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Capter1:惨劇の予感



絶海の孤島。

そこにうみねこのなく頃にの若者たちがお忍び遊びにやってきた
訪れたのは
朱志香 譲治 戦人 縁寿 真里亞の5人。
孤島には洋館があり、理御というオーナーが仕切っている。


戦人:「久しぶりの従兄弟水入らずだな! この旅行は思いっきり羽を伸ばそうぜ!」

戦人が楽しそうにはしゃぎ、その陽気に当てられたのか、他の従兄弟達も明るく華やかに笑った。

縁寿:「そうね。お兄ちゃんとはあまりこんなふうに遊びに来れなかったから楽しみよ。忘れられない旅になりそうだわ」

縁寿がそういうと、戦人は静かに縁寿の頭に手を置き、優しく撫でたのだった。

彼らはまだ知らない……この旅が本当の意味で忘れられない旅になることを。


ホテルに着くと、オーナーの理御が彼らを出迎えた。


理御:「ようこそ。
ここは父が事業拡大してまだサービスを始めていないリゾート地です。
今回の旅行は言わば新サービスの試金石。
素晴らしいごちそう、景観、胸踊るようなバカンスが皆さんを待っています。どうぞ楽しんでいってください。」


理御は朱志香に目配せしてにこりと微笑んだ。
朱志香も父親の事業が見事実を結んでいることが解って嬉しそうだ。


戦人:「よし!部屋割りを決めようぜ!
俺は朱志香と縁寿と理御さんと一緒の部屋、いや一緒のベットな!」


戦人がはしゃいでふざけたが、そこで真里亞は自分が入れられていないことに気づき、

真里亞:「うー? 戦人、真里亞は? うー!仲間はずれはだめー!うー!」

とむくれた。


戦人:「ぉ……それもまた良いかもな……将来の美人さんを先に予約しておくかグフフフ……」


譲治:「ははは、戦人くん。冗談はそこら辺にして女性と男性で別れてくじ引きしようか。」


譲治がそう提案して部屋決めが行われた。


Aの部屋が譲治が
Bの部屋は真里亞が
Cの部屋は朱志香 縁寿の二人が
Dの部屋は戦人が借りることにした。
オーナーの理御は管理人室で寝泊まりすることになっている


理御:「ここは最高の景観を持つプライベートビーチが売りですよ。良かったら遊びに行ったらどうですか?」


戦人:「おーし! いっちょ遊ぶか!」


従兄弟達はしばらくプライベートビーチで遊ぶことにした。

そこでは真里亞が魔法の日記帳をみせ、みんなを楽しませた。


縁寿:「真里亞お姉ちゃんやっぱりすごいね。さすがだわ。この魔法の日記帳。どれくらいの価値になるのかしら?」


そこで真里亞は得意げに、

真里亞:「キヒヒヒヒ、縁寿、マリアージュ・ソルシエールの魔法の深奥はまだまだこんなものじゃないよ?

今夜は部屋においでよ。縁寿にだけ取っておきを教えてあげるよ?」


大好きなママといないから夜が寂しいのかも知れないなと思った縁寿は、


縁寿:「解ったわ。あたしも新しい魔法、お姉ちゃんに見せてあげる。」

と夜に部屋へ遊びに行く約束をした。

実はこの時、真里亞は嫌な予感がして、縁寿を部屋に誘っていた。
なにか不吉なことが起きるような、肌寒さを感じたのだった。


縁寿がふと眼を横にやると、戦人が少し遠い目をしながら虚空を眺めていた。
どうしたのかと尋ねようとして「ぐー」と縁寿のお腹がなった。


譲治:「そろそろ遅くなってきたし。夕ご飯を食べに館にもどろうか?」
従兄弟達はその提案に賛成した。


帰り道、真里亞は黄金の蝶が目の前を横切った気がした。




夕食は郷田シェフが作った料理をほとんど作ったまま保存してあるものが皆に振る舞われた。
本当に作りたてのように感じられて皆たいそう喜んだ。



その日の夜。
縁寿が真里亞のところへ向かうために部屋を出た頃、譲治に出会った。
「何しに行くの?」と聞いたら「戦人のところへ男同士の内緒話をしに行こうと思って」と答えた。



……少し時間がたった。



縁寿は真里亞の部屋で、過ごすうちにウトウトしてしまってそのまま眠ってしまった。
優しい瞳で真里亞は縁寿を眺める。
縁寿の姿は未来の姿だったが、それと比べても見つめる真里亞の横顔は不思議と大人びて見えた。
そう、きっと今日が平和であったように、明日も楽しいことが目白押しなのだ。

