上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場

憲法研究者の社会活動の一環として、ブログを開設してみました(2008年4月5日)。 とはいえ、憲法問題全てについて意見を書くわけではありません。 政治問題について書くときがあるかもしれません。 記録として残しておくために、このブログを使用するときがあるかもしれません。 各投稿記事の右下の「拍手」が多いようであれば、調子に乗って投稿するかもしれません。 コメントを書き込まれる方は、カテゴリー「このブログの読み方とコメントの書き込みへの注意」の投稿を読んだ上で、書き込んでください。 皆様のコメントに対する応答の書き込みは直ぐにできないかもしれませんので、予めご了解ください。 ツイッターを始めました(2010年9月3日)。 https://twitter.com/kamiwaki フェイスブックも始めました(2012年7月29日) http://www.facebook.com/hiroshi.kamiwaki.7 かみわき・ひろし

猪瀬直樹「裏金5000万円」受領問題

猪瀬前都知事略式起訴のマスコミ報道と私の感想

1.事前報道

(1)私たちが刑事告発していた猪瀬直樹・前東京都知事の5000万円違法受領問題では、先日、略式起訴されるのではないかとの報道を今月25日に紹介しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その15):略式起訴か!?

(2)そして同月28日には、同日に略式起訴されるとの見通し、との報道が朝からなされました(前夜から配信)。
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版2014年 3月 27日 23:55 JST 更新
猪瀬氏、28日にも略式起訴=5000万円受領問題—東京地検

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題で、選挙資金にもかかわらず収支報告書に記載しなかったとして、東京地検特捜部が28日にも、公選法違反罪で前知事を略式起訴する方針を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。
 猪瀬前知事は当初、特捜部の任意の事情聴取に、選挙資金であることを否定していたが、最近になって大筋で認めるようになったとみられる。
 特捜部は5000万円が選挙に使われた形跡がなく、辞職により既に社会的制裁を受けていることなどから、公判請求せずに罰金刑を求めることとした。 
[時事通信社]

(2014年3月28日03時43分 読売新聞)
猪瀬氏、きょうにも略式起訴…5千万円虚偽記入

 猪瀬直樹・前東京都知事(67)が医療グループ徳洲会側から5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は28日にも、猪瀬前知事を公職選挙法違反(収支報告書の虚偽記入)で略式起訴する方針を固めた。
 猪瀬前知事は知事選前の2012年11月、徳田毅前衆院議員(42)から議員会館で現金5000万円を受け取りながら、知事選の収支報告書に記載しなかった疑いがある。
 関係者によると、猪瀬前知事は当初、特捜部の事情聴取に「個人の借り入れで選挙資金ではない」と容疑を否認していた。しかし、徳洲会の徳田虎雄前理事長(76)らが「選挙資金として貸した」と供述。前知事も選挙資金であることは争わない姿勢に転じたという。

NHK3月28日 4時43分
猪瀬氏を略式起訴へ 公選法違反の罪で

東京都の猪瀬前知事が徳洲会グループから5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は28日、この金を選挙資金と認定したうえで、選挙費用の収支報告書に記載しなかった公職選挙法違反の罪で猪瀬前知事を略式起訴するものとみられます。

東京都の猪瀬直樹前知事(67)は、おととし12月の都知事選挙の直前に徳洲会グループから現金5000万円を受け取りましたが、選挙費用の収支報告書に記載しなかったため、東京地検特捜部は公職選挙法違反の疑いで捜査を進めてきました。
関係者によりますと、猪瀬前知事は特捜部の事情聴取に対し、当初は「個人的な借入金で選挙資金ではない」と主張していましたが、徳洲会の徳田虎雄前理事長や徳田毅前衆議院議員が「選挙資金の前提で貸した」と証言するなか、最終的に選挙資金と認定されることを受け入れたということです。
特捜部は、猪瀬前知事がみずから辞職したことや、5000万円が実際には選挙に使われた形跡がないことなどを考慮して、罰金刑が妥当だと判断し、猪瀬前知事を28日、公職選挙法違反の罪で略式起訴するものとみられます。
これにより、猪瀬前知事は裁判所が通常の裁判を行うべきだと判断しないかぎり、50万円以下の罰金が科せられる見通しとなりました。

毎日新聞 2014年03月28日 05時00分
猪瀬前都知事:東京地検特捜部、28日にも略式起訴の方針

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は28日にも、公職選挙法違反(収支報告書の虚偽記載)で猪瀬氏を略式起訴する方針を固めた模様だ。猪瀬氏は「個人的な借り入れ」と主張してきたが、特捜部に対し、選挙のための資金だったことを認める供述をしたとみられる。
 関係者によると、グループ創設者の徳田虎雄前理事長(76)の妻、秀子前副理事長(75)も27日、特捜部の事情聴取に対し、「選挙のためと思っていた」と資金提供の趣旨を説明したという。
 猪瀬氏は2012年11月6日、新右翼団体「一水会」の木村三浩代表の仲介で神奈川県鎌倉市の病院で前理事長と面会。同20日に前理事長の次男の徳田毅前衆院議員(42)から議員会館で5000万円を受け取った。
 猪瀬氏の選挙運動費用収支報告書に5000万円の記載はなく市民グループが公選法違反容疑などで刑事告発していた。

産経新聞2014.3.28 07:13
猪瀬氏きょう略式起訴 公選法違反 政治資金規正法は不起訴へ

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人徳洲会グループ側から5千万円を受け取った問題で、東京地検特捜部が28日に猪瀬氏を公職選挙法違反罪(収支報告書への不記載)で略式起訴する方針を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。政治資金規正法違反罪(寄付の量的制限違反)については不起訴処分とする。
 猪瀬氏は平成24年の都知事選直前の同年11月6日、徳洲会創設者の徳田虎雄元衆院議員(76)と面会し、その2週間後、次男の徳田毅前衆院議員(42)から5千万円を受領した。大学教授らが公選法違反や規正法違反の罪で告発していた。
 特捜部は、知事選直前の提供という状況や虎雄氏らの供述から資金は選挙目的だったと認定。だが、選挙に使われた実態がないことや、猪瀬氏が従来の主張を転換し「選挙目的と受け取られても仕方がない」などと発言していることなどを踏まえ、公判を開かずに罰金などを命じる略式処分が相当と判断した。
 一方、5千万円は借り受けであり政治活動への寄付ではないとも判断。寄付の上限を定めた規正法については起訴を見送る見通し。

2.略式起訴されたとの報道

(1)同日(3月28日)午後には、略式起訴されたとの報道がなされました。
NHK3月28日 14時03分
猪瀬前知事 公選法違反で略式起訴

東京都の猪瀬前知事が徳洲会グループから現金5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は公職選挙法違反の罪で猪瀬前知事を略式起訴し裁判所に罰金刑を求めました。
略式起訴されたのは東京都の猪瀬直樹前知事(67)です。
東京地検特捜部によりますと猪瀬前知事は初当選したおととし12月の都知事選挙の直前、徳洲会グループから現金5000万円を選挙資金として借りたのに選挙費用の収支報告書に記載しなかったとして公職選挙法違反の罪に問われています。
猪瀬前知事は当初「個人的な借入金だ」と主張していましたが、徳洲会の徳田虎雄前理事長や徳田毅前衆議院議員が「選挙資金の前提で貸した」と証言するなか、実際には選挙には使っていないものの選挙のために借りたと認定されることを最終的に受け入れたということです。
そのうえで28日午前、5000万円を選挙資金とする収支報告書の訂正を行いました。
これを受け、特捜部はみずから辞職したことなども考慮し、猪瀬前知事を公職選挙法違反の罪で略式起訴し裁判所に罰金刑を求めました。
これにより猪瀬前知事は50万円以下の罰金が科せられる見通しです。
都知事経験者が選挙での違法行為で刑事責任を問われるのは初めてです。

毎日新聞 2014年03月28日 14時04分(最終更新 03月28日 14時15分)
徳洲会5000万円:猪瀬氏を略式起訴 東京地検特捜部

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は28日、前知事を公職選挙法違反(収支報告書の虚偽記載)で略式起訴した。5000万円が実際に選挙費用として使われた形跡がなく、知事を辞職していることなども踏まえ、特捜部は罰金刑が相当と判断した。
 関係者によると、猪瀬氏は2012年12月の都知事選で、選挙資金としてグループから5000万円を借り入れたのに選挙運動費用収支報告書の収入欄に記載せず虚偽の内容の収支報告書を都選管に提出したとされる。
 前知事は昨年12月の都議会で「個人的な借り入れ」と主張。選挙資金ではないとの見解を示していたが、「資金が足りなくなったら選挙に使うつもりだった」などと起訴内容を認めたという。

産経新聞2014.3.28 14:28
猪瀬前都知事を略式起訴 簡裁が罰金50万円の略式命令

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人徳洲会グループ側から5千万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は28日、公職選挙法違反罪(収支報告書の不記載)で、猪瀬氏を略式起訴した。東京簡裁は同日、50万円の略式命令を出し、猪瀬氏は納付した。
 猪瀬氏は今後5年間、公民権が停止される。都知事経験者が公選法違反罪で立件されたのは初めて。猪瀬氏は同日開いた会見で「けじめをつけたいと考え、処罰を受け入れた。5千万円は選挙資金として使う可能性があった。選挙資金であることは否定できない」と謝罪した。
 起訴状などによると、猪瀬氏は平成24年11月20日ごろ、徳田毅前衆院議員(42)を通じ、グループ創設者の徳田虎雄元衆院議員(76)から選挙資金として5千万円を受領。実際の総収入額は8050万円だったにも関わらず、都知事選の選挙運動費用収支報告書には総収入3050万円としか記載しなかったとされる。
 特捜部は5千万円が選挙に使われた形跡がなく、辞職により既に社会的制裁を受けていることなどを考慮して、公判請求は見送って罰金刑が相当と判断した。公選法違反罪(明細書提出義務違反)と、政治資金規正法違反罪(寄付の量的制限違反)は不起訴処分(嫌疑不十分)とした。
 大学教授らが猪瀬氏への告発状を提出し、特捜部は今年1月に受理。猪瀬氏の個人事務所を家宅捜索するなど捜査を進めていた。

ロイター2014年 03月 28日 14:35 JST
猪瀬前東京知事を略式起訴

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が2012年12月の知事選前に医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていた問題で、東京地検特捜部は28日、公選法違反(収支報告書の虚偽記入)の罪で猪瀬氏を略式起訴した。

 公判は開かれず、裁判所が罰金などの命令を出す見通し。猪瀬前知事が容疑を認めたことや引責辞職したことなどを考慮したとみられる。
 猪瀬氏は12年11月6日、徳田虎雄前徳洲会理事長(76)と初めて面会。2週間後に次男の徳田毅前衆院議員(42)から議員会館で5千万円を受け取った。特捜部が強制捜査に入った直後の昨年9月25日、特別秘書を通じて全額返却した。
【共同通信】

朝日新聞2014年3月28日15時00分
猪瀬前都知事を略式起訴 収支報告書の虚偽記載の罪で

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていた事件で、東京地検特捜部は28日、猪瀬氏を公職選挙法違反(収支報告書の虚偽記載)の罪で略式起訴した。猪瀬氏には裁判所から罰金の支払いが命じられる見通し。
 猪瀬氏は、都知事選告示前の2012年11月20日、グループ創設者の徳田虎雄前理事長(76)の次男・毅前衆院議員(42)から5千万円を受け取ったが、選挙運動費用の収支報告書に記載しなかった。特捜部は資金を選挙資金と認定し、猪瀬氏も起訴内容を認めているとされる。
 公選法は、選挙資金であれば、借入金でも収支報告書への記載を義務づけている。
 資金をめぐっては、大学教授らが「選挙に備えた資金で公表できない闇献金だ」と主張し、同法違反容疑などで告発していた。

日経新聞2014/3/28 15:57
猪瀬氏、罰金50万円 東京簡裁が略式命令

 徳洲会グループから選挙資金5千万円を受け取っていたのに選挙運動費用収支報告書に記載しなかったとして、公職選挙法違反(虚偽記入)の罪で略式起訴された猪瀬直樹前東京都知事(67)に対し、東京簡裁は28日、罰金50万円の略式命令を出した。

テレビ東京-2014/03/28
猪瀬前知事を略式起訴

猪瀬前知事を略式起訴です。東京都の猪瀬直樹前知事が医療法人徳洲会グループから現金5,000万円を受け取っていた問題で、東京地検特捜部は公職選挙法違反の疑いで猪瀬前知事を略式起訴しました。起訴内容を認めていることや、社会的制裁を受けているため裁判の必要がないと判断したということです。猪瀬前知事は、すでに罰金50万円を納めたということです。

(2)私は、この日、午前中から夜まで、マスコミの記者から電話取材に追われました。

夕方、私たち告発人の代理人である阪口徳雄弁護士から、東京地検特捜部から連絡があった、との知らせが届きました。
ゝ訴罪名は公職選挙法収支報告書の虚偽記載罪で50万円
寄付ではなく、収入欄に「借入金」を記載すべきところ記載しなかった
¬精拿颪猟鷭亠遡外稟慎擇喟治資金規正法違反は嫌疑
不十分

事前の情報どおりの処分内容でした。

(3)忙しくて気づきませんでしたが、猪瀬前知事は、記者会見したのですね。
産経新聞2014.3.28 22:22
「1億円要求100%ない」は「1億円あったらいいと申し上げた」と釈明、反省

 「どうしてこんなことをしてしまったのか、日々、後悔と反省にさいなまれています」。略式起訴処分を受けて猪瀬直樹氏は28日、記者会見を開き、やや疲れた表情で心情を吐露した。
 猪瀬氏が公の場に出るのは辞職後初めて。徳洲会側から受領した5千万円について「冷静に考えると(趣旨や経緯に)記憶違いがあった。昨年の(都議会や記者会見での)表現はすべての中身を伝えたわけではない」と述べた。ただ選挙目的を認める一方、「2つの側面」という言葉を何度も使い、「個人の借り入れ」という側面も強調した。
 かつて猪瀬氏は「1億円を要求したことは100%ない」と断言したが、実際は「徳田虎雄氏に電話で『1億円あったらいい』と申し上げた」と釈明した。
 今後について猪瀬氏は「許されるならば、再び作家として大きな志をもって仕事がしたい」と話した。

朝日新聞2014年3月28日22時44分
「1億円借りたい…言ったと思う」 猪瀬氏、釈明に終始

 「間違っていた」「悔やんでいる」。医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った問題で略式起訴された東京都の猪瀬直樹前知事(67)は28日、会見で何度も頭を下げた。
 昨年12月24日の辞職後、初めて公の場に姿を見せた猪瀬氏。これまでは「個人的な借り入れで問題ない」と主張してきたが、この日は用意した紙に目を落としながら「昨年の都議会や会見では、記憶があいまいなまま事実を確認せずお答えした」と釈明に終始した。
 1時間10分に及んだ会見の最後には「許されるならばもう一度、作家として当初の志を持って仕事をさせていただきたい」と述べた。
・・・・

3.私の感想

(1)マスコミの取材に答えましたので、その一部は報道されていると思いますが、少し感想を書いておきましょう。

まず、私たちの告発を契機にして、東京地検特捜部が捜査し、最終的には、起訴され有罪となったわけですから、この点は、評価できます。
私たちの刑事告発もこの点で有意義だったことになります。

(2)しかし、満足しているわけではありません。
むしろ、不満があります。

まず、
私たちは、問題の5000万円が「闇献金」(寄附)だったとして刑事告発しましたが、
東京地検特捜部は、「借入金」だったとして、処分を下しました。

しかし、右翼の仲介者に5000万円渡していたのですから、5000万円が借入金であるとは到底思えません。
借入金なら返済義務があるので、わざわざ仲介者に500万円も渡すというのは、現実的ではありません。

特捜部は、選挙資金として使わなかったことを重視して略式命令にしたようですが、
使わなかったからこそ、献金、贈与だったと見るべきでしょう。

借用書は本物だったということですが、
それは、「いざ」という時に備えたカムフラージュのために作成された可能性もありますし、徳田氏側からすれば、「いざ」というときに、当選した猪瀬氏(知事)に圧力を加えるために悪用するためのものだったのかもしれません。

2013年に入り、猪瀬知事は返済しようとしていた、との関係者の証言があるということですか、
たとえ、その証言が本当だとしgても、
借入金だから返送しようとしたとは限りません。
別の理由で返済しようとしたのかもしれません。
また、全額返済する気があったのかも不明です。
仲介者に渡した500万円分をその時点で補填していたのでしょjか?

