はじめに

(1)これまで
安倍晋三首相の昭恵夫人の森友学園の幼稚園と小学校設置への積極的寄与・貢献
について4回の投稿しました。

安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(1)

安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(2)

安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(3)

安倍昭恵・首相夫人の森友学園への積極的寄与・貢献(4)

この投稿は、そのテーマについての5回目の投稿です。

(2)安倍首相の昭恵夫人が、
森友学園の塚本幼稚園の「教育」とその方針を絶賛し、
それゆえ「講演料なし」で3回も講演を引き受け、事実上の寄附をし、
森友学園が小学校をつくることに賛同し、その名誉校長も引き受け、
安倍氏が内閣総理大臣を辞任したら「安倍晋三小学院」にすることを了承し、
小学校建設に積極的に寄与・貢献していました。
それゆえ、安倍首相夫婦が「100万円」を寄付していたとしても
全く不思議ではありません。

(3)また、小学校づくりでは
名誉校長として推進する側に立った昭恵夫人が、
いわゆる「口利き」をしていたとしても不思議ではありません。

それゆえ、
「籠池理事長宛ての安倍夫人付き官邸職員のFAX」は、
夫人付け官邸職員を通じて「口利き」をしていたことを
証明するという客観的証拠である可能性が極めて高いでしょう。

(4)この「口利き」につき「週刊朝日」(2017年4月7日号)で、
官邸関係者の裏話が紹介されているので、
ここでも紹介しておきましょう(以下は、抜粋記事からの引用)。

「喚問に備え、昭恵さんの身辺を調べ直すと、土地取引へ関与したことを示す2枚のファクスが存在することに気付き、頭を抱えた。
ファクスを送った谷さん、昭恵夫人付職員、財務省などから聞き取りした後、
谷さん個人の判断で財務省に問い合わせた結果、ゼロ回答、昭恵さんの関与なしという無理筋の話で押し切ろうとなった」(官邸関係者)

これが真実であれば、
やはり「口利き」があっただけではなく、
安倍政権は、それを把握しておきながら、
昭恵夫人の関与を否定したようです。

(5)真相解明のためには、野党が求めるように
籠池氏以外の証人喚問が不可欠ですが、
安倍政権・与党は、いまだに野党の要求に応じていません。

(6)以下では、昭恵夫人は、
自身がまるで安倍首相の分身としての使命を果たそう
という意識をもち、社会活動をしていたのではないか
そのような意識を生み出した主観と客観的事実は何なのか
を分析してみます。

1 昭恵夫人の内心

(1)昭恵夫人は、籠池夫人との間で
メールのやり取りを頻繁にしていることが明らかにされていますが、
そのメールにおいて昭恵夫人は、以下のような表現をしています。
幾つか抜粋します。

2017年2月21日
「留守番電話聞かせて頂きました。籠池園長の教育に対する熱意は理解しているつもりです。」

2017年2月25日
「私は同じように夫のやっていることを信じて応援しています。
総裁選挙はこちらとしたら何事にも代えられない一大事でした。」

2017年3月1日
「この国のために命を懸ける夫を思う気持ちは一緒です。」

2017年3月8日
「神様は全てご覧になっています。」

2017年3月9日
「何でこんなことになってしまったのか、神様は何を望んでいるのでしょう。」

2017年3月16日
「私には祈ることしかできません。」

「私もどうしていいかわかりません。
権力など使っていません。
神様はどこに導こうとしているのか。
とにかく祈っています。
自分達の保身ではありません。
日本の将来のためです。」

(2)このメール内容を読むと、
主権者天皇がその家臣である「臣民」に命じた「教育勅語」
を素晴らしいと考えている安倍首相夫婦と籠池夫婦が
まさに右翼の精神を有していることがわかります。

そのうえで私が注目したのは、
「日本の将来のため」という言葉です。
これには、右翼特有の、「滅私奉公」「国家優先」の思想があることも
垣間見えますが、
それに加えて、もう一つの意味があることに気づきます。

(3)それは、昭恵夫人がその右翼的思考に加えて、
まるで安倍首相の分身のように公務又は使命を果たしている
という意識を内心で抱いている、ということです。

それは、上記のメールにおける
「私は同じように夫のやっていることを信じて応援しています。」
という言葉と、
今月24日午後、北九州市で講演した際に、
以下のように語ったことからわかります。

「主人と私と、一生懸命この国のために働いていることをぜひご理解いただければ」

(4)昭恵夫人は、この講演で、
「本当に私は普通の主婦、普通の女性だ」と言いながらも、
安倍首相とともに「一生懸命この国のために働いている」
と公言しているのです。

