2011年07月18日

Justin、1年ぶりの舞台復帰!

HITCHforweb
最近、Justinの露出情報がないので、サボりっぱなしになっていたんですが、紆余曲折があって、米時間で本日17日まで舞台『One Slight Hitch』が行われていた模様!
会場となるのは、昨年もJustinが舞台経験を踏んだWilliamstown Theatre。
今回も意欲的な内容っぽいけど、Justinは演技派として、型にハマったような役より、個性派として独自の道を進んで欲しいんだけど。
今回もマジな感じの内容っぽい。
と思ったら、写真で見ると今回は意欲的な役っぽかった!!
HitchWTF239

そして、最近は映画の感想もサボっておりますが、私はいたって元気です★
では、今日はこれにて〜!


nigayomogi at 00:10コメント(4)トラックバック(0)Justin Long:etc 

2011年05月05日

劇場『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』。

0501年下の彼女がいながら、街で偶然出会った女性ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に一目ぼれをしてしまうスコット(マイケル・セラ)。彼女に近付き、デートにまでこぎつけたスコットだったが、そんな2人の仲を引き裂くべく、ラモーナの最初の彼氏がスコットに果たし状を突き付けてくるのだが……。

そもそも、元カレ…もとい、元恋人全員が次々と今彼スコットに決闘を申し込むって設定自体がかなり素っ頓狂だと思えたし、予告を軽〜く見流してるだけでも、アリエネー映像の連続なので、かなりイッちゃってる話なのかなと。いや、基本B級ものが好きな人間なのだが、こういうのはアタリハズレがデカいので、どうかな…と訝しみながら見ていたのですが…してやられたっ!!!と素直に思える程、かなり面白かったvv
正直な所、最初の部分で乗り切れなかったのも事実。
というのも、初っ端が渋いオジサマの語りから始まったかと思ったら、マンガちっくな描写やコマ割、効果音が文字で表示されたり、ゲームのような音が出てきたりと、なんか色んな要素が入りすぎて、この作品の方向性が分からんなと、そう思ってしまったんですな。
理解力が無いと言われてしまえばそれまでなのだけど、見続けている内に、全部込みのごった煮のような作品なんだ!と理解した瞬間に、面白くなってきたというワケです!(笑)
そんなワケで、ちょっとやり過ぎ(?!)くらいの大技なものから、結構どうでもいいと思えるけど、つい笑ってしまうような小技なものまで、色んな演出が施されていて、それがイチイチ面白いのですが、個人的に好きなのが、ファミコンゲーム的演出!
特に、アクションシーンで活用されてるやつなんだけど、敵を倒すとコインが出てくるって演出…最初は、何の意味が?と疑問だったのだけど、昔の記憶を呼び起こせば、確かに某人気RPGは敵を倒すとヒットポイントと共にコインがもらえたなと!今までは数字だけで換算してたけど、実際にコインを貰うとなると、こういう描写になるのか!!と実感出来る驚きの画に納得!
それに、やっぱりファミコンゲームを意識してなのか、武器がドット!でも、最初は意味が分からなくて、何かモザイクが掛かっているのかと思ったんだけど(笑)。

