YOUNG PERSONS' GUIDE TO DAVID BOWIE

DAVID BOWIEコレクターNIBによる自身のコレクションの忘備録。これからBOWIE関係のレコードやCDをコレクションしようと言う奇特な方のためのバイブル的blogをめざします。最近、「bowie」でググると公式facebookよりも上に表示されるが、それはちょっと違うと思う。(NIBへのコンタクトはこちら http://drj.maffy1996.com/cgi-bin/app2.cgi)

まさかの黒歴史推し〜LOVING THE ALIEN[1983-1988]3

lta_cd_lp_mont_v3_1080sq


例年より1ヶ月遅れではあるが秋の風物詩である高額BOXセットのリリースが、先日、公式サイトで正式に告知された。これで4年連続である。

発表に至るまで「Tin Machineをどう扱うか」という点が海外ファンサイトのBBSなどで話題になっていたが、結果的にTin Machineの前まで、アルバム的には198年リリースの「Let's Dance」から1987年の「Never Let Me Down」までというまさに「The Rise And Fall Of David Bowie In 1980's」という構成となった。BOXのタイトル名に添えられる年代表記が「1983-1988」となっているのは、ネバレミの翌年にリリースされたライブDVDの音源「Glass Spider」を収録するためである。どうでもいいこだわり…。

巨大掲示板やSNSなどでは相変わらず「“Let's Dance”のdemoは?」といった発言が散見されたが、そもそも「オリジナルアルバムの最新リマスターと現在では入手困難なシングル曲などをコンパイルする」というのがこのBOXのコンセプトなので、それらの楽曲が収録されるはずはない…と毎度毎度書き続けてきたが、今回に限っては「Re:Call 4」の著しいコンセプトのブレ方には正直、呆れはててしまった。(ちなみに、「Modern Love」のカップリングだったライブバージョンは、シリムンライブに入っているからなのかオミットされている、これもブレブレ。)


「Re:Call 1」の説明(公式サイトより・以下同)は 「a new 2-disc compilation of non-album singles, single versions & B-sides」
大意:アルバム未収録のシングル曲やシングルバージョンとB面曲のコンピレーション

「Re:Call 2」は「a collection of single versions and non-album b-sides」
大意:シングルバージョン、アルバム未収録のB面曲のコレクション

「Re:Call 3」の説明は「a new compilation featuring remastered contemporary single versions, non-album singles and b-sides, and songs featured on soundtracks」。
大意:(BOX収録のアルバムと)リマスターされた同時期のシングルバージョン、アルバム未収録シングルやB面曲、サントラ収録曲のコンピレーション

…シリーズを重ねるごとに収録曲の範囲が広がっていることがわかる。各BOXでの収録曲とつじつまを合わせるための変更であることは容易に推察できる。

そして今回の「Re:Call 4」の説明は「new compilation featuring remastered contemporary single versions, non-album singles, album edits, b-sides and songs featured on soundtracks such as Labyrinth, Absolute Beginners and When The Wind Blows」

大意:リマスターされた同時期のシングルバージョン、アルバム未収録シングル、アルバム用エディット、「ラビリンス」「ビギナーズ」「風が吹くとき」などのサントラ収録の曲


アルバムエディット? なんでこんな表記が追加されたのか、それは「ネバレミ」アナログ盤用にエディットされたバージョンを収録するためである。「ネバレミ」はBowieにとって初めてCDリリースを前提に制作されたアルバムで収録時間が50分を超えているため、アナログ(LP)については11曲中7曲が短くエディットされていたのだ(詳細はこちら)。
本来なら、このアナログバージョンをスタンドアローンで収録するべきなのだが、「ネバレミ2018」という禁じ手の収録で3枚のネバレミになってしまうため、パーロフォンは「Re:Call4」に収録という暴挙に出たのである(このアナログバージョンは以前、「Day-In Day-Out」のスペイン語バージョンをボートラに加えてitunesで配信されていたが、残念ながら現在は姿を消している)。
ちなみに、国内盤ネバレミのLPは世界で唯一、CDと同内容で収録されている、実はレア盤であるということを追記しておく。
そして、今回、「ラビリンス」と「ビギナーズ」のサントラからBowie関連曲が中途半端にコンパイルされたことで、これらのサントラは今後再発される可能性が限りなくゼロに近くなったのではないだろうか?(後者にはBowei以外のアーティストも多数参加しているので、そっち関連から再発される可能性は残されているが)。

続いて「Dance」について見ていこう。
このコンピ盤はもともと1985年にリリースが計画されていて、カタログ番号も発番され、アートワークの色校正(試し刷り)まで進んでいたのだが、結局お蔵入りとなったものだ。オリジナルのトラックリストは下記の通り。
Loving The Alien
Let’s Dance
Shake It
Blue Jean
China Girl
Dancing With The Big Boys
Modern Love

今回のBOXに収録される「Dance」はタイトル名とアートワークは同じだが、内容は大きく異なっている。
もともとこの時期、複数のバージョンを含む12インチシングルが大量にリリースされているのだけれど、新装「Dance」はその中から代表的な曲・バージョンのみをサラッとコンパイルしただけの薄っぺらい収録内容だと言わざるを得ない。今この時期に改めて出すのなら、1枚では足りないのだ。
唯一評価できるのは以前のitunes配信でオミットされていた「Shake It」のロングバージョン(=リミックスバージョン)が収録されていることくらいだ。しかし、このリリースで、当時の12インチシングルがコンプリートでソフト化される希望は永遠に失われてしまうのかと思うと残念でならない。

そしてライブ2タイトル。PCがあれば誰だって作れる「シリムンツアーDVD」の音源化、以前リリースされていた「グラスパDVD」のボーナスCDの再収録。どっちも手抜きとしか思えない。特に前者、せめてカットされている曲を追加するくらいのことさえできなかったのか?

最後に「ネバレミ2018」。全BOXの「LODGER(2017 REMIX)」に味を占めたのか、またしても過去作の改編という暴挙に出た。こういうことがOKになると、今後いくらでも新作のリリースが可能になるわけで、こういうことは絶対にやめるべきである。リマスターとは違うんだから。

今回の内容を見て思うのは、キャリア最大のヒット作「Let's dance」ではなく、いわゆる黒歴史扱いされている問題作「Never Let Me Down」推し、そして、タイトルの引用までしておきながら単純なリマスターのみに留まっている「Tonight」の扱いに対する不自然さである。もしかして、この2作については、単独でのデラックスエディションなどの計画の余地を残しているのかと勘ぐってしまうのである。
枚数が増えることで、ますます高額化した今回のBOXだが、それでも買ってしまうのは悲しいファン心理である。

【追記】今回のリリースで「Too Dizzy」がBowieのカタログから完全に抹消されてしまうことが既成事実となったようだ。合掌。

●LET’S DANCE
Modern Love
China Girl
Let’s Dance
Without You
Ricochet
Criminal World
Cat People (Putting Out Fire)
Shake It

●SERIOUS MOONLIGHT (LIVE ’83)
[CD1]
Look Back In Anger
“Heroes”
What In The World
Golden Years
Fashion
Let’s Dance
Breaking Glass
Life On Mars?
Sorrow
Cat People (Putting Out Fire)
China Girl
Scary Monsters (And Super Creeps)
Rebel Rebel

