YOUNG PERSONS' GUIDE TO DAVID BOWIE

DAVID BOWIEコレクターNIBによる自身のコレクションの忘備録。これからBOWIE関係のレコードやCDをコレクションしようと言う奇特な方のためのバイブル的blogをめざします。最近、「bowie」でググると公式facebookよりも上に表示されるが、それはちょっと違うと思う。(NIBへのコンタクトはこちら http://drj.maffy1996.com/cgi-bin/app2.cgi)

決定版レビュー"Moonage Daydream Soundtrack"

昨年9月に日本を除く世界中で公開されたBowieの公認ドキュメンタリー「Moonage Daydream」。
11月には早くもサントラがリリースされ、世界から取り残されて公開が今年3月となった日本では、先にサントラが入手できるけど映画は未公開というねじれ現象が生じ、多くのファンを失望させたのは記憶に新しいところだ。

サントラリリース時にはいくつかの音楽雑誌にレビューが掲載されたのだけれど、NIB的にはその内容には不満タラタラである。国内盤CDのライナーの解説は、後述の先行公開2曲しか実際の音源を聞くとができず、トラックリストやプレスリリースなどの資料のみから書き起こしたとしか思えない内容である(スケジュール的にやむを得なかったのだとは思うが)。NIBか確認した音楽雑誌のレビューは文章を読めば、実際に音を聞いて書いていると思われる。それだけに、残念な内容と言わざるを得ない。
というわけで、リリースから半年以上経過しているが今更ながらの(自称)決定版レビューをお届けする。

NIBが確認した国内音楽雑誌のレビューではいずれも、サントラリリース前に先行公開された「Modern Love」「D.J.」のインストで始まってヴォーカルが入ってくる展開を大絶賛していたが、個人的には「インタビュー音声を乗っけるためにインストにした部分がある」くらいの取るに足らないことだと思っている。
また、(リリース当時)初出となる「Quicksand」のアーリーミックスと1974年Buffalo公演での「Rock ‘n’ Roll With Me 」、モーピクのオリジナルでは未公開だったJeff Beckとの共演シーンがついに解禁されたことなどついても言及があったが、それについては全く同感である。
ただし、本当に重要なのはそこではない。
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Moonage Daydream Mixとだけクレジットされている「Sound And Vision」に未発表のヴォーカル素材(おそらくアウトテイク)が使用されていたと言う驚愕の事実。これこそがこのサントラ盤最大のポイントだというのがNIBの見解である。
これが、もし、ビートルズやストーンズのリリースで起こったなら、ネットはもちろん国内の音楽雑誌でも大々的に取り上げられたに違いない。しかし今回、NIBはこの事実に触れている記事を見たことがない。残念ながら、それが国内でのDavid Bowieの扱いなのだ。
もうひとつ、あまり言及されていない事実として、映画自体で使用されているモーピク収録曲が、コーラスのオーヴァーダブがないミックスだということがある。残念ながら、サントラ収録のバージョンはLiveとしかクレジットされていないことからも分かるように既発のバージョンとほぼ同一だ。しかし、映画のサウンドをDolby Atmos上映で体験すれば、「Rock 'N' Roll Suicide」では既発盤で聞こえていたコーラスは聞こえず、逆に既発盤では聞き取れなかったサックスをはっきりと聞くことができるのだ。
これは推測なのだけれど、この映画制作に当たってJeff Beckとの共演シーン使用許諾が得られた時点で、モーピク完全版についても編集作業が進められていたのではないだろうか。そう考えると、映画本編にオーヴァーダブがないミックスが使用されていたことも頷ける。

ここまでで言及していない曲についても、何かしらのリミックスやエディットが施されている曲が多く、Space Oddityに至っては、後半が1997年MSGでのバースデイライブの音源に差し替えられている。それらのオリジナルバージョンとの違いを探す楽しみも、このサントラにはあると思う。 蛇足だが、Moonage Daydream A Cappella Mix Editとクレジットされている「Move On」は「All The Young Dudes」の逆回転再生をノーマルで聞くことができる遊び心溢れたバージョンとなっている。

01. Time...One Of The Most Complex Expressions...
02. Ian Fish U.K. Heir (Moonage Daydream Mix 1)
03. Hallo Spaceboy (Remix Moonage Daydream Edit)
04. Wild Eyed Boy From Freecloud (Live)
05. All The Young Dudes (Live)
06. Oh! You Pretty Things (Live)
07. Life On Mars? (2016 Mix - Moonage Daydream Edit)
08. Moonage Daydream (Live)
09. Medley: The Jean Genie / Love Me Do / The Jean Genie (Live)
10. Bournemouth Symphony Orchestra - The Light (Excerpt)
11. Warszawa (Live Moonage Daydream Edit)
12. Quicksand (2021 Mix - Early Version)
13. Medley: Future Legend / Diamond Dogs Intro / Cracked Actor
14. Rock 'N' Roll With Me (Live)
15. Aladdin Sane (Moonage Daydream Edit)
16. Subterraneans
17. Space Oddity (Moonage Daydream Mix)
18. V-2 Schneider
19. Sound And Vision (Moonage Daydream Mix)
20. A New Career In A New Town (Moonage Daydream Mix)
21. Word On A Wing (Moonage Daydream Mix Excerpt)
22. Heroes (Live Moonage Daydream Edit)
23. D.J. (Moonage Daydream Mix)
24. Ashes To Ashes (Moonage Daydream Mix)
25. Move On (Moonage Daydream A Cappella Mix Edit)
26. Moss Garden (Moonage Daydream Edit)
27. Cygnet Committee / Lazarus (Moonage Daydream Mix)
28. Memory Of A Free Festival (Harmonium Edit)
29. Modern Love (Moonage Daydream Mix)
30. Let's Dance (Live Moonage Daydream Edit)
31. The Mysteries (Moonage Daydream Mix)
32. Rock 'N' Roll Suicide (Live Moonage Daydream Edit)
33. Ian Fish U.K. Heir (Moonage Daydream Mix 2)
34. Word On A Wing (Moonage Daydream Mix)
35. Hallo Spaceboy (Live Moonage Daydream Mix)
36. I Have Not Been To Oxford Town (Moonage Daydream A Cappella Mix Edit)
37. Bournemouth Symphony Orchestra - Heroes: IV. Sons Of The Silent Age (Excerpt)
38. ★ (Moonage Daydream Film Mix Edit)
39. Ian Fish U.K. Heir (Moonage Daydream Mix Excerpt)
40. Memory Of A Free Festival (Moonage Daydream Mix Edit)
41. Starman
42. You're Aware Of A Deeper Existence...
43. Changes
44. Let Me Tell You One Thing...
45. Well You Know What, This Has Been An Incredible Pleasure...

