aoitori


16回目のバレンタインキッス、
お陰様で大盛況の大成功に終わりました。
0時ぐらいの時点ではお客さん数人しか居なくて、
泣きそうになりながらDJやってましたけど。
もう沢山の人に気を遣って頂いて、
ほんとにありがたく、且つ申し訳なく思ってます。
個人的な反省は尽きませんが、
イベント自体が大成功に終わったので、
とりあえず良かったです。
でも受けたダメージは計り知れず、
三日経った今もまだ精神的にも体力的にも回復せずって感じですけど。

さてそれでは本題に入りますが、
自分のそれまでの物事の考え方や価値観を大きく変えさせられ、
非常に影響を与えられたテレビドラマが三つあるんですが、
そのうちの一つはここでも何度かご紹介している「ふぞろいの林檎たち」。
もう一つはこれまた以前ここでもご紹介した「その気になるまで」。
そして最後の一つが今回ご紹介するこの「青い鳥」です。

TBS系列で1997年の金曜22時台に放映されたドラマで、
連続ドラマでは珍しく、約半年間もかけて丁寧に製作された、
長野の穏やかで美しい風景を始め、
北海道から鹿児島まで日本縦断ロケを通しての、
本当のの愛とは?本当の幸せとは?を問い掛けたドラマです。

確か10年ぐらい前でしょうかねえ?
ある日午前中に目が覚めてしまってテレビつけたら、
たまたまTBSで青い鳥の再放送をやっていて。
なんとなく見てたら途中の回にも関わらず、
ちょっとストーリーに引き込まれそうになって。
スカパーに契約後、
2003年にTBSチャンネルで一挙再放送するっていうのを知って、
これはいい機会なのでちょっと録画して見ちゃおうかな!
って感じで録って見たんですよ。
スリル性の強いストーリーもあって、
もう見始めてすぐにハマって一気に見終わったんですが、
一部(第一章~第七章)が終わった時点ではもうかなり放心状態で、
そして二部(第八章~第十一章)が始まってすぐに、
もう有り得ないぐらい号泣してしまって。

このドラマの全編に描かれているテーマはずばり"犠牲愛"です。
自分の感情や幸せを犠牲にしてでも相手の幸せを願うという、
なんの見返りを求めない無垢で純真な愛情。
なんかもう、初めて見た時はほんとにもう物凄い衝撃を受けました。
勿論ドラマの話しではありますが、
目から鱗というか、もうほんとに頭をかち割られた様な感覚でした。

人間ってどうしてもやっぱり最終的には自分の事が大事で、
自分の事を優先して考えてしまう生き物だと思うんです。
いや、それがむしろ普通なんだと思います。
でも自分の事を犠牲にして、見返りも何も求めない愛情って、
究極の愛情の形なんじゃないかと、
このドラマを見てから深く考えさせられました。

自分の経験上思うのが、
やはり人の心を動かそうと思ったら、
自分の事ばかり考えていては絶対に無理だという事です。
ある程度のリスク的な部分、
自己犠牲の部分や気持ちがないと、
なかなか難しいん事なんじゃないかと思います。
それって多少打算的な部分も含まれている場合もありますが、
例え多少の打算的な部分があったとしても、
相手を思って自分を犠牲にするという行為や思想は、
なかなか容易な事ではないと思います。
そして何より大事な事は、
それに対して一切見返りを求めない事です。
これって意外と大変で、
非常に重要な事じゃないかと思います。
実際に自分を振り返ってみた時に、
心が強く動いた時ってやっぱりそういう愛情を受けた時だったり、
逆に相手の心が強く動いた時って、
そういう愛情を自分が与えられた時だったりする事が、
非常に多いという事にも気付きました。

例えば親が子を大事に思う気持ちや愛情って、
それもある意味犠牲愛的な部分に通ずるのかも知れませんが、
でもそれって血縁関係があるという部分では、
当然とも言える行為なのかも知れませんが
(実際の現代社会では当然とも呼べなくなってしまっているのが現状なのかも知れませんが)、
血の繋がりもない相手に対して自分の事よりも大事に思えるという思想や行為は、
なんて尊く素晴らしい感情なんだろうと思うんですよね。
いやほんと、なかなか自分を犠牲にって、
そうそう出来るもんじゃないですから。