(3)5000万円が闇献金だとなると、猪瀬氏とほとんど付き合いのなかった徳田氏側が、なぜ5000万円も寄付したのか、動機の解明が必要になります。

徳洲会に関係する副知事時代の猪瀬氏の言動に対する見返り(賄賂)だったのか?、
当選後の知事に対する事前の賄賂だったのか?

また、その前の知事だった石原慎太郎氏は、前にも紹介したように、徳田虎雄氏と盟友関係だったわけですから、5000万円は、その関係の延長上にあった可能性もありますので、この問題は、石原元知事にも波及する可能性があったわけです。
贈収賄事件、大疑獄事件へと発展する可能性あったのです。
そうであれば、5000万円は、氷山の一角に過ぎなかったことになります。

5000万円が闇献金だとなると、このような暗部まで解明される必要があったのです。

(4)略式起訴されたため、公開の法廷で真相が解明されることも閉ざされてしまいました。

動機も背景も解明されないままです。
本当に残念です!

それにしても、猪瀬前知事の事務所の捜索は何だったのでしょうかね?

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その15):略式起訴か!?

(1)猪瀬直樹東京都知事(すでに辞任)の5000万円受領問題については、このブログで、5000万円が”裏献金”であるとして法律上の問題点を指摘しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その1):条例違反

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その2):裏献金

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その4):公選法・政治資金規正法違反

(2)猪瀬氏5000万円受領問題出、昨年(2013年)12月8日(日)に私を含む31名が公職選挙法違反と政治資金規正違反で告発状を東京地検(特捜部)に郵送したこと、あわせて「政治資金オンブズマン」のホームページで国民の皆さんに「はがき」による告発を呼びかけたことは、すでにブログで紹介しました。
マスコミも、それを報道してくれました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その5):私たちの告発

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その6):告発のススメ

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その7):告発状送付と告発呼びかけの報道

(3)猪瀬氏が知事を辞任すると表明するとの情報が流れた時、あるいはまた正式に辞任表明した時には、私たちの告発で捜査が進むと報道されました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その9):辞任表明直前以降の私たちの告発についてのマスコミ報道

しかし、告発状「受付」から2週間が経過しているのに、東京地検特捜部は私たちの告発状を受理しないのは、異常であることを指摘しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その12):なぜ東京地検特捜部は私たちの告発の受理を渋っているのか?

(4)私たちの告発は、送付からほぼ1ヶ月後(2014年1月7日)、東京地検特捜部によって、やっと受理されたことも、すでに紹介しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その13):東京地検特捜部が私たちの告発を正式受理

(5)朝日新聞が、猪瀬氏は仲介者の右翼団体の人物に「当選の謝礼など」として500万円を渡していたことをスクープ報道したこと、猪瀬氏が仲介者に「当選の謝礼」として500万円を渡したことは、徳田氏側からの猪瀬氏への5000万円が、私たちの告発の通り”闇献金”であったことを裏付ける証拠の一つになることも、すでに指摘しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その14):仲介者に500万円の謝礼

(6)6日前には、徳田前理事長が、猪瀬氏への5000万円が「当然選挙資金が前提」で、「戻らなくても仕方ない」と供述しているとの報道がありました。
NHK3月19日 18時08分
徳田前理事長「当然 選挙資金が前提」

東京都の猪瀬前知事が徳洲会グループから現金5000万円を受け取った問題で、徳洲会の徳田虎雄前理事長が東京地検特捜部の事情聴取を受け、現金の趣旨について「当然、選挙資金が前提だと思っている」と説明し、徳田毅前衆議院議員も「選挙資金として用立てた」という調書に署名したことが分かりました。

東京都の猪瀬前知事がおととしの都知事選挙の直前、徳洲会側から現金5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は、公職選挙法違反などの疑いがあるとして捜査を進めています。
この問題で19日、徳田虎雄前理事長に対する任意の事情聴取を神奈川県の病院に録音録画用の機材を持ち込んで行いました。
関係者によりますと、この中で徳田前理事長は「妻から電話で『猪瀬さんが1億円貸してくれと言っている』と相談された。
高いなと思い『5000万円にしろ』と指示した。
時期が時期なので、当然、選挙資金が前提だと思っている」と説明したということです。
前理事長の妻は、この電話の4日前、猪瀬前知事が徳田毅前衆議院議員と会食した場に同席していたということです。
また現金を直接手渡した徳田前議員も、これまでの事情聴取の中で「選挙資金として用立てた」という内容の調書に署名したことが分かりました。
一方、猪瀬前知事は特捜部に対し「選挙に出ることで生じる生活の不安を解消するため個人的に借りた金で、選挙資金ではない」という従来どおりの説明をしているとみられ、徳洲会との仲介役となった政治団体の木村三浩代表も、前知事の主張に沿う形の説明をしているということです。
特捜部は、5000万円の趣旨の説明が前知事側と徳洲会側で食い違うことから、引き続き関係者の事情聴取を行い、猪瀬前知事の刑事責任について慎重に判断するものとみられます。

(2014年3月20日10時26分 読売新聞)
「猪瀬氏5000万は選挙資金」虎雄氏、聴取に

 猪瀬直樹・前東京都知事(67)が知事選前に医療グループ「徳洲会」側から5000万円を受け取った問題で、徳田虎雄・同会前理事長(76)が19日に東京地検特捜部の事情聴取を受け、「選挙の資金として貸した」と供述したことが分かった。
 ただ、前知事は「個人の借入金」との主張を崩しておらず、特捜部は5000万円が公職選挙法で収支報告書への記入が義務づけられた選挙資金と言えるのか、詰めの捜査を進めている。

 ◇使途
 猪瀬前知事は、昨年11月の問題発覚後、「5000万円は選挙とは関係ない。一切手を付けていない」と説明し、特捜部にも同様に供述している。
 5000万円が選挙に使われていれば「選挙資金」と言えるため、特捜部は前知事側から提出を受けた預金通帳やパソコンなどを分析し、使途を調べた。
 5000万円のうち500万円は、徳洲会との仲介役だった新右翼団体「一水会」の木村三浩代表(57)に渡っており、前知事の説明に誤りはあった。しかし、代表は「事業資金として借りた」と説明しており、特捜部は選挙運動の対価とは言えないとみている。残る4500万円も選挙運動に使われた形跡はないという。

 ◇前知事の認識
 猪瀬前知事は2012年11月6日、虎雄前理事長に知事選出馬のあいさつをし、告示直前の同月20日に前理事長の次男、徳田毅たけし・前衆院議員(42)から5000万円を直接、受け取っている。こうした経緯から、検察内には「選挙資金と言える」との見方がある。
 また、虎雄前理事長は19日の聴取で、妻の秀子被告(75)から「猪瀬氏が1億円を貸してほしいと言っている」と聞き、「選挙資金として5000万円を貸すことにした」などと供述した。この供述が、選挙資金だったことを示す証拠の一つとなるのは間違いない。

朝日新聞2014年3月19日21時38分
猪瀬氏資金「戻らなくても仕方ない」 徳田前理事長供述

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていた問題で、グループ創設者の徳田虎雄前理事長(76)が東京地検特捜部の調べに、「(資金は)戻らなくても仕方がないという認識だった」という内容の説明をしていることが関係者の話でわかった。一方で「貸した金」とも主張しているといい、特捜部は資金の趣旨について慎重に捜査を進めている。
 前理事長の聴取は既に複数回行われ、19日も前理事長が入院中の神奈川県鎌倉市の病院で実施された。
 猪瀬氏は知事を辞任する前、都議会などで「5千万円は個人的な借り入れ」と説明。資金が借金ではなく寄付と認定されれば、政治資金規正法(寄付の量的制限違反)に抵触する可能性がある。このため、特捜部は提供側の認識をあらためて確認したとみられる。

これで、私たちの告発通り、5000万円が「闇献金」だったことになりそうです。

(7)年度末に東京地検特捜部が処分を下すのかと思っていた矢先、東京地検特捜部は、猪瀬氏の事務所などを捜索したとの報道がありました。
NHK3月22日 16時29分
猪瀬前知事個人事務所など捜索 東京地検

東京都の猪瀬前知事が徳洲会グループから現金5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部が、猪瀬前知事の個人事務所などを公職選挙法違反の疑いで捜索したことが分かりました。
前知事側と徳洲会側で現金の趣旨の説明が食い違うことから強制捜査に踏み切ったもので、押収した資料を分析して猪瀬前知事の刑事責任を問えるかどうか判断するとみられます。

東京都の猪瀬前知事がおととしの都知事選挙の直前に徳洲会グループから現金5000万円を受け取った問題で、関係者によりますと、東京地検特捜部は21日までに、いずれも都内にある猪瀬前知事の個人事務所と徳洲会との仲介役となった政治団体の木村三浩代表の事務所を公職選挙法違反の疑いで捜索したということです。
特捜部はこれまで任意で関係者の事情聴取を重ねてきましたが、5000万円の趣旨について徳洲会の徳田虎雄前理事長や徳田毅前衆議院議員が「選挙資金という前提で貸した」との認識を示しているのに対し、猪瀬前知事や木村代表は「選挙後の生活不安に備えた個人的な借入金だ」と主張し双方の説明が食い違っています。
特捜部は現金の趣旨を解明するには関係資料の押収が不可欠だとして強制捜査に踏み切ったもので、資料を分析したうえで、猪瀬前知事の刑事責任を問えるかどうか最終的な判断をするとみられます。

事務所の造作まで行ったとなると、押収したものの分析をする時間を要しますから、猪瀬氏の処分は4月にずれ込むのかと思いました。

(8)ところが、本日、猪瀬氏が5000万円が「選挙資金」であったことを認め始めたものの、それが選挙に使用されていないとして、近く略式起訴されるのではないかとマスコミ各社が報道しました。

東京新聞2014年3月25日 朝刊
猪瀬前知事 略式起訴へ 東京地検 5000万円、公選法違反

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が都知事選前の二〇一二年十一月に医療法人「徳洲会」グループから五千万円を受け取っていた問題で、東京地検特捜部は、公職選挙法違反(虚偽記入)の罪で猪瀬氏を略式起訴する方針を固めたもようだ。今後、最高検などと協議し、早ければ今月中にも最終判断する。
 関係者によると、猪瀬氏はこれまでの特捜部の任意聴取に「選挙後の生活に不安があった。個人的な借入金だった」として、選挙資金との認識はなかったと説明していた。しかし、猪瀬氏に五千万円を手渡した徳田毅前衆院議員(42)や、資金提供を最終決定した父の徳田虎雄前理事長(76)が任意聴取に「選挙のための資金として貸した」と供述したのを受け、猪瀬氏も選挙資金という認識があったことを認める姿勢とみられる。
 特捜部は、受け渡し時期が都知事選への出馬表明の直前だったことなどから、五千万円は選挙のために調達した資金で、選挙運動費用収支報告書に記載しなかったのは公選法違反に当たると判断。一方で、猪瀬氏が昨年十二月に都知事を引責辞職し、選挙運動には直接使われていなかった経緯などを考慮して、裁判を開くことは求めず、在宅のまま略式起訴の処分を出すとみられる。公選法は、選挙運動に関するすべての収入と支出を選挙運動費用収支報告書に記入することを義務付けている。違反すれば、三年以下の禁錮または五十万円以下の罰金となる。
 特捜部は昨年十一月、徳洲会グループの選挙違反事件の捜査の過程で、猪瀬氏がグループに返却した五千万円を押収。今年一月、「五千万円は闇献金で、公職選挙法や政治資金規正法違反に当たる」とする大学教授らの告発状を受理した。

