現代振り飛車ナビ

角交換好きな振り飛車党による将棋定跡研究ブログ


前回の記事:端歩突き越し戦法―▲2四同飛に△3五角から馬を作る変化

第5図以下の指し手③
▲5四歩(第6図)
2018-08-03a
▲5四歩は決戦前に玉頭に嫌味をつけた手。
△3五馬は利かされの感があるので△5四同歩と応じるのが自然ですが……。

第6図以下の指し手
△5四同歩▲2二飛成△同飛▲3三角成△4二飛(第7図)
2018-08-03b
三枚替え定跡」の順に持ち込んだとき、5三地点に風穴が開いているのが先手の主張。
上図では銀や桂馬を放り込む手が見えますが、

まず①▲5三銀は△2一飛が先手の歩切れを突いた好手(A図)。
2018-08-03c
先手は4二飛を取っても2筋の成り込みが防ぎにくく後手有利です。

また②▲5三桂も△6二玉▲6一桂成△同玉▲5三金△9二飛(B図)で後手が余しています。
2018-08-03d
B図以下▲6三金(次に▲4三馬)には△5一桂がぴったりの凌ぎです。

以上の検討により、▲1五角△3三桂に▲5四歩は工夫した攻め筋ながらも、歩切れのマイナスのほうが響いてしまい無理筋とわかりました。三枚替え定跡は全体的に振り飛車側に分があるようです。

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佐藤康光の力戦振り飛車 (SATO Yasumitsu’s shogi)

角交換振り飛車 応用編 (最強将棋21)

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前回の記事の続きです。

第2図以下の指し手
△4五歩(第3図)
2018-07-24j
△4五歩に▲3七銀なら4筋歩交換が防げますが、半永久的に右銀が釘付けになって先手面白くないでしょう(A図)。
2018-07-24f
先手4六歩型の場合とは異なり△4四歩~△4五歩~△4六歩と3手もかかるので4筋歩交換は怖くないどころかむしろ歓迎と頭を切り替えるのが柔軟な思考です。

第3図以下の指し手
▲9六歩△9四歩▲7七銀△4六歩▲同歩△同飛
▲4七銀△4二飛
(第4図)
2018-07-24g
上図では▲4六歩が自然で△6四角▲3七角(▲3七桂は△4五歩)△7四歩と角の打ち合いになります(B図)。
2018-07-24h
B図の進行でも居飛車悪くありませんが、できることなら3七には桂を使いたい。そこで……。

第4図以下の指し手
▲3七桂(結果図)
2018-07-24i
▲4六歩と打たずに▲3七桂がソフトの示した大胆な一着。

以下①△6四角には▲4八金で受かりますし、
②△4六歩▲5六銀△4七角も▲4三歩△同飛▲6五角で大丈夫です。
また上記以外の手だと▲4六歩~▲4五桂を狙って先手十分の将棋になります。

以上、後手7二玉型でのさまざまな急戦策を見ていきましたがいずれも振り飛車芳しくありませんでした。次回は後手がじっくり美濃囲いに組む順を調べていきたいと思います。

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前回の記事:角交換四間飛車―4七銀型の理想形をめぐる攻防

基本図以下の指し手④
△4四歩(第1図)
2018-07-24a
△4四歩は四間飛車らしく△4五歩の位取りを狙った手。

先手は▲5六歩△4五歩▲5七銀と歩交換を防ぐのが自然ですが、△3五歩から立石流に組まれ一局ながら後手の主張が通ってしまいます(A図)。
2018-07-24b

第1図以下の指し手
▲3六歩(第2図)
2018-07-24c
本譜の▲3六歩は2つの位(4筋と3筋)を同時に取られるのを避けた意味です。

以下△2二飛と向かい飛車に振り替えた実戦もありますが、自分の4四歩が邪魔で「▲3六歩型には△4四銀~△3五歩」ができず、後手の指し手が大幅に制限されています(B図)。
2018-07-24d
B図以下①△4二銀~△4三銀の持久戦は後手に攻め味がなくなり6五・7五に位を張って先手模様勝ち。
よって②△2四歩▲同歩△同銀と逆棒銀で攻めるくらいですが、▲3七桂△5四角▲6六角△4三金▲4六歩でやはり先手十分です(C図)。
2018-07-24e

では、いよいよ本題の△4四歩~△4五歩の位取りを見ていきましょう。
次回の記事に続きます。

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