その他にもステキ演出が色々あるんだけど、ファミコン演出以外でもアクションが素晴らしいなと!
というのも、敵ごとに用意されたステージの演出。
まあ、7人(内、2人は双子なので同ステージ)もいるので、それぞれ違う方向性で見せないと飽きが来ちゃうからってのはあるからだと思うけど、それにしても、よくもまあここまで色んな見せ方があるもんだと感心するくらい(笑)。
でもチグハグな雰囲気にならなかったのも、チープなものから最新鋭のものまで、シーンに合わせてCG技術を色々と使い分けて全体のバランスを取っていたからなのかなと。
で、そんなステージの主役となる敵たち。どれもこれも面白すぎなんだけど、敢えて上げるとすると、一番最初のルーカスの本格的インド映画ばりのミュージカル(?笑)に、クリス・エヴァンス演じるルーカスのウルヴァリン@X-MENばり(というかパクリ?笑)の厳つい演技に、ブランドン・ラウス演じるトッドの、天才的なあほっぷり!
あと、意外や意外!主役マイケル・セラのアクションが意外と上手くてビックリ!
いやま〜本格的なものはスタント使ってるとは思うんだけど、顔が映ってる部分も腰がしっかり据わってて、機敏な動きが出来ているなと。
で、本格的なアクションに加えて、もう1つ意外にマジに描かれているなと思えたのが、恋愛に対する事。
付き合う云々の前に戦いが始まっているので、真っ向から描いているワケではないけど、一目ぼれした女性の元カレから彼女の人隣を知っていく事で、受け止められるか否かという。
でも、これって普通の付き合いでも、次第に相手の姿が見えてきても受け止められるかどうかって事を、少々変わった形で描いてるのと同じだよねと思ってみたり。
恋愛における重要な事は、相手を愛する気持ちも大事だけど、相手を好きになる自分自身の事もまた好きになってあげないとね、という自己賛歌をも伝えていて、恋愛にだけ重きを置いたような内容じゃないのが好感持てた★

あと、当然といえば当然なんだけど、結構な数のキャラが登場しているのですが、皆ちゃんと存在に意味を持つというか。
物語が進むにつれて、それぞれの個性が活かされたエピがあったり、些細な言葉が励ましてくれたり!
個々に味わい深い存在感を放っていて、素敵すぎるなと思いました!
皆ステキ過ぎなのですが、ダントツで素晴らしいと思ったのが、主人公のゲイ友を演じたキーラン・カルキン!
歯に衣着せぬ物言いで主人公にダメ出しするんだけど、常にそばにいてあげる優しさも持ち合わせていたり。
でも、ゲイとして本能の赴くままに恋愛を楽しんでいたりと、とにかく自由人の代表みたいな役を、実にイキイキと好演していてステキでしたわvv
あと、個人的ツボなのが、元カノ、ナイブスを演じたエレン・ウォン。
もうもう彼女の豹変っぷりには拍手喝采!スコットを想い、常に前向き思考でアタックしつづける健気さ(?笑)を、喜怒哀楽の感情をフル出し切って熱演!!
あのイッちゃった感じが、かなりキテいてイイ感じだったし、スコットと息がピッタリ合ったゲームプレイの動きもカッコよかったわ!

nigayomogi at 23:28コメント(0)トラックバック(0)映画(2011) 

2011年04月24日

試写『アリス・クリードの失踪』。

0421覆面を被った2人の男によって誘拐されたアリス(ジェマ・アータートン)。ベッドにくくりつけられ、身動きの取れない状態で監禁されてしまう。その間、身代金を要求するべく、着実に準備を進めていたダニー(マーティン・コムストン)とヴィック(エディ・マーサン)だったが……。

サスペンスものっていうのは、どうしてもパターンというものがあって、基礎に色々付け足したりして話を膨らませるような事が多いように思うのだけど…今作は最後まで騙されっぱなし!!最初に提示された状況から、想像を遥かに越えて、こうも劇的な変化を迎える作品は久々に見たのではないかと!!
そう思えた一番の理由は、たった三人の登場人物が見せる、絶妙な駆け引きの心理戦!
しかも、“たった三人”と書いたけど、厳選した状況の三人だからこそ、あそこまでの緊張感溢れる内容に仕上がったのだと思う。
人数って少なければ少ない程、話の世界観が狭まるワケで、普通は話を作り上げるのは難しい筈なんだけどね〜今作はキャラ作りと脚本が実に巧妙!
まず、アリスはビッチな風貌の生意気な金持ちの娘なんだけど、それ以外にも色々腹にいち物抱えているものがある。
次に、ダニーは一誘拐犯なんだけど、ヴィックに付き従ってるだけの下っ端…にしか見えない。悪態付かれ、誘拐にはやる気もなければ乗り気では無い感じ。そんな彼が犯行に手を染めているには、色々な理由がある。
最後に、ヴィック。彼もまた誘拐犯なんだけど、はっきり言って彼一人でも出来そうな犯行ばかり。それなのに足手まといのダニーを誘う理由は、罪を着せる為か、何なのか。
といったように、上記のあらすじで書いたように押し着せた設定だけでは納得行かない雰囲気をそれぞれに持ち合わせいるんですよ。
だから、何かあるのだろうと疑って見て掛かるのですが、常に先を行った見せ方で、想像をポンと越えたものを見せてくれるのが、嬉しくて楽しいやら悔しいやら(笑)。
で、新たな展開が明かされていくタイミングがまた絶妙で、登場人物に疑惑やら不安やら希望やらが与えられる事で、更なるドラマと緊張感を生み出していって…最後まで目が離せないという!

