大家塾〜交渉術〜案内表示

はまやん♪です。
ちょっと間が空いてしまいました。ゴメンナサイ。

8月24日(土)は弁護士大家、加藤さんのお話で、渾身のテーマ「交渉術」です。

    弁護士  加藤 幸英(かとう ゆきひで)   ブログ
    隼綜合法律事務所 http://hayabusa-legal.com/

加藤さんと言えば、昨年秋の必殺さんセミナーの二次会訴訟バトルなど見せていただきましたが、名古屋大家塾の前身時代から参加されており、地主系大家を皮切りに、外断熱日本交渉学会会員、ほんまのもんの弁護士、と素晴らしい肩書きが並んでおられる方です。

一瞬、外断熱教の布教活動に入りそうになりましたが、参加者のノリがイマイチだったのか、外断熱トークは自制されてしまいました。外断熱に賭ける熱い思いはまた次回ということでしょうか。
さすが、弁護士先生、冷静な対応です。
講師 加藤弁護士






第一部は交渉術。

交渉というと、隙あらば畳み掛ける、揚げ足を取る、のような巧みな話術で相手を陥れるようなイメージがあると思います。
昨今は、交渉後の関係まで考えて対応する方が良い、と考えられているそうです。

 (≧ヘ≦)  ・相手に勝とうとする敵対型(Win-Lose)ではなく、
           人と問題を分離して考え、
 (⌒-⌒)   ・ともに問題を解決しようとする協力型(Win-Win)

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非常に重要だと思ったのは、交渉では事前の準備が重要という点です。
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1.自分が得たい結果を明確に順位付けする
2.そのための方策を考える
3.バトナ
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こうしてセミナーや書籍などで日ごろから知識をつけておくことも準備のひとつだと思いますが、「得たい結果を順位付けする」ということって、できていると思っても、紙に書き出して整理してあるのと、頭で考えただけとではかなり違いますね。

滞納する入居者と交渉する場面なら
 1) 家賃を払って欲しいのか
 2) 退去して欲しいのか
 3) 誠意を見せて欲しいのか

自分にとって交渉の結果でどういう結果を得たいのかを明確にし、その優先順位をつけておくことが重要だという話には大いに納得しました。

そして、加藤さんが、「今日一番皆さんにお伝えしたいこと」と話された
  バトナ
  BATNA
  Best Alternative to a Negotiated Agreement
誰か、こんな法人名つけちゃいそうですね。

英語を訳すと「交渉が決裂した時の対処策として最も良い案」で、交渉学では「不調時対策案」と言うそうです。

交渉を始める前に、バトナを見つけておくという準備作業をしっかりすることが最も重要だということだそうです。

なるほど、なるほど。

滞納者との交渉の場合のバトナって何でしょうね?
 - 建物明渡しの訴訟をチラつかせる
 - 保証人に支払い請求する     …かな?


交渉の時のテクニックにはたくさんのノウハウをお話してくださり、実例つきで非常に分かりやすかったです。
たくさんありますが、日ごろから意識して使い分けるようにして身に着けたいと思いました。
 - ドア・イン・ザ・フェイス
 - フット・イン・ザ・ドア  etc etc …

スペシャル 「詐欺師の手口」

詐欺の事例やその経過の話ですが、結論は詐欺に会わないように詐欺師のやり方を知り、おかしいなと思ったら相談をすることが大事だということでしょうか。

詐欺師というのは、警察にとっても詐欺が故意に行われたことを立証することが非常に難しく、従って積極的に取り組むわけではないといのが実情のようです。

投資家を狙った詐欺は多いので、知識をつけてひっかからないようにする、怪しいなと感じる感性を磨いておかないといけませんね。

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第二部は大家さんのための弁護士の選び方・使い方

弁護士はやはり紛争解決のプロで、うまく使うかどうかで大きな差が生まれると思いました。特にセミナーでは「弁護士の選び方」のノウハウをすごく分かりやすく紹介して下さいました。

 内容は…  足を運んでセミナー代を払った人だけでーす。


今回のセミナーを実施するにあたって、加藤さんは60枚にも及ぶ原稿を用意され、さらにそれを密度を圧縮してお話して下さったそうです。
たくさんのぶ厚い本も読んで、エッセンスを ガっ と放出する大盤振る舞い!
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今回の名古屋大家塾も内容充実でいいセミナーでした。
講師を務めてくださった加藤さん、段取りを取っていただいた塾長他スタッフの皆さん、ご苦労様でした。そしてありがとうございました!