ディーラーで試乗。2.5lと2lハイブリッドの2種。
試乗したのは11月だったが、すでにスタッドレスタイヤに履き替えられており夏タイヤでの試乗は来春に持ち越し。

どんな車
スポーツハッチバックとクロスカントリーカー(SUVという言葉はまだ一般的ではなかった)のクロスオーバーといった車で登場し、独自のポジションを得ていたが、3代目から一般化してゆき先代では普通のSUVとなり、今回のモデルではそれを継承。というかどこが変わったのかわからない。テールランプの形状の違いでわかる程度で、フロントから見たら区別がつかない。これでも、プラットフォームは全く別物らしいが。
よほど自分たちのプロダクトに自信を持っており変える必要がないと判断したのか、単にどう変えればわからないからアメリカマーケットの好調を維持するために変えられなかったのか。
まあ、先代と見分けがつこうがつくまいが複数あるSUVの一つに過ぎないという見方は変わらない。積極的に選びたくなるようなクルマではなく消去法で選ばれる車になってしまったと思う。

後から見れば違いはわかる
内外装
外観は前述のとおり。特に語るべきものはない。
内装はインプレッサに通じるもの。なんだかごちゃごちゃしたものを感じるのは他のモデルと同様。ブランドとして一貫性があると評価すべきか?
Aピラーは細めで視界は良い。前モデルよりもAピラーが遠ざかったようで開放感高い。サイドウィンドウも比較的低く明るい感じになっている。室内はX-breakになるとオレンジの加飾が増えて鬱陶しい。
着座姿勢はかなり高く座ることも可能で調整幅は広い。ハンドルもそれに合わせて高くセットすることも可能。視界にはボンネットも広範囲に入るがCR-V同様ややうねった造形で視界の助けになるというよりは邪魔になるもの。リアシートは広大なスペース。着座姿勢も問題なく調整できる。ラゲッジルームは広大だが床面がやや高く天地高もライバルに比べ少なめなのは従来通り。

オレンジの装飾が鬱陶しい。全体的に雑然としたインパネなのに。

ラゲッジルームは十分広いし、リアシートを倒せばフラットでしっかりとした床が現れる。

スマホが入るシートポケット。今の車はこんなところが重要らしい。
走り
2.5L
軽快でソリッドな乗り味。駆動系にせかされ気味なのはちっと嫌だが。
出だしはなかなか力強いしCVTの感触もソリッド。さすが2.5lになっただけのことはあると感心したが、しばらく乗っているうちにこれは単に応答過剰なセッティングなんだと思えてきた。出だしや速度が低くなってからの加速でアクセルを少し踏むだけでビュンと加速しようとするのは最近では珍しい。速度管理も難しく、勝手に速度が上がっていく傾向がみられる。上り坂など負荷が掛かってくると結構エンジン音を発する。「さっきはあんなに元気だったのにもう苦しいの?」なんて思ってしまう。
操縦性は滑らか。ハンドルの感触に嫌な部分や渋さはないし、滑らかに動くハンドルに追従して車体も滑らかに動いていく。乗り心地もしっかりとした中にもやんわりとストロークするもので動きも初期はスムーズ。つまり、素性は良いと思われる。特段、印象に残るようなものでもないが。ただし、ストロークをすぐに止めようとする感じできゅっと止まり感じで硬さが出る。早めにバンプストップに当てる設定なんだろうか。また、タイヤの影響もあると思う。BSのスタッドレスはCX-5にも履かせているがたわみ方がやや悪く生硬い感触があるものだから。
ブレーキは良い。ペダルの剛性感は高いし、ストローク短めでストロークエンドから踏力で制動力をコントロールできで気難しさが無い。
ロードノイズは静か。
2Lハイブリッド
e-BOXERは加速自体は2.5lガソリンに劣るが扱いやすく落ち着いた感じになる。2.5lのような過剰な応答はなく速度管理もしやすい。また、加速感もしっかりとしたもので速くはないがしっかりと加速してくれる。また、負荷が掛かっても2.5lほどノイズは高まらない。ブレーキは回生ブレーキを利かせすぎるのか2.5lに比べ唐突に利いてしまう場面も見られる。基本的には安心出来る利き味のものだが2.5lとの比較ではやや気を使わされる。
ボディのしっかり感や乗り心地のやんわり感(生硬い印象が混じるが)、操縦性の滑らかさといった点は2.5Lと共通。
バリューフォアマネー
基本的に上下はなく個性の違いによるバリエーション展開でグレードによる価格差は小さい。当然、CX-5やエクストレイルを横目で見た価格設定。
ハイブリッドも20万円高程度で価格差は小さい。ハイブリッドに関しては、当初「エンジンは2lになり加速性能は劣るのに、ハイブリッドというだけで最高価格とはあり得ない」と思っていたが、乗ってみると予想通り加速性のは劣るが2.5lよりも乗り味は良くこの価格差ならばありかと思った。ブレーキの感触は気になるが積極的に選んでも良いと思った。再度、スペックを見返すと重量は120kg増しで、ガソリンタンクの容量は48Lと小さくなる。重量増はしかたがないが、ガソリンタンクの容量が減るのはいただけない。ハイブリッドとは言ってもそれほど燃費は期待できないので、長距離走った場合600km行く前に給油が必要となる。ちなみにCX-5のディーゼルだと頑張れば900km、プジョー307の時は700km以上走れた。車の使われ方から言っても足の短さはネックになる。結局、中途半端で選びようのないグレードか。将来的にはこれをプラグインハイブリッドに展開する計画があるのかもしれない。
試乗したのは11月だったが、すでにスタッドレスタイヤに履き替えられており夏タイヤでの試乗は来春に持ち越し。

