1.非民主的な選挙制度に乗じて「大阪維新の会」が暴走!
(1)「大阪維新の会」は、今年4月の大阪府議会選挙で40%の得票率で過半数の議席を獲得した、つまり非民主的選挙制度のおかげで府議会の多数を握ったことは、すでに紹介した。
(2)その結果、「大阪維新の会」は、6月には大阪府議会で、君が代起立斉唱義務付け条例の制定を強行し、人権侵害に向けて暴走していることも、紹介しました。
今まさに様々な人権を蹂躙する「教育基本条例」「職員基本条例」の制定も狙っています。
(3)さらに、「大阪維新の会」は、すでに大阪府議会の議員定数を削減し、選挙制度をますます非民主的なものに改悪しました。
(4)大阪府議会を非民主的な選挙制度で支配した「大阪維新の会」の代表である橋下徹氏は、次に大阪市長選挙に立候補し大阪市を支配するために大阪府知事の職を任期途中で放り出した。
(5)ついに、大阪府知事選挙が昨日(2011年11月10日)告示され(大阪市長選挙の告示は13日の予定)、ダブル選挙がスタートした。
2.「維新vs既成政党」の構図???
(1)ところで、マスコミは、このダブル選挙について「維新vs既成政党」の構図と報じているものが少なくない。
(2)しかし以上の報道は、真実を適切に表現したものとは言い難い。
第一に、「大阪維新の会」は、今年の統一選挙に立候補しており、歴史は浅いものの、また地域政党とはいえ、「既成政党」の一つである。
それなのに、同党が「既成政党」でないという前提でマスコミが報じるのは、真実を報じていることにはならない。
(3)「大阪維新の会」は、歴史が浅いし、地域政党であり、今後同党が存続するとは限らない、ということで、同党を「既成政党」と表現することが適切ではないとしても、ダブル選挙を「維新vs既成政党」の構図で表現するのは、表面しか見ておらず、実質的には間違いである。
まず、「既成政党」である国民新党の代表は、「大阪維新の会」の代表である橋下徹氏を支持している。
また、同じく「既成政党」である「みんなの党」は、「大阪維新の会」の大阪都構想を応援しており、その候補者を支援すると公言している。
さらに、「既成政党」である民主党の一部は「大阪維新の会」と連携を考えているようで、小沢一郎グループの原口一博氏は昨年11月末、「大阪維新の会」や「減税日本」との連携にも意欲を示していたし、今年2月には、「佐賀維新の会」(佐賀市)と「日本維新の会」(東京都)を設立していた。
民主党の大阪府議会選出の国会議員も、元代表の小沢一郎氏も、「大阪維新の会」及び橋下徹氏と全面対決しない姿勢のようである。
さらに、「既成政党」である自民党の石原伸晃幹事長は、「大阪維新の会」の都構想に賛意を示したようだ。
そして、「既成政党」である公明党は「自主投票」の方針だ。
もっとも、公明党の「自主投票」方針は「大阪維新の会」からの働きかけの結果、端的にいえば裏取引であり、事実上の「大阪維新の会」支持である可能性もある。
「既成政党」全体が橋下「大阪維新の会」と全面対決しrているとはとても言えそうにない。
はっきり言ってデマの類である。
(3)大阪府知事選挙と大阪市長選挙のダブル選挙について「維新vs既成政党」の構図と表現しているのは、橋下氏である。
マスコミは、橋下氏がいつものように意図的に流している一種のプロパガンダ的表現を垂れ流しているだけであろう。
3.真の対決の構図はやはり「独裁vs反独裁」である!