スポーツニッポン [ 2014年3月25日 10:46 ]
猪瀬前知事を略式起訴へ 公選法違反罪、徳洲会から5千万円

 猪瀬直樹前東京都知事(67)が2012年12月の知事選前に医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていた問題で、東京地検特捜部が公選法違反(収支報告書の虚偽記入)の罪で猪瀬前知事を週内に略式起訴する方針を固めたことが25日、関係者への取材で分かった。
 猪瀬前知事はこれまで「個人的な借金」との釈明を続けてきた。しかし、関係者によると、選挙資金だったとする徳洲会側の主張を受け入れる意向を最近、特捜部に示したという。特捜部は選挙運動費用収支報告書に記載がないのは虚偽記入に当たると判断した。
 略式起訴の場合、公判は開かれず、裁判所が罰金などを命じる。特捜部は、前知事が選挙資金だったことについて争わない姿勢を示し、既に引責辞職していることなどを考慮したとみられる。
 猪瀬前知事の説明などによると、12年11月6日、徳田虎雄前徳洲会理事長(76)と初めて面会。2週間後に次男の徳田毅前衆院議員(42)から議員会館で5千万円を受け取った。
 特捜部が徳洲会グループの強制捜査に入った直後の昨年9月25日、特別秘書を通じて徳田前理事長の妻秀子被告(75)=公選法違反罪で公判中=に全額返却した。
 猪瀬前知事は記者会見や都議会で「選挙をやったことがなく、その後の生活に不安があったので、個人的にお金を借りた」と説明してきた。
 一方、徳田前理事長は特捜部に「選挙に使ってもらうためのお金として貸した」と供述。徳田前議員も同様の説明をしている。
 特捜部は1月、市民団体のメンバーらが提出した公選法違反容疑などでの告発状を受理。猪瀬前知事らから任意で事情を聴くなど捜査を進めていた。
 公選法は選挙運動に関する収入と支出を収支報告書に記載するよう義務付けており、違反すれば3年以下の禁錮または50万円以下の罰金が科される。

毎日新聞 2014年03月25日 11時21分(最終更新 03月25日 13時18分)
徳洲会5000万円:猪瀬氏を立件へ 東京地検特捜部

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は、猪瀬氏を公職選挙法違反で立件する方針を固めた模様だ。選挙運動費用収支報告書に記載しなかったことが虚偽記載にあたると判断したとみられる。上級庁と協議し、近く最終決定する。
 猪瀬氏は「個人的な借り入れで選挙資金ではない」と主張してきた。しかし、関係者によると、特捜部に対し「(選挙資金が)足りなくなったら使うつもりだった」という趣旨の説明をしているという。特捜部は、グループ創設者の徳田虎雄前理事長(76)が「選挙に使ってもらうためだった」などと説明したことや、都知事選への出馬を正式表明する前日に資金提供を受けた経緯などを重視。選挙資金だったと認定し、額も大きいことから刑事責任を問うべきだと判断したとみられる。
 一方で、5000万円が実際に選挙に使われた形跡がなく、知事を引責辞任したことも踏まえ、特捜部は公判請求をせずに罰金を科す略式起訴とすることも視野に入れ、改めて猪瀬氏に説明を求めたうえで処分を決めるとみられる。
 これまでの猪瀬氏の説明などによると、猪瀬氏は2012年11月6日、新右翼団体「一水会」の木村三浩代表の仲介で神奈川県鎌倉市の病院に入院中の前理事長と面会し、知事選出馬の考えを伝えた。同14日には前理事長の次男の徳田毅前衆院議員(42)、前議員の母(75)、木村代表らと東京都内で会食し、同20日に前議員が議員会館で5000万円を猪瀬氏に手渡した。
 猪瀬氏は、徳洲会グループが選挙違反事件で強制捜査を受けた後の昨年9月、特別秘書(当時)を介して5000万円を徳洲会側に返却している。

産経新聞2014.3.25 12:38
猪瀬氏、略式起訴へ 5千万円「選挙資金」と認定も使用せず 東京地検特捜部

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人徳洲会グループ側から5千万円を受け取った問題で、東京地検特捜部が、猪瀬氏を公職選挙法違反罪で略式起訴する方向で調整に入ったことが25日、関係者への取材で分かった。5千万円が選挙目的の資金だったと認定しながらも、実際に選挙で使用されていなかったことなどを考慮し、身柄を拘束しての処分を見送る方向だ。上級庁と協議して処分時期などを決める。
 関係者によると、猪瀬氏は「選挙資金ではなく個人的借り入れ」との従来の説明を翻し、「選挙資金だった」とする徳洲会側の主張を認める見通しだ。
 猪瀬氏は平成24年の都知事選直前の同年11月6日、グループ創設者の徳田虎雄元衆院議員(76)と面会し、その2週間後、次男の徳田毅前衆院議員(42)から5千万円を受領した。特捜部は猪瀬氏本人や選対関係者らから聴取するなどの捜査を進め、今月21日には関係先の家宅捜索を実施。特捜部の聴取に虎雄氏と毅氏はともに「選挙目的で貸した」という趣旨の供述をしており、猪瀬氏の主張と食い違っていた。
 5千万円からは、徳洲会側との仲介役となった新右翼団体「一水会」代表、木村三浩氏(57)に500万円が支出されていたが、選挙運動資金として使用された実体はなかった。
 特捜部は、知事選直前の提供という状況や虎雄氏らの供述から資金提供は選挙目的と認定したが、選挙に使われた形跡がないことやすでに辞職して一定の責任を取っていることなどを考慮。公判を開かずに罰金などを命じる略式処分が相当と判断したもようだ。
 公選法は選挙運動に関わる寄付金や借入金を収支報告書に記載するよう義務付けており、違反すれば3年以下の禁錮または50万円以下の罰金が科される。

時事通信(2014/03/25-12:45)
猪瀬前知事を立件へ=公選法違反の疑い−5000万円受領問題・東京地検

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題で、選挙資金にもかかわらず収支報告書に記載しなかった疑いが強まったとして、東京地検特捜部が近く、公選法違反容疑で猪瀬前知事を立件する方向で検討していることが25日、関係者への取材で分かった。特捜部は略式起訴も視野に、在宅のまま処分するとみられる。
 特捜部は市民団体が提出した告発状を受理。前知事らから任意で事情聴取し、関係先を家宅捜索するなど詰めの捜査を急いでいる。

2014/3/25 14:03 情報元 日本経済新聞 電子版
猪瀬氏「選挙目的」大筋認める意向 徳洲会5000万円

 猪瀬直樹前東京都知事(67)が徳洲会グループから現金5千万円を受け取っていた問題で、資金が選挙目的だったことを猪瀬氏が大筋で認める意向を示していることが25日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は必要な収支報告書に5千万円を記載しなかった公職選挙法違反(虚偽記入)の罪で、近く猪瀬氏を略式起訴する方針を固めたもようだ。

(2014年3月25日15時51分 読売新聞)
猪瀬氏、刑事責任追及へ…「選挙資金」と認める
 猪瀬直樹・前東京都知事(67)が2012年12月の知事選前、医療グループ「徳洲会」側から5000万円を受け取った問題で、猪瀬前知事が東京地検特捜部の事情聴取に「選挙資金だと言われても仕方がない」と、公職選挙法違反(収支報告書の虚偽記入)容疑を大筋で認める供述をしていることが、関係者への取材でわかった。
 特捜部は、猪瀬前知事を在宅のまま刑事責任を問う方向で最高検などと協議する。
 猪瀬前知事は昨年11月の問題発覚後、都議会などで「5000万円は個人的に借り入れた。選挙とは関係ない」と説明。特捜部の事情聴取にも「選挙資金ではない」と供述していた。

(9)以上は、新聞報道ですが、テレビの報道もあります。

毎日放送(25日10:49)
「徳洲会から5000万円」 猪瀬前都知事を略式起訴へ

 猪瀬直樹前東京都知事が徳洲会側から5000万円の資金提供を受けた問題で、東京地検特捜部は、月内にも猪瀬氏を略式起訴する方針を固めた模様です。
 猪瀬前都知事は、おととしの知事選の直前、徳洲会側から現金5000万円の提供を受けましたが、報告書に記載していませんでした。
 資金を提供した徳田虎雄前理事長や徳田毅前衆院議員が、任意の事情聴取に「選挙資金のつもりで提供した」と説明していることから、特捜部は、猪瀬氏を報告書へ虚偽の記載をした公職選挙法違反の罪で月内にも略式起訴する方針を固めた模様です。
 ただ、関係者によりますと、猪瀬氏は「選挙後の生活に不安があり個人的に借りた」との主張を崩しておらず、略式起訴を受け入れなかった場合、特捜部は在宅のまま起訴し、裁判にかけることも検討するものとみられます。

フジテレビ(03/25 12:19)
猪瀬前都知事5,000万円授受 東京地検特捜部、略式起訴の方針

東京都の猪瀬前知事が徳洲会グループから現金5,000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部が、今週中にも、猪瀬前知事を略式起訴する方針を固めたことがわかった。
特捜部は先週、猪瀬前知事の事務所など数カ所を家宅捜索するなど捜査を進めていて、関係者によると、今週中にも、猪瀬前知事を公職選挙法違反の罪で、略式起訴する方針を固めたという。
猪瀬前知事は、任意の事情聴取に対し、徳洲会から提供された5,000万円は、「個人的な借入金」と説明していたが、5,000万円を渡した徳田虎雄前理事長や徳田 毅前議員が、「選挙資金として貸した」と供述したことなどから、選挙資金という認識があったことを認めたものとみられる。

NHK3月25日 17時17分
猪瀬氏“選挙資金と認定 やむをえない”

東京都の猪瀬前知事が徳洲会グループから5000万円を受け取った問題で、猪瀬前知事が東京地検特捜部に対し、公職選挙法に違反する選挙資金だと認定されてもやむをえないという趣旨の話をしていることが分かりました。
特捜部は罰金を求める略式起訴も含め、近く刑事処分を決めるものとみられます。
東京都の猪瀬前知事がおととしの都知事選挙の直前、徳洲会グループから5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は選挙資金として提供されたのに選挙費用の収支報告書に記載しなかった公職選挙法違反の疑いがあるとして捜査を進めています。
猪瀬前知事はこれまで、都議会などで「選挙後の生活不安に備えた個人的な借入金で選挙資金ではない」と釈明し、特捜部の事情聴取にも同様の説明を続けてきました。
しかし関係者によりますと、徳洲会の徳田虎雄前理事長や徳田毅前衆議院議員が「選挙資金の前提で貸した」と相次いで証言するなか、最近になって猪瀬前知事が特捜部に対し、選挙資金と認定されてもやむをえないという趣旨の話をしたということです。
これを受け特捜部は、猪瀬前知事がみずから辞職したことや、実際には5000万円が選挙に使われた形跡がないことも考慮して、罰金を求める略式起訴も含め、近く刑事処分を決めるものとみられます。

テレビ朝日(03/25 17:16)
猪瀬氏を立件へ 5000万円「政治資金」と認める

 東京都の猪瀬直樹前知事が5000万円を選挙資金として認めていることが分かりました。
 猪瀬氏はおととし、徳洲会側から5000万円を受け取りましたが、徳田虎雄前理事長らは「選挙資金と考えていた」との認識を示しています。一方、猪瀬氏は「個人的な借り入れ」などと主張していましたが、関係者によりますと、特捜部に対し、選挙資金として受け取ったと認めていることが分かりました。選挙資金の場合、公選法で収支報告書への記載が義務付けられていますが、5000万円の記載はありませんでした。このため、特捜部は猪瀬氏を略式起訴することも視野に最終調整を進めています。

(10)なかには、仲介役の人物が5000万円が「選挙資金の趣旨も含まれていた」と供述したとして、猪瀬氏が略式起訴されると報道するものもあります。
北海道新聞(03/25 20:16)
5千万円「選挙資金の趣旨も」 猪瀬氏仲介の民族派団体代表

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が徳洲会グループから5千万円を受け取っていた問題で、前知事と徳田虎雄前徳洲会理事長(76)を仲介した民族派団体代表が東京地検特捜部の任意聴取に「選挙資金の意味も含まれていた」との趣旨の説明をしたことが25日、関係者への取材で分かった。
 徳田前理事長も「選挙に使ってもらうお金として貸した」と供述。猪瀬前知事もこの主張を受け入れる意向を示しており、特捜部は公選法違反(収支報告書の虚偽記入)罪で略式起訴する方針を固めている。

(11)東京地検特捜部が猪瀬氏の刑事責任を問うために本当に立件するかどうかは、実際の処分がなされるまで待つしかありません。

とはいえ、猪瀬氏が5000万円を「選挙資金」として認め、かつ東京地検特捜部が立件する方針を固めたのが本当であれば、とりあえず評価したいと思います。

(12)しかし、気になることがあります。

それは、5000万円が私たちの告発した「闇献金」であると事実認定されているのか、それとも、「借入金」であると事実認定されているのか、ということです。

「借入金」であれば公選法の虚偽記載の罪になりますが、
「闇献金」であれば公選法における寄付の明細書の不提出の罪と収支報告書への不記載の罪、そして政治資金規正法における量的制限を超える寄付受領の罪になります。

(13)ほかにも気になることがありますが、現時点では、今後の報道あるいは実際の処分を待ちましょう。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その14):仲介者に500万円の謝礼

(1)猪瀬直樹東京都知事(すでに辞任)の5000万円受領問題については、このブログで、5000万円が”裏献金”であるとして法律上の問題点を指摘しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その1):条例違反

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その2):裏献金

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その4):公選法・政治資金規正法違反

(2)元検事の告発状については、酷い内容だと私見を書いておきました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その3):元検事の告発状の中身への疑問

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その8):元検事の追加告発状についての感想

この元検事の告発が受理されたとの情報はいまだにありません(もし、ありましたら、教えてください。訂正しますから)。

(3)猪瀬氏5000万円受領問題出、先月(2013年12月)8日(日)に私を含む31名が公職選挙法違反と政治資金規正違反で告発状を東京地検(特捜部)に郵送したこと、あわせて「政治資金オンブズマン」のホームページで国民の皆さんに「はがき」による告発を呼びかけたことは、すでにブログで紹介しました。
マスコミも、それを報道してくれました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その5):私たちの告発

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その6):告発のススメ

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その7):告発状送付と告発呼びかけの報道

(4)猪瀬氏が知事を辞任すると表明するとの情報が流れた時、あるいはまた正式に辞任表明した時には、私たちの告発で捜査が進むと報道されました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その9):辞任表明直前以降の私たちの告発についてのマスコミ報道

しかし、告発状「受付」から2週間が経過しているのに、東京地検特捜部は私たちの告発状を受理しないのは、異常であることを指摘しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その12):なぜ東京地検特捜部は私たちの告発の受理を渋っているのか?