[CD2]
White Light / White Heat
Station To Station
Cracked Actor
Ashes To Ashes
Space Oddity/Band Introduction
Young Americans
Fame
Modern Love
TONIGHT
Loving The Alien
Don’t Look Down
God Only Knows
Tonight
Neighborhood Threat
Blue Jean
Tumble And Twirl
I Keep Forgettin’
Dancing With The Big Boys

●TONIGHT
Loving The Alien
Don’t Look Down
God Only Knows
Tonight
Neighborhood Threat
Blue Jean
Tumble And Twirl
I Keep Forgettin’
Dancing With The Big Boys

●NEVER LET ME DOWN

Day-In Day-Out
Time Will Crawl
Beat Of Your Drum
Never Let Me Down
Zeroes
Glass Spider
Shining Star (Makin’ My Love)
’87 And Cry
Bang Bang

●NEVER LET ME DOWN (2018)

Day-In Day-Out
Time Will Crawl
Beat Of Your Drum
Never Let Me Down
Zeroes
Glass Spider
Shining Star (Makin’ My Love) (ft Laurie Anderson)
New York’s In Love
’87 And Cry
Bang Bang

●GLASS SPIDER (LIVE MONTREAL ’87)
[CD 1]
Up The Hill Backwards
Glass Spider
Day-In Day-Out
Bang Bang
Absolute Beginners
Loving The Alien
China Girl
Rebel Rebel
Fashion
Scary Monsters (And Super Creeps)
All The Madmen
Never Let Me Down

[CD 2]
Big Brother
‘87 And Cry
“Heroes”
Sons Of The Silent Age
Time Will Crawl / Band Introduction
Young Americans
Beat Of Your Drum
The Jean Genie
Let’s Dance
Fame
Time
Blue Jean
Modern Love

●DANCE
1. Shake It (Re-mix aka Long Version)
2. Blue Jean (Extended Dance Mix)
3. Dancing With The Big Boys (Extended Dance Mix)
4. Tonight (Vocal Dance Mix)
5. Don't Look Down (Extended Dance Mix)
6. Loving The Alien (Extended Dub Mix)
7. Tumble And Twirl (Extended Dance Mix)
8. Underground (Extended Dance Mix)
9. Day-In Day-Out (Groucho Mix)
10.Time Will Crawl (Dance Crew Mix)
11.Shining Star (Makin’ My Love) (12” mix)
12.Never Let Me Down (Dub/Acapella)



●RE:CALL 4
[CD 1]
Let's Dance (single version)
China Girl (single version)
Modern Love (single version)
This Is Not America (The theme from ‘The Falcon And The Snowman’) David Bowie / Pat Metheny Group
Loving The Alien (re-mixed version)
Don't Look Down (re-mixed version)
Dancing In The Street (Clearmountain mix) - David Bowie and Mick Jagger
Absolute Beginners (from Absolute Beginners)
That’s Motivation (from Absolute Beginners)
Volare (from Absolute Beginners)
Labyrinth Opening Titles/Underground (from Labyrinth)
Magic Dance (from Labyrinth)
As The World Falls Down (from Labyrinth)
Within You (from Labyrinth)
Underground (from Labyrinth)

[CD 2]
When The Wind Blows (single version) (from When The Wind Blows)
Day-In Day-Out (single version)
Julie
Beat Of Your Drum (vinyl album edit)
Glass Spider (vinyl album edit)
Shining Star (Makin’ My Love) (vinyl album edit)
New York’s In Love (vinyl album edit)
‘87 And Cry (vinyl album edit)
Bang Bang (vinyl album edit)
Time Will Crawl (single version)
Girls (extended edit)
Never Let Me Down (7” remix edit)
Bang Bang (live - promotional mix)
Tonight (live) Tina Turner with David Bowie
Let's Dance (live) Tina Turner with David Bowie

CompiledCompilationsOneBowie

20160529_CompiledConpilationsOneBowie-01


 ひとくちにBowieファンといっても、「アルバムは数枚しか持ってない」「一応、アルバムはコンプリートだけど、再発はスルー」「再発はもちろん、Bowieが関わっている楽曲は全て所有している」など、そのレベルはいろいろ。
 そこで、「初心者からコアなファンまで」を対象に幅広くBowieの楽曲を紹介していこうというのが今回からスタートする「Compiled Conpilationsシリーズ」である。
 「デラックス盤などの再発はスルーしているけど、アルバムは全て持っている」というファンにBowieの楽曲との新たなる出会いを演出すべく、総力を挙げてオリジナルアルバム未収録曲をアルファベット順に紹介していくわけである。
 ベスト盤やボックスセットのみの収録曲、サントラ提供曲、シングルのカップリング、他アーティストの作品へのゲスト参加曲、企画アルバム収録曲など公式リリースされた楽曲を全て網羅していく。元もはオフ会用のコンテンツだったのだけれど、この機会に全体を見直して不備があれば追加、修正もしていく予定。
 記念すべき第1回はAとBで始まるタイトルの楽曲を紹介する。
※BLOG掲載にあたって各曲のサンプル音源もUPしているので参考にして欲しい。

A
01. Abdulmajid
02. After Today
03. Alabama Song
04. Al Alba
05. Alternative Candidate
06. All Saints
07. All The Young Dudes
08. Amsterdam
09. As The World Falls Down
10. American Dream
11. Arnold Layne
12. Atomica

B
13. Baal's Hymn (Der Choral Vom Grosen Baal)
14. Ballad Of The Adventurers (Die Ballade Von Den Abenteurern)
15. Bombers
16. Born In A UFO

01. 1991年のRyko盤再発 "Heroes"にボーナストラックで収録されたのが初出。「Low」〜「Heroes」期のアウトテイクと思われるが、タイトルもつけられずに放置されていたようで収録にあたって妻イマンの姓が曲名にされている。その後、「All Saints (Collected Instrumentals 1977-1999)」に再度収録されている。

02.1989年のRyko盤BOX「SOUND+VISION」が初出。「Young Americans」のアウトテイク曲でブートにも収録されたことがなかった正真正銘初登場の曲。現在は、追加曲を収録して再発されたParlophone盤BOX「SOUND+VISION」で入手可能。

03.『三文オペラ』で有名な劇作家、ベルトルト・ブレヒトの作品で1978年ツアーでプレイされて、ツアー中にスタジオ版もレコーディングされている。1980年の「Space Oddity」リメイク版シングルのカップリング曲としてようやく初リリース。その後、12インチシングルとしての再発を経て、1992年のRyko盤「Scary Monsters」のボーナストラックとして初CD化。3枚組ベスト盤「The Platinum Collection」にも収録された。最新BOX「A New Career In A New Town」にも収録されている。

04.ネバレミ収録曲「Day-In Day-Out」のスペイン語バージョン。スペインのラジオ局で一度だけオンエアされたっきり、長年放置されていたが2007年iTunes配信のデジタルEP「Day-In Day-Out EP」で初めて公式リリースされた。

05.「Diamond Dogs」用のデモで、初出は1990年のRyko盤「Diamond Dogs」のボートラ。2004年の同作30周年記念盤のボーナスディスクにも収録されている。「Alternate」とついているがオリジナルの「Candidate」とは全くの別物。

06.初出は1991年のRyko盤「Low」のボートラ。楽曲自体は「Low」〜「Heroes」期のアウトテイクと思われる。現在は、「All Saints (Collected Instrumentals 1977-1999)」で入手可能。

