(1)『AERA』09年7月27日号、『週刊ポスト』09年7月31日号、『週刊現代』09年8月1日号が、昨日(7月18日)発売された。
(20日月曜日が休日なので、その前に発売されたのであろう。)

次の衆議院議員総選挙(8月30日!?)の選挙結果予測の記事があったので買ってみた。

(2)この3誌は、自民党と民主党に限定して紹介すると、それぞれ以下のような予測である。

◇『AERA』 自民党169議席  民主党247議席
(自民党 小選挙区114議席  比例代表55議席
 民主党 小選挙区162議席  比例代表85議席)

◇『週刊ポスト』 自民党160議席  民主党261議席
(自民党 小選挙区103議席  比例代表57議席
 民主党 小選挙区177議席  比例代表84議席)

◇『週刊現代』 自民党78議席  民主党332議席。
(自民党 小選挙区25議席  比例代表53議席
 民主党 小選挙区246議席 比例代表86議席)

(3)ここ最近のものに限定すると、私はすでに以下の結果予測を紹介している。

サンスポ(2009.7.14 05:05)報道 自民党100〜110議席

『週刊現代』(7月18日号) 自民党183〜184議席 民主党240〜241議席
(20名の「プロ」の平均)

『週刊現代』(7月4日号) 自民党130議席、民主党283議席。

(4)以上のうち、『週刊現代』09年8月1日号の「自民党78議席」の予測は、先日紹介した驚きの数字「自民党100〜110議席」と比べても、驚愕の予測であるし、同誌で報じたよりも自民党には厳しい数字である。

同誌は「7月4日号」で予測したときには、自民党は2003年総選挙と比較すると2005年総選挙で約20%得票を伸ばして大勝したので、次の2009年総選挙では、その約20%が民主党に移動すると甘めのシュミレーションをして自民党の130議席を予測していた。

だが、都議会選挙でも静岡知事選でも30%近くが自民党推薦候補から民主党推薦候補に移動しているとして、今回(8月1日号)では、30%が自民党から民主党に流れるとシュミレーションして予測している。

したがって、今回も、個々の選挙区事情は全く勘案されていないようだ。

(5)実は、『週刊現代』は、5ヶ月余り前は逆に、他誌よりも自民党にはとても甘い予測を報じていた。
「2月14日号」では、3人の政治評論家の予測を報じているが、そのうち2人の予測は、自民党が200議席を超えると予測していた。
これは、「週刊文春」1月15日号が自民党149議席と、「週刊朝日」1月23日号が政治評論家2人の192議席、171議席と、それぞれ予測報道したことに比べれば、甘い予測であった。

それが一転して、同誌は、バランスをとりながらも、他誌よりももっと自民党に厳しい(民主党に甘い)予測を報じている。

(6)私には、どの予測が的中するのか、全く分からないが、今回の『週刊現代』の予測が全く的中しないと評し得ないのは、衆議院の選挙制度が、小選挙区本位であり、民意を正確・公正に反映しない制度であるからだ。

(7)そこで、今回紹介した3誌による各政党の比例代表選の結果予測を紹介し、そこから総定数480が比例代表選挙で全て決めると仮定した試算を算出してみよう。
(もちろん、比例代表選挙だけであれば有権者の投票行動が変わる可能性があるが、ここでは、それを無視する。)

◇3誌による比例代表選挙の政党別議席予測
政党名
05年選挙
AERA
週刊ポスト
週刊現代
自民党
77
55
57
53
公明党
23
25
25
23
民主党
61
85
84
86
共産党
10
10
社民党
国民新党
新党日本
新党大地

比例代表選挙の定数は180である。

◇2005年総選挙結果および3誌比例代表選挙予測をそれぞれ総定数480で比例試算した各政党獲得議席予測
政党名
05年選挙
AERA
週刊ポスト
週刊現代
自民党
206
147
152
142
公明党
62
67
67
62
民主党
163
227
224
230
共産党
24
27
27
24
社民党
16
11
14
国民新党
新党日本
新党大地

小数点以下は切り上げているので、総定数480にはならない。

(8)自民党と民主党に限定して3誌の予測と私の比例試算を並べると以下のようになる。

◇『AERA』    私の比例試算
 自民党169議席  147議席
 民主党247議席  227議席

◇『週刊ポスト』   私の比例試算
 自民党160議席  152議席
 民主党261議席  224議席

◇『週刊現代』    私の比例試算
 自民党78議席   142議席
 民主党332議席  230議席

(9)不正確さを有する比例試算ではあるが、3誌の予測と比較してみると、『週刊現代』における自民党予測を除き、2大政党は過剰代表されていることになる。

世間は、政権交代が目前に迫っているとして浮かれているかもしれないが、民主主義論からすれば、相変わらず民意を正確・公正に反映しない結果が予測されるのだ。
浮かれてはおれないのではないか。

やはり選挙制度は小選挙区選挙を廃止し、代表選挙1本に制度改革すべきである