あと思うのが、自分を犠牲にしてまで相手の幸せを願える様な、
素晴らしい相手と巡り合えたというのは、
かくも素晴らしく、かくも素敵な事だと思うんですよね。
そこまで相手を思える感情になれるというのは、
ほんとうに凄い事だと思いますし、
そう想わせるだけの相手も凄い存在なんだと思います。
いや、そんな相手に出逢わずして一生を終えていく事なんて、
世の中ではきっとざらなんだと思いますし、
そんな相手と出逢える事の方が、
確率的には非常に珍しい事なのかも知れません。

個人的には大好きなドラマですし、
一生忘れられないドラマでもあるんですが、
内容的に、余りにも重く、余りにも悲しいストーリーが故、
よっぽど悲しい事があった時とかしか、
正直見たいと思わないんですよ。
いや、それぐらい重厚な内容なので。
だから今までもまだ四回ぐらいしか見てないんですよ。
昨日はなんか、ふと久し振りに見たくなってしまって。
最初は見るかどうしようかかなり迷ったんですが、
見始めたらすぐに感情移入し始めて一気に最後まで見ちゃいました。
確か前回見たのが2004年の12月だったと思うんですが、
その時よりもやっぱり歳を取って更に感情が繊細になったせいか、
もう全編ずっと泣いてましたね。
いや、気が付けば一晩中涙を流してました。
枕の上にクッションひいて寝ながら見てたんですが、
もうクッションが涙で全面ぐっしょりなぐらいでした。
ほんと、こんな大量の涙を延々流したのはいつ振りだろう?
ってぐらいでした。

ちなみにこのドラマって、重厚な内容もさる事ながら、
各々のロケ地の景色の素晴らしさも大好きなところです。
オレの大好きな夜空と海のシーンも沢山出てきますし。
キャストも一様に素晴らしいです。
ちなみに主役の豊川悦司って、
正直、台詞回しとか全然上手いとは思わないんですが、
あの"無"の演技というか、表情とか仕草で、
あれだけ深い哀愁を繊細に表現する能力って、
抜群に素晴らしい人だなあと思います。
脇を固める佐野史郎・永作博美・前田吟の熱演も素晴らしいです。
あとヒロイン役の夏川結衣の演技は、
とても綺麗で色っぽくて、
時折見せる疲れ切った哀しげな表情とか、
個人的にはもう非常にグッときます。
豊川悦司と夏川結衣が徐々に惹かれあって迎える、
お祭りで神楽を見ながら触れ合った手を徐々に繋いでいくシーンとかは、
もうたまらないものがありますねー。
もし自分もあのドラマの中の"駅長さん"の立場だったら、
あんな綺麗で哀しげな表情を見ていたら、
どうにもいたたまれなくなって、
同じ様に連れ去ってしまうんじゃないか?とも考えてしまいますねー。
いや、オレにはそんな勇気はないかも。

このドラマのテーマである"犠牲愛"の概念って、
もしかすると理解出来ない人には全く理解不能な、
考え方や価値観なのかも知れません。
まあ考え方や価値観は人それぞれですから。
でもオレの中では、
究極の愛情の形=犠牲愛という図式は、
一生変わらないと思いますし、
自分もそういう究極の愛情表現の出来る人間に、
出来るだけなりたいと心から願っています。
勿論それは異性論だけではなく、
同性に対しての愛情でもそうでしょうし、
上司と部下の関係や友達関係でも同じ事が言えると思います。
そして心からそう思える様な人たちに、
死ぬまでに沢山出逢えたら、
なんて幸せな人生なんだろうと思います。

結構ヘビーな話しに終始してしまいましたが、
青い鳥については、
いつかは絶対ここで書きたいと思ってたんですよね。
今のオレの人格形成を語る上では、
絶対に欠かせないルーツでもあるので。
DVDとかも出てますので、
興味のある方は是非一度、見て感じて頂きたいですね。
オレにとっては非常に深く重く切なくも哀しい、
ロマンティックに満ちあふれた心に響く素晴らしいドラマです。