最後に、このサントラのスゴいところは、映画で使用されている曲をほぼ全て、本編での登場順に収録しているということだ。映画を観てからサントラを通して聞くと、映像が頭に浮かんでくる。実によくできたサントラ盤である。
購入をスルーしている方がいたら、「Sound And Vision」1曲を聴くためだけでも値打ちがあるので、是非、入手して欲しい。

2022年のデヴィッド・ボウイ

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 2022年は「TOY」のBOXリリースからスタートした。お蔵入りになっていたセルフカバーアルバム「TOY」は前年の高額BOX「Brilliant Adventure [1992-2001]」で公式初リリースされているのだけれど、それからわずか2ヶ月後の単品リリースである。「Brilliant Adventure [1992-2001]」盤には未収録だった曲や別バージョンを追加して短期間のインターバルでの再発はファンに対して著しく誠意を欠いたやり方だと言わざるを得ない。
 続いてのリリースはアルバム「LOW」の45周年記念盤。リリース45周年の節目ということで、多くのファンがデラックス盤のリリースを期待したが、オレンジVINYLのみのリリースという内容に落胆させられた。
 続いて、Tony Viscontiがリミックスした「Heathen」「Reality」「A Reality Tour (Live)」「The Next Day」「★」の360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)がリリースされているが、NIBは未聴なのでコメントは差し控えさせていただきたい。
 2月には、アルバム「Earthling」リリース35周年に乗っかるカタチでデジタルEP4種「Telling Lies E.P. 」「Little Wonder E.P. (Junior Vasquez Mixes) 」「Little Wonder E.P. (Danny Saber Mixes) 」「Dead Man Walking E.P.」「I’m Afraid Of Americans E.P. (Remaster) 」がリリースされた。
 4月のRSDでは、「BRILLIANT ADVENTURE E.P.」「TOY E.P. (YOU’VE GOT IT MADE WITH ALL THE TOYS)」がリリースされた。前者は収録曲全てが未発表音源で内容も充実していた上に、十分な量の商品が流通したようで、欲しいと思っていたファンは皆、入手できたのではないだろうか。
 6月にはアルバム「THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS」50周年記念盤がリリースされたが、期待されていたデラックス版ではなく、ピクチャーレコードとハーフスピードマスターを使用したブラックVINYLという肩すかしなラインアップだったのは残念でならない。
 同月にはアルバム「Space Oddity」のDolby Atmos Mixもリリースされた。これも未聴なので詳細なコメントは差し控えたいが、オリジナルMIXではなく2019 New Mixだったのは個人的には「?」である。
 8月には、限定リリースかつトリッキーなweb販売で世界中のBowieファンを戦慄させた「Brilliant Live Adventure」の再発がスタートした。
 9月には初のアーティスト公認映画「Moonage Daydream」が日本を除く世界各国で公開され、そのサントラ盤が発売された。理由はわからないが日本は半年遅れの2023年3月公開となっている。
 また、Black Fridayでは「Next Day Extra EP」の12インチアナログがリリースされている。
 10月にはアルバム「”Heroes"」の45周年記念盤がグレーVINYLで無造作にリリースされ、大回顧展「David Bowie Is」の限定リリースだった「Berlin 78」のデジタルEPもリリースされた。
 そして、最後に登場するのがアルバム「Hunky Dory」期のマテリアルをコンパイルしたBOX「Divine Symmetry」である。豪華なブックレットが付属しているパッケージのせいで国内盤で22000円と割高になっているのはいかがなものかとは思うが、昨年の「The Width Of A Circle」に比べると、驚愕の初出音源も収録されていて、ある程度の満足感は得られるのではないだろうか。
 海外ファンサイトの情報によると2023年は、噂されているZiggy期のBOXセットだけで無く、1978年アールズコートが映像でリリースされる可能性が高いとのことである。さらに映画「Moonage Daydream」で使用されていたモーピク映像の音源がBOWIEによるコーラスがオーヴァーダブされていなかったことから、JEFF BECK共演部分も収録してオーヴァーダブされていない音源を使用した究極のモーピク再発への期待も高まってくるところだ。

噂されるリリースが現実になるかもという期待を胸に2022年も間もなく終わり。
2023年がすべてのBOWIEファンにとって佳き年でありますように。
 

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CC5


「初心者からコアなファンまで」を対象に幅広くBowieの楽曲を紹介していこうというのがこの
「Compiled Compilationsシリーズ」。
 例えば、「デラックス盤などの再発はスルーしているけど、アルバムは全て持っている」という真面目なファンの方にもBowieの楽曲との新たなる出会いを演出すべく、総力を挙げてオリジナルアルバム未収録曲をアルファベット順に紹介していく。
 ベスト盤やボックスセットのみの収録曲、サントラ提供曲、シングルのカップリング、他アーティストの作品へのゲスト参加曲、企画アルバム収録曲など公式リリースされた楽曲を全て網羅していく。
 サブスクの普及でサントラやコンピ盤のみ収録の1曲だけを気軽に聞くことができるようになった今こそ、非常に有意義な企画ではないだろうか。
第5回はM、Nで始まるタイトルの楽曲を紹介する。
※曲名をクリックすると曲の一部が試聴可能

M
01. Maggie's Farm
Bob Dylan のカヴァー曲で、Tin Machineの1stツアーで演奏されたライブバージョン。7インチ、12インチシングルともに1分程度短く編集されていて、フルバージョンは2019年にデジタル配信された「Live At La Cigale Paris, 25th June, 1989」に収録されている。

02. Magic Dance
映画「Labyrinth」のサントラ用に書き下ろされた曲。Danc Mixの12インチシングルが日本を含むいくつかの国でリリースされている。サントラに収録されているのは映画本編に使用されているモノとは別バージョン。取り上げているサンプル音源はアルバムバージョンとは異なる7インチバージョンだ。

03. Man In The Middle
Arnold Corns名義でリリースされたシングル「Hang On To Yourself」のB面に収録されている。リードヴォーカルはバンドのギタリストMark Pritchettが担当している。1985年にハーフオフィシャルの12インチシングル「Man In The Middle」としてリリースされているが、Bowie名義でのリリースは実現していない。

04. The Man Who Sold The World (Live Version)
1995年のOutsideツアーで演奏されたライブバージョンでCDシングル「Strangers When We Meet」のカップリング曲としてリリースされている。202年リリースのCDミニアルバム「Is It Any Wonder?」とBoxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」に収録されている。

05. Memory of a Free Festival Part1+Part2
アルバム「David Bowie(a.k.a Space Oddity)」に収録されているこの曲は、1970年に再録音されたバージョンが7インチシングルでリリースされている。その再録音バージョンこそがBowieがMick Ronsonと初めてレコーディングした曲だと言われている。このバージョンは、Ryko盤「Space Oddity」のボーナストラックとして初CD化され、その後、「Space Oddity」40周年記念盤、2021年リリースのコンピ盤「The Width Of A Circle」、Boxセット「Five Years [1969-1973]」の「Re:Call 1」などに収録されている。

