上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場

憲法研究者の社会活動の一環として、ブログを開設してみました(2008年4月5日)。 とはいえ、憲法問題全てについて意見を書くわけではありません。 政治問題について書くときがあるかもしれません。 記録として残しておくために、このブログを使用するときがあるかもしれません。 各投稿記事の右下の「拍手」が多いようであれば、調子に乗って投稿するかもしれません。 コメントを書き込まれる方は、カテゴリー「このブログの読み方とコメントの書き込みへの注意」の投稿を読んだ上で、書き込んでください。 皆様のコメントに対する応答の書き込みは直ぐにできないかもしれませんので、予めご了解ください。 ツイッターを始めました(2010年9月3日)。 https://twitter.com/kamiwaki フェイスブックも始めました(2012年7月29日) http://www.facebook.com/hiroshi.kamiwaki.7 かみわき・ひろし

2008年06月

兵庫県議会政務調査費の収支報告について

兵庫県議会の政務調査費の収支報告書が明らかになったようだ。
神戸新聞の記事を紹介する。
私のコメントも紹介し補足説明をしておこう。

1.神戸新聞の記事
神戸新聞(6/30)
返還額、過去最高に 07年度県会政務調査費

 兵庫県会の二〇〇七年度の政務調査費(政調費)で、前年度の十四倍の五千二百二十七万八千四百八十五円が返還されたことが、三十日に公開された収支報告書で分かった。返還額は過去最高。・・・(略)

神戸新聞(6/30 14:50)
領収書添付24%、7割の使い道は? 県会政務調査費 

 三十日に公開された兵庫県会の政務調査費(政調費)の収支報告書。使われた四億三百三十万八千五百四十九円のうち、初めて添付された領収書の額面は計九千五百七十一万九千二百七十九円で、添付率は23・7%にとどまった。三億円を超える七割以上の使い道が確認できない。
 政調費の不透明さなどで批判を受けた県会は、条例を改正。領収書の添付を義務付けたが、一件五万円以上の支出に限定した。さらに人件費、事務所費、事務費を対象から除外した。
 このため約三億七百五十九万円もの公費が領収書なしで支出され、使い道を確認することができない。中でも人件費、事務所費、事務費の支出が多く、使われた総額の43・3%を占めた。
 会派分の政調費では、領収書が二百七十九枚添付され、総額は約五千四百四十四万円。使った約一億五千三百三十六万円に対し、添付率は35・5%。約二億四千九百九十四万円が使われた議員分では、領収書二百九十九枚で計約四千百二十八万円、添付率は16・5%だった。県会が目指したはずの透明化とは、ほど遠い結果となっている。(畑野士朗)

2.神戸新聞での私のコメント部分
 兵庫県会の政務調査費の領収書添付率が約二割にとどまったことについて、
政治資金オンブズマンの共同代表を務める神戸学院大大学院の上脇博之教授は
「市民への税金の使途報告として明らかに不十分。すべての支出で領収書を添
付するよう条例改正を急ぐべきだ」と厳しく批判した。
 返還額が急増したことに「ここ数年と比べてけたが違う。領収書添付の義務
づけが年度途中だった上、(対象を五万円以上に限定した)限定的な条例改正
でも、これだけの効果が出た」と分析。「全額公開にすれば、返還額はさらに
増える可能性がある」とみる。
 その上で、「適用除外を設けるべきでない。市民への透明性が高まったとは
とても言えない。収支報告書の内訳も、市民が見て分かるよう詳細に報告させ
るべきだ」とした。

3.コメントの補足説明

(叱妨議会では、政務調査費条例を改正して、昨年6月からの領収書の写しを収支報告書に添付することにした。

△修侶覯漫∋塚召寮務調査費約5227万円が返還された。
これは前年度の14倍で過去最高の返還であった。
これは領収書の写しの提出の効果であろう。
言い換えれば、領収書の添付が義務付けられるまでは、政務調査費は事実上「議員の第二の報酬」であった可能性が高い。