07.元々はMott The Hoopleに提供した楽曲。Bowie自身もレコーディングしていて、アナログ時代から幾度となくブート化されてきたアウトテイクの超定番。初出は1995年のハーフオフィシャルコンピ盤「RARESTONEBOWIE」だが、このときは(おそらく完成ミックスより前段階の)スピードが遅いモノラルバージョンだった。ベスト盤「Nothing Has Changed」で初めて完成盤ミックスが公式リリースされている。Mottのレコーディング用にBowieが仮歌を入れたバージョンも存在し、Mott名義の再発アルバムで公式リリースされている。

08.ベルギー生まれのシャンソン歌手、ジャック・ブレルのカヴァー。ZIggyセッションのアウトテイクで、初出は1974年のシングル「Sorrow」のカップリング。1991年のRyko盤「Pin Ups」のボートラで初CD化され、Ziggy30周年記念盤のボーナスディスクにも収録された。現在は、高額BOX「Five Years1969-1974」で入手可能。


09. サントラ「Labyrinth」収録の甘〜いバラード曲。映画ではジャレスとサラが踊る舞踏会のシーンで使用された。シングルカットの予定がありPVも制作されたがリリースは見送られた。「Tonight」の再発CDにボーナストラックとして収録されている。

10. サントラ「Training Day」収録。P. Diddyとの共演で「This Is Not America」のフレーズが引用されている。ただし、Bowieのヴォーカルは新録。とてもカッコいい仕上がりになっているので、未聴のかたは是非聴いてみて欲しい。

11. オリジナルはPink Floyd。同バンドのギタリストDavid Gilmourが2006年にロンドンRoyal Albert Hallで行ったライブにBowieがゲスト出演。この曲と「Comfortably Numb」でヴォーカルを担当した。このライブはDVD、Blu-ray「Remember That Night」としてリリースされ、現時点では公式リリースされたBowieのラストパフォーマンスとなっている。この曲は7インチ&CDシングルでリリースされている。

12.2013年の衝撃リリース作「THE NEXT DAY」の同年に早くもリリースされた拡張版「THE NEXT DAY EXTRA」に収録されたアウトテイク曲。

13. 14. 自身が主演したBBCのテレビドラマ「Baal」のサウンドトラックアルバム用にレコーディングされた。単独では一度もCD化されておらず、先日の高額BOXANCIANTで初めて全曲がCD化されたが、ITMSではBaal EPのみを単独でDL購入できる。

16.12同様「The Next Day Extra」収録のアウトテイク。1979年のアルバム「Lodger」用のマテリアルだという説もある。

15.’70年代から頻繁にブートレッグにも収録されてきた、超定番アウトテイク曲。Hunky Dory用のマテリアルでエンディングに「Andy Warhol」へのブリッジが含まれている。Ryko盤「Hunky Dory.」のボートラが公式での初出になるが、そこではエンディングのブリッジ部分がカットされている。

2017年のデヴィッド・ボウイ

davidbowieis


新作の期待がなくなって2年目の年。

今年最大のトピックスはなんと言っても、大回顧展「David Bowie Is...」の日本開催だ。
当ブログでも取り上げたが、この大回顧展がまさか日本で開催されるとは思ってもいなかった。
(NIBの予想では、アジアで開催されるならせいぜい香港だと思っていたので)
熱心なファンのな中には、2度3度と訪れたファンも多かったのではないだろうか。
44年前のツアー(Diamond Dogsツアー)の舞台セットのペーパークラフトやそれよりも前の楽曲の歌詞を書いたメモなどが残されているなんて、普通ではあり得ないことだ。「捨てられない病」のBowieだからこそだろう。願わくば、NY辺りで、展示されなかったブツも含めた常設展示のDavid Bowie記念館が建設されないものか。


音楽に関しては、もちろん新作のリリースはなかったのだが、
音の出るピクチャープレート(ピクチャー7インチシリーズ)は延々と続いている。
マニアの財政を圧迫する「No Plan」のバリエーション展開リリースもあった。

そんな中、今年はRSD限定で、興味深い2作品がリリースされている。


BOWPROMO

まずは、マニアの間では有名な、「Hunky Dory」のプロモ用にごく少数プレスされた「BOWPROMO」のオフィシャル初リリース。
収録音源自体が、アルバムとのミックス違い、ヴォーカル別テイクなどレアなバージョンなのだが、数年前にオリジナルVINYLからリッピングされた高音質の音源がファイル共有サイトで流出していたので、企画そのものが中途半端な印象は否めない。また、その後のCDリリースも実現していない。

68997

もう一つは1974年ツアーのライブ盤「CRACKED ACTOR (LIVE LOS ANGELES '74)」。セトリががらりと変わるツアー後半(THE PHILLY DOGS TOUR)でないのは残念だが、「David Live」には未収録の曲も含まれている点でポイントは高い。
ただし、こちらも音源自体は1990年にはサウンドボード音源としてブート化されていたもので、真新しさという点ではインパクトに欠ける。公式サイトの説明では「マルチトラックテープが揃ったことで実現したリリース」といわれているが、ブート発売時に欠落していた箇所がマスターテープには収録されていたのか、もし欠落していたならどの素材から補填したのかといった記述もライナーにはないので、消化不良だったファンも少なからずいるのではないだろうか?
何よりも、「RSD限定」と煽ってあっという間に売り切れ、オークションで高騰している中、わずか2ヶ月後にCDでリリースというやり方はいかがなものかというのが、個人的な感想である。


anciant_packshot_cd_1000sq

そして毎年恒例、高額BOXセットのリリースである。
今回はベルリン3部作からスケモン後のRCA時代後期を網羅しているもので、時期には大きな期待が持てるリリースのはずだった。
しかし、「”Heroes”」のマスタリングの不備(パーロフォンは公式には認めていない)による改訂版ディスク(ミストだとは認めていないので「交換ディスク」という表現は避けている)騒動で、国内盤のリリースは大幅に延期されることとなった。他にも「Low」における低音域強調のリマスターが一部ファンの間で不評を買うなど、結果的には、またしても残念なBOXとなってしまった。

海外雑誌では、BOXリリースに合わせた特集が組まれ、国内でも書籍の飜訳化が少しは実現している。国内雑誌は期待薄だが、書籍の飜訳化の方は、むしろ音楽ソフトよりも期待が持てるような印象でさえある。

来年はミュージカル「Lazarus」の(海外での)ソフト化がアナウンスされているが、Bowie自身の映像ソフトは新作も(アップグレードでの)再発も全く予定が立っていないようだ。
来年こそ、新しい映像作品のリリースに期待したいものである。

2018年がすべてのBowie

〜3つの箱が犯した罪〜高額3大BOXセットを考える【2】

BOX-02


3年間で12枚組
5年で12枚

高額BOX第一弾は主にグラムロックに分類される黄金期5年間を対象にしたCD12枚組(LP13枚組)だったが、第二弾はソウル・ディスコミュージックよりの3年間を対象にしたCD12枚組(LP13枚組)となっている。あれれ〜前は5年で12枚なのに、今回3年でも同じ12枚ってどういうこと?