(5)私たちの告発は、送付からほぼ1ヶ月後(2014年1月7日)、東京地検特捜部によって、やっと受理されました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その13):東京地検特捜部が私たちの告発を正式受理

(6)本日の朝日新聞が、猪瀬氏は仲介者の右翼団体の人物に「当選の謝礼など」として500万円を渡していたことをスクープ報道しました。
猪瀬氏側、仲介者に500万円 徳洲会5千万円問題
朝日新聞2014年1月18日05時00分

 東京都知事選の直前に医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取っていた猪瀬直樹・前都知事(67)側が、当選直後の2012年12月下旬、新右翼団体「一水会」の木村三浩代表(57)に500万円を渡していたことが関係者の話で分かった。5千万円の一部である疑いがあり、猪瀬氏と徳洲会の仲介役だった木村氏への「当選の謝礼」とみられる。
 関係者によると、猪瀬氏の妻が、12年12月16日の知事選で当選が決まった後の同月下旬、当選の謝礼などとして木村氏に500万円を渡したという。5千万円を預けていたとされる銀行の貸金庫には同月18日の利用記録が残っており、ここから500万円を持ち出した可能性がある。木村氏はすぐに大半を使ったという。妻は13年7月に亡くなっている。
 朝日新聞の取材に対し、木村氏は500万円の受領を認め、「猪瀬さんの奥さんが『当選の謝礼』と言ってきた。『謝礼はいらないが、ちょっと貸して下さい』と言って借りた。借用証はない」と話した。
猪瀬氏5000万円返却の経緯









(7)仲介者の右翼団体の人物は、その500万円の受領を認めたようですが、猪瀬氏と同じように「借入金」だと強弁しているようです。

前者を踏まえて言えば、猪瀬前知事の弁明が嘘だったことになります。

すなわち、
”受領した5000万円には一切手をつけず、そのまま5000万円を返却した”という趣旨の弁明は、嘘だったわけです。

また、猪瀬氏が(妻を介して)仲介者の右翼団体の人物に500万円を「当選の謝礼」として渡したのであれば、”徳田氏側が5000万円を貸してくれるというから個人的に借りただけ”という趣旨の弁明も、嘘だったことになりそうです。
個人的な借入れに対し500万円もの大金を謝礼として渡すはずがないからです。

となると、猪瀬氏が仲介者に「当選の謝礼」として500万円を渡したことは、徳田氏側からの猪瀬氏への5000万円が、私たちの告発の通り”闇献金”であったことを裏付ける証拠の一つになるでしょう。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その13):東京地検特捜部が私たちの告発を正式受理

(1)猪瀬直樹東京都知事(すでに辞任)の5000万円受領問題については、このブログで、5000万円が”裏献金”であるとして法律上の問題点を指摘しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その1):条例違反

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その2):裏献金

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その4):公選法・政治資金規正法違反

(2)そして、先月(2013年12月)8日(日)に私を含む31名が公職選挙法違反と政治資金規正違反で告発状を東京地検(特捜部)に郵送したこと、
あわせて「政治資金オンブズマン」のホームページで国民の皆さんに「はがき」による告発を呼びかけたこと
をブログで紹介しました。
マスコミも、それを報道してくれました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その5):私たちの告発

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その6):告発のススメ

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その7):告発状送付と告発呼びかけの報道

(3)猪瀬氏が知事を辞任すると表明するとの情報が流れた時、あるいはまた正式に辞任表明した時には、私たちの告発で捜査が進むと報道されました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その9):辞任表明直前以降の私たちの告発についてのマスコミ報道

しかし、告発状「受付」から2週間が経過しているのに、東京地検特捜部は私たちの告発状を受理しないのは、異常であることを指摘しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その12):なぜ東京地検特捜部は私たちの告発の受理を渋っているのか?

(4)昨日(2014年1月7日)、私たち告発人の代理人の代表である阪口徳雄弁護士から、東京地検の検事から「本日付でで猪瀬の告発状が受理された」と連絡がありました、という連絡がありました。

阪口弁護士のブログで、紹介されています。

猪瀬直樹告発状正式受理(政治とカネ)

私たちの告発はやっと受理されました!

(5)東京地検特捜部には、私たちの告発状で指摘しているように、問題の5000万円が借入金ではなく闇献金であり、それが公選法と政治資金規正法に違反することをきちんと捜査して立件してほしいのは、言うまでもありません。

その捜査を厳正に行えば、その闇献金の動機も解明されることになるでしょう。
そうすると、この事件は贈収賄事件へと発展する可能性がありますし、また、その前の知事であった石原慎太郎氏にも事件が波及する可能性があります。
言い換えれば、徳洲会と知事らとの癒着の問題です。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その10):辞任表明と百条委員会設置見送り問題

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その11):百条委員会設置で真相究明されるべき事柄

今の東京都議会でその真相究明ができないのであれば、残念ながら、それを東京地検特捜部に期待するしかありません。

(6)私たちの告発が正式に受理されたことについての報道を、以下、紹介します。

まず、テレビの報道です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140107/t10014310661000.html
NHK1月7日 12時2分
猪瀬前知事の告発 特捜部が受理 捜査へ

 東京都の猪瀬前知事が、おととしの都知事選挙の前に「徳洲会」グループから現金5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は7日、前知事に対する告発を正式に受理しました。
特捜部は今後、捜査を始め、猪瀬前知事から任意で事情を聴くなどして、刑事責任の有無について慎重に判断するとみられます。
 東京都の猪瀬前知事は、おととし12月の都知事選挙の直前、徳洲会グループから現金5000万円を受け取った問題で、先月24日、知事を辞職しました。
猪瀬前知事は「5000万円は個人的に借りた金だ」と説明していますが、大学教授などで作る市民団体が先月、「選挙のための闇献金だ」と指摘して、公職選挙法違反などの疑いで東京地検特捜部に告発状を提出していました。
 特捜部はこの告発の扱いを検討していましたが、要件を満たしているとして、7日、正式に受理し、猪瀬前知事に対する捜査を始めることを決めました。
特捜部はすでに、徳洲会グループの選挙違反事件の捜査の中で、猪瀬前知事が返却したとされる5000万円を押収するとともに、資金を直接手渡した徳田毅衆議院議員から経緯を聴くなどしています。
 告発を受理したことで、今後は猪瀬前知事本人からも任意で事情聴取するなどして、提供された資金の趣旨の解明を進め、刑事責任の有無を慎重に判断するものとみられます。

http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2097047.html
TBS(07日13:22)
猪瀬・前都知事の5千万円問題、特捜部が告発状受理

 東京都の猪瀬前知事が「徳洲会」側から現金5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体から提出されていた告発状を正式に受理しました。
 猪瀬前都知事は、おととしの都知事選の直前に徳田毅衆院議員から現金5000万円を受け取りましたが、収支報告書には記載していませんでした。
 この問題について、特捜部は7日午前、市民団体が公職選挙法違反などの疑いで提出していた告発状を正式に受理しました。
 特捜部は今後、刑事事件として資金の流れなどの解明を進めるとともに、猪瀬氏本人からも任意で事情を聴くなど捜査を進める見通しです。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00260802.html
FNN(01/07 14:01)
猪瀬前都知事現金受領問題 東京地検、刑事告発を正式受理

東京都の猪瀬前知事が徳洲会グループから現金5,000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体による刑事告発を正式に受理した。
猪瀬前都知事が徳洲会側から現金5,000万円を受け取った問題をめぐっては、市民団体が「東京都知事選に関する『ヤミ献金』だ」と指摘し、公職選挙法違反などの疑いがあるとして、東京地検特捜部に告発状を提出していた。
関係者によると、特捜部は、徳洲会グループによる選挙違反事件を捜査する中で、5,000万円を押収していて、今後、猪瀬前都知事本人に説明を求めるなどして、刑事責任の有無を慎重に判断するものとみられる。

テレビ朝日(01/07 15:10)
猪瀬前都知事への告発、特捜部が正式に受理 捜査へ

 東京都の猪瀬直樹前知事が徳洲会側から5000万円を受け取っていた問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体からの刑事告発を正式に受理しました。今後、刑事責任の有無を慎重に判断するとみられます。
 猪瀬前知事は一昨年12月の東京都知事選の前に、徳田毅衆院議員から5000万円を受け取り、去年9月に返却しました。この問題を巡っては、市民団体が「都知事選のための闇献金だ」と指摘したうえで、選挙運動費用収支報告書への記載がなく、公職選挙法違反などの疑いがあるとして、先月、東京地検特捜部に告発状を提出していましたが、7日に正式に受理されました。今後、猪瀬前知事から説明を求めることも含めて本格的に捜査を進め、刑事責任について慎重に判断するとみられます。この問題について、猪瀬前知事は「個人的な借り入れだった」と説明していましたが、都議会での追及を受け、先月24日に辞職しました。

http://news24.jp/nnn/news89072615.html
日テレ[ 1/7 16:44 NEWS24]
東京地検、猪瀬前知事への告発状を正式受理(東京都)

 東京都の猪瀬直樹前知事が徳洲会側から現金5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は、猪瀬前知事に公職選挙法違反などの疑いで市民団体から出されていた告発を7日、正式に受理した。  猪瀬前知事は2012年の都知事選の前、徳洲会側から現金5000万円を受け取ったにもかかわらず、選挙運動費用収支報告書などに記載していなかった問題をめぐり、13年、都知事を辞職した。この5000万円について、市民団体は「世間に公表できないヤミ献金の疑いがある」として、公職選挙法違反などの疑いで告発状を提出していた。  特捜部は既に徳田毅衆議院議員から5000万円を渡した経緯などについて事情を聞いているが、告発を7日、正式に受理し、今後、猪瀬前知事から任意で事情を聞くことも視野に捜査を進める。

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/news/post_57596/
テレビ東京1月7日
猪瀬前知事 東京地検が捜査本格化

「5000万円」の実態解明に向け捜査を進めます。東京都の猪瀬直樹前知事が医療法人徳洲会グループから現金5000万円を受け取っていた問題で、東京地検特捜部はきょう市民団体が提出していた告発状を正式に受理しました。告発状は、5000万円が選挙のための資金で公職選挙法違反などの疑いがあると指摘していて、特捜部は今後、猪瀬氏本人から事情を聴くなどして刑事責任の有無について慎重に判断します。


(7)次に通信社の配信記事とそれを採用した新聞報道です。
時事通信 1月7日(火)12時34分配信
猪瀬前都知事への告発受理=公選法違反など捜査本格化―東京地検

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)=辞職=が医療法人「徳洲会」から5000万円を受領した問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体が提出していた猪瀬氏に対する公選法違反容疑などの告発状を受理した。今後、関係者への聴取を行うほか、資料を押収して分析を進めるなど捜査を本格化させる。
 告発状によると、猪瀬氏は2012年11月、徳田毅衆院議員(42)を通じて徳田虎雄前理事長(75)から選挙資金として5000万円を受け取ったのに、出納責任者に伝えず、都知事選の収支報告書に記載しなかった同法違反の疑いがある。また、一個人から受け取れる寄付金の上限を150万円と定めた政治資金規正法にも違反するとしている。
 特捜部はこれまで、都政への影響を考慮し、都議会による責任追及を見守るにとどめていた。
 告発した市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)の上脇博之神戸学院大教授は「(猪瀬氏は)説明を二転三転させており、このままでは真相がうやむやになる」と話している
 
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版2014年 1月 07日 13:00
猪瀬前都知事への告発受理=公選法違反など捜査本格化;東京地検 .

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)=辞職=が医療法人「徳洲会」から5000万円を受領した問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体が提出していた猪瀬氏に対する公選法違反容疑などの告発状を受理した。今後、関係者への聴取を行うほか、資料を押収して分析を進めるなど捜査を本格化させる。
 告発状によると、猪瀬氏は2012年11月、徳田毅衆院議員(42)を通じて徳田虎雄前理事長(75)から選挙資金として5000万円を受け取ったのに、出納責任者に伝えず、都知事選の収支報告書に記載しなかった同法違反の疑いがある。また、一個人から受け取れる寄付金の上限を150万円と定めた政治資金規正法にも違反するとしている。
 特捜部はこれまで、都政への影響を考慮し、都議会による責任追及を見守るにとどめていた。
 告発した市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)の上脇博之神戸学院大教授は「(猪瀬氏は)説明を二転三転させており、このままでは真相がうやむやになる」と話している。 
[時事通信社]

2014/01/07 12:45 【共同通信】
猪瀬前都知事告発受理、捜査へ 東京地検特捜部

 東京都の猪瀬直樹前都知事(67)が徳洲会グループから5千万円を受け取った問題で東京地検特捜部が7日、市民団体メンバーらが提出していた公選法違反容疑での告発状を受理したことが関係者への取材で分かった。今後、猪瀬氏らを事情聴取し本格的に捜査を進めるとみられる。
 猪瀬氏は「個人的な借り入れ」と釈明してきたが、受領は知事選直前で告発状は「選挙資金」と指摘。また猪瀬氏は副知事在任中、東京電力に東電病院の売却を求めたが、徳洲会は当時、病院取得に動いており、資金提供の見返りに便宜を図る意図の有無を捜査する。

沖縄タイムス2014年1月7日 12:45
猪瀬前都知事告発受理、捜査へ 東京地検特捜部

 東京都の猪瀬直樹前都知事(67)が徳洲会グループから5千万円を受け取った問題で東京地検特捜部が7日、市民団体メンバーらが提出していた公選法違反容疑での告発状を受理したことが関係者への取材で分かった。今後、猪瀬氏らを事情聴取し本格的に捜査を進めるとみられる。
 猪瀬氏は「個人的な借り入れ」と釈明してきたが、受領は知事選直前で告発状は「選挙資金」と指摘。また猪瀬氏は副知事在任中、東京電力に東電病院の売却を求めたが、徳洲会は当時、病院取得に動いており、資金提供の見返りに便宜を図る意図の有無を捜査する。(共同通信)

西日本新聞2014年01月07日(最終更新 2014年01月07日 12時48分)
猪瀬前都知事告発受理、捜査へ 東京地検特捜部

 東京都の猪瀬直樹前都知事(67)が徳洲会グループから5千万円を受け取った問題で東京地検特捜部が7日、市民団体メンバーらが提出していた公選法違反容疑での告発状を受理したことが関係者への取材で分かった。今後、猪瀬氏らを事情聴取し本格的に捜査を進めるとみられる。
 猪瀬氏は「個人的な借り入れ」と釈明してきたが、受領は知事選直前で告発状は「選挙資金」と指摘。また猪瀬氏は副知事在任中、東京電力に東電病院の売却を求めたが、徳洲会は当時、病院取得に動いており、資金提供の見返りに便宜を図る意図の有無を捜査する。

神戸新聞2014/1/7 12:50
猪瀬前都知事告発受理、捜査へ 東京地検特捜部

 東京都の猪瀬直樹前都知事(67)が徳洲会グループから5千万円を受け取った問題で東京地検特捜部が7日、市民団体メンバーらが提出していた公選法違反容疑での告発状を受理したことが関係者への取材で分かった。今後、猪瀬氏らを事情聴取し本格的に捜査を進めるとみられる。
 猪瀬氏は「個人的な借り入れ」と釈明してきたが、受領は知事選直前で告発状は「選挙資金」と指摘。また猪瀬氏は副知事在任中、東京電力に東電病院の売却を求めたが、徳洲会は当時、病院取得に動いており、資金提供の見返りに便宜を図る意図の有無を捜査する。

