ROZEさんから番外編が届きました。



 [ルーミア]





 ルーミア「ねぇねぇ」

 獎「ん、何?何度『食べて良い?』って聞いても答えは変わらないぞい」

 「違うわよ、外の世界では妖怪が人の家に行くとお菓子が貰える日が在るんでしょ?」

 「ハロウィンの事?まぁ海外なら無いことも無いだろうけど、日本ではメジャーじゃないからなー」

 「ふーん。何でお菓子が貰えるの?」

 「Trick or treat…つまりお菓子をくれなきゃ悪戯するわよ、って出会い頭に言うんだけど家の人は悪戯されちゃ困るからって事でお菓子をくれるのよ」

 「へ~、じゃあ同じようにすれば私もお菓子を貰えるかしら」

 「それは分からないけど試す価値はあるんじゃないかね?」





翌晩





 「お、また人喰い…ん?大分ボロボロだけどどうかしたの?」

 「貴方の言った通りに巫女に言ってみたら『調子に乗るな』って退治された…」

 「…それは完全に相手を間違えてるな」

 「うー。 そうだ、貰い損ねてお腹空いたから代わりに目の前に居る人間を食べよーっと」

 「調子に乗るな」








 [大妖精]





 サキ「たかだか二次創作のオリキャラでしかない私が言うのも何なんだけどさ」

 大妖精「?」

 「大ちゃんって…キャラ薄くない?」

 「えっ!?」

 「いや、ほら、他の幻想入りとか見てもさ、大ちゃんって常識人で丁寧優しい子って描かれる場合が殆どだけど、冷静に見てると殆どチルノのストッパー位しかしてないじゃん?」

 「え、いや、それは他の世界の私であって、私は…」

 「…残念な事に、此処でもチルノとセット、おまけみたいなもんなんだ。
悪戯好きって言う妖精っぽさも生きてないし、これだと最近増えてきたモブの人達にもキャラが負けちゃう気がするの」

 「いや、多分私も設定上本来は…」

 「そこで考えたんだけど、原点回帰、本来の妖精っぽいキャラに戻してみない?」

 「妖精っぽく、ですか?」





数日後





 獎「ん、今日は大ちゃん一人?珍しいね」

 「…(頷く)」

 「じゃあ今日は二人で遊ぼっか?」

 「…(笑顔で頷く)」

 「えっと…大ちゃん?」

 「…(首を傾げる)」

 「何で、一言も話さないの?」

 「…(狼狽える)」

 「確かにチルノのおまけじゃなくなるのは良いんだけど、流石に妖精=台詞全く言わないってのは極端過ぎると言うか…悪戯好きってキャラも有る訳だし」




 

 [チルノ]





 チルノ「そんで、捕まえた蛙を一気に冷気で…」

 獎「おー、見事に氷付け。しかしまぁ毎度毎度蛙も気の毒になぁ」

 「良いじゃん大抵元に戻るんだから…たまに割れるけど」

 「グロい…と言うか、蛙虐待以外に趣味を見出だしたらどうかね?今の御時世、愛護団体が五月蝿いよ」

 「だって他に凍らせて楽しい物とか面白い物とか無いし…あ、花とか凍らせて踏むのも楽しいけど」

 「花も生きてるんだし、余り感心しないなぁ。プリザーブドならぬブリザードフラワー?」

 「寒い」

 「氷だけに滑ってあいすいません」

 「寒い」

 「冷たいなぁ…あ、そうだ。ならこれ、ペットボトルのジュース凍らせてみなよ」

 「何でそんな面倒な事しなきゃならないのさ」

 「子供が面倒とかくそ生意気な事を抜かすんじゃありません、いいからやってみ」

 「ふん、あたいに掛かればこんな物一瞬で!」

 「おお、凍った。そしてはい注目、これを切って中身を皿に空けると…」

 「おお、中身が氷菓子に!?あたい凄い!」

 「な、楽しいべ?それに美味いし」

 「うん!あれ?って事はさっき凍らせた蛙も氷菓子に…」

 「や、やめろチルノ!それは食用ガエルじゃないぞ!」





[紅 美鈴]





