九州旅行の時のレンタカー。
九州とは言え12月下旬であるのでノーマルタイヤでは心もとない。スタッドレスタイヤを選べるレンタカーは私が調べた限りでは日産レンタカーだけだった。
車ははR5年式で走行距離74,000kmほど走った個体。距離は走っているが、外観はきれいでレンタカーとしては丁寧に扱われた個体だと思われるし、乗ってもくたびれた感じはしなかった。スタッドレスタイヤは2023年製造のもの、銘柄はBSのVRX2。下手な標準タイヤよりもよほど素性の良いタイヤ。

乗り込むといきなりセンターコンソールが肘にあたる。こんなもの邪魔だよ。シフトレバーは例の変な奴。ハンドルは日産車にもれなく付いてくる下部をつぶしたあの形状のやつ。運転姿勢はしっくりこない。低く脚を投げ出すように座りバックレストを寝かせ気味にし、センターコンソールに肘をかけた姿勢を想定しているのか。
走り出す。ハンドルは予想どおりスカスカに軽いが切り込んだ時の反力は返ってくる。アクセルを緩めると急減速。例のあれだ。運転モードをノーマルに変えれば普通になるがなぜノーマルがデフォルトではないのか。本当にこの車、乗り出した時からいちいち神経を逆なでしてくる。アクセルを踏み込んだ時の加速感は普通。ノイズレベルも低い。乗り心地はコツコツとやや硬い。硬いだけならいいがストローク感がなく薄っぺらな感じの乗り味。運転姿勢がしっくりこないせいもありシートのフィット感もいまいち。
と言うことで第一印象は悪かったというか、これまで試乗し感じたことを再確認しての始まりとなったが、その後どうなったのか詳細に書いていきます。

ノートと言えばこの存在感のあるセンターコンソール。
邪魔だし使いやすくもない。デザイナーのお絵描き?

なぜこのハンドルにこだわる?
他メーカーの車にも同じ形状のハンドルが付いているものがあるが、日産のやつだけはどうも操舵感がおかしくなるので嫌いだ。
内外装
カラーは今では廃番になったソリッドに近いグレー。マツダでいうとエアログレーメタリックに近い色。なかなか魅力的なだけに無くなったのは残念。顔は前期型でやはりこちらの方が好み。
ポジションはシートバックをやや倒し気味にセットしたらしっくりときた。ハンドルにはテレスコ機構が付いておりリーチ長も調整範囲が広いのでこのポジションでも問題なく合わせることができた。こうなるとシートもフィットしてきて、3日間、特段シートの事を気にすること無く運転できた。Aピラーはやはり倒しすぎ。顔前空間が圧迫されることは無いがガラス面が奥に突き出すのは運転する空間としてちょっと違和感がある。ダッシュボード上面の映り込みが大きく気になる(これはダッシュボードの形状や素材、塗装にも問題があるのだろうが)。視界自体は問題なく、試乗車にはアラウンドビューモニターが付いていたがこれのお世話になることも無く運転できた。
最初に邪魔と感じたセンターコンソールだが不思議と運転中は邪魔になることは無かった。ここに肘をかけて運転するようなことはしないので恩恵も感じなかったが。
走り
駆動系は素晴らしい。普段はエクリプスクロスPHEV(長いのでこの先は三菱とします)に乗っているのでe-powerにはいまさら感動しないが冷静に評価してみると、ゆっくり走りたいときはゆっくり走れ、ちょっと速度を乗せたいときには速度を乗せ、ぐっと加速したいときには通常の範囲ではどこまでも力強く加速していく。特にワインディングロードでの運転のしやすさには感心した。そして不意にエンジンが吠えたりATがキックダウンしたりCVTがズルっと行かないことがこんなに平和なんだと気づいた。減速はノーマルモードならば普通に運転できるのでこれ一択。下り坂ではややエンジンブレーキ(回生ブレーキ)の効きを強くしたければBモードを選ぶがしっかり効いてくれる。もっとも、6段階で調整できる三菱ほど細かく良い感じに調整はできないがそこまで望むのは贅沢。ここでもワンペダルは減速しすぎで役立たず。
燃費は車載燃費計では21km/l、満タン法では20km/l。カタログでは郊外モード30.6km/lとあるので大きく劣る。福岡市内では8km/l台と冴えない数値で、郊外に出ると一気に20km/lに。2日目3日目は結構寒かったが三菱と違い外気温が低下すると一気に燃費が悪化することもなさそう。
フットワークは速度が上がれば硬さは無くなる。フラットライドを狙ったセッティングなんだろうが、路面の影響を受けやすいようでうねりが大きくなると上下動が大きくなり煽られるし、ざらつきが酷い路面ではボディの後方からビリビリとした音が鳴る。内装が鳴っているのか、ボディ自体が鳴っているのか。また、高速道路走行においては、場合により上下動の収まりが悪くなることも。
操縦性は良い。ハンドルは軽めでタイヤと路面との接触感は感じられない心もとない感じのものだが、反力は感じるし、車の姿勢自体は安定しておりライントレースも良く高速道路での直進感も良い。ただ、せっかく良い素性を持っているのに例のハンドルがそれをぶち壊す。ハンドルを切っていき持ち替えた時につぶれた部分を持ってしまうと操舵感が狂いそれによりラインも狂ってしまう。
ノイズレベルは静か。エンジン自体静かだしロードノイズやその他の暗騒音も気にならない(風邪をひいていて音に対して鈍感になっている影響はあるかも)。駆動系が素晴らしく感じるのは車が静かなことも貢献している。ただ、エンジン音自体はコンプレッサーのような冴えない音が鳴る。踏み込めばなかなか勇ましい良い音に変わるのだが。
バリューフォアマネー
この車と3日間付き合って感じたのはインターフェースの重要性。最近の車はどれも複雑怪奇になってきているが、この車とはちょっと付き合えないと感じた。
システム(エンジン)のON-OFFスイッチやシフトレバーの操作という車にとって基幹となる部分やメーターやディスプレイのグラフィックスも。
システムをOFFにしてもメーターは消えないしラジオも鳴っているのでOFFになったのかわかりにくい。OFF後すぐに再始動する場合はONになったかわからない。動かそうと思って動かなかったり、OFFにしたつもりで車を離れて戻ってきたらOFFになっていなかったり。これは慣れの問題で済ませてはいけないだろう。
シフトはDに入れたい場合は手前に引き、Rに入れたい場合は奥に押し込むものだが、はじめのうちはRでスタートしたい時、一度手前に引きDに入れその後奥に押し込みRにしていた。通常のATレバーの操作が染みついているとどちらに動かしたい場合でも手前に引いてしまうだろう。レンタカー屋さんは何の説明もしてくれなかった。DとBの切り替えはクリック感が出るまで手前に引く。誤動作防止のためだろうがあの形状のレバーを大きく動かすのはちょっと邪魔くさい。一度引いたものは押して元に戻したくなるのが普通だと思うが。

