皇室でも毎年、新嘗祭が行われています。しかし、
日時は公開されていません。
また、皇室には新嘗祭と大嘗祭があります。新たな
天皇が即位した年の新嘗祭を大嘗祭といい、内容は
さほど変わらないと思われます。

冬至前後の夜空には深夜0時頃、天頂にオリオン座
が輝きます。このオリオン座の動きと共に新嘗祭は
進められます。
オリオン座が東の空に登ると、まず天皇は大麻草か
ら織られた麻布で作られた衣装に着替えます。この
衣装はおそらく貫頭衣ではないかと思われます。新
嘗祭の最中はこの衣装を纏います。
また、日本では大麻草の栽培は禁止されていますが、
四国剣山の麓に皇室の儀式に使う大麻草の栽培所が
あります。
オリオン座が東の空に高くなると、天皇は入浴をし
ます。
この入浴は葬儀に於ける湯灌と同じです。と言って
最近の葬儀ではあまり湯灌はやられなくなりました。
湯灌は産湯の逆をします。産湯では熱湯に水を挿し
て湯温を冷ましていきますが、湯灌では水にお湯を
足して水温を上げていきます。
つまり、天皇ははじめ水風呂に入るわけですね。冬
至の季節での水風呂です。なので高齢な天皇は先日、
新嘗祭の欠席を発表したのだと思います。また、秋
篠宮の天皇の定年制発言も、ここに起因しているの
ではないでしょうか?

葬儀の湯灌は故人を生まれる前の世界(あの世)に返
す準備の儀式です。
天皇が湯灌をするのは天皇の死を表しています。天
皇はかつて現人神(あらひとがみ)と言われていま
した。つまり、神さまの1柱なのです。天皇も神さ
まですから寿命は1年です。だからこういう儀式が
行われるのです。

風呂から上がった天皇は新たな衣装に着替えます。
オリオン座が天頂に輝く頃、オリオン座と共に食事
をします。オリオン座は亡くなった天皇を意味し、
共に食事をすることによって、霊(たましい)を委譲
するのです。この霊とは新嘗祭は歴代行われていま
すから、初代神武天皇の霊ということになります。
神武天皇の霊を受け継ぐからこそ、天皇は現人神と
言われたのです。

食事が終われば、オリオン座が西に傾く頃、再び天
皇は入浴します。今度は産湯です。これは新たな天
皇が誕生したという儀式になります。
これが皇室の大まかな新嘗祭の儀式です。

次の章では、なぜオリオン座なのかを解説します。

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