 美鈴「えぅう、また咲夜さんに怒られてしまった…」

 獎「ま、仕方無いさね。幾ら呼んでも起きなかったし、咲夜さん来なきゃ多分不法侵入してたよ」

 「女の子が泣いてるのにフォローは無しですか?酷い、獎さんはどんな時も私の味方だと思っていたのに」

 「怒らないだけマシと思って欲しいんだけど…一応門前で半日近く待たされてた訳だし」

 「すみません、と言うか半日ずっと此処に居たのがちょっと怖い…」

 「木陰で本一冊丸々読んでた」

 「流石に起こしてくださいよ。それにしてもなんで私はいつもいつも居眠りをしてしまうんでしょうかね?」

 「寝不足?」

 「いえ、睡眠時間は足りてる筈なんですがいつもお昼過ぎると眠気が」

 「じゃあ昼は断食するとか?」

 「それは無理です、お腹がすいて集中出来ません」

 「コーヒーや紅茶に砂糖飽和させたら?眠気覚めるし美味しいよ」

 「既に試しました、でも結局眠くなるし糖分摂りすぎで太りそうです」

 「それじゃあ駄目だな、打つ手が…ん、そうだ。そもそも門番って警戒職なんだし、常に何かしらの緊張感を持てば…」

 「?」





 「てな訳で、毎日昼時に擬似襲撃として弾幕を放ちに来るから日給で七百円、これでどうだろうか?」

 レミリア「それは良いアイデアね、と言ってあげたい所だけど…そこまでしないと駄目なら門番の意味が有るとは思えないわ」

 「それ、本人には言うなよ?」





 [小悪魔]





 小悪魔「獎さーん、お茶煎れましたのでどうぞー」

 「有難う。こぁはよく働いて偉いね、お茶入れるのもこんなに上手…しょっぺえ!?」

 「ぷくくくく…引っ掛かりましたね。私は小さくても悪魔、いつもちゃんとしたお茶を入れると思ったら大間違いです」

 「成る程、塩を入れていたと言うのか…っ」

 パチュリー「…いい加減にしなさい」

 「パチュリー、俺の為に怒って…」

 「…こんな下らない事に塩を使ったら勿体無いでしょう、間違って本に吐かれたら汚いし」

 「…照れ隠しだと思っとくよ。まぁ話途中で切れちゃったけど、悪戯も立派な萌え属性だし普段はまともなお茶も煎れてくれる、こんな便利な子なら一家に一台欲しいなって話だった訳ね」

 「へへ~、って、『台』!?私物扱い!?」

 「いやそんなつもりでは…」

 「…私の『所有物』みたいな物じゃない」

 「な、パチュリー様酷いです」

 「そうなんだ?ならパチュー、こぁ俺に頂戴よ~」

 「えー、何言ってるんですか獎さんは。そんな事パチュリー様が…」

 「…別に良いけど」

 「「嘘っ!?」」

 「…だってお茶と本の整理位しか役に立たないし、妖精メイドと余り違いが無いのよね。他に何か役に立つ事が有る?」

 「な、私は紅茶と整理以外にも…例えば雑用とか、掃除とか…う、うぅっ、確かに無いかも」

 「…それに偶に私の魔法の真似事しては失敗して髪焦がしたりするじゃない、今の悪戯だってそうだし本の安全を考えると寧ろリスクが高いわ」

 「だから髪が短いのか…でも大丈夫、それだけスキルが有れば屋敷では十分役に立つよ!」

 「私の意思は関係なしですか!」

 「…あ、そうそう、連れて帰るのは良いけどその子一応は悪魔だから何かしらのエネルギーが無いと消滅する」

 「えぇっ、私その設定初耳なんですけど!?」

 「…魔力を持ってるならそれを与えられるけど、無ければ吸精とか」

 「そ、それってまさか…エッチな事じゃないよな?」

 「言いつつ何で期待に満ちた顔してるんですか!」

 「…それでも良いの?」

 「あわわわわわわわ」

 「すんげえ露骨に怯えてるんですけどこの子、地味に傷付く…何かを使役するのって手間が掛かるのね」

 「…消滅は冗談だったんだけど」

小悪魔











[パチュリー・ノーレッジ]