サンスポ2014.1.7 20:59
猪瀬前都知事を捜査へ、5000万円問題で告発受理

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が徳洲会グループから5000万円を受け取った問題で東京地検特捜部は7日、市民団体メンバーらが提出していた公選法違反容疑での告発状を受理した。関係者への取材で分かった。今後、猪瀬氏らを事情聴取し本格的に捜査を進めるとみられる。
 猪瀬氏は「個人的な借り入れ」と釈明してきたが、受領が知事選直前だったため告発状は「選挙資金」と指摘している。
 副知事だった猪瀬氏が東京電力に東電病院の売却を求めていた当時、徳洲会が病院取得に向けて動いていたことも分かっており、特捜部は、資金提供の見返りに便宜を図る意図がなかったか慎重に捜査する。
 また、徳洲会グループ事件で公選法違反(運動員買収、買収資金交付)の罪で起訴された徳田毅衆院議員(鹿児島2区)の姉スターン美千代被告(46)について、東京地裁が31日に初公判を開く方向で調整していることも判明。起訴内容を認める方針で、3月にも判決が言い渡される見通し。連座制が適用されて毅氏が失職する公算が大きい。同法違反(買収資金交付)の罪で起訴された母秀子被告(75)の初公判は2月で調整しているが、秀子被告は起訴内容を争うとみられる。
 猪瀬氏は2012年11月6日、徳洲会の徳田虎雄前理事長(75)と初めて面会し、知事選出馬のあいさつをした。関係者によると、この際に前理事長は東電病院を取得する意向を伝達。2週間後、次男の毅氏が5000万円を手渡した。
 しかし、選挙運動費用収支報告書には5000万円の記載がなく、市民団体メンバーらは「選挙運動に備えた資金で、公表できない闇献金だったと思われる」として、公選法の虚偽記入容疑に当たると主張している。(共同)

スポニチ[ 2014年1月8日 05:30 ]
猪瀬前都知事を捜査へ 5千万円問題で地検が告発受理

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が徳洲会グループから5000万円を受け取った問題で東京地検特捜部は7日、市民団体メンバーらが提出していた公選法違反容疑での告発状を受理した。今後、猪瀬氏らを事情聴取し本格的に捜査を進めるとみられる。また、特捜側は、借入金が東電病院の売却の見返りとしての資金提供の意図がなかったかについても解明を進める。
 猪瀬氏は12年11月6日、徳洲会の徳田虎雄前理事長(75)と初めて面会し、知事選出馬のあいさつをした。関係者によると、2週間後、次男徳田毅衆院議員(鹿児島2区)が5000万円を手渡し、猪瀬氏は12月の知事選で初当選した。
 しかし、選挙運動費用収支報告書には5000万円の記載がなく、猪瀬氏は「個人的な借り入れ」と釈明してきたが、受領が知事選直前だったため告発状は「選挙資金」と指摘。市民団体メンバーらは「選挙運動に備えた資金で、公表できない闇献金だったと思われる」として、公選法の虚偽記入容疑に当たると主張している。
(東電病院絡み/) また、猪瀬氏は副知事だった12年6月、東電の株主総会で「病室の稼働率が低い」と発言し東電病院の売却を迫り、東電は保有を続ける方針を転換。12年10月、競争入札での売却を公表した。一方、徳洲会は株主総会前から「東電病院が売却される」との毅氏の情報を基に取得を検討。13年8月に入札に参加したが、翌月に公選法違反容疑で強制捜査を受けた後に辞退した。特捜部はこの一連の流れにも注目。資金提供の見返りに便宜を図る意図がなかったか捜査する意向で、猪瀬氏を聴取するとみられる。
 都知事を辞任した猪瀬氏は「借金だった」と違法性を否定しており捜査は難航するとみられる。しかし「政治とカネ」に対する世間の関心は高く、特捜部は最終的に立件できない場合でも、検察審査会に委ねられることも見据えて徹底した解明を進めるとみられる。
 元東京地検公安部長の若狭勝弁護士は「もちろん特捜部は東電病院に絡む収賄容疑も視野に入れている」と指摘。今回、告発状が受理されたことで「告発を受けたからという表面上の理由ができたので、捜査がしやすくなる。猪瀬氏の逮捕や立件まで行くかは分からないが、特捜部は今後証拠をそろえてくるはず。都知事選は来月9日と日程が迫っており、捜査が動くとしたらそれ以降になるだろう」とした。

(2014年1月8日06時03分 スポーツ報知)
瀬前都知事を聴取へ 告発状を東京地検が受理

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が徳洲会グループから5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体メンバーらが提出していた公選法違反容疑での告発状を受理した。関係者への取材で分かった。今後、猪瀬氏らを事情聴取する方針だが、猪瀬氏が「借金だった」と違法性を否定。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(57)は、起訴される可能性は「50%」と分析した。
 受け取った5000万円を「個人的な借り入れ」と主張し、一貫して違法性を否定してきた猪瀬氏。だが、市民団体は「選挙資金」と断定し、司法の前に突き出した。その告発状を、特捜部が受理した。
 猪瀬氏が徳洲会の徳田虎雄前理事長(75)と初めて面会したのは、2012年11月6日。都知事選出馬のあいさつをしたが、関係者によると、この際に前理事長は東電病院を取得する意向を伝達。2週間後、次男の徳田毅衆院議員(鹿児島2区)が5000万円を手渡した。猪瀬氏は同年12月の知事選で初当選。
 しかし、選挙運動費用収支報告書には5000万円の記載がない。市民団体は「選挙運動に備えた資金で、公表できないヤミ献金だったと思われる」として、公選法の虚偽記入容疑に当たると主張している。
 猪瀬氏は副知事だった12年6月、東電の株主総会で「病院の稼働率が低い」と発言し、東電病院の売却を迫った。その後東電は保有を続ける方針を転換。同年10月、競争入札での売却を公表した。
 徳洲会は株主総会前から「東電病院が売却される」との毅氏の情報を基に取得を検討。13年8月に入札したが、翌月に毅氏が公選法違反容疑で特捜部の強制捜査を受けた後、辞退した。特捜部は、資金提供の見返りに便宜を図る意図がなかったかを捜査する。
 起訴の可能性を50%とみる若狭氏は「過去の例では、借入金だったとしても賄賂と認定されています。大きな職務権限を持つ都知事選の直前に金銭授受があったことから、特捜部としては『スジがいい(起訴しやすい)』事件と言えるでしょう」と話した。
 10年2月には、陸山会事件で告発された、小沢一郎氏(71)=生活の党代表=が嫌疑不十分で不起訴処分となった例もある。若狭氏は「徳洲会職員たちの口が堅くなった今後、どれだけ証拠収集ができるかが鍵になる」と指摘した。

(8)新聞社の報道です。
毎日新聞 2014年01月07日 12時57分
東京地検特捜部:猪瀬前知事への告発状を受理

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を提供された問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体から出されていた公職選挙法違反容疑などでの告発状を受理した。今後、猪瀬氏からも事情を聴くとみられる。
 猪瀬氏は、都知事選への立候補を正式表明する前日の2012年11月20日に5000万円を受け取ったが、選挙運動費用収支報告書に記載せず、報告書の虚偽記載などに当たるとして市民団体が昨年告発状を提出していた。

産経新聞2014.1.7 12:58
猪瀬前都知事を捜査へ 5千万円問題で告発を受理 東京地検特捜部

 東京都の猪瀬直樹前都知事(67)が徳洲会グループから5千万円を受け取った問題で東京地検特捜部が7日、市民団体メンバーらが提出していた公選法違反容疑での告発状を受理したことが関係者への取材で分かった。今後、猪瀬氏らを事情聴取し本格的に捜査を進めるとみられる。
 猪瀬氏は「個人的な借り入れ」と釈明してきたが、受領が知事選直前だったため告発状は「選挙資金」と指摘している。猪瀬氏は副知事在任中、東京電力に東電病院売却を求めていた。徳洲会は当時、病院取得に向けて動いており、特捜部は、資金提供の見返りに便宜を図る意図がなかったか慎重に捜査する。
 猪瀬氏は平成24年11月6日、徳洲会の徳田虎雄前理事長(75)と初めて面会、知事選出馬のあいさつをした。関係者によると、この際に前理事長は東電病院を取得する意向を伝達。2週間後、次男徳田毅衆院議員(鹿児島2区)が5千万円を手渡し、猪瀬氏は翌月の知事選で初当選した。

産経新聞2014.1.7 12:58
猪瀬前知事を本格捜査へ 東京地検特捜部、5千万円問題の告発状を受理

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が徳洲会グループから5千万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は7日、大学教授らが提出していた猪瀬氏らに対する公職選挙法違反罪などでの告発状を受理した。今後、猪瀬氏の聴取など本格的な捜査に乗り出し、刑事責任の有無を判断する。
 告発状によると、猪瀬氏は平成24年11月、徳田毅衆院議員(42)から5千万円を受け取ったにも関わらず、出納責任者に伝達せず、選挙運動費用収支報告書にも記載しなかったため、公選法に抵触するとしている。また、個人から受け取れる寄付上限額(150万円)を超えるため、政治資金規正法違反罪にも当たるとしている。
 猪瀬氏は現金受領前に毅氏の父でグループ創設者の徳田虎雄元衆院議員(75)と面会。グループが取得に意欲を示していた東京電力病院(東京都新宿区)が話題になったことも明らかになっている。
 猪瀬氏は都議会などで、選挙目的での借入であることを否定し、グループ側に「便宜を図ったこともない」と説明していたが、混乱を招いた責任を取る形で、昨年12月に辞任した。
 既に特捜部は毅氏から、資金提供の趣旨や借用証の作成経緯などについて事情を聴いており、今後、関係者への捜査を本格化させる。

日経新聞2014/1/7 13:19
猪瀬氏への告発受理 東京地検特捜部、捜査へ

 猪瀬直樹前東京都知事(67)が徳洲会グループから現金5千万円を受け取っていた問題で、東京地検特捜部は7日、大学教授らから出されていた公職選挙法違反容疑などでの告発状を正式に受理した。今後、猪瀬氏らを事情聴取し、資金の趣旨などの捜査を進めるとみられる。
 猪瀬氏は都知事選直前の2012年11月20日、徳田毅衆院議員(42)=鹿児島2区=から5千万円を受領。都議会などで追及を受け昨年末に辞職した。現金は選挙運動費用収支報告書などに記載されておらず、選挙目的の資金なら公選法違反の虚偽記入に当たる可能性があるとして、大学教授らが同法違反容疑などでの告発状を特捜部に提出していた。
 関係者によると、特捜部は7日、告発状を正式に受理。資金提供が都政に関して便宜を図ってもらう趣旨なら贈収賄に当たる可能性もあり、特捜部は現金に込められた趣旨などを詳しく調べるとみられる。
 特捜部はすでに徳田議員から任意で事情を聴くなど、猪瀬氏と徳洲会を巡る不透明な資金のやりとりについて調べを進めている。

朝日新聞2014年1月7日13時30分
猪瀬氏5千万円問題、特捜部が告発受理 公選法違反容疑

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから現金5千万円を受け取っていた問題で、東京地検特捜部が7日、猪瀬氏に対する公職選挙法違反(収支報告書の虚偽記載)容疑などの告発状を正式に受理したことが分かった。特捜部は今後、猪瀬氏からも事情聴取するなどして実態解明を進めるとみられる。
 市民団体「政治資金オンブズマン」共同代表で、神戸学院大の上脇博之教授ら学者と一般市民らが昨年12月上旬に告発状を提出していた。上脇教授らは告発状で、猪瀬氏が受け取った現金5千万円は、返済期限が決められておらず、銀行口座を介さずに提供されていたことなどから「選挙に備えた資金で、公表できない闇献金だ」などと主張している
 特捜部はすでに、徳洲会をめぐる公選法違反事件の捜査の中で、猪瀬氏に5千万円を手渡したとされる徳田毅衆院議員(42)=自民党を離党=や、毅氏の母親で徳洲会前副理事長の秀子被告(75)=同法違反罪で起訴=らから猪瀬氏への資金提供についても事情を聴いている。今後、捜査を本格化させ、刑事責任の有無を慎重に判断する方針だ。

東京新聞2014年1月7日 夕刊
5000万円問題 猪瀬氏への告発受理

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから五千万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は七日、市民団体が提出していた猪瀬氏に対する公職選挙法違反容疑などの告発状を受理した。今後、猪瀬氏本人や関係者から事情を聴き、五千万円が提供された目的の解明など本格的な捜査に乗り出す。
 猪瀬氏のこれまでの説明によると、猪瀬氏は二〇一二年十一月六日、徳洲会の徳田虎雄前理事長(75)と面会し、都知事選に出馬することを報告。その二週間後、前理事長の次男の徳田毅衆院議員(42)と議員会館で会い、議員から現金五千万円を受け取った。この問題の発覚で、猪瀬氏は先月二十四日、知事を辞職した。
 猪瀬氏は五千万円について「個人的な借り入れ」として、選挙費用でないと強調。徳田議員の前で借用書を書いたと主張している。
 これに対し、告発状は、現金の授受が知事選告示の九日前と直前で、多額の金が現金で受け渡しされたことなどから、選挙のための「闇献金」だったと主張。選挙運動費用収支報告書に記載しなかったのは公選法に違反しているとしている。また、年間百五十万円を超える寄付を禁じた政治資金規正法にも違反すると指摘している。
 昨年九月に猪瀬氏の特別秘書から五千万円の返却を受けた徳田議員の母の徳田秀子被告(75)=公選法違反罪で起訴=が「借用書は知らない」と周囲に話しており、猪瀬氏の説明と食い違っている。
 関係者によると、猪瀬氏は徳田前理事長と面会した際、東京電力病院(東京都新宿区)取得の意向を伝えられていた。都は東電の大株主で、副知事だった猪瀬氏が東電に病院売却を迫った経緯もあり、特捜部は、金にわいろの趣旨がなかったかについても慎重に調べるとみられる。