(1)大阪府も大阪市も、私は改革すべきだと思うが、橋下徹「大阪維新の会」の提案する「大阪都構想」は、地方自治の後退を目指しており、財界が求める新自由主義政策に親和的であり、改革の名に値しない、明らかな改悪であろう(詳細は別の機会に述べる)。
冒頭で指摘したことを踏まえると、「大阪維新の会」は、財界が求める新自由主義の政策を、独裁的手法で強行しようとしている、と見るべきであろう。
(2)そもそも橋下氏は独裁政治を肯定しているから、自称「独裁者」であろう。
(3)したがって、大阪府知事選挙と大阪市長選挙で対立の構図に少し違いがあるものの、ダブル選挙は基本的に「独裁vs反独裁」の構図であると見るのが適切であろう。
それゆえ、ダブル選挙で、大阪府民や大阪市民が、橋下「大阪維新の会」の独裁政治という本質を見抜けず、独裁政治を許すのか、それとも、その本質を見抜き、独裁政治を許さないのか、それが大阪府民と大阪市民に問われているのである。
(1)「大阪維新の会」は、今年4月の大阪府議会選挙で40%の得票率で過半数の議席を獲得した、つまり非民主的選挙制度のおかげで府議会の多数を握ったことは、すでに紹介した。
(2)その結果、「大阪維新の会」は、6月には大阪府議会で、君が代起立斉唱義務付け条例の制定を強行し、人権侵害に向けて暴走していることも、紹介しました。
今まさに様々な人権を蹂躙する「教育基本条例」「職員基本条例」の制定も狙っています。
(3)さらに、「大阪維新の会」は、すでに大阪府議会の議員定数を削減し、選挙制度をますます非民主的なものに改悪しました。
(2011年6月4日19時11分 読売新聞)
議場封鎖、スクラム突破…大阪府議会未明の採決
民意か、数の横暴か――。
大阪府議会で単独過半数を占める地域政党・大阪維新の会が4日未明に強行採決で成立させた議員定数の大幅削減。「あまりに拙速だ」と反発する公明、自民、民主、共産各会派が本会議を一斉にボイコット、審議ゼロのまま可決される異例の事態に陥り、維新と既成政党との亀裂は決定的となった。
「議員定数削減は、今すぐ決めなければいけない。議論を先送りするつもりはない」
3日夜、府議会の主要会派幹部が集まった議会運営委員会理事会。議員定数を109から88に削減する条例改正案の可決を目指す維新の会の松井一郎幹事長は、提案に待ったをかける公明、自民、民主3会派の要求を突っぱねた。
花谷充愉・自民幹事長は「維新は『私たちの案が正しい、採決させてほしい』と繰り返すだけで、何ら妥協しない」と不満を漏らし、中村哲之助・民主幹事長も「維新は議論する余地もくれない」と批判した。
公明は、条例改正案の提出に必要な会期延長手続きを阻むため、議場の入り口にいすを並べ、人垣でバリケード封鎖する実力行使に打って出たが、多数の維新議員がスクラムを組んで突破、浅田均議長を議席に座らせた。
4日午前1時を回った頃、3会派はついに維新の説得を断念。就任からわずか2週間余りで副議長の辞職願を出した民主の上野和明議員は「維新の強権的なやり方にはついて行けない」と憤った。
3会派と共産が議場に姿を見せないまま、午前2時40分、採決の本会議が始まった。定数削減の提案理由説明で、維新は、議員報酬など年約3億8065万円の節約につながると訴え、「維新=改革派、既成政党=守旧派」という図式をアピールした。午前3時前、反対討論もないまま、定数削減の議案が可決された。
清水義人・公明幹事長は「維新には、我々と意見をすりあわせようという気が全く感じられなかった。不毛な議論だった」と悔しさをにじませた。採決を欠席したベテラン議員は「有権者は、数にモノを言わせた維新の横暴に必ず気づいてくれる」と話した。
