそうだ。
ハンドルは意外と滑らか。あんな径の小さな変なハンドルだが。中立付近はやや渋さを感じさせるがそこからは変な壁が無く滑らかに操作できるし、車も素直に向きを変える。直進は基本的に車任せ。ハンドルの感触はやや直進を演出しているようだが嫌味にはなっていない。微小な操作での直進の修正も受け付けるが普通の径のハンドルならばもっとやりやすいと思われる。轍の影響もわずかに受けてしまうし。
ブレーキは何気ない操作でコントロールできる。ストロークはスコッと入ってしまうが、制動力はあまり立ち上がらないのでカックンブレーキを心配する必要はない。そこからは踏力に応じてコントロールできるし、ブレーキの感触はしっかりと速度を殺していく感じがあり好ましい。雑誌などでは判で押したようにプジョーはマスターシリンダーを右に移していないからブレーキのタッチが悪いと書かれるが307もそうであったがブレーキコントロールはしやすいと感じている。
骨格はしっかりしていそう
バリューフォアマネー
265万円からと国産車に比べて30万円ほど高い程度。CX-3のディーゼルやベゼルのハイブリッドなどはこれよりも高くなる。車の実力としては意外と高いので乗っていて満足感もあると思う。単なるファッションとして選んでも良いと思う。ただし、あの操作系の見極めは必要だし、買ったら最後、乗りつぶすしかないというリスクはある。
安全装備関連は見劣りするが本当に必要なのか?
どんな車
BセグメントのSUV。208に対して2008となるのでわかりやすい。当然208ベースとなるがちょっと背が高く大きいことがずいぶんと印象を変え、立派に見せてくれる。この構図はCX-3とデミオ、ヴェゼルとfitにも当てはまる。見た目だけではなく、室内空間や視界の高さによる運転のしやすさなど実利も他のクラスよりも大きいためBセグメントのSUVはなかなかありがたい。価格もあまり高くならないし。
内外装
見た目はなかなか良い。旧世代と新世代の端境期のデザインだが、それゆえに新世代のような奇抜さはなく親しみやすい。とは言え、ルーフのサイドだけが途中でキックアップしていたり、それを覆うようにルーフレールが走るといったギミックもあったりする。
こちらは新世代となる3008
運転席は相変わらずポジションをどう合わせればよいか迷ってしまう。ハンドル位置を目いっぱい上にし(たいして上がらないが)、メーターが見えるようにシート位置を上に上げ、ペダルへとハンドルへのリーチを調整する。ペダルのオフセットはプジョーだからあるだろうがそれは気にならなかった。腕を低めにおいて上から見下ろすようなポジションとなる。プジョーらしくサイドウィンドウの下端が低いこともあり解放的。操作系が低く開放的な空間は昔のホンダ車を彷彿させるもの。何度もこのポジションの車に乗っているとこれはこれでなかなか良いと思わされるのが不思議。実際のところメリットは特にないのだが。
やはり引っかかるこの操作系。乗っているうちにこれはこれで良いとも思えてくるが・・・。
リアシートは十分な空間がある。バックレストはやや立ち気味(人によっては立ちすぎと感じるくらい)ではあるが、姿勢よく座ることができ見晴らしも良い。パノラミックルーフ装着車(フロントに座ったら何も感じない程度のもの)であったが頭上空間に問題はない。展示車は普通の屋根だが天井に独自の模様がありそれが夜は光るという。相変わらずデザイナーは暴走気味。ダッシュボード周りの赤いステッチも気になるし、なによりメーター回りを赤の光(LED?)で縁取るのはやめてもらいたい。日中はまだ良いが夜間は鬱陶しいと思う。安い方のグレードになると青の縁取りに変わるそうだが、光らないのがベストというか自然だろう。
ラゲッジルームはスクエアで床が低く扱いやすく容量も結構あるもの。框部分はステンレスでガードされ実用性も考えられている。トノカバーはハードタイプで荷物の積載を考えれば外しっぱなしになる可能性がある。リアシートは倒すと座面も沈み込むタイプで低くフラットな床面が現れる。
扱いやすそうなラゲッジルーム
ダッシュボードの形状はちょっと問題がある。エアコンの吹き出し口が低いのは208と共通の欠点だが背の高いこちらの方が影響が大きい。カップホルダーが事実上使えないのもいつものこと。「フランス人は運転中飲み物を飲まないとかペットボトルを持ち込まない」とか言っていないで改善してもらいたい。オーディオがタッチパネル操作になるのも自動車のインターフェースとしてどうだろうか。この車に限ったことではなく欧米車を中心に変な流れになってしまっている。
走り
いろいろと気になるところもあるが、乗っているうちに不思議と気にならなくなり「普通に良いクルマだな」と思わされる乗り味。プジョーとはそんなもの。猫足だの世界最高のシートだのといった都市伝説もあるが、そんなものは今のプジョーには無い。でもそれでよい。向こうでは安物の大衆車なんだし、それでも良い車なんだから。
エンジンは明確に3気筒を感じさせるものでゴロついた感じはあるがエンジンの回り方自体は綺麗に回り嫌ではない。トルクは十分にある。トランスミッションは6速トルコンATだが、1.6ターボ搭載のプジョー車に見られた出だしのノッタリ感は無くなかなか直結感高くギアを繋いでいく。変速ショックは消そうとはしておらず変速が明確にわかるがこの方が自然だし運転している感じがあってよい。だが、低いギアの方でエンジンマウントの緩さとも相まり変速時や停車時に気になる挙動が現れる。この部分は昔から変わっていない。
乗り心地は硬めだが気に障る揺れ方はしない。はじめは硬さを意識するがじきになれるというか気にならなくなり、こんなものと思えてくる。段差系のショックが入っても足回りがバタつくことは無い。車両重量は約1250kgと特に重いわけではないが骨格はしっかりしていそうだ。
ハンドルは意外と滑らか。あんな径の小さな変なハンドルだが。中立付近はやや渋さを感じさせるがそこからは変な壁が無く滑らかに操作できるし、車も素直に向きを変える。直進は基本的に車任せ。ハンドルの感触はやや直進を演出しているようだが嫌味にはなっていない。微小な操作での直進の修正も受け付けるが普通の径のハンドルならばもっとやりやすいと思われる。轍の影響もわずかに受けてしまうし。
ブレーキは何気ない操作でコントロールできる。ストロークはスコッと入ってしまうが、制動力はあまり立ち上がらないのでカックンブレーキを心配する必要はない。そこからは踏力に応じてコントロールできるし、ブレーキの感触はしっかりと速度を殺していく感じがあり好ましい。雑誌などでは判で押したようにプジョーはマスターシリンダーを右に移していないからブレーキのタッチが悪いと書かれるが307もそうであったがブレーキコントロールはしやすいと感じている。
骨格はしっかりしていそう
バリューフォアマネー
265万円からと国産車に比べて30万円ほど高い程度。CX-3のディーゼルやベゼルのハイブリッドなどはこれよりも高くなる。車の実力としては意外と高いので乗っていて満足感もあると思う。単なるファッションとして選んでも良いと思う。ただし、あの操作系の見極めは必要だし、買ったら最後、乗りつぶすしかないというリスクはある。
安全装備関連は見劣りするが本当に必要なのか?
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