もっとも、領収書の写しの添付は年度の途中の6月からであった。
そのうえ、1件5万円以上の支出に限定されていたし、「事務所費、事務費及び人件費」は領収書の写しの添付を義務付けられてはいない。
第9条 政務調査費の交付を受けた会派の代表者又は議員は、次に掲げる事項を記載した当該年度の政務調査費に係る収入及び支出の報告書(以下「収支報告書」という。)を、年度終了日の翌日から起算して30日以内に議長に提出しなければならない。
・・・(略)
4 前3項の収支報告書には、政務調査費による支出のうち1件5万円以上の支出(事務所費、事務費及び人件費に係るものを除く。)に係る領収書その他の証拠書類の写し(以下「領収書等の写し」という。)を添付しなければならない。

これでは、透明度は低い。
それゆえ、これを改善して、1年間領収書の写しが義務付けられ、かつ5万円未満も義務付け、事務所費、事務費及び人件費」にも領収書の写しを義務付ければ、返還額はもっと増える可能性が高いだろう。

ぞ鯲磴里気蕕覆詭簑蠹世砲弔い討蓮∧未竜_颪暴劼戮襪海箸砲靴茲Α

坂本由紀子参院議員らの不起訴処分に対する毎日新聞でのコメント

先日、坂本由紀子参院議員らの刑事告発の結果を紹介した。
私の氏名は出ていないが、私が電話で取材を受けコメントした内容が毎日新聞の地方版で紹介されていた。
それを紹介し、記録に残しておこう。

毎日新聞 2008年6月26日 地方版
坂本議員支部の経費架空計上:坂本議員の関与認めず−−静岡地検 /静岡

 坂本由紀子参院議員が関連する政治団体の虚偽報告問題で、静岡地検は坂本議員の関与は認めず、独断で改ざんしたとして青島素夫・元自民党県連事務局長(65)を政治資金規制法違反と有印私文書偽造・同行使の罪で在宅起訴した。
 問題は坂本議員が昨年8月に安倍内閣の外務政務官に就任した直後に発覚。改ざん・コピーされた領収書などが添付され、県選管に提出されていた。
 地検は昨年10月、市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)の告発状を受理し、捜査してきた。その結果、告発された坂本議員は嫌疑なし、会計責任者の公設秘書は嫌疑不十分として、それぞれ不起訴処分にした。
 坂本議員は25日、「報告書の作成事務を依頼していた者が起訴されたことは誠に遺憾で、心からおわび申し上げる」とのコメントを出した。また、青島被告は毎日新聞の取材に対し、「帳簿の整理がうまくいかず、私が県選管に書類が通りやすいようにでたらめをやってしまった。偽造については反省している。私的流用はない」と話した。
 政治資金オンブズマンは「起訴された人物がいるという点では評価できる。だが、法律上は収支報告書の提出義務は会計責任者にあり、疑問は残る。場合によっては検察審査会への申し立ても検討したい」としている。【田口雅士】


国会議員の所得・資産公開

衆参の国会議員の所得公開と資産公開が行われたようだ。
毎日新聞でコメントしたので、毎日新聞の一連の記事を紹介しておこう。
(記事の一部をゴチックにしているが、それは全て私が行ったものである。)
コメントの補足を最後に書いておこう。

1.国会議員の所得公開
毎日新聞 2008年6月30日 11時30分
国会議員所得:平均2580万円 3年連続伸び

 衆参両院は30日、国会議員の07年1年間の所得報告書を公開した。1人当たりの平均所得は前年を139万円上回る2580万円となり、3年連続で増加した。政党別では、民主党が前年比836万円増の3051万円で、98年の結党以来初のトップ。一方、前年まで8年連続首位だった自民党は、不動産や株式の売却益が減少したことなどが響き4位に後退した。
 民主党が大幅増となったのは、松野頼久衆院議員が不動産売却で約15億円の所得を得たためで、これが国会議員全体の平均所得を押し上げる要因にもなった。松野氏を除くと、議員1人当たりの平均所得は前年比97万円減。
 所得公開は国会議員資産公開法に基づき、毎年行われる。前年1年間を通じて国会議員だった衆院475人、参院170人の計645人が対象。衆院の平均所得は2703万円(前年比184万円増)、参院は2235万円(同47万円減)だった。
 政党別の平均が民主党に次いで多かったのは、国民新党の2706万円。以下、新党大地2648万円、自民党2475万円、社民党2176万円、公明党2041万円、共産党1989万円と続いた。
 個人で5000万円以上だったのは17人。このうち1億円以上は松野氏(15億4653万円)と、自民党の奥野信亮(1億3535万円)、清水清一朗(1億1450万円)両衆院議員の3人だった。松野氏は、06年5月に死去した父の松野頼三元自民党総務会長から相続した東京・白金台の自宅を売却。奥野氏はストックオプション(自社株購入権)の権利行使、清水氏は都内の駐車場、貸店舗の家賃収入が高額所得の理由となった。
 所得報告書と併せ、増えた資産を明らかにする資産補充報告書も公開され、衆院167人、参院75人の計242人が提出した。