あと、個人的に今作が良いと思えた、もう1つの理由は、シリアスなだけじゃないって事★
本筋の余談と思えるようなエピソードの数々が、張り詰めた緊張感を和らげると同時に、それによって話に緩急メリハリが付いて、常に刺激ある内容になっていたし、思わぬ所から意外な方向に話が展開していくのも面白かったなと!

で、キャスティングもまた最高だった!
アリス役のジェマ・アータートンは、勝気な男前キャラを体当たりで熱演★
ダニー役のマーティン・コムストンは、子犬ちっくな可愛らしさがあって、ヴィックにたてつく姿もキャンキャン吠えてるだけで威圧感ないのが、下っ端な感じでサマになっていたし、庇護欲を誘う?母性をくすぐる?感じが良かったなと★
最後に、ヴィック役のエディ・マーサンは、一見すると普通っぽいのに、目に狂気が宿っている。そのアンバランスさが、役の異常性を放っていて凄味を与えていたなと。

そして最後は、題名の意味…これがまた本当に……深い!!!
それに加えて、アリスが見せた最後の涙の意味も…。

nigayomogi at 23:24コメント(0)トラックバック(0)映画(2011) 

試写『アンノウン』。

0428学会で訪れたベルリンで、忘れ物を取りに空港へ戻ろうとした矢先、タクシーで交通事故に遭い、病院に運ばれたハリス(リーアム・ニーソン)。4日間の昏睡状態から目覚め、慌てて妻(ジャニュアリー・ジョーンズ)の元に駆けつけるも、彼の存在は忘れられ、別の男(エイダン・クイン)がハリスと名乗って夫の座に居座っていた……。

序盤の設定だけで見てみると、単純に何かの陰謀かとも取れるんだけど、ハリスっていう一般市民に陰謀を企てられる意味が見出せないし、事故を起こした張本人のタクシー運転手(ダイアン・クルーガー)にも事故に意図がある事が見えないので、ハリスを殺そうとする男が現れるくらいまで、もしかしたら本気で宇宙人的策略なのー?!!!なんて、ありえもしない発想にまで落ち着きそうになるくらい、話の展開が実に巧妙。
もうね、新たな展開に行き着くワードを1つでも書こうものなら、ネタバレになってしまうので、深く書く事は出来ないんだけど、全てを見終えて思い出したのが某スパイ映画。って、ヒントになってるんだか、なってないんだか…(笑)。
でも、これでピンと来た人も、某映画だという事を認識した上で見に行ったとしても、その映画よりも今作がのが私は面白いと思う。
そう思えたのも、欠けていた全体図の色々なピースが1つずつ埋まっていく度に、見えてくるものが違ってくるのだ。
まあ、私の想像不足と言われてしまえばそれまででもあるのだけど、新たなピースが埋められる度に、思わぬ方向へのスリリングな展開が繰り広げられていくので、次はどうなる??と、常に刺激されつつ楽しむ事が出来るという★
あとはね、これもネタバレになるので、深くは書けないけれど、ひとえにリーアム・ニーソンを始めとした芸達者な役者陣の演技の素晴らしさも、今作に多大な貢献をしているかと!!
リーアム・ニーソンは彼が演じているってだけで、どんな役(『96時間』のお父さんといった硬派なキャラから、『SW』シリーズのクワイ=ガンといった軟派なものに、『ナルニア』シリーズのアスランのようなカリスマ性を備えたものまで!!)でも、その役自体が自然体になるんだけど、注目すべきはアクション!
受身が出来ていない捨て身のアクションがね、近年のアクション映画での演技とはまた違った動きを披露していて、本当に器用な人だなと、しみじみ実感。
ダイアン・クルーガーも、元々ドイツ出身だから、母国語が英語では無いんだけど、ドイツ訛りの英語を巧みに使って、不法移民という役柄を上手く表現!
そして、〆はブルーノ・ガンツ&フランク・ランジェラという、国を超えた古だぬきの一癖も二癖もある演技力によって、ドラマ性に含みを持たせていて、役柄以上の存在感をも与えていたなと!