06. Moonage Daydream (Arnold Corns Version)
07. Moonage Daydream (Live)
08. Moonage Daydream (New Mix)

06は03と同様にArnold Corns名義でリリースされたバージョン。このバージョンはRyko盤「The Man Who Sold The World」のボーナストラックで初めて公式リリース荒れたが、その際にはイントロの語りがカットされていた。その後、アルバム「Ziggy Stardust」30周年記念盤のボーナスディスクにも収録され、Boxセット「Five Years [1969-1973]」の「Re:Call 1」にはイントロの語りが復活したバージョンで収録されている。

07はCDシングル「Hallo Spaceboy」のカップリングに収録されているライブバージョン。1.Outsideツアーの多くの公演でラストに演奏されていた。

08は1998年にダンロップ社のCM用に音楽プロデューサーAlan Moulderによって制作されたNew Mixでアルバム「Ziggy Stardust」30周年記念盤のボーナスディスクに収録されたが、その後は1度も再発されていない。

09. Mother
John Lennonのカヴァーでトリビュートアルバム用に1998年にレコーディングされていたトラック。ヨーコ・オノ未亡人からプロジェクトのストップがかかったために、長らく未発表となっていたが、2021年1月、アナログ盤で限定リリースされた。フルバージョンはデジタル配信されているが、限定アナログ収録のエディットバージョンは今のところ、他では聞くことができない。

10. The Myth
映画「Cat People」のサントラに収録されている。タイトル曲のインストにBowieがハミングしているバージョンで、今のところ、このサントラ以外には収録されていない。

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11. Nature Boy
12. Nature Boy(With Massive Attack)
オリジナルはNat King Coleのこの曲を、Bowieは映画「Moulin Rouge」用にレコーディングしている。同サントラには、BowieのソロバージョンとMassive Attackとの共演バージョンが収録されている。

13. Needles On The Beach
「Tin Machine II」セッションのアウトテイクと言われているインスト曲で、コンピレーションアルバム「Beyond The Beach」に収録されている(Tin Machine名義で完全なインスト曲のため、音源は割愛する)。

14. 1917
もともとはPCゲーム「Omikiron」用に制作された曲で「Thursday's Child」CDシングルに収録されている。アルバム「hours...」再発拡張版のボーナスディスクとBoxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」に収録されている。

15. 1984/Dodo
ブートレッグではおなじみだったこの曲はRyko盤BOX「SOUND+VISION」で初めて公式リリースされた。その後、アルバム、「Diamond Dogs」30周年記念盤、EMI再発BOX「SOUND+VISION」にも収

16. No One Calls
もともとはPCゲーム「Omikiron」用に制作された曲で「Thursday's Child」CDシングルに収録されている。アルバム「hours...」再発拡張版のボーナスディスクとBoxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」に収録されている。

17. No Plan
ミュージカル「Lazarus」用に制作された曲で、「Lazarus」オリジナルサウンドトラックに収録されている。その後、12インチシングル、CDシングルでもリリースされ、(本人は出演していない)PVも制作されている。

18. Nothing To Be Desired
アルバム「1.Outside」のアウトテイク曲で、US盤CDシングル「The Hearts Filthy Lesson」のカップリング曲として公式リリースされている。その後、アルバム「1.Outside」再発拡張版のボーナスディスクとBoxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」に収録された。

[Compiled Compilationsシリーズ]
CompiledCompilationsOneBowie
CompiledCompilationsTwoBowie
CompiledCompilationsThreeBowie
CompiledCompilationsFourBowie

ダンカン、コノヤロー!〜Roseland Ballroom 2000〜

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公式サイトのNEWSで米国のデジタルラジオ「SiriusXM」が9/1から期間限定で「The David Bowie Channel」を復活させるという情報が公開されている。
「復活させる」ということは即ち、以前、そういうチャンネルが存在(2022年1月)していたと言うことなのだが、当時、その件については、どういうわけか公式サイトDavidBowie.comでは全く取り上げられることがなかった。
その際に、SiriusXMのサイトで「未リリースのBowieコンサートをSiriusXMのチャンネルで公開」という広報もされていたのだが、その後、ブート化はおろか、youtubeにUPされることもなく、海外のBowieファンサイトでも特に話題に上がってはいなかった。
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ところが、今回の公式サイトDavidBowieのニュースを受けて海外ファンサイトIDBDのフォーラムにこの話題が投稿されたところ、なんとそのオンエアを録音している音源がyoutubeで公開されたのだ。
オンエアされた曲のリストは以下の通り。
Roseland Ballroom 19 June 2000
01. I’ll Take Manhattan(Mike Garsonによるインスト曲)
02.Wild Is The Wind (with Dennis Davis)
03.Changes
04.Life On Mars?
05.Ashes To Ashes
06.This Is Not America
07.Fame
08.All The Young Dudes
09.Station To Station
10.Starman
11.Heroes (with Thomas Dolby)
12.Let’s Dance (with Thomas Dolby)

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2000年のRoseland Ballroom公演は6/16・19の2日間行われていて6/16公演はオーディエンス映像が存在するが、Station To Stationの冒頭で撮影者が追い出される不完全収録となっている(完全収録オーディエンス音源あり)。
6/19公演については、息子で映画監督のダンカン・ジョーンズが撮影したプロショット映像が存在し約80分の映像が公式サイトBowienet(現:DavidBowie.com)で公開されていた(完全収録オーディエンス音源あり)。
と言うことは当然、全長版プロショット映像が存在していると考えるのが自然である。
Bowieの体調不良もあって、同年のBBCライブはBAボックスセットには完全収録されなかった。
ここは、ぜひ、このRoseland Ballroom公演を完全版映像で公式リリースしてほしいものである。
頼むよ、ダンカン!