ここは六軒島ではない。

そう思うが、なぜか真里亞の胸のざわめきは収まらなかった。
睡魔はだれにでも平等に襲いかかる。それは原初の魔女にも同様である。

いつしか真里亞は静かな微睡みの中に、堕ちて行った。




皆が寝静まったあと、12時深夜の鐘がなり、孤島の夜の闇は濃くなっていく……
昼間の黄金の蝶が廊下を横切ったのは気のせいだっただろうか……






……



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Capter2:運命の夜


……



どこからともなく甲高い笑い声がする。今宵、無限の魔女が孤島に降臨したのだった。

???:「ククク……幸せそうに皆寝ておる……妾がこのゲーム盤に手を出さないと誰が決めた……? 六軒島の魔女はどこにでもいる。そう。

今このテキストを読んでいるPCの前にいるソナタの後ろに案外立っているかもよ? ククク…… 


まだだ。まだ振り返るな。

今、身の毛もよだつ様な惨劇をプレゼントしてやる。妾とのキスはその時までとっておくがよい……ククク……ヒハハハハッハァ!」


どれ、まずは誰から会いに行こうかの?

目の前にあった縁寿の部屋(C)に???はとりあえず向かうことにした。
部屋の鍵は施錠されていたが、魔女には関係ない。
音もなく入ると、朱志香がすやすやベッドで寝ていた。

縁寿はいない。違う部屋にいってしまったのか。

特に何も言わずに、腕を振ると、顔が耕され、ぐしゃぐしゃになって朱志香は生き絶えた。



???:「次は愛しの君の部屋でも尋ねようかね。クックク」


戦人の部屋(D)の前に立ち聞き耳をたてる。妙に静かだ。
スッと魔法で入ってみた。

顔を上げて???はそこで驚かされることになる。

そこにはまるで全てを知っているかのように戦人が毅然と立っていたからである。


???を静かに見つめ、戦人はゆっくりと口を開いた。

戦人:「昼間言いそびれてたけど、俺はまた従兄弟達とゲーム盤で遊べてよかったよ。
こうしてお前に再び出会えたしな。」

嫌味の一つでも返そうと思った???はしばらく口をもごもごさせたが、
結局口から出たのは隠そうとしていた本心だった。

???:「……妾もだぞ。戦人。またお主に会えて。妾は……妾は……」

そこで戦人は言葉を遮った。


戦人:「積もる話もいいが、時間がないんだろう?またいつでもお茶会や痴話喧嘩くらい付き合ってやるさ。今回も俺は完全に駒だからな。
……一思いにやれよ? 気持ちいのも痛いのも俺、実は嫌いじゃねぇぜ?ケケケ」

そういって部屋の鍵(D)を差し出した戦人に???は微笑し、目の前に立ち、家具を召喚した。

ルシファー:「煉獄の7杭。ここに。」

???:「話は聞いているな? 出来るだけ優しくな?」

はい、と言うまもなく部屋を跳ね回り、戦人の心臓を一刺しした。
戦人は驚くほど穏やかな顔で生き絶えた

名残惜しそうに???はしばらくそれを眺めていたが、その亡骸をじっと見つめるうちに、黄金の魔女は孤独を感じた。
考えて見れば、自分はいつも誰かと誰かを引き裂いてばっかりだった。


ではこのゲーム盤では誰かと誰かを一緒にしよう。


そう考えた???は右手をかざし、まずは魔法で両方の部屋(C&D)のドアを施錠。

その上で隣(C)にあった朱志香の死体を戦人の部屋(D)に魔法で移動させた。

そして、
戦人から預かった部屋の鍵(D)朱志香がいた部屋(C)のベッドの下に魔法で移動させ、
さらに朱志香の部屋の鍵(C)自室(D)で永眠している戦人いるの胸のポケットスッと滑りこませた。
その鍵はまるで死者への手向けとなるように……。


隣り合う部屋が恋人同士とするならば、鍵は彼らの心を開ける魔法の存在である。
片方(D)の心はもう片方(C)へ。 もう片方(C)の心は片方(D)へ。
この密室はいわば、孤独を感じた魔女のいたずらである。
そう、名付けるならば『恋人の密室』。寄り添いあう二人の密室である。



???は静かに部屋を去り、そうして夜が空けていった。



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Capter3:発覚再来


次の日の朝、縁寿が起きると隣に真里亞がうずくまって手を握っていた。
どうやら自分は昨日の夜、真里亞の部屋でそのまま寝てしまったらしい。
朱志香には悪いことしたな、あとで謝らないと。
真里亞の手を振りほどいてベッドから抜けだした。


