6/16のエントリーでも言及した、久々のニューリリース「VH1 Storytellers」が日本国内でも入手可能になった。
「発売された」と書かなかったのは、それが輸入盤であり、現時点で国内盤リリース予定のアナウンスがないからである。
タワレコなどで入手できるのはEU製でDVDは当然、日本国内でも視聴できるNTSCのリージョン0である。
そして、日本語字幕も含まれている。「BLACK TIE WHITE NOISE」のように過去に輸入盤で日本語字幕付きだったDVDは国内発売が見送られている。
従って、今回の「VH1 Storytellers」も国内盤がリリースされない可能性は極めて高いと思われる。
「GLASS SPIDER DVD」に続く、国内盤リリースの見送りである。Bowieクラスのアーティストでこうした国内盤リリースの見送りが続くのは異例なことだと思うのだが……
残念ながら、それが現在のDavid Bowieというアーティストの日本における商品価値であると言わざるを得ない。

気を取り直して「VH1 Storytellers」の内容を見ていきたい。
「VH1 Storytellers」はアメリカのケーブルテレビ局VH1の音楽番組で1996年の放送開始以来、Elvis Costello、Sting、Cold Playなど70組以上のアーティストが出演している。
1999年8月23日、NYのマンハッタン・センターでライブパフォーマンスが行われ、そこから8曲をピックアップ、約45分に編集されたものが後日VH1でオンエアされている。
EARTHLING TOUR以来、久々のBowieのフルセットのライブを観ることが出来たオーディエンスはわずか250名(うち50名がBOWIENET会員)であった。
この特別なライブが公式リリースされ、一般のファンが楽しめるようになったのは非常に喜ばしいことである。
しかし、残念ながらそのライブをまるごとそのまま楽しめるというわけにはいかないのである。
まずは、今回のリリースでの収録曲を紹介しよう。

CD and DVD
1. Life On Mars(前半1コーラス分はカット)
2. Rebel Rebel (MCに絡めて鼻歌的に1コーラスのみ)
3. Thursday's Child
4. Can't Help Thinking About Me
5. China Girl
6. Seven
7. Drive In Saturday
8. Word On A Wing

DVD OnlyBonus Performances
1. Survive
2. I Can't Read
3. Always Crashing In The Same Car
4. If I'm Dreaming My Life

今回のリリースは8曲収録のCDとそれに未放送の4曲をプラスしたDVDとの2枚組である。
続いて、下記が実際のライブでのセットリストである。特にCD収録部分に関して曲順がかなりシャッフルされていることがわかる。

1. Life On Mars
2. Thursday's Child
3. Can't Help Thinking About Me
4. Seven
5. China Girl
6. Rebel Rebel (truncated)
7. Survive
8. Word On A Wing
9. Drive In Saturday
Encore
10. Thursday's Child (テイク2・最初のバージョンより若干テンポが速い)
11. I Can't Read
12. Always Crashing In The Same Car
13. If I'm Dreaming My Life
14. The Pretty Things Are Going To Hell

どうやらEMIがVH1から提供されたのはオンエア素材と未放送4曲分のテープのみだったようである。
つまり今回のCDに収録されているのはVH1でオンエアされたもののサウンドトラックそのままであり、曲順のシャッフル(編集)はオンエア時にすでに行われていたのである。
そして今回のDVDではCDに相当する部分(=オンエア部分)のみ5.1chサラウンド音声が収録されていて、ボーナス4曲分はステレオ音声のみである。
また、本編とボーナス4曲を円属して再生することが出来ないことからもEMIがマスターテープを入手できなかったことがうかがえる。
とはいえ、そのキャリアの長さに比べてライブ作品が極端に少ないBowieのライブパフォーマンスを楽しめる作品がリリースされたことは素直に喜びたい。

Storytellers Setlist