一方、維新側には、代表の橋下知事が今秋に照準を合わせる府知事、大阪市長のダブル選に向け、「できるだけ多くの実績を残したい」との思惑がのぞく。
(2011年6月5日08時03分 読売新聞)
維新に有利?大阪府議会、1人区が8割近くに
大阪府議会で4日に地域政党・大阪維新の会が提案し、可決、成立した議員定数を109から88に大幅削減する条例では、21選挙区でそれぞれ1議席減となる。特に1人区が大幅に増え、全62区中の8割近くを占めることになった。
新定数は4年後の次の府議選から適用される。
1人区は33区から48区に増加。大阪市内(全24区)では、生野、住之江など5区が新たに加わり、20区となった。1人区は死票が多くなることから、既成政党からは「4月の府議選で1位当選が多かった維新に有利になる条例だ」と不満も上がっている。
一方、2人区は21から7に激減。3人区は3のまま。4人区は1から3に増え、5人区は3から1に減る。6人区はなくなる。
また、「1票の格差」が2・2倍から2・88倍に拡大する点を問題視する声もあるが、維新側は区割りの見直しも考える意向だ。
(4)大阪府議会を非民主的な選挙制度で支配した「大阪維新の会」の代表である橋下徹氏は、次に大阪市長選挙に立候補し大阪市を支配するために大阪府知事の職を任期途中で放り出した。
サンスポ[ 2011年11月1日 06:00 ]
橋下氏が大阪府知事辞職 実績強調「府は優良会社に」
大阪府の橋下徹知事は31日、任期を約3カ月残し同日付で辞職するに当たり、府議会本会議場で職員向けに「皆さんは優良会社の従業員。3年9カ月ありがとうございました」とあいさつした。08年2月の初登庁時は「破産会社の従業員」と、げきを飛ばした。当時の言葉を引き合いに自らの実績を強調した格好だ。
橋下氏は提唱する「大阪都」構想の実現を目指し、今月末の大阪市長選に鞍替え出馬する。記者会見では「早く辞職してでも、有権者に大阪の方向性を決めてもらう方が重要と考えた」と理解を求めた。
(5)ついに、大阪府知事選挙が昨日(2011年11月10日)告示され(大阪市長選挙の告示は13日の予定)、ダブル選挙がスタートした。
朝日新聞2011年11月10日11時1分
大阪府知事選、7氏が届け出 ダブル選がスタート
橋下徹前知事の辞職に伴う大阪府知事選が10日告示され、新顔7人が立候補を届け出た。民主党府連が支援、自民党府連が支持する前大阪府池田市長の倉田薫氏(63)、共産党が推薦する弁護士の梅田章二氏(61)、地域政党・大阪維新の会公認で前府議の松井一郎氏(47)を軸にした争いとなりそうだ。13日告示の大阪市長選とのダブル選で、いずれも27日に投開票される。
倉田氏は大阪市北区で「府と市町村の連携・協調によって地方分権改革を進めていく」と第一声。大阪市長選に立候補予定の平松邦夫市長も「(倉田氏と)共に維新をつぶす戦いだ」と共闘をアピールした。
梅田氏はJR大阪駅前での第一声で「独裁の府政が続けば、大阪は民主主義の危機に直面する。大阪を独裁の拠点にしてはならない」と橋下氏の政治手法を批判。維新の会の大阪都構想に反対する立場だ。
松井氏は大阪府庁前で「府と大阪市の壁を取り払うのは政治家の仕事だ」と府市を再編する都構想への意気込みを語った。橋下氏は大阪・難波で「変えたい市民と今まで利益を受けていた勢力との戦いだ」と応援演説した。
知事、大阪市長の同日選での最大争点は維新の会が掲げる大阪都構想だ。リーダーシップ確立や政治主導にこだわる「橋下流」の手法は「独裁だ」との批判も浴びており、争点となっている。
2.「維新vs既成政党」の構図???