【Who Can I Be Now 1974-1976】(2016)〜LIKE A VIRGIN〜
第二弾のリリースが発表されるまでファンの間では、「次は何年分なんだろう?」という議論がweb上で展開されていた。
仮に同じように5年分にするなら「1974〜1978」となり、アルバムで言うと、「Diamond Dogs」「David Live」「Young Americans」「Station To Station」「Low」「"Heroes"」「Stage」というラインアップになる。
単純計算すると9枚、これに「Re:call 2」2枚。ナッソーを追加するとCD13枚で価格は上がるが、十分商品としては成立する。唯一問題があるとすれば、ベルリン3部作のラスト「Lodger」がこぼれてしまう点だろうか。
結局、パーロフォンは3年分という選択肢を選んだ。

ダイヤ犬、ヤンアメ、1974ライブ2枚組、ステステ、ナッソー2枚組、Re:call、これで8枚。
さぁどうする?

まずは1974ライブのオリジナルMIXリマスター2枚組。2005年にリマスターが出ているのに、なんでまたオリジナルMIXを引っ張り出してくる必要があるのだろうか?

次にステステのHarry Maslin NEW MIX。このディスクはまさに、前のBOXでコンセプトのほころびを見せていたZiggyの2004MIXの路線に他ならない。この音源は確かに、オリジナルでは未使用(or 埋もれて聞こえなかった)の音素材を使っていて魅力的な素材といえる。ただ、限定BOX、ステステDELUXE EDITIONでしか入手できなかったものであり、それをこんな形で再発するというのは当時のBOXを購入したファンに対する冒涜としか思えないのだが。

これで11枚。もう一声欲しいところだ。しかし、Re:Call2を2枚組にするほどのアルバム未収録既発音源は残っていない。それに、このままでは人気の超有名アウトテイク曲「Who Can I Be Now」「It's Gonna Be Me」を収録することもできない。
パーロフォンは考えた。
「そうだ、”Young Americans”にはこの2曲を収録する計画があったんだ。だったら、最終決定に至るまでの収録予定曲にすればいいんだ。途中ということで、何曲かを当たり障りのない初期バージョンにしておけば、ファンは飛びつくはずさ」
というわけで、未発表アルバムという詐欺同然のうたい文句とともに「The Gouster」のBOX収録が決定したのである。公式では確かに初出の初期バージョンなのだが、ブートではおなじみの超定番音源。そして本来こういう高額BOXに無条件に飛びつくのはブートもカバーしているマニアなのではないだろうか?

多少の問題はあるものの内容的には比較的充実していて、マニアでもそれなりの満足感を得ることができた前作BOXに比べると、今回は水増し感が半端ではない。カバーする年数を減らすなら、潔く枚数を減らすという選択肢もあったはずなのに…

その結果、「過去作品の最新リマスターと既発曲の集約」をコンセプトにスタートしたはずの高額BOXセットシリーズは第2弾にして、その方針が大きくぶれることになった。そして、次のBOXでは、いよいよBERLIN TRILOGYということになるのだが、果たして…

〜3つの箱が犯した罪〜高額3大BOXセットを考える【1】3

名称未設定-1


結局、国内盤のANCIANT BOXは「"Heroes"」交換ディスク騒動のあおりをうけて11月末になった模様。
そこで、今回を含む3つのBOXセットについて極私的見解に基づく総括をしてみたい。
それぞれの箱でパーロフォンが犯した大罪の検証である。

まずは、その前にこのBOXのコンセプトについて確認しておきたい。
SNSや尼のレビューで「All Saintsが入ってない!」「I Pray, Oleはどうした?」といった愚痴が散見されるが、それは大きな勘違いである。
もともとこのシリーズのコンセプトは「オリジナルアルバムの大半が1999年以来リマスターされていない」という状況を打破するために「オリジナルアルバムの最新リマスター数タイトルにその時期のシングルエディット、カップリング曲などのアルバム未収録曲をコンパイルした特典ディスクをつけて高額BOXセットにして一攫千金を狙う」ということである。
そのことは、「Five Years 1969-1973」の収録曲を見れば明らかである。したがって、今回のBOXに「All Saints」や「I Pray, Ole」が収録されるはずはないのだ。
ところが、ワーナーミュージック・ジャパンですら、その事実を誤認しているようで「最新リマスター/未発表音源/ライヴ音源/レア音源等を収録し、CD11枚組に編纂したアンソロジー紙ジャケット・ボックス第3弾!!」という公式ショップの商品説明には失笑を禁じ得ない。

【Five Years 1969-1973】(2015)〜嘘偽りの隠蔽工作〜

「ついにオリジナルアルバムのリマスターが出る!」と喜んだファンが多かった反面、当時に至るまでずっと噂になっていた「Hunky Dory」や「The Man Who Sold The World」の拡張版のリリース実現がさらに遠のいたと失望するファンも同じくらいいたのではないだろうか?
そして、バラ売りの告知がされることなく、「Re:call 1」というレア音源集(既発ばかりだが初CD化&廃盤多数)の特典により、多くのマニアが大枚をはたくことになったは記憶に新しいところだ。
もはや70年代オールドロックのマスターピースなら、ファンは何度も買い直しをしているので、最新リマスターというだけではパンチに欠ける。かといって、未発表音源収録は(憶測だが)Bowieサイドの許可が下りなかった。
それなら入手困難な既発音源を手っ取り早くコンパイルして特典にすればいい。
複数タイトルをまとめれば特典ディスクは1種類で済むし、全部のタイトルのリマスターを欲しがっていないファンにも散財させることができて一石二鳥。そんなレコードカンパニーの魂胆ありありの商品企画に他ならない。
それでも、「Re:call 1」のトラックリスト自体は決して悪くなかった。いや、マニアを満足させるだけのインパクトも確かにあったのだ。

その筆頭が「Holy Holy」オリジナルシングルバージョンである。この曲は、RYKO社再発プロジェクトの際にボーナストラックとしての収録が検討されたが、マスターテープが見つからず、結局、後に再レコーディングされたバージョンが収録されていた。
今回の収録にあたって、世界中のマニアの間で「え、マスター見つかったの?」という驚きの声が上がったのは至極当然のことである。しかし、そのことには全く言及されることはなかった。もちろん、ブックレットにも詳しい記載はない。
もし、マスターが見つかったのなら、ブックレットなどでそのことは大きく取り上げられるはずである。その言及はなかったことは、何を意味するのか、言わずもがなである。実際、海外の多くの研究家が「収録音源のソースはレコード盤である」と判断している。

次に注目されたのが「All The Madman」のシングルバージョン。このバージョンは米Mercuryで両面同曲のプロモ盤と、リリース中止になった「Janine」とカップリングされた流通盤のうち、廃棄を免れたごく少量の盤が出回ったのみの正真正銘のレア曲。過去にブートに収録されてきたものはすべてフェイクだったので、それがオフィシャルで聞けるということに期待は膨らんだ。しかしこれも実際、海外の多くの研究家が「収録音源のソースはレコード盤である」と判断している。おそらくマスターテープが見つからなかったのだろう。

ただ、これらの曲が公式で再発されたという事実そのものはすばらしいことだ。問題なのは、「マスターテープが見つからなかったのでレコード盤起こしです。ごめんなさい」とブックレットで説明しなかったことにある。
今の時代、CDに収録されている音源が説明もなくレコード盤をソースにしている(注)なんて、誰ひとり思いもしないだろう。

