(1)永藤英機氏が2011年大阪府議会議員に初当選し、2015年2期目当選していたこと、
2017年には府議会議員を辞職して同年9月24日の堺市長選挙に
「大阪維新の会」公認で立候補したが、当選してはいないこと、
今年(2019年)6月9日の堺市長選にも「大阪維新の会」公認候補として立候補していること
については、「その48」で紹介した(http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51916340.html)。

また、
永藤英機氏の政治団体は「永藤英機後援会」の一つだけであり、
この政治団体は、市民の勝手連的な政治団体ではなく、
代表は永藤英機氏本人で、資金管理団体であり、
会費を支払っている者は誰もいおらず、会費収入は0円であることも
紹介した。

(2)さらに、「永藤英機後援会」(代表・永藤英機)の「主たる事務所の所在地」は、
大阪府堺市堺区大浜中町(以下略)であることも紹介した。

この住所は、永藤英機氏の自宅の可能性が高いようである。
このことが確認できるのは、
例えば「大阪維新の会」の2017年分政治資金収支報告書
(http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/11318/00306160/29rk0005.pdf)
である。
そこでは、寄附の供与(事務所の無償提供)の記載の個所で明記されている
永藤英機氏の住所は、「永藤英機後援会」の主たる事務所の所在地
と全く同じ(大阪府堺市堺区大浜中町(以下略))である。
この住所は、マンションの一室のようである
(ただし、今年の堺市長選での立候補の届け出住所とは違う)。

そのような所に政治団体の事務所が実際存在するのか、
疑問が生じる。
そこを訪問して政治団体の事務所が存在するか確認するしかないが、
以下で指摘するように、
「永藤英機後援会」の政治資金収支報告書をチェックすると、
事務所としても使用実態はないのではないかと思えてくる。
今回の投稿と次の投稿でそのことを説明しよう。

(3)「永藤英機後援会」の2013年以前の政治資金収支報告書は
入手できていないが、2014年分から2017年分までは入手できている。

「永藤英機後援会」の2014年分政治資金収支報告書(http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/11318/00201630/26ba0305.pdf)
には、
「本年の収入額」として102万円の記載があるし、
支出のおける「経常経費」の「人件費」として15万6514円の記載があるので、
「永藤英機後援会」は活動実態が乏しいながらもあるように思えるかもしれない。

ところが、
「永藤英機後援会」における「経常経費」の他の支出は、
以下のように、すべて0円である。

光熱水費       0円
備品・消耗品費    0円
事務所費       0円

その結果、「経常経費」の支出合計額は「人件費」の15万6514円しかない。

「永藤英機後援会」の「主たる事務所の所在地」が同年も、
永藤英機氏の自宅であれば、
同年の政治資金収支報告書には、「事務所の無償提供」(寄附)を受けた
との記載がなければ、政治資金規正法違反の寄付記載になるが、
その記載がないのは、事務所の使用実態がないからこし、記載しなかったのかもしれない。

(4)以上の「経常経費」の支出については、2015年と2016年で変化する。

・2015年分(http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/11318/00228564/27ba0305.pdf)
本年の収入額  14万4932円
経常経費の支出
人件費     12万2437円
光熱水費          0円
備品・消耗品費       0円
事務所費     6万8000円
    計   19万0437円 

・2016年分(http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/11318/00260085/28ba0305.pdf)
本年の収入額  9万8943円
経常経費の支出
人件費     7万2300円
光熱水費       565円
備品・消耗品費      0円
事務所費    5万1000円
   計   12万3865円   

以上の紹介で分かるように、
「事務所費」は両年とも支出が生じ「光熱水費」は2016年に支出が生じる。
しかし、それらの支出も金額は多くないし「備品・消耗品費」は0円のままであるから、
本質的な変化とは言えないだろう。

(5)では、2017年は、どうか?

同年は、さらに以下のように変化する。

2017年分(http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/11318/00307365/29ba0305.pdf)
本年の収入額 614万4456円
経常経費の支出
人件費     69万5450円
光熱水費     2万9799円
備品・消耗品費  2万5638円
事務所費    36万5081円
   計   111万5968円 

2017年には「備品・消耗品費」も支出が生じている。

以上のうち、「事務所費」の明細については以下のように記載されていた。

家賃   6万3065円 2017年7月27日 (株)栄橋ビル 堺市堺区栄橋町(以下略)
家賃   8万5000円 2017年8月29日 (株)栄橋ビル 堺市堺区栄橋町(以下略)
家賃   8万5000円 2017年9月26日 (株)栄橋ビル 堺市堺区栄橋町(以下略)
その他の支出 13万2016円

これによると、「事務所費」として5万円以上の家賃が3回支払われていることがわかるが、
それは、7月から9月までであるし、かつ、支払先は永藤英樹氏ではなく
堺市堺区栄橋町(以下略)にある「(株)栄橋ビル」であった。

なぜ、「(株)栄橋ビル」に家賃が支払われているのだろうか?
永藤英樹氏の住居は賃貸でその家主が「(株)栄橋ビル」なのだろうか?
それとも、同年7月から3か月間だけ、新しく事務所を賃貸したのだろうか?
など疑問が生じる。

(6)ところで、「その48」で紹介したことであるが、
「日本維新の会堺市堺区支部」(代表・井関貴士)の2017年分政治資金収支報告書
(http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/11318/00306681/29PY0040.pdf)
には、「組織活動費」として以下の支出をした旨、記載されていた。

活動費 7000円 2017年10月6日 永藤英機後援会 堺市堺区栄橋町(以下略)

この記載における「永藤英機後援会」の住所を見て、
上記〈5〉で書いた疑問に対する一つの答えができるようになった。

それは、「永藤英機後援会」の事務所が一つではなく二つだった、ということである。

(7)この答えに対しては、たとえ当該事務所が2つだったとしても、
それは、2017年以降であったと言えたとしても
それよりも前は一つだったのかもしれない、との疑問が提起されるかもしれない。

この疑問に対しては、
当該事務所が2つだったのは、2017年7月以降の短期間ではなく
2017年7月前も事務所は2つだった可能性が高いと答えることができるのである。
これについては詳しい説明を要するので、次の投稿で説明しよう。

(つづく)