 「こぁお持ち帰り計画はなんだかんだで破綻しちゃったし…せめて何でも良いから魔法使える様になりたいー、チート能力とか最近被る奴多過ぎてなんかやだー」

 パチュリー「…それはまた随分贅沢な悩み事ね。能力そのものが無い人間だって沢山居るでしょうに」

 「それはそうだけど、能力制限も掛かっちゃったし…それに外来人とは言え、魔法妖術の世界で魔法と無縁ってどうなの」

 小悪魔「魔力の有無も体質ですからね。あ、でも霊力が高いなら私みたいな悪魔は駄目でも神道とか陰陽…例えば式神とかなら十分使役出来ると思いますよ?」

 「式神は無理、数字嫌い。文系なので数学の公式も忘れました」

 「じゃあ駄目ですね」

 「…そうだ、調合薬を服用すれば可能性が無くは無いわね。確か何本か有った筈だけど試してみる?」

 「お、流石パチュえもん。正体は百年後の未来から来た猫耳魔法少女だったりするのかい?」

 「…何それ。まぁそう言う事だから小悪魔、あの棚の中から箱持って来て」

 「かしこまりですー」

 「うわ…カビ臭い箱、消費期限切れてない?」

 「…中身は時々入れ替えるから無事」

 「あ、本当だ。中は結構綺麗なのね。でもファンタジックな形の瓶の中に蛍光色の液体…不味そう、これは本物っぽい」

 「そりゃ本物ですから、一応魔力増幅モノだけを持って来ましたけど大丈夫ですか?」

 「…ええ、試すだけならこれで十分よ」

 「どうですかパチュリー様、私だって魔法知識に関しては妖精メイドよりも長けてるじゃないですか!」

 「…そうね、ご苦労様」

 「反応が凄く冷たい…」

 「…ははは。で、これ開けて飲めば良いのよね?大中小と有るが用量って決まってる?」

 「…決まっては居ないけど、試すだけなら一本の方が良いと思う」

 「オッケー、じゃあ大行っちゃう」

 「あ、私も一本頂いて良いですか?このタイプはまだ実験してないので味が気になります」

 「な、実験無しって大丈夫か!?永琳さんと同じ展開は嫌よ?」

 「…魔力補給しか効果はないから大丈夫」

 「私の言う実験ってのは味の事ですよ、とにかく飲んでみましょう」

 「だね。じゃあ…」

 「「乾杯!」」

 「ブッ」「に、苦っ!?」

 「…美味しい訳が無いでしょう?小悪魔も解り切った事を…」

 「だって喉渇いてましたし…派手な色してるから美味しいのかと」

 「喉渇いたからって薬飲まないっしょ普通…」

 「…で、二人共効果は試さないの?」

 「そうでした。馬鹿でもおサルでも使える位簡単な魔法書いた魔導書って有る?」

 「あ、それならこの棚に…有りましたよ」

 「どれどれ…あ、冒頭の幾つかは単語みたいじゃん。電子辞書見る限りタイトルも本文もフランス語みたいだけど、普通に発音すれば良いの?」

 「…そうよ、魔導書を持ったまま手を翳してみて」

 「オッケー、じゃあ早速…炎の精霊イフリートよ、この世の全てを業火へ、『flamme(フラム)』!」

 「うわっ、呪文とは何ら関係の無い台詞を恥ずかし気も無く…」

 「すげぇ、一瞬炎ポッと出た!リアルハリポタ!…でもちょっとショボいね、大飲んでこれだけですか?」

 「…だってこれ、調合した中では一番効果が薄い薬だもの。初回で成功出来ただけまし」

 「そっか…それにしてもライター以下の魔法とは情けない。ま、一応他のも試すか…風の精霊シルフよ、この手に宿り疾風の舞を、『vent(ヴァン)』!」

 「きゃっ!?」

 「スカートがめくれる程度の微風か…でもこれは割と実用的かも」

 「犯罪予備軍みたいな事考えないで下さい!」

 「ごめん。じゃあ別のを…えっと、氷の精霊はウンディーネ?いやフラウ?…ああもうめんどくせ、『glacer(グラセ)』!」

 「そして早くも匙を投げた!?」

 「だってあんまそういう系詳しく無いし…おっ?」

 「あ、カップの紅茶が半分凍ってますね」

 「夏場はちょっと便利かも。じゃあ最後…よしこれにしよ。この単語は確か雷鳴…電撃技かな?『foudre(フードル)』!」


【そらから とつせ゛んの カミナリおこし  ショウは はけ゛しい しょうけ゛きを うけた】


 「獎さん!?大丈夫ですか!?」

 「…何とかね、ステータスで俺のHPを見て頂戴、このメッセージが出たって事は多分半減している筈だから。地下の癖に雷が落ちるとは…」

 「見方が分かりませんよ…」

 「…本は無事、魔力切れる寸前で良かったわね、最初にやったら火傷程度じゃ済まなかったわよ」

 「あ、私はまだ効果試して無かったですね。では早速私も炎を…」

 「え、ちょっ、なんか炎でかすぎね?」

 「…本が焦げるから外でやって」







 [十六夜 咲夜]





 サキ「そう言えば咲夜さんって服の下にナイフいっぱい隠してるんですよね?何本持ってるかは知りませんけど、重たいし動き辛いんじゃないですか?」

 咲夜「まぁ慣れていますので。本数は企業秘密ですが、無くなったら回収して投げているんですよ」

 「両刃ナイフより持ち歩き易い、弾幕張りやすい隠し武器を使おうとか考えた事は無いんですか?」

 「と言いますと?」

 「手裏剣、と言ってもお箸や釘、ペンみたいな尖った棒状の軽い物。後は小型ピストルとかですかね?
手裏剣は投げナイフと用途が似てる上にかさばらない分便利そうな気がしますし、拳銃ならナイフを一本一本投げるより速いサイクルで攻撃出来そうなので」