それに加えて、個人的好みとして、不法移民同士だったり、いにしえの時代に築いたよしみだったりと、裏で繋がり合っている確かな絆だったり、舞台がドイツだからこその昔からの因縁という、時代を越えた世界観がチョコチョコ挟まれていて、いちいちツボを刺激してくれたり(笑)。
暗殺者との攻防戦で繰り広げてくれる、肉弾戦やらカーアクションのカット割りが凄く上手くて、手に汗握る映像を作り出していて凄いなと★

そして、これは勝手な感傷なのかもだけど、題名が意味する“身元不明”について。
パスポートや免許書といった身分を証明するものを無くし、信頼の置ける人に存在を否定された時、自分というアイデンティティーを確立する事の難しさをしみじみと実感。
いくら自分が自分である事を自負していても、それは自分が勝手に思っているだけと言われてしまうと何も出来ないのだと。
そうなってしまう事が、ある意味1番恐い事なのかもしれない…と、フト思いましたとさ。

nigayomogi at 19:36コメント(0)トラックバック(0)映画(2011) 

2011年04月22日

試写『ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー』。

0420ネット動画から火が付き、口コミ効果で爆発的な大人気アーティストとなったジャスティン・ビーバー。そんな彼が、アーティストの聖地とされ、選ばし者だけがチケット完売するという“マディソン・スクエア”でのライブを開催する……。

はっきり言って、舐めてました…。
彼との出会い(?)は、私がJustinの情報を調べていた時、同じ名前って事で常に引っかかってきていたので、私にとっては要らない情報なので、正直…ウザいな〜程度に思っていた。が、そうこうする内、あれよあれよという間に、彼の人気は鰻上り。とはいえ、出会いが出会いなので、音楽を聴く気にはなれず、今作で初めて、彼の歌を目の当たりにしたのですが…。
度を越えている悪戯だったり、数々の浮名だったりと、以前から知っていた音楽以外の事で悪目立ちしている事に加えて、今作を見て知ったカッコつけしい態度だったり、相当な“たらし”っぷりは、あまり…いや、かなり好きにはなれないと実感したのですが…人を惹き付ける音楽の才能は本物だと、そう実感いたしましたよ。
そう思えたのは、ライブ映像での見事なパフォーマンスぶりは圧巻で、大いに貢献しているのだけど、それより興味がそそられたのが、子供の頃の映像。
太鼓に始まり、ドラム、ギターといった、彼より大きな様々な楽器を見事に使いこなして、歌い上げる姿に驚愕!!!
見た目のキュートさもあるんだろうけど、この歌声を聴いて皆ファンになっているんだなと実感した次第。