※SiriusXMのThe David Bowie Channel試聴はアプリで3ヶ月無料での試聴が可能。詳細はこちら
(遷移先の「CLICL HERE TO STREAM」より登録可能)

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「初心者からコアなファンまで」を対象に幅広くBowieの楽曲を紹介していこうというのがこの
「Compiled Compilationsシリーズ」。
 例えば、「デラックス盤などの再発はスルーしているけど、アルバムは全て持っている」という真面目なファンの方にもBowieの楽曲との新たなる出会いを演出すべく、総力を挙げてオリジナルアルバム未収録曲をアルファベット順に紹介していく。
 ベスト盤やボックスセットのみの収録曲、サントラ提供曲、シングルのカップリング、他アーティストの作品へのゲスト参加曲、企画アルバム収録曲など公式リリースされた楽曲を全て網羅していく。
 サブスクの普及でサントラやコンピ盤のみ収録の1曲だけを気軽に聞くことができるようになった今こそ、非常に有意義な企画ではないだろうか。
第4回はJ、K、Lで始まるタイトルの楽曲を紹介する。
※曲名をクリックすると曲の一部が試聴可能

01. The Jean Genie (UK Original SIngle Mix)
この曲は、元々は1972年にUKでシングルとしてリリースされていてアルバム「Aladdin Sane」に収録されているのはリミックスバージョンである。オリジナルシングルバージョンは「Aladdin Sane」30周年記念盤のボーナスディスクでついに初CD化されている。現在は、Boxセット「Five Years [1969-1973]」の「Re:Call 1」で聞くことができる。

02. Jewel
Reeves Gabrelsのソロアルバム「Ulysses (Della Notte)」(1999)に収録のこの曲にBowieはゲストヴォーカルとして参加している。この曲には他にも、Dave GrohlとFrank Blackがゲストヴォーカルで参加している。

03. John I'm Only Dancing
04. John, I'm Only Dancing (Sax Version)
05. John I'm Only Dancing (Again)
この曲には元々、1972年にシングルとしてリリースされていて当時はアルバムには収録されなかった。基本的に3つのバージョンが存在していて、2番目のバージョンはアルバム「Aladdin Sane」セッションで再録音された通称SAXバージョン。3番目はアルバム「Young Americans」のセッションで再録音された歌詞もアレンジも異なる別バージョンだ。
最初のシングルバージョンには1979年のシングル用にリミックスされたバージョンがあり、そちらはRyko盤「ChangesBowie」、「The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars」30周年盤で聞くことができる(オリジナルバージョンはBoxセット「Five Years[1969-1973]」の「Re:Call 1」収録)。
2番目のバージョンはBOX「SOUND+VISION」「The Best Of David Bowie 1969/1974」、Boxセット「Five Years [1969-1973]」の「Re:Call 1」などに収録されている。
3番目のバージョンには7分弱のフルバージョンとシングルエディットが存在するが、それぞれBOXセット「Who Can I Be Now? [1974-1976] 」の「The Gouster」「Re:Call 1」などで聞くことができる。

06. Julie
シングル「Day-In Day-Out」のカップリング曲としてリリースされ、現在は、「Loving The Alien [1983-1988]」の「Re:Call 4」などで聞くことができる。

07. Just For One Day (Heroes)
David Guetta vs Bowie名義でシングルとしてリリースされた「”Heroes”」のリミックスバージョンでPVも制作されている(Bowieは登場しない)。Bowieの新たなリミックスバージョンをコンパイルした企画アルバム「Club Bowie」に収録されている。

K
08. Killing A Little Time
ミュージカル「Lazarus」用に制作された曲でBowie自身のヴォーカルによるバージョンがオリジナルキャストアルバム「Lazarus」のボーナスディスク、シングル「No Plan」に収録されている。

09. The King Of Stamford Hill
1995年リリースのReeves Gabrelsのソロアルバム「The Sacred Squall Of Now」にBowieはゲストヴォーカルで参加している。

L
10. Lady Stardust (Demo)
アナログブート時代から多数のタイトルに収録されてきたこのデモバージョンはRyko盤「The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars」のボーナストラックで初めて公式リリースされた。ただし、このバージョンはイントロが若干カットされているMONOバージョンで、フル尺のSTEREOバージョンが大回顧展「DAIVID BOWIE is」日本会場限定販売のピクチャー7インチでリリースされている。

11. Lightning Frightening
1971年のアウトテイクでRyko盤「The Man Who Sold The World」で初めて公式リリースされたが、どういうわけか、イントロがフェードインで短く編集されたMONOバージョンとなっている。以降、一度も再発されていない。

12. Like A Rocket Man
2013年リリースのアルバム「The Next Day」の拡張版「The Next Day Extra」のボーナスディスクに収録されている。

13. Like A Rolling Stone
Bob Dylan曲のカヴァーバージョンでMick Rononの遺作「Heaven And Hull」(1994)に収録されている。Bowieはリードヴォーカルとしてこの曲にゲスト参加している。

14. The Little Fat Man (With The Pug-Nosed Face)
2007年、BBC1のドラマ「Extras」シリーズ2の第2話に本人役でゲスト出演したBowieはその中で短い曲を披露している。このドラマは日本でもWOWOWでオンエアされている。

15. London Bye Ta-Ta
元々、1968年にシングルとしてリリースされる予定だったが最終的にはリリースを見送られたまま長らくお蔵入りとなっていた曲である。
公式では、1989年のRyko盤BOX「SOUND+VISION」収録の1970年に再レコーディングされたバージョン(MONO)が初出。
アルバム「Space Oddity」40周年記念盤のボーナスディスクには1970年バージョンのMONOミックスとSTEREOミックス、さらに新たにリミックスされたバージョンが収録されている。
また、近年リリースされたBox2種「Conversation Piece」(2019)、「The Width Of A Circle」(2021)には上記バージョンやそのリミックス、デモバージョンやBBCでのライブバージョンなどが収録されている。

16. Look Back In Anger
1979年リリースのアルバム「Lodger」に収録されているこの曲は、1988年にヨーロッパ10カ国でオンエアされたTV番組"Wrap Around the World"用に再レコーディングされている。Ryko盤「Lodger」にボーナストラックとして収録されたが、以降は一度も再発されていない。

17. Looking For A Friend
この曲は、Arnold Corns名義でリリースされた「Moonage Daydeream」などと同じセッションでレコーディングされたが、1985年のハーフオフィシャル12インチシングルが初出となっている。ただし、公式にリリースされているバージョンではヴォーカルがMark Pritchettのバージョンだ。Bowieがヴォーカルのバージョンはブートでしかリリースされていない。BowieがヴォーカルのBBCでのライブバージョン(サンプル音源)が「Bowie At The Beeb」(2000)でリリースされている。

18. Love Missile F1-11
Bowieは、英国のバンドSigue Sigue Sputnikのデビューシングル「Love Missile F1-11」(1986)のカヴァーバージョンをレコーディングしていて、CDシングル「New Killer Star」のカップリング曲としてリリースされている。その後、2007年にリリースされたアルバム「Reality」の2枚組拡張版のボーナスディスクに収録されている。

19. Lucy Can't Dance
1993年リリースのアルバム「Black Tie White Noise」のボーナストラックとしてリリースされた。同アルバムの拡張版(2CD+DVD)、Boxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」に収録されている。