(1)ところで、マスコミは、このダブル選挙について「維新vs既成政党」の構図と報じているものが少なくない。
日経新聞 2011/11/8 21:15
大阪ダブル選、「維新」vs既成政党の構図に
「都市のあり方」巡り論戦へ
40年ぶりに大阪府知事選と大阪市長選を同時に実施するダブル選(27日投開票)が10日の知事選告示と13日の市長選告示で幕を開ける。前知事率いる地域政党「大阪維新の会」は両選挙に候補を擁立。維新の主張や政治手法に反発する現職市長らは既成政党の応援も受け支持を訴えるなど対抗の構図が固まった。「都市のあり方」などをテーマに論戦が本格化する。
(略)。
毎日新聞 2011年11月9日 東京朝刊
選挙:大阪ダブル選 維新の会VS既成政党 国政進出で揺さぶり/自主投票と弱腰支援
大阪府知事・大阪市長のダブル選は10日、知事選の告示で選挙戦に入る。「大阪維新の会」の橋下徹代表は次期衆院選での国政進出にも言及し、民主、自民、公明など既成政党を揺さぶっている。【高山祐、小林慎、岡崎大輔】
(略)。
朝日新聞2011年11月10日.
大阪府知事選きょう告示 維新対既成政党のダブル選に
橋下徹前知事の辞職に伴う大阪府知事選が10日、告示される。大阪市長選(13日告示)との40年ぶりのダブル選で、いずれも橋下氏が率いる地域政党「大阪維新の会」の公認候補と、既成政党が推す候補らがぶつかる構図になる見通し。都市制度のあり方や橋下氏の政治手法、維新の会が掲げる教育基本条例案などが争点となりそうだ。27日に投開票される。
(略)。
産経新聞2011.11.10 07:25
府知事選きょう告示 勢い乗る「維新」か、共闘「既成政党」か
大阪ダブル選で想定される構図
橋下徹前知事(42)の辞職に伴う大阪府知事選が10日、告示される。橋下氏が率いる地域政党「大阪維新の会」(維新)幹事長や、民主、自民の府連が推す大阪府池田市長らが出馬する予定だ。春の統一地方選で大躍進した維新が勢いを維持し、大阪で既成政党離れの流れを決定づけるのか。都市制度をめぐる争点に加え「地域政党」対「既成政党」の構図が注目される。
◇
立候補を表明しているのは共産党推薦の弁護士、梅田章二氏(61)、民主・自民府連が支持・支援する池田市長、倉田薫氏(63)、橋下氏が代表を務める「大阪維新の会」幹事長の松井一郎氏(47)の有力3氏ら。13日には、くら替え立候補する橋下氏と、民主・自民が支援する現職の平松邦夫氏(62)との一騎打ちの公算となっている大阪市長選も告示され、いずれも27日に投開票が行われる。
(略)。
◇
【用語解説】大阪維新の会(維新)
橋下徹前大阪府知事が代表を務める地域政党。平成22年4月、大阪府議22人による「大阪維新の会府議団」としてスタート。政策の柱は大阪市の解体、再編で、府と市の「二重行政」を解消する「大阪都構想」。今春の統一地方選で候補者を多数擁立し、府議選で過半数、大阪市議選でも第一党の座を確保するなど大きく躍進した。
(2)しかし以上の報道は、真実を適切に表現したものとは言い難い。
第一に、「大阪維新の会」は、今年の統一選挙に立候補しており、歴史は浅いものの、また地域政党とはいえ、「既成政党」の一つである。
それなのに、同党が「既成政党」でないという前提でマスコミが報じるのは、真実を報じていることにはならない。
(3)「大阪維新の会」は、歴史が浅いし、地域政党であり、今後同党が存続するとは限らない、ということで、同党を「既成政党」と表現することが適切ではないとしても、ダブル選挙を「維新vs既成政党」の構図で表現するのは、表面しか見ておらず、実質的には間違いである。
まず、「既成政党」である国民新党の代表は、「大阪維新の会」の代表である橋下徹氏を支持している。
(2011年10月26日22時11分 読売新聞)
国民新党の亀井代表、橋下氏支持を表明
国民新党の亀井代表は26日の記者会見で、大阪市長選(11月27日投開票)への対応について「橋下徹・大阪府知事の考え方は正しい方向だ」と述べ、橋下氏を支持する考えを明らかにした。