どんな車
スポーツハッチバックとクロスカントリーカー(SUVという言葉はまだ一般的ではなかった)のクロスオーバーといった車で登場し、独自のポジションを得ていたが、3代目から一般化してゆき先代では普通のSUVとなり、今回のモデルではそれを継承。というかどこが変わったのかわからない。テールランプの形状の違いでわかる程度で、フロントから見たら区別がつかない。これでも、プラットフォームは全く別物らしいが。
よほど自分たちのプロダクトに自信を持っており変える必要がないと判断したのか、単にどう変えればわからないからアメリカマーケットの好調を維持するために変えられなかったのか。
まあ、先代と見分けがつこうがつくまいが複数あるSUVの一つに過ぎないという見方は変わらない。積極的に選びたくなるようなクルマではなく消去法で選ばれる車になってしまったと思う。

後から見れば違いはわかる
内外装
外観は前述のとおり。特に語るべきものはない。
内装はインプレッサに通じるもの。なんだかごちゃごちゃしたものを感じるのは他のモデルと同様。ブランドとして一貫性があると評価すべきか?
Aピラーは細めで視界は良い。前モデルよりもAピラーが遠ざかったようで開放感高い。サイドウィンドウも比較的低く明るい感じになっている。室内はX-breakになるとオレンジの加飾が増えて鬱陶しい。
着座姿勢はかなり高く座ることも可能で調整幅は広い。ハンドルもそれに合わせて高くセットすることも可能。視界にはボンネットも広範囲に入るがCR-V同様ややうねった造形で視界の助けになるというよりは邪魔になるもの。リアシートは広大なスペース。着座姿勢も問題なく調整できる。ラゲッジルームは広大だが床面がやや高く天地高もライバルに比べ少なめなのは従来通り。

オレンジの装飾が鬱陶しい。全体的に雑然としたインパネなのに。

ラゲッジルームは十分広いし、リアシートを倒せばフラットでしっかりとした床が現れる。

スマホが入るシートポケット。今の車はこんなところが重要らしい。
走り
2.5L
軽快でソリッドな乗り味。駆動系にせかされ気味なのはちっと嫌だが。
出だしはなかなか力強いしCVTの感触もソリッド。さすが2.5lになっただけのことはあると感心したが、しばらく乗っているうちにこれは単に応答過剰なセッティングなんだと思えてきた。出だしや速度が低くなってからの加速でアクセルを少し踏むだけでビュンと加速しようとするのは最近では珍しい。速度管理も難しく、勝手に速度が上がっていく傾向がみられる。上り坂など負荷が掛かってくると結構エンジン音を発する。「さっきはあんなに元気だったのにもう苦しいの?」なんて思ってしまう。
操縦性は滑らか。ハンドルの感触に嫌な部分や渋さはないし、滑らかに動くハンドルに追従して車体も滑らかに動いていく。乗り心地もしっかりとした中にもやんわりとストロークするもので動きも初期はスムーズ。つまり、素性は良いと思われる。特段、印象に残るようなものでもないが。ただし、ストロークをすぐに止めようとする感じできゅっと止まり感じで硬さが出る。早めにバンプストップに当てる設定なんだろうか。また、タイヤの影響もあると思う。BSのスタッドレスはCX-5にも履かせているがたわみ方がやや悪く生硬い感触があるものだから。
ブレーキは良い。ペダルの剛性感は高いし、ストローク短めでストロークエンドから踏力で制動力をコントロールできで気難しさが無い。
ロードノイズは静か。
2Lハイブリッド
e-BOXERは加速自体は2.5lガソリンに劣るが扱いやすく落ち着いた感じになる。2.5lのような過剰な応答はなく速度管理もしやすい。また、加速感もしっかりとしたもので速くはないがしっかりと加速してくれる。また、負荷が掛かっても2.5lほどノイズは高まらない。ブレーキは回生ブレーキを利かせすぎるのか2.5lに比べ唐突に利いてしまう場面も見られる。基本的には安心出来る利き味のものだが2.5lとの比較ではやや気を使わされる。
ボディのしっかり感や乗り心地のやんわり感(生硬い印象が混じるが)、操縦性の滑らかさといった点は2.5Lと共通。
バリューフォアマネー
基本的に上下はなく個性の違いによるバリエーション展開でグレードによる価格差は小さい。当然、CX-5やエクストレイルを横目で見た価格設定。
ハイブリッドも20万円高程度で価格差は小さい。ハイブリッドに関しては、当初「エンジンは2lになり加速性能は劣るのに、ハイブリッドというだけで最高価格とはあり得ない」と思っていたが、乗ってみると予想通り加速性のは劣るが2.5lよりも乗り味は良くこの価格差ならばありかと思った。ブレーキの感触は気になるが積極的に選んでも良いと思った。再度、スペックを見返すと重量は120kg増しで、ガソリンタンクの容量は48Lと小さくなる。重量増はしかたがないが、ガソリンタンクの容量が減るのはいただけない。ハイブリッドとは言ってもそれほど燃費は期待できないので、長距離走った場合600km行く前に給油が必要となる。ちなみにCX-5のディーゼルだと頑張れば900km、プジョー307の時は700km以上走れた。車の使われ方から言っても足の短さはネックになる。結局、中途半端で選びようのないグレードか。将来的にはこれをプラグインハイブリッドに展開する計画があるのかもしれない。
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