 「そうですね、確かに拳銃は携行性も高く貫通威力も有りますわ。
しかし妖怪の多くは物理的威力よりも魔除けや破魔等、精神的威力の方が効果的なんですよ。使うとすれば銀の弾丸ですが、補給と回収が面倒ですしね」

 「そう言えば幻想郷って銃の消耗品作るの難しいんだっけ。銀には色々と不思議な力が有ると聞いた事が有ります、お守りとしても良く使われてるみたいですし」

 「ええ、それに手裏剣も私としては…」

 「?」

 「お箸はともかく、釘やペンはどうやっても調理に使えませんから」

 「成程、ごもっともです」






 [レミリア・スカーレット]





 レミリア「あー、お腹空いた。もう直ぐ夕方なのに咲夜はまだ帰って来ないのかしら」

 サキ「さっき廊下で会ったけど買い出しに出掛けるって言ってたから大分掛かるんじゃない?」

 「それまで保つ訳が無いわ。あ、そうだ。サキ、貴方の能力で何か出しなさいよ」

 「駄目。前に咲夜さんに『お嬢様に悪い癖が付きますから』って怒られたし、無駄に消費するとふらつくから」

 「そんな事私には関係無いわ…あーお腹空いた、このままでは空腹で誰かの首に牙を立ててしまうかも知れないわ。早く何か出して貰えないかしら」

 「言いつつ人の首を見ないでよ、私B型じゃないし。それに私のは普通の人の血液と同じ味とは限らないよ」

 「良いじゃない、天然でもマズい物はマズいし、養殖でも美味しい物は美味しいんだから人間の血だって一緒よ…
あ~あ、考えたら益々お腹空いて来た。何か出さないと本当に噛み付くわよ」

 「…分かった、私の負け。ケーキか何か出すからもうこの話は止めよ。人を餌にする様な奴の話聞いてたら頭痛くなってきた」

 「ふっ、それで良いのよ。友人に食料役をさせる気は無い、最悪の運命は回避されたわ」

 「獎の時に一回飲もうとした癖に…」





 [フランドール・スカーレット]





 サキ「ふと思ったんだけどさ」

 フラン「ほぇ?」

 「フランちゃんって数百年単位、外に出た事無かったんでしょ?」

 「うん、あいつ…んん、お姉様ったら気が触れてるからって私の事外に出してくれなかったのよ」

 「抵抗しなかったの?」

 「まあ、その時は別に表に出る気も無かったしね。でも外がこんなに面白いならもっと早く出てても良かったかも」

 「そうなんだ…しかしまぁ数百年をそんな軽く流せるのは流石妖怪って感じだね、私なら数百年篭ったら発狂しそう」

 「へへん、凄いでしょ。あれ、でも何でそんな話始めたの?」

 「それだけ長い時間家の中に居れるなら何か良い暇潰しの方法知ってるんじゃないかなーって思ったんだけど、結局何も方法なさそうだね」

 「ふふん、私だからこそ出来た事なのさ」

 「自慢出来る事なのかな…ま、どちらにせよ今の状態では関係の無い話だけどね。よし、じゃあ皆が来るまで何かして遊ぼうか?」

 「うん!じゃあ久々に弾…」

 「却下」









あとがき





今回も番外編、最近東方キャラオンリーとの純粋な絡み少なかったしね。サキと東方キャラの絡みの為の回でもあり。

元々本編にするには発展しないやりとりを溜めていたら短編集に出来る?位に数が集まったので、その中の話をアレンジしたり、完全にボツったり。

One dayはある日、とある日常の何気ないやり取り、みたいな感じで。出来るだけ地の文を使用せずに会話だけで作ってみたけれど、面白いと思って貰えるかしら。

ところで幻想郷って岩塩とか海無いのにどうやっておにぎりの海苔と塩調達してるんだろう…潮吹き臼でも有るのかな?

ともあれ、現行の輝針城まで出来れば良いなと思って製作を続けています。もう殆ど新規でエピソード製作しかしてないけどね。本編とかはもうちょっと待ってて欲しいです。

出来れば一話に一枚誰かの挿絵を頼みたいところだけど、ツナちゃんも忙しいから次の投稿までに時間が空くかも。

しかし今回の挿絵は過程見てて物凄くテンションが上がったよ。挿絵というか一枚絵だし。何度も直したけど内容が追いついている気がしない。

あと関係ないけど数年前に落とした妖怪文化(動物怪編)の単位と卒業と内定貰いました。やったぜ。働きたくない。

さーて次は妖々夢メンバー。橙、初めてのお使い。藍、買い食いがバレる。紫、冬眠太りの三本です。来週もまた見てくださいね、藤八・五文・奇妙!ウフフフフフフ!

いつも後書き長くなるしこの辺にしておきますか。それでは、此処まで読んで頂き有難うございました。