アーティストの入門編として最適かつお手軽な作品といえばベストアルバム。めぼしいヒット曲や代表曲、人気曲が収録されているのが大きな特徴だ。
とはいえ、最近のJ-POPだと通常アルバムでも収録曲の半分がシングル発売やCMタイアップ付きで、ほとんどベストアルバムと変わらないケースも少なくない。
また、デビュー1年経たないのにベスト盤リリースとか2種類同時リリースといったパターンもあり、昔に比べるとベスト盤に対する期待度やありがたみは小さくなっているような気がするのだが。
(画像はイメージです)
Bowieの場合は、事実上のソロデビューが1969年「David Bowie(aka.SpaceE Oddity)」。初のベスト盤「Changesone」は1976年まで待たなければならなかった(実に1stから7年後!)。
「Space Oddity」から「Golden Years」までの11曲が年代順に収録され入門編にふさわしい、まさにベストアルバムと呼べる内容で、UKチャートでも上位にランクインした。
特に、UK初回プレスには「John I'm Only Dancing」の未発表バージョンが収録され、、昨今のJ-POP初回限定特典のはるか先を行っていたのである、素晴らしい。
RCA時代(1970〜1983)に関しては、結局、「Changesone」「Changestwo」「Golden Years」「Fame And Fashion」「Best Of Bowie(K-Tel盤)」という4タイトルがリリースされた。ただし、K-Tel盤に関しては、RCAからのリリースではなく、音質も悪かった上に、ジャケットやレーベルの曲名表記ミス、(おそらく)未公認エディットバージョンなどもあり、公式ベスト盤からは除外してもいいかもしれない。
その後は、1993年にSOUND+VISIONシリーズのベスト盤「SINGLES COLLECTION」2002年に「BEST OF BOWIE」、その他にも「ALL SAINTS」「THE BEST OF DAVID BOWIE 1969/1974」「同1974/1979」「同1980/1987」「THE COLLECTION」「THE PLATINUM COLLECTION」「iSELECT」と手を変え品を変え続々とリリースされている。また、BOXセットの「SOUND+VISION」RYKO盤(1989)とEMI盤(2004)も忘れてはいけない。
コアなファンであり、コレクターでもあるNIBはもちろん、これらの全てを購入してしまった(中には「これ必要?」というものもあったが)。まさに自分は、シングルバージョンや別ミックス、未発表曲を巧みに混入させるレコード会社の戦略にまんまと乗せられてしまった一人である。
Serious Moonlightツアーでの演奏曲を集めた「Golden Years」やインスト集の「ALL SAINTS」なんかはライトユーザーがベスト盤として購入したらがっかりするかもしれない。「iSELECT」だって、決して代表曲を集めているとは言い難い、BOWIE自身の選曲にもかかわらずである。
結局、ベスト盤の選曲はファンの数だけあるんじゃないだろうか?それでも、入門編としてオススメできるBESTなベスト盤をひとつ選ぶとするならNIBは2002年の「BEST OF BOWIE」UKエディション(2CD)を挙げたい。「SPACE ODDITY」から当時の最新シングルである「SLOW BURN」までがバランスよく年代順に収録されているからである。
【11/1追記】オススメBEST盤の表記を修正
とはいえ、最近のJ-POPだと通常アルバムでも収録曲の半分がシングル発売やCMタイアップ付きで、ほとんどベストアルバムと変わらないケースも少なくない。
また、デビュー1年経たないのにベスト盤リリースとか2種類同時リリースといったパターンもあり、昔に比べるとベスト盤に対する期待度やありがたみは小さくなっているような気がするのだが。
(画像はイメージです)
Bowieの場合は、事実上のソロデビューが1969年「David Bowie(aka.SpaceE Oddity)」。初のベスト盤「Changesone」は1976年まで待たなければならなかった(実に1stから7年後!)。
「Space Oddity」から「Golden Years」までの11曲が年代順に収録され入門編にふさわしい、まさにベストアルバムと呼べる内容で、UKチャートでも上位にランクインした。
特に、UK初回プレスには「John I'm Only Dancing」の未発表バージョンが収録され、、昨今のJ-POP初回限定特典のはるか先を行っていたのである、素晴らしい。
RCA時代(1970〜1983)に関しては、結局、「Changesone」「Changestwo」「Golden Years」「Fame And Fashion」「Best Of Bowie(K-Tel盤)」という4タイトルがリリースされた。ただし、K-Tel盤に関しては、RCAからのリリースではなく、音質も悪かった上に、ジャケットやレーベルの曲名表記ミス、(おそらく)未公認エディットバージョンなどもあり、公式ベスト盤からは除外してもいいかもしれない。
その後は、1993年にSOUND+VISIONシリーズのベスト盤「SINGLES COLLECTION」2002年に「BEST OF BOWIE」、その他にも「ALL SAINTS」「THE BEST OF DAVID BOWIE 1969/1974」「同1974/1979」「同1980/1987」「THE COLLECTION」「THE PLATINUM COLLECTION」「iSELECT」と手を変え品を変え続々とリリースされている。また、BOXセットの「SOUND+VISION」RYKO盤(1989)とEMI盤(2004)も忘れてはいけない。
コアなファンであり、コレクターでもあるNIBはもちろん、これらの全てを購入してしまった(中には「これ必要?」というものもあったが)。まさに自分は、シングルバージョンや別ミックス、未発表曲を巧みに混入させるレコード会社の戦略にまんまと乗せられてしまった一人である。
Serious Moonlightツアーでの演奏曲を集めた「Golden Years」やインスト集の「ALL SAINTS」なんかはライトユーザーがベスト盤として購入したらがっかりするかもしれない。「iSELECT」だって、決して代表曲を集めているとは言い難い、BOWIE自身の選曲にもかかわらずである。
結局、ベスト盤の選曲はファンの数だけあるんじゃないだろうか?それでも、入門編としてオススメできるBESTなベスト盤をひとつ選ぶとするならNIBは2002年の「BEST OF BOWIE」UKエディション(2CD)を挙げたい。「SPACE ODDITY」から当時の最新シングルである「SLOW BURN」までがバランスよく年代順に収録されているからである。
【11/1追記】オススメBEST盤の表記を修正