(1)自公連立政権の麻生太郎内閣は今日(9月16日)午前の臨時閣議で総辞職しました。
在任期間は1年に満たない358日間で、現行憲法下では7番目の短命政権となったようだ。
時事通信9月16日5時54分配信
麻生内閣が総辞職=7番目の短命政権

 麻生内閣は16日午前の閣議で総辞職した。これにより、1955年の保守合同から一時期を除き続いてきた自民党の長期政権は終えん。99年からの自民、公明両党による連立の枠組みも、民主、社民、国民新の3党連立に移行する。麻生太郎首相の在任期間は358日間で、現行憲法下では7番目の短命政権となった。
 麻生首相は「新内閣の下で国内外に山積する諸課題に対して、日本と国民生活を守るため、的確な国政運営を進められることを願ってやまない。これまで国民の皆様からいただいた支援と協力にお礼申し上げる」などとした談話を発表。この後、首相官邸で退任の記者会見を行う。 

(2)麻生首相は閣議後、官邸内で記者会見し、1年足らずの政権運営を振り返ったようだ。
読売新聞9月16日9時24分配信
内閣総辞職、麻生さん「日本のため全力尽くした」

 麻生内閣は16日午前、首相官邸で臨時閣議を開き、総辞職した。
 麻生首相はその後、官邸内で記者会見し、民主党政権について、「景気回復は道半ばだ。景気回復を確固たるものにするよう努力してほしい。テロ、海賊などにも的確に対応するよう大いに期待している」と述べ、経済対策と国際貢献を一層推進するよう注文をつけた。
 首相は昨年9月の就任から約1年間の政権運営を振り返り、「短い期間だったが日本のために全力を尽くした」と実績を強調。特に、「100年に1度と言われた世界同時不況に対して迅速に対応できた。4度にわたる予算編成など大胆な経済政策を打ったことが、実績として誇れるのではないか」と語った。
 自民党総裁選(18日告示・28日投開票)への対応については、「一致団結を図らなければならない。自民党として何が問題だったのかという分析を踏まえ、きちんと対応して頂ける方(が望ましい)」と述べ、具体的な候補者名の言及は避けた。 .

(3)衆議院は、午後の本会議で、議長に横路孝弘前副議長、副議長に衛藤征士郎元防衛庁長官を選出した。
産経新聞9月16日14時12分配信
衆院本会議 横路議長、衛藤副議長を選出

 衆議院は16日午後の本会議で、議長に横路孝弘前副議長、副議長に衛藤征士郎元防衛庁長官を選出した。
 自民党以外の議長誕生は平成5年の土井たか子氏以来となる。

(4)その後、衆議院は、首相指名の投票が行われ、鳩山由紀夫民主党代表が過半数の得票を得た。
連立を組む社民党と国民新党からも票が入ったようだ。
みんなの党の票も。

鳩山(民主党)票 327票
若林(自民党)票 119票
山口(公明党)票  21票
志位(共産党)票   9票
平沼(無所属)票   4票
計        489票

参議院でも鳩山由紀夫民主党代表が過半数の得票を得た。
鳩山(民主党)票 124票
若林(自民党)票  84票
山口(公明党)票  21票
志位(共産党)票   7票
白票         1票
計        237票

これで、鳩山由紀夫民主党代表が「国会の指名」を受けたことになる。

<鳩山首相>誕生…衆参両院で指名 新政権、今夜発足
9月16日14時59分配信 毎日新聞

 衆参両院は16日午後、首相指名選挙を行い、民主党の鳩山由紀夫代表が同党に加えて社民、国民新各党などの支持を得てそれぞれの院で過半数の票を獲得し、首相に指名された。鳩山氏の第93代首相への就任が正式に決まった。
 衆院(定数480)で鳩山氏は327票を獲得。参院(同242)でも124票を獲得した。
 これを受け鳩山氏は直ちに首相官邸入りし、組閣に着手。同日夜に鳩山内閣が誕生する。
 首相指名選挙で自民党は若林正俊両院議員総会長(参院議員)、自民党との連立を解消した公明党は山口那津男代表、共産党は志位和夫委員長にそれぞれ投票した。

(5)鳩山新首相は、直ちに組閣作業に入った。
その顔ぶれは以下の報道の通りである。
毎日新聞2009年9月16日
鳩山内閣発足:副総理兼国家戦略局担当相に菅氏、財務相に藤井氏

 鳩山由紀夫首相(62)は16日、国会での首相指名を経て、直ちに組閣作業に入った。副総理兼国家戦略局担当相に菅直人代表代行、財務相に藤井裕久最高顧問、無駄遣い削減を担う行政刷新会議の担当相に仙谷由人元政調会長が就任した。また、社民党の福島瑞穂党首は消費者・少子化・男女共同参画・食品安全、亀井氏は郵政・金融担当相になった。
 このほか、鳩山氏が一時国民新党の亀井静香代表の起用を検討した防衛相には北沢俊美副代表が、国土交通・沖縄北方・防災・海洋担当相には前原誠司副代表。文部科学相に川端達夫元幹事長、環境相に小沢鋭仁(さきひと)国民運動委員長、農相に赤松広隆選対委員長、総務相に原口一博「次の内閣」総務担当、経済産業相に直嶋正行政調会長、法相に千葉景子党総務委員長など。

 ◇鳩山内閣の顔ぶれ(敬称略)
 ▽総理 鳩山由紀夫(衆院)
 ▽副総理・国家戦略局担当相 菅直人(衆院)
 ▽総務相 原口一博(衆院)
 ▽法相 千葉景子(参院)
 ▽外相 岡田克也(衆院)
 ▽財務相 藤井裕久(衆院)
 ▽文部科学相 川端達夫(衆院)
 ▽厚生労働相 長妻昭(衆院)
 ▽農林水産相 赤松広隆(衆院)
 ▽経済産業相 直嶋正行(参院)
 ▽国土交通相 沖縄北方・防災・海洋担当 前原誠司(衆院)
 ▽環境相 小沢鋭仁(衆院)
 ▽防衛相 北沢俊美(参院)
 ▽官房長官 平野博文(衆院)
 ▽国家公安委員長 拉致問題担当 中井洽(衆院)
 ▽郵政・金融担当相 亀井静香(衆院・国民新党)
 ▽消費者・少子化担当相 福島瑞穂(参院・社会民主党)
 ▽行政刷新会議担当相 仙谷由人(衆院)

首相を含め18名の新大臣。
参議院から、社民党党首を含め4名の議員が入閣してる。
これは、民主党が参議院で過半数で無いからなのか、それとも来年夏に通常選挙が行われるからなのか、それとも・・・・。

(6)「脱・官僚依存」を標榜し、それを実行したがゆえに、新大臣の記者会見は、すぐに行われなかった。
官僚が事前に準備したメモに基づいて記者会見しないからのようだ。

これは「脱・官僚依存」とうメッセージの発信になるかもしれない。
そうなると、最大の関心は、「脱・官僚依存」が実行し続けられるのかどうか、そしてそれが実行し続けられたとして、それが脱・財界政治になるのかどうか、である。

(7)もちろん、このこと以外にも、この鳩山連立政権には幾つかの試練が予想される。

今月末には昨年分の政治資金収支報告の公表が予定されている。
「政治とカネ」の問題がある。

憲法解釈の点での閣内不一致が問題視される可能性もある。

(8)新政権が秋に召集される臨時国会をどう乗り切るのか、そして財界政治を転換し、国民の期待に応えることができるのか、注目することにしよう。

国民の期待に応えることができれば、歴史的な政権交代という評価になるだろうが、
果たしてどうなるのか?