そのうえで、橋下氏から支援要請があれば、党としての推薦なども検討する意向を示した。
また、同じく「既成政党」である「みんなの党」は、「大阪維新の会」の大阪都構想を応援しており、その候補者を支援すると公言している。
時事通信(2011/10/28-16:54)
大阪、橋下知事を支援=みんな代表
みんなの党の渡辺喜美代表は28日の記者会見で、11月27日投開票の大阪府知事選と大阪市長選について「われわれは橋下徹知事の大阪都構想を応援している」と述べ、市長選に出馬表明した橋下氏や、同氏が代表を務める地域政党「大阪維新の会」を支援する考えを明らかにした。渡辺氏は「大阪維新の会(候補者)に当選してほしい。勝手連的に応援させていただく」と述べた。
さらに、「既成政党」である民主党の一部は「大阪維新の会」と連携を考えているようで、小沢一郎グループの原口一博氏は昨年11月末、「大阪維新の会」や「減税日本」との連携にも意欲を示していたし、今年2月には、「佐賀維新の会」(佐賀市)と「日本維新の会」(東京都)を設立していた。
佐賀新聞2011年02月21日更
佐賀、日本「維新の会」、原口氏が設立届け出
民主党佐賀県連代表の原口一博前総務相は、地域主権の推進などを目的とする政治団体「佐賀維新の会」(佐賀市)と「日本維新の会」(東京都)の設立をそれぞれ佐賀県選管、東京都選管に届け出た。
提出日は18日。活動区域は佐賀維新の会が佐賀県内、日本維新の会が全国で、両団体とも原口氏が代表を務める。事務所は佐賀市内と東京都内にある原口氏の事務所に置く。
原口氏は、政治団体設立の狙いとして「地域主権改革実現のためには党派を超えたテーブルが必要。改革推進のプラットホームをつくりたい」などと説明してきた。
橋下徹大阪府知事や河村たかし名古屋市長らの団体と連携する考えを表明。「一括交付金や出先機関改革、議会改革など地域主権改革の目標を共有し、実現に向け、政府への提言などを行う」などと話してきた。
民主党の大阪府議会選出の国会議員も、元代表の小沢一郎氏も、「大阪維新の会」及び橋下徹氏と全面対決しない姿勢のようである。
「橋下人気 すくむ民自」朝日新聞(2011年10月31日)なお、平野氏とは、府代表の平野博文国会対策委員長。
(略)
平野氏は、府選出の国会議員から「維新の会と真正面から戦いたくない」と懇願された。橋下氏との対決姿勢を強めるほど、衆院選で苦しくなる可能性があると見るからだ。倉田氏支援に落ち着いたことで「倉田氏はどちらかといえば自民党。不戦敗にもならず、楽でいい」(府選出国会議員)。知事選で橋下氏との全面対決を回避できたという安堵感さえ漂う。小沢氏も側近に「橋下の悪口は言うな。つかず離れずにいけ」と指示しているという。(略)
さらに、「既成政党」である自民党の石原伸晃幹事長は、「大阪維新の会」の都構想に賛意を示したようだ。
「与野党、「橋下維新」を注視 「次は国政」高まる警戒感」朝日新聞(2011年11月7日)
(略)
維新の動きに永田町は目をこらす。いち早く動いたのは、自民党の石原伸晃幹事長だ。9月24日に橋下氏と大阪市で密会し、都構想への賛意を示した。党幹部の一人は「維新をみんなの党に渡してはいけない」。
(略)
そして、「既成政党」である公明党は「自主投票」の方針だ。
日経新聞2011/11/8 18:54
公明は自主投票へ 大阪ダブル選、維新と対決回避
27日投開票の大阪府知事・市長のダブル選挙で、公明党大阪府本部は特定の候補者を支援せず、自主投票とすることが8日、同党関係者への取材で分かった。地域政党「大阪維新の会」代表で前府知事の橋下徹氏(42)が国政進出の可能性に言及しており、次期衆院選を見据え、維新との対決を避けた。
