家に帰る意思 (釣り場の安全と安全対策について)今年の神戸メバルは凄いことになるかもしれない。

2012年04月24日

ヴァンキッシュレビュー(実釣編)IN鳴門メバリングvol3

桜も散り、心地良いビルの谷間風が吹く大阪市内中心部の桜橋交差点。

歩道には、真新しい背広を着たまだ垢抜けていない目をキラキラさせた子達が集団で信号待ちをしていた。

どこかの新入社員だろうか。

目はキラキラしているのにも関わらず、表情はやや険しく同期との会話にハーフスマイルで応対しているのが印象的だった。

この会社は自分に合うのか、気心知れた仲間ができるのか、そんな不安と希望が交錯し、まさに、緊張という言葉が非常に似合うそんな表情だ。





こんな僕でも会社勤めも10年目に入り、そりゃ最初は緊張しまくって、ただ電話を取るだけでも、手の汗が受話器に残るくらいだったですが、もう同じ事を何年も続けると、毎日が緊張ゼロ、持てる感情なんて憤りや怒りくらいなもんで、どっちが客か分からない様な発言を連発。



もう希望の燃えかすとなったクズ社員となってしまいました。





まぁ、そんな僕でもこと釣りに関しては、今でも毎釣行前に少なからず緊張し、数ある釣行の中でも最も緊張するのが、新しいタックルを投入するときなんですね。



多分、多くのアングラーの方が同じ事を考えると思うのですが、NEWタックルを使い始めは、“良い釣りがしたい”と思うとはず。

特に初めの1匹なんて、僕の場合どこのポイントに入って、どうキャストしてどう釣ったか明瞭に覚えているもんですから、出来るかぎり良い奴を釣りたいという思いがあるわけです。





というわけで、前置きが長くなりましたが、本文をどうぞ。





ヴァンキッシュ2000Sレビュー(実釣り編) 



まぁ、前回このリールの無負荷、要は糸入れて、空回ししたところまでのレビューでしたが、まぁはっきりいって、僕の心を満たすには程遠い存在だったヴァンキッシュ君。

この時点での僕個人の評価は100点中50点。

その減点の多くを占めてるのは、スプールへのラインの入り方に波があるというところで、特段気になったのは、スプール丈夫のラインの山より、下部の山。


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こいつは、ライントラブルの原因になりかねない曲者だと思っていた訳ですよ。

こいつを何とかしないと、ライントラブルが不安で釣り場には持ち込めない。

というわけで、釣行前にこのライン波を整えるとこから始めました。


ライン波を整えると言っても、根本的な問題は、このリールのクロスギアとラインの細さがミスマッチな訳で、シマノに確認してもラインの波打ちは“有り得る”という回答だったので、少し滅入ってしまったわけです。


しかし、そんな事も分からずに買ってしまったのは自分だし、悪いのは自分、シマノたんは一切悪くない“シマノ萌え”な僕、明らかに宗教的にシマノ派な色を隠しきれないわけですが、何とかしてこの“クズリール”あ、間違ったヴァンキッシュのライン波を整えてやろうと思った訳です。


対策として、ラインを入れる際にラインテンションのかけ方で波が変わらないか、ラインローラーの微調整で何とかならないかと色々考えたのですが、何回もラインを入れ直しても良くも悪くも顕著な結果は得れずでした。


もうこうなったら、一番やりたくなかったんですけど、スプール座金を入れ替えて、僅かに逆テーパーを掛けてやる方法で対処することにしました。


ワッシャーを抜いたり、入れ替えたり色んな組み合わせで、何とか問題無い程度のところまで辿り付いた。

このライン波にするには、元々入ってる上段のワッシャーを抜いて、付属の薄いワッシャーに入れ替えるだけ。


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ちなみにラインは、サンラインだったか、スモールゲームPE0.3150m巻き


上のコブは消せなかったけど、ライントラブルの原因になりそうになかったので、これで様子をみることにしました。

ここまで来るのに6回ラインを入れ直した


というわけで、いざ釣り場へ。

この日も鳴門に訪れ、潮は大潮で干潮からのスタート。

正直、大潮なんて僕からしたら最悪の潮回りで、釣れても一瞬にバタバタと釣れ、その一瞬を逃すと、死に値するような釣果に成りかねない危険な潮周りな訳ですよ。


こんな日にNEWリールを下ろすなんてホントに頂けないですが、潮を選んで釣行なんてできない身分なわけで、不安しか抱えず釣り場に入りました。


さて、このリールが自分に合ってるのか、この先も長い付き合いが出来るのか、こう言ったところで緊張の色を隠しきれない。


今回セットしたロッドは、僕の長年の盟友ソアレオシア709ULSもうカタログ落ちのロッドで、メバルロッドの中では、重い部類に入り、ヴァンキッシュの様な軽いリールを付けるとフロントヘビー感がいっそう際立つイメージでした。