また、収録されているmonoバージョンの多くが、実際にはステレオバージョンからの単なるダウンミックスだろうと推測されるのも大きな嘘である。70年代のmonoバージョンは当時のプロモーションにおいて大きなウェイトを占めていたAMラジオ局でのオンエアを念頭に、ステレオからのダウンミックスではなく、mono用にミックスがやり直されていたのが常である。単なるステレオからのダウンミックスならシングル用にエディットされてない限りは収録の意味はないのである。

最後に、絶対に許してはならない嘘というか不手際を指摘しておきたい。この件については、NIBの知る限り、Nicholas Pegg氏の著書「The Complete David Bowie」最新版でしか言及されていない。
それは、最新リマスターであるアルバム「Space Oddity」においてノイズ除去の際に実際の音まで削除されてしまったという信じられないエラーだ。
同書の「Space Oddity」2015年リマスターに関する表記で「Cygnet Committeeのイントロ音欠け(ベース4音が3音に)、Memory Of A Free Festivalの1:07でGod's LandがGod Landになっているという記述がある。実際に聞いてみたら、たしかにそうなっている。以前から感じていたのだが、Bowieの作品で技術的なエラーがよくあるのは、担当しているエンジニアのスキルの問題なのではないだろうか?(「ANCIANT」でのエラーでそれは確信に変わったのだが…)
例えば、キング・クリムゾンの5.1chミックス制作を含む一連のリマスター作業を任されているブライアン・ウィルソンなどは、ロバート・フリップから絶大な信頼を得ていてプログレ畑のリマスター再発で引っ張りだこだ。彼の仕事でこの手のエラーが起こったという話は聞いたことがない。
そもそもノイズ除去なんて、非常に繊細でデリケートな作業であり、細心の注意が払われなければならないはずだ。
パーロフォンはこの件について、公式には何も言及していないが、最新BOX「ANCIANT」で一切のノイズ除去を行わなかったことが、この失敗に起因しているのだということは想像に難くない。

Ziggy Stardsutの2003年ケン・スコットMIXのディスクが収録されていることを除けば、このBOXの内容はおおむね冒頭で述べたコンセプトに沿っていると評価できるのでは無いだろうか。しかし、この「ケン・スコットMIX」ディスクを収録したことが、今後のBOXリリースに大きな影響を及ぼす事になる事が分かるには、翌年までまたなければならないのだった。

〜つづく〜

※内容の特性上、過去のエントリーやツイートと重複する内容が多い事をご容赦いただきたい。
(注)日本のある有名バンドは「レコードの方が音がよい」という主義から、いったんレコードにプレスした音源をソースにCD制作していたそうだ。レコード会社からはキツく口止めされていたが、数年前にその事実を公表している。ただしそこには「レコードの音がよい」という信念が存在していたことと、アーティスト自身の意思だったということが、このBOXのケースとは決定的に違う。

【箱の内側で何が? ANCIANT episode 5】1

HeroesOUT


すでにTwitterでとりとめのない事を書き連ねたが、ようやくBOX SET(LP)が届いたので、もう少し深く掘り下げてみたいと思う。
とりあえず、今回のリマスターについて海外で上がっているクレームをまとめてみた。
パーロフォンの公式声明で挙げられている不具合は次の3点。

●”Heroes”の2分50秒あたりで起こるボリュームダウン
●アルバム「Low」における、特に(レコードの)A面の曲を台無しにしている低音域が強調されたリマスター
●アルバム「Lodger」のノイズ、マスターテープに起因する音揺れ、低音域の強調、「Red Sails」冒頭のフェードアップの不具合

そして、海外ファンサイトやamazonのレビューでは以下のような不具合も指摘されている。

●「Neukoln」のエンディングで聞こえる雑音
●「Peace On Earth」冒頭のトークにおける微細なエディット
●アルバム「Scary Monster」におけるヒスノイズ。

最後に、あまり指摘はされていないがNIBが気付いた不具合

●"Heroes" / "Heros"でフランス語に切り替わるパートからの音質低下
●"Heroes" / "Helden" でドイツ語に切り替わる際のつなぎ目が厳密にはシームレスでない

今回のBOXについてはリリース直後から”Heroes”のボリュームダウンとアルバム「Low」の低音域強調リマスターについて、海外サイトのBBSには多くの批判が寄せられていた。

10/3になって主に再発盤に関するニュースを扱う海外サイト「SUPER DELUXE EDITION」に今回のマスタリングへのクレームに対するパーロフォンの公式声明が掲載された。
彼らが言及しているのは以下の3つのポイントについてのみである

●”Heroes”のボリュームダウン
オリジナルのマスターテープでは2分42秒から4〜5秒続く「エネルギーの損失」があった。今回のBOX制作に当たっては、別のジェネレーションのマスターからその部分を補完するのでは無く、オリジナルマスターの該当箇所の高音域をブーストするという解決策をとった。その結果、ブーストが終わったところからボリュームダウンしているように聞こえるだけで実際のレベルは変わっていない。
そして、オリジナルのマスターテープから製品化されるのは実は今回が初めての事で、今までのリリースがどのジェネレーションのマスターテープから製品化されているのかは誰も分からない。

●アルバム「Low」における、低音域が強調されたリマスター
アルバム「Lowと「Lodger」のリマスター作業については、確認のために50以上のテストプレス盤を制作して検討した。Tony Viscontiは今までこれらのアルバムのリマスターに関わったことは無いが、君たちが今回聞いているサウンドは彼が「リリース当時に、そう聞こえて欲しかった」と望んでいたものである。
当時のレコードでは記録できなかった(聞かせることができなかった)これらの低音域を強調しようというアプローチはViscontiとの事前の協議により合意された結果である。したがって、このリマスターは決して製品の不具合では無い。

●テープヒスノイズなど
今回のBOXのリマスターはオリジナルのアナログテープを使用して行われていて、過去のリリースで行われたようなノイズ除去は一切やっていない。今回のBOXで聞こえるヒスノイズはBowieとViscontiがレコード製作中に聞いていたものと同じである。

参考)
Nicholas Pegg氏の「THE COMPLETE DAVID BOWIE」によると「Five Years 1969-1973」BOXのアルバム「Space Oddity」2015リマスターにおいて「Cygnet Committee」の冒頭音欠け(ベース4音が3音に)、「Memory Of A Freefestival」の1:07で<God's Land>が<God Land>にといった不具合が確認されている。これらはリマスターの過程でノイズ除去の際に誤って楽器やヴォーカルの音も一緒に除去されたという不具合であり、この反省に基づいて今回はノイズ除去を一切やらないという方針に至った事は想像に難くない。

以上がパーロフォンからの公式声明だが、NIBが釈然としない点が2つある。

まず、「”Heroes”のボリュームダウン」についてである。
今までのリリースで今回のような不自然なボリュームダウン(に聞こえる現象)は存在していなかった。なぜ、そうだったかというとオリジナルを含めた過去のリリース時に「このマスターの聞こえ方はおかしい」という判断があったから、調整が行われていたということだ。
NIBはデザインを仕事にしているのだけれど、例えば2行のキャッチコピーが数値的にセンター揃えになっていても、文字種(英数字、漢字、ひらがなetc.)によってはセンター揃えには見えないことがある。そんなときはセンター揃えに見えるように調整を加えるのは当たり前。それがクリエイターの仕事である。今回のパーロフォンの理屈で言うなら「センター揃えに見えて無くてもデータ上はそうなっているからOK」といううことになる。ありえないことだ。