あと、今作は単なるライブ映像の焼き直し程度に思っていたのだけど、1つのドキュメント映画として、ちゃんと確立していたのも高評価!
ジャスティン・ビーバーがどのように育ち、世に知られ、歌手としてデビューし、華開かせていったのか…という生い立ちから、家族を中心に、事務所の面々、そして、ファンとの関係性…そして、ジャスティンの音楽やファンに対するアーティストとしての姿勢と、(撮影当時)16歳のいち少年としてのありのままの姿を、様々なプライベート映像や、周囲の人々のインタビューを、ライブ映像の合間×2に織り交ぜて、彼の魅力を炙り出していく映像構成が実に絶妙。
まあ、基本彼にとってイイ事しか映し出されてはいないんだけど、なんていうのかな〜押し着せたイイ子ちゃんに見せるのではなく、良い部分も手癖の悪い部分も、イイ意味でありのまま見せている。
その真っ直ぐに捉えた映像は、とても好感持てるなと。
そんでもって、メインのライブ映像&演出がまた、本当にカッコイイ!!
歌だけでなくダンスもこなせる子らしく、米粒くらいにしか見えない距離にいる子でも楽しめるよう、広い会場を所狭しと縦横無尽に動き回ったり、ダンサーとの連係プレイで動きを大きく見せてみたりと、彼を見たい人の為に考えられた、サービス精神たっぷりの動きから、彼の音楽の才能を堪能したい人の為に“聴かせる”演出だったり、“ジャスティン・ビーバー”という存在を、余すところなく楽しめる構成になっているのだなと実感。
そして、今作を見て、初めて“3D”を見る意義を見出しました。
カメラ目線で顔を向けたり、手を差し出したりと、彼が本当に目の前にいるかのような体験を味わえた。
きっと、ファンだったら垂涎ものの映像なんだろうなと。
いや、ファンでない私でも、結構ドキッとさせられたから、それだけで3D効果は充分にあるのだと。

それにしても、意外だったのが、ジャスティンの売れ方。
てっきり、ネットで火が付いて、そのままスターダムにのし上がっていったのかと思っていたら…結構ドサ回りとかして、苦労してたのねと。
それに、デビューする前の映像でハマり、私が“見つけた”という青田買い的ファン心理が、より熱狂的なファンを生み出しているのねと、今作を見てしみじみ実感いたしましたとさ。

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2011年04月02日

第83回、アカデミー賞作品賞ランキング!

0225_02

1.『127時間』
2.『英国王のスピーチ』
3.『インセプション』
4.『トイ・ストーリー3』
5.『ブラック・スワン』
6.『トゥルー・グリット』
7.『キッズ・オールライト』
8.『ザ・ファイター』
9.『ソーシャル・ネットワーク』

本年度アカデミー賞作品賞で、日本公開が未定の『ウィンターズ・ボーン』以外を鑑賞し終えたので、個人的ランキングを出してみました★
とはいえ、ダントツの『127時間』『英国王のスピーチ』…あとは個人的好みな世界観の『インセプション』以下は、ほとんど接戦なんですけどね。
それにしても、一覧にして見ると、エンターテイメントに富んだ作品が私は好きなんだなと、改めて実感(笑)。

nigayomogi at 02:34コメント(0)トラックバック(0)映画(2011) 

2011年04月01日

試写『ビューティフル BIUTIFUL』。

0330子供たちとの生活を支えるべく、違法労働で日々の糧を得ていたウスバル(ハビエル・バルデム)。そんな彼に病魔が襲い、余命2ヶ月だと宣告を受けてしまう。残されていく子供たちの事を慮ったウスバルは、以前にも増して精力的に仕事をこなし、彼らの生活費を貯めて行くのだが……。

