現代振り飛車ナビ

角交換好きな振り飛車党による将棋定跡研究ブログ



第8図以下の指し手②
▲5八金右(第9図)
2018-04-18a
▲5八金右は金銀を連結させる自然な手ですが、
△2四歩の仕掛けを誘発してやや危険な意味合いがあります。

第9図以下の指し手
△2四歩▲同歩△同銀(第10図)
2018-04-18b
もし右金が動いていなければ▲3六歩△2五銀▲3八金で何でもないところ。
よって先手は別の対策を講じる必要があります。

第10図以下の指し手
▲7七角△5五角(第11図)
2018-04-18c
▲7七角がプロの実戦で多い手。
△5五角にかえて△3三角は▲3六銀のときに(参考図)、
2018-04-18d
次の▲4五銀を防ぐため自ら△7七角成と換えねばならず、後手が手損になってしまいます。

第11図以下の指し手
▲3六銀△2五歩▲6六歩(結果図)
2018-04-18e
△2五歩では△3三桂と歩を打たずに頑張る手もあるでしょう。
結果図のソフト評価値はほぼ互角で、先手の3六銀と後手の5五角どちらがより負担になるかが勝敗をわけそうです。
参考棋譜:
・2007-09-25 大平武洋 vs. 戸辺誠 朝日杯
・2007-10-26 高橋道雄 vs. 杉本昌隆 順位戦


前回の記事の続きです。
第10図を再掲載します。
2018-03-05d

第10図以下の指し手
△4五同銀▲同歩△3三桂▲4八飛(第11図)
2018-03-06a
上図は後手の手が広い局面ですが、

①△2四歩の飛車先突破は▲5八金右△2五歩▲4四歩△同歩▲同飛で4一金取りが受けづらく後手自信なし。
②△5五歩(次に△5六歩▲同歩△5七角の王手飛車狙い)は▲5八金右で損得微妙。
③△5二金左は▲7七角(好手)△4二銀▲2八飛でぱっとせず。

④△3二金(参考図)はプロの実戦が最も多い手で、
2018-03-06b
以下、先手の応手はa.▲4四歩、b.▲5八金右、c.▲5三角に分岐しますが、いずれも優劣不明の戦いです。
【関連棋譜】
・2008-03-21 丸山忠久 vs. 久保利明 棋聖戦(▲5八金右)
・2009-01-29 森内俊之 vs. 久保利明 棋聖戦(▲5三角)
・2013-01-10 畠山鎮 vs. 久保利明 順位戦(▲4四歩)
・2013-10-10 畠山鎮 vs. 広瀬章人 順位戦(▲4四歩)
当ブログではそのいずれでもない別の手を紹介します。

第11図以下の指し手
△7一角(結果図)
2018-03-06c
△7一角がソフトの示した浮かびにくい手。
▲5三角や▲4四歩など先手の嫌味をすべて消してから△2四歩をじっくり狙う意味で、結果図は振り飛車がやれると思います。

もっと知りたい人のためにおすすめの関連本

最新の振り飛車対策 (プロ最前線シリーズ)

マイコミ将棋BOOKS 早分かり 中飛車定跡ガイド


前回の記事:ゴキゲン中飛車vs新・丸山ワクチン―ごく自然な▲4八銀

第8図以下の指し手③
▲5六銀(第9図)
2018-03-05a
▲5六銀は深浦九段が『最新の振り飛車対策』で「最も有力だと思う」と書かれている手。

上図では①△2四歩の急戦策と②△4四銀の持久戦策
が考えられ、プロの実戦もちょうど半々に分かれています。順番に調べていきましょう。

A.△2四歩の急戦策

第9図以下の指し手①
△2四歩▲同歩△同銀▲7七角△3三角▲4五銀(第10図)
2018-03-05b
△2四歩▲同歩△同銀は手薄になった2筋を逆襲する狙い。
部分的な受けのない先手は▲7七角~▲4五銀と攻め合いを目指します。

第10図以下の指し手
△7七角成▲同桂△3三銀▲2三歩△5二飛▲2二角
△同銀▲同歩成
(結果A図)
2018-03-05c
お互いほぼ必然の進行で迎えた結果A図。

プロの実戦は4局のうち先手が3勝1敗と勝ち越しており、またソフトの評価値も+200前後なので△2四歩の急戦はやや無理筋のようです。
【関連棋譜】
・2007-08-28 中村太地 vs. 佐藤天彦 順位戦(△3三桂)
・2007-10-11 森下卓 vs. 阿部隆 棋王戦(△5五歩)
・2010-07-31 佐藤慎一 vs. 里見香奈 王座戦(△5五歩)
・2017-11-17 真田圭一 vs. 片上大輔 棋聖戦(△3三桂)
B.△4四銀の持久戦策

△4四銀は中央志向の穏やかな手。

後手は△3三桂~△2一飛~△4二金と角銀の打ち込みに強い形にしてから△5五銀とぶつける狙いがあります(参考図)。
2018-03-05e
こうした展開になると余計な争点が生じるぶん早い▲5六銀がマイナスといえます。
そこで先手は……。

第9図以下の指し手②
△4四銀▲4五銀(第10図)
2018-03-05d
△3三桂跳ねの前に居飛車のほうから銀をぶつけにいくのが大胆です。
果たして倒れているのはどちらでしょうか。

次回の記事に続きます。

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