[Compiled Compilationsシリーズ]
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「初心者からコアなファンまで」を対象に幅広くBowieの楽曲を紹介していこうというのがこの
「Compiled Compilationsシリーズ」。
 例えば、「デラックス盤などの再発はスルーしているけど、アルバムは全て持っている」という真面目なファンの方にもBowieの楽曲との新たなる出会いを演出すべく、総力を挙げてオリジナルアルバム未収録曲をアルファベット順に紹介していく。
 ベスト盤やボックスセットのみの収録曲、サントラ提供曲、シングルのカップリング、他アーティストの作品へのゲスト参加曲、企画アルバム収録曲など公式リリースされた楽曲を全て網羅していく。
 サブスクの普及でサントラやコンピ盤のみ収録の1曲だけを気軽に聞くことができるようになった今こそ、非常に有意義な企画ではないだろうか。
第3回はG、H、Iで始まるタイトルの楽曲を紹介する。
※曲名をクリックすると曲の一部が試聴可能

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01. Get Real
この曲は、当初はアルバム「1.Outside」の国内盤のみにボーナストラック収録されていたのみだったが、その後、CDシングル「Strangers When We Meet」のカップリングやツアーのプロモーション用にリリースされたアルバムの拡張版などに軒並み収録された。現在は、ボーナスディスク付きの拡張版やBoxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」に収録されている。

02. Girls
03. Girls(Japanese Version)
元々はTina Turnerのアルバム「Break Every Rule」に提供された曲だが、Bowie自身のバージョンもレコーディングされ、シングル「Time Will Crawl」のカップリング曲としてリリースされている。また、日本語で歌うバージョンがアルバム「Never Let Me Down」の国内盤にボーナストラックとして収録され、その後、海外でもシングルのカップリング曲としてリリースされている。日本語バージョンははApple Musicの配信シングル「Time Will Crawl(Dance Crew Mix)-EP」、英語バージョンはBoxセット「Loving The Alien [1983-1988]」の「Re:Call 4」などで聞くことができる(Sample音源は日本語バージョン)。

04. God Bless The Girl
アルバム「The Next Day」(2013)の日本盤にのみ収録されたボーナストラック。その後、海外でもリリースされた拡張盤「The Next Day Extra」のボーナスディスクに収録されている。

05. Growin' Up
アルバム「Pin Ups」セッションのアウトテイク曲でオリジナルはBruce Springsteen。The Rolling StonesのRon Woodがギターで参加している。Ryko盤「Pin Ups」のボーナストラックとして初めて公式リリースされた。その後、「Diamond Dogs」30周年記念盤のボーナスディスクに収録されているが、現在は廃盤状態のレア曲となっている。

06. Gunman
Adrian Belewのアルバム「Young Lions」(1990)収録のこの曲にBowieはリードヴォーカルとしてゲスト参加している。楽曲はBelewとの共作名義となっている。

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07. Hammerhead
Tin Machineのシングル「You Belong In Rock 'N' Roll」のカップリング曲としてリリースされた。エンディングのインストパートがアルバム「Tin Machine 供廚留冓篤犯廚覆匹離薀好箸縫離鵐レジットで収録されている。

08. Hang On To Yourself
アルバム「Ziggy Stardust」に収録されている超有名曲だが、元々は、Arnold Corns名義でシングルとしてリリースされているこちらのバージョンが先にレコーディングされている。Ryko盤「The Man Who Sold The World」で初めてCD化され、その後、「The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars」、BOXセット「Five Years [1969-1973]」の「Re:Call 1」などに収録されている。

09. Here Today, Gone Tomorrow
Ryko盤「David Live」(1990)にボーナストラックとして収録されたのが初出。ブートに収録されたことがなく、Bowie作とクレジットされていたため未発表曲と思われたが実はOhio Playersの曲のカバーバージョン。以降の「David Live」すべての再発盤に収録されている。

10. "Helden"
11. "Heros"
代表曲の一つ「"Heroes"」のドイツ語・フランス語バージョン。アルバムのドイツ盤、フランス盤には前半英語、後半ドイツ語・フランス語のバージョンがそれぞれ収録されている。ここで取り上げるのは、シングルバージョンで各言語の2コーラス目から始まるエディットバージョン。このフランス語バージョンはコンピ盤「The Record Producers - Tony Visconti」(2007)に収録されるまで一度も再発されたことがなかったが、現在は、Boxセット「A New Career In A New Town [1977-1982]」の「Re:Call 3」で聞くことができる。

12. Holy Holy(Mercury Single Version)
13 .Holy Holy(Spiders Re-recorded Version)
1970年にMercuryからシングルとしてリリースされたバージョンにはMarc Bolanがギターでゲスト参加している。このバージョンは長らくマスターテープが紛失していてBoxセット「Five Yeasr [1969-1973]」の「Re:Call 1」で初めて再発されたが、実際にはレコード盤起こしの音源が使用されている。2021年リリースの「The Width Of A Circle」にはマスターテープからの音源が収録されていると思われるのだが、レコード会社はこの件についてノーコメントのママだ。
アルバム「Aladdine Sane」のセッションでSpidersと共に再録されたバージョンはシングル「Diamond Dogs」のカップリング曲としてリリースされ、Ryko盤「The Man Who Sold The World」のボーナストラックとして初CD化されている。現在は、Boxセット「Five Yeasr [1969-1973]」の「Re:Call 1」で聞くことができる。

14. Hop Frog
Lou Reedのアルバム「The Raven」(2003)に収録されているこの曲にBowieはゲストヴォーカルとして参加している。

I
15. I Can't Read
Tin Machineの1stアルバムに収録されているこの曲は、サントラ「The Icestorm」用にソロバージョンが再レコーディングされ、シングルとしてもリリースされている。このバージョンはBoxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」に収録されている。
なお、1997年に再録されたバージョンも複数存在し、2020年リリースのEP「Is It Any Wonder?」や同時期に制作されたPVで聞くことができる(両者はヴォーカルテイクが異なる別バージョンである)。

16. I'm Afraid of Americans(Showgirls Soundtrack Version)
アルバム「Earthling」(1997)に収録されていて近年のライブでも定番だったこの曲は、実は映画「Showgirls」(1995)のサントラに収録されたトラックのリメイクバージョンである。今回取り上げるオリジナルバージョンは、Boxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」に収録されている。

17. The Informer
2013年にリリースされたアルバム「The Next」の拡張盤「The Next Day Extra」のボーナスディスクに収録されている。

18. I Pray, Ole
1991年に再発されたRyko盤「Lodger」にボーナストラックとして収録された未発表曲で過去にブートにも収録されたことのない正真正銘初出のトラック。1979年のレコーディングとクレジットされていて、アルバムセッションのアウトテイクと言われているがサウンドのテイストは「Lodger」のそれとはかけ離れていて、Tin Machineの2ndアルバム用のマテリアルだという説もある謎に包まれた曲。

19. Isn't It Evening (The Revolutionary)
2003年にリリースされたEarl Slickのソロアルバム「Zig Zag」に収録されているこの曲に、Bowieはゲストヴォーカルとして参加している。

20. It's Gonna Be Me(with strings)
アナログブートの時代から有名な。アルバム「Young Americans」のアウトテイク。公式ではRyko盤ヤンアメのボートラが初出。2007年の再発盤にはストリングスを追加した別バージョンで収録されたが、ボックス「Who Can I Be Now? [1974-1976]」の「The Gouster」には再び、オリジナルバージョンで収録されている(サンプル音源はストリングスバージョン)。