しかしこれは、許容範囲。

むしろ最近のロッドに合わせると考えると持ってる感覚がなくなるくらいのバランスになると思います。


さてここからが本題

まず、キャスト製について

“むっちゃ飛ぶ”なんて事は一切ないです。

はっきり言ってシマノ2000番のリールはこんなもんってぐらいです。

今回新品ラインでガイドもPEにシュッでコーティングしたので、気持ちだけ良く飛ぶと言った感じでした。

あと、コレは真偽は分からないのですが、ベールを起こした際リールって“カチッ”と音が鳴りますよね。

ヴァンキッシュも当然鳴るんですが、中途半端にベールを起こしてキャストした場合、どんなリールでもベールが戻ってミスキャストになるのが常なのですが、ヴァンキッシュの場合、ベールの開が不完全でフルキャストしてもベールが戻らず、ミスキャストにならないんですよ。

わざとベールを不完全に開いてイジワルキャストしてもベールが戻らない。

これはベールの位置やキャスト力の個人差でも変わるところだと思いますので、あくまで個人の使用感ですが、僕にとっては使いやすさが増した感がありました。




続いて回転性能について

使い初めは、何かやけに違和感を感じました。

別に悪い感じの違和感じゃないのですが、率直に感じた事は、潮に対して上に打つか下に打つかで、極端にハンドルの重さが違うんですよ。


最初に潮下に打ち込んだ際、リーリングがやけに重く、

“回転性能はクズだな。家に帰ったらグリスを全抜きしてやろう”

とか思ったのですが、潮上に打ち込んだ時にそんな感情も消え失せ、その意味に気づいた。


“このリール、潮の重みの感度が今までのリールと桁違いに良くなってる”


ただ、家で空回ししかしていなかった時には全く感じ得なかった部分で正直驚いた。

スプールの重量もそうだけど、マグナムライトローターっていうのは、こういうことだったんだと、納得できた。


僕はタックルセレクトで最も大事なことは、巻き重みを感じることだと思う。

メバルの様な微細なアタリを取る釣りでは一層そこが釣果の差を助長する様に思う。

軽いルアーで有ればあるほどその感は否めない。


はっきりって全く期待してなかったヴァンキッシュだけど、良い意味で裏切ってくれた。


キャストを繰り返せば繰り返すほどに、その良さを感じ、巻いてるだけでも潮の変化が手に取る様に分かり、楽しくて仕方がないくらいでした。




しかしですよしかし。

こんな日に限って全然釣れないんですよ。絶対居ると思う所を完璧に打ち込んでも釣れない。

巻き感度が良いのにも関わらず、全然当たってこない。


大潮マジックなのか、リール感度が良いってただ僕が勘違いして、アタリを見過ごしてるのかと思うくらい釣れない。

気持ちの焦りとルアーローテーションがかみ合わず空回り。


まぁそんなこんだしていると、ただ流れてる潮が良い感じの波打つような潮に変わってきたところで、何とか釣れた。


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なかなかのコンディションの良いメバルでしたが、掛けてから、ランディングまで、まぁ当たり前って言ったら当たり前ですが、クロスギアの上下の死点でも巻きの違和感なく、何より驚いたのは、ドラグの出方。



というわけで、少し話が逸れましたが次は、ドラグ性能について

僕は基本的に割とドラグはきつめのセッティングで、たまに最初の突っ込みとフッキングが噛み合わず、一瞬魚に主導権を取られた時にラインブレイクをやらかしてしまうんですが、この日は、やらかしてしまったと思っても、リニアにドラグからラインが放出され、この日は1度もラインブレイクなく終わった。

僕の持っている07のステラと同等、もしくはそれ以上のドラグレスポンスでした。

正直この価格でこのドラグ性能は、リールの価値観すら変えてくれるものでした。

ツインパとステラって構造上そこまで違いが無いじゃないですか。

しかしステラのドラグの出方ってやっぱり良いんですよね。

何が違うか顕著にわかんないですが、ヴァンキッシュのドラグは非常に良い出来でした。


というわけで、このヴァンキッシュのまとめ

ラインの波打ちに関しては、憂うものがありますが、実際の使用しての感覚は、もう手放せないと感じました。

久しぶりにリールに感動を覚えた、07年からのAR-Cスプール誕生の時の感動を彷彿します。
ちなみにこのラインの入れ方で憂慮していたライントラブル一切はありませんでした。