続いて、Viscontiに関するコメント内容である。パーロフォンはあたかも「Viscontiと協議して彼の指示通りにやったから自分たちに責任は無い」と主張しているように思えるのは自分だけだろうか?
そこで、ブックレットの表記がどうなっているか調べてみた。

IMG_20171008_143127


各アルバムに対する表記は上記の通り。
Viscontiがリマスターに加わっているなら「Remastered by RAY STAFF and TONY VISCONTI at AIR MASTERING」とするべきで、パーロフォンの声明からも分かるように本作のリマスター作業にViscontiはノータッチということになる。

そして最後に下記のようなクレジット表記がある。

IMG_20171008_143231


ここで使われている「INPUT」と「GUIDANCE」というワードがパーロフォンの声明に出てきた「事前協議」を指していることは明らかである。

これらのクレジットから判断すると、今回のBOXで明確にViscontiが関わっているのはプロダクション・ノートと「Lodger」NEW MIXだけということになる。これに関してはギャラが発生しているのは間違いないだろう。
しかし、「INPUT」と「GUIDANCE」についてギャラが発生しているかどうか、はなはだ疑問である。
もしギャラが発生しない「INPUT」と「GUIDANCE」のせいでViscontiが今回のマスタリングの出来上がりに対する責任を転嫁されているとするなら理不尽きわまりない話である。そもそも「INPUT」と「GUIDANCE」によって出来上がった音源をVisconti本人が聞いたのかどうかはどこにも触れられていないのだから。

パーロフォンの声明を読む限りでは、現時点では指摘されている不具合(?)を修正する意思は全くないように思われる。
しかし、国内盤に関しては現時点でのリリース予定が11/1なので事情が変わってくる。そもそも国内盤はEU盤に日本独自のブックレットと帯を追加してリパッケージされる仕様だ。これだけネットでクレームが噴出している状態で、将来的に返品・交換が発生する可能性のある製品をそのまま市場に出すとは思えない。
さらなる発売日の延期、(パーロフォンが修正措置をとらず放置するなら)場合によっては発売の見送りという最悪のケースも想定される。

いずれにしてもワーナーミュージックジャパンの公式アナウンスを待つしかない。

※"Heroes" / "Heros"と"Heroes" / "Helden"に関しては100%不具合だと思うのでゼッタイに何とかして欲しい。


勝手にNEW RELEASE(4)3

LegacyVisions


いささか不謹慎ではあるが、Bowieの没後、「これに乗じて多くの未発表マテリアルが発掘リリースされるのでは?」と期待に胸を膨らませたファンの方(NIB含む)、実は結構いらっしゃったのではないだろうか。Bowieが地球を去った今、もう彼による新しい音楽が生まれてくることはないのだから、当然と言えば当然である。

今まで、レコード会社にさんざん裏切られてきたが、さすがに今回は何かしらファンを満足させてくれるものが出てくるんじゃないかと淡い期待をしていたが、ここまでは完全に肩すかしを食らった状態である。
毎年恒例の(無駄に高額な)BOXセット、(意味なしマテリアル収録なのにいつまで続くか)音の出るフォトプレート、(せっかくレコードというフォーマットになるのに音質は無視の)再発カラーレコード…。アーカイブを管理する部門の許可が出ないという事情もあるかもしれないが、あまりにも酷すぎるラインアップである。
そして、最も残念なのはパー○フォン(あるいはBowie商品企画担当者)にBowie愛が決定的に欠如していることだ。没後も終わらない愛のない再発はもうたくさん。というわけで、久々のこの企画である。

NIBはただのBowieオタクだが、それでもBowie愛はパー○フォンよりは少しはあるんじゃないかと自負している。そんなNIBが企画するのは世界中のBowieファンが待っている映像マテリアル、そう、あの究極にはほど遠いPV集「Best Of Bowie」のアップデート版だ。
ブルーレイだと既存の素材のアップコンバートやレストア作業が発生して実現の可能性が低くなるので、(片面2層)DVD3枚組で考えてみた。また、隠しトラックのマテリアルもBlue Jean関連以外は涙をのんでオミットしている
それでもかなりのボリュームになったが、これでも収録の実現が難しそうなモノは容赦なくカットしているのだ。たとえば、「Space Oddity」「Look Back In Anger」のリメイク版、(商品化もされている)David Gilmour、NINのライブでのゲストパフォーマンス、「Under The God」フルPVなどなど。
冷静になればTin Machine兇粒擽覆枠埜△陵蹐澆納録が難しいと思われるが、せめてこのくらいは何とかしてほしい。
あぁ、マジで出して欲しい…。

※今回は必ず、一部の曲で見られた出だしの音欠けを解消してくれ。はっきりいってあんなの不良品レベルのエラーだからさ。


Legacy Visions :Complete Best of Bowie(3DVD)
【Disc 1】
01. Oh! You Pretty Things (Old Grey Whistle Test)
02. Queen Bitch (Old Grey Whistle Test)
03. Five Years (Old Grey Whistle Test)
04. Starman (Top Of The Pops)
05. John,I'm Only Dancing
06. The Jean Genie
07. Space Oddity
08. Drive‐In Saturday (Russell Harty Plus Pop)
09. Ziggy Stardust (From Motion Picture)
10. Life On Mars?
11. Rebel Rebel (Top Pop)
12. Young Americans (Dick Cavett Show)
*14. Fame (Soul Train)
*15. Golden Yeasr (Soul Train)
13. Be My Wife
14. “Heroes”
15. Boys Keep Swinging
16. DJ
17. Look Back In Anger
18. Ashes To Ashes
19. Fashion
*20.Under Pressure
  ※BowieもQueenも出てこないこのPVは
   「The Best Of David Bowie 1980/1987」のDVDに収録されている。
21. Wild Is The Wind
*22. The Drowned Girl
  ※「Wild Is The Wind」と同時に制作されたこのPVは
   「The Best Of David Bowie 1980/1987」のDVDに収録されている。
*23.Peace on Earth/Little Drummer Boy (Duet With Bing Crosby)
  ※過去にBowie名義のCDシングルに低画質のムービーがCDエクストラ仕様で
   収録されたっきり放置プレイだが、Bing Crosby名義では何度もソフト化されている。
24 Let's Dance
25. China Girl
26. Modern Love
27. Cat People (Live from Serious Moonlight Tour)