(2014年1月7日17時44分 読売新聞)
猪瀬氏への告発状受理、東京地検特捜部が聴取へ

 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療グループ「徳洲会」側から5000万円を受け取った問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体から提出された公職選挙法違反(収支報告書の虚偽記入)容疑などでの告発状を受理した。
 今後、前知事を事情聴取するなど、捜査を本格化させるとみられる。
 大学教授らでつくる市民団体が昨年12月に告発していた。告発状では、5000万円が2012年12月の都知事選前、猪瀬前知事に現金で手渡されたことなどから、「選挙運動のための寄付にあたる」と指摘。選挙運動費用収支報告書に寄付金として記載されておらず、公選法違反の疑いがあるとしている。また、一個人からの寄付を年間150万円までとした政治資金規正法にも違反する疑いがあると主張している。

しんぶん赤旗2014年1月8日(水)
猪瀬前都知事告発を受理
「5000万円は闇献金」
市民ら提出 東京地検、捜査を本格化


 東京都の猪瀬直樹前知事(67)が医療法人「徳洲会」から5000万円を受領した問題で、東京地検特捜部は7日、市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)が提出していた猪瀬氏に対する公選法違反容疑などの告発状を受理しました。告発状は、5000万円は猪瀬氏への「闇献金」と指摘しており、捜査が本格化するとみられます。
 告発状によると、猪瀬氏は2012年11月、徳田毅衆院議員(42)を通じて徳田虎雄前理事長(75)から選挙資金として5000万円を受け取ったのに、出納責任者に伝えず、都知事選の選挙運動費用収支報告書に記載しなかった公選法違反の疑いがあります。また、一個人から受け取れる寄付金の上限を150万円と定めた政治資金規正法にも違反するとしています。
 告発した同オンブズマンは、昨年12月8日に、東京地検に告発状を送付していました。
 昨年11月に発覚して以降、猪瀬氏は5000万円について「個人的な借入金」と繰り返してきましたが、説明は二転三転してきました。
 日本共産党東京都議団の追及で、東京電力病院の買収を狙う徳洲会への猪瀬氏の便宜供与、贈収賄の疑いが浮上。猪瀬氏は昨年12月24日に都知事を辞職しました。
 共産党都議団は、猪瀬氏の疑惑をあいまいにせず、百条委員会を設置するなどして引き続き都議会でも解明することを求めています。

贈収賄の可能性 捜査不可欠
 告発した上脇博之神戸学院大教授の話 私たちは、5000万円を「借入金」でなく「闇献金」と考えます。その点をしっかり捜査してほしい。「個人的な借入金」なら資産報告書に記載し、「選挙のための借入金」なら選挙運動収支報告書に記載していたはずです。
 5000万円をどこにも記載しなかったのは、この金が政治献金であり、政治資金規正法が定める上限(年間150万円まで)を超える金額だから、と考えざるをえない。そうすると「闇献金」という結論しかありません。
 なんのために徳洲会側が闇献金を行い、猪瀬氏が受け取ったのか、捜査を尽くせば、贈収賄に発展していく可能性があると思います。
 この闇献金が、徳田虎雄徳洲会理事長(当時)からのものならば、猪瀬氏だけに行ったものか、前任の石原慎太郎元知事にまでさかのぼるのか、徳洲会グループとの癒着が以前からあったのか、などの疑問も浮かんできます。ぜひ、そこまで真相を解明してほしい。


(9)なお、元検事の告発状については、酷い内容だと私見を書いておきました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その3):元検事の告発状の中身への疑問

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その8):元検事の追加告発状についての感想

この元検事の告発が受理されたとの情報はありません。
ですから、上記紹介報道は、私たちの告発が受理されたというものです。
念のために。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その12):なぜ東京地検特捜部は私たちの告発の受理を渋っているのか?

(1)猪瀬直樹東京都知事(本日辞任)の5000万円受領問題については、このブログで、
5000万円が”裏献金”であるとして法律上の的問題点を指摘しました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その1):条例違反

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その2):裏献金

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その4):公選法・政治資金規正法違反

(2)そして、今月(2013年12月)8日(日)に私を含む31名が公職選挙法違反と政治資金規正違反で告発状を東京地検(特捜部)に郵送したこと、
あわせて「政治資金オンブズマン」のホームページで国民の皆さんに「はがき」による告発を呼びかけたこと
をブログで紹介しました。
マスコミも、それを報道してくれました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その5):私たちの告発

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その6):告発のススメ

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その7):告発状送付と告発呼びかけの報道

(3)告発状「受付」からもう2週間が経過しています。

私の代理人(弁護士)が連絡したところ、東京地検(特捜部)の検事は、今月9日(月)が「受付日」であり、本日(12月24日)午後4時前の時点で「審査中」である、と返事したそうです。

つまり、東京地検(特捜部)は、
私たちの告発状を受付してから2週間が経過しているにもかかわらず、
私たちの告発状をいまだに受理してはおらず、私たちの告発状に基づく捜査を開始してはいないのです。

これは異常です!

(4)というのは、
私たちの告発の内容が刑事法上出鱈目なものであれば、
東京地検(特捜部)の担当検事は、私たち告発人の代理人(弁護士)に、その旨伝える、
または「受理しようにも受理できない内容である」として私たちの告発状を返送するでしょうが、
担当検事はそうしてはいないからです。

また、
私たちの告発の内容が形式的な点で不備がある場合や私たちの告発の内容が刑事法上の論理として難しい場合には、
東京地検(特捜部)の担当検事は、私たち告発人の代理人に、その旨伝えるでしょうが、
私たち告発人の代理人は本日以前に2度も東京地検に連絡しているにもかかわらず、
東京地検はそのような対応をしてはいないからです。

要するに、
東京地検(特捜部)は「私たちの告発を受理できるにもかかわらず、なかなか受理しない」のです(捜査に乗り出さないのです)。

(5)猪瀬氏は今月19日に辞任を表明しましたが、その前に、都知事を辞任することを表明するとの情報が流れた時点から、マスコミは、それぞれの取材を通じて、私たちの告発が受理され、東京地検特捜部が捜査を開始すると報じました。
東京地検特捜部が私たちの告発を受理しない理由など全く存在しないからです。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その9):辞任表明直前以降の私たちの告発についてのマスコミ報道

(6)東京地検(特捜部)は、受理できるし受理しなければならない私たちの告発の受理を渋っていることについて説明責任を果たすべきです。

マスコミの皆さん、
なぜ、東京地検(特捜部)は、私たちの告発の受理を渋っているのか、
きちんと取材して、その弁明を報道して、国民に知らせてください。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その11):百条委員会設置で真相究明されるべき事柄

(1)猪瀬都知事の5000万円「裏金」受領問題については、ブログで連続投稿しています。
この問題では、私なりに法的問題点を指摘してきました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その1):条例違反

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その2):裏献金

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その4):公選法・政治資金規正法違反

(2)元検察官が猪瀬知事を公選法違反(選挙買収、選挙運動費用収支報告書虚偽記載)で刑事告発したとマスコミが報道し、インターネットでその紹介がなされていますが、その告発状の内容があまりに酷いので、撤回・訂正されたことなどを紹介し、また、公選法違反(事前運動)と刑法の事前収賄の罪で追加告発についても私見を述べておきました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その3):元検事の告発状の中身への疑問

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その8):元検事の追加告発状についての感想

(3)私を含む31名が猪瀬知事を公職選挙法違反と政治資金規正法違反の罪で、東京地方検察庁に刑事告発し、「政治資金オンブズマン」はホームページで皆さんにも「はがきでの告発」を呼びかけました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その5):私たちの告発

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その6):告発のススメ

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その7):告発状送付と告発呼びかけの報道

(4)これまで(猪瀬都知事辞任表明前まで)、いわゆる百条委員会の設置に積極的な立場を表明していなかった自民党なども百条委員会の設置を決断していましたが、猪瀬都知事が辞任を表明したので、設置しないことにしたようで、これには批判し、都議会の行政・事務が5000万円のよって歪められていないか真相究明すべきだと投稿しておきました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その10):辞任表明と百条委員会設置見送り問題

(5)東京都議会の議会運営委員会は20日午前、その2日前に合意した百条委員会設置を撤回することを決めたようですが、明日(24日)の都議会本会議で正式に決定される見通しのようです。

その前に、より具体的に真相解明されるべき事柄について明記し、百条委員会の設置の必要性を再度訴えたいと思います。


1.自己資金3000万円と徳田氏からの5000万円について

(1)真相解明されるべき事柄は、これまで猪瀬知事がマスコミに対し、あるいは、東京都議会で、説明したことが二転三転していること、矛盾することなどがあげられることは言うまでもありません。

(2)それに加えて、私は2012年12月に執行された東京都知事選挙における猪瀬候補の選挙運動費用収支報告書に記載された「自己資金3000万円」に関して真相が究明されるべきであると考えています。

この自己資金は、2012年11月17日に調達されていると、明記されています。

しかし、これは、おそらく、告示日に出納責任者の届出をしてから出納責任者に報告されたものでしょう。
それが一般の手続きだからです。

(3)そこで、猪瀬都知事が説明すべきことは、以下です。

。械娃娃伊円は具体的にどうやって工面したのか、それを客観的な証明する証拠はあるのか(証拠があれば提出すべきです)。

△泙拭△修裡械娃娃葦澆旅面は2013年11月17日であったのか、それを客観的な証明する証拠はあるのか(証拠があれば提出すべきです)。

さらに、3000万円は、出納責任者にいつ(日時)、どのようにして(現金か、銀行口座への入金か)渡されたのか、それをキャン的に証明する証拠はあるのか(証拠があれば提出すべきです)。

(4)なぜこのようなことについて真相が究明されるべきなのかといえば、2012年11月20日に徳田氏から現金で受け取った5000万円のうち、3000万円が「自己資金」として報告されている可能性があるからです。

猪瀬氏が立候補を表明したのは、3000万円という「自己資金」を工面した直後ではなく、徳田氏から5000万円を受け取った直後(2012年11月21日)だからです。
選挙運動資金が確保できたから立候補を表明したのであれば、「自己資金3000万円」が本当に2012年11月17日だったのか疑問が生じるからです。

また、「徳洲会」グループへの特捜部の強制捜査が開始されるのは、今年(2013年)9月17日ですが、猪瀬知事が秘書を通じて5000万円を返却するのは、同月25日(当初は26日と説明)だからです。
5000万円に全く手をつけていないのであれば、強制捜査開始直後に5000万円を返却していたでしょうが、返却に数日を要したのは、5000万円に手をつけていたからではないかとの疑問が生じるからです。

つまり、2012年11月20日に5000万円を徳田氏から受け取り、その翌日立候補を表明し、同月29日の告示日以降に出納責任者に「自己資金3000万円」を報告するわけですが、「自己資金3000万円」は、徳田氏から手渡された5000万円の一部だった可能性があるのです。

(5)それゆえ、それは「可能性」の話であり、真実ではないというのであれば、猪瀬氏や出納責任者はそれを客観的証拠を提出して説明すべきです。


2.5000万円は何のために提供されたのか?

(1)2012年11月に、猪瀬都知事(当時副知事)は、知人を介して徳洲会グループの理事長である徳田虎雄氏を訪ねたとき、知事選挙に立候補することを告げ、徳田理事長は、猪瀬氏を応援すると応じ、前述したように5000万円を工面したわけですが、これは、何のためだったのか、真相究明される必要があります。

(2)もちろん、それは選挙運動資金だったのでしょうが、そのことだけではなく、徳洲会と関係があるのかも、明らかにされるべきです。

徳洲会は東電病院の取得を目指していたので、この点につき、少なくとも2つのことが明らかにされるべきです。

(3)一つは、2012年6月に、猪瀬氏が副知事として、東京電力の株主総会で東電病院の売却を迫っています。

2012年6月27日 (水)
6/27東京電力株主総会 猪瀬副知事の発言速記録を全公開


そのお礼として徳田理事長は猪瀬氏に5000万円を提供したのか否か、です。

もう一つは、徳田理事長(当時)は、当時の副知事としての猪瀬氏に、あるいは、都知事選挙当選後の知事としての猪瀬氏に、なんらかの力添えを期待して、5000万円を提供したのか否か、です。

(4)以上の点について、贈収賄事件へと発展する可能性もあるが、そのような刑事責任の問題とは別に、東京都の行政・事務が徳洲会との関係で歪められた問題になる可能性もあるから、徳田前理事長、徳田毅議員、猪瀬氏らは、きちんと説明すべきです。


3.石原慎太郎前知事と徳洲会との癒着の関係問題

(1)前述2における1つ目については、当時の知事は石原慎太郎氏です。

そうなると、2012年6月に東京電力の株主総会で猪瀬氏が副知事として東電病院を売却するよう迫ったのは、当時の石原都知事の指示によるものである可能性があります。

(2)そこで気になるのは、猪瀬都知事に辞任を迫り百条委員会の設置を回避させたのが、石原前都知事であったということです。
スポニチ[ 2013年12月18日 23:34 ]
猪瀬都知事 19日辞職を表明、会見 石原氏も決断促す

東京都の猪瀬直樹知事は18日、徳洲会グループから現金5000万円を受け取った問題の責任を取り、辞職する考えを固めた。19日に記者会見して発表する。都議会関係者らが明らかにした。
 知事への反発を強める都議会が5000万円問題を審議する調査特別委員会(百条委員会)の設置を決めたほか、中央政界からも辞職を求める声が相次ぎ、決断した。昨年12月の就任からわずか1年。石原慎太郎・日本維新の会共同代表に続いて都知事が任期途中で辞職する事態となる。
 関係者によると、後見人役でもある石原氏が18日、猪瀬氏と都内で進退問題を協議し、速やかに辞職表明するよう求めた。石原氏は昨年12月の都知事選で副知事だった猪瀬氏を後継指名した。
 一方、安倍晋三首相は2020年東京五輪開催への影響を回避する必要性を周囲に指摘。公明党幹部は「猪瀬氏はそろそろ進退を明確にすべきだ」と党本部で記者団に述べた。
(略)。

共同通信2013年12月19日
石原慎太郎・前都知事が会見

東京都の猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」グループから現金5千万円を受け取った問題で辞職を正式表明したことを受けて、前知事の石原慎太郎氏が東京都内で会見し、猪瀬氏から辞任前に受けた相談内容を明らかにした。5千万円は猪瀬氏が副知事時代に受け取ったために東京都職員の服務規定に触れるといい、石原氏は猪瀬氏に「じたばたできないだろう。辞任するしかないんじゃないか」と話したという。

(3)そもそも石原前知事は以前から徳洲会と関係があり、徳洲会を高く評価し、石原前知事と理事長だった徳田虎雄氏とは「親友」・「盟友」関係だったようです。
幾つか報道を紹介しておこう。」
毎日新聞 2013年11月22日 22時31分
猪瀬知事:徳田虎雄氏、石原前知事の人脈