先に顔を洗い、部屋に戻るとちょうど真里亞が起きたところだった。

時計を見るともう朝食の時間まであと少し。
誰も訪ねてこないことからお兄ちゃんたちはまだ惰眠を貪っているのだろうか。
もうっ、怠惰な生活を送ってるとベルフェゴールに貫かれちゃうんだから。
そう思って真里亞と一緒に部屋(B)を出て、残りの従兄弟達を起こしに行くことにした。



最初に隣の譲治の部屋(A)を訪ねると、眠そうな声で返事があった。
昨日は少し遅くまで起きていたというので中々起きれなかったようだ。
僕もまだまだだね、と照れ笑いをしながら譲治が合流し、その隣りの朱志香の部屋(C)へ。

ところが様子がおかしい。いくら呼んでも返事がないのだ。鍵もかかっている。

更に隣の戦人の部屋(D)も同様だ。

返事がなく、部屋の内線電話にも出ないのだ。

さすがに怖くなってきたので、
朝食の準備をしていた理御に頼んでマスターキーを使って部屋を開けてもらうことにした。


最初は朱志香の部屋(C)を開けることに。
部屋を開けるとそこはだれもいなかった。
しかし、ベッドの下から戦人の部屋(D)の鍵をみつけた。



そして一行は戦人の部屋(D)へ……
戦人の部屋(D)を開けるそこには……



縁寿:「お……お兄ちゃん……?」


ふらふらと信じられない表情で兄達に近づく縁寿。



そこには無残な姿で横たえられた朱志香と、
穏やかだが心臓に杭のようなものが刺さった戦人の死体が。



そして……そして、戦人のシャツの胸ポケットからは朱志香の部屋の鍵(C)が見つかった……


楽しかったバカンスが一瞬で惨劇に。













……ドドドドドッ





呆然とした雰囲気の中。



ドドドドドドドドッ



ふいにプライベートビーチから何者かが走ってくる音が……






??:「事件のあるところに探偵あり!」



バン!!!



全身ずぶ濡れ、スク水姿の美少女が登場した。

もうお分かりだろう。真理の追求者にして知的強姦魔
彼女の名は……


??:「あら、名乗りをあげるのを邪魔しないでいただけますかゲームマスター?」

す、すみません。

ヱリカ:「私は真実の魔女にして探偵、古戸ヱリカ
ご主人様から、ベアトの猫箱が何者かによってかき回されてるとの報を聞きました。
そんなことを聞いたら、やはり居ても立ってもいられなかったのです!」


自分の言葉が皆に浸透するのを少し待ち、ヱリカは爆弾を更に落としていく。


ヱリカ:「それと、もうこの事件を大体は理解しました。犯人はこの中にいますッ!!


突然の闖入者に突然の宣言。
まず理御が代表して疑問を投げかけた。


理御:「ど、どちらから来たんですか?」


ヱリカは傲慢な目線を返し、


ヱリカ:「それはこのゲーム盤ではどうでも良いことでしょう? 
あーもうなんでもいいですよ。遭難ですよ遭難。楽しそうな雰囲気に誘われて船から堕ちて遭難してここまで来たんです。これでいいですか?」


意味不明なことをわめき散らす自称探偵。

しかし皆が呆れてる中、縁寿だけは静かにその言葉に耳を傾けていた。

犯人がこの中にいるですって……?

……それは一体誰なの?どうやって?





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Ex.Capter:魔女からの助言


(メタ世界にて)

ふふふ。テキストを読んでいるそこのあなた。まさかまだ解けないのですか?
ここまで読んで? くくく。まぁいいでしょう。皆様にプレゼントを差し上げろとご主人様が用意したものがあります。
私が真実の魔女としての力を利用し、全ての文章に赤字と同等の力が込められた『探偵メモ』です。
しかしこれは魔法の力を利用するのでご主人様の承認が必要です。
順調ならば日曜日の夜に探偵のメモは皆様にお渡しできるでしょう。
なんですか? 「お前のメモがなくてもこの程度解ける」ですって?

……グッド! 良い心がけです。
せっかくの善意をくだらないプライドで受け取らないなんて、あなた魔女の才能ありますよ? ククク……。


今回の論点は当然この二つです。

二人を殺したのはだれ?
どうやって密室を構築した?


どうやら今回のゲームマスターが作成した見取り図があるようです。
どこどこのぶろぐ?ってなんですか? まぁいいです。そこにあっぷろーど?というものをするようなので参考にしてください。

どれどれ私も拝見するとしますか。

……。

これは……フフフ  あーはっっはっははっっは!!
なんですかこの見取り図は! ヒントが過ぎるのではありませんかゲームマスター!?

「ただ事件がここに存在するだけで、古戸ヱリカはこの程度の推理が可能です。…如何でしょうか、皆様方?」


それでは良いニコ生?を! ふふふ





うみねこプライベートビーチ洋館