こういう基幹の操作系は各メーカー好き勝手に作らないでほしい。
はじめはON-OFFスイッチすらわからなかった。
色々と書いてきたが、結論としては良い車。でも好きにはなれない。
以前、エクストレイルの試乗記で「人に勧めても良いが、自分では買わない」と書いたが、これもそんな車。どうも日産車とは相性が悪いようで。
九州とは言え12月下旬であるのでノーマルタイヤでは心もとない。スタッドレスタイヤを選べるレンタカーは私が調べた限りでは日産レンタカーだけだった。
車ははR5年式で走行距離74,000kmほど走った個体。距離は走っているが、外観はきれいでレンタカーとしては丁寧に扱われた個体だと思われるし、乗ってもくたびれた感じはしなかった。スタッドレスタイヤは2023年製造のもの、銘柄はBSのVRX2。下手な標準タイヤよりもよほど素性の良いタイヤ。

乗り込むといきなりセンターコンソールが肘にあたる。こんなもの邪魔だよ。シフトレバーは例の変な奴。ハンドルは日産車にもれなく付いてくる下部をつぶしたあの形状のやつ。運転姿勢はしっくりこない。低く脚を投げ出すように座りバックレストを寝かせ気味にし、センターコンソールに肘をかけた姿勢を想定しているのか。
走り出す。ハンドルは予想どおりスカスカに軽いが切り込んだ時の反力は返ってくる。アクセルを緩めると急減速。例のあれだ。運転モードをノーマルに変えれば普通になるがなぜノーマルがデフォルトではないのか。本当にこの車、乗り出した時からいちいち神経を逆なでしてくる。アクセルを踏み込んだ時の加速感は普通。ノイズレベルも低い。乗り心地はコツコツとやや硬い。硬いだけならいいがストローク感がなく薄っぺらな感じの乗り味。運転姿勢がしっくりこないせいもありシートのフィット感もいまいち。
と言うことで第一印象は悪かったというか、これまで試乗し感じたことを再確認しての始まりとなったが、その後どうなったのか詳細に書いていきます。

ノートと言えばこの存在感のあるセンターコンソール。
邪魔だし使いやすくもない。デザイナーのお絵描き?