2.党首の所得
毎日新聞6月30日12時18分配信
<国会議員所得>主要6党首 1位は首相、2720万円

 30日公開された07年の国会議員所得報告書によると、主要6政党党首のトップ福田康夫首相(自民党総裁)で、前年比376万円増の2720万円だった。一方、民主党の小沢一郎代表同2719万円減の2059万円と大きく落ち込み、順位も前年の2位から5位に後退した。
 07年9月に就任した福田首相の所得は、議員歳費に首相給与を加えた2322万円の給与所得が柱。このほか講演料や家賃収入などの雑所得が398万円に上った。
 小沢氏は、06年に相次いで出版した著書「小沢主義(イズム)」と「剛腕維新」の売れ行きが一段落し、印税収入などの雑所得が同年の2003万円から145万円と大幅に減少した。また複数の民間企業で務めていた顧問を辞め、役員報酬がなくなったことも影響した。
 首相に次ぐ2位は、議員歳費のほか株の配当所得(325万円)などで2616万円を計上した国民新党の綿貫民輔代表。テレビ出演や講演が多かった社民党の福島瑞穂党首は2451万円で、3位に入った。4位は共産党の志位和夫委員長で2175万円最下位は公明党の太田昭宏代表で2000万円だった。

3.「大臣規範」に抵触していた政務官
毎日新聞6月30日
国会議員所得:二之湯政務官が規範抵触し注意 不動産購入

 総務省の二之湯智(にのゆさとし)政務官(自民、参院京都)が、政務官らの在任中の不動産や株取引などを自粛するよう定めた「大臣規範」に抵触していたことが、30日公表された資産等補充報告書で明らかになった。24日、増田寛也総務相に口頭注意を受けた。
 二之湯氏は政務官就任後の07年11月、京都市内の土地205平方メートルを新居用に購入した。事務所は「譲渡益を得ようというものではなく、規範に抵触するという認識がなかった」と説明している。【日下部聡】