良く調べると、ヴァンキッシュは、ツインパワーMgの後継機種で、言わば12ツインパワーMgということになるみたいですが、09ツインパワーMgとは比べる対象が違うくらいに大変良く出来ています。


まぁここで書いているのは、あくまでシマノ萌えの僕の独断と偏見ですが、ダイワ派の方にもこのリールは一回で良いから使ってみてほしいと思えるリールです。

最初は、“何じゃこのリールは・・・”と思っていますが、使って見て分かるポテンシャルの高さ。久しぶりに良い買い物が出来たと思いました。



てなわけで、ヴァンキッシュデビューのこの日の釣果ですが、終始厳しく難しい釣りの展開を迫られ、一緒に居たキク師匠も同じ様で、単に巻き巻きするだけでは釣れてくれないんですね。

巻き巻きすると

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こんなサイズばかりをちぎっては投げちぎっては投げの繰り返しで、大きいのが釣れる気配すらない。


大きいのは底に居る状態だったのか、底を狙うとまぁそこそこのサイズが上がってくる。


プラグだったら、宙層でも一回り大きいのが釣れる。

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しかもプラグ丸呑み。


写真はミニマルでしたが、この日はラッキークラフトのワンダーを初めて使ったんですが、こいつが訳分からん位釣れた。

多くは20センチくらいのものでしたが、こんなに釣れるルアーは初めてでびっくりしました。カラーバリエーションをもっと増やそうと思う。


この日のメバルの食性は良く分からず、完璧にメバルを填めれずと言った具合でしたが、あまり期待せずに行った大潮でもそれなりに釣りを成立できたと思います。


というわけで、この日のお土産。


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タックル
ロッド:ソアレオシア709ULS
リール:ヴァンキッシュ2000S



ついでにキク師匠のお土産

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ロッド:ロータス(多分9フィートくらいの堅い竿)

リール:10ステラ2500S


キクはこの日、ロータスっていうロッドをデビューさせ、そいつで27を軽く超えるのを仕留めていた。

難しい中での釣りで27を出しやがって嫉妬に狂いそうになった僕ですが、同じ状況下で、色々試したキクとあまり変化のない釣りをしていた僕とで差がつくのは当然で、やはりメバリングは攻めれば攻めるほど面白い、そんな釣りと実感できた釣行となりました。



何しか今回、ヴァンキッシュデビューでホゲらず済んでよかった。

ちなみにこの日のメバルの胃の中にはアミしか入っておらず、かなりセレクティブだったみたいです。

本日の釣果:メバル18〜27 めいっぱい。


おわり



night_rock_fishing at 20:55│Comments(6)TrackBack(0) ロックフィッシュ 

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この記事へのコメント

6. Posted by ken39   2012年05月07日 23:05
メタさん
ヴァンキッシュ今までのシマノにないくらいいいです。
僕はダイワはしらないですが、ヴァンキッシュは潮の強弱が目ざといほどわかりやすくなってます!
見た目はクソ地味ですが、マジマジと眺めるとしっくりきますよ!
5. Posted by metaborix   2012年05月06日 23:41
バンキッシュってそんなに良いのですか!!
し、しまった〜。
外見だけで判断するのはNGですね。
ダイワのリールが流れのヨレを感じやすいんですがシマノも肩を並べたんですね〜。
個人的に後はクロスギヤやめてS字か楕円にすれば言う事無しです。
4. Posted by ken39   2012年04月26日 23:00
leoさん
僕シマノの自腹テスター笑
新製品で物珍しいもんは何故か勢いで買ってしまいます。
10のステラは高すぎて手が出なかったですが、ヴァンキッシュの後に出るステラが今は気になって気になって。。
来年の為に節約しなきゃなんないっす!!
3. Posted by ken39   2012年04月26日 22:56
ライドさん
僕はダイワのリールは知らないですが、シマノの既存機種では巻きの釣りでは、一番実戦的な機種だと思います。ステラの出る番があるのか、買っても観賞用になりそうで怖いです笑
2. Posted by leo   2012年04月26日 22:49
即レス、失礼します。
リールのインプレ、ここまで細かく書けること
自体がびっくりですが、ヴァンキッシュいいんですね^^僕もシマノ党でバイオ、ツインパですが、
リールによって釣れ方が違うのか、正直自問しちゃいます(汗)
1. Posted by ライド   2012年04月26日 19:02
分かり易いインプレッションですね^^b

ヴァンキッシュは僕も使ってますが、既に巻きの釣りには手放せないものになってます♪(笑)

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