なぜこのハンドルにこだわる?
他メーカーの車にも同じ形状のハンドルが付いているものがあるが、日産のやつだけはどうも操舵感がおかしくなるので嫌いだ。
内外装
カラーは今では廃番になったソリッドに近いグレー。マツダでいうとエアログレーメタリックに近い色。なかなか魅力的なだけに無くなったのは残念。顔は前期型でやはりこちらの方が好み。
ポジションはシートバックをやや倒し気味にセットしたらしっくりときた。ハンドルにはテレスコ機構が付いておりリーチ長も調整範囲が広いのでこのポジションでも問題なく合わせることができた。こうなるとシートもフィットしてきて、3日間、特段シートの事を気にすること無く運転できた。Aピラーはやはり倒しすぎ。顔前空間が圧迫されることは無いがガラス面が奥に突き出すのは運転する空間としてちょっと違和感がある。ダッシュボード上面の映り込みが大きく気になる(これはダッシュボードの形状や素材、塗装にも問題があるのだろうが)。視界自体は問題なく、試乗車にはアラウンドビューモニターが付いていたがこれのお世話になることも無く運転できた。
最初に邪魔と感じたセンターコンソールだが不思議と運転中は邪魔になることは無かった。ここに肘をかけて運転するようなことはしないので恩恵も感じなかったが。
走り
駆動系は素晴らしい。普段はエクリプスクロスPHEV(長いのでこの先は三菱とします)に乗っているのでe-powerにはいまさら感動しないが冷静に評価してみると、ゆっくり走りたいときはゆっくり走れ、ちょっと速度を乗せたいときには速度を乗せ、ぐっと加速したいときには通常の範囲ではどこまでも力強く加速していく。特にワインディングロードでの運転のしやすさには感心した。そして不意にエンジンが吠えたりATがキックダウンしたりCVTがズルっと行かないことがこんなに平和なんだと気づいた。減速はノーマルモードならば普通に運転できるのでこれ一択。下り坂ではややエンジンブレーキ(回生ブレーキ)の効きを強くしたければBモードを選ぶがしっかり効いてくれる。もっとも、6段階で調整できる三菱ほど細かく良い感じに調整はできないがそこまで望むのは贅沢。ここでもワンペダルは減速しすぎで役立たず。
燃費は車載燃費計では21km/l、満タン法では20km/l。カタログでは郊外モード30.6km/lとあるので大きく劣る。福岡市内では8km/l台と冴えない数値で、郊外に出ると一気に20km/lに。2日目3日目は結構寒かったが三菱と違い外気温が低下すると一気に燃費が悪化することもなさそう。
フットワークは速度が上がれば硬さは無くなる。フラットライドを狙ったセッティングなんだろうが、路面の影響を受けやすいようでうねりが大きくなると上下動が大きくなり煽られるし、ざらつきが酷い路面ではボディの後方からビリビリとした音が鳴る。内装が鳴っているのか、ボディ自体が鳴っているのか。また、高速道路走行においては、場合により上下動の収まりが悪くなることも。
操縦性は良い。ハンドルは軽めでタイヤと路面との接触感は感じられない心もとない感じのものだが、反力は感じるし、車の姿勢自体は安定しておりライントレースも良く高速道路での直進感も良い。ただ、せっかく良い素性を持っているのに例のハンドルがそれをぶち壊す。ハンドルを切っていき持ち替えた時につぶれた部分を持ってしまうと操舵感が狂いそれによりラインも狂ってしまう。
ノイズレベルは静か。エンジン自体静かだしロードノイズやその他の暗騒音も気にならない(風邪をひいていて音に対して鈍感になっている影響はあるかも)。駆動系が素晴らしく感じるのは車が静かなことも貢献している。ただ、エンジン音自体はコンプレッサーのような冴えない音が鳴る。踏み込めばなかなか勇ましい良い音に変わるのだが。
バリューフォアマネー
この車と3日間付き合って感じたのはインターフェースの重要性。最近の車はどれも複雑怪奇になってきているが、この車とはちょっと付き合えないと感じた。
システム(エンジン)のON-OFFスイッチやシフトレバーの操作という車にとって基幹となる部分やメーターやディスプレイのグラフィックスも。
システムをOFFにしてもメーターは消えないしラジオも鳴っているのでOFFになったのかわかりにくい。OFF後すぐに再始動する場合はONになったかわからない。動かそうと思って動かなかったり、OFFにしたつもりで車を離れて戻ってきたらOFFになっていなかったり。これは慣れの問題で済ませてはいけないだろう。
シフトはDに入れたい場合は手前に引き、Rに入れたい場合は奥に押し込むものだが、はじめのうちはRでスタートしたい時、一度手前に引きDに入れその後奥に押し込みRにしていた。通常のATレバーの操作が染みついているとどちらに動かしたい場合でも手前に引いてしまうだろう。レンタカー屋さんは何の説明もしてくれなかった。DとBの切り替えはクリック感が出るまで手前に引く。誤動作防止のためだろうがあの形状のレバーを大きく動かすのはちょっと邪魔くさい。一度引いたものは押して元に戻したくなるのが普通だと思うが。

こういう基幹の操作系は各メーカー好き勝手に作らないでほしい。
はじめはON-OFFスイッチすらわからなかった。
色々と書いてきたが、結論としては良い車。でも好きにはなれない。
以前、エクストレイルの試乗記で「人に勧めても良いが、自分では買わない」と書いたが、これもそんな車。どうも日産車とは相性が悪いようで。
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