21. It's Hard To Be A Saint In The City
オリジナルはBruce Springsteenのこの曲を、Bowieは1975年にレコーディングしている(Station To Stationのアウトテイクという情報は誤り)。異様にハイテンションなノリで歌うBowieのヴォーカルは全てのBowieファン必聴だ。「The Best Of David Bowie 1974/1979」、Boxセット「SOUND+VISION」などに収録されている。

※Get Realを追加(2022/5/27)

[Compiled Compilationsシリーズ]
CompiledCompilationsOneBowie
CompiledCompilationsTwoBowie

CompiledCompilationsTwoBowie

CC2

「初心者からコアなファンまで」を対象に幅広くBowieの楽曲を紹介していこうというのがこの
「Compiled Compilationsシリーズ」。
 例えば、「デラックス盤などの再発はスルーしているけど、アルバムは全て持っている」という真面目なファンの方にもBowieの楽曲との新たなる出会いを演出すべく、総力を挙げてオリジナルアルバム未収録曲をアルファベット順に紹介していく。
 ベスト盤やボックスセットのみの収録曲、サントラ提供曲、シングルのカップリング、他アーティストの作品へのゲスト参加曲、企画アルバム収録曲など公式リリースされた楽曲を全て網羅していく。元々はオフ会用のコンテンツだったのだけれど、この機会に全体を見直して不備があれば追加、修正もしていく予定だ。
 サブスクの普及でサントラやコンピ盤のみ収録の1曲だけを気軽に聞くことができるようになった今こそ、非常に有意義な企画ではないだろうか(自画自賛!)。
第2回はC、D、E、Fで始まるタイトルの楽曲を紹介する(ただし、Eで始まる公式音源でオリジナルアルバム未収録曲はなし)。
※曲名をクリックすると曲の一部が試聴可能

C
01. Cat People (Putting Out Fire)
アルバム「Let's Dance」にめっちゃキャッチーなアレンジのバージョンが収録されているこの曲、元々は1982年に映画「CAT PEOPLE」のタイトル曲として提供された楽曲のリメイクである。こちらのオリジナルバージョンは音楽プロデューサーGiorgio Moroderとの競作でBowie名義のアルバムではベスト盤「The Best Of David Bowie 1980/1987」、Boxセット「A New Career In A New Town [1977-1982]」の「Re:Call 3」などに収録されている。

02. Changes
Tony Visconti人脈により制作された、オーストラリアの女性シンガーButterfly Boucherとのデュエットによるリメイクバージョン。アニメ映画「Shrek 2」のサントラに収録されている。実は聞いたことのないファンの方も多く存在するのではという、意外と知られていないレアバージョンではないだろうか。

03. Comfortably Numb
PINK FLOYDのギタリストDavid GilmourのDVD収録が行われたソロコンサートにBowieはゲストとして出演。David Gilmour名義のシングル「Aronold Layne」のカップリング曲としてリリースされている。

04. Conversation Piece
シングル「The Prettiest Star」のカップリング曲として1970年にリリースされている(モノバージョン)。Ryko盤「Space Oddity」のボーナストラックとして再発され、その後、未発表だったステレオバージョンが「Space Oddity」40周年記念盤でリリースされている。2000年にはアルバム「Toy」用に再レコーディングされている。

05. Cosmic Dancer
1991年2月6日、Los AngelesのInglewood ForumでのMorrisseyのライブでBowieはゲストとして登場し、この曲をデュエットしている。オリジナルはT-Rex。DAVID BOWIE & MORRISSEY 名義で配信&7インチシングル(2020)としてリリースされている。また、映像がyoutubeのMorrissey公式チャンネルにUPされている。

06. Crystal Japan
自身が出演した宝焼酎「純」のCM用に新曲として提供され、当初は日本でのみシングルでリリースされたが、すぐ後に海外でもシングル「Up The Hill Backwards」のカップリング曲としてリリースされた。映画「地球に落ちてきた男」のサントラ用に制作されていたマテリアルという説もあるが真偽は定かではない。「All Saints (Collected Instrumentals 1977-1999)」、Boxセット「A New Career In A New Town [1977-1982]」の「Re:Call 3」に収録されている。

07. The Cynic
デンマークのオルタナ・ロックバンド Kashmirの6thアルバム「No Balance Palace」(2005)収録のこの曲でBowieはゲストヴォーカルとしてフィーチャーされている。同曲はシングルとしてもリリースされ、Bowieが静止画で登場するPVも制作されている。

D
08. Dancing In The Street
アメリカの女性コーラスグループMartha & The Vandellasが1964年にリリースしたこの曲を、BowieはチャリティイベントLIVE AIDのためにMick Jaggerとレコーディング。シングルとしてリリースされ2人が出演するPVも制作されている。当初は、英米を結んだ衛星中継でのライブパフォーマンスが企画されたが技術的な問題で実現せず、スタジオでのレコーディングに変更された。完パケの完成がLIVE AID当日に間に合わず、会場ではホーンセクションの入っていないバージョンでのPVが公開された。ベスト盤「Nothing Has Changed」、Boxセット「Loving The Alien [1983-1988]」の「Re:Call 4」などに収録されている。

09. Day-In Day-Out(Extended Dance Mix)
1987年のアルバム「Never Let Me Down」のリードシングルとしてリリースされたこの曲の12インチバージョンは、アルバムバージョンと全くアレンジが異なるポップな仕上がりとなっている。本来の「Compiled Compilationsシリーズ」のコンセプトとはズレているが、個人的に好きなバージョン且つ別物と言えるくらいにテイストも異なっているので取り上げている。DVD「Best Of Bowie」で聞くことができる。

10. Dirty Song
自身も出演したBBCのテレビドラマ「Baal」の劇中歌。新たにスタジオ録音されたこのバージョンは5曲入りEP「David Bowie In Bertolt Brecht's Baal」として7インチと12インチアナログでリリースされた。Boxセット「A New Career In A New Town [1977-1982]」の「Re:Call 3」に収録されている。

11. Dodo
元々は1984とのメドレーで録音された曲の別バージョン。 4'31"のフルバージョンは女性シンガーLuluとのデュエットだが、RYKO版「Diamond Dogs」のボーナストラックとしてリリースされる際には2'56"にエディットされ、Luluのヴォーカルもオミットされている。Luluのヴォーカルが聴けるオリジナルバージョンはブートレッグで聞くことができる。エディットバージョン「Diamond Dogs」30周年記念盤に収録されている。