 猪瀬直樹知事は都知事選への立候補を決めた昨年11月のあいさつ回りで、徳田虎雄氏と「初対面」したと説明しており、同12月の都知事選直前まで猪瀬氏と徳洲会グループに深い関係はなかったとみられる。両者をつなぐ存在が石原慎太郎前知事だ。
 知事選が初の選挙だった猪瀬氏は昨年11月に資金管理団体を設立。約1カ月間で2181万円余の献金を集めたが、うち8割以上は政治団体からで、寄付した16団体中10団体が、その前の知事選があった11年に石原氏の資金管理団体に献金していた。10団体の寄付総額は1773万円に上る。
 石原氏は国会議員時代から徳田氏と親交があり、知事就任後も選挙応援にたびたび駆け付けた。徳田氏が徳洲会による一部都立病院の運営を提案したこともある。都幹部は「急な選挙になり、猪瀬氏は石原氏の人脈をまず頼ったのだろう」とみる。
 一方、石原氏の事務所によると、石原氏は周囲に「徳田氏側に紹介した覚えはない。自分の判断であいさつに行っただけだ」と話しているという。【清水健二、竹内良和】

スポニチ[ 2013年11月24日 05:30 ]
徳田虎雄氏と猪瀬氏 2人の接点に石原氏

 徳田虎雄氏と猪瀬氏の接点には石原慎太郎前知事(81)の存在が浮かび上がる。石原氏と徳田氏が親交を深めたのは互いに衆院議員だったころ。徳田氏は2000年代、「明治維新のような改革をしたい」と訴え、石原新党の結成に奔走した。実現しなかったが、石原氏は「徳田さんは親友」と公言。03年の衆院選では、都知事でありながら鹿児島県まで徳田氏の応援に駆けつけた。
 一方、猪瀬氏は昨年の知事選で「石原都政の後継」を訴えて初当選。選挙戦では石原氏の元秘書らが選対本部に入り、全面的にサポートした。猪瀬氏の資金管理団体「猪瀬直樹の会」には昨年、16の政治団体が寄付しており、うち10団体は11年に石原氏の資金管理団体に寄付していた。この10団体から猪瀬氏の資金管理団体への寄付は約1700万円で、収入総額の8割近くを占めている。

日刊ゲンダイ2013年11月25日 掲載
急浮上! 石原前知事と徳田虎雄氏の“親密すぎる関係”

選挙前の「あいさつ」も引き継ぎ事項か


2人はみんな認める古くからの「盟友」/(C)日刊ゲンダイ

 猪瀬都知事以上に徳洲会とズブズブだったのは前任者、日本維新の会の石原慎太郎共同代表(81)だ。
 石原と徳洲会の徳田虎雄前理事長は、自他ともに認める「盟友」。99年3月、石原が都知事選に出馬表明する前夜に都内のホテルで会っていた相手も虎雄だ。
“密談”をスクープした「FRIDAY」の取材に、虎雄は「出馬会見の前に話がしたいというから、急きょ、奄美大島から飛んできた」と話していた。
 虎雄は石原新党構想を盛んに訴えていたこともある。次男の毅衆院議員が03年に盛大な結婚式を挙げた時も石原は主賓として招かれた。
「石原都政1期目の99年に、都内で初の徳洲会グループの病院を武蔵村山市に招致することが決まりました。しかし、02年に誘致反対の市長が当選して、計画は頓挫。徳洲会が建設予定地を昭島市に変更して申請すると、都は地元医師会の反対を押し切って、早々に開設を許可しました」(都議会関係者)
 その石原から、猪瀬は後援会組織や献金団体、人脈など、丸ごと引き継いでいた。都選管の資料によると、12年に猪瀬の資金管理団体に寄付した16団体のうち、都医師政治連盟など10団体が、その前年に石原の資金管理団体に献金していた。10団体の寄付総額は1723万円で、全体の95%に当たる。
「石原さんは1人2万円の会費で知事を囲む昼食会の集金システムも継承させています」(前出の都議会関係者)
 猪瀬は昨年11月の都知事選立候補挨拶が、虎雄との「初対面」だったと説明している。
「石原氏も都知事選の前には虎雄氏に会っていました。3期目の都知事選を目前に控えた07年春にも、神奈川県葉山町の医療施設で闘病中だった虎雄氏を見舞っています。正確な病状を知らなかった石原氏は、難病で不随状態になった虎雄氏の姿を見て、泣き崩れてしまったそうです。それほど、2人の関係は深かった。問題になっている猪瀬知事の5000万円も、石原氏の後継者だからということで、虎雄氏が用立てたのでしょう」(「トラオ〜徳田虎雄 不随の病院王」の著者でジャーナリストの青木理氏)
 石原人脈によって窮地に立たされた猪瀬は「とんだトバッチリ」と思っているかもしれないが、有権者はどう感じるか……。

しんぶん赤旗2013年12月22日(日)
石原前都知事 徳洲会と深いつながり
老健施設に都の補助金
“病院を都内に作りなさいよ” “病院は民営化しないと”


 医療法人「徳洲会」グループからの5000万円提供問題で辞任表明した猪瀬直樹都知事に辞職を促した日本維新の会共同代表で衆院議員の石原慎太郎前都知事は、以前から徳洲会の徳田虎雄前理事長との深いつながりが指摘されてきました。

出馬表明前夜虎雄氏と会う
 1999年3月、石原氏が都知事選に出馬表明する前夜に都内のホテルで会っていた相手は虎雄氏です。

就任後の対談で
 都知事に就任直後、『新潮45』(99年12月号)で、虎雄氏と対談。「公約で一つだけなかなか手のつかないのが医療」だとし、「日本の大病院でまともなのは、徳洲会だけ」と天まで持ち上げ、「徳洲会の病院を都内に作んなさいよ」と、東京進出を次のように持ちかけています。
 「民営化だかPFI(公共施設の建設、運営などを民間企業に一括して委託すること)だか知らんけどね、どこかどうしょうもない都立病院を見つけてきて、徳洲会に任すかな」
 「ほんとに手頃なサンプル探して、徳田さんにまかしちゃおうかな」
 「東京都に、とにかく一つ徳洲会病院を建てよう」
 これに対し、虎雄氏は、「都立病院を作るのに百五十億円かかるというなら、私は七十五億か六十億で作れますよ」「やはり病院経営は民営化しないと」などと応じています。

病院つぶし強行
 この虎雄氏の“提案”を受け、石原都政は2001年12月、「都立病院改革マスタープラン」をまとめ、清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ケ丘病院の小児3病院の廃止や荏原病院などの都保健医療公社への移管、府中病院などへのPFI導入など、都立病院つぶしを強行しました。
 さすがに都立病院を徳洲会病院にまかすことはなかったものの、その後、徳洲会は昭島市に「東京西徳洲会病院」を開設、15年2月には西東京市に「武蔵野徳洲会病院」がオープンする予定です。
 徳洲会は、昨年5月、すぐ隣の土地に老人保健施設「武蔵野徳洲苑」を開設。徳洲会グループには10年度に工事費7億4970万円の補助金が都から出ています。
 石原氏が徳洲会側に何かの見返りに便宜を図ったことはないのか―。
 今年2月、徳洲会グループから追放された虎雄氏の元側近が作成した83ページにわたる反論書には、政界工作についての記述があり、こんな一節も。
 「石原新(ママ)太郎知事にも億単位の資金提供がされており…」
 石原氏にも、徳洲会との関係について、説明責任があります。

(4)そうなると、石原前知事と徳洲会・徳田理事長との間に、猪瀬知事と同じような闇献金の関係があるのかも当然問題になるでしょう。

石原前知事はそれを否定していますが、猪瀬知事も当初は5000万円の受療を否定していました。
時事通信(2013/12/04-22:09)
徳洲会からの資金提供否定=維新・石原氏

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表(前東京都知事)は4日の記者会見で、幹部が公職選挙法違反を問われている医療法人「徳洲会」グループからの過去の資金提供を否定した。一方で「徳田虎雄前理事長(元衆院議員)の選挙応援には何度も行った」と述べた。 
 猪瀬直樹都知事が徳洲会グループから5000万円を借り入れたとしている問題については、「潤沢な政治資金があったはずだ。なぜか分からない」と語った。

徳田前理事長、石原前知事らは、きちんと説明すべきです。


おわりに

(1)東京都議会は、百条委員会を設置して、以上の疑問・疑惑を解明して、住民の代表機関としての責任を果たすべきです。

たとえ年末に百条委員会を設置することが事実上できないとしても、来年十分時間を確保して百条委員会を設置して真相解明すべきです。

(2)猪瀬知事や石原前知事は百条委員会で説明責任をはたすべきです。

起訴猶予になる徳田前理事長は、何らかの形で百条委員会に協力し、責任を果たすべきです。

(3)東京都議会が百条委員会の設置を最終的に決定しない場合、百条委員会の設置に賛成しない政党・議員は、住民に対し、なぜ設置に賛成しないのか、説明責任を果たすべきです。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その10):辞任表明と百条委員会設置見送り問題

(1)猪瀬都知事の5000万円「裏金」受領問題については、ブログで連続投稿しています。
この問題では、私なりに法的問題点を指摘してきました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その1):条例違反

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その2):裏献金

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その4):公選法・政治資金規正法違反

(2)元検察官が猪瀬知事を公選法違反(選挙買収、選挙運動費用収支報告書虚偽記載)で刑事告発したとマスコミが報道し、インターネットでその紹介がなされていますが、その告発状の内容があまりに酷いので、撤回・訂正されたことなどを紹介し、また、公選法違反(事前運動)と刑法の事前収賄の罪で追加告発についても私見を述べておきました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その3):元検事の告発状の中身への疑問

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その8):元検事の追加告発状についての感想

(3)私を含む31名が猪瀬知事を公職選挙法違反と政治資金規正法違反の罪で、東京地方検察庁に刑事告発し、「政治資金オンブズマン」はホームページで皆さんにも「はがきでの告発」を呼びかけました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その5):私たちの告発

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その6):告発のススメ

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その7):告発状送付と告発呼びかけの報道

(4)ところで、これまで(猪瀬都知事っ辞任表明前まで)、いわゆる百条委員会の設置に積極的な立場を表明していなかった自民党なども百条委員会の設置を決断していました。
NHK12月18日 4時15分
知事の資金問題で百条委員会設置へ

東京都の猪瀬知事が「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について、東京都議会は、「知事の説明は二転三転して信用できない」として法律に基づく調査権を持つ「百条委員会」を設置する見通しとなり、早ければ今月24日にも猪瀬知事を証人として呼んで事実関係について詳しい証言を求めていくことにしています。
東京都議会では猪瀬知事が去年の知事選挙の直前に「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について集中的に審議する総務委員会が17日まで4日間にわたって開かれ、資金への認識や資金を返却するまでの経緯などについて知事を追及してきました。これに対して、猪瀬知事は「受けとった資金は個人的な借入金だ」などとこれまでと同じ説明を繰り返したほか、発言が二転三転したため議会側から強い反発を受けました。
このため議会側は「知事の説明は信用できない」として17日で総務委員会での審議を打ち切り、法律に基づく調査権を持つ百条委員会を設置する方向で協議していくことになりました。
議会側は18日、議会運営委員会を開いて対応を協議し、今月20日にも百条委員会を設置する見通しで、早ければ今月24日にも猪瀬知事を証人として呼んで事実関係について詳しい証言を求めていくことにしています。
百条委員会はうその発言をしたと見なされた場合などに告発することができ、猪瀬知事がどのような証言をするのか注目されます。

(5)ところが、猪瀬都知事が辞任を表明したため、都議会では百条委員会が設置されないとの報道がなされた。
NHK12月19日 15時55分
猪瀬知事辞職表明「疑念払拭できず」

東京都の猪瀬知事は、大手医療法人「徳洲会」グループ側から5000万円を受け取っていた問題で19日午前、緊急の記者会見を開き、「私の借入金問題で説明責任を果たすべく努力をしてきたつもりだが、疑念を払拭(ふっしょく)できず、みずから都知事の職を退くよりほかないと決断した」と述べ、辞職する考えを明らかにしました。

猪瀬知事は19日午前10時半すぎから緊急の記者会見を開きました。
猪瀬知事は冒頭で「東京都知事の職を辞する決心をした」と述べて知事を辞職する考えを明らかにしました。
そのうえで「私の借入金問題について自分なりに説明責任を果たすべく努力をしてきたつもりだが、残念ながら疑念を払拭するに至らなかった。私の問題で都政を停滞させるわけにはいかず、国の名誉がかかったオリンピックの準備も滞らせるわけにもいかない。この局面を打開するにはみずから都知事の職を退くよりほかはないと決断した。都民や国民の皆様には心苦しく申し訳なく思っている。深くおわび申し上げます」と述べました。
.