維新の議会運営に反発する府議団の中には、知事選では自民と民主両党の支援を受けて出馬する池田市長の倉田薫氏(63)を推す声もあったが、政策調整が間に合わず自主投票の方針を決めた。一方、維新が掲げる大阪都構想に反発する市議団からは、市長選では現職の平松邦夫氏(62)を推す声が上がっていた。
同党は2009年の衆院選で府内の4小選挙区で公認候補が落選し、国政での議席の奪還が優先課題となっている。維新は次期衆院選での候補者擁立を示唆しており、「ダブル選で維新と全面対決すれば、維新が衆院選で対立候補を立てるかもしれない」(府議団幹部)との危機感が強い。
ダブル選を巡っては、自民、民主両党が倉田氏、平松氏への支援を既に決定。共産党も市長選では推薦候補者の出馬を取りやめ、平松氏の支援を決めている。
もっとも、公明党の「自主投票」方針は「大阪維新の会」からの働きかけの結果、端的にいえば裏取引であり、事実上の「大阪維新の会」支持である可能性もある。
毎日新聞 2011年11月9日 東京朝刊
選挙:大阪ダブル選 維新の会VS既成政党 国政進出で揺さぶり/自主投票と弱腰支援
大阪府知事・大阪市長のダブル選は10日、知事選の告示で選挙戦に入る。「大阪維新の会」の橋下徹代表は次期衆院選での国政進出にも言及し、民主、自民、公明など既成政党を揺さぶっている。【高山祐、小林慎、岡崎大輔】
「偏った見解は難しいという態度決定になった」
公明党大阪府本部代表の佐藤茂樹衆院議員は8日、知事選、市長選のいずれも自主投票で臨む方針を正式に発表した。同党の山口那津男代表も8日の記者会見で「大阪の複雑な状況があり、府本部の対応に委ねる」と述べ、党本部として関与しない考えを強調した。
公明党にとって、最優先課題は次期衆院選だ。09年衆院選で8小選挙区で全敗。次期衆院選で候補を擁立する9小選挙区のうち、大阪府内だけで4候補を占める。同党幹部は「大阪は最重要地域。橋下氏を刺激したくない」との本音をもらす。
伏線はあった。10月下旬、大阪市天王寺区の創価学会関西池田記念会館。作家の堺屋太一氏らが学会幹部を訪ねた。堺屋氏は橋下氏との共著で、府と大阪・堺両市を再編する大阪都構想に関する本も出版している。
関係者によると、堺屋氏は、公明党が大阪都構想に賛成するなら、次期衆院選で公明候補が立候補予定の大阪4小選挙区に維新の候補者を立てない意向を伝えたという。ダブル選の態度を決めかねていた公明党の関係者は「自主投票を求められた」と受け止めた。 ダブル選挙に距離を置く公明党に対し、橋下氏の対抗馬を支援する民主、自民両党も腰が定まらない。9月24日には大阪市内のホテルで自民党の石原伸晃幹事長が橋下氏と会談。石原氏が呼びかけ、橋下氏は都構想に賛同を求めたという。民主党も橋下氏を刺激しないよう、「大阪のことは大阪に任せる」(幹部)とのスタンスだ。
既成政党の苦しい対応にはダブル選挙後、維新の国政進出に対する警戒感がある。都構想を実現するには、地方自治法など関連法の改正が必要。橋下氏は9月26日、記者団に「国政政党が都構想を潰そうとするなら、近畿圏を視野に国政をやる」と宣言した。次期衆院選の候補者擁立をちらつかせ、各党に揺さぶりをかけている。
(略)。
「既成政党」全体が橋下「大阪維新の会」と全面対決しrているとはとても言えそうにない。
はっきり言ってデマの類である。
(3)大阪府知事選挙と大阪市長選挙のダブル選挙について「維新vs既成政党」の構図と表現しているのは、橋下氏である。
毎日新聞 2011年11月9日 東京朝刊
選挙:大阪ダブル選 維新の会VS既成政党 国政進出で揺さぶり/自主投票と弱腰支援
(略)
橋下氏は「維新対既成政党」の構図を強調する。渡司氏の不出馬を受けて、橋下氏は5日、市長選候補予定者の合同討論会で「ビジョンがないまま、反維新、反橋下でまとまる。日本の政治の弱さの象徴ではないか。新しい政党が誕生しないと、日本再生はない」と皮肉った。
マスコミは、橋下氏がいつものように意図的に流している一種のプロパガンダ的表現を垂れ流しているだけであろう。
3.真の対決の構図はやはり「独裁vs反独裁」である!