【Disc 2】
01. Blue Jean
02. Jazzin’ For Blue Jean
  ※「Best Of Bowie」DVDには隠しトラックで収録。
03. Blue Jean (MTV Version)
  ※「Best Of Bowie」DVDには隠しトラックで収録。
*04. Tonight (Live:Duet With Tina Turner)
  ※「Tonight」のレコーディングにゲスト参加したTina TurnerのライブにBowieが登場。
   Tina Turner名義でソフト化されている。
*05. This Is Not America
  ※映画のシーンで構成されたPVでBowieは登場しない。
06. Loving The Alien
07. Dancing in The Street
08. Absolute Beginners
09. Underground
10. As the World Falls Down
*11. When The Wind Blows
  ※映画のシーンで構成されたPVでBowieはシルエットのみでの登場。
   「The Best Of David Bowie 1980/1987」のDVDに収録されている。
12. Day-In Day-Out
13. Time Will Crawl
14. Never Let Me Down
*15. Tin Machine 9 Songs Compilation
  ※Tin Machineの1stアルバム収録曲のうち9曲をメドレーでつないだPV。
*16. Maggie’s Farm(Live)
  ※1stアルバムのミニツアーは多くのプロショットが残されていて、これもそのうちの1つ。
17. Fame '90
*18. Pretty Pink Rose (Duet With Adrian Belew)
  ※なぜかBowieのPV特集の番組では全く取り上げられず、
   youtubeにも低画質のものしかUPされていない。
*19. You Belong In Rock’n Roll
*20. Baby Universal
*21. One Shot
  ※上記3曲は唯一、リマスター再発すらされたことがないアルバム「Tin Machine 供彈録曲のため、
   実現は難しいかもしれない。
*22. Real Cool World
  ※映画のシーンで構成されたPVでBowieは登場しない。
   PVのサウンドトラックはここでしか聞けないオリジナルミックスだ。
23. Jump They Say
24. Black Tie White Noise
25. Miracle Goodnight

【Disc 3】
01. Buddha of Suburbia
02. Heart's Filthy Lesson
03. Strangers When We Meet
04. Hallo Spaceboy
05. Little Wonder
06. Dead Man Walking
07. Seven Years in Tibet
08. I'm Afraid of Americans
*09. Without You I’m Nothing (With Placebo)
  ※PlaceboのPV集に収録されている。
10. Thursday's Child
11. Survive
*12. The Pretty Things Are Going to Hell
  ※制作されたがお蔵入りになっているPV。収録は厳しいかも。
*13. Under Pressure (Rah Mix; with Queen)
  ※CGを駆使してついに実現したBowieとQueen共演のPV.
*14. Seven (Live at Elysee Montmartre, Paris)
  ※1999年ツアーのパリ公演はいつでもリリースできる完パケの映像が存在してるので、
   そこからの抜粋で。
*15. Slow Burn
  ※近年、ネットに流出したPVがベストだが、難しければBowie特集でよく見る
   「Top Of The Pops」出演の映像で。
*16. New Killer Star
*17. Never Get Old (Reality EPK)
  ※「Reality」のDual Discに収録されているEPKのフルバージョンには
   この曲を含む数曲のPV風映像が収録されている。
*18. Rebel Never Get Old
*19. Where Are We Now?
*20. The Stars(Are Out Tonight)
*21. The Next Day
*22. Valentine’s Day
*23. Love Is Lost" (Hello Steve Reich mix)
*24. Sue (Or in a Season of Crime)"
*25. ★
*26. Lazarus
*27. I Can't Give Everything Away
*28. No Plan
*29. Life on Mars? (2016 Mix)
  ※16以降の曲はすべてPVが制作され、ネットでも高画質で観ることができる。

もれなく漏れてる〜A NEW CAREER IN A NEW TOWN [1977-1982]

anciant_front_flat_1000sq


秋の風物詩である高額BOXセットのリリースが、先日、公式サイトで正式に告知された。これで3年連続である。

大方のファンの予想通り、アルバム的には1980年リリースの「Scary Monsters(And Super Creeps)までとなった。ただし、BOXのタイトル名に添えられる年代表記は「1977-1982」と「Let’s Dance」の前年までとなっている。これはもちろん、「Under Pressure」と「Baal」を収録するためである。

巨大掲示板やSNSなどでは「“I Pray Ole”や“All Saints”、再録の“Look Back In Anger”は?」といった発言が散見されたが、そもそも「オリジナルアルバムの最新リマスターと現在では入手困難なシングル曲などをコンパイルする」というのがこのBOXのコンセプトなので、それらの楽曲が収録されなかったのは致し方ないのではないだろうか?それはつまり、その手のレア曲や未発表曲などはさらに別の機会に商品化するというビジョンがあるということだと信じたいというのが多くのファンの感想だろう。

anciant_packshot_cd_1000sq


すでにトラックリストも発表されている通り、今回の一番の目玉は「Stage」への追加2曲と「Lodger」と新MIXというのが大方の意見ではないだろうか。

NIB的には、“Heroes”のフランス語バージョン(アルバムバージョン)と“Breaking Glass”、“Beauty And The Beast”のスタジオロングバージョンを挙げたい。
特にHeroes”のフランス語バージョンはどういうわけか、Bowie名義での再発は一度もなく、Toni Visconti名義のコンピ盤「Record Producers」(2007)にシングルバージョンが収録されたのみである。
“Beauty And The Beast”は公式発表では「Extended Version」と表記されているが実際には編集前のフルバージョンだろうとNIBは考えている。このバージョンはスペインでは通常の12インチシングルとしてリリースされ、アメリカではプロモ盤12インチとしてリリースされている。
“Breaking Glass”に関しては、公式発表ではスルーされているが、実はこっちの方が“Beauty And The Beast”よりもよっぽどレアである。このバージョンもおそらくアルバム収録用に短くエディットされる前のフルバージョン(といってもフェイドアウトはするのだが)だと思われる。単調な構成の曲なので短くしても問題ないと判断されてアルバム収録時には1分ほど短くされたのだろう。オーストラリアとニュージーランドのみでライブアルバム「Stage」のプロモーション目的でシングルとしてリリースされたのだが、何のクレジットもなくアルバムより1分以上も長いスタジオバージョンが収録されていたので、あまり知られていなかったこのバージョンについて、なぜノーコメントなのかNIBには理解できないのだけれど。

ほかにも、オリジナルは20万円超の値段がつく「Low Sampler」や「Cat People」(サントラバージョン)のオーストラリア12インチのロングバージョンを収録しろ!といった突っ込みどころは満載なのだが、決定的な漏れはやはり映画「Just A Gigolo」のサントラに収録され(厳密にはBowie名義ではないものの)シングルとしてもリリースされた「Revolutionary Song」だ。Bowie史上初めてサントラ用に作られた楽曲であり、全編にわたって(コーラスだけとはいえ)Bowieのヴォーカルも聴くことができるのに。

そして最後にもう一つだけ。「Stage」については2バージョン収録されることは想定内(追加2曲はウレシイ想定外だ!)だったけれど、2種類の「Lodger」に関しては想定外、いや衝撃的でさえある。Twitterでも触れたけれど「最新リマスター」と「最新ミックス」って、意味不明である。
「Young Americans」や「Station To Station」の5.1chミックスのように使われていなかった音素材の登場はあるのだろうか? 「Heathen」の5.1chミックスのように曲の長さが1分以上も長くなっていたりするのだろうか?そういうサプライズが存在して、それが今後、明らかになることを個人的には願わずにいられない。

‘A NEW CAREER IN A NEW TOWN (1977-1982)’ CD Tracklistings



LOW

Released on RCA PL 12030 (U.K.) / CPL1-2030 (U.S.) on 14th January, 1977.



1. Speed Of Life
2. Breaking Glass
3. What In The World
4. Sound And Vision
5. Always Crashing In The Same Car
6. Be My Wife
7. A New Career In A New Town
8. Warszawa
9. Art Decade
10. Weeping Wall
11. Subterraneans


"HEROES"
Released on RCA PL 12522 (U.K.) / AFL1-2522 (U.S.)

