憲法改悪ストップ兵庫県共同センターは毎月「憲法宣伝スポット(案)」を作成しておられます。
私の知り合いが送ってくださるので、これまで私のブログでもほぼ毎月紹介してきました。
今月の「2015年4月憲法宣伝スポット(例)」も送られてきましたので、以下紹介します。

「安倍政権暴走ストップ」のため、これを参考にして、多くの市民に憲法を守る立場で訴えてみてください。

2015年4月憲法宣伝スポット(例)

                                   憲法改悪ストップ兵庫県共同センター

 ○○駅ご利用のみなさん、ご通行中のみなさん、こんにちは。

 私たちは○○(憲法共同センター)です。私たちは、「戦争する国づくりストップ!憲法を守り、いかそう」と、憲法9条にちなんで、毎月9の日を中心に全国各地で宣伝・署名行動を行なっています。いまお配りしているビラには、安倍政権が進めている戦争する国づくりの危険な中身や私たちの考えが書かれています。手にとってお読みいただくとともに、憲法署名(集団的自衛権行使反対、秘密保護法廃止、核兵器廃絶署名など)にもぜひご協力いただくことをお願いします。

 みなさん。安倍政権は昨年7月1日、集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行しました。これは日本の進路を「戦争する国」に切り替える重大な決定です。そして今度は、それを具体化するための法律づくりに突き進んでいます。この戦争する国に向かう危険な動きに、自衛隊員やその家族だけでなく、中学生や高校生など若い世代からも不安や疑問、怒りの声が出されています。私の話を聞いていただいている皆さんの中にも、同じように不安や危機感、怒りをお持ちの方もおられるのではないでしょうか?ぜひお配りしているビラを読んでいただき、署名にもご協力ください。

みなさん、そもそも集団的自衛権行使とはどういうことでしょうか。それは日本が攻撃されていないのに、日本と密接な国が攻撃された場合に、日本も一緒になって武力行使をするということです。例えば、イラク戦争やアフガン戦争のようなアメリカが引き起こした戦争に日本が巻き込まれ、アメリカ軍とともに肩を並べて戦争することになります。

日本を守るために集団的自衛権を行使できるようにするといいますが、これまで集団的自衛権が行使されてきた戦後の国際社会の歴史を振り返ると、どうでしょうか?アメリカによるベトナム、レバノン、ニカラグア、グレナダへの侵略や軍事介入や、旧ソ連によるハンガリー、チェコスロバキア、アフガニスタンへの侵略・介入など集団的自衛権の行使は、大国が他国を侵略する時の口実に使われてきのがわかります。憲法9条を持つ日本が、そんな集団的自衛権の行使を容認するなど許されるはずがありません。

みなさん、集団的自衛権の行使のための法律づくり、「戦争立法」を与党の自民党、公明党は加速させており、今開かれている国会で成立させようとしています。3月20日に合意された自民、公明両党による法案骨格の合意文書には、自衛隊が米国の戦争に「切れ目なく」参加・支援する危険な本質が浮かび上がります。

これまでアメリカの戦争を実際に支援するためにつくられた法律では、自衛隊の活動地域を「現に戦闘行為が行われておらず」「活動の期間を通じて戦闘行為が行われることがないと認められる地域(非戦闘地域)」に限っていました。これに対し新たにつくる法律は、「現に戦闘行為を行っている現場」以外ならどこでも活動できるようにするとしています。活動場所が「戦闘現場」になれば活動を休止するとしていますが、これは「戦闘現場」になり得る場所でも活動するということです。しかも、政府資料では、捜索・救助の場合は「戦闘現場」になっても「継続が許容される場合がある」としています。自衛隊が敵対勢力から攻撃されて応戦し、戦闘に発展する危険は避けられません。今回作られようとしている戦争のための法律は、政府の判断でいつでもどこでも自衛隊が海外に出て行くことができる仕組みをつくると同時に、刻々と状況が変わる戦場に自衛隊員が行くかされ「殺し、殺される」可能性が格段に高まることになります。こんな戦争のための法律をつくらせるわけにはいきません。

みなさん、いま世界では軍事同盟は次々となくなり、戦争によらない非軍事の安全保障の流れが強まっています。東南アジア諸国連合(ASEAN)は、地域内で「紛争を戦争にしない」ことをめざし、相互に武力行使を禁止し、対話と信頼醸成を進めることを内容とする東南アジア友好協力条約(TAC)を締結し、平和的発展を追求してきました。このような流れをつくりだし、広げることこそが、憲法9条をもつ日本が果たすべき役割であり、本当の安全保障にもつながる道なのではないでしょうか。

 みなさん。今年は戦後70年、ヒロシマ・ナガサキ被爆70年です。この節目の年に改めて戦争の悲惨さを胸に刻み、私たちが進むべき未来をよく考えたいと思います。そして、戦争する国づくりを進める安倍自民公明政権に対して戦争反対のきっぱりとした審判を下すことを呼びかけたいと思います。「戦争反対、憲法9条守れ」という私たちの意思を示しましょう。私たちは戦争か平和かが問われる岐路にいます。黙っていても平和への道は拓けません。安倍政権の戦争する国づくりにはノーの大きな声をあげていくことを最後に改めて呼びかけて、終わりにします。ご清聴ありがとうございました。