4.補助金を受けている法人からの国会議員の役員報酬・顧問料受領
毎日新聞6月30日
国会議員所得:34人に報酬・顧問料 年額3560万円も

 私学や農業関連団体など国の補助金を受けている法人から役員報酬や顧問料を受け取っている国会議員が、少なくとも34人いることが30日に公開された所得、関連会社等報告書で分かった。公平性確保のため、政治資金規正法は補助金受給団体による献金を禁じているが、報酬や顧問料に規制はない。しかし補助金が別の形で議員に還流することになり、兼職のあり方が改めて問われそうだ。【日下部聡、神澤龍二】
 報告書によると、34人の内訳は衆院議員25人、参院議員9人。党派別では自民29人、民主5人最も多かった所属先は学校法人で21人。次いで土地改良事業団体連合会5人社会福祉法人3人など。年間の報酬額は2万4000〜3000万円以上
 谷岡郁子参院議員(民主)は中京女子大(愛知県大府市)の理事長と学長を兼務している。同大学には07年度、1億5775万円の私学助成金(経常費補助)が交付された。谷岡氏によると、報酬は年額3560万円
 谷岡氏は「職業を持つ人間が政治家になるべきだと考え、大学の仕事を続けることを明言して当選した。私学助成制度にも疑問を持っており、国との関係を期待されて役員に招かれる政治家とは全く違う」と話している。
 矢野哲朗参院議員(自民)は栃木県のバス会社「東野交通」の顧問料を年間60万円受け取った。同社は07年度に国土交通省からバス運行対策費補助2447万円を受けた。矢野氏の秘書は「親族会社なので顧問になった。役員会などで意見を述べているが、政治的な動きをしたことはない」と説明している。
 森英介衆院議員(自民)は千葉県土地改良事業団体連合会長を兼務する。連合会には07年度、農水省から計1億7415万円の事業費が交付された。報酬額について、議員事務所は「回答を差し控えます」と明らかにせず「適法に処理しております」と回答した。
 補助金受給団体からの報酬を巡っては、00年に森喜朗首相(当時)が私大から年間240万円の顧問料を受け取っていたことが問題になった。また土地改良関連団体について84年に国会で議論になり、当時の山村新治郎農相は「できるだけ国会議員の場合は無報酬でやった方がいい」と答弁している。「事実上の献金ではないか」として、政治献金と同様に規制を求める声もあるが、本格的な議論はされていない。
◇「政治倫理上の問題」
 政治資金オンブズマン共同代表の上脇博之・神戸学院大大学院教授の話 政治家が企業や団体から報酬をもらうこと自体、その組織のために動くのではないかとの疑念を招く。ましてや、補助金受給団体の場合は税金から利益を得ることになる。政治倫理上問題があり、断るべきだ。地方議員と違い、国会議員はほぼ通年仕事がある。議員の職務に専念するのが本来の姿だろう。

5.コメントの補足

々餡餤聴の資産公開制度は、地方の政治倫理条例に比べても公開度が低い。
これについては、また別の機会に述べることにする。

国から補助金などを受け取っている法人から役員報酬等を受け取っている国会議員がいる。
上記紹介記事によると、そのような議員は34人もいたようだ。
その内訳は衆院議員25人、参院議員9人。
党派別では自民29人、民主5人。

そのなかには、1億5775万円の私学助成の交付を受けている大学の理事長と学長を兼務し、年間に議員報酬よりも多い3560万円もの報酬を受けていた議員がいたようだ。
国会議員の職責をどう考えているのだろうか?
それよりも大学の理事長や学長の仕事が忙しいのだろうか?
それとも、理事長や学長の仕事が忙しくなくてもこの報酬を受け取っているのであろうか?

す餡餤聴は、本来、国政選挙で当選したら、自由業の場合以外の職業(法人の役員)は辞任して、国会議員の職務に専念すべきである。
これは法的な議論というよりも政治・倫理上の問題だ。

国の補助金の交付を受けている法人の場合であれば、税金(幇助金等)が役員報酬として議員に還流することになるのだから、役員報酬を受け取るのはもってのほかだ。

それにしても何と強欲なことか。
一般庶民からすると、そう見えるだろうな。

そんなに役員報酬が欲しかったら、国会議員を即刻辞任すべきではないか。
このような議員が居座り続ける限り、国民の政府不信は増幅するばかりだ。
加えて、このような議員を公認している政党もあまりにも無責任である。

玉沢徳一郎・元農相らの処分通知書

玉沢徳一郎・元農相と会計責任者の刑事告発の結果については、すでに紹介しました。
その処分通知が本日届きましたので、記録に残すために紹介しておきます。

処 分 通 知 書

                   平成20年6月27日

上 脇 博 之 殿

        盛岡地方検察庁
           検察官検事  大 山 輝 幸 ㊞

貴殿から平成19年9月13日付で告発のあった次の被疑事件は、下記のとおり処分したので通知します。

    記

1 被 疑 者  玉沢徳一郎
         仲谷俊 郎
2 罪 名    私文書偽造・同行使、政治資金規正法違反
3 事件番号   平成19年検第100777号
         平成19年検第100778号
4 処分年月日  平成20年6月27日
5 処分区分   不 起 訴 
 

玉沢徳一郎・元農相らまで同じ処分とは!