(1)大阪府も大阪市も、私は改革すべきだと思うが、橋下徹「大阪維新の会」の提案する「大阪都構想」は、地方自治の後退を目指しており、財界が求める新自由主義政策に親和的であり、改革の名に値しない、明らかな改悪であろう(詳細は別の機会に述べる)。
冒頭で指摘したことを踏まえると、「大阪維新の会」は、財界が求める新自由主義の政策を、独裁的手法で強行しようとしている、と見るべきであろう。
(2)そもそも橋下氏は独裁政治を肯定しているから、自称「独裁者」であろう。
毎日新聞 2011年11月9日 東京朝刊
選挙:大阪ダブル選 維新の会VS既成政党 国政進出で揺さぶり/自主投票と弱腰支援
(略)
◇橋下人気に危機感 「都構想」に「反独裁」で対抗
橋下氏との距離感に苦しむ既成政党に対し、ダブル選挙の争点に橋下氏の政治手法が急浮上してきた。4日夜、大阪市長選に出馬表明していた前市議、渡司(わたし)考一氏(59)=共産推薦=が突然、出馬取りやめを発表。渡司氏は5日の会見で「橋下さんの独裁宣言を許すことができない」と説明し、「反維新勢力の結集」を呼びかけた。
維新は今春の統一地方選で、大阪府議選や大阪市議選などに多数の候補者を擁立。府議会では過半数を占める。橋下氏は今年6月のパーティーで「日本の政治に一番重要なのは独裁」と発言した。
共産党が市長選に公認・推薦候補を擁立しないのは1963年以来、48年ぶり。それでも独自候補擁立を見送るのは、橋下氏の人気に危機感を強めているからだ。党大阪府委員会は市長選で平松氏の支援を明言。選挙戦は平松氏と橋下氏の一騎打ちになりそうだ。
「橋下政治」の是非が争点に浮上した結果、大阪都構想など政策論議は低調になった。民主党幹部は平松陣営に対し「相手の土俵に乗れば『抵抗勢力』とみられる。相手にしない方がいい」と助言。平松氏は橋下氏の人気に対抗するため、「反独裁」を訴える。
(略)。
(3)したがって、大阪府知事選挙と大阪市長選挙で対立の構図に少し違いがあるものの、ダブル選挙は基本的に「独裁vs反独裁」の構図であると見るのが適切であろう。
それゆえ、ダブル選挙で、大阪府民や大阪市民が、橋下「大阪維新の会」の独裁政治という本質を見抜けず、独裁政治を許すのか、それとも、その本質を見抜き、独裁政治を許さないのか、それが大阪府民と大阪市民に問われているのである。

>まず、「既成政党」である国民新党の代表は、「大阪維新の会」の代表である橋下徹氏を支持している。
>同じく「既成政党」である「みんなの党」は、「大阪維新の会」の大阪都構想を応援しており、その候補者を支援すると公言している。
「新興政党 VS 老舗政党」という表記なら、
上脇サマは「真実を報じている」として
ご満足ということでよろしいのでしょうか?
新興政党
・大阪維新(2010年4月結党)
・みんなの党(2009年8月結党)
・国民新党(2005年8月結党)
老舗政党
・日本共産党(1922年7月結党)
・自由民主党(1955年11月結党)
・民主党(1996年9月結党)