『バベル』で一躍有名となったアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の作品。私は前作がチト苦手だったのだけど、今作は最後まで魅せられっぱなし。
一言で言うと、堕落気味の父親が“死”を目前としてた事で、人生を見つめなおす〜みたいな話なんだけど、ありがちな再生ものでも無ければ、お涙頂戴の感動作でもない。
スペインという異国の地で、自分の居場所を模索している不法移民たちの問題を通じて、独りの男が“最後”のために、なりふり構わず生きようともがく様子は、お世辞にもかっこいいとは言えないけれど、とても健気で潔い必死な姿は、目を追わずにはいられないのだ。
そんでもって、ハビエル・バルデムが演じた事で、この役の魅力が倍増していたと言っても過言ではないと思う。
ギリギリの生活の中で、“父”として守るべき存在の為に必死で生きようと努力する姿を、時には野性味溢れる表情で、時には哀しみに暮れた悲痛な表情で…そして、骨身を削ったように醸し出される凄みのある雰囲気で役を熱演!
あと、このキャラは裏稼業の1つに、霊媒師としての顔も持っているんだけど、実際に彼が“そう”だと分かるシーンは少しだけ。
霊の存在を映し出しているものの、彼にはこれといった演出が施されていない。でも、彼が身に帯びている、えも言われぬ存在感と、物言わずとも感じ取れる演技力で“そう”だと感じさせてくれて、やっぱり彼にしか出来ない役だなと実感。
しっかし、この霊媒師という役の設定…もう少し上手く活用できなかったのかな〜と思ってしまうのが、今作の残念な所。
まあ、彼が出来るのは、死者の言葉を聞くくらいだから、出来る事なんて元々制限されてはいるんだけど…。
死者と対話出来た先に、見出される話の展開っていくらでも描けたと思うのだけど…。
まあ、主題がそこでは無いから、あくまでも設定の1つって事なんだろうけど、それにしては存在感がデカすぎなのが、玉に瑕なんだよね…。
で、今作の裏テーマと思えるのが、スペインが抱える不法移民問題かと。
このテーマが大きすぎて、ちょっと脱線気味に思えなくもないけれど、主人公の取引相手である不法移民たちが、地元よりもより良い“何か”がある事を夢見て、様々な事情を抱えて、必死に生きる姿は、死を目前とした主人公と同様に…いや、先が見えないからこそ、より強く“生”を全うしようとしている。
そんな人々の姿に胸を打たれると同時に、綱渡りの生き方しかせざるを得ない不法移民が抱える問題に、胸が苦しくなったり。
しっかし、中国人労働者の雇い主が抱える同性愛&不倫の関係性って、オチを知ると物語的に必然性があるんだけど、かなり特殊な例だよな〜と思うと同時に、こういう多方面な世界観を考える監督の思考回路って、どうなってんだろ…と、改めて思ってみたり。

あ、そいや今作は、ハビエルの演技が素晴らしすぎるんだけど、他のキャスティングも素敵すぎるんですよね。
まず特筆すべきは、主人公の妻を演じたマリセル・アルバレスの潔い演技!ヤク中の娼婦という、側面的に見ればどうしようもないダメ人間なのだけど、子供や夫に絶対的な愛情を感じさせつつ、しかしながら負の感情に流されてしまう不条理的感情を見事に体現していて凄いなと。そして、先ほども書いた中国人雇い主を演じたチェン・ツァイシェンは、違法行為をしている自負がありながらも、抜け出す事の出来ぬアリ地獄に困惑していく悲痛な演技が、凄くそそる俳優。
そして、彼の愛人(?)を演じたルオ・チンは、若さ故の傲慢さと自尊心の強いの塊のような男を、威風堂々と熱演!で、そんな2人がまた、必要以上にエロい!!(笑)ので、シーン数的には少ない彼らの絡みが、とても濃厚に感じましたわ!

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2011年03月31日

試写『キッズ・オールライト』。

0326ニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)の“両親”から育ったジョニ(ミア・ワシコウスカ)とレイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)。両親が2人とも女性である事を除けば、ごくごく平凡な家庭環境だった彼らだが、子供たちが“遺伝子上の父”ポール(マーク・ラファロ)と連絡を取り次いだ事から、事態は一変していくのだが……。