ゞ迷徳一郎・元農相が支部長を務める政党支部は、その政治資金収支報告における領収書を改竄し、5重計上の虚偽報告をしていました。

私たち政治資金オンブズマンのメンバーは、これを昨年9月に刑事告発していました。

玉澤議員らの告発状はこれです。

△修譴砲弔い董∪慌地検が処分を下したようです。

毎日新聞6月28日12時1分配信
玉沢元農相収支報告書改ざん:不起訴処分 政治資金規正法違反容疑、嫌疑なし /岩手

 自民党を離党した玉沢徳一郎元農相=衆院比例代表東北ブロック=が支部長を務めていた自民党県第4選挙区支部が、03年度の政治資金収支報告書の領収書を偽造した問題で、政治資金規正法違反などの疑いで告発された玉沢元農相と当時の同支部会計責任者・仲谷俊郎秘書に対し、盛岡地検は27日、いずれも不起訴処分とした。
 一方、同支部で当時の会計責任者職務代行を務めていた高田茂容疑者(57)=盛岡市=を同法違反(虚偽記載)と有印私文書偽造・同行使の罪で盛岡地裁に在宅起訴した。
 玉沢元農相は会計責任者への指示や、偽造などを事前に認識していた証拠が皆無であるとして、嫌疑なしと判断。また会計責任者については、領収書の偽造指示などの関与を認定できず、嫌疑不十分とした。
 起訴状などによると、高田被告は04年1月下旬、盛岡市内の事務所で収支のつじつまを合わせるため、領収書3通の摘要欄などを改ざん、計7枚を偽造するなどし、重複計上した。市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)が同地検に告発状を提出していた。【狩野智彦】

この記事によると、自民党を離党した玉沢徳一郎元農相が支部長を務めていた自民党県第4選挙区支部で会計責任者職務代行者(事務担当者か!?)が政治資金規正法違反(虚偽記載)と有印私文書偽造・同行使の罪で在宅起訴されたようです。

私たちの刑事告発は無駄ではありませんでした。
「訂正すればそれで済むわけではない」ということを政治家は痛感したと思います。

い靴し、私たちが刑事告発していた玉沢元農相と会計責任者は、不起訴になったようです。
その理由は、上記報道によると、玉沢元農相は「嫌疑なし」で、会計責任者は「嫌疑不十分」。
納得できまません。
会計責任者職務代行者(事務担当者)が勝手に処理したというのでしょうか。
代表者や会計責任者が全く知らないまま、そのような報告書の改竄、領収書の偽造ができるものでしょうか。
大いに疑問です。

グ幣紊寮慌地検の処分は、すでに紹介した坂本由紀子参院議員らの静岡地検の処分と全く同じです。
これは、あまりにもデキスギです。

私たちの代理人になっていただいている弁護士はブログで「ここまで一緒だと、両国会議員の関係者並びに両検察に意図的な臭いを感じる。」と書いておられる。

従来、保守政治家は、「政治とカネ」の問題が発覚すると、「秘書が勝手にやったこと」と言い逃れをしていたが、このように全く同じ処分が行われると、保守政治家は、「事務担当者(会計責任者職務代行者)が勝手にやったこと」と言い逃れすることになるのではないか。
これではますます国民の政治不信は増幅するばかりです。

Ц〇/該魂颪某該鎖塾てするかどうかについては、告発した政治資金オンブズマンのメンバーや代理人の弁護士と前向きに検討することにしよう。

政治倫理条例について

いわゆる政治倫理条例について私見を書いておきましょう。
というか、それに関する専門家の書物を紹介することになります。

後述するように神戸市には、それに類した条例がありますが、それは政治倫理条例の名に値せず、単なる資産公開条例にすぎません。
また資産公開条例としてもザル条例です。

1.政治倫理条例とは

\治倫理条例と言えるためには、「政治倫理基準」、「資産公開制度」、「問責制度」と3本柱と、それを支える「政治倫理審査会」、「住民の調査請求権」の2本の梁(はり)が明記されていなければなりません(斎藤文男『政治倫理条例のつくり方 − 地方からの政治改革』自治体研究社・1999年12頁)。

◆崟治倫理基準」としては、不正疑惑行為の自粛、地位利用の金品授受の禁止、職員採用の斡旋禁止、職員の職務執行に対する不当介入の禁止、職員採用の斡旋禁止、職員の昇格・異動の斡旋禁止、道義的批判のある企業献金の自粛が挙げられます(同上16頁)。