これは、
まるで自身が安倍首相と同じように「国のために働いている」
公人の仕事
あるいは安倍首相の分身としての使命
を果たそう
としているかのように読めます。


2 首相の分身としての使命

(1)昭恵夫人が、以上のような内心を有したと思われることには、
日本国のために働くことを美徳とする右翼的思想
という主観のほかに、
「国のために働く」夫の安倍晋三氏が内閣総理大臣である
という客観的事実
さらに、
「普通の主婦」なら付かない職員5名が付いている
という客観的事実、
そして、その職員を「秘書」と呼んでも構わない
という事実
があるからです。

「秘書」である職員には命令や指示ができることを、
夫の言動から学んでいることでしょう。
現に「秘書」のように命令や指示をしたからこそ、
いまだに職員を「秘書」と呼んでいるのでしょう。

そのうえ、
国会議員の場合、公費で賄われる秘書は3名。
それに比べ、昭恵夫人は、国会議員でもないのに、
公費で賄われる「秘書」が5名も付いている人物です。

その「秘書」には、職員である以上、直属の上司がいるでしょうが、
昭恵夫人付きである以上、
その上司とは別の上司が昭恵夫人ということになります。

(2)となると、行政側は、この「秘書」の要望は、
その上司の認めた要望又は昭恵首相夫人の要望である
と受けとめてきたことでしょう。
なかには事実上安倍首相の要望であると受け止めたかもしれません。
だからこそ、
実現が難しいと感じていた籠池氏にとっては、
「神風が吹く」という奇跡的結果を生み出したのです。

(3)以上のような主観および客観的事実は、
夫の総理大臣とともに、
まるで安倍首相の分身としての役割を果たそう
という意識を昭恵夫人にもたらせたのではないでしょうか。


3 「秘書」5名が付いた昭恵夫人の「政治力」

(1)そう考えれば、これまで紹介したことも、
「ある程度」説明がつきます。

安倍首相の分身だから
「国のためになる」「教育」をしている
幼稚園の講演を「講演料なし」で引き受けるべきだ、と考え、
また、その「教育」方針の小学校づくりに寄与・貢献したいと考え、
その小学校の名誉校長を引き受けたのでしょう。

また、安倍首相の分身として、
「秘書」(官邸職員)に命じて
「国のために」になる森友学園の小学校づくりの「口利き」を
引き受けたのでしょう。

(2)もちろん、昭恵夫人が首相の分身であるならば、
逆に、
憲法や教育基本法に反する一民間幼稚園の「教育」を
絶賛すべきではありませんし
「講演料なし」でも講演を引き受けるべきでもありません。
さらに、その小学校づくりのために
名誉校長として寄与・貢献すべきでもありません。

(3)昭恵夫人は、ほかでも「口利き」をしているようです。

今年2月に開催された「もったいない学会」と「第38回縮小社会研究会合同」
のシンポジウムで京都大学の松井三郎名誉教授は、
「理事長と私が首相官邸のところに行きました。
あの人(安倍昭恵)すごいですね。
その晩に首相に話してくれて、 首相からすぐに連絡が入ってですね、
ぐるっと回って今年に予算がつきました。
8000万円くらい入りました。
あのご夫婦のホットラインすごいですね」
と述べました。

つまり、安倍昭恵夫人に相談したら予算が直ぐに入ってきた
と言及したのです。

(4)昭恵夫人の「口利き」が決定的であったのかどうかは不明ですが、
昭恵夫人は「口利き」依頼を断っていないことは、
森友学園の場合と同様、事実のようです。

「普通の主婦」なら、
「私には、そのようなことができない」とか
「そのような権限も力もありません」と言って、
丁重に断るでしょうが、
昭恵夫人は、そうはせず、「口利き」したのでしょう。
それは、まるで安倍首相の分身として
「国のために」一生懸命その使命を
果たそうとしたのではないでしょうか。

そうでなければ、昭恵夫人の言動は、説明がつきません。

(5)昭恵夫人は、
安倍首相が、国民のためにはならないことでも、
「国のために働いている」と信じ込んでいるからこそ、
暴走する安倍首相の分身として、
本来実現不可能な、森友学園の小学校づくりに
積極的に寄与・貢献し続け、
夫人付け「秘書」らを含む行政側は、
森友学園の本来実現不可能な「希望」(要望)に対し
無理をしてでも応えてきたのではないでしょうか。

(6)国会議員でも公務員でもない昭恵夫人に
6名もの職員がついていることで、
それが、昭恵夫人の「政治力」を生み出したのでしょう。

行政側は、あちこちで「政治力」が行使されている現状を知れば、
たとえ「政治力」を行使していない場合でも、
「忖度」せざるを得ない立場にあったわけです。

(7)政府が昭恵夫人に職員を5人もつけてきたということは、
安倍首相は、
昭恵夫人が自分の分身としての役割を果たしていることを
積極的に期待していたのでしょう。
かりに、どのような言動をするのかまで了解していなくても、
包括的には容認してきたからこそ、
これまで職員を5人付け続けてきたのでしょう。

(8)安倍政権・与党が、それを否定するのであれば、
昭恵夫人らを証人喚問して、真相を解明するしかありません。

(つづく)