12. Don't Let Me Down & Down(Indonesian Version)
アルバム「Black Tie White Noise」に収録されているこの曲はBowieのオリジナルではなく、モーリタニアの女性シンガー、Tahra Mint Hembaraのカバー曲である。アルバム本編に収録されているのは英語バージョンだが、東南アジア盤「Black Tie White Noise」にはボーナストラックとしてインドネシア語バージョンが収録されている。同アルバムの2枚組拡張版やDVD「Best Of Bowie」の隠しトラックでこの北京語バージョンを聞くことができる。「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」にも収録されている。

13. The Drowned Girl
自身も出演したBBCのテレビドラマ「Baal」の劇中歌としてパフォーマンスされた。新たにスタジオ録音されたこのバージョンは5曲入りEP「David Bowie In Bertolt Brecht's Baal」に収録されていて、「Wild Is The Wind」と同時に撮影されたPVが制作されている。Boxセット「A New Career In A New Town [1977-1982]」の「Re:Call 3」に収録されている。同アルバムの再発拡張版(2CD+1DVD)と「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」で聞くことができる。

F
14. Falling Down
15. Fannin Street
映画「プレステージ」で共演した女優Scarlett Johanssonのアルバム「Anywhere I Lay My Head」(2008)収録のこの2曲にBowieはゲストヴォーカルとしてコーラスで参加している。

16. A Fleeting Moment
アルバム「Earthling」収録のこの曲をBowieは北京語でレコーディング。香港盤「Earthling」のボーナスディスクに収録されている。「Brilliant Adventure [1991-2001]」でも「Re:call5」で聞くことができる。

17. Fly
アルバム「Reality」の初回盤2枚組のボーナスディスク収録曲。同アルバムの2枚組拡張版にも収録されている。

18. A Foggy Day (In London Town)
George Gershwin生誕100年を記念してリリースされたエイズ啓発チャリティアルバム「Red Hot + Rhapsody」にDavid Bowie + Angelo Badalamenti名義でこの曲が収録されている。Boxセット「Brilliant Adventure [1991-2001]」の「Re:call5」でも聞くことができる。

19. Fun
「Fame」のラインに基づく曲「Is it Any Wonder」から派生したこの曲は元々、Bowienet(現Davidbowie.com)入会特典CD「liveandwell.com」のみに収録されていた。複数のバージョンが存在するがそのうちの1つが、「Brilliant Adventure [1991-2001]」のRe:call5に収録されている。

※Don't Let Me Down & Down(Indonesian Version)を追加(2022/3/22)
※Cosmic Dancerを追加(2022/4/9)

[Compiled Compilationsシリーズ]
CompiledCompilationsOneBowie
CompiledCompilationsThreeBowie
CompiledCompilationsThreeFour

The Man Who Sold His Rightsーデヴィッド・ボウイが音楽出版権を売却

blog1

2022年1月3日、「Space Oddity」から「TOY」までの26枚のスタジオアルバムとTin Machineの2枚のスタジオアルバム、サウンドトラックやその他のプロジェクトを含む400曲以上の楽曲の音楽出版権をワーナーミュージックグループが取得したことが同社のプレスリリースで発表された。
英国の大手新聞「The Guardian」の記事によると売却価格は少なくとも2億5000万ドル(約288億円)とのこと。
ブルース・スプリングスティーンが約5億ドルで売却した事例と比較するとBowieの評価が低いという印象を受けるかもしれないが、スプリングスティーンの売却価格には原盤権(マスター)が含まれているのに対して、Bowieの今回の売却は原盤権を含まないので単純に金額で比較することはできない。実際、Bowieサイドは1968年以降のほぼ全ての作品の原盤権を2021年9月にすでにワーナーに譲渡済みである。

このニュースで、まず注目に値するのは「Tin Machineの2枚のスタジオアルバム」が含まれていることだ。「Tin Machine 供廚亡悗靴討蓮Reeves Gabrelsが再発にOKを出していないと雑誌のインタビューなどで再三明言しており、交渉の扉さえ閉ざされていると思われていたからだ。
結成30周年に当たる2019年に、PV「Nine Track Compilation」、ライブ音源「Live at La Cigale」が配信されたのは、間違いなくTin Machineのボックスリリースのティーザーであったはずなのだが、Reevesの承諾が得られずプロジェクトが頓挫していたことは想像に難くない。今回の出版権売却でTin Machineのボックスプロジェクトは大きく前進し、近い将来、リリースされることになるだろう。

ファンにとって最も気になるのは今回の売却に未発表曲が含まれているかどうかである。
例えば、1968年にレコーディングされたテープの存在が確認されているロックオペラ「Ernie Johnson」のマテリアルや既発曲のデモバージョン、存在すら知られていないアウトテイクなど…リリースが確実視されているZiggy Stardsut50周年記念盤に関するプレスリリースが出されたときに、その実情は明らかになるのではないだろうか。

そして、先日、海外ファンサイトIDBDのフォーラムに興味深い投稿が書き込まれている。今月になって英国の音楽著作権管理団体PPL(Phonographic Performance Limited)に1971年録音のBBCセッション音源が新たに登録されたというのだ。
登録された音源は以下の通り(★は公式盤「Bowie At The Beeb」でリリース済み)。

【In Concert: John Peel】(収録;1971年6月5日、初回オンエア;1971年6月20日)
Queen Bitch
Bombers★
The Supermen
Looking For A Friend★
Almost Grown★
Kooks★
Song For Bob Dylan
Andy Warhol★
It Ain't Easy★

【Sounds Of The 70s: Bob Harris】 (収録;1971年9月21日、初回オンエア;1971年10月4日)
The Supermen★
Oh! You Pretty Things★
Eight Line Poem★
Kooks
Fill Your Heart
Andy Warhol

「In Concert: John Peel」の音源に関してはステレオとモノの2バージョン(「Bowie At The Beeb」はモノバージョン収録)、「Sounds Of The 70s: Bob Harris」については、モノとHDの2バージョンが今回登録されている。これらのマテリアルについては、近いうちに何らかのカタチでリリースされる可能性大だろう。
一般的にBowieの黄金期と認識されているこの辺りの時期の音源が新たに日の目を見るとしたら、実に喜ばしいことであるが、P社のプロジェクトなので、あまり過大な期待を抱かない方が賢明かもしれない。

2021年のデヴィッド・ボウイ

2021


 2021年は、「MOTHER/TRYIN’ TO GET TO HEAVEN」の限定アナログ盤で始まった。いたずらに射幸心をあおる限定販売のため、ファンは大混乱。入手がかなわず、高額なオークション商品に手を出さざるを得なかった方も多いのではないだろうか。続いてリリースされた「STATION TO STATION」の45周年に至っては使用マスターテープの説明すらない紅白アナログ盤という金儲け以外にリリースの意図が見えないひどい企画となった。Mike Garson企画のトリビュートライブとミュージカル「Lazarus」の配信がわずかに救いとなったのではないだろうか。