アメリカで公開された時から、上記のようなあらすじ自体に凄く興味をそそられたものの、それ以上に気になったのが、どんなオチでまとめるのか…という事。
それから、遺伝子上の父の存在によって、何かしらの化学反応が起きるのだろうな〜とは思っていたのだけど、“イイ家族”の4人が、それぞれ変化…というか、自覚が芽生えていく様子が面白い。
父性的であるニックは、本物の“父”の存在に無意識的に畏怖を感じているからこそ、勝気な性格が更に度を越していくし、母性的であるジュールスは、出会った当初からニックの庇護を受けているからか、本来守ってくれるべき存在である“男”に、女性の本能が開花されてか興味津々!
子供たちは子供たちで、反抗期ならではというか、親身になる身近な存在よりも、ポッと出てきた刺激的な存在の方に耳を傾けてしまうという演出が、リアルで上手いなと。ジョニは、厳格と明朗という相対する性格の両親によって、気持ちを押し殺しす内向的な性格になっていたにも関わらず、父から後押しされた事で自信が付いて外交的になっていくし、受け継いでいるであろう母の勝気な性格が垣間見れるのも良かった!レイザーは反抗期真っ盛り故に誰に対しても反論するのだけど、言葉の持つ意味を客観的に考える思考力を見出していくのだ。
で、当然の如く、突然“父”となってしまったポールにも、父性愛のようなものが芽生え、自由人→家庭人へと心変わりしていく様子が、マーク・ラファロの掴み所の無い、ふわっとした存在感も相俟って、実に絶妙に描かれていて面白いなと。

でも、それより何より、原題を直訳した“子供たちは大丈夫”の意味が深いなと。
ネタバレになるで伏せますが…ジュールスとポールの浮気によって、家族崩壊の危機になり、ニックはパートナーに浮気された事で怒り、子供は親に対し幻滅するのだけど、ポールが来る前に“家族”として築き上げてきた土台があるからこそ、再生していく。そして、一時でも“父”になる事を夢見たポールだけど、血縁上は“父”になれても、“家族”になる努力を始めから放棄していた時点で、彼らに入り込む余地は無く、本当の意味での影響力には値しない存在。だからこそ、“大丈夫”なんだなと思いましたとさ。

あと、キャスト陣…中でも“親”勢がそれぞれ良かった!
“父”ニックを演じたアネット・ベニングは、家族を守り、育て上げなくては!という、家長然とした役を、紳士的かつ、傲慢すれすれ、でも女性としての柔和さを垣間見せるという、絶妙すぎるバランスで熱演!“母”ジュールスを演じたジュリアン・ムーアも、パートナを愛し、子供たちを慈しむ事で幸せを見出している純真な役を、母親というよりは幼女のようなあどけなさを全開にした演技で、実に可愛らしく好演していたし、時折垣間見せた“女”の部分でのガッツキぶりもまた、実に“男前”な潔い演技で素敵でした!

それにしても、今作のオチを考えると、血縁はもちろん、戸籍上でも“父”であったとしても、やる事しっかりやっとかないと、ポールの二の舞だよね、と思ってみたり。

nigayomogi at 06:27コメント(0)トラックバック(0)映画(2011) 

2011年03月27日

DVD『ゴーン・ベイビー・ゴーン』。

0327小さな街で、4歳の少女が行方不明となってしまう事件が発生。その少女を捜索するよう依頼された私立探偵のパトリック(ケイシー・アフレック)と、その恋人アンジー(ミシェル・モナハン)は、地元民ならではのルートを駆使し、次第に事件に隠された様々な背景を探り出していくのだが……。

