ドラゴンボートチームで、もう一人の日本人クルー、リーさんの働きかけで、リーさんの友人を千羽鶴を折って励まそうという企画がありました!
このリーさんの友達、カーラは今ガンと闘っています。まだ32歳という若さ。治る確率が低いとされるガンを患っているカーラ。そのカーラを元気付けるべく、僕達が一肌脱いだという訳なんです。
さてさて、いざ!作ろうと言い出したものの、鶴の折り方を知っているのは僕とリーさんとごく少数のチームメンバーだけ・・・。練習のあと、みんなに、鶴の折り方の指導です。
アメリカ人も折り紙自体は知っている人も多くて、興味深々。正方形の紙が見事に立体的な形になっていくのがおもしろいんでしょうね・・・。
みんな僕達の意思に賛同してくれて、折り紙を買って家で折ってきてくれることになりました。
当然僕も折り紙を買い・・・、そして・・・。
そう・・・、あの人にも当然お願い!
あはは〜、ニコにも手伝ってもらいました!!
折り紙を折るのに四苦八苦のニコ
僕も、何年ぶりだろう折り紙の鶴を折ったの・・・。結構折り方を忘れていて驚きました!
最初は戸惑っていたニコ、でもああ見えても結構器用なんですよ〜!一度教えた事をさっと覚え、一人で折っていきます。結構早くて驚きました!
これも、ニコにとっては日本文化を理解するいい方法。進んで手伝ってくれたニコに感謝!!
あんな、大きい手で折るから、折り紙が小さく見える〜!!ぷぷぷ!!
毎日、鶴を折ることはできなかった僕達。でも暇があれとちょくちょくとは折っていたんですがね・・・。でも、ニコががんばってくれました。残り半分の鶴(推定50個)はすべてニコが作ってくれたんですよ〜。感謝、感謝。
金曜日は、チームメイトが作ったすべての鶴を持ち寄って、リーさんの家で紐に通す作業を行いました!
僕達のチームがんばりました・・・。鶴の折り紙総数・・・なんと!!
1300羽!!
短い期間にみんながんばったよ〜。
その日はリーさんお手製のピザパーティー!!このパーティーには、リーさんとパートナーのサベードさん、パトリック、そしてニコと僕が集合。
手作りピザってなんでこんなにおいしいの??
話を聞く限り、その闘病生活はかなりの苦痛だったみたい。涙を浮かべながら話すその姿からガン患者の苦しみが痛いほど伝わってきます。
今でも、通院を繰り返すという彼女。あの恐ろしさは決して心から拭い去る事はできないと言います。
そんな辛い彼女の闘病生活時、日本の家族が送ってくれた千羽鶴。すごく勇気付けられたと言います。
死んでたまるか!!生きてやる!!
そういう気持ちがみなぎってきたんだとか・・・。
だからこそ、病床のカーラの気持ちを察し、勇気付けたいと企画したんですね。
僕の祖父母もガンで亡くなりました。だから、これは僕にとっても人事では済まされない大きな問題。
これだけ年月が経っているのに、まだ完全に治す方法がない病気・・・。いつの日か、人類がこの恐怖を克服する日が来ることを祈っています。
できた!!ついに1300羽の鶴をつなげたぞ!!リボンをつけて完成!!
この、一羽一羽の鶴に紐を通していく作業、予想以上に大変でした。なんせ1300羽の鶴ですからね〜。
でも、出来栄えのすばらしさを見て、その疲れも吹っ飛んだちぇるまくなのでした!
土曜日は、キャンサーカップと呼ばれるドラゴンボートの大会が僕の住む町で行われていたんですね。
この大会、文字通り、ガンを克服した人による、ドラゴンボートレース。
僕達のチームはボランティアとしてこの大会に参加しました。
この大会にカーラを招き、千羽鶴と、各チームメイトがメッセージを書き込んだドラゴンボートのパドルをカーラにプレゼントしました。
僕はその場にいられなかったのですが、カーラすごい喜んでくれたみたいです。
以下は、後でリーさん宛てに送られてきたカーラからの感謝の手紙です。
Hi Ree,
Thank you SOOOO much for today. I had a great time, and it was so nice to meet your team - everyone is really nice. Ree, I'm sure you could tell, but I was quite shocked by the support I received from everyone. I thought I was just going to watch a race. I had no idea that you had organized such a special presentation. I was fighting back my tears, but I cried when I got to the car. It meant so much to me, and I can't believe how caring and generous you all are. The paddle is beautiful, and all of the messages from your teammates are truly touching. And the arrangement of cranes is absolutely beautiful. I know how much time and effort went into making that...I am touched beyond words. I can't adequately express to you my appreciation. Thank you. Thank you from the bottom of my heart.
You are a special person and I am so grateful for your friendship.
Much love,
Kara
カーラ、
ガンになんて負けないで!絶対治すんだよ!!治ったら僕らとドラゴンボート一緒にするんだ。そのメッセージがいっぱい書き込まれたパドルで・・・。