 そして、悪名高き企画シリーズ「Brilliant Live Adventures [1995-1999]」である。2020年10月にスタートした「1990年代後半の公式未発売ライブを商品化」というコンセプト自体は多くのファンから歓迎された。問題は、その販売方法。CD6000、LP4000という数量限定、かつ販売チャンネルはアーティストとレーベルの公式ストアのみ、告知からリリース日までの間隔も短く、販売開始が平日の午前中というゲリラ販売で多くのファンを悩ませることとなった。その結果、購入できなかったBLA難民が世界レベルで発生し、6月には「追加プレス」を匂わせる購入希望登録が募られたが、「購入を保証するわけではない」という注釈が付記されていた上に、現時点まで放置プレイ状態。日本のワ─ナー公式ストアに至っては「追加プレス予定が公式サイトで発表されたので詳細が決まったらお知らせ」というニュースだけを掲載して、無かったことにされてしまっている。

 昨年はリリースが見送られたキャリア総括高額BOXシリーズは、先日、「Brilliant Adventure (1992 – 2001) 」がリリースされた。しかし残念ながら相変わらずコンセプトのぶれた「Re:call5」を筆頭に、(事情は理解できるが)完全収録ではない「BBC Radio Theatre, London June 2000」、2ヶ月後に単独で発売される「TOY」の収録などツッコミどころ満載の内容である。9年にもスパンを広げたため枚数も膨れあがって、アナログ盤は18枚組になり気軽に手を出せない超高額商品になってしまっている。

 (曖昧な記憶ではあるが)2019年頃に、「著作権50年問題解決のためのBowie音源の蔵出しアーカイヴリリースが2020年からスタートする。それは少なくとも2024年まで続く」という海外のWeb記事を目の当たりにし、世界中のBowieファンは「今度こそ」と期待に胸を膨らませていたのだけれど、それは2年間にわたって裏切られ続けることとなった。

 かろうじて「The Width Of A Circle」が「TMWSTW」の拡張版を装ってリリースされたが、その内容はブートでおなじみのBBC音源のコンパイルと、お得意のニューミックスで構成されたモノで、ファンが期待していた内容とはほど遠い結果だったと言わざるを得ない。
 その後、「TMWSTW」については50周年記念盤としてピクチャーLPがリリースされ、今年が50周年だった「Hunky Dory」も現時点では50周年記念盤ピクチャーLPのリリースが告知されているのみである。この先、現在は廃盤になっている「Quicksand」のデモやその他の未発表マテリアルをカバーした拡張版のリリースがあるのか、今のところは未定だ。

 2022年は「TOY」BOXと「HUNKY DORY」50周年記念盤からのスタートとなる。2021年はなかった映像ソフトのリリースも望まれるとところだ。そしてZIGGY STARDUSTリリース50周年の年でもある。ファンとしては大きな期待を抱いてしまうのだが、さてどうなることやら。

コロナ禍の終わりが見えなかった2021年も間もなく終わる。
2022年がすべてのBOWIEファンにとって佳き年でありますように。

Lost Or Found?〜HOLY HOLY(2020MIX)〜

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「THE WIDTH OF A CIRCLE(以下TWOAC)」のリリースが3週間後に迫る中、HOLY HOLY(2020MIX)の音源が各種ストリーミングサービスで先行公開された。
WOACのティーザーでその一部分が使用されていて評判は良かったようだが、全編の公開に当たっては海外サイトでもその仕上がりについて話題になっており、おおむね好評のようである。
確かにモコモコしたオリジナルに比べるとクリアで各パートの分離の良い仕上がりになっていると思う。オリジナルでは聞こえなかったギター(新たにオーヴァーダブされていないという前提だが)なども前面に出されるMIXから判断するとマスターテープが発見され、そこから制作された可能性が高そうだ。

ただし、マスターテープ発見についてはWOACのブックレットではスルーされる可能性が高いと思う。理由は以下の通りだ。
「Holy Holy」と同様にマスターテープが紛失していると言われていた「REBEL REBEL」のUKオリジナルシングルMIXはBOXセット「Who Can I Be Now? (1974-1976)」の「Re:Call 2」に収録されたがオリジナルブックレットには「レコード盤起こしで収録」と明記されていた(日本語ブックレットでは翻訳スルーで未記載)。しかし、後に公式サイトのNEWSで「マスターテープが見つかった」と報じられ、マスターテープからの音源が配信限定シングルでリリースされている。
一方、「Holy Holy」については、BOXセット「Five Years(1969-1973)」リリースの際に紛失しているマスターテープに関して一切言及することなく「Re:Call 1」に同曲のオリジナルシングルバージョンが収録され、「レコード盤起こしである」というコメントも付随していなかった。もし、この時点で(コアなファンの間では紛失が周知の事実になっていた)マスターテープが見つかっているのなら、そのことに触れないというのはあり得ない話である。
したがって、今回、このタイミングで「マスターが見つかった」と認めると、「Re:Call 1」でレコード盤起こしを隠蔽していたとレーベル自らが認めることになってしまう。「Five Years(1969-1973)」での嘘の上塗りをやらざるを得ないのである。

なお、新バージョンの詳細については、IDBDフォーラムに投稿されていたshooky氏による素晴らしい解説を以下に引用しておく。

●オリジナルの最初のヴァース(1:24と2:21からのリピートの2カ所)では、ボウイのヴォーカルはダブルトラックになっていて、1つはメロディーをラララと歌っているのだが。2020MIXではどちらのヴォーカルトラックもが歌詞を歌っている。歌詞を歌っているヴォーカルトラックをコピーしてダブルトラックに配置したのではないだろうか。
●オリジナルの0:18でアップしていくギタースライドは際立っているが、2020MIXでは非常に低く押さえられている。また、オリジナルではかすかに聞こえていただけの小刻みなドラムのパターンが前面にミックスされている。
●オリジナルでは、0:31の「Nighttime…」の歌詞がシングルトラックになっています。一方、2020MIXではこのセクションにはディレイエフェクトがかけられている(全体を通じて2020MIXでは同様のエフェクトが多用されている)。
●オリジナルの0:42で聞こえる「ディン!」というサウンドは2020MIXでは削除され、別の録音から引用されたと思われる左右にパンするギタースクレイプに置き換えられている。
●2020MIXの0:47からのリードギターはオリジナルでは確認できない(or聞こえない)。同様に、1:37のリードギターもオリジナルでは確認できない。一方、ベースギターは、このセクションではオリジナルより高いレベルにミックスされている。

皆さん、一聴してお気づきかと思うが2020MIXにはリードギーターのフレーズが新たに追加されている。オリジナルにはなかったこのギターは誰の演奏なのか、せめてその真相くらいはWOACのライナーノーツで明らかにされることを祈念している。
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