『ザ・タウン』で結構な興行収入を納めたベン・アフレック監督の第1作目。というか、今作が評価されたから、次回作でメガホンを取る事が出来たのだと思うのだけど…何故か日本ではDVDスルーとなってしまった。海外での好評を結構目にしていたけど、スルーしてしまったくらいだし…なんて、高をくくっていたのだけど、これがなかなか、かなりの良作でした!
『ミスティック・リバー』の原作者の作品というだけあって、内容は骨太かつ、巧妙。
一見して、分かりやすい事件と見せかけておいて、登場人物の多面性が次第に浮き彫りとなり、事件に隠された真実が暴かれていきつつも、見ている者に“正義”の在り方について考えさせるという。
だから、今作で言うなら、盗難、ヤク中、マフィアというような、これまでに幾度となく取り沙汰されてきた題材が取り扱われているのだけど、そんな欧米近辺では日常茶飯事である社会問題を表立って提示しつつ、ある意味で、それらよりもタチの悪い問題“幼児虐待”が起こっていたが故に引き起こされてしまった事件が映し出されるのだけど、物語の構成も然ることながら、人物描写&配役がまた見事なんですな。
中でも、パトリックを演じたケイシー・アフレックが1番絶妙!
こういう陰険な事件に対し、正義感溢れる感じでもなく、さりとて無関心というワケでもなく、ただひたすら事件を解決する事を1番に従事している男という地味目な役柄なので、イイ意味で“主役”という風格を持たず、内向的な雰囲気を持つ彼だから役を見事に体現出来ていたと思うし、心に溜め込んでいる感情の機微を、自然体の演技で見事に表現できていたなと。
そして、刑事を演じたモーガン・フリーマンとエド・ハリスのもまた、イイ味出している!
モーガン・フリーマンは存在そのもので、役を体現してしまう存在だから、事件解決に向けての態度に違和感ありまくり(笑)。
なので、オチが読めてしまうのだけれど、やはり彼だからこそ請け負ってくれたのだろうという安心感もあるワケです。
そして、エド・ハリスは…この人もまた、同様。身にまとった“怪しげ”なオーラが、心の奥になにか抱えているという事を、存在そのもので体現していて、真意を語らずとも、彼の行動が納得できるなと。
それに加えて、少女の母を演じたエイミー・ライアンの、嘘くさい被害者ヅラした演技が最高に素晴らしい!!作中では、彼女が娘に対して“何か”をしていたかは映し出されないけれども、絶対なにかしでかしている事を予見させる“腐”のオーラを見事に醸し出していましたね!



で、これは余談ですが…今作での弟くんの演技を見て、兄さんは役者として自分には無いものを感じて嫉妬したのではないかと。
それが、『ザ・タウン』を含めた昨今の演技に反映しているのだと思うのです。
でも、やっぱり今作での主役は弟くんがベストアクターだったと思うし、兄さんにこういう演技は向かないんじゃないかな〜と。
兄弟の演技を比較してみて、改めて思ってしまいましたとさ。

nigayomogi at 00:43コメント(0)トラックバック(0)映画(2011) 

2011年03月26日

続・無事です!

震災が起きてから、随分時間が経ってしまいましたが、相変わらず元気に過ごしています。
前回書いた、被災地在住の友達とも連絡が取れ、無事だという事が確認できました!
なので、心持精神的に安静は取り戻しているのですが、計画停電の影響もあり、電気機器を使うのを控えていたので何もUP出来ていませんが、映画を見たり、食事に行ったりと、少しずつ日常生活を取り戻しつつあります★

まだまだ節電モードが高まっている状況ですが、地味にたまっている映画の感想などもボチボチUPしていきたいと思いますv

nigayomogi at 21:49コメント(2)トラックバック(0) 
News
『The Conspirator』Press Conferenceに画像追記。
『Going the Distance』画像追記&サイズ変更。
『Alpha and Omega』メインポスター追記。
Movie一覧に『MegaMind』追記。
Gallery
  • 『遠距離恋愛』日本公開日、ついに決定!!!
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.6 3/31【『A Behanding in Spokane』出待ちにて】
  • NY2010 No.5 3/31【『The Miracle Worker』にて】
  • NY2010 No.5 3/31【『The Miracle Worker』にて】
  • NY2010 No.5 3/31【『The Miracle Worker』にて】
  • NY2010 No.5 3/31【『The Miracle Worker』にて】
  • NY2010 No.5 3/31【『The Miracle Worker』にて】
  • NY2010 No.4 3/31【Mr.Brainwash presents Iconsにて】
Profile
けい
仕事の合間の息抜きに映画を見る事が趣味です。好きなジャンルはアクションものやファンタジーなどですが、基本的にはノンジャンルで好きですね。
そして、映画好きが高じてレビューサイトなんぞも作ってしまいました!興味のある方は是非一度、足をお運びくださいv









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