前回の記事の続きです。
第11図を再掲載します。
2018-10-28g
上図で▲3五歩が利けば良いのですが△2五歩(取れば△3六角の王手飛車)▲3六飛△8八角成▲同銀△2九角(A図)のアタックが厳しく先手不利。
2018-10-28a
金をかわすと馬を作られますし、▲4七銀or角だと角切り~△2六金で飛車が詰んでしまいます。
【関連棋譜】
・2000-07-06 羽生善治 vs. 谷川浩司 棋聖戦(▲4七角)
・2001-03-19 松本佳介 vs. 中尾敏之 新人王戦(▲3九金)
・2004-01-03 和田澄人 vs. 瀬川晶司 近将カップ(▲2八金)
よって本譜は▲4五歩を本線とします。

第11図以下の指し手
▲4五歩△2五歩▲同飛△7六歩(第12図)
2018-10-28b
△2五歩は飛車の位置をずらす手筋。単に△7六歩と取り込むのは▲3五歩△2三歩で一局ながら先手の飛車の横利きが伸び伸びしています(B図)。
2018-10-28b
【関連棋譜】
・2001-11-19 真田圭一 vs. 高橋道雄 竜王戦(▲7四歩)
・2004-09-14 渡辺明 vs. 中座真 順位戦(▲4七銀)
ただしB図ですぐ▲7六飛と飛びつくのは△6五角でまずいので注意してください。

第12図以下の指し手
▲4七銀△6五桂▲4八金△7五飛▲4四歩△7七歩成
▲同桂△5七桂成▲同玉△2五飛▲同桂△5五飛
▲5六銀△2五飛
(結果図)
2018-10-28d
上記手順はソフトの示した進行の一例です。結果図は互角ですが先手玉が露出してまとめにくく実戦的には後手が勝ちやすいでしょう。
【関連棋譜】
・2001-09-11 羽生善治 vs. 深浦康市 銀河戦
・2003-01-23 畠山鎮 vs. 高橋道雄 竜王戦
・2005-08-19 島朗 vs. 深浦康市 順位戦
・2006-02-14 所司和晴 vs. 西尾明 順位戦
このように5八玉型は自然な構えながらも受け身になりやすいため、より攻め味のある6八玉型に流行が移っていきます。

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