1. Beauty And The Beast
2. Joe The Lion
3. "Heroes"
4. Sons Of The Silent Age
5. Blackout
6 V-2 Schneider
7. Sense Of Doubt
8. Moss Garden
9. Neukoln
10. The Secret Life Of Arabia

"HEROES" E.P.

1. "Heroes"/"Helden" (German album version)
2. "Helden" (German single version)
3. "Heroes"/"Heros" (French album version)
4. "Heros" (French single version)

STAGE (Original)
Released on RCA PL 02913 (U.K.) / CPL2-2913 (U.S.)

1. Hang On To Yourself
2. Ziggy Stardust
3. Five Years
4. Soul Love
5. Star
6. Station To Station
7. Fame
8 TVC 15
9. Warszawa
10. Speed Of Life
11. Art Decade
12. Sense Of Doubt
13. Breaking Glass
14. "Heroes"
15. What In The World
16. Blackout
17. Beauty And The Beast

STAGE (2017)

1. Warszawa
2. "Heroes"
3. What In The World
4. Be My Wife
5. The Jean Genie *
6. Blackout
7. Sense Of Doubt
8. Speed Of Life
9. Breaking Glass
10. Beauty And The Beast
11. Fame
12. Five Years
13. Soul Love
14. Star
15 Hang On To Yourself
16. Ziggy Stardust
17. Suffragette City *
18. Art Decade
19. Alabama Song
20. Station To Station
21. Stay
22. TVC 15

* Previously unreleased

LODGER
Released on RCA PL 13254 (U.K.) / APL1-3254 (U.S.)
LODGER (2017 Tony Visconti mix)

1. Fantastic Voyage
2. African Night Flight
3. Move On
4. Yassassin (Turkish for: Long Live)
5. Red Sails
6. D.J.
7. Look Back In Anger
8. Boys Keep Swinging
9. Repetition
10. Red Money

SCARY MONSTERS (AND SUPER CREEPS)
Released on RCA BOWLP 2 (PL 13647) (U.K.) / AQL1-3647 (U.S.)

1. It's No Game (Part 1)
2. Up The Hill Backwards
3. Scary Monsters (And Super Creeps)
4. Ashes To Ashes
5. Fashion
6. Teenage Wildlife
7. Scream Like A Baby
8. Kingdom Come
9. Because You're Young
10. It's No Game (Part 2)

RE:CALL 3

1. "Heroes" (single version)
2. Beauty And The Beast (extended version)
3. Breaking Glass (Australian single version)
4. Yassassin (single version)
5. D.J. (single version)
6. Alabama Song
7. Space Oddity (1979 version)
8. Ashes To Ashes (single version)
9. Fashion (single version)
10. Scary Monsters (And Super Creeps) (single version)
11.Crystal Japan
12.Under Pressure (single version) - Queen and David Bowie

Bertolt Brecht's Baal
13.Baal's Hymn
14.Remembering Marie A.
15.Ballad Of The Adventurers
16.The Drowned Girl
17.The Dirty Song
18.Cat People (Putting Out Fire) (soundtrack album version)
19.Peace On Earth/Little Drummer Boy * - David Bowie and Bing Crosby
* mono

地球に落ちてきた男、未だ星へは帰還せず?【Fake Article For April Fool】

aprilfool


ネットで見つけた、Fake or Truth?


「デヴィッドは、生きているのよ! 女性は記者にそう告げた」(”THE IRISH NEWS” 2017.4.1)

世界一有名な未亡人は、夫に会うためにその診療所を訪れた

アイルランド北部に位置するキルデア州の都市・メイヌース。
今年2月のある土曜日、そこにある国内有数の開発援助NGOであるトロカイアを南西に臨む小さなクリニックをひときわ異彩を放つ長身の女性が訪れた。

帽子とサングラスで変装しているが、その女性は確かにイマン・アブドゥルマジドその人だ。そう、故デヴィッド・ボウイ氏の未亡人。
院長と思われる人物に出迎えられた彼女は、厳重に施錠された扉を抜けて建物の奥へと入っていった。
クリニックの裏手に建つアパートメント4Fに住むパートタイマーの中年女性はこう話してくれた。

「そりゃ、自分の目を疑ったわよ。だって、そのベッドに横たわっている老人は去年の1月にニュースで何度も目にしたあのスーパースターだったのよ。その老人は間違いなくデヴィッド・ボウイよ!」
「カーテンの隙間から垣間見えただけで、なぜ、その老人がデヴィッドだと断言できるのですか?」と尋ねた記者の言葉を遮るように女性は答えた。
「彼の死を報じるニュースで何度も観たベッドに横たわる姿と同じだったからよ!確かに髪の毛は少なくなっていたけど、あれはデヴィッド、間違いないわ。だってアタシは若い頃、彼の追っかけだったのよ。見間違えるわけないじゃない」。

約1時間が経過した頃、長身の女性(イマン)を乗せた車はダブリンへ続くM4高速道路に向かう市道を猛スピードで走り去った。


そう、彼はまだ地球にいたのだ。病床で朽ち果てていく醜態をさらすことなく、地球を後にするために彼は自らの死さえもプロデュースした。そう考えると、葬儀はもちろんお別れの会さえ行われず、遺灰は人知れず海にまかれたなどという、不可解な情報にも納得がいくのだけれど…。



ワイドなスクリーン:Lazarus PVの失われた真実4

NIBのツイアカには国内外に100名を超える奇特なフォロワーさんがいらっしゃるのだが、その中にはNIBなど足下に及ばないほどBowieへの造詣が深い方が確実に存在する。

今日はその中のお一人「安里さん」のツイートで紹介されていたサイトの記事を元にしたエントリーである。
David Bowie Blackstar.it(http://www.davidbowieblackstar.it)というイタリア語のサイトに掲載されている「Lazarus]PVの未発表widescreenバージョンについての記事は、ありがたいことに英語表記である。
安里さんのツイートによるとこのwidescreenバージョンは「1月17日にヨハン・レンク監督のサイトにリリースされたが数時間後には削除されてしまった」とのことである。
幸いにもNIBはUPと同時にPCにDLしていたので、それを元にこの記事の内容を検証してみることにする。

昨年1月8日に、「Lazarus」のPVは2ndシングルとしてWebで公開された。しかし、正方形にトリミングされた映像は、時に窮屈さを覚えるものであり、違和感を禁じ得なかったファンも少なからずいたのでは無いだろうか?

両者が持つ情報量の違いは明らかである。そして、リリースバージョンの正方形トリミングが如何に不自然かは次の画像を見比べれば疑う余地は無い。

01


02


04


そして、とりわけ注目に値するのが次のシーンだ。

03


widescreenの方では右の電気スタンド下に骸骨が置かれているがリリースバージョンではトリミングによりフレームアウトしているのだ(これは、「★」のPV後半で登場する頭蓋骨と関連しているのだろうか?)。
さらにwidescreenでは左後方に映り込んでいるベッドにBowieが横たわっているのだが、これもリリースバージョンではカットされている。

こうした「死」をイメージさせるものがトリミングでカットされているのは、本人の意思によるものだろうか? PVリリースの時期に闘病の事実すら公になっていなかったことを考えると、おそらくそれは、レコード会社の判断によるモノではないだろうか? いまとなってはそれを確かめる術は無いのだけれど。
記事検索
QRコード
QRコード
Recent Comments
Recent TrackBacks
  • ライブドアブログ