石原氏に会い辞職を決断

そして辞職の決断の経緯について「前の東京都知事で日本維新の会の石原共同代表と会い、都政をこれ以上停滞させるわけにはいかないということで、辞職を決断した」と明かしました。
都知事選挙の告示日直前の去年11月に「徳洲会」グループから5000万円を受け取ったことについては改めて「個人的に借りたものだ」と強調しました。
一方で、経緯についての説明が二転三転したことについて「できるだけファクトに忠実に発言してきたつもりだが記憶にあいまいなところがあり小さな間違いがいくつかあった」と述べました。

東電の病院の会話あった

そして猪瀬知事は去年、徳洲会グループの徳田虎雄前理事長と面会した際、当時、東京電力が売却を決め、徳洲会が取得を目指していた病院に関する会話がなかったと都議会で説明していたことについて、19日の会見で「記憶には残っていなかったが、報道でもあったようにそういう会話があったということだったと思う」と述べ、病院に関する会話があったことを一転して認めました。

傲慢になっていたと反省

そのうえで「当時はちょうど石原前知事が辞めることになり、各業界や団体に毎日会って回る状況のなかで、たまたま個人的にお金を貸してくれるという方がいたので借りたが、借りるべきでなかったと思う。アマチュアの政治家で政務的な知識が足りなかった。当時、私は傲慢になっていたと反省している」と述べました。
今後の活動については「作家に戻り、これからも自分自身の情報を発信していきたい」と述べました。
そのうえで、5000万円を受け取っていた問題の今後の説明責任について、「これまでもかなり詳しく説明したつもりだが、もし説明が足りないのであればさらに説明を加えていきたいと思う。知事を辞めることになったのでこれから自分なりの説明の仕方を考えなければならない」と述べました。

「これから自分なりの説明のしかたを」

猪瀬知事は、知事を辞職したあとの活動について「作家に戻り、これからも自分自身の情報を発信していきたい」と述べました。
そのうえで、5000万円を受け取っていた問題の今後の説明責任について、「これまでもかなり詳しく説明したつもりだが、もし説明が足りないのであれば、さらに説明を加えていきたいと思う。知事を辞めることになったので、これから自分なりの説明のしかたを考えなければならない」と述べました。

辞職願を議長に提出

猪瀬知事は記者会見に先立って都議会の吉野利明議長を訪れ、辞職願を提出しました。
辞職願を受け取った吉野議長は来週の今月24日に選挙管理委員会に辞職願を通知する意向を示しました。
東京都議会の吉野利明議長は、今回、猪瀬知事から手渡された辞職願を公表しました。
辞職願には「このたび諸般の事情を鑑み、都知事の職を辞任することになりました。議会の承認をいただきたく、できれば早急に辞職に関する議会を開催していただきたくお願い申し上げます」と書かれていたということです。

都知事選日程は1月23日告示、2月9日投票が軸

後任を決める東京都知事選挙は、選挙管理委員会に辞職願が通知された翌日から50日以内に行われ、今のところ最も長い準備期間をとる年が明けた来月、1月23日告示、2月9日投票の日程を軸に調整が進められていく見通しです。
また、猪瀬知事の辞意表明を受けて今月24日に都議会が臨時に招集され、猪瀬知事の辞職が正式に決まる見通しです。
これに伴って都議会が18日、決めた百条委員会の設置は見送られる見通しです。


(6)しかし、猪瀬知事の説明はこれまで二転三転し、真相はいまだに解明されてはいないし、特に東京電力の病院問題では新たな疑惑が生じています。
NHK12月18日 23時49分
猪瀬知事 資金問題を巡る経緯


猪瀬知事は、都知事選挙の告示日直前の去年11月、「徳洲会」グループから5000万円を受け取り、ことし9月、徳洲会が東京地検特捜部などの強制捜査を受けたあと全額を返却していました。
受け取った資金について猪瀬知事は「あくまでも個人的な借入金で、公職選挙法で報告が義務づけられる選挙の資金ではなかった」と強調しました。
先月26日には徳田毅衆議院議員から5000万円を受け取った際、書いたとされる借用書を公表しました。無利子・無担保で返済期限もありませんでした。
都議会でも猪瀬知事は「個人的な借り入れである」と同じ説明を繰り返し、各会派からは「到底納得できるものではない」などと批判が相次ぎました。
都議会で主導権を持つ自民、公明両党は一方通行のやり取りとなる代表質問や一般質問でこれまで以上の事実を明らかにするのは期待できないとして、猪瀬知事に答弁を求めない異例の対応をとりました。
一方、各会派は一問一答方式でより詳しい説明を求めようと猪瀬知事に総務委員会への出席を求め、合わせて4日にわたって集中審議を行いました。
審議の中で猪瀬知事は「個人的な借入金だ」などとこれまでと同じ説明を繰り返したほか資金を返却するまでの経緯などを巡って発言が二転三転し、議会側からの反発が一気に強まりました。その結果、都議会は法律に基づく調査権を持つ「百条委員会」の設置を決め猪瀬知事を追及する姿勢をさらに強めていました。
.

説明が二転三転した猪瀬知事

猪瀬知事は「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について、記者会見や都議会などで説明してきましたが、発言が二転三転することがたびたびありました。
問題が明らかになった当初、猪瀬知事は受けとった理由について「資金提供という形で応援してもらうことになった。選挙費用に使った場合には、収支報告書に書くつもりでいた」と話していました。それがわずか2時間後の記者会見では「個人的な借入金だ」と強調、公職選挙法で報告が義務づけられている選挙のための資金ではないと説明が変わりました。
そのあとの都議会では「選挙のあとの生活が不安だった」と説明し、「資金提供ということばは個人的にお金を借りたという意味で使った。私の発言は変わっていない」と述べました。落選したあとの金を事前に渡す人はいないと問われると、「親切な人だと思った」と答えました。
資金を受けとった際に書いたとされる「借用書」についても発言は変わりました。当初、借用書を作ったことを明らかにしたうえで、「返済されたことも記載されている」と説明しましたが、同じ日の記者会見では「破棄したこともあり得るので、あるかどうかわからない」と発言が変わりました。翌日には「探せばあるが、公開する必要はない」と、さらに変わりました。結局、緊急の記者会見で借用書は公表されました。その借用書には、利息や返済期日などが書かれていませんでした。都議会では借用書が「本物なのかどうか」を問う質問が相次ぎました。借用書が入っていた封筒の提出を求めると、猪瀬知事は「保管していない。事務所のスタッフによって処分された」と答えていました。

貸金庫巡る発言も食い違い

受けとった5000万円を一時、保管していた銀行の貸金庫についての説明も大きく変わりました。
当初、猪瀬知事は「大金を目にしてびっくりして、自宅に置いておくわけにはいかないと思い貸金庫に預けることにした」と説明していました。それが、「徳田議員から5000万を貸すのであす取りに来てくれと言われたので、妻に連絡して貸金庫を借りておくよう言った。受け取った翌日に妻が貸金庫に入れた」と述べ貸金庫を借りた日が変わりました。
さらに、貸金庫に保管されていた5000万円がことし5月に別の銀行に移されていたことが分かりました。最初に現金を預けた銀行では、別の銀行に移すまでの間に2回にわたって金庫が開けられていたことも分かり、議会側は「資金の一部を使っていたのではないか」と指摘しました。
このように二転三転する猪瀬知事の発言に議会側は不信感を強め、追及の姿勢が一気に高まりました。

朝日新聞2013年12月18日07時22分
虎雄氏が東電病院の取得意向伝達 猪瀬知事、虚偽答弁か

 東京都の猪瀬直樹知事(67)が医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受けとっていた問題で、猪瀬氏が昨年11月に徳田虎雄前理事長(75)に面会した際、売却が決まっていた東京電力病院(新宿区)の取得を目指す考えを伝えられていたことが、関係者の話でわかった。今月6日の都議会一般質問で「東電病院の売却は話題になっていない」とした猪瀬氏の答弁は、虚偽だった疑いがある。
 徳田前理事長の意思表示に対し、猪瀬氏も、自らが東電に売却を迫ったことを話したとされ、5千万円はこの面会の2週間後に提供された。猪瀬氏は10日の都議会総務委員会で「徳洲会が東電病院に興味を持っていたことは全く知らない」とも説明していたが、これも虚偽答弁の可能性が出てきた。病院の開設や増床には都知事の権限が及ぶこともあり、辞任を求める声はさらに強まりそうだ。
 猪瀬氏は昨年11月6日、神奈川県鎌倉市の病院に入院中の徳田前理事長と約1時間、面会した。仲介役で新右翼団体「一水会」の木村三浩代表や前理事長の妻・秀子容疑者(75)=東京地検が公職選挙法違反(買収資金交付など)の疑いで逮捕=のほか、複数の徳洲会職員が立ち会った。
・・・・

(7)前掲のNHK報道で紹介されているように、猪瀬都知事は、昨年11月に徳田虎雄理事長と面会した際に東電病院の件で会話をしたことに認めるに至っています。

猪瀬都知事が辞任する意向を表明する直前から、私たちの告発について東京地検特捜部が受理し捜査を進める見通しだと報道され始めました。

猪瀬都知事5000万円「裏金」受領問題(その9):辞任表明直前以降の私たちの告発についてのマスコミ報道

しかし、まだ正式に受理したとの連絡はなく、東京地検も捜査を開始するとは限りません。

また、たとえ、正式に受理され、捜査が開始されたとしても、それは、刑事責任追及のためであり、その限りで真相が解明されるにすぎません。

そもそも地方議会の百条委員会は、刑事責任を追及するためのものではありません。
真相を解明し、行政・事務に関して調査するものです。

猪瀬知事が立候補する直前に徳洲会会長の徳田虎雄氏から5000万円を受け取ったことの真相を解明し、カネで東京都の行政が歪められたのかどうかにまで調査するものです。
地方自治法
第百条  普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の事務(自治事務にあつては労働委員会及び収用委員会の権限に属する事務で政令で定めるものを除き、法定受託事務にあつては国の安全を害するおそれがあることその他の事由により議会の調査の対象とすることが適当でないものとして政令で定めるものを除く。次項において同じ。)に関する調査を行うことができる。この場合において、当該調査を行うため特に必要があると認めるときは、選挙人その他の関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求することができる。
○2  民事訴訟に関する法令の規定中証人の訊問に関する規定は、この法律に特別の定めがあるものを除くほか、前項後段の規定により議会が当該普通地方公共団体の事務に関する調査のため選挙人その他の関係人の証言を請求する場合に、これを準用する。ただし、過料、罰金、拘留又は勾引に関する規定は、この限りでない。
○3  第一項後段の規定により出頭又は記録の提出の請求を受けた選挙人その他の関係人が、正当の理由がないのに、議会に出頭せず若しくは記録を提出しないとき又は証言を拒んだときは、六箇月以下の禁錮又は十万円以下の罰金に処する。
○4  議会は、選挙人その他の関係人が公務員たる地位において知り得た事実については、その者から職務上の秘密に属するものである旨の申立を受けたときは、当該官公署の承認がなければ、当該事実に関する証言又は記録の提出を請求することができない。この場合において当該官公署が承認を拒むときは、その理由を疏明しなければならない。
○5  議会が前項の規定による疏明を理由がないと認めるときは、当該官公署に対し、当該証言又は記録の提出が公の利益を害する旨の声明を要求することができる。
○6  当該官公署が前項の規定による要求を受けた日から二十日以内に声明をしないときは、選挙人その他の関係人は、証言又は記録の提出をしなければならない。
○7  第二項において準用する民事訴訟に関する法令の規定により宣誓した選挙人その他の関係人が虚偽の陳述をしたときは、これを三箇月以上五年以下の禁錮に処する。
○8  前項の罪を犯した者が議会において調査が終了した旨の議決がある前に自白したときは、その刑を減軽し又は免除することができる。
○9  議会は、選挙人その他の関係人が、第三項又は第七項の罪を犯したものと認めるときは、告発しなければならない。但し、虚偽の陳述をした選挙人その他の関係人が、議会の調査が終了した旨の議決がある前に自白したときは、告発しないことができる。
○10  議会が第一項の規定による調査を行うため当該普通地方公共団体の区域内の団体等に対し照会をし又は記録の送付を求めたときは、当該団体等は、その求めに応じなければならない。
○11  議会は、第一項の規定による調査を行う場合においては、予め、予算の定額の範囲内において、当該調査のため要する経費の額を定めて置かなければならない。その額を超えて経費の支出を必要とするときは、更に議決を経なければならない。
○12  議会は、会議規則の定めるところにより、議案の審査又は議会の運営に関し協議又は調整を行うための場を設けることができる。
○13  議会は、議案の審査又は当該普通地方公共団体の事務に関する調査のためその他議会において必要があると認めるときは、会議規則の定めるところにより、議員を派遣することができる。
○14  普通地方公共団体は、条例の定めるところにより、その議会の議員の調査研究に資するため必要な経費の一部として、その議会における会派又は議員に対し、政務調査費を交付することができる。この場合において、当該政務調査費の交付の対象、額及び交付の方法は、条例で定めなければならない。
○15  前項の政務調査費の交付を受けた会派又は議員は、条例の定めるところにより、当該政務調査費に係る収入及び支出の報告書を議長に提出するものとする。
○16  政府は、都道府県の議会に官報及び政府の刊行物を、市町村の議会に官報及び市町村に特に関係があると認める政府の刊行物を送付しなければならない。
○17  都道府県は、当該都道府県の区域内の市町村の議会及び他の都道府県の議会に、公報及び適当と認める刊行物を送付しなければならない。
○18  議会は、議員の調査研究に資するため、図書室を附置し前二項の規定により送付を受けた官報、公報及び刊行物を保管して置かなければならない。
○19  前項の図書室は、一般にこれを利用させることができる。

(8)徳田虎雄氏は、病気のため起訴猶予になるようなので、真相を洗いざらいすべて話すべきです。

東京都議会は、百条委員会を設置をして、何らかの方法で、徳田氏から真相の説明を受けるべきです。
時事通信(2013/12/19-20:53)
徳田虎雄前理事長を起訴猶予へ=難病で出廷不可能と−徳洲会公選法違反・東京地検

 昨年12月の衆院選をめぐる医療法人「徳洲会」グループの公選法違反事件で、東京地検特捜部が徳田毅衆院議員(42)=鹿児島2区=の父の徳田虎雄前理事長(75)について、難病のため出廷は不可能と判断し、近く起訴猶予処分とする方針を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。買収資金を提供した疑いで逮捕された母の秀子容疑者(75)らは勾留期限の24日に起訴する。
 特捜部は、虎雄前理事長が選挙運動の総括責任者として、買収を主導したとみているが、全身の運動神経が衰える筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため在宅のまま捜査し、公判に耐えられるか慎重に検討していた。
 その結果、意識ははっきりしているが、文字盤を使った意思疎通しかできず、頻繁に休憩を入れるなどしても公判を開くのは困難と判断したもようだ。
 関係者によると、虎雄前理事長の主治医は特捜部の問い合わせに「裁判所への移動は困難」と説明。弁護側は、起訴された場合には公訴棄却や手続き停止を求めることを検討していた。
 前理事長はこれまでの任意の事情聴取に容疑を否認しているという。

(9)したがって、東京都議会は、百条委員会の設置を決断すべきです。
朝日新聞デジタル 12月19日(木)23時21分配信
真相解明は? 都議会自公、百条委設置見送りへ

 都議会最大会派の自民党と第2会派の公明党は、百条委員会の設置を見送る方針だ。共産党は「真相は何も明らかになっていない」と他会派に改めて設置を呼びかける方針だが、ある自民都議は「猪瀬氏はもう私人。あとはマスコミや司法が調べればいい」と突き放す。公明幹部も「選挙や予算審議との並行は、時間的に厳しい」と消極的だ。
 猪瀬氏を公選法違反容疑などで告発した市民団体「政治資金オンブズマン」共同代表で、神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は「辞めさせるためでなく、真相解明のために百条委の設置を決めたのであれば、辞任後も見送っていいはずはない」と批判する。

百条委員会を設置しなければ、今度は、設置に反対する政党・議員の説明責任、政治的責任が問われます。
Categories
あし@
livedoor プロフィール

nihonkokukenpou

TagCloud
livedoor × FLO:Q
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