なお、現行の政治資金規正法では企業献金は政党と政治資金団体にしか許されてはいないので、「道義的批判のある企業のパーティー券購入の自粛」とすべきでしょう。

「政治倫理基準」ではありますが、特に別個の規定で定められるべきものとして、「公共工事に関する遵守事項」があります(同上41頁以下)。

配偶者、同居の親族、あるいは一定の親族が実質的に経営に携わっている会社は、地方自治体の工事等の契約を辞退するよう努めなければならないとするものです。

ぁ峪饂左開制度」は、住民の知る権利を保障するために、かつ政治腐敗を予防するために、首長や議員らに資産を報告させる制度です(同上20頁以下)。
後ほど具体的には説明します。

ァ崟治資金倫理審査会」とは、資産報告義務者から独立して権限を行使しうる第三者機関(独立行政委員会)です(同上29頁)。
その審査結果は必ず公表されねばなりません。

Α崕嗣韻猟敢裟禅畍◆廚箸蓮⊆鹹垢箋聴らが政治倫理基準に違反する疑いがあるとき、資産等報告書に疑義があるときなどに、住民が、資料を添えて政治倫理審査会に調査を求める権利です(同上34−35頁)。

А嵬篝媽度」とは、発覚した不祥事に事後的・個別的に対処するための制度で、例えば贈収賄などの容疑を受けた首長や議員に住民への説明会を開かせ、住民が直接その政治責任を追及する機会を保障するものです(同上36頁以下)。
「逮捕後」、「起訴後」、「一審有罪判決後」、「有罪確定後」の4段階に分かれています。

「逮捕後」であれば、説明会の開催は、本人の意思で行うことになり、義務づけられていませんが、住民が説明会を求めることも出来ます。
「起訴後」であれば、説明会の開催は義務づけられます。開催されないときには住民が開催を請求できます。
「一審有罪判決後」も、説明会の開催は義務づけられます。
「一審有罪判決後」であれば、首長や議員らは「辞職手続をとるものとする」と定められ、辞職を促します。
(これは、有罪判決が確定して公民権が停止される場合とは異なります。)

┐靴燭って、例えば、「政治倫理の確立のための神戸市長の資産等の公開に関する条例」(1995年10月11日条例第27号)は、「政治倫理の確立のため」と明記されてはいますが、一応「資産公開制度」はあるものの、「「政治倫理基準」「問責制度」「政治倫理審査会」「住民の調査請求権」は盛り込まれていないので、政治倫理条例ではありません。
せいぜい資産公開条例にすぎません。

2.神戸市長の資産公開条例はザル条例

〜扱任寮治倫理の確立のための神戸市長の資産等の公開に関する条例」は、単なる資産公開条例ですが、不十分なものであり、ザル条例です。
(なお、議員の資産公開条例も同じです。)

△泙此∋堋綱椰佑了饂困靴報告が義務付けられてはいません。
しかし、「資産公開制度」としては、資産隠しを防止するために、本人だけではなく、その配偶者、同居の親族、扶養の親族の資産も、本人に報告させるよう義務づけるべきです。

次に、報告の内容ですが、例えば、預貯金については、当座預金や普通預金、普通貯金を報告対象から除外していますが、これでは不十分です。

税金等の納付状況も報告させるべきですが、それも義務づけられていません。

ぁ崟治倫理審査会」の設置が予定されていません。
資産報告がなされたら、政治倫理審査会にその報告書を審査させるべきです。
審査会には、関係者から事情を聴取する権限や資料を提出させる権限を与えるべきです。
資産報告の審査は、毎年行うところに意義があります。
資産の変動を審査しなければ、なかなか政治腐敗は予防できないからです。

ネ廚垢襪法⊃生融堋垢両鯲磴蓮∪治倫理条例に値しないだけではなく、資産公開条例としてもザル条例なのです。

坂本由紀子参院議員らの刑事告発の結果について

坂本由紀子参院議員の関係する政治団体が架空の会議費用を政治活動費として計上したとされる問題で、静岡地検は昨日(25日)、元自民党県連事務局長を政治資金規正法違反などの罪で在宅起訴したものの、坂本議員は不起訴処分としたようです。
感想を書いておきます。

1.マスコミ報道

)萋新聞6月25日21時57分配信
<架空計上>坂本議員は不起訴

 坂本由紀子参院議員(静岡県選挙区)の関係する政治団体が架空の会議費用を政治活動費として計上したとされる問題で、静岡地検は25日、静岡市葵区の青島素夫・元自民党県連事務局長(65)を政治資金規正法違反などの罪で在宅起訴した。坂本議員は、嫌疑なしとして不起訴処分となった。
 坂本議員もかかわっていたとして市民団体が告発していた。起訴状などによると、青島被告は04、05年分の「坂本由紀子県東部後援会」など3団体の収支報告書で、金額欄を改ざんした領収書の写しなど13通を偽造し、県選挙管理委員会に提出した。水増し額は約137万円。起訴事実を認めている。
 坂本議員は昨年9月、道義的責任をとって外務政務官を辞任した。【田口雅士】


中日新聞2008年6月25日 20時48分
元自民県連局長を在宅起訴 静岡地検、領収書改ざんで

 元外務政務官の坂本由紀子参院議員(静岡選挙区)が代表を務める自民党支部が領収書を改ざんしていた問題で、静岡地検は25日、政治資金規正法違反と有印私文書偽造・同行使の罪で自民党静岡県連の青島素夫元事務局長(65)=静岡市葵区=を在宅起訴した。
 この問題では、昨年9月に市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)が、政治資金規正法違反などの容疑で坂本議員と支部の会計責任者を静岡地検に告発。同地検は、青島元事務局長が独断で領収書を改ざん、政治資金収支報告書を作成していたと判断し、坂本議員と会計責任者については不起訴処分にした。
 起訴状によると、青島元事務局長は2005年1月から約1年間、自民党静岡県参議院選挙区第2支部や坂本議員の後援会の政治資金収支報告書を県選管に提出する際に、鉛筆で数字を改ざんするなどして会議費などの領収書類計13通を偽造した。
(共同)

2.これまでの経緯と刑事告発

坂本由紀子議員が自らが支部長を務める自民党支部が政治活動費を2重計上し、虚偽報告していた件では、私たち政治資金オンブズマンのメンバーは、2007年9月、坂本議員らを刑事告発していました。

告発状はこれです。

3.感想

\轍地検からまだ通知が届いていませんので、上記報道から判断すると、元自民党県連事務局長が政治資金規正法違反などの罪で在宅起訴されたわけですから、私たちの刑事告発は無駄ではありませんでした。
これで、「訂正すればそれで済む」わけではないことを、議員らは痛感したことでしょう。

△發辰箸癲元自民党県連事務局長は、事務担当者ではないかと思われる。
つまり、私たちが刑事告発した坂本由紀子参院議員と会計責任者は起訴されてないのである。

坂本議員は、報道によると不起訴処分の理由が「嫌疑無なし」で、また、聞くところによると会計責任者は「嫌疑不十分」だったようだ。

そもそも政治資金規正法は、会計責任者に政治資金収支報告の提出義務を課している。
だから、私たちは、会計責任者と代表の坂本議員を虚偽報告をしたとして刑事告発した。
坂本議員が会計責任者と虚偽報告について共謀していなくても、政治資金規正法は虚偽報告につき「政治団体の代表者が当該政治団体の会計責任者の選任及び監督について相当の注意を怠つたときは、五十万円以下の罰金に処する。」(第25条第2項)と規定しているから、会計責任者だけではなく坂本議員も刑事告発したのである。

げ餬彑嫻ぜ圓簑緝充圓知らないままで、本当に事務担当者だけで、収支報告書の金額欄を改ざんし、領収書の写しを偽造できるものだろうか?
疑問である。
これでは、代表者や会計責任者は事務担当者に全て責任を擦り付けることが許されてしまいかねない。
それゆえ、会計責任者と代表者の坂本議員の不起訴については不満である。

グ貊錣坊沙告発した政治資金オンブズマンのメンバーと代理人の弁護士と相談し、検察審査会に審査申立てをするかどうかを検討することにしよう。
Categories
あし@
livedoor プロフィール

nihonkokukenpou

